※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。




人物・レジストハート

内容・膣内射精 アナル 口淫 手淫 二穴責め 脅迫


鎮淫の夢 9

 生まれた次元、生まれた時代、生まれた経緯…一括りに女神と言っても、その在り方は様々。それは人でいう個性や個人差の域に留まらず、女神という存在の性質…果ては能力にまで左右する。

 だが、共通する部分もある。女神である以上、本来は人の理想を体現する存在であるという点では、どの女神も一致している。故に…女神が女神としての道を外れず、人の思いも共にある限りは…『それ』もまた、付き纏うものなのかもしれない。

 

「はぁぁ…今日もいつも通り、色々な事があったわね…」

 

 夜の自室、就寝前。やりたい事、やるべき事、その全てを終わらせてベットに入った彼女…レジストハートことセイツは、今日もいう一日を思い出して吐息を漏らしていた。

 

「…ふ、ふふっ…今日も皆、素敵で可愛い心の輝きを見せてくれたわ…ほんっと皆、魅力的なんだから……」

 

 膝を立てた状態で裸足の足先をぱたぱたとさせながら、セイツはほんのりと紅潮した頬を緩める。

 彼女が言っているのは、友人や仲間達と過ごす中で見た、感じた、感情の…即ち心の動きの事。前向きな心も、自信を失った心も、楽しむ思いも、悩む気持ちも…強い思いなら大体は好きな彼女は正しく「外見より中身」を見る女神であり、つまりは老若男女皆が好きなのであり、それがある種の「変態」と呼ばれる所以であった。

 そんな彼女は今日感じた心の輝きを思い出し、自らの心をときめかせる。悪い言い方をすれば、その心に対し興奮する。

 

「…ぅ…どうしよう、なんだか本当に頬が熱くなってきた……」

 

 高揚感のせいか、頬が、身体が熱くなる。これから寝ようとしているのに、身体が火照ってしまう。これは不味い、流石に身体を休める為に寝る筈が、不要に興奮だけして時間を消費するのでは本末転倒だ、と思考を打ち切り、そのまま寝入ろうとするのだが、どうにも熱は消えていかない。

 

(…おかしい…もう考えるのは止めたのに、どんどん熱がはっきりしてくるなんて…どういう事、かしら……)

 

 落ち着かないように寝返りを打つセイツだが、当然そんな事で熱は引かない。内から広がるような火照りは彼女の意識から離れず、心の中にも疼きのようなものが渦巻くが、一方で眠気は平常通りに襲ってくる。

 不可解な熱と、彼女を眠りへと誘う睡魔。段々と意識は朦朧としたものに変わっていき、それでも熱は、火照りと疼きだけははっきりしたまま意識に残る。

 

「…ぁ…これ、って……」

 

 いよいよ意識が薄れていく最中、ふっと浮かんだ記憶と感覚。前にも似たような事を、同じような熱を感じた事があると、不意にセイツは思い出し…しかしただ、思い出しただけ。それに対して思考する間もなく、セイツは眠りに落ちていく。

 深い睡眠へと沈む中、最後まで残ったのはやはり熱。火照り渦巻く、何かを渇望するような疼きだけが最後まで残り……それ等は感覚として、セイツを包み込んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

*

 

 

 そこに行くと、持て余した欲求を、満たされない悶々とした思いを、極上の快楽へと変えてもらえる。……何とも胡散臭い、眉唾めいたそんな噂が、一部の界隈で流れていた。

 はっきりとした情報はない。実際に至福の時間を味わったという話も、何もなかったという話も流れる、何とも噂らしい噂。しかしその、如何わしさのある内容につられて、その場所へと行ってみる者は後を絶たず…彼もまた、その一人だった。

 

「ふふふっ、どうかしら?もっと激しくしてほしい?それともこうして、圧迫するのがお好み?」

「あ、あっ…ど、どっちも…どっちも良い、です…っ!」

 

 ある裏路地。そこにある建物の扉から繋がる小部屋の様な場所に響く、艶めいた声と余裕のない吐息。その内、余裕のない吐息を漏らしているのは若い男性であり、その彼に蠱惑的な笑みを浮かべているのは…女神の姿となったセイツ。

 

「ま、まさか本当に…こんな事が、あるなんて…っ!見ず知らずの俺にっ、女神様が…胸で、挟んで…あぁっ…!」

「見ず知らず、なんて言わないで。もうわたし達は知り合って、こんなにも触れ合っている仲でしょう?」

 

 何もない、せいぜい左側に鍵のかかった扉位しかない裏路地の行き止まりで、噂は嘘だったのかと落胆していたところに現れた彼女。驚く男性に対し、何かを見定めるようにセイツはやり取りを交わし…そして穏やかなようにも、恋する少女の様にも思える笑みを浮かべると、彼をその扉の奥へ誘い込んだ。

 そうして始まったのは、本来ただの人と女神とで成り立つ筈のない性行為。戸惑う彼に抱き着き、その柔らかく滑らかな肢体を堪能させ、彼に男としての反応を促したところでまずは口淫。膝を突き、自ら露出させた男の一物をねっとりとした舌使いで舐め上げ、口全体で吸い込むように咥え扱き、たっぷりと唾液を絡ませたところで、セイツはその一物を自らの豊満な乳房の間へ挟み込んだ。

 

「ぁん、貴方のここ、わたしの胸の中でビクビク震えてる…嬉しいわ、こんなにも熱くなる程喜んでくれるなんて」

「も、勿論です…!女神様程の女性に、胸で奉仕してもらえるなんて…しかもこんな柔らかくて、張りもあって、ずっしり包み込んできて…あ、待っ、女神さ…うぁぁ…っ!」

「もう、貴方がいけないのよ?そんな曇りのない心で、ここまで好きだって気持ちを向けられちゃったら…わたしだって、興奮しない訳ないじゃない…♡」

 

 ぱちゅん、ぱちゅんとリズム良く上下する乳房。ただ両手で押して挟むだけでなく、手の位置や押す力を微妙に変える事によって乳房の包む感覚を、刺激を巧みに変化させ、セイツは男の一物を扱き上げる。

 その最中、男が口にした歓喜の言葉。そこに込められた感情を、心の熱を感じ取ったセイツは喜びで心が一杯になり、更にそこから興奮が、彼の思いをより味わいたいという欲望が溢れ出す。

 更に激しく、更に艶めかしくなる胸での奉仕。熱を帯びた視線が、妖艶に微笑む表情が見下ろす男の情欲を駆り立て、躍動しながら何度も肉棒を包んでは離れる双丘が快楽で男を釘付けにする。そして衝動的な欲求はそれに触れるセイツを一層興奮させ、心も下半身も止まる事なく昂っていく。

 

「くぁっ、め、女神様…っ!そ、そんなに激しくされたら俺、俺……っ!」

「イきそう?達しちゃいそう?…えぇ、勿論良いわ。貴方の昂り、貴方の情熱…全部ここに、わたしの胸の中に射精して♡」

「……っっ!射精る、射精るぅ…ッ!」

 

 そもそもが絶世の美女という事もあり、そうかからない内に絶頂寸前まで至った男。流石にそれは不味い、許されないと一度はセイツを止めようとするも、他でもないセイツがそれを求める。くすりと笑い、艶やかな上目遣いで男を見つめ…まるで耳元で囁かれているかのような響きの声で、男に求める。

 女神からの、男女問わず目を引く程の女性からの、魅惑の誘い。それに男が耐えられる筈もなく…彼は腰を突き出すと共に、自らの一物を包み込んだ乳房の中へと精液を吐き出す。熱く粘つく男の精を、欲求のままに胸へと射ち込む。

 

「はぁ…はぁ…う、まだ射精るっ……!」

「ひゃぁん♡射精してとは言ったけど、まさかこんなに射精すなんて…んっ、挟んだままなのに受け止めきれなくて零れ落ちちゃう…♡」

「す、すみません…その、あんまりにも気持ち良くて…」

 

 精液を吐き出す度に跳ねる一物に押されて、セイツの乳房をぴくんと揺れる。その乳房の下からは、吐き出され溜まり込んだ白濁液がとろりと滴り、セイツの腹部を汚していく。

 豊満な女神の乳房へ射精する。その背徳感すらある快楽に暫し浸っていた男だが、次第に落ち着いてくる事で再び抱くのは申し訳なさ。だがそれを感じ取ったセイツは、ゆっくりと一物から乳房を離していって言う。

 

「…ね、見て。貴方の思いが詰まった精液が、こぉんなに沢山わたしの胸の中に詰まってる。こんな熱くて濃厚な思いをかけられちゃったらわたし…もっと貴方の事、ドキドキさせたくなっちゃうわ…♡」

「……っ…め、女神様…」

「貴方はもう満足?それとも…もっと、シたい?」

 

 誘惑するような声音と共に、セイツは手を乳房の下に滑らせ開く。ぬちゅり…という音を立てながら、白濁液でべったりと濡れた谷間を見せる。

 そのあまりの淫靡さ、魔性とすら思える誘いに、ごくりと喉を鳴らす男。再び硬く屹立した陰茎の裏筋に人差し指を当て、奥から手前へゆっくりと尿道をなぞるセイツ。その指に、誘惑に引き寄せられるように男は一物を近付けていき…そうして何度も、男は精液を、情欲を吐き出す。柔らかな手に、端正な顔に、生温かく密着する口内に。射精の度に男は理性が緩んでいき、荒く本能的な『男』を晒していったが、それでもセイツは喜び受け入れ、男から精を搾り出していった。

 

「あぁ…良かった…本当に、本当に…最高の時間でした……」

「わたしも貴方の思いにたっぷりと触れられて、凄く幸せだったわ。…わたしとの思い出、わたしとの間で紡いだ感情…忘れないでくれると、嬉しいわ♡」

「わ、忘れる訳ないですよ、こんな最高の思い出…!…あ、あの…女神様……」

「えぇ、大丈夫。貴方がその、素敵な心を持ち続けてくれるのなら…いつかまた、ね?」

 

 幾度も幾度も精を吐き出し、遂には力尽きた男。最後はその男を連れてシャワーを浴び、彼とセイツとの時間は終わった。

 充実感に満ちた、別れの時。名残惜しさを抱いた男に寄り添い、セイツは彼の頬へ触れるようなキスを交わし……そうして気付けば、男はもう裏路地を出ていた。あまりにも気持ち良かったせいか、記憶は朧げで、路地を戻ってももうセイツの姿はなく…されど、交わした熱の温かさは今も胸に残っている。だからこそ男は去っていき……そんな彼の姿に、物陰からセイツは微笑んでいた。

 

「…はぁ…ほんとに今日も、心が煌めくような時間を過ごせたわ…」

 

 余韻に浸るようにセイツは呟き、軽やかな足取りで裏路地へと戻る。

 昂りのままに身体を重ね、湧き上がる熱を曝け出す。傍から見れば売春に見えるセイツのその行為は、実際売春であった。違う点を挙げるとすれば、その目的が金銭ではなく、相手の感情…それも奪うのではなく、深く熱く感じるという事。一般からすれば理解の出来ない理由で、こうしてセイツは時折立ち寄った人間と身体を重ねており…今日もまた互いに満足して終える事の出来た彼女が、部屋を片付け去ろうとしていた、その時だった。

 

「…お、後ろ姿の時点で分かる程の美少女発見。あの噂はマジだったみたいだな」

「って、いうか…美少女どころか、女神様じゃね?俺、生で見るの初めてなんだけど」

 

 聞こえてきたのは、何とも軽薄そうな声。セイツがそちらに目をやれば、そこにいたのは三人の男性。彼等もまた、セイツと目が合うと驚いたような表情を見せ…しかしすぐに、にやりと笑ってセイツに近付く。

 

「女神様も噂を聞いて来たクチです?あ、それともまさか女神様が……」

「おいおいそんな訳ないだろ…って言いたいところだが、女神様程の存在なら、噂になってもおかしくないもんなぁ」

「まあ、ここで会ったのも何かの縁。ちょっと遊びましょうよ女神様」

「……ごめんなさい。わたしも折角の縁だとは思うけど、今から帰るところなの。だから、それは次の機会に、ね?」

 

 やけにわざとらしく話す男達に対し、セイツはすっと目を細める。

 善意、悪意、希望、絶望…多くの感情を愛し、全ての思いにそれぞれの魅力があると考えているのがセイツという女神。しかしそれは、負の感情も肯定するという訳ではない。彼等が純粋な好意や興奮ではなく、自分の欲求を満たす為なら他者を踏み躙る事も厭わないという、悪意の混じった下心を抱いていると見抜いた為、にこりと微笑みつつも三人の誘いを断ろうとする。

 しかしその直後、男の一人がセイツに見せた携帯端末。そこに映る映像を見て、セイツは固まる。

 

「えー、そりゃ酷いですよ女神様ぁ。さっきのやつは良くて、俺達は駄目なんて、差別でしょう?」

「な……っ!?」

 

 画面へと映し出された映像、それは先の男性にセイツが迫り、腕を抱き、扉の内側へと連れ込んでいく姿だった。そしてセイツは嫌な汗が噴き出るのを感じながら、視線を走らせ…発見する。裏路地にあった複数の室外機、その陰に隠れる形で置いてあったビデオカメラを。

 自分のしている事が公になれば、女神として致命的である事を当然セイツは理解していた。故に毎回身体を重ねる相手の事はしっかりと見定め、携帯端末やカメラで撮られたりしないよう注意は怠らなかったのだが、招き入れるのとは別の人間に予め仕掛けられ、盗撮される可能性までは考えていなかった。当然セイツは自分の浅はかさを後悔し、歯噛みをするが…もう遅い。

 

「どうしよっかなぁ。差別された腹いせに、これをネットに上げちゃおっかなぁ…」

「……っ…」

「止めろって、そんな事したら女神様が可哀想だろ?女神様、こいつは別に悪いやつじゃないんです。ちょーっと一緒に楽しい事をしてくれれば気も晴れると思いますし、ここはお互いの為にも遊びましょうよ。ね?」

 

 いっそ直接の表現をするよりも分かり易いんじゃないかと思う程、あからさまな言葉と声音で男達は脅迫する。これを公開されたくなければ、自分達の言う通りにしろ、と。

 その携帯を男の手から奪う事など、容易に出来た。だが、既にデータはコピーされているかもしれない。女神として、人に対し暴力で解決する事も出来る筈がない。セイツには、この時点でもう他に取れる選択肢などなく…俯き軽率だった自分を呪いながらも、男達の言葉に頷いた。

 

「おぉぉ…谷間がエロい……」

「むちっとした太腿も良いよなぁ…流石は女神様」

「へへっ、早速お願いしますよ女神様。後で俺等も楽しませてあげますから」

 

 再び扉から中に入ったセイツはしゃがまされ、その彼女の前に男達が立つ。

 上から見る事でよりその豊満さを実感出来る乳房に、爪先を立てた正座…所謂跪座の状態となった事で太腿と脹脛が美肉を押し付け合う、艶かしい脚。それだけでも並みの男にとっては十分過ぎる程の刺激であり、興奮で股間を膨らませた男達は、にやにやとしながらその中身を、屹立した一物を取り出し見せる。

 

「……っ…えぇ、そう…ね…(落ち着いて…彼等の感情に流されちゃ駄目よ、わたし……)」

 

 これまで何度もここに人を連れ込んでいるとはいえ、三人同時はセイツも初めて。反り勃ち威圧感を放つ一物が三本も並んでいる光景に、思わどきりとしてしまうが、自らの心に落ち着くよう言い聞かせ、目の前のモノへと手を伸ばす。

 セイツは考えていた。今は悪意的に欲望を曝け出している彼等も、文字通り精も根も尽き果てる程に性欲を吐き出し、身も心も多幸感に包まれれば、心を入れ替えてくれるかもしれない、と。希望的観測ではなく、それ程までの快楽を与える事が出来れば、それもあり得ない事ではない、と。

 

「…まずは手からで、良いわよね…?」

「いやいや、手と口でお願いしますよ女神様」

「何せ三人もいますからね、手だけじゃ足りないでしょう?」

「てか、この位置だと口は自動的にお前になるんじゃね?ズルいぞおい」

 

 へらへらとした態度で口での行為も求められるセイツだが、動画がある以上、今は彼等に逆らえない。

 しかし幸か不幸か手も口も男の陰茎へ触れる事には慣れている為、伸ばしていた手を止め、代わりに顔を近付け…突き出した舌で、ちろりと男の一物を舐める。

 

「うぉぉ…っ!ヤベぇ、まだ一舐めされただけだってのに、女神だと思うと興奮が止まらねぇ…!」

(ぁ…良い、今の跳ねるみたいな心の揺らめき、凄く良い……って、だから駄目よわたし…!今は、今だけは…心よりも、行為に集中しなくちゃ……)

 

 竿の中程から鈴口まで舐め上げたセイツは口を開き、ゆっくりと咥え込んでいく。同時に両手を左右に伸ばし、その白く細い指で二人の男の一物も掴む。

 ぴったりと唇を肉棒に密着させながら、止まる事なく一物全体を口の中へ。付け根と唇が触れ合い、鼻先が陰毛の茂みへと埋まり、口と鼻、その両方に強い臭いが立ち込める。しかしセイツは気力で顔をしかめるのを堪え、そのまま唇で引っ張るようにして肉棒を口内から抜いていく。そこで両手も握った肉棒の刺激を開始し、じゅぽじゅぽ、しゅこしゅこと卑猥な音を立てながら扱きが始まる。

 

「くぅっ…お前だけフェラでズルいと思ったが、手も良い…!女神の手、マジ柔らけぇぇ…!」

「おっほ、三番同時に扱く女神とか普通に絶景だわ。てか、慣れてますねぇ女神様。やっぱ普段からここでヤりまくってるんです?」

「ふじゅっ、んるっ…べ、べふに…ほうじゃ、らいわ……」

 

 煽る男にそうじゃないと返しながら、セイツは続ける。口内の肉棒には少しずつ抽迭の速度を上げると共に舌を絡め、逆に両手の扱きは不規則に速度を変える事によって、刺激に幅を作っていく。

 口に、手に感じる肉棒の熱。興奮していると伝えるように、時折男達の肉棒は跳ね、じわりと先走りが滲み出し、否が応でもセイツは意識する。彼等は、この肉棒は、自分に欲情しているのだと。欲望を吐き出し、それを自分にぶつけたいのだと。

 その感情が、熱量が好きで、感じたくて、これまでセイツはここに人を連れ込んでいた。故に心はその欲望を欲しがりそうになり、それを理性が必死に抑える。流されてはいけない、流されるものかと言い聞かせて。

 

「…けど、やっぱ不公平だよなぁ…女神様ぁ、こっちも舐めて下さいよぉ」

「ぅあ…わ、分かったわよ…ん、ちゅ…ふじゅるっ……」

 

 扱いている手諸共顔の側まで一物を近付けられたセイツは、中央の男の一物から口を離し、その突き付けられた一物の亀頭へとキス。そのまま沈み込ませていくように肉棒を咥え込んでいき、途中からは歯も立てる。しかし噛むのではなく、あくまで歯で引っ掻くようにして、柔らかくぬめる唇の感触と、上下から挟み込む歯の感触とで、二重に一物を刺激する。

 当然、残り二人の一物の事も忘れていない。元々扱いていた男の一物は掌で亀頭を撫で回すような刺激へと変え、替わる前まで咥えていた男の一物は、たっぷりとかかった唾液を潤滑剤にごしゅごしゅと激しく擦っていく。

 

「んぶっ、ぁちゅ、じゅるずそそっ…!…はっ、ふ…んぁん、ちゅばっ……」

 

 髪を揺らし、口の端から唾液を垂らしながら、何度も男の腰の前で顔を前後させる。舌を、唾液を絡ませながら口内で扱き、暫くしたところで別の男の一物を咥える。全面が濡れた肉棒を躊躇いもなく握り、自らの唾液を擦り込むようにして亀頭から根元までを一気に扱く。

 口淫と手淫が淀みなく繋がり、次々と咥えては扱いていくそのさまは、まるで娼婦、或いは淫売。それを女神が、絶世の美女がしているとなれば男が興奮しない筈もなく、男達はごくりと喉を鳴らし、凶器を思わせる程に一物を張り詰めさせ…欲求は、解放に至る。

 

「っ、口開けろ女神っ!」

「俺もっ、射精る…っ!」

「まずは、一発目ぇ…!」

「あ、きゃっ…んぶぁっ……!?」

 

 殆ど同時に射精する三人の男。半円状に並んでいた男達の射精は当然セイツへと向かい、濃い精液が彼女の口に、顔に向かって放出される。

 熱く粘つく白濁液。目の前で発射されるそれにセイツは目を見開き、その端正な顔を汚され、口内はおろか喉元にまで精液が到達。脈打つように男達の肉棒から精液が吐き出されていき、その度に汚れ穢れるセイツの容貌。

 

「ぅ、ぶ…んぐ、ふっ…ぷはぁ……」

「ふぅ…って、お?何も言ってないのに飲んでくれるなんて、サービス精神旺盛ですねぇ女神様」

「あ……ち、違っ…これは…!」

 

 口内に溜まり、臭いを広げる精液を、ごくりと体内に流し込む。喉に張り付く感覚も気にせず飲み込み、鼻に抜ける生臭さを感じながらも吐息を漏らすセイツだったが、そこで思わず、普段の調子でそのまま飲み込んでしまった事に気が付き、かぁっと顔が赤くなる。

 そしてセイツは慌てて否定をするが、何も言われずとも飲み込み、しかも堪能したとばかりの吐息を漏らしてしまったのは事実。貪欲にしゃぶりつくようだった口淫の光景、顔をべったりと穢されてしながら気に留める様子もない現状、それ等と合わさる事でセイツに対する男達の妄想、邪な欲求は収まるどころか一層燃え上がり…その感情に、魅力される。その心に、セイツはときめきを抑えられない。

 

(だめ、想像しちゃう…欲望たっぷりの感情から、もっとわたしを穢して、性欲を吐き出そうとする彼等の心を、想像出来ちゃう……♡)

 

 意識の上では冷静さを保とうとするセイツだが、惹かれる心は止められない。もっとその感情を感じたい、浸りたいと、心の奥底で思ってしまう。

 そんな思いが表情に浮かび、ほんのりと紅潮するセイツの頬。それはまるで、射精を浴び、精液を飲んだ事で欲情をしてしまったかのようであり…そんな顔をするからいけないんだとばかりに、射精直後の男達の肉棒は再び屹立。ビキビキと血管を浮き上がらせて、目の前のセイツを威圧する。

 

「ま…まだまだ射精し足りない、って様子ね…」

「当然っしょ。こんなエロいフェラされて一回で満足するとか、そりゃもう男じゃないですって」

「むしろ一層勃つ位が普通だよな。ほらほら、そういう訳なんでもっとして下さいよぉ。こんなに勃ってるのは、女神様のせいなんですよ?」

「…そ、そうね…わたしの方から昂らせておいて放置は、酷いものね…(…うん…まだ満足には程遠いみたいだもの…だったらちょっと位、楽しんだって……)」

 

 いきり勃つ一物を見せつけて、男達は更なる奉仕をセイツに要求。そう簡単には終わりそうにない、彼等の満足はまだまだ先…そんな現実も同時に見せつけられるが、それが逆にセイツを唆す。この様子だと、まだ何度もしなければいけない。ならば、少しは自分も楽しんでも、抑圧していた欲求を解放しても、大丈夫だろう…と。

 人間状態ならまだしも、女神の姿である今は、元からその欲求に対する自制が効き辛い。それも魔が差した今のセイツを後押しし…しかしそこで、男の一人が前から横へ。

 

「え…?…貴方は、もういいの…?」

「いやぁ、俺はフェラする女神様を別方向から眺めたくて」

「あ、そういう…もう、物好きなんだから……♡」

 

 一瞬不思議に思ったセイツだったが、理由を聞き、彼がこれから想像し、興奮する事を想像して、ぞくりとしたものを感じながらセイツは了承。残る二人に、その男根に視線を戻し、彼等への奉仕を再開する。

 

「ふー、ぅ…ぁむ、じゅるっ、んぷっ…んぇろ、ちゅっ…ふじゅるるっ…♡」

「くぉっ…さっきより、積極的…!」

「へ、へっ…女神様も、ノってきたじゃないですか…!」

 

 二人の竿の根元を親指、人差し指、中指で掴み、先端を自身へ向けさせる。手始めに亀頭へ吐息を吹きかけ、続けて音を立てながら咥え込む。舌を絡ませながら口内全体で肉棒を扱き、少ししたところで隣の男へ。裏筋にキスをし、そこから飲み込むように一気に咥え、根元から引き上げる際には同時に吸い込む。

 技術自体は変わらないものの、熱が、意欲が、貪欲さが違う。奉仕しているだけだった先程までのセイツと違い、今は味わうように男の象徴を咥え込んでおり、当然淫猥さも数段上。その口淫に男達の肉棒は嬉々として跳ね、滲む先走りがセイツの唾液と混ざり合う。

 

「んぁぁ…ん、ぷぇっ…♡…ふふっ、段々分かってきたわ♡貴方が特に感じるのはここで…ちゅ、ぷっ…貴方はここ、でしょ♡?」

「お、当たってる…やっぱ女神なだけあって、男の悦ばせ方も熟知してるんですねぇ」

「これは女神関係ないわ♡わたしはただ、貴方達の反応から見抜いただけ…ひゃんっ!?」

 

 暫く交互に咥え、舐め回した後、セイツは裏筋と亀頭の境目に舌を這わせ、続けてもう一人の男の鈴口にも舌先で触れる。それは正しく彼等が特に感じる部位であり、当たっていた事にセイツは妖しく舌舐めずり。しかし次の瞬間、プロセッサ越しの尻肉をむんずと掴まれ、思わず上げたのは可愛らしい悲鳴。

 

「あ、い、いつの間に…もう、いきなり触られたらびっくりするじゃない…」

「やー、こんな良い尻があったらそりゃ触りたくなりますって。どうせ減るもんじゃないんですし、ちょっと上げてて下さいよ、ね?」

「さっきは眺めたいって言ったのに、調子が良いんだから…仕方ないわね……♡」

 

 そう言いながらもさわさわと触り続ける男に対し、セイツは呆れたような声を出す…が、僅かに口角を上げて腰を上げる。男二人の肉棒に手を添えたまま膝立ちの様な姿勢を取り、更に少しだけ背後の男へ尻を突き出す。

 当初の目的を忘れた訳ではない。だがセイツは男達の興奮に、情欲に、熱中していた。心の中に隙が生まれ、その隙を晒している事に、全く気付いていなかった。

 

「あー、凄ぇ。滅茶苦茶すべすべでもっちりしてて、もう触り心地が良いどころの騒ぎじゃないわ。触ってないとか人生損してるのレベルだわ」

「んぁっ…ちょ、ちょっと…捲り上げるのは駄目……ぅふっ…♡」

「レジストハート様ー?ちゃんと集中してくれないと困りますよぉ」

「そうそう。さっきまであんな熱心にしてたんですから」

(う…ただ触るだけならともかく、弄られたら気が散ってしょうがないわ…もう一度射精させた後は、彼の相手をしないと……)

 

 許可は得たのだから、と我が物顔で弄っていく男の手付き。プロセッサ越しに撫でていたかと思えば露出した太腿を執拗に弄り、それが済むと男は両手をプロセッサの縁へ。そこから柔肌に指を沈み込ませる事で手をプロセッサの内側へと入り込ませ、密着させたままセイツの尻肉を鷲掴み。流石にそこまでされれば無視出来る筈もないのだが、前の男達はセイツの顔に肉棒を押し付け、奉仕に集中しろと要求。仕方なしに背後からくる刺激は我慢し、素早く終わるように努める。

…だからこそ、セイツは男が少しずつプロセッサの股部分をずらし、秘部を露出させていっている事を放置してしまった。集中しようという意思と、これまでとは違う状況で感じる感情に浮かれ、警戒を怠ってしまっていた。そして次の瞬間……セイツは、後悔する。自分が彼等に隙を見せ、言われるがままにしていた事を。

 

「はー、ほんと良い尻…ってか、良い身体してるわ女神様は。こんな最高の女が尻突き出してるんだから……挿れるのも、当然だよなっ!」

「……え…?」

 

 すぶり、と入り込んだ熱い何か。圧迫され、拡張される下腹部と、途端に感じる異物感。セイツは初め、それが何か分からなかった。

 だが、広がっていく圧迫感と滲むような痛みで、段々と理解していく。認識し、分かってしまう。自分が今、最後の男に、秘部を貫かれてしまったのだと。

 

「…ぁ…ま、待って…貴方…何、して……」

「何って、元からセックスする為に誘ってたんでしょう?だから……って、んん?血…?…って、事はまさか……」

「……っ!」

 

 茫然自失のまま、呟くような声を漏らして振り返るセイツ。背後の男はさも当然のようにその言葉へ返し…直後、気付く。突き挿れた陰茎とこじ開けられた秘裂の境から、じわりと赤い液体が零れた事に。そして次の瞬間、セイツは肩をびくりと震わせ…一気に顔が赤くなる。

 そう。彼等はセイツが何度も女性器で男を受け入れ、行為を重ねているものだと思っていたが、実際は逆。何度もどころか、これまで一度もセイツが受け入れた事などない。流石の彼女も、行きずり紛いの行為で『初めて』を散らす事には躊躇いがあり、それ故にこれまでは手や口、胸や脚を駆使する事で、そこまで至る前に連れ込んだ者を満足させていた。即ち…セイツは今の今まで、完全な処女『だった』のである。

 

「おいおいマジか…噂になる程ヤってんのに、まさかの処女だったのかよ!え、てか何?じゃあこれまでの奴等は、こんな良い尻してるのに挿れずに満足してたって事?」

「ははっ、まあ女神様相手に無許可セックス出来るの奴なんてそうそういないだろ。というか…ならお前が女神様の初めての相手になるのか?」

「何だよそれ…レジストハート様の初めてとか、滅茶苦茶羨ましいなぁお前…!」

 

 セイツが赤面した顔を晒す中、男達は意地の悪い笑みを浮かべて、嘲笑混じりの声を上げる。その声で更にセイツは赤面し、恥ずかしさから肩を震わせるが、その羞恥に震える姿はむしろ男達の欲望を刺激し…怒張した一物のカリによって、内側から擦られるセイツの膣。

 

「ぁくっ、うぁぁ……っ!」

「締まりも良いんだよなぁ、これが…!ほら女神様、もっとケツ突き上げて…!」

 

 初めて感じる、初めて陰茎で突かれる膣の刺激と感覚に、セイツは身体を強張らせる。されどそれを気にする男ではなく、むしろ尻を突き上げるよう要求しながら腰を動かし抽迭開始。亀頭によって大陰唇が盛り上がるところまで引いたかと思えば、即座に腰を突き出す事によって再び肉棒を膣に押し込み、膣壁を押し広げながら強く締まる感覚を堪能。加えてセイツの腰を両手で掴み、彼女が逃げる事も許さない。

 

「待っ、止めっ…ふぎゅうぅぅ…っ!」

「いやいや、さっさと動かして慣れさせた方が楽ですって。ほーら、段々解れてきた…っと!」

「んひぃいぃぃいぃ…ッ♡!?(あ、う、嘘ぉ…♡!何、これ…何この感覚ぅぅ……♡!)

 

 衝撃で腰をガクガクと揺らすセイツだが、あくまで男はピストンを続行。肉棒で膣内を掻き分け、何度も引いては突いてを繰り返し、処女だった膣を、初めて肉棒を受け入れる肉壺を開拓していく。

 そして硬直するような締まりから、肉棒の形をはっきりと認識したような締め付けへと変化が始まったところで、一際強く男は挿入。その瞬間、セイツは身体を仰け反らせ……同時に、感じる。痛みや異物感、それまであった感覚の奥から湧き出るような、膣で響くような快感を。

 

「お、今感じてましたね女神様。さっきまで処女だったってのにもう感じるなんて、流石男を連れ込んでるだけあって変態ですね…っ!」

「ひぎゅうっ!あっ、うぁっ、うひぃいぃぃっ♡!ち、違っ、わたしは…んんぅッ♡!?」

「おっと、すみませんレジストハート様。喘ぎ顔があんまりにもエロいもんで、つい突っ込んじゃいました。って訳で、さっさとまたヌいて下さいよ、っと…!」

「あ、お前口占領すんなよ…はぁ、ほら女神様。よがってないでちゃんと扱いて」

 

 口を衝いて出た嬌声に背後の男はにたりと笑い、奥に突き込むとそのまま抜かず、ぐりぐりと膣の奥である子宮口へと押し付ける。押し付けられ、擦り付けられて波の様に刺激が広がる中、セイツは違うと返そうとするも、その最中に前の男の一人から肉棒を口内へと押し込まれた事で、結局出たのはくぐもった吐息。そのまま押し込んだ男はセイツの頭を掴んで腰を振り出し、もう一人も自らの肉棒にセイツの手を当てさせた上でその手を自分の手で覆い、セイツの手を道具の様にして無理矢理一物を扱かせていく。

 その状況を、セイツの思考はまだ理解し切れていなかった。先程まで曲がりなりにも自分が主導していた筈の行為が、あっという間にされるがままの蹂躙へと変わり、嬲られているにも関わらず膣は感じてしまっている。突かれ、抉られる事で快感を抱いてしまっている。

 

(嘘っ、なんで、なんでこんなに気持ち良いの…♡!?痛みもあるのにっ、口と喉も犯されて苦しいのにっ、なのにぃぃいいぃ…ッ♡!)

 

 口と膣、両方をいいように犯され、手も押し付けられて無理矢理肉棒を扱かされる。女性としての尊厳を踏み躙られ、ただの性欲の捌け口にされている。それは流石の彼女も到底許容出来るものではなく…しかし、振り解く事が出来ない。力が通用しないのではなく、心がそれを拒否している。

……気持ち良いから、未知の快楽に心を掴まれてしまっているから、振り解けない。…理由は酷く単純で、且つ致命的なものだった。

 魅了されている。この快楽に、乱暴に犯す男達の欲望に、心が魅入られてしまっている。それに気付いたセイツだったが…気付いたところで、どうにもならない。

 

「どうだよ、気持ち良いだろ女神様?そら、こっちも弄ってやるよっ!」

「んぉひぃいいッ♡!?ほひゅっ、んぶぉおおおあぉおぉっっ♡!」

「おっほ、喉奥が震えてマジ良いわ。アヘ顔見えるし、喘ぎもエロいし、一石三鳥だな…!」

 

 抵抗出来ず、耐えるので精一杯なセイツの背後から伸びる手。膣を犯す男は腰から片手を離し、その手をセイツの前に回して、荒い手付きで彼女の陰核を摘まみ上げる。

 その瞬間、更に下半身から迸る快楽。痺れるような快感は、背後から突かれ、押し上げられるような快感とぶつかり、爆ぜるようにしてセイツの背筋を駆け登る。尚且つ腰を前後から掴まれてしまえば、いよいよセイツは逃げられない。

 いつの間にか、男達の言葉から消えた敬語。しかしそれを気にする余裕などなく、近付いてくるのは絶頂の予感。

 

「ひぎゅぅぅっ♡!ダメっ、イくっ、イっちゃ…ほごぉおぉぉおんんッ♡!」

「おっ、イっちゃう?イっちゃいますオリジンハート様?」

「はっ、いいぜイかせてやる。処女喪失マンコに、たっぷり精液注ぎ込んでな…ッ!」

 

 自分自身で分かる程の膣の収縮と、破裂しそうに脈打つ快楽。このままでは達してしまう、イかされたらいよいよ自分もどうなるか分からない、と今度こそ抵抗しようとするセイツだったが、すぐさま膣壁を抉るように突き上げられ、喉奥まで一息で突き込まれて抵抗は敢え無く崩れ去る。

 普段ならば、平時に彼等が襲ったのだとしたら、セイツには手も足も出なかっただろう。彼等自身、それは百も承知で…しかし今は違う。セイツなりの目論見あっての事とはいえ、駆り立てられ、躊躇いもなくなった今はもう、セイツの方が手も足も出ない。女神として、絶対に人は傷付けられない。そんな在り方に自分自身縛られている事もあり、今のセイツは最早ただの少女と変わらない。

 駄目、止めて、イかせないで。心で、くぐもった声で叫び、懇願するセイツだが、その声は届く事なく、欲望のままに男達は精液を吐き出す。射精し、注ぎ込み…膨らみ切った快感が、爆ぜる。

 

「んぉ"ほぉおおぉおぉぉおおッ♡!イ"ぐぅうぅううううぅぅッッ♡♡!」

 

 子宮口に精液を叩き付けられ、喉を打つ精液がそのまま食道に流れ込み、押し出されるようにしてセイツは絶頂。腰は突き出て、背筋も引っ張られるように軽く反り、しかし頭は掴まれている為に動く事なく、濁ったような野太い嬌声が響き渡る。膣も、喉奥も、一物を摑まされている手も身体が強張る事で無意識に肉棒をキツく締め、それが逆に射精を…最後の一滴まで吐き出すように強く促す。

 

「ぉ、ぉおっ…んぇぶ、ひぐっ……ッ♡」

「あーあー零しちゃって…折角また射精してあげたんですから、ちゃんと飲んで下さいよぉ女神様」

「ふ、ぅぅ…けどま、こっちの具合は抜群だったぜ、女神様」

「ひゃぅ……っ!」

 

 ほんのりと身体でS字を描くような姿勢になっていたセイツは、絶頂の余韻で痙攣しながらぼたぼたと喉奥に注ぎ込まれた精液を零す。同じく膣からも血液混じりの精液が溢れ、背後の男が陰茎を抜くと掻き出されるように零れ出す精液の量が増えたが、男の方はさして気にする様子もなく、気分良さそうに尻をひと叩き。

 半ばプロセッサに覆われていない脚側を狙って叩いた為に、部屋内に響く乾いた音。叩かれた表示にセイツはびくりと身体を震わせ…しかし表情は惚けたまま。

 

(…知らな、かった…挿れられて、犯されて、膣内で射精されるのが、こんなにも気持ち良かったなんて…♡…こんなの…ただでさえ、三人の欲望で興奮が止まらないのに、そこでこんな快楽を知っちゃったら……♡)

 

 少しずつ余韻も収まりつつある…が、セイツの身体に、意識には鮮烈な快楽が、欲望を完全開放した男達の感情が刻み付いたまま。

 挿れられたばかりの時はあった痛みが、気付けばなくなっていた。痛み以上の快楽と高揚感で、すぐに感じなくなっていた。

 自分がしなければいけない事は、覚えている。だがその上で、セイツを誘う悦楽は理性による制御を遥かに超えており…セイツは求める。興奮のままに、更なる快楽を。より深く感情を感じ、浸る事を。

 

「困るなぁ、レジストハート様。そんなエロいイキ顔見せられたら、また興奮しちゃうじゃないですか。…これ、どう責任取ってくれるんです?」

「…あはっ…♡確かにこれは、わたしが責任を取らないとよね……♡」

 

 方便か、それともセイツの艶やかさのせいなのか、未だ全員肉棒が硬く屹立したまま。凶器の様にそそり勃ち、形と臭いでセイツの…女の意識を引き付ける。

 それを見てセイツは、舌舐めずり。男の言葉通り、その責任を自分にあるとし、もう何も言われる事なく奉仕を再開する。男達を満足させ、欲望からくる邪な思いを取り除く為に。そしてその理由を隠れ蓑に、知ってしまったより深い淫欲を味わう為に。

 

「ははっ、胸の揺れ具合ヤバっ!足も太腿から爪先まで全部エロいし、これもうエロの女神だろ!」

「全くだ。女神様がチンポ握りながら男の上で腰振ってるって事、信者が知ったらどう思いますかねぇ?」

「あんっ♡んはぅっ♡んもうっ、今は他の人の事は言わないで♡今はわたしも、貴方達だけの時間でしょ♡」

「そりゃそうだな、っと!」

「おほぉおおぉぉっッ♡!」

 

 寝転がった男の上に跨り、大胆に股を開いて膣へと男の肉棒を出し挿れ。ばちゅん、ぬちゅんと乾いた音、濡れた音を尻と膣とでそれぞれ出しながら、左右の男の肉棒を扱く。時折舐め、咥え込んでは淫らに歪んだ顔で男を見上げ、その間も腰は上下に振り続ける。

 既に身を包んでいたプロセッサユニットは解除され、乳房は腰振りに合わせて暴れていた。当然肢体の全てが露わとなっている為、胸以外も全身を舐めるように見られているセイツだが、それを気にする事なく…どころか、その視線から感じる欲情で更に興奮し、無意識の内に姿勢を工夫し見せ付ける。乳房や脚、股や尻…彼等の欲情を一層引き出すべく、艶やかに踊って視線と欲望を誘い込む。

 

「ほらほらどうする女神様。自分で腰振れないなら、また突き上げてやってもいいんだぜ?」

「んぁんっ…み、見くびらないで頂戴…♡わたしは、女神…なんだか、らぁ……っ♡!」

 

 腰を落としたところで突き上げられ、仰け反りながら嬌声を上げていたセイツの乳首を、寝転んだ男が摘み上げる。指で挟み、捻り、翻弄するようにこねては下に乳房を引っ張る。

 その言葉と共に彼がセイツを煽ると、セイツは脚をヒクつかせながらも、身体を支えるように膝へ手を置き、ゆっくりと腰を持ち上げる。自然に乳房も持ち上がり、掴まれたままの乳首が引っ張られるが、その刺激に耐えて持ち上げた腰を打ち下ろす。肉棒を沈ませ、膣壁で締め付け、更に腰を前後に揺らす事でヒダを一物へ擦り付ける。

 

「はははっ、豪快な腰振りですねぇ女神様。…んで、俺等のチンポ扱くのはどうしたよ?」

「んぶ…わ、分かって、る…んひぁうっ♡!」

 

 快楽で表情は蕩けそうになり、しかしそれに耐え、踏ん張って腰を上げては打ち付けてを繰り返している為、傍から見ればそれは過酷なトレーニングの最中のよう。それを茶化すように男は笑い、しかしすぐに一物を頬に押し付ける。手は自分達に使え、とセイツに強いる。

 強引な快楽と、奉仕の強要。しかしセイツは不快感など微塵も見せず、言われれば言われるだけそれに応える。だが、それも当然の事。セイツは不快になど、まるで思っていないのだから。故にセイツは、どんな要求にもすぐに順応し…淫猥に、艶やかに、男の精を搾り出す。

 

「そろそろ射精すぞ、マンコ締めてちゃんと受け取れよな…ッ!」

「くっ、こっちも……」

「射精る……っ!」

「ぅひぁああぁぁあんッ♡!あっ、射精てるっ♡ナカにも顔にもっ、濃厚精液どぴゅどぴゅ射精てるぅぅうぅうぅぅぅぅううぅッッ♡♡!」

 

 乳首諸共豊満な乳房を鷲掴みにし、下から亀頭を子宮口に打ち付けながらの膣内射精。精液が膣内で溢れ返り、収まり切らずに零れ出る中、左右の男達もセイツの顔に目掛けて射精。近付けられた陰茎は吐き出す白濁液でセイツの端正な顔を染めていき、それぞれの臭いが混ざり合って鼻孔の中を突き抜けていく。

 刺激、熱、臭い、状況。その全てに押し上げられてセイツも再び絶頂に至り、卑猥な言葉を並べ立てながら快感に身体を捩らせる。精液で穢れたままに淫らな絶頂顔を晒し、掴まれた乳房を弾ませて、女の快楽を貪り食らう。その姿は人を守り、人を導く凛々しい女神とはかけ離れており…しかし心を惹き付け、魅了する女神の色香は健在。

 

「はぁ…はぁぁ…ん、んんっ…♡」

 

 時折身体を震わせ、膣で肉棒を咥え込んだまま余韻に浸かっていたセイツは、手を床に付け、手足で身体を支えながらゆっくりと腰を上げて一物を抜く。

 抜ける瞬間、最後にカリと亀頭で割れ目を拡げられて零れ出たのは甘い吐息。女神とはいえ、複数の男相手に行為を致し、更にその中で初体験の快楽まで知ってしまえば体力の消耗は避けられず、抜いた後のセイツは割り座で床へと座り込む。

 だがそれは、何度も射精している男達も同じ事。本来の目的がこれで達成出来るかどうかはともかく、この辺りで少し休憩を…そう思っていたセイツだったが、碌に休む間もなく腕を掴まれ引き上げられる。

 

「じゃ、レジストハート様次俺ね。はー…後ろから揉んだり弄ったりするのも良いなぁ…」

「えっ、あ…あっ……♡(う、嘘ぉ…なんでこんなに、全然萎えないの…♡?)」

 

 立たされると後ろから右手で胸を、左手で脚を弄られ、動揺と共に目の当たりにする。収まるという概念がないのか、常にこうなのかと思わせる程、依然として怒張したままである男達の肉棒を。

 間違いなく身体は疲労している。にも関わらず、それを見るだけで身体の奥から熱が、欲求が湧き出し再燃してしまう。故にセイツは身体を弄ぶ男に身を委ね、暫し遊ばれた後に、反転させられ向かい合う。

 

「うっわ、まだ愛液垂らしまくってんじゃん。そんなに欲しいっていうなら…そろそろレジストハート様の方から、おねだりの一つでも聞きたいよなぁ?」

「そんな事言って…んんっ♡わたしの状態関係なく、言わせる気だったんでしょ…?……わ、わたしレジストハートのここは…おまんこは、まだまだ貴方達の精液が欲しいの…♡だから、貴方達の硬くて逞しいオチンポで、突いて、穿って、掻き回して…熱々の濃厚ザーメン、注ぎ込んで…♡」

「おいおい、俺はあいつ等に訊いただけなのに、自分からおねだりするなんて…本当に淫乱な女神様だ、なッ!」

「んぁひぃいいぃいいぃッ♡!」

 

 わざとらしいと思いながらも、セイツは軽く腰を落として膝を開き、両手の人差し指と中指で割れ目を広げ、愛液と射精された精液を垂らす膣を見せつけながら彼等へとおねだり。羞恥心はあれど出来上がっている今のセイツに抵抗感はなく、艶かしい微笑みで男達へと行為をねだる。

 そして当然の様に、言わせた男は膣へと挿入。完全に解され、滑りも良くなった今は容易に一物が奥まで届き、ただそれだけでも軽く仰け反るセイツの背筋。

 

「実際のところどうなんだよ、こんな取るに足らないような男達に犯される気分はよぉ…!」

「あひんっ♡ひぁんッ♡取るに足らないなんて…ないっ、のぉおおっ♡!だって貴方達の心っ、野蛮だけどそれが魅力的で…オチンポもっ、こんなにっ…逞しいんだ、からぁあぁぁっッ♡!」

「流石は女神様、嬉しい事言ってくれるねぇ…!」

 

 互いに立っての正常位。男はセイツに手を回すと肉感たっぷりの尻肉を揉みしだき、胸板で潰れるセイツの乳房の感触を楽しみながら、力任せに一物を突き立てる。セイツは喘ぎ、上半身と下半身、前と後ろのそれぞれから流れ込む快楽に身を捩りながらも、惚けた声で男に答える。

 その内容を間に受けてこそいないものの、悪い気はせず、更に強く突き上げる男。抉り込む衝撃に、悦楽に自然とセイツは爪先立ちとなり…セイツが身を震わせているその間に、別の男が彼女の背後へ忍び寄る。

 

「おーおー、ケツ穴ヒクヒクさせちゃって…どうせ挿れられた事もないのに欲しがるような女神様のアナルにも、ぶち込まれるのがどういう事か教えてやるとするか」

「ふひゅっ♡んぉ……っ、え…?や、ちょっ、待っ…〜〜〜〜ッッ♡!?」

 

 膣を犯す男の手により、後孔がよく見える程に開かれる尻たぶ。きゅっと窄んだくすみのない菊門に、熱くぬめる何かが押し付けられ…次の瞬間、我に返ったセイツの制止を打ち抜くように後孔へも男の肉棒が突き込まれる。

 裂けるような痛みと、これまでに感じた事のない刺激。心構えする間もなく後孔への初挿入を、それも膣を犯されながらの状態で許してしまったセイツは目を見開き、びくびくと震え…しかし、穴は締まる。直腸も、膣も、中の肉棒へ張り付くように強く締まり、勝手に男達へと抽迭を促す。

 

「か、ひゅ…ぁっ…うぁっ、ひ……ひゅぐぅううぅうぅぅっッ♡!?」

「こりゃ、抜群の締まり…ってんん?女神様ぁ…その反応まさか、初アナルで早速感じてるんですかぁ?」

「ち、違っ…前と一緒に動かれるとッ、痺れるみたいにおかしく…ふぎゅぅぅぅぅううッ♡!」

「おいおいやっぱり感じてるみたいじゃねぇか。もうこりゃエロいっつーか、変態だなッ!」

 

 初めこそ痙攣し、息を詰まらせ、快感など微塵も感じていないようだったセイツ。だが前後から両穴を突かれ始めた途端に表情は豹変し、淫らで卑しい喘ぎ声を響かせ始める。

 それを指摘され、後孔で感じている訳ではないと否定するセイツだが、説得力は皆無。本当はその言葉通り、直腸には激しい痛みが走っているものの、それが膣への抽迭と合わさると未知の感覚が迸り、気付けば喘いでしまっている為、確かに傍から見れば後孔でセイツが感じているよう。

 

「まっへ、止めっ…ほごぉ"お"ぉぉおぉッ♡!お尻っ、捲れるぅぅ♡!ほんとに変なのぉおおぉぉっ♡!」

「そりゃあ大変だ、なら変だと思えなくなる位アヘらせてやらないとな…っ!」

「おーい、俺もそろそろ挿れたいんだけど?」

「っと悪い悪い。ほらよ」

「んぐぅううぅっッ♡!?」

 

 喘ぐ姿に口元を歪めた男達は、悶えるセイツを押さえながら自らの一物を突き立てる。膣壁と腸壁、その両方を同時に擦り上げられ、両穴の境は前後からひっきりなしに責め立てられ、セイツの表情も歪む。痛みと、それを塗り替えるような快楽で、浅ましくも艶やかに色づく。

 そしてもう一人の男が声を上げると、膣を犯す男が寝転がり、セイツは膝を突かされる。その状態で頭を掴まれ、正面に来た男に口内へ無理矢理肉棒を押し込まれる。

 

(ひぃッ♡!ダメっ、ダメぇぇッ♡!口の中にまでオチンポ挿れられちゃったら、逃げられないっ♡頭の中っ、ほんとにオチンポと快楽の事だけになっちゃうぅううぅぅっっ♡!)

 

 玩具の様に扱われる事でだらだらと口からは唾液が溢れ、心が悲鳴を上げているにも関わらず膣は愛液という悦びの涙を流し、直腸も次第に緩んでいく。ただひたすらに締めるだけから、男根を抱き締めるような締め付けへと変わっていく。

 セイツは分かっていた。身体が快感は貪欲になり過ぎて、直腸の苦しみよりも膣の気持ち良さを優先してしまっているのだと。このままだときっと、身体がこれを後孔でも感じていると勘違いしてしまうと。…だが、気付いたところでどうにもならない。既にセイツの思考は、彼等を改心させるという本来の意思が劣勢になる程快楽に占領されており…今一度、絶頂感が近付いてくる。今達すれば、本当に後戻り出来ないと分かっているが…もうセイツは、快楽からも男からも逃げられない。

 

「垂れ下がる胸を弄るのおもしれーなぁ。なぁ女神様よ、俺等と女神様の身体の相性は良いみたいだし、これからもヤるのはどうよ?その気があるなら、毎回たっぷり可愛がってやるからさ」

「んぎッ♡ぉごッ♡んぉぼおおぉおぉぉおッ♡!」

「残念、レジストハート様は聞こえてないみたいだぜ?ま、聞こえてても反応なんか出来ないだろうけど、よッ」

「後の事より今のセックスの方が大事ってこったろ。おら、ケツマンコ締めろ女神ッ!こっちにも射精決めてやるよ…ッ!」

「ふぎゅううぅぅッ♡!?ん"ぉッ、ふぐごぉおぉぉおぉっッ♡!」

 

 犯す男達もここまでで最大の昂りを感じ、射精へのラストスパートをかける。頭を固定し、胸を揉みしだき、乾いた音を立てて弾力ある尻を叩きながら、突き上げ押し込み掻き回す。

 女神どころか一人の女性としても扱っていないような、ひたすらに荒い陵辱。ただ自分の性欲をぶつけ、快楽を貪るだけのセックス。しかしその乱暴さこそか、強靭な女神をも狂わせるだけの刺激と快感を引き摺り出し、剥き出しの欲望がセイツの心を溺れさせる。長く絹の様に白い髪は掻き乱れ、黄玉が如き瞳は潤んで妖艶な光を灯し、色香と共に汗を散らす肢体は艶めき、胸も腋も尻も脚も…全てが男等の雄を引き出す。引き出され、叩き付けられる雄の力に、雌となった女神はよがる。

 そして口内からは喉奥に一物を押し込まれ、直腸の肉棒は根元まで入り込んで占領し、降りてしまった子宮の入り口を亀頭が勢いのままにこじ開ける。そのまま彼等は精液を吐き出し…セイツの身体を、意識が飛ぶ程の快楽が貫く。

 

「ひふぅうぅううぅぅっッ♡!ん"ぉ"お"ッ、おォッ、んお"ぉぉおおおおぉおぉおぉッッ♡♡!!」

 

 それは最早、嬌声かどうかも疑わしいと思うような、獣の唸りのような絶叫。喉奥に、直腸に、子宮内に欲望の濃縮された精液を注ぎ込まれ、跳ね飛ばされるように絶頂したセイツは動く事も出来ずただくぐもった叫びを響かせる。組み敷かれているからではなく、激し過ぎる快楽に思考が遮断されてしまい、何も出来ずにただただ快感の濁流に飲み込まれる。

 そうなった事で喉奥は締まりながら震え、直腸は搾り取るように脈打ち、子宮は入り込んだ肉棒へ吸い付き密着。射精直後の陰茎への追い打ちの刺激で、更に男達は精液を吐き出し、追い打ちを返されるようにセイツは重ねて絶頂。四肢は強張る一方、犯される穴は絶頂の間延々と肉棒に媚び続け……漸く余韻へと変わった時、男達に抜かれたセイツは仰向けで床へと倒れ込む。

 

「あぁ…♡あ、はぁあぁ……♡」

 

 べちゃりと倒れたセイツの乳房は潰れて広がり、脚は蟹股となり、膣と直腸からは精液がごぽりと溢れ出す。この上なく浅ましい姿を男達に晒しながら、セイツはだらしない顔で快楽に呻く。

 心変わりしたかどうかはさておき、男達は満足していた。これまでここに誘い込まれた者達同様、至上の快楽を味わっていた。だがこの時……セイツ自身は、それ以上の快楽と悦楽に浸っていた。

 

 

*

 

 

 そこに行くと、持て余した欲求を、満たされない悶々とした思いを、極上の快楽へと変えてもらえる。……そんな噂が、嘗てあった。

 とはいえ、昔の噂ではない。その噂が耳にされるようになったのは暫く前であり、聞こえなくなったのも少し前。噂が廃れた理由は簡単で、その噂が本当だと言う者や、新たな情報がめっきり出なくなったから。

 結果その噂は、世の中にありふれている、一過性の噂の一つだったんだろうと結論付けられ、廃れていった。そうなれば、例の裏路地に足を運ぶ者も殆どいなくなり…今も尚噂絡みで訪れるのは、四人だけ。

 

「よう、来てやったぜ?」

「ったく、そっちから来てほしいって言うだなんて、偉くなったもんだなぁおい」

「偉くなったも何も、元から偉いんだけどな。…ま、良いじゃねぇか、おかげで早速、良いもんが見られてるんだからよ」

 

 その内の三人は、たった今鍵の開けられていた扉を通り、裏路地から部屋の中へと入った男達。当然のように入り、下卑た笑みを浮かべ、服の上からでも分かる程陰茎を屹立させた彼等が視線を送るのは…半透明という、殆どその意味を成していないマイクロビキニを纏った女性。

 

「こんな格好で待ってろだなんて、ほんとに三人共酷いんだから…♡…けど、ちゃんと来てくれたって事は、皆その気なんでしょ…?…ね、今日も貴方達の逞しい雄と、煮え滾る欲望をわたしに見せて…♡」

 

 彼等からの視線を受け、恥ずかしそうに…されど同時に興奮もしているように身体をくねらせ、女性は…セイツは媚びた声音で彼等に返す。

 この場に訪れるもう一人。それこそがセイツであり…訪れた者を誘い込み、その者の感情に浸りながら至上の快楽を与えていた彼女は今、身も心も彼等の虜となり、彼等に溺れるただの雌に過ぎなかった。

 

 

*

 

 

 

 

 

 

 

 

 寝室に差す、朝の光。暖かく穏やかな、一日の始まりとしては小気味の良い光が差し込む中で、セイツは目を覚ます。

 

「…ん、ふ…ぅ、んんぅ……」

 

 ぴくぴくと震えていた瞼が開き、同時に微かな吐息を漏らす。彼女は未だ寝ぼけ眼。その状態でゆっくりと、身体を伸ばすように上半身を起き上がらせ……ようとしたところで感じた、下半身の不快感。

 

「…うぇ…?何か、今……──っっ!」

 

 初めはいまいち理解していなかったセイツ。しかしその不快感が冷たく濡れた感覚であると気付いた瞬間、一気に夢の内容を思い出す。

 頭を殴られたように一気に覚醒する思考。当然そうなった原因は羞恥心。

 

「なっ、なな…ななな……っ!…あぅぅ……」

 

 真っ赤な顔で暫し震えた後、その顔を両手で覆って深く俯く。普段から感じた好意を公言し、スキンシップも良く取るセイツではあるが、彼女はあくまでその辺りの感性が独特なだけ。羞恥心は普通にある上、受け身のスキンシップは人並み以上に動揺してしまう彼女にとって、その夢の内容は夢であっても到底軽く流せるものではなく…その結果が、この状態。

 

「うぅ…後半はともかく、序盤は割とあり得そうなのが余計にキツい……あ…あり得そうって言っても、やってないわよ…!?そ、そこまで無秩序な女じゃないわ…!」

 

 誰に聞かせるでもない突っ込みを一つし、何をやっているんだとセイツは嘆息。しかしその呆れが逆に自身を落ち着かせ、セイツはやる筈だった起床後の行動に移る。

 まずは下半身の状態を確認し…また嘆息。その後は慣れた衣類や寝具を片付け、それから手早く朝の準備。夢の事は極力考えないようにしつつ、行動を進める。

 

「うん、そうよそう…わたしは秩序と平和を守り、人を正しい方向に導く…それと同時に色んな思いを愛する女神なんだもの!」

 

 突っ込みに続き、誰も聞いていない中での宣言。そんな事をしている時点でやはりまだ動揺していると示しているようだが、今の発言は半ば自己暗示の様なもの。その甲斐もあって、部屋を出る頃にはセイツも平常心を取り戻し、落ち着いた気持ちで彼女は自分の部屋を後に。

 

「さ、今日も頑張ろっと。…ふふっ、今日は誰がどんな心の輝きを見せてくれるかしら」

 

 そうして廊下を歩いてく彼女の足取りは軽く、その立ち振る舞いも堂々としたもの。完全に切り替えた、と内心で言い切れる程になったセイツは、今日も自分の務めに向かうのだった。

 

 

……尤もそれは一人でいる際の余裕であり、結局切り替えは出来ても頭からは抜け切らなかったのか、その日の彼女の特徴的な言動は普段より控えめだったらしい。

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