あれから少し時間が経ち、キャノン・ボールファスト当日。レース専用アリーナは大盛り上がりである。一番の目当ては1年生の専用機部門である。何せ1年だけで専用機が8機だ。盛り上がらないという方が無理だ。
「そういえばさ、開会式で食券を賭けてのギャンブルがあったけどどうなってるんだ?」
「あ~、そういえば織斑先生がとっても難しい顔してたね。競馬みたいな感じで賭けられた順はどうなってんだろ?」
「はいは~い!君たちの疑問に答えたげる新聞部登場!!」
「黛さんですか。で?順位は?」
「そうねー。1位に神崎君君ね。2位が同率でセシリアと鈴音よ、4位がラウラちゃん、簪ちゃんで6位にシャルロット、箒ちゃん最下位が織斑君ね」
「やっぱ俺が最後か・・・。」
「まぁ、予想はできたけどね。それで?俺が一番の理由は?」
「化け物専用機だから。が多いわね」
「やっぱりな・・・」
「そりゃそうだぜ。普段の放課後の練習とか実習とか見てる側からすれば化け物スペックだもんな」
IS世界ではガンダムは化け物らしい。まぁ、ISみたくスポーツ転用は1年戦争後だしね、仕方ないね。
てなわけで、本番始まります!!
「さて!今回目玉の部門、1年専用機部門です!!選手入場!!!」
アナウンスと共に専用機を纏い入場する8人、歓声と共にスタート位置に着く。
「さて、ここからは真剣勝負だ」
「絶対に俺が1位やで!!」
「なんで関西弁なんだよ。」
「宗隆さんって興奮すると口調が変わりますのよ?」
「やっぱり、宗隆も緊張してるんだよ」
「よかった。皆緊張してて」
「ていうか、カウント始まるわよ!」
「だが、皆準備は完了済みなはずだが?」
スタート位置について緊張を和らげるために少し話す。そして話し終わると丁度カウントダウンが始まる。
『それでは!カウントダウン開始!!』
【5!】
スラスターにエネルギーをチャージし始める。
【4!】
チャージが完了し、うなりを上げるスラスター
【3!】
皆がスタート姿勢になりその時を待つ。
【2!】
宗隆はガンダムフェイスを纏い、高速戦の準備をした。
【1!】
全8機のISの準備が完了。
【スタート!!!】
全員が駆けだそうとするが・・・。
「お先!!!」
宗隆が全スラスターを全力で吹かしたため盛大な砂煙が立ち、ほかの7人のスタートを妨害する。そして宗隆が後続集団に大いに差をつけてレースが始まる。
「やっぱり予想はできていましたけど!!」
「これすごいね!」
「前が見えない・・・。」
「嫁は、派手好きなのか?」
「これじゃあスピード出せないじゃない!!」
「進むべきか待つべきか・・・」
「待ちやがれ!!宗隆!!」
続いて一夏が宗隆を追い、砂煙の中へ入っていく。
「あら、これは妨害ありのレースでしてよ?」
「織斑の機体の場合、対抗策がなくてこれでは脱落するな」
「じゃあ、僕たちもそろそろ行こうか」
「そうだね、これ以上宗隆を一人にしたら何するかわかんないし」
4人はぞろぞろスタートしていく。
「わ、私たちも行くぞ!!」
「あ!おいてかないでよ!!」
箒と鈴もついていく。
「やっぱ超高速戦は気持ちいいな!!」
ISではありえないようなハイスピードで駆ける宗隆、そして。
「宗隆!!待てええええ!!!」
一夏が後ろからこれまたハイスピードで追ってくる。
「おーい、もうすぐコーナーだぞ~。曲がれるのか~?」(・∀・)ニヤニヤ
「宗隆だって曲がれるのかよ!!」
「俺はこうするからいいもんね~」(*´ω`*)
レースの本番ではコーナーを示すためのポールが設置されている。宗隆はそのポールにヒートロッドを巻き付けて無理やりコーナーを曲がった。しかもトップスピードで。
「な、なんだってええええ!!」
「ははは!追いつきたきゃコーナリングで追いつきな!!」(^O^)/
「俺だって!!せやああああああああ!!」
一夏はコーナーの線にブレードを突き刺して無理やり曲がる。
「どうだ!宗隆!!」
「ほう・・・。ついてくるか」
「専用機の中で高出力2位の機体は伊達じゃない!!」
1位に宗隆、2位に一夏、3位以降は後続で集団と化している。レースはまだ始まったばかり。
「っく!前の二人に追いつけん!!」
「妨害しようにも私たちの武装じゃ射程が足りない!!」
「ここはわたくしと、」
「私に任せろ」
セシリアとラウラが名乗りを上げる。
「そっか、セシリアはライフルで、ラウラは荷電粒子砲で狙撃するんだね」
「追いついたら私たちの出番だよ。シャルロット」
「わ、私の出番は・・・」
「箒は落ちてきたところにダメ押しで攻撃してね」
「鈴は私と一緒に弾幕を張る係ね」
「了解!!」
そして、6人による妨害が始まる。
「ん?後ろから・・・。って!やっべ!!」
「ほう、妨害してきたか・・・」
宗隆と一夏は回避行動をとる。そして、射撃を避けるために一夏は後ろを向いて対処するが宗隆はニュータイプの感で避ける。すると宗隆の後方から爆発音、どうやら一夏にラウラのキャノンが当たった様だ。
「な、なんで回避先に弾が来るんだ!?」
「そんな簡単な回避行動など予測するのはたやすいことだ」
「次、覚悟してくださいまし。宗隆さん?」
「ですよねー」(´・ω・`)
一夏は、爆発により大幅に速度がダウン。あっという間にシャルロットと簪、鈴の弾幕エリアへ入る。
「やっべ!こんな弾幕避けられねぇ!!」
「逃がさないよ!!」
「一夏!落ちなさい!!!」
「ひいいいいいいいい!!」
次々と一夏が被弾、一気に順位を落とす。
「宗隆さん!これで!」
「ちょ!ここでビーム曲げるの反則!!」
咄嗟に宗隆はIフィールドを展開し対処するが競技用のためビーム威力の75%減衰に設定されているため若干SEが削れる。
「まだまだ行きますわよ!!」
「セシリアさん、いつビーム曲げられるようになったのおおおおおおおおお!!!」( ゚Д゚)
「ついこの前ですわ!」
「うそおおおおおおん!!!」(;゚Д゚)
宗隆の影響を受けているセシリア達4人は少なからずNT能力を少しだが発現しつつある。セシリアならビットの適性率やマッチング性の向上。シャルロットとラウラは予測射撃や射撃精密度の上昇。簪は空間認識能力の向上。共通しているのは反射速度の向上だ。
「ビーム曲げるの反則!!それ俺の専売特許!!!!」(# ゚Д゚)
「何をおっしゃってますの?これはビームそのものをコントロールしているのであって宗隆さんのビットによる反射とは違いますので特許は侵害していませんわ」
「そうだったあああああああああ!!ってあっぶな!?」( ゚Д゚)
脇を抜けたビームが折り返してきて宗隆を襲う。
「当たりませんでしたか!ラウラさん!!」
「分かっている。合わせてくれ」
「了解ですわ!」
ラウラの砲撃による回避範囲の制限とセシリアの偏光射撃による執拗な追撃に宗隆も速度を落とさざるを得ない。
「こうなったら、こうじゃ!!」
「その手は通じませんわ!!シャルロットさん!」
「僕たちの出番だね!!」
宗隆は後ろにありったけのミサイルをばら撒くが、シャルロットと簪の弾幕にすべて迎撃されてしまう。
「う、嘘やろ・・・。これだけのミサイルを全部打ち落とすなんて・・・。」( ゚д゚)
「ふふん、僕たちだって」
「いろいろ、できるんだからね」
「うん!じゃあ、見逃してえええええええええ!!!!」
「見逃さないよ!!」
「見逃してほしければ後ろに下がればいいじゃない?」
「ぎゃああああああああ!!!」
逃げる宗隆を執拗に弾幕で追いかけるシャルロットと簪、それを後ろで観察していた一夏、箒、鈴は・・・
「「「こ、怖いわ~」」」
3人一斉に恐怖を覚えていた。
そしてレースは2週目に突入するが宗隆たち5人は嫌な予感がした。
「・・・。上から来るぞ!!!止まれ!!!」
宗隆の一声で全員その場に停止、すると目の前にビーム攻撃が降ってきた。そして攻撃してきた方向を見るとそこには・・・。
「な、なんだ?あのISは・・・?」
「どう見ても敵だろ・・・。」
「あ、あれは!もしかして先日強奪されたという!!」
「え!?じゃあ、セシリア!あれって・・・」
「イギリスが開発したビット兵器搭載型ISの2号機・・・」
「サイレント・ゼフィルス・・・」
「な、そんなものがなぜここに!!」
「箒!さっき強奪されたって言ったじゃない!!」
「大方、ここを襲撃するために奪ったんだろうっよ!!」
宗隆はゼフィルスへ急速接近、攻撃を仕掛ける。
「おい!先にそっちが攻撃してきたんだ!!やられる覚悟はできてるんだろうっな!!!」
ビーム・スマートガンの照射弾(ゲロビ)をゼフィルスに射撃。これを難なく避けるゼフィルス。
「少しはやるようだね!!ファンネル!」
ファンネルを小手調べに6機展開、攻撃する。
「・・・・・・・・・・・・。」
無言で向こうもビットを6機展開内2機はシールドビットみたいだ。
「この俺にファンネルで勝とうなんざ100年早いぜ!!」
「・・・・・!!!」
驚きを隠せないゼフィルスのパイロット。なぜなら攻撃用ビットが一瞬にして4機すべて破壊されたからだ。
「っ!この邪悪!!まさか!?」
「あら?もう気づいたの?」
さらにあの時のスコールがISを纏い来る。
「お久しぶり、神崎君?私と一緒に来る気になった?」
「ふん!そんなの微塵も思ってないさ!!!」
「あら、じゃあその気にさせてあげる!!」
「「ファンネル!!」」
お互いにファンネルを展開、撃ち合いになる。
「中々やるじゃない。やっぱり一層あなたが欲しくなってきた!!」
「はん!そんなの俺を捕まえてからいいな!!」
スコールVS宗隆の戦いが始まる。
一方、ゼフィルスはセシリア達と交戦に入った。
「その機体、返してもらいますわ!!!」
「雑魚が・・・。威勢だけはいいようだな」
「そうやって舐めてると痛い目を見るよ!!」
「我々は4人そして貴様は1人だ、この状況でどう戦う?」
「完全包囲状態で逃げられるとでも?」
戦闘開始、だがゼフィルスは強い。4VS1でもうまく立ち回り、回避、攻撃してくる。
「っく!これで!!」
「そこっ!」
「ファイエル!!」
「落ちなさい!!」
同時に包囲攻撃でゼフィルスを落とそうとするが、上に逃げて回避する。
「さすがにきついか・・・。スコール、私は撤退する」
「了解したわ。さすがに分が悪いもの許可します」
会話を交わし、ゼフィルスは撤退を開始するが、増援のISに阻まれてしまう。
「すまない!私たちが交戦していたのだが・・・」
「でもこれで7VS1よ!!必ず落とさないと!!」
「ああ、これで決める!!」
どうやら一夏たちも襲撃者と戦っていた。
「ええ、まずはこのISを落としませんとね!!」
まだ戦闘は続くようだ。
「っち!これじゃらちが明かねぇ!!」
「だってニュータイプ同士ですものね。ですけど、これで終わりです!」
「何!?ぐあああああ!!!!」
突然、高圧電流が宗隆を襲う。機体のダメージより、操縦者のダメージのほうが大きい。
「な、なんだって!ああああああああああああああああ!!」
「これ、気づかなかったの?私から出ているこのワイヤー」
「ま、まさか!!」
「そう、あなたとすれ違うたびに着けて置いたのよ。そしてこれに電流を流せばさっきの攻撃が成功するってわけ」
「っち!こんなもの斬っちまえば!っぐああああああああああああああああ!!」
「斬らせるわけないじゃない!今日こそあなたを私たちのところへ連れて行くんだから!!」
「があああああああ!!」
苦しむ宗隆、そこへセシリア達4人が駆け付ける。
「宗隆さん!大丈夫ですの!?」
「宗隆、しっかり!!」
「大丈夫!?」
「しっかりしろ!!」
宗隆に伸びているワイヤーを4人でまとめて切り、苦しむ宗隆を開放する。
「っく・・・。あ、はぁ!はぁ!はぁ!!」
「ちょっと、オータム?しっかり邪魔者は押さえておきなさい!?」
「っく!こいつらしつこい!!」
「これでは、作戦は失敗です。撤退します!!」
「了解!!」
「ま、待ちやがれ!!スコール!てめぇは!!」
「神崎君?また会いましょう」
そう言って閃光弾を思いっきり焚いて逃げてしまった。
「・・・・・・・・。逃がしたか・・・・ッ!!!」
「宗隆さん!!」
宗隆は意識を手放してしまいISも解除され落ちるがラウラが抱えてピットに戻る。宗隆の顔には少しだけ苦悶の表情が浮かんでいた。
「ん・・・。ここは・・・?」
「目を覚ましましたのね!?」
「セシリア?ここは・・・?」
「保健室ですわ、もう夕方ですけど。目が覚めてよかったですわ。」
「みんなは?」
「今回の襲撃の事情聴取ですわ。そろそろこちらにも・・・」
「あ、神崎君。目を覚ましたんですね?突然で申し訳ないのですが事情聴取いいですか?」
「ええ、いいですよ」
この後、宗隆は自分が狙われていること以外はすべて知らぬ存ぜぬで通した。先生に真実を言えないのは少し胸が痛むがあまり口外してはいけない内容だと宗隆は思っていた。そして事情聴取が終わり、保険医の先生から少しばかりの検査を受けると寮に帰って良いとの事。
なので現在は一夏と共に帰路についている。
「なぁ、今日のあの襲撃。宗隆はどう思う?」
「やはり俺らのことをよく思っていないんじゃないか?今は女尊男卑の思想の影響もあるしね」
「それもそうだな・・・。」
少しばかり話ながら歩いていると、目の前に織斑千冬に瓜二つの少女が出てくる。
「は?千冬姉じゃないよな・・・?」
「お前は・・・!」
宗隆は彼女から邪悪を感じ取り警戒する。
「私はお前だ、織斑一夏」
「は・・・?」
「私のために死ね!」
謎の少女は拳銃を構えて一夏に向け発砲するが・・・。
「一夏!!」
『パーンッ!!!』
「ッぐ!」
宗隆は一夏を庇い撃たれて倒れてしまう。そして肩口から出血し、血だまりを作る。
「は?・・・おい、おい!宗隆!!おい!」
「庇われたか・・・。どっちみち失敗だ。また会おう織斑一夏」
「おい!待て!!待ちやがれ!!!!」
一夏は宗隆を抱きかかえているがさっきの音を聞いて6人が走ってくる。
「い、今の音は・・・。って!」
「何だったの・・・?ッ!!!」
「さっきの音・・・ッ!!嫁よ!!大丈夫か!!」
「ぐあ・・・」
「宗隆さん!?しっかりしてくださいまし!!!」
「宗隆!?う、撃たれてる・・・」
「だ、誰が!!」
「と、とにかく!早く医務室へ運ぶぞ!!急所は避けているから一撃死は免れているが出血が多い!!!!」
ラウラの指示で宗隆を運ぼうとする。
「で、でも担架とか用意しないと!!」
「落ち着け!私たちには専用機があるだろう!それで運ぶ!!とりあえず嫁よ、少し我慢していてくれ!!」
ラウラは専用機を展開し、宗隆を抱える。
「ら、ラう・・・ら・・・」
「まだ意識はあるな!急ぐぞ!!」
「「「「「は、はい!!!」」」」」
ラウラの冷静な指示で現場は混乱していないが一夏や宗隆を慕う面々の脳内はとても混乱していた。
「うあ・・・。さ、寒い・・・」
「ま、まずい!!出血による体温低下だ!!急がねば!!!」
ラウラは症状を確認すると急いで医務室へ飛んだ。
「ちょ!これどうしたのよ!?なんで学園で撃たれてるのよ!!」
「それはいい!ドクター!!早く嫁を治療してくれ!!」
「わ、わかったわ!とりあえず緊急オペよ!!ラウラちゃんはあの棚から輸血パックを!!宗隆君はの血液型はBよ!!」
「了解!!」
「次!あの棚から簡易手術器具を出して!!」
「わ、わかりましたわ!!」
「私は今麻酔を打つから、宗隆君を少し押さえておいて!!」
「わ、わかりました!!」
「は、はい!!」
次々に緊急オペの準備が整い、宗隆に麻酔が打たれ本格的に始まるオペ。
「あとは任せて!何とかして見せるから!!!」
そう言って保険医はみんなを部屋から追い出し手術を始める。
「・・・。織斑よ、貴様は嫁が撃たれたのはなぜだ?」
「お、俺にもわかんねぇよ・・・。突然千冬姉と瓜二つの女の子が現れてわけわかんないこと言って、そしたらそいつが俺を撃ったんだけど、宗隆が庇ってて・・・。」
「そうか・・・。」
沈黙が場を支配する。
「ねぇ、なんで織斑君はその女の子に撃たれたか理由分かる?」
「知らない・・・。というかあいつの存在自体さっきまで知らなかったんだ」
「で?その女の子なんて言ってたの?」
「・・・。『私はお前だ、織斑一夏』って言ってた。そして『私のために死ね』って・・・」
「どういうことですの?」
「俺にもわかんねぇよ!!」
「とりあえず教官に連絡を入れよう」
ラウラは先生に連絡を入れると、すぐさまやってくる。
「で?神崎が撃たれたらしいが今は手術中で、撃った犯人の手がかりもつかめないと」
「ええ、織斑曰く教官と瓜二つの少女が撃ったと・・・」
「私と瓜二つだと?ばかばかしい!」
「で、でも千冬姉!そいつ『私はお前』だってわけわかんねぇこと言ってたんだぞ!!」
「・・・。とりあえず!このことに関しては緘口令を敷く!一切このことは口外無用だ。以上解散だ、神崎にもそう伝えておいてくれ」
織斑千冬は逃げるように立ち去って行った。
「なんだよ・・・。なんだよ!知ってること話してくれよ!!あいつが撃たれて、友達が撃たれたって言うのに!!」
「一夏・・・。大丈夫だ。宗隆のことだ、また元気に戻ってくるさ」
「あいつ、すごく丈夫だからね。一夏大丈夫よ!」
一夏に寄り添う箒と鈴、そして一夏の目には涙が浮かんでいた。
「私たちはこれで部屋に戻る。一夏をここに置いておくのはまずそうだからな」
「その代わり!成功の報告、いち早く頼むわよ!!」
そう言って3人は去っていった。
そして残された4人が待つこと2時間、中から保険医が出てきて成功の旨を伝えると中に急いで入って行く4人であった。
「しっ!静かにしろ、嫁は怪我したのだぞ!!」
「あっ!申し訳ございませんわ」
「静かにしよう」
「そうだね」
緊急手術だったため部分麻酔で済ませたので意識ははっきりとしてる。そして宗隆は4人を見て一言。
「今日の晩飯は何だ!ビーフシチューか!ポトフか!とんかつか!ローストビーフか!!早く飯よこフベラッ!」
「何アホなこと言ってるんだ!私たちは嫁が撃たれて心配したんだぞ!!」
「っう・・・!」
「そして心配して来てみれば、なんです!?その言葉!!」
「す、すみません・・・」(´・ω・`)
「もう!宗隆ってば、変に気を使っちゃって!そんなのもうしなくていいのに」
「は、はい・・・」(´・ω・`)
「で?宗隆、本音は?」
「いだがっだもおおおおおおおおおおおおおん!!!!!」(´;ω;`)ウゥゥ
「やっぱりそうでしたのね・・・」
「しかもオペ部分麻酔だから撃たれたところ斬られてる感覚あったんだもおおおおおおん!!」(ノД`)・゜・。
「それで、最大の恐怖は?」
「死ぬがどおぼっだああああああああああああああああ!!」(´;ω;`)ウゥゥ
「ああ!もう!大丈夫ですわよ!!私たちはここにいますから、思いっきり泣いてくださいまし」
「うわああああああああああん!!!!!」;つД`)
4人は慈しみの顔で宗隆をあやす。そして4人に慰められながら帰る宗隆でした。