※この作品はR-18です。

ISって足がないほうが高機動なんじゃね?   作:くにおか

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第32話 動乱の始まりとクーデター

 12月に入って早1週間、一夏の強化も思いの通り進みガンダムでいうエースパイロットと同じ域までに到達させた。

「・・・。白だし白狼って二つ名でいいよね?」

とは宗隆の談。

だがここで一つの一大ニュースが駆け巡り、それが宗隆たちのこれからを大きく左右する。

『緊急ニュースです!!突如、アメリカ軍とロシア軍中国軍の一部がクーデターを発生させた模様です!!繰り返します!アメリカ、ロシア、中国でクーデターが起きたようです。』

【は?】( ゚Д゚)ハァ?

最初はみんなこうであったが、次の瞬間学園内に警報が走る。

『生徒は教師の指示に従い指定の場所へ避難してください!!学園内の専用機持ちは至急!オペレーションルームへ集合してください!!繰り返します!!』

突然の警報に混乱する生徒たち、だが織斑先生の怒号で落ち着く。

「貴様ら!こんな時に混乱するな!!速やかに避難しろ!!!」

生徒たちは避難を開始、宗隆たちも緊急事態なので急いでオペレーションルームへ向かった。

 

 

 

 

「全員揃いましたね?それでは、現在の状況を説明します。」

ディスプレイに映像が表示され説明が始まる。

「現在、アメリカ・中国・ロシアの反乱軍がこの人工島から約250k離れた場所で集結中です。そして、入手した情報では、攻撃目標がここIS学園であることがわかりました」

「先生、それで?反乱軍の戦力は?」

「はい、艦隊はおおよそ空母5隻、巡洋艦クラス12隻、駆逐艦30隻の大艦隊です。またプラスアルファとして揚陸指揮艦や強襲揚陸艦も多数参加してると思われます」

「山田先生、こちらはシールドバリアで守られているんですよ?ミサイル攻撃なんて平気なんじゃないですか?」

「一夏、シールド張るのにだってエネルギーが必要なんだ、無限じゃない。出所を潰さなきゃいずれ破られるんだ」

「そうか、それで?どうするんですか?」

「・・・。専守防衛でもいいんだが・・・」

「向こうはISの戦力もある。いずれジリ貧になって負けるのは必至です・・・」

どう見ても数が足りない。艦隊からの攻撃とISによる攻撃さらに上陸部隊の阻止なんてどう見ても数が足りない。しかもここは女子高で、生徒は戦い方なんて知らない子たちばかり。

「・・・俺がやる・・・。」

「え?」

「宗隆さん?」

「宗隆?」

「宗隆・・・?」

「嫁よ・・・」

「俺の機体に搭載してあるハイパーメガバズーカランチャーで艦隊を一掃できるから・・・。それを最大出力でぶつける」

「おい、宗隆?それって・・・。」

「ああ、一夏。俺はここを守るために反乱軍のほとんどを俺一人で殺す。」

覚悟の籠った目をする宗隆、一夏はそれに反対する。

「俺は反対だ・・・。まだ何か策があるはずだ!!なのに、どうしてそんな結論が簡単に出るんだよ!!」

「すまない、一夏。これはもう集団対集団の戦争なんだ・・・。だけどお前には人殺しなんて言う罪は背負ってほしくない。だから俺が単独でやる」

「そんなの・・・。そんなの納得できるかよ!!戦争だからって、人が人を殺していい理由になんかならねぇよ!!」

「じゃあ!お前はできるのかよ!!3か国の反乱軍の艦隊を、誰も死なせず!武装だけを解除させて、降伏させるなんて!!お前にできるのかよ!!!何か策があるのかよ!!!あるなら言えよ!しっかり!!!」

胸倉をつかみ合い殴り合い寸前まで行くが、6人が止める。

「やめろ!一夏!!ここで争ったって!!」

「一夏!辞めなさい!!アンタたちが守りたいものは同じはずよ!!」

「宗隆さんもおやめなさい!」

「まだ策を決めるのは早すぎるよ!!」

「宗隆!!まだ考える時間はあるんだ!!」

「嫁よ!落ち着いたらどうだ!!」

6人は二人を引き離し、落ち着かせる。

「一夏、しっかり宗隆を見ろ。」

「あいつ、震えてるのよ?人を大勢殺すのが平気なわけないじゃない」

「ほ、ほんとだ・・・。」

一夏は震えている宗隆を見て落ち着きを取り戻す。

「宗隆さん、落ち着いてくださいまし」

「大丈夫、まだ考える時間はあるし焦るときじゃない」

「僕たちもいるんだよ?一緒に考えようよ」

「嫁よ、必死に何かを守るのもいいが。道を外れてはいけない」

「み、みんな・・・・」

「それに、宗隆さん震えていましてよ?」

「そんなに震えて、誰を殺すっていうの?」

「宗隆には無理だよ、人を殺すなんて」

「嫁はただ、何事にも前向きにとらえていればそれでいいんだ」

「うん・・・」

宗隆を4人は抱きしめて落ち着かせる。

「大丈夫ですわ。山田先生、攻撃までにどれくらい猶予がありますの?」

「ざっと、長くて5時間、短くても3時間はあります」

「ほら、まだ考える時間はあるでしょ?」

「で、でも!!」

「言ったでしょ?宗隆一人で戦ってるんじゃなくて、僕たちみんなで戦うんだよ?」

「嫁よ、一人では考えが一つしか浮かばないがここには何人いる?きっと多くの考えが浮かぶだろう」

「じゃ、じゃあ。一緒に考えてくれ・・・る?」

「ええ、元々そのつもりですわ」

「誰一人殺さないって言うのは難しいけどね」

「でも不可能なんかじゃない」

「では、皆で考えようか。とりあえず何かいい考えがあると思う者はどんどん意見してくれ」

「えっと・・・、はい・・・」

宗隆はおずおずと手を上げる。

「む、嫁よ。他に何かあるのか?」

「うん。えっと俺の機体には特殊な粒子が使われてて、その粒子を散布すると普通の兵器とかは全部レーザー誘導やレーダー探知ができなくなって、全部手動操作にしないと戦闘できなくなる効果があって・・・その・・・。」

「もしかして、その粒子を散布している間にあちらの武装を全部取り除くのですか?」

「う、うん。ただし、こっちもその影響下に入るからレーダーは使えないし、完全有視界戦闘になるんだ」

「でも、ISの射撃管制とかはレーダーではなくてハイパーセンサーで行ってるけど・・・」

「うん、ここがわからないんだ。俺の撒いた特殊粒子の影響下でハイパーセンサーが働くかどうか・・・」

「でやってみなきゃわかんないよ」

「でもいざという時に使えなくなるとね・・・・」

皆沈黙してしまうがここで驚くべき人物が入ってきた。

「たかちゃんの懸念はモーマンタイだよ!!」

「え?束・・・?」

「束!?いつからそこに!!」

「た、束さん!?」

「姉さん!!」

みんながびっくりする中で束は宗隆にあることを告げる。

「たかちゃんの使ってるあのミノフスキー粒子ってやつ、ハイパーセンサーには影響を与えないようにできるよ!正確にはハイパーセンサーをアップデートするんだけどね!!」

「そ、それじゃあ!」

「うん、ここにいる全員のISのセンサーをすべてアップデートすれば問題なし!!」

「で、でもなんで束さん、特殊粒子のこと知ってるんだ?」

一夏がみんなの疑問を代弁する。

「ああ、それはね!たかちゃんのISコアがデータ送ってきて作ってくれって言ってきたからだよ!!」

「ま、まさか!!ノエル・・・。君が・・・」

待機状態の専用機を見ると、そう言いたげに少し光ったように見えた。

「では、作戦はそのミノフスキー粒子散布敵の電子機器がマヒしている間に艦隊に突入、武装をすべて排除後降伏を勧告、しない場合は機関系統をすべて破壊し兵士および乗組員を拘束することとする」

「「「「「了解!!」」」」

「作戦の決行は敵艦隊の集結が完了し次第決行とする!!解散!!」

各々専用機持ちは解散するが大体宗隆と一夏に分かれた。

 

 

 

 

 

「・・・。宗隆さん、こちらにいらしてくださいな」

「宗隆?」

「やっぱり・・・」

「大丈夫だとも・・・」

「・・・・・!!!」

宗隆は4人の元へ駆け寄り、甘えだす。

「大丈夫ですわ。私たちは誰一人として死にません」

「ちゃんと、宗隆のところへ帰ってくるから」

「私たちも出会ったときより強くなってるから」

「信じていてくれ、嫁よ」

「わかった、信じてるから。しっかり帰ってきてね」

4人とも別れ、宗隆は一人音楽室のピアノへ行く。

「これが・・・弾きたいな・・・」(BGM:you)

ピアノを弾き始める宗隆、その旋律はどこか悲しく儚く、切ないものであった。

「・・・。なぁ、宗隆はなんでそんなに悲しいんだ?」

「一夏・・・。気分だよただの」

「いいや、いつものお前ならそんな悲しい曲は弾かないだろ。」

「いいじゃないか。俺がどんな曲を弾こうとも」

「そりゃそうだけどさ・・・。」

1曲目を弾き終わり、2曲目を弾く(BGM:思い出は遠くの日々)

「宗隆はさ、嫌なんだろ?殺し合いをするのが・・・」

「ああ、嫌だね。最初はああ言ったけど・・・。やっぱり人が人を殺さなくちゃいけないってとても悲しいよ」

「じゃあ、なんで最初はお前ひとりで全部背負い込もうとしたんだ?」

「・・・。罪を背負うのは一人でいいんだよ一夏、俺一人という代償ですべてが終わらせられるのなら俺は自分で自分を生贄にできるさ」

「何で・・・。なんでそんなことが言えるんだよ!!お前、言ってることが滅茶苦茶だぞ!!」

「分かってるさ、自分で言ってることが滅茶苦茶ってことぐらい。だけどね、一夏。俺は一度死んだ身だから、だからかな?あまり自己犠牲っていうものを怖く感じないんだ。誰かのために死ねるなら・・・。俺はそれでも構わない、あいつら4人が幸せに暮らせる世界になるなら俺は死ぬことも厭わないよ」

「ばか・・・やろう・・・。馬鹿野郎が!!!何が4人が幸せに暮らせる世界だ!!そのためなら死んでもいいって!?ふざけんなよ!!」

「い、一夏・・・」

「あいつら4人は宗隆が好きなんじゃないのかよ!!宗隆がいて初めて幸せに暮らせるんじゃねぇのかよ!!宗隆は!!宗隆は、あいつら4人と一緒に暮らしたくないのかよ!!!」

「暮らしたいさ、でもな俺は感じてしまったんだ。自分が死ぬなって・・・。俺の道はここで終わるのさ、それが運命なんだよ」

「そんなことで・・・!そんなことで諦めんじゃねぇよ!!」

一夏は突然、宗隆の胸倉をつかみ自分の思いを叫ぶ。

「何が運命だ!何が予感だ!!そんなもの!!覆してなんぼだろう!!」

「運命は、決まってしまったものはもう、覆せないんだよ・・・」

宗隆は泣いていた、たった一人ここで最後のピアノを弾きながら。(BGM:Fate/EXTELLA [メインテーマ])

「本当は!!本当は、お前だって死にたくないんだろ!!!ならなんで抵抗しないんだ!!!!!」

「死にたくないさ!!俺だって、俺だって生きて!!そして一緒にあの4人と一緒に居たいさ!!!」

「ならそんなこと言うなよ!!!お前は!俺の友達だ!!!だから俺お前には死んでほしくないんだよ!!」

「そう・・・なのか・・・。俺と同じだな、俺もお前に死んでほしくない・・・。だってお前は俺にとって初めての友達だから・・・!!!!」

「なら、約束だ!!生きて、戻って、みんなで楽しい学園生活に戻るんだ!」

「わかった、約束だ。生きて帰ってきて、みんなで学園生活を楽しんで、もし皆結婚してもまたみんなで集まって、子供ができたら連れてきて子供の自慢話なんかして、そんな風になれたらな」

「なれるさ、だって約束したんだ。ならなれるさ」

「・・・。なら頑張ってみるさね。その運命に抗うということを」

「俺も手伝うぜ!」

「背中は任せたよ」

「任せとけ!!」

一夏はいい笑顔で返していました。宗隆もなぜか笑顔で一夏と約束を交わしていた。

「じゃあ、景気づけの曲を頼むわ!!」

「・・・。分かった、んじゃ少しテンションの高い曲にしようか!」

ピアノをまた弾き始める。今度は明るい曲、みんなで帰ってくるために祈りながら宗隆は弾いていた。作戦決行の時間まで・・・。

 

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