昨日は更識姉もとい更識楯無との決闘があってそれに勝利した宗隆、学園内での評価は目に見えるように2つに分かれた。
ある人は、「生徒会長を倒したのだから相当なもの」という人もいれば逆に「生徒会長を倒すなんて男なのに生意気!」という女尊男卑思想の輩がいて明確に2つの派閥に分かれた。
もちろんだが1組では昨日のことで話題が持ち切りであった。
「ねーねー、会長と戦ってどうだった!」
「会長って強かったんでしょ!なんで勝てたの!」
「宗隆!なんでそんなに強いんだ?俺にその秘訣を教えてくれ!」
などなど、言ってきたが。セシリアがこれを
「宗隆さんは昨日の決闘で疲れていますの。こうも騒ぎ立てられては休めませんわ」
とみんなを宥めていたため、宗隆も今日の1日でだいぶ回復はできてるはずだ。ちなみに一夏には明日のクラス代表トーナメントの期待がかかっていた。
「織斑くん!絶対優勝してね!」
「半年学食スイーツフリーパスなんだから!」
「一夏、優勝できなかったら地獄を見せてやる・・・」
「あ、ああ頑張ってみるよ・・・」
なんともまぁ情けない返事だ。
「皆、席に着け。SHRを始めるぞ」
「はい!」
今日も授業が始まる。
放課後突然寮室に山田先生がやってきて一言。
「お引越しです」
「え?引っ越し?俺が動くんですか?」
「いいえ、簪さんが動きます。先生も手伝いますから大丈夫ですよ」
とのこと、俺はもれなく一人部屋になった。・・・さみちい
「宗隆、大丈夫。ちゃんと遊びに来るから」
「なら安心」
というわけで引っ越しをしていった簪、やっぱり一人部屋はさみしいね・・・。
翌日、ついにクラス代表トーナメント当日。対戦表が発表され、一夏の最初の相手は2組代表の鳳 鈴音であった。
「ここで謝れば手加減してあげるわよ」
「その手加減はいらないな」
なんかもめてるけどそんなの関係ないし、無視無視。
『試合開始!』
試合は・・・読者にはわかるように原作通りと言っておこう。
「んで?あのやけにぬるい見えない砲弾はなんだ?」
「あれは龍砲と言って簡単に言えば威力の高い空気砲ですわ」
「見えないのが厄介で射角制限とかが全くない中国の第3世代型のIS武装」
「解説ありがとな」
そんなことを話していると、空から一条の光がシールドバリアを突き抜けて来た。そして砂煙を上げたがそこから出てきたのが謎の黒いISだった。
「なんですのあれ!?」
「襲撃みたい」
「おい!もう一機いるぞ!というかこっちに砲口を向かせている!セシリアと簪は逃げて!」
そういった瞬間黒いISは俺に発砲、宗隆はとっさにISを展開し盾で防ぐ。
「チぃっ!まだロックオンしてやがる!これはアリーナに出るしかないな!」
そう言って宗隆はさっきの攻撃で破られたバリアの穴を通りアリーナに躍り出る。
「待ってくださいまし!」
「危険だよ!」
恋人二人の制止も聞かずに飛び出した宗隆は一夏と鈴音を驚かせる。
「宗隆!?お前何でここに!」
「あれが俺を狙ってきたからだ!俺がこっちに出なきゃ観客席に被害が出る!!」
「それより!どうするの!?2機いるけど!」
「そっち2人で片方を片付けてくれ!もう片方を俺がやる!!」
「何無茶言ってるのよ!相手はシールドバリアを突き破る攻撃が可能なのよ!?」
「はん!当たらなければどうということはないさ!」
「それにお前、第2世代型の改造機なんだろ!あれはさすがに無茶だって!」
「ISの性能差が戦力の決定的差でないことを教えてやる!」
「ちょっと!待ちなさい!」
宗隆は謎のISの片方に突っ込み攻撃を加える。
「遅い!」バババババッ
アサルトライフルを確実に当てていく。もちろん相手は回避するが遅いためか偏差射撃の餌食になっていた。
「な、なんなのよ・・・。あいつ、なんであんなに当てられるの?」
「鈴!こっちもやらないと!」
「わかってるわよ!」
一夏と鈴音の二人で攻撃を仕掛けるが単発武器であるのと近接戦闘のみであることがあだとなり攻撃を当てられない。
「ああ!もう!なんであいつは当たって私は当たらないの!?」
それもそのはず、宗隆は前世のガンダムオンラインでいやというほど同じことをやってきたのだ。
(これくらい!ユニシナの時に比べれば遅い遅い!)
だが学習したのか次第に回避できるようになっていく謎のIS
「あー、これ無人機だわ」
「は?何言ってるの?ISって人が乗らないと動かないんじゃないの?」
「なんて言ったいいかな・・・。あいつは攻撃を食らって学習して俺の射撃を回避した。あんな射撃普通初心者でも回避できるんだが・・・」
ロックオンしたまま周りでぐるぐる高機動で回りながら撃ちまくっているのに何が回避なんだか・・・。それはさておき、一夏は怪しむ。
「確かに、あいつらの機動ってどこか機械的だよな・・・」
「まあでも俺には確かめる方法があるからやってみるっと!」
そういって謎のISにヒートロッドをくっつけて高圧電流を流し込むと・・・
「やっぱりそうか、こいつ無人機だわ」
高圧電流に耐えかねた頭部が爆発を起こし基盤が露出する。
「じゃけん、こっちにも流しましょうね~」
逃げようとする無人機にロッドを巻き付け高圧電流を流す。
「はい!終わり!」
無人機は無残にも爆散し堕ちた。
「あ、あなたって一体何者なの?」
「俺の名は白金の彗星、そう呼ばれた男だ」
「にしても宗隆ってやっぱ強いんだな!」
「これくらい普通だ。お前はそのサーベル1本しかないんだ格闘特化なんだ。しっかりとした操縦者なら化ける機体だぞそれ」
「そうか、なら」
「お前に言っておくが操縦は教えてやれるが戦闘は無理だ。俺とお前じゃ戦う土俵が違うからな」
「そ、そうか・・・」
「いいか?それは格闘しか積んでいないんじゃない。格闘さえできれば勝てる機体なんだ」
「なら、どうすれば・・・」
「まずは射撃武器や射撃戦を理解して、次に各射撃武器の特性やら性能やらを覚えて、その次に格闘戦に持ち込むための戦術、そして単純な格闘戦技術。これができなければだめだ。そして何よりも自分の機体を隅から隅まで理解することだ」
「わかった、努力するよ」
「鳳さんはそれを助けてやってくれ」
「当たり前よ!それと鈴でいいわよ」
「それじゃあ鈴、あとは任せた。俺は帰って寝たい。あ~疲れた・・・」
そう言って立ち去る宗隆、後ろの叫びも無視して。
「素直に帰れるとでも思ったか・・・?」
「えっと織斑先生?どうしてここに・・・?」
「今回の件の事情聴取だ」
「なら俺は戦っただけです。はい終わり。帰ります!」
「それが通じると思っているのか・・・?」
肩を掴まれ逃げられない宗隆。
「先生、今回は逃がしてくれませんかね・・・」
「逃がすわけないだろう!!」
「ですよねえええええええ!!!」
こってり絞られふらふらになって寮にたどり着いた宗隆はさらにセシリア、簪両名から心配しただのなんだの説教され、その日はもうぐったりしてベッドに入ると死んだように眠ったとさ。