シャルロットの問題解決に乗り出した翌日とりあえずばれていない体で行くのでまだシャルロットは男子制服だ。
「あ、そういえばさ、お前の本当の名前シャルロットだろ?なんかそっちで呼んじゃいそうだしあだ名とかいいか?」
「あだ名?いいよ、どんなあだ名なの?」
「んじゃ今度からはシャルって呼ぶわ、それだったら別にばれはしないし。嫌だった?」
「ううん!いいよ!シャルか~、ふふふ、そんな呼ばれ方したの初めてだよ」
「そうか、ならよかった。」
「それはそうとさ、宗隆はISの練習ってしてるの?」
「ん?ああ、してるぞ。でも今日はちょっと違うことをするんだ」
「へ~、どんなことなの?」
「一緒にご飯食べた四組の簪の専用機ができたからそのテスト稼働だよ」
「え!?専用機を一から作ったの!?」
「いんや、一夏のせいで開発が遅れたのを俺たちが完成させたんだよ」
「へ~、そんなことがあったんだ」
「そうだ、シャルも一緒にやるか?」
「いいの?じゃあお邪魔するよ」
シャルがテストに参加することになった。このことは朝食の席で伝えたら二つ返事で了承してくれた。
「じゃあ、シャルルくん、放課後お願いね」
「うん、簪さんの力になれるならうれしいよ」
とのことで授業などは問題なく進み放課後にシャル、セシリア、宗隆の3人で第3アリーナへ行き簪と合流しテストを始める。
「じゃあ、テストを開始しますわ。まずは飛行テストから」
「弐式ちゃん、お願いね・・・」
そう言って簪は浮かび上がり打鉄弐式は空を飛び始める。
「せ、成功か・・・?」
「で、でもまだ飛んで5分も経ってないよ」
「異常は今のところ見られませんわね、簪さんのほうはどうですか?」
「こっちも特に異常はないよ、かなりスムーズに動けてる」
それから飛行テストを10分続け次に武装テストを開始
「まずは春雷から、んじゃテスト用ターゲットを出すぞ」
そのあとは山嵐、夢現のテストをして問題はなかったためそのまま試合練習に入った。
「来週末に学年別トーナメントがあるのでそれに向けた練習をしましょう」
セシリアの案でまずは宗隆とシャルが次に簪とセシリアが順番に戦うことにした。
「まずは僕と宗隆の試合だね」
「同じラファールのカスタム同士だから戦い方が同じなような気が・・・」
「でもいいんじゃない?お互いがお互いに射撃訓練ができて」
「それもそうだな。じゃ、始めようか」
「そうだね、始めようか」
お互いがお互いに射撃を開始。
「うっへ、あたんねぇ~」
「それでもなかなかのものだよ!」
「おっと!今のあっぶね!」
お互いに回避したり射撃したりで当たると言っても掠る程度で連続ダメージは全然発生しない。
「点がダメなら面で!」
「引かせてもらうよ!」
宗隆はショットガンで、対するシャルロットは引きうちで試合を運ぶ。
「くっ!メタられるとショットガンでは!」
「やっぱり宗隆って前に出てくるよね!」
引きうちに対して前に出てくる宗隆のほうが不利ではあるが見事に引きうちの弾を回避しているがシャルロットの有利は変わらない。
「ならば!これなら!」
「グレネードランチャーはやっぱり積んでるよね!」
シャルロットは宗隆がグレランを展開した瞬間に引きうちをやめて急速後退した。
「そうやすやすとはいかないか!!」
「お互いにおんなじ武装構成だからね!!」
これを見ているセシリア、簪両名は
「これは千日手だね」
「簪さん、千日手ってどういう意味ですの?」
「簡単に言うと決着がつかない」
「あー、確かにそうですね」
お互いに引きうちと前に出ることはしているがお互いに弾が当たらないから決着がつかないため・・・
「引き分けにするか?俺は弾が切れた・・・」
「あー、残念だけど僕も弾切れ」
結局引き分けた。
「う~ん、やっぱりおんなじ戦闘スタイルだと決め手に欠けるね~」
「でもあんなに引き撃ちしてるのに避ける宗隆も宗隆だけどね~」
「でもさ、簪のあのミサイルだけは避けれんわ・・・」
「僕も同感だよ・・・」
上を見ると、荷電粒子砲とミサイルが飛び交い、ミサイルをセシリアは全力で迎撃し荷電粒子砲は避けている。
対する簪はミサイルと荷電粒子砲を撃ちまくっているがミサイルはあらぬ方向へ撃つ。が次の瞬間にはその射線上にセシリアがいる。
「簪の高度な誘導とマルチロックオンシステムによるミサイルの個別ロックオン」
「セシリアはビットがあるから助かってる感じだね」
結局集中力が切れたセシリアがSEを削られ簪が勝った。
「あのミサイルと荷電粒子砲は反則級ですわ!!」
「でもセシリアはビットと本体を同時に動かせることができた」
「それもそうですけど・・・」
「いや、俺もあのミサイルの餌食にはなりたくない」
「セシリアだから迎撃ができたんだよ」
「そっか、私はみんなみたいになれないって思ったけど成れてたんだ」
「ああ、お前のあのミサイル攻撃は誰にもできない。お前だけのものだ」
正直あんな高度な誘導とミサイル攻撃など簪以外にできない。
「テストもできたし、明日からこの4人でまたトーナメントに向けた練習をしようか」
「あ、僕も入るんだ」
「当たり前でしてよ?シャルルさんはもう立派な仲間でしてよ」
「だから遠慮せずにね?」
「ありがとう、セシリア、簪」
「それはそうと、シャルルさん何か隠していまして?」
「なんかシャルルは隠してる気がする・・・」
セシリアと簪は何やらおかしいと思っていたらしく素直に聞いていた。
「宗隆・・・」
「シャル、いいぜこの二人は信用できる」
「わかった」
そう言って昨日言ったことと俺がした行動を包み隠さず告げた。
「すべての事情は把握いたしましたわ。今はその情報待ちなのですね?」
「情報があれば対策が立てやすいからね、今は待つのが最善策」
セシリアも簪も協力すると言い今は今日の夜くらいに渡される情報を待つことにした。
「それでは今日はアリーナの使用時間が終わりましたし、寮に帰りましょうか」
「そうだね皆で夕食を食べて情報が来るのを待とう」
そういうわけで夕食を採り少ししたら宗隆のスマホに電話が入る。着信名には“木村”と表示されていた。
「木村さん、調べはついたんですね!」
「ああ、今情報をお前に送る。正直言ってこれは女性権利団体を一気に窮地に追いつめられる情報だ」
「そんな情報なんですか!?」
そう言って送られてきた資料に目を通しながら木村さんの解説を受ける。
「恐らく、お前が助けたいといったのはシャルロットのことだろう。んでそいつなんだが父親と母親が女性権利団体から守るために学園に入れたみたいだ。現在デュノア社は女性権利団体に毒されつつある。権利団体のメンバーが幹部にまで流れ込んでいてそこから会社資金を横領している。それにより研究費が削られ第3世代ISの開発も遅れに遅れている」
「それでこの横領情報と政治家に対する不正献金のデータ、ですか。これはかなりまずいですね」
「ああ、それでその情報をもとにどうするつもりだ?」
「この情報をジュリアンさんに渡してフランス国家憲兵隊を通して女性権利団体を潰してもらいます」
「お前、何でレインボー部隊の隊員の連絡先持ってるんだよ・・・」
「ISの適性があるときに護衛として国連から派遣されてきてその時に・・・」
「はぁ・・・、そうかなら安心だな」
国連内部には現在大きく分けて二つの部隊がある。対テロに特化したレインボー部隊、一方戦争事に特化したブラック・オプス、この2つに分けられる。木村さんはこのブラック・オプスに所属、一方ジュリアンさんはレインボー部隊である。
「わかった、これで俺の仕事はお終いだ。お前の願いが叶うといいな」
「ありがとうございました!」
「どうだった・・・?」
「ああ、いろいろと分かった。お前の両親もこの状況から救ってやらないとな」
「どういうこと?」
「ああ、お前はほんとは女の子として普通にここにやってくる手はずだった。だけどそこに女性権利団体が介入してしまい男として転入してしまった。所謂手違いってやつ、でお前の両親がここに入れた理由はお前を女性権利団体の手から守るため。学園特記事項第31項この学園に在籍している間はいかなる国家・団体・企業からの干渉は禁止とする。という規則を使った。現にお前に男装していけなんて言ったのは両親のどちらでもないはずだ」
「確かに、突然そう言われただけ。でも義母さんは泥棒猫って・・・」
「それは演技だ、もし受け入れてしまったIS学園に入れるということ自体怪しまれる。だから演技した。調べてみたら君のお母さんと現デュノア夫人は昔からの親友だったんだ。そしてデュノア夫人は妊娠ができないと医者に診断されている」
「え?じゃあもしかして・・・」
「そう、デュノア夫人は本当は君を親友の忘れ形見として受け入れて、傍で見守ってやりたかったんだ」
「そ、そんな・・・。でも・・・どうして僕は生まれたの・・・?」
「君の父親はデュノア夫人と出会う前から君のお母さんと愛し合っていたからだ」
「どういうこと・・・?」
「君の父親は君のお母さんと付き合っていて結婚も考えていたころにお母さんが君を妊娠した。でも同時期に前デュノア社社長が事業拡大に失敗して資金援助をしてもらう代わりに今のデュノア夫人と結婚することになった」
資料に記載された事実を元に話を進める。
「でも君の親父さんは駆け落ちを考えた。だけどそれを止めたのは君のお母さんだ、数多くの従業員が路頭に迷うくらいならと駆け落ちを止めて自分は母親の故郷に帰りそこで君を育てようとした。そしてそれを知っていたデュノア夫人は親父さんを大層叱って君とお母さんを守るように言ったらしい」
「え?じゃ、じゃあ商店街がいきなり活気付いたり、設備がいろいろ新しくなったりしたのって」
「そう、君の親父さんとデュノア夫人が君の町に信頼できる社員を送り、郵便配達人や学校の先生はたまた商店の主人にさせ君を見守っていた。」
「でもそんなこと一言も・・・」
「内密にやってたんだ。言うわけがないよ、続けるぞ。でもここで予想外のことが発生、会社の経営が傾いてきたそしてそれが始まったのは女性権利団体のメンバーが幹部に登り始めた時と合致しておりまた君のことを嗅ぎまわっていると来た。そしてさらに君のお母さんの病死、これらが重なり結果的に最善策として君に冷たく接するしか方法がなかった。そして君を守るためにここに送ることを決めたけどここで例の権利団体の介入により現在に至るってわけだ」
「そんなことが・・・」
「だからこれが解決したらしっかり両親と話をするんだ。そして今後君がどうしたいかもしっかり話してくれ、君の人生だお父さんや義母さんは君の背中を押してくれるよ」
「うん・・・ありがとね。きっと君に相談しなきゃこんなことは知らないままだったから。そして僕は男装したままでみんなをだまし続けなくちゃいけなかったから・・・」
「な~に、どうってことないさ。今から連絡するジュリアンさんはとってもいい人さ。きっと僕と同じことを思って最善の行動をしてくれるさ」
「そうだね、じゃあ今から連絡するの?」
「ああするぞ、今からするぞ」
「じゃあ、お願いします!!」
「りょーかい!」
そう言ってスマホで連絡を取る。
「もしもし?ジュリアンさん?」
「ああ、宗隆くんか、どうした?相談事か?」
「相談というか頼み事でして・・・」
「む、頼み事か言って見てくれ」
「その・・・俺の友達が女性権利団体の被害を受けていて、証拠はこちらでつかんだのですが如何せんフランスで自国の問題ではないので手出しができないんです。」
「そういうことか、んでその友達ってフランス人の女の子かな?」
「そう!そうです、それで証拠を送りますので何とかしてもらえないかなと・・・」
「できるぞ。こっちもフランスの女性権利団体は何かとマークされる存在だからな。こっちから憲兵隊とかに掛け合おう」
「ありがとうございます!」
「ただすぐにってわけじゃない、そうだな3から5日待ってくれ」
「わかりました。」
「これで確実にフランスの女性権利団体は葬り去れるだろう。協力感謝するぞ」
「いえ!こっちはこっちでそうしないと助けられない人がいたので」
「そうか、じゃあ仕事にかかるからまたな」
「はい!ありがとうございます!!」
通話が終わり送信したデータを見つめる。
「大丈夫だった?」
「ああ、でも最大5日はまってくれって」
「じゃあ!これで!」
「ああ!もうすぐこんな生活からはおさらばだ!」
「やったああ!!」
「明日セシリアと簪に伝えないとな」
やっとシャルロットの問題が解決する。そう思い宗隆やシャルロットは喜んでいた。でもまああともうちょっと男装生活は続くのだが、終わるのはもうすぐそこだ。