今日は修学旅行の前日、みんなで荷物の確認をしている。
「俺は全部大丈夫だぞー」
「わたくしたちも大丈夫ですわ」
「にしても、宗隆のそのバッグって何が入ってるの?」
「ああ、これ?これは俺愛用の一眼レフカメラさ」
「そういえば宗隆の部屋のアルバムに綺麗な風景写真とかいっぱいあったね」
「それはこれで撮ったやつ」
「嫁はカメラが好きなのか?」
「いいや、綺麗な風景とか見るとつい撮りたくなっちゃうんだよね」
そこへ山田先生が来て郵便物を持ってくる。
「むみませーん。神崎君にお手紙が来てますよー」
「あ、はーい。受け取ります」
そして受け取った手紙を見てみる。
『神崎宗隆様 下記の日時にて京都ホテル、最上階レストランにてお待ちしております。
場所 京都ホテル 最上階レストラン
日時 9月12日 午後24時
レストランに付きましたらウェイトレスにスコールの客人だと伝えれば案内されます。
それでは、当日お待ちしております。』
「なんだこれ?招待状か?」
「ですがこれ、行ってはいけませんよ?」
「行っちゃだめだよ?」
「行ったらっめ!だよ?」
「嫁よ、それには絶対行くなよ」
「あの?俺って子供かなんかですか?」
4人が止めに止める。
「宗隆さんて、こういうの面白そうとか言って行っちゃいそうなんですもの」
「それはありそう」
「宗隆ってこういうの律義に行きそうだし」
「嫁よ、律義なのはいいが知らないやつからの誘いなぞに乗るな」
とのこと。とりあえず
「これはいかないから大丈夫だって」(なんか行かないといけない気がする)
「ならいいですけど・・・」
4人には悟られないように行くことを決める宗隆であった。
「みなさーん、ホテルに着きました。荷物を持って各自の部屋に移動してください。そのあとは自由時間ですから好きに回って結構ですからね~」
『はーい』
というわけで、部屋は一人部屋だった。一夏と同じ部屋を覚悟したが一夏も一人部屋で安心した。
「宗隆さん!行きますわよ」
「宗隆?準備できた~?」
「宗隆~、もうみんな待ってるよ~」
「嫁よ、早く出てこないか」
「今行くよ~。さてとカメラと財布とスマホ持って・・・よし!行くぞ!!」
いつもの5人で京都に繰り出す宗隆一行、いろいろ回るが途中奇妙な女性に出会う。
「あら?男の子1人に女の子4人だなんて珍しいグループね?」
「あ、えっと・・・」
「制服からするとIS学園の生徒ね?」
「そ、そうですけど・・・?」(なんか不思議な人だな・・・)
「あら?大丈夫よ~。別にこの子を取ろうとしてるわけじゃないもの。ふふふ、彼女たちを大切にね?彼氏さん」
「は、はあ・・・」
「またね?白金の彗星さん」
そう言って立ち去って行った謎の女性
「なんだったんだ?」
「宗隆さん?さっきの方をどう思っていまして?」
「ん~。ただただ雰囲気が不思議なだけだなって思った・・・」
「え?それだけなの?」
「んえ?それだけだぞ?」
「すごくきれいな人だったのに?」
「あー、そういうことね・・・。」
「嫁よ、なんか言ったらどうだ」
「うーん、綺麗なのは俺の周りに常に4人いるからな~。綺麗とか言われてもその4人のほうが綺麗でかわいいって思ってるからな。別に何とも・・・」
「まぁ!それはそれは!!」
「もう!宗隆ってば!!」
「そういうのは!二人っきりとかの時に!!」
「嫁は大胆なのだな」
「いや、ラウラよりはましだと思うけど・・・」
そのあとはなんか4人が惚気だして収拾がついたのは20分後であった。
「ふふふ、神崎宗隆。予想よりとってもいい子じゃない・・・。絶対にこっちに引き込みたいわね・・・」
「あー、その神崎ってやつかなりいいやつなのか?」
「ええ、いい子よ?味方ならこの上なく大きな手札になるわ。しかも最強と言っていいほどの大きくて強烈なカードにね?」
「ならば、なおさら攫ってきて拘束すべきだろう」
「あら、それは悪手よ?神崎君の場合拉致なんかしようものなら返り討ちにあって引き込むどころじゃなくなるもの」
「じゃあ、あれか?この前送った手紙って・・・」
「そう、彼を呼んだのよ。で、直々に私が交渉するわ」
「それでうまくいくといいのだがな」
「どうでしょうね?これに関しては完全に五分五分といったところだもの・・・」
「ならば人質でも・・・」
「それもダメ、彼はそう言ったものに敏感だと思うの」
「じゃあ!」
「だからこれはもう交渉するしかないのよ。彼が何を求めてくるかわからないけど譲歩はしないとこっちには来てくれないでしょう」
「ならせめて戦闘準備だけはさせてくれ。もし交渉が決裂したら始末してやる」
「それが妥当でしょうね。分かったわ。許可するから確実に決裂するまでは戦闘はしちゃだめよ?」
「わかってるよ・・・」
宗隆を狙う不穏な影、そしてこれから先は宗隆の選択によ未来が変わる。それも大きく。宗隆はどちらを選ぶのか?それは神のみぞ知る出来事である。