おはようございます。神崎宗隆です。昨日はルームメイトの簪さんと出会いルームルールを色々決めましたが簪さんなんか必死で何かをやっている様子なので訪ねても『あなたは関係ない』の一点張り、困ったもんだ。
「山田先生、そういえば俺の専用機って訓練機からじゃないですか、どの機体なんですか?」
現在俺は山田先生と格納庫に来ている。
「神崎君にはこの2つから選んでもらいます。こっちは準日本産IS「打鉄」そして、こっちがフランス産IS「ラファール・リヴァイブ」です。どちらも第2世代型です。初心者にはこちらの打鉄をお勧めしますが・・・」
「なら、ラファールのほうでお願いします」
「ええ!?でもラファールは武装も豊富で操縦性もいいですが初心者にはそれがおすすめできない点ですが・・・」
「大丈夫ですよ、というかそっちじゃないとオルコットに勝てる気がしないので」
「そ、そうですか・・・」
ていうか武装が豊富なのはいいことだと思う、バトオペ2のハイゴックと同じような感じで扱えそうなのだ。
「あ、あと改造ってやっていいんですよね?どこでできますか?」
「それなら整備室でできますよ。今から持って行って改造しますか?」
「します」
「でしたらこちらへ」
ラファールを待機状態にして整備室へ赴く。
「ではここへラファールを置いてください」
「わかりました」
ラファールをハンガーに乗せて山田先生から説明を受ける。
「ここは、夜の8時まで使えますけどあまり遅くならないでくださいね。機材はあちらにありますので自由に使ってください。」
「わかりましたでは今から改造しますので・・・」
「あ、手伝いますよ。現在整備課の生徒の応援も頼んでいますのでもう少ししたら来ますけど」
「なら待ちましょう」
ほどなくして整備課の先輩たち5人プラスなぜかクラスメイトが来た。
「あれ?君は俺と同じクラスの本音さんじゃん。どうしてここに?」
「私もIS整備・改造ができるのだ~」
「そっか、じゃあお願いね」
「あいあ~い、任せてー。たかちゃ~ん」
「私たちもいるからね!」
整備課の人たちも張り切ってるみたいだ。
そんなこんなで改造開始するけどまず改造するところは・・・
「よし!足をなくそう!」
「「「え!?」」」
「たかちゃーん、何言ってるの~?」
「だから、足は要らないって言ってるの」
「「「ええええええ!!!!!!」」」
「あらかじめ書いておいたこれを参考に頼む」
そして俺が出したスケッチは、前世のガンダム0083に出てくるドラッツェだった。
「こ、これに改造って・・・」
「足が細長いスラスターで背中にバックパック・・・」
「しかも装甲が少ないからその分多く武器弾薬が詰め込める・・・」
「近接武器は内蔵されていて・・・さらに盾まで・・・」
これを見た整備科の生徒たちの感想は、
「たかちゃんすごいよこれ~。もしかしたら第2世代が化けるかもよ~」
とのことだった。
というわけで改造開始!
「まず足のスラスター系から行くよ!」
「背面もやっとくよ!!」
「たかちゃん、一緒にお菓子食べよ~」
「本音、これマドレーヌ。家から持ってきたやつ」
「わ~い!!」
そんなこんなで改造終了だけど・・・
「ラファールじゃないねこれ・・・」
「もはや改造レベルじゃない・・・」
「そういえばたかちゃん、この子の名前は~?」
「こいつの名前はもう決めてあるよ」
「おしえて~」
「こいつの名前は・・・『高機動型強襲機ラファール・ドラッツェカスタム』だ」
原作のドラッツェと違うのは、両手はしっかり手でありなおかつ肩にある丸いものがなくなっていることだ。
「んじゃ明日早速テストしよう!」
「というか誰かISの操作教えて・・・」
「「「「あああああああああ!!!」」」
皆忘れてたとばかり叫ぶが本音が
「なら、そこにいるかんちゃんに頼むのだ~」
「え?かんちゃんって・・・」
「本音、かんちゃんって呼び方やめて」
奥から簪さんが出てきた。
「私はそんなことやってる暇はないから他をあたって・・・」
「な、なあ簪さん!頼むよ!この通り!俺にISの操縦を教えてくれ!!」
「私からもお願い!かんちゃん!」
「わ、わかった・・・でも私もやることがあるから間のちょっとした時間だけね」
「「やった!!」」
本音と手を握り喜ぶ。
「ていうか、やってることって何なんだ?」
「それはね~、かんちゃんはISを作っているのだ~」
「え!?それって相当すごいことなんじゃ!!」
「本音!言わないでって!」
「簪さん!君ってすごい人だったんだね!!」
「そんなことない!あなたはお姉ちゃんを知らないからそんなことが言えるの!!」
「ちがう!君のお姉ちゃんは確かに知らないけど、君は十分すごいよ!」
「そうだよ!かんちゃんは十分すごいんだよ!」
「俺はISのことなんて何も知らない!知っているのはあまりにも難しすぎて一人じゃ作れないってことぐらいだ!だけど簪さんは作ってる!」
「それはお姉ちゃんが一人で作ったから!」
「え!?それってホントか!」
「そんなことないよかんちゃん、たっちゃんは一人で作ったんじゃなくて今のたかちゃんとおんなじ感じで作ったんだよ・・・」
「え?そうなの?」
「そうだよ~。一人で作ったって流してるのは家のことがあるからで~」
「そ、そうなんだ・・・」
「だからすごいじゃないか!簪さんはすごいんだよ!」
「そ、そう・・・」
簪さんが顔を赤くして照れる。
「あと言っておくけど、簪さんは簪さんでお姉さんはお姉さんだよ。もし手伝ってほしかったら言って?力仕事ぐらいだけど手伝えるから」
「うん・・・」
「あ、それとこの言葉覚えていて?『その生真面目な性格が、周りも自分も傷つける、落ち着いて周りを見渡せばいい。世界はこんなにも優しく響き合っているから』」
「う、うん」
これはガンダムUCでマリーダさんがリディさんに送った言葉、あそこのシーンはむっちゃ泣く。
「大丈夫だよ、ここには簪さんを助けてくれる人がいる。助けてもらうことは弱いことじゃない。ほんとに弱いのは助けを求められないプライドなんだ。だからさ、もし簪さんが助けてって言ったら俺が一番最初に助けてあげる。だから自信をもってお姉さんと確執があるならしっかり向き合ってほしい。俺がそばにいるから」
「わかった・・・その代わり、私は容赦なくあなたにIS技術を叩き込むからそのつもりで、決闘に負けたりなんてしたら承知しないから」
「わ、わかったよ・・・」
「でもかんちゃん、今日はもう遅いよ・・・」
「じゃあ、明日からね!でもそれは実技だけ、学科は今から部屋に帰って叩き込むからじゃあ宗隆君帰るよ」
「え!ちょ、明日からでも・・・」
「だーめ、善は急げって言うでしょ!だから今日からね」
「か、勘弁してえええええ!!」
「あはは~、たかちゃんがかんちゃんに引きずられてる~」
簪は笑顔だった。昨日の仏頂面が嘘のように、簪の心は晴れていた。もう姉へのコンプレックスもどうでもよくなった。それは神崎 宗隆のおかげであった。