宗隆が撃たれた事件の翌日、肩だったので宗隆は腕を釣ることもなく普通に登校した。
「うううう・・・。お腹空いた・・・」
「お昼休みまで我慢して?」
「あ、あと1時間・・・」
「今日のお昼ご飯はいっぱい食べていいですから。それまで我慢してくださいまし」
「が、我慢できぬ~・・・」
「ふむ、それでは嫁よ。あ~ん」
「あーん」パクッ
ラウラは飴玉を宗隆にあげる。
「あまあま・・・」(*´ω`*)パァ
「当分はこれでしのぐしか無かろう」
「でもよく飴玉持ってたねラウラ」
「朝に買っておいたんだ。嫁のことだ、途中で駄々をこねると思っていたのでな」
ここで予鈴が鳴る。
「あ、席に着かなきゃ」
「では、次のお昼ご飯の時に」
「嫁よ、授業だぞ」
「はーい」
とりあえず宗隆は元気である。異常といえばナノマシンで傷口を治してるため、空腹になりやすいといったところだ。なのでお昼ご飯はいつもの2倍食べましたとさ。
「なぁ、なんでお前はそんなに強いんだ?」
放課後のアリーナで一夏は宗隆に聞く。
「あ?んなもん大切なもんがあるからに決まってんだろ」
「まぁ、そうだよな」
ちなみに宗隆は1週間ほど練習を止められている。練習しようものならあの4人が止めます。全力で
「・・・、まだ痛むか?撃たれたところ」
「いや、もう痛みとかはないんだが違和感がな」
「ごめんな、こんなことになっちまって」
「謝る必要はない、気にするな。」
「で、でもよ!!」
「あー、そんなに気にするなら俺が助けなくてもいいほど強くなってくれ」
「わ、わかったよ」
「でもまぁ、撃たれたのが9㎜弾でよかったわ。まだ穴が開くだけで済んだし」
「は?」
「知ってるか一夏?7㎜弾とか撃たれると撃たれた箇所の内部がシェイクされてぐちゃぐちゃになるんだぜ?」
「お、おう・・・。」
「いやー、ハンドガンでよかったわー。ARとか撃たれたらこっちの腕切断ものだったわ」
「そ、そんなこと言ってられっかよ!お前、撃たれたんだぞ!?なのになんでお前は平気な顔してられるんだよ!!おかしいだろ!?」
一夏が憤るのもわかる。
「・・・。平気なわけないじゃん・・・。」
「え?」
「平気なわけねぇだろ!!生身で撃たれたの初めてなんだぞ!!お前、人が心配させないように強気でいりゃンなこと言って、ちったぁ人んこと考えて言いやがれ!!」
「ご、ごめん・・・。俺無神経だったわ・・・・」
「わかればいい。それと、焦るなよ一夏、強くなることはいい。が、それに伴う力の使い方、違えるなよ。じゃぁな、俺はもう部屋に戻る」
「ああ、また明日な」
「また明日」
一夏と別れる。だが宗隆は部屋には戻らず別アリーナへ向かった。
「・・・。誰もいないな。」
誰もいないことを確認すると宗隆は専用機を展開しアリーナに入る。
「パターン、04・・・。難易度インフェルノ。制限時間、無制限。耐久、無限、エネルギー、無限。仮想ターゲットセッティング完了。試合開始カウント開始・・・」
アリーナにある仮想ターゲットデータを設定し、仮想ターゲットで訓練を開始する。
「・・・。俺は、誰にも負けない。負けたくない・・・。」
宗隆の意向で超強化された仮想敵、自分の限界に挑む宗隆。
「ファンネル・・・。」
あまり喋らず黙々と訓練を進める。もちろん仮想ターゲットも反撃はするが難易度が最上級なのでかなりの命中精度でしかもエネルギーは無限、つまり光学兵器をエンドレスで撃てるし、実弾系も弾切れなんてものはない。
「・・・。やはり、機械ではこれが限界か・・・」
だが宗隆の敵ではない。何せニュータイプなのだから、戦闘でのセンスも悪くない。
「俺はただ敵を倒すのみだ。あいつらを傷つける存在と友達を脅かす存在はみんな俺の敵だ・・・」
宗隆は気づかないでいた。宗隆の機体が所々紫色に光っていることに。
「仮想敵、追加。数は・・・・。200だ。」
200の仮想ターゲット、設定は先と変わらない。
「あっはははは!!俺は強い!!できる、できるんだ俺は!!」
仮想ターゲットにすべて撃墜判定を出し、宗隆はとてつもない高揚感を感じる。
「フハハははははh!!邪魔な奴はみんなみんな!消せる!!潰せる!!」
「むね・・・たか・・・?」
だがふと、こちらを見る視線に気づく。
「なんだ、みんな見てたんだ。見てたならわかるよね?俺手に入れたんだ、みんなを守るために、全部をつぶす力!!俺はできるんだ!!ねぇ!すごいでしょ!!」
専用機を解除して4人のもとへ向かう。
「宗隆さん、どうしてしまったのですか?」
「え?」
「宗隆はそんなことは言わないよ?いつもの宗隆じゃないよ?」
「な、なにを言っているんだ。俺は何も・・・」
「ううん、昨日あんなことが起こって怖くなったんだよね?一夏が撃たれて、それを庇って」
「お、怖くなんか!」
「嫁は思ったのだろう。これが私たちだったらと・・・」
「そんなこと!!」
「宗隆さん?大丈夫ですわ。怖いのは誰しも同じですわ」
セシリアはそっと宗隆を抱きしめ、頭をなでる。
「あなたは、少し疲れてしまっただけですわ。少しの間、休みましょう?」
「つ、疲れてなんか・・・」
「そうやって、強がるの。もうやめよう?」
「それに、私たちは専用機を持っているのだぞ。嫁ほどとは言わないが強いのだ」
「だからね、宗隆。僕たちのことを信じて?」
宗隆に掛けられる暖かな声、宗隆は・・・
「・・・かった、こわ・・・かった・・。」
「ええ、わかってますわ」
とうとう涙を見せる宗隆。
「俺、俺・・・!」
「宗隆さんは疲れていますの。私たちがいますから、ここは少しお休みくださいませ。」
「うん・・・・」
そっと目を閉じ眠りに落ちる宗隆、朝起きるとしっかりとベッドに寝かせられていた。
「あら、宗隆さんおはようございます。もうすぐ朝食ができますからね♪」
「宗隆、着替えて待っててね」
「嫁よ、その前に顔を洗ったらどうだ?」
「もうすぐだから待っててね」
4人の変わらない声、いつもの光景
「うん・・・。ありがとう・・・。」
「ふふふ、ありがとうございます。ささ、早く準備してきてくださいませ」
「うん、うん!!」
今日も始まる日常、少なくとも1年は波乱万丈のイベントが続くが2年目はこの日常がずっと続く気がした宗隆であった。