「……ここ、どこだゾ」
こじんまりとした殺風景な砂山の上で、一人の女性が立っていた。水着のような……と言うよりも、水着を着て謎の乗り物のような何かから降りてきて、風景を確認しているのだ。
「仲間達はいつの間にか居なくなってて……さっきとは違う場所にいる、何かの魔法かだゾ?」
首をかしげながら、その女性は自分の位置を把握しようとする。彼女の名はソラノ・アグリア……ユキノの姉である。とある事情により、今でも彼女は妹に会えずじまいとなっているが、しかし彼女は妹のことは割り切っているので、どうとも思ってはいない。
今の彼女は、ソラノとしてでは無く
「……とりあえず、誰か探した方が賢明だゾ。地図も役に立たなくなっている以上、どこの方角に行けばいいかは確実に運任せになっているゾ」
迷わないようにと持ってきていた、フィオーレ王国の地図をくしゃくしゃに丸めて捨ててから、乗ってきた乗り物のような何かに乗り込もうとするエンジェル。
しかし、突然人の気配を感じて、感じた方向に視線を向ける。
「そこにいるのは誰だゾ!!」
「……さて、バレるとは思わなかったかな」
出てきたのは一人の男だった。これでも、旧評議院に捕獲されたとはいえ元闇ギルドの1人なのだ。マトモな魔導士ならば相手にもならない……筈だが、目の前の男はとんでもない魔力を感じていた。恐らく、アルバレス帝国のスプリガン
「ふん……それでも勝てない道理はないゾ」
「もしかして、勝てると思ってる?生憎、生物は……俺には勝てない」
「……?」
男の言い分が理解できなかったエンジェル。しかし、その言葉の意味は次の瞬間には理解させられていた。
「……ふ…ん……!?から、だが……」
「俺の魔法は快楽を司る……いや、正確には生物の3大欲求を操る魔法を持っている。いま、君の体は快楽を求めて発情している……」
「快、楽ぅ…!?」
「要するにSEXしたいって思ってるんだよ……因みに、欲求を入れ替えることだってできる」
「はぁ、はぁ……欲求の、入れ替え……?」
段々と辛くなってくるエンジェル。膣からは触ってもいないのに愛液が流れ出しており、乳首や陰核なども完全に勃起しきっていた。皮膚も敏感になっており、触られるだけで絶頂に達しでしまいそうな程になっていた。
「例えば……食欲を掻き立てた後に、食欲を性欲に置き換える……という事とかね?」
「っ!?」
それをやられれば、エンジェルはおしまいである。タダでさえ今は感じやすくなっているというのに、その上さらに求めてしまう状況にされてしまえば、エンジェルは直ぐに戦闘不能に陥ってしまう。
「さて……さようなら、名前も知らない魔導士さん」
「やめっ━━━」
男は指を鳴らした。その瞬間、エンジェルの腹は空腹を知らせ始めるが……その欲求は性欲へと直ぐに置き換えられてしまう。
たった今から……エンジェルは一人の魔導士ではなく、浅ましく男を求めてしまう体の娼婦と同等の存在になってしまったのだ。
「あ、あ……」
「さて、そしてようこそ……と言うべきかな?ほら、これが欲しいだろう?」
男は待ち望んでいたと言わんばかりに、自らの陰茎を晒していた。エンジェルはそれを見て、そして目から離せなくなってしまっていた。
「そ、そんな、もの……」
口では否定しながらも、知らず知らずのうちにエンジェルの体は、男の陰茎を求めて近づいていた。匂いをより感じとり、無意識の内に手に取り、口に咥えようとしていた。
「……いいのかい?」
「っ!?」
自分が行っていることに気が付いたのか、エンジェルは男の陰茎を離して少しだけは慣れていた。それでも、目は男のものに釘付けになっているが。
「このまま俺のものを舐めれば、そこから奴隷生活だ……それを望むのなら、舐めても構わないが?」
「あ、ぁ……」
奴隷。エンジェルは、子供の頃奴隷となっていた。楽園の塔という場所に捕われており、そこで色々な責め苦を味わされた。拷問や、自分達の支配者の理不尽な暴力。そして、その時子供だったエンジェルに対しての性的な拷問。自分が最後には、男の陰茎を望んでなめるように仕立てあげられていたのは、彼女のトラウマになっていた。
快楽に堕ちていた過去は、既にトラウマである。しかし、彼女は心のどこかで男に犯されるのを望んでいたような……そんな気さえ、今はしてきていた。
今でこそ水着のような格好だったが、8年前……未だ六魔将軍として活躍していた頃の格好は、乳首がギリギリ隠れるほどに胸元が空いており、それがへその辺りまで続いている服を着ていたのだ。しかも、肩や脇まで露出していて今思えば完全な痴女のような格好を自分はしていたのだ。
「く、ぁ……」
「欲しがるのなら、手を出すといい。理性なんて殻は破って……本能のままに快楽を貪る……それが人のあるべき姿であり、美しい姿なのだ」
「本能の、ままに……」
まともな理性すら残っていないエンジェル。ここで手を出してしまえば、自分は終わりだと認識していても、その言葉の通りにしてしまいそうな自分がいた。必死に抵抗しているにも関わらず、その腕は男の陰茎に向かって伸びていた。
「……くくっ」
「はぁ、はぁ……」
エンジェルの頭の中では、理性はせめぎあいの舞台にすら立てていなかった。今拮抗しているのは、口で味わうか膣に入れるかの二択である。エンジェル自身、自分がおかしくなっていることが理解できていないのだ。
「どの穴に欲しい?」
「どっち、も……」
「ほう、『どっち』もか」
「うん…うん……!」
男の言葉で吹っ切れたのか、エンジェルは先ほどよりも強く意思を示し出す。頭では理性は消され、募る性欲を発散させようとしている雌が1匹いるだけであった。
「早く、早く……欲しい…!」
「『どっちも』という答えに対して……俺は『どちらでもない』と答えよう……予想していないのだろう?尻の穴という選択肢は」
男は少し念じる。するもどこからともなく、光の触手のようなのが現れてエンジェルの両手足を拘束する。
そして、エンジェルのアナルにその触手が入り込もうとエンジェルの体に触れる。
「き、ひっ……!?」
触手が触れた瞬間から、エンジェルは絶頂に達し続けていた。その1本から流れ込む快楽は、濃縮されたこのような強い効果があるのだ。それが、両手足4本分にアナルに差し込まれかけている1本……つまり、単純に5倍の効果があるのだ。
「━━━っ! 」
「快楽に次ぐ快楽、終わらない絶頂、高まる性感……」
男は、絶頂続きになっているエンジェルの海老反りになっている背中に指を置いた。そして、そのまま優しく撫でるように上へ上へと登っていく。その行為は、普通ならばただのくすぐりだと一蹴されるだろう。しかし、限界まで性感が高まり続けている彼女は、それだけでも絶頂に達するらしいのかさらに目を見開いてはをカチカチと鳴らしていた。
「頭のネジが壊れる頃には、立派な性奴隷が完成する」
「うぁ!んぁ!!うぎぃ!!!」
女性らしからぬ声を出しながら、エンジェルは感じる快楽の暴力を受けていた。頭がぼーっとしてながらも、頭痛は止まない。目を見開いても、視点が会わずにぼやけたりハッキリとしたりを連続で繰り返していた。
「んぉ!ひ、あぁ!!」
「さて、いつまで保つかな?」
「んおおお!!」
声を出して、エンジェルは舌を突き出して荒く呼吸をしていた。既にエンジェルの理性は崩壊した。では、男は何を望んでいるのか?無論、理性どころか完全に精神と頭が壊れてしまう程に犯されたエンジェルである。下手な言葉を使い、頭を働かせる奴隷など彼にはいらないのだ。
「んぁ!ひぐぅ!!」
「さて、そろそろ俺も……」
そう言って、男は自らの陰茎をエンジェルの膣に入れ始める。エンジェルが触手にアナルを犯されているにも関わらず、である。
「ひぐっ……!?」
この瞬間、エンジェルの頭が過剰な快楽の暴力により働かなくなった。つまりは、エンジェルは気絶してしまったのだ。脳が処理しきれない快楽を、気絶という形で全てシャットアウトすることで意識を守ったのだ。
「━━━そんな小手先、通じると思うな!!」
「━━━━っ!!!!!」
触手の犯すスピードが早まり、男のピストン運動も行われていく。触手にも負けないほどの激しい腰の動きは、エンジェルの膣をえぐり削っていると言われても仕方ないほどに深く激しく犯していた。
そして、その刺激でエンジェルは無理やり起こされていた。そして再び脳に負荷がかかる……が、その負荷によって気絶する事は出来ない。しても、すぐさま刺激によって起こされてしまうからだ。
「あ、ぎっ……!」
「壊れろ、壊れろ……!」
男は邪悪な笑みを浮かべながら、エンジェルを犯していく。エンジェルの頭の中は、快楽快楽快楽快楽……無限に続く何も考えられないほどの強い快楽が、苦痛となってエンジェルの頭を蝕んでいた。
しかしその苦痛も快楽へと変えられる。最早、何が苦痛で何が快楽なのか全くわからない。それだけエンジェルは混乱しており、そして同時に考えることを放棄しようとしていた。
「おぎっ……!ひぎぃ!!」
「まるで豚のような鳴き声だな、家畜として飼うのもいいかもしれない」
言葉は当然届いていない。エンジェルの脳は、視覚嗅覚聴覚味覚全てを犠牲にして、快楽を感じる触覚だけを100%にして感じていた。あまりの快楽の多さ大きさに、完全に壊れてしまったのかエンジェルの鼻から血が流れ出始める。
「おっと……刺激が強すぎたか…これ以上続けると死んでしまう可能性もあるわけだ」
流石に壊すことはしても、殺すことは目的ではないのか男はエンジェルのアナルから触手を消して、自分も動かなくなる。まるで雪崩のように襲いかかってきていた快楽は、一気に収まりを見せてエンジェルは働かない頭で呼吸することだけを考えた。それだけ息が出来ない状態になっているのである。
「もう……いや、まだ掛かりそうだな」
男ははまだ犯すつもりだった。徹底的に、圧倒的に……エンジェルの精神を絶対的なまでに壊しきって、自分もしくは誰かの奴隷にするのだ。元闇ギルドのメンバーなんて、恐らくかなりの高値となるだろう。
「だからこそ、丁寧に丁寧に……壊し続けてやる。完全に擦り切れて、スり潰れて、個体から液体に変わるように原型に戻らないくらいに精神を壊してやる」
「ひぐっ、あ……」
「くくく……もう少し休憩したら、また犯し直してやるからな……」
舌舐めずりをする男。この魔法にかかり、終わらなかった女なんていない。いるとすればそれは、この魔法を受けても絶対に相手を倒せるような強い意志を持った相手だけである。
「……そういえば、アイリーンは何をしているのやら……」
自分の同じ立場のものを軽く心配しながら、男は少しだけ休憩したエンジェルを再び犯し始める。ひとまずは、エンジェルは壊されるだろう。妹も、仲間も……何も認識できない廃人となって、ただ性欲を貪るだけの阿呆になる事だろう。
エンジェルです。
あの快楽魔法は凄いと本編を見てた時思いました……アニメ、どうするんだろうかアレ……