※この作品はR-18です。

ISって足がないほうが高機動なんじゃね?   作:くにおか

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第25話 襲撃、無人機軍団と亡国機業

「今日は皆さんにお知らせです!なんと、第2回学年別タッグマッチトーナメントの開催が決定しました!!」

10月下旬のある朝、山田先生はクラスにあるお知らせを持ってくる。

「ちなみに、1年生の優勝賞品は何と!学食スイーツフリーパス、1年分です!!」

「よっしゃああああああ!!やったるで!!」

宗隆は大いに喜び席を立ちガッツポーズする。

「うるさいぞ、馬鹿者!」バンッ

「あだぁ!!」

織斑先生の出席簿アタックを食らった。

「い、いたいのじゃぁ・・・。シャルぅ」(´;ω;`)ウゥゥ

「これは宗隆が悪いよ?」

「そんなー。せ、セシリアぁ・・・」(´;ω;`)ウッ…

「弁護できませんよ?」

「ぼ、僕に味方は・・・」(´;ω;`)ウゥゥ

「嫁よ、私がいるぞ」

「ラウラー」(ノД`)・゜・。

「このバカはほっといて、開催日は月末の10月30日だ。28日までに指定ペアを組む場合は申請しろ。ちなみに神崎、貴様は機体が強すぎるからペアは組めないぞ」

「そ、そんな~!」(´;ω;`)ウゥゥ

「当たり前だ。馬鹿者、とりあえず朝の連絡はここまでだ。各自1限の準備をしろ」

朝のSHRが終わり、1限の教科を確認し準備する。

「いつまでそうしていますの?宗隆さん、早く準備してくださいませ」

「やだぁ~。1限数学はやだぁ」

「じゃあ、しっかりやったらご褒美上げるから。ね?宗隆、頑張ろ?」

「うん、頑張る・・・」

ご褒美が欲しくて1日頑張る宗隆でした。

 

 

タッグトーナメント当日、最初に対戦表が発表されると第1回戦は神崎宗隆VS織斑・篠ノ之ペアとなった。

「ふーん。1回戦は一夏と箒のペアか・・・。バリバリ近接戦闘する気満々やんけ!!」

宗隆の怨嗟の声、宗隆の機体は近接戦闘に弱い。しかも白式の零落白夜なんかIフィールド突き抜けてくるし。

「ま、近づけさせなきゃいいよね!」

「宗隆さん、頑張ってくださいまし」

「頑張ってね。宗隆」

「宗隆、いつも通りにね」

「嫁よ、待っているからな」

ピットにて嫁4人から激励を受ける。

「ちょっくら勝ってくるわ」

「「「「行ってらっしゃい」」」」

「うーい、行ってきまーす」

 

 

 

「宗隆、来たか」

「宗隆、こっちは準備はOKだ。そっちは?」

「こっちもいつでもいいぞ」

少し会話をして準備完了の旨を告げる。

『第1回戦を開始いたします。試合開始!!』

開始の合図、双方とも動き始める。箒は動きながら宗隆の正面で射撃戦を展開する。

「正面だったら、当たらなければどうということはないってね」

「だが、この手数はどうだ?」

「ふん、まったくをもって余裕」

とにかく二振りの刀で斬撃を撃ってくる。宗隆は余裕でかわし続ける。

「んで、反撃ッと!」

「何!?」

リフレクターインコムを使った見えない方向からの攻撃。最初に見当違いの方向に撃つがどこからその攻撃が来るのかがわからない。如何せん箒は回避に専念せざるを得なくなる。

「ふむ・・・。ハイパーセンサーで何とか避けてるって感じだな・・・。んじゃ早くも脱落してもらい」

「こっちは二人なんだよ!!」

後ろから一夏が斬りかかる。どうせあまり連携できないだろうと思っていたから泳がせておいたが、フォローのタイミングを間違えず突っ込んでくる。

「一夏!行くぞ!!」

一夏の後ろから斬撃が飛んでくる。それをギリギリのタイミングで躱して宗隆に当てようとするが宗隆はこれを横ロールの緊急回避で避ける。

「そう簡単にはいかないか!」

「次!もう一つの作戦!行くぞ!!」

「連携、できてるじゃねぇか。これも幼馴染だからなせる技なのかね!!」

一夏、箒共々緊急回避の隙を逃がさず、距離を急速に詰めて近接戦闘に持ち込もうとする。

「近接戦闘に持ち込む気になったところ悪いけど、俺は離れさせてもらう!!」

背部バックパックからハイビームカノンと4連装ミサイルポッドからの一斉射撃で弾幕を張り引き下がる。

「ミサイルぐらい!!」

箒は斬撃でミサイルを迎撃するが・・・。

「箒!罠だ!!」

「一夏!?」

斬撃でミサイルを切った瞬間爆発、発煙する。

「発煙ミサイルだ!」

「っく!距離を離されるか!!」

「み、見えねぇ・・・」

次の瞬間、青色のビームが二人を襲う。

「っく!宗隆は見えているというのか!!」

「見えすぎじゃねえか!?」

「と、とりあえず回避を続けなければ!!」

「む・・・。煙幕が晴れる。種明かしはしないでいいだろう」

宗隆が煙幕の中を狙撃できた理由は、サーモグラフィーにより煙幕の中でも敵が黄色く発光するスコープを使っているからだ。宗隆の知り合いのティムールさんが使っている狙撃手法だ。

「宗隆、なかなか強いな・・・」

「ああ、あいつは強いが、私たちなら勝てそうな気がする。だったか?」

「そ、それは・・・」

「ふふふっ、一夏は奇妙な自信があるのだな。これだけの実力差があってこちらの策に反応して適切に対処する能力、そして個人の操縦技能。すべてがこれだけ差が開いているというのに」

「わ、悪いかよ!!」

「悪くはないさ。私は・・・、そんな一夏が好きだからだ」

「え?・・・。」

「っあ!ああ、今のは忘れてくれ!!と、とにかく集中するぞ!!」

「お、おう!」

だが、ここで無粋な輩が名勝負を邪魔する。

 

 

 

突然、上空から何かが複数、シールドバリアを突き破って落ちてきた。グラウンドに砂煙が上がるが、宗隆は何を感じたのか回避運動に入る。

 次の瞬間、砂煙の中から攻撃が開始される。すべて宗隆が狙いのようで、宗隆にしか攻撃していない。そして砂煙が晴れるとそこにはあの時と同じ4機の無人機が居た。そして、さらに上空から数えきれないほどの無人機が空から迫っていた。

『キャアあああああああ!!』

あの時と同じ無人機ということに反応し悲鳴が上がる。そしてその悲鳴は集団の恐怖となって周りに伝播、一気に広がり混乱、恐慌状態となってしまう。出口に人が殺到し、皆自分勝手に動き、自分が助かるためだけに行動をとり始める。

「早く出てよ!!」

「押さないで!」

管制室も突然のことに驚きを隠せないでいる。

「こ、これは!あの時の無人機と同じです!!」

「これだけの数が学園に迫ってきたというのに、監視やセンサーは気づかなかったのか!?」

「教師部隊は速やかに無人機の集団を鎮圧して!!」

「ダメです!現在、生徒が恐慌状態であり、戦闘を開始しては被害が出ます!!」

「おい!観客の中には一般客もいるのだぞ!!」

「何とか!何とかならんのか!!」

そう、一番のイレギュラーはこのタッグトーナメントの観客には一般客も混ざっているということ。そしてその中にはISにあこがれを抱く少女たちの姿も数多く見られた。そのため具体的な対策が立てられずにいた。

 

 

 

一方、アリーナ内では宗隆は落ちてきた4機を速やかに撃破し生徒の避難を優先させるため回避行動に専念し時間を稼いでいた。さらに一夏と箒は援護しようとするが新たな敵に手を取られる。

「おっと!こっから先は通さねぇよ!!」

空から人が乗った蜘蛛のようなISが二人の前に立ちふさがった。

「くそっ!これじゃ宗隆の援護には行けない!!」

「そこをどけぇ!!」

「やなこった!!これから、面白いことが始まるんだからよ!!オラ!始まったぞ!!」

「な!宗隆!どうした!?」

謎のIS操縦者が何かのディスプレイスイッチを押すと突然、宗隆が頭を抱えて苦しみ始める。

「っぐ!ああああ!!ま、まさか!無人機は・・・!!!!!!!」

さらに何かが強くなったのか苦しみが激しくなる宗隆、そしてついにISまで解除されてしまう。

「おい!宗隆に何をした!!」

「ちょっと、話しかけてるだけだよ」

嫌な笑みを浮かべて笑う謎の操縦者、苛立ちを抑えられない一夏と箒であった。

 

 

 

 

「っく!これじゃあ、避難ができるまで本格戦闘は!!」

回避行動に専念し避難までの時間を稼ぐ宗隆、できる限り客席に射撃されないように動く。そして一夏の方を見るとそこには謎のISが立ちふさがっていた。そして何かを操作すると突然、宗隆にとても強い負の感情が流れ込んで来た。

「っぐ!あああああああああ!!」

周りにいる無人機から流れ込む負の感情。

『憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎憎い憎い憎い憎いい憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い』

『潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す潰す!!』

『壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ!!!!!』

「ま、まさか・・・!!無人機は・・・・!!!!!!」

宗隆が感じた負の感情から考えられる一つの可能性。さらに強くなる負の感情。ついにはISが解除されてしまう。

「グあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

膝をつく宗隆、一夏と箒は助けようとするが謎の機体に阻まれる。

 

 

 

 

「宗隆さん!!」

「宗隆!」

「嫁!!」

「宗隆・・・!」

ピットで見ていた4人はたまらず出ようとするが、先生に止められる。

「お前たち!今やるべきことは避難の誘導と混乱状態の収拾だ!!」

「でも!」

「今はあいつらは攻撃して来ていない!早くしなければ一般人に被害が出る!!」

「っく・・・!わ、わかりましたわ・・・」

「仕方ない・・・とは言いたくないな・・・。」

「こんな時に助けに行けないなんて!?」

「で、でもこの嫌悪感は!!」

4人は感じていた。宗隆ほどではないにせよある程度の負の感情による嫌悪感を。だが先生の言う通りだと避難誘導が先決だということで急いで混乱の収拾を付けることになった。

 

 

 

 

「ぐああああああああ!!」

宗隆は動けないでいた。圧倒的な負の感情の質量に押され頭が痛くなり、精神にも異常をきたしてもおかしくない。だが、宗隆は聞こえた。どこかで少女が泣く声が聞こえた。

「ど、どこ・・・だ・・・!」

周りを探してみると居た。一人で観客席の前列のところでうずくまって泣いている少女。そしてそこは丁度攻撃第1波の時に無人機の攻撃が当たってしまいシールドバリアーがはがれてしまった場所だった。見つけた時は無意識だった。その少女に向かって走り出していた。

「っち!動けるか!攻撃再開だ!!!」

謎のISの指令により攻撃しようとする無人機、全力で走る宗隆。

「うをおおおおおおお!!!!」

少女の前にたどり着く、その瞬間ビームの発射音がした。

「間に合ええええええええ!!!!」

咄嗟に腕部分を部分展開し盾を構え、膝立ちでその場にとどまろうとする。そしてビームが着弾、ビームは衝撃は残すが貫通はしなかったが次々に無人機が発砲、盾にビームが殺到、表面が熱で赤化し始める。

「おい、このままじゃお前はその子供もろとも消し炭だぜ!!」

「俺は!俺は!ここから一歩も退かないし逃げない!!」

「お、お兄ちゃん・・・?」

「大丈夫か?今、兄ちゃんが助けてあげるからな!!」

少女が話しかけてきたので微笑んで見せる宗隆。その時ある言葉を宗隆は思い出した。

『命を救うために命を奪う』、ギュスターヴさんの言葉。彼は優秀な医者であると同時にフランスの特殊部隊隊員だ。時にはテロリストの命を奪うことだってある。そんな彼だからこそ言えた言葉、それを思い出した宗隆はある決断を下す。

『この少女を救う、無人機の中にある命を奪う』と・・・。

 

 

 

「宗隆!大丈夫!?」

「か、簪か!!」

簪が避難し遅れた人を探してやってきた。さらにセシリア達も宗隆の援護に駆け付ける。そして宗隆は一言

「この女の子を頼む!!こいつを早く母親の元へ連れて行ってくれ!!」

「わ、わかった。宗隆は!?」

「無人機集団と決着を着ける」

「なら、ちゃんと帰ってきてよね?」

「あぁ、帰ってくるさ」

「ねぇ!お兄ちゃん!助けてくれてありがと!!」

「おう!今からこのお姉ちゃんがお母さんのところへ送って行ってあげるからな」

「うん!じゃあ、ハイこれ!お礼にあげる!!」

渡されたのは1つのイチゴ味のキャンディー。

「ねぇ!今から悪いやつらやっつけに行くんでしょ!?」

「ああ、今からやっつけに行ってくるぞ」

「じゃあ!お兄ちゃんはヒーローなの!?」

「うーん、ヒーローじゃないよ?」

「え?じゃあ何なの?」

「ふふっ、それはね・・・」

宗隆は部分展開を解除して少女の前に立つ。そして・・・

「機動戦士ガンダムだ!!」

ディープストライカーを全身展開し、少女の方を向く。

「ガン・・・ダム・・・?」

「ああ、ガンダムだ」

「かっこいいいいいい!!お兄ちゃん!頑張って悪いやつらをやっつけてね!!」

「ああ!!簪、あとは頼む」

「わかった。じゃあお姉ちゃんと一緒にお母さんのところへ行こう!」

「うん!!」

簪は少女の手を引き避難した。

 

 

 

「さて・・・。第2ラウンドだ!!ファンネル!!」

宗隆は拡張領域に格納されているファンネルすべてを展開、自身もスマートビームガンを持ち戦い始める。

「宗隆さん!」

「来た!」

「嫁よ、もう大丈夫か?」

「ああ、大丈夫。覚悟はできてる」

宗隆は無人機からの負の感情をすべて受け流し、頭痛や精神攻撃を回避することに成功した。また、さっきから少女の純粋な応援の声が聞こえている。

「一人のあたたかな心が、世界を救うことだって・・・可能なのかもな・・・」

「宗隆さん?」

「大丈夫だ、ちょっと離れてて。派手にやるから」

超大型ビームキャノンを展開、そして迫る無人機集団に超特大のビーム砲をお見舞いし、無人機の9割を減らす。

「っち!これじゃあ襲撃は失敗だ!!」

一夏と箒を相手にしていた謎のISは撤退を決断し、無人機を殿にして撤退した。数の少ない無人機は15分後すべて無力化、撃墜しこの襲撃事件は終わりを迎えた。だがこのとき、宗隆の機体からは微かに緑色の光がセシリア達には見えていた。

 

 

 

その後、一般人の避難しているところに行き襲撃犯を撃退した旨を伝えに行くと伝えた後に助けた少女が寄ってきた。

「お兄ちゃん!悪いやつらやっつけたんだね!!」

「ああ!やっつけて帰ってきたぞ!」

「あ!お母さんがお礼、言いたいんだって!!」

ここで少女の母親が登場、何かとお礼を言われ頭を下げられる。そして少女がしゃべりだすと飛んだ爆弾発言をしてしまう。

「ねえ、お兄ちゃん。大きくなったらね?私お兄ちゃんのお嫁さんになる!!」

「ふぁ・・・?」

「「「「・・・・」」」」

「あらあら、じゃあお嫁さんになれるようにお料理、練習しないとね?」

「うん!」

そして一般人は帰ることとなる。

「じゃあ、バイバイ!!ガンダムのお兄ちゃん!」

「それでは・・・。」

二人は手をつなぎながら帰っていった。

「「「「・・・・。宗隆(さん)・・・・?」」」」

「これはどうしてくれますの!?」

「あの子、純粋に宗隆のお嫁さんになるって!!」

「宗隆、もしかして年下に下限はないの?」

「嫁よ、お前はロリコンか?」

「不可抗力だあああああああああああああ!!!!」

宗隆の悲痛な叫びがこだまする。宗隆と4人は何も変わってはいなかった。

 

 

 

 

 

「これでいいのかよ。スコール」

「ええ、いいわ。この事件がきっかけで世界の国々は神崎宗隆という個人を大いに警戒するでしょう」

「それが狙いか?」

「まぁ・・・。そうね。イギリスしか開発していないはずのビット兵器、そして現代では再現できないビーム攻撃、光学兵器を無力化する防御機構、ビームを弾いて目標に命中させる技術、他にもいろいろありそうだけど、一番はこれね、神崎宗隆のIS操縦の技術とセンスと空間認識能力」

「確かに異常だな」

「それにあの常軌を逸した専用機を100%の性能で扱える才能」

「その他もろもろも含めると・・・。確かにな」

「ええ、人は未知のものへは警戒をもって接するわ。そして上の人間に害があろうものなら・・・」

「全力で消しにかかるか・・・」

「ふふふ、世界がどんなふうになるか楽しみよ。変わり方によってはあの子居場所がなくなってこちらに来なければいけなくなるんだもの。楽しみでしょうがないわ」

「まぁ、その時は歓迎してやるさ」

世界は今動き出そうとしている。それは可能性ある未来なのか?それとも・・・・・・・・・。

 この世界の人の選択はどのようなものになるのか。それは誰にも分らない。

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