翌朝、家を出るとあかりちゃんも丁度家を出るところだった。
「あ、おはようみーくん」
「おはよう」
昨日のことを覚えているかと思ったけれど、どうやら大丈夫みたいだ。
でもいつもより距離が近い気がする。
手を伸ばせばお尻をさわれそうな位置で僕らは学校に歩いていく。
「昨日ね」
「え?」
「あ、ううん。なんてことはないの。夢にみーくんが出てきたかなって思って」
「ふ、ふうん。ちなみにどんな夢だったの?」
「それがよく覚えていないの。何か一緒にしてたような気がするんだけど……」
何かってナニですか?
僕は冷や汗を流しながら、話題を慌てて変えた。
「そういえばそろそろ部活勧誘の時期だね。あかりちゃんはどこかに入る予定?」
「え? えーっと、秘密♪」
トン、とあかりちゃんがふざけてお尻をぶつけてきた。
「あ、なっちだ。またね、みーくん」
友達の所へ駆け出すあかりちゃん。
エッチしたせいかどうか分からなけれど、あかりちゃんの機嫌はかなり良さそうだった。
第4話 特別課外活動部
お昼休み。
クラスに巨乳さん、いや、美鶴さんが僕の席にやって来た。
(あれ誰だっけ、上級生?)
(バカ、生徒会長だろ!)
ヒソヒソと囁き合うクラスメート達。
僕はそんな彼らの視線にさらされて居心地が悪かった。
「話がある。来てくれ」
返事をするかしないかのうちに、美鶴さんは歩き出した。
僕も早くこの場から離れたかったから、足早についていく。
「……むー」
「どしたのあかり」
「なんでもなーい」
背後で何か聞こえてきたけど、僕は振り返ることなく巨乳さんの後を追った。
連れてこられたのは生徒会室で、美鶴さんは腕を組んで僕の目をまっすぐ見つめてくる。
申し明けないことに、僕の目線は強調されたおっぱいに釘付けだった。
美鶴さんは苦笑しながら、話を始めた。
「単刀直入に言おう。私たちの部に入ってもらいたい」
「部? なんの部活ですか?」
「特別課外活動部という。影時間に現れる塔、タルタロスを探索する部だ」
タルタロス……塔?
そんなのあったっけ。
「君は見たことないか。この学校にそびえ立つ巨大な塔を」
「いえ……ところで探索って何をするんでしょう。ぶっちゃけ、僕体力に自身ありませんよ」
「ふ、岳羽に聞いたぞ。シャドウに向かっていって追い払ったそうじゃないか」
いえ、ボコボコにされて、フレイアが追っ払ってくれただけです。
僕は断ろうと思った。
そんな僕の気持ちを察したのだろうか。
美鶴さんは胸のボタンを2つ開けて、前かがみになった。
「頼む。私達は1人でも戦力が欲しいんだ」
たゆん。
黒いブラとおっぱいがご開帳されている!
「うぅ」
「せめて1度だけでも見学してくれないか?」
上目遣いに見上げてくる巨乳さん。
むぎゅ、と胸を抱き寄せてさらに強調。
さ、さわりたい……。
って、だめだめ。
もうあんな痛い思いはごめんだ。
「あんなの2度とごめん、です。だから悪いんですけど……」
「そう、か。いや、君の反応が普通なのだろう。だが、私も半端な覚悟ではないんだ。もし、君が来てくれるなら」
キーンコーンカーンコーン。
「む。授業か。また後で話そう。君も急げ、遅刻するぞ」
美鶴さんは部屋を出て行った。
「もし僕が来たら、何してくれたんだろう……」
僕は指輪を見た。
月は浮かんでいなかった。
その後、放課後になっても美鶴さんは来なかった。
僕は捕まらないよう、急いで帰宅する。
「ただいまー」
「おかえりなさい、みぃくん」
エプロン姿の母さんが出迎えてくれた。
僕はお母さんの胸に抱きつく。
「母さん、セックスしたい」
お尻を撫でながら、上目遣いに頼んでみた。
母さんは困った顔をする。
「それはダメ。ね、みぃくん。お母さんを困らせないで。お……お口でならいつでもしてあげるから……」
やっぱりダメだ。
指輪も反応してない。
そもそも月がないんだから「お願い」しても仕方ないんだろうけど。
「そうだ。今日はおっぱいも使ってあげる」
「え?」
母さんは上着を脱いだ。
たゆんと大きなおっぱいが現れる。
玄関だけど、ベルトを外して僕もズボンを脱いだ。
母さんはしゃがんで、勃起したペニスを胸で挟んだ。
むにゅむにゅして、あったかい……。
僕は母さんの胸を持って、腰を動かしてみた。
ぺち、ぺち、と音がする。
「ハァハァ。すごくエッチだこれ」
「気持ちいい? みぃくん、ちょっと止まって?」
「え、うん」
「ここをこうして……あむ……ちゅ、ちゅ、ぺろぺろ……はむ……じゅる、じゅるる……じゅぽじゅぽ、じゅるるっ」
母さんがおっぱいでペニスを挟んで、亀頭を咥えてしゃぶり始めた。
ドビュ、ビュル、とあっという間に精を放つ。
母さんは飲んでくれたけれど、飲みきれなかった分が胸を白く染め上げた。
カチ、カチ、カチ――。
影時間がやって来た。
今夜はどうしよう?
あかりちゃんの所へ行こうかな……。
「?」
バイクの走る音がする。
おかしい。
この時間で車とかが走っているはずないのに……。
バイクの音はどんどん近づいてきて、家の前で止まった。
「神楽ー! 迎えにきたぞ!」
それは美鶴さんの声だった。
え、あの人バイク運転するの?
意外すぎる組み合わせに、僕は居留守を使うのも忘れて顔を出してしまう。
ドゥルルルル……。
僕は美鶴さんの後ろの乗って、寮まで拉致された。
どさくさに紛れておっぱいを揉んでみたけれど、美鶴さんは特に何も言わなかった。
「美鶴……本当に連れてきたのか」
玄関で真田先輩が呆れていた。
岳羽さんは複雑な表情。
線の細い男子は無関心。
伊織君はバンバン背中を叩いてきた。
「よっ。俺のこと覚えてる? 順平ね、じゅんぺー。同い年だけどタルタロスのことは俺の方が先輩だからさ、頼りにしてくれって感じ?」
「ほんとに探索してるんだ」
「おうよ。もうガンガンよぉ」
伊織君は大きな剣を掲げた。
何これ、本物?
見れば岳羽さんもアーチェリーを持っている。
僕も何か持たされるんだろうか……。
「全員揃ったな。これよりタルタロスへ向かう」
美鶴さんの号令で僕らはタルタロス、学校にそびえ立つという塔へ向かった。
僕は指輪を見る。
月は満月より少し欠けていて、まだまだ何か「お願い」できそうだった。
「う、わぁ……」
校門に着いた僕は、どこまでも天高くそびえ立つタルタロスに口をあんぐり開けた。
歪な形でブロックを積み上げたような建物。
こんな場所を彼らは本当に探索しているのだろうか?
エントランスは意外と綺麗。
いよいよ探索が始まるのかなと思っていると、伊織君が声を荒げた。
「えー! リーダー俺じゃないんすか?!」
「これは私達で話し合って決めたことだ。まず試してみてくれないか」
「ちぇー。りょーかいっす」
片目を髪で隠した男子がリーダーになったようだ。
「では有里。最初の仕事だ。チームメンバーを決めてくれ」
「俺は」
「明彦は待機だ」
「おいっ」
「理由は言わなくても分かるな」
「……くそ」
真田先輩は悔しそうだ。
それでも渋々頷き、それ以上何かいうことはなかった。
リーダーは伊織君、岳羽さんを指名した。
「待ってくれ有里。今日は神楽も連れて行ってくれないか」
「え、まさか交代っすか、イヤっす。オレ行きたいっす!」
伊織君がだだをこねる。
何故交代になるんだろう。
4人で行けばいいのに。
そう尋ねると、意外な言葉が返ってきた。
「タルタロスは最大で3人じゃないと4人目からは何故か弾かれるんだ」
なにそれ怖い。
「ゆかりっち。交代してやれよ」
「……イヤよ。私もやっとペルソナ使いこなせるようになったんだから。ここで勘を鈍らせたくないの」
岳羽さんはちょっと考えた後、強く拒否してきた。
「美鶴。俺達3人で行くか?」
「ダメだ。彼らのサポートは必須だ」
「あ、あの……明日とかでも僕はかまいませんよ。今日はこのメンバーで行って、感想を聞かせてください」
「お! 話が分かるじゃないの、かぐらん!」
か、かぐらん?
なんか安直なあだ名を付けられてしまった。
伊織君達は扉を開けてシャボン玉の泡みたいなドロドロした光の先へ入っていった。
僕と美鶴さん、真田先輩が残される。
美鶴さんがバイクにくくりつけられた無線機を弄り始めた。
「聞こえるか? よし、そのまま探索を始めてくれ」
美鶴さんは目を瞑って、時々指示を出している。
僕は暇なので、さっき揉んだおっぱいの感触を思い出していた。
柔らかくて、弾力があって、もっと揉みたくなる。
美鶴さんに近寄ろうとしたところで、真田先輩がこっちを見た。
ああ、どうしよう。
真田先輩、ちょっと外してくれないかなぁ。
――シュゥゥゥ……。
指輪の月が少しだけ欠けた。
「暇だな。ちょっとランニングしてくる」
「……明彦?」
「なに、先輩が2人じゃ落ち着かないだろ。それじゃあな」
「あ、おい……ったく、面倒ごとを押し付けたつもりか?」
エントランスから出て行く背中に、美鶴さんは苦虫を噛む。
美鶴さんは僕に向き直った。
「さて、神楽。君のペルソナの力を教えてくれないか? 戦うばかりが探索ではない。今私がしているように、サポート役も十分重要な役目だ」
「……」
い、いいんだろうか、素直に話して。
僕も全部把握してるわけじゃないけど、エッチな「お願い」を聞いてもらえるって。
……あれ?
これって全然戦力にならないじゃん。
サポートもムリ。
素直に言えばもう危ない目に逢わなくてすみそうだ。
僕は素直に伝えてしまうことにした。
「あの、信じられないと思うんですけど」
「うむ」
「エッチなお願いを聞いてもらう能力です」
「……は?」
あ、ちょっと怒ってる。
僕は急いで「お願い」をした。
「パンツください!」
「何を言ってるんだ神楽。私をバカにしているのか?」
美鶴さんがパンツから右足を抜く。
「君がそんな男だったとは、見損なったぞ!」
左足も抜いて、僕に手渡してくれた。
美鶴さんのパンツは大人っぽい黒のレースだった。
脱ぎたてほかほか。
ありがたくポケットに仕舞う。
「まったく、冗談を言うにも限度というもの……が……?」
ばっと、美鶴さんがお尻とあそこを押さえた。
「な、ば、馬鹿な」
「信じてもらえました?」
パンツは出さない。
絶対取り返されるから。
「なんて……強力な力だ」
「へ?」
「これはシャドウにも効くのか? いや、待て。先日シャドウを追い払ったのはこの力か?」
「えーと、まぁ、はい」
美鶴さんは顎に手を当てて考え事を始める。
「……」
僕はそぉっと美鶴さんの後ろに回りこんで、スカートを持ち上げてみた。
ゆっくり、ゆっくり気づかれないように持ち上げる。
まず太ももが見えて、やがてお尻が顔を出す。
丸いお尻を目に焼き付けてから、気づかれないうちにゆっくり戻した。
「ふむ。神楽、君の力は探索班にとって大きな物となるだろう」
「え……そうですか?」
エッチなお願いとか、岳羽さん以外にする気になれないんですが。
あ、岳羽さんのあられもない格好を餌に皆の士気を上げるとかかな。
やばい。
確かにこれは強力すぎる。
「見損ないました、美鶴さん」
「君の考えているような下衆な手段ではない!」
え、違うの?
「君は身を守るためにシャドウにペルソナを使い、追い払った。恐らく魅了か、意識操作か、それに類する力を使ったのだろう。使用条件や成功率があるかもしれんが、うまく使いこなせば無用な戦闘を避けられるはずだ」
仲間割れさせて隙を突いて畳み掛けたりもいいな、と美鶴さんは良い笑顔で物騒なことをおっしゃる。
美鶴さんは右手を出して握手を求めてきた。
「君には是非入部して欲しい。入部してくれたら、下着のことは目を瞑ろう」
「よろしくお願いします」
僕は美鶴さんの手を握り返した。
「お、なんだ。意外とあっさり入部したみたいだな」
真田先輩が丁度いいタイミングで戻ってきた。
覗いてたりしないよね?
美鶴さんは恥ずかしそうに真田先輩から距離を取る。
「ん? どうかしたか?」
「な、なんでもないぞ」
「そうか?」
美鶴さんは誤魔化すようにバイクに戻って探索組のサポートを始めた。
近くに真田先輩がいるのにノーパンでサポートをする美鶴さんに、僕はちょっと興奮してしまう。
真田先輩に見えないようにスカートを捲ってお尻を見たりしてみた。
「この……!」
「ん?」
「い、いや、なんでもない」
美鶴さんは赤くなって睨んでくるけれど、僕は可愛いなぁと暢気な気分だった。
何回かそんなことをしていると、探索組が帰って来た。
「はぁー。疲れたっす……あれ、美鶴先輩、顔赤いっすよ」
「気のせいだ!」
「う、うっす」
「お前ら、神楽が入部するらしいぞ」
「え。神楽君、いいの? けっこう危ないよ?」
「男には引けない時があるんです」
入部すれば美鶴さんともっとエッチなことができるかもしれないし、それに岳羽さんだってもしかしたら、もしかするかもしれない。
こうして、僕は特別課外活動部に入部した。