※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。




人物・イリゼ

内容・ふたなり 百合 絶頂管理 貝合わせ 媚薬 手淫 口淫


牢獄の悪夢 8

 施設に存在していた幽霊。その幽霊の少女に襲われ徹底的に虐め抜かれた末に、間一髪でイリゼはアキに助けられた。そして気を失う間際、イリゼはアキの、「好き」という言葉を聞いていた。

 

「ご馳走様でした」

「……ご馳走様でした」

 

 手を合わせての、食事の挨拶。その声を先に発したアキに少し遅れる形で、イリゼも言う。そこにあった微妙な間へ特に疑問も抱く事なく、アキはそのまま朝食の食器を片付けていく。

 

(あれから、何もない…これって……)

 

 幽霊の少女に襲われた日の翌日、イリゼはアキから拷問される事はなかった。その次の日も、同様になかった。初めこそ、アキが自分を拷問するのは目的を果たす為の手段であり、本当に危ないところまで追い詰められていたイリゼへ翌日も当たり前のように拷問をしようものなら、今度こそイリゼが駄目になって目的を果たせなくなるかもしれない、と判断しての事かと思っていたが(最もイリゼからすれば、それ以前のアキの責めも十分追い詰められていた気がするのだが)、現状何もされない日が続いている。正直イリゼはもう十分回復しており、これまで機械でイリゼの状態を細かく把握していたアキがそれを分かっていないとは思い辛いというのが実際のところ。

 よって、次にイリゼは「アキは自分に好きだと言った為、それが恥ずかしくて手を出せなくなっているのでは?」とも思った。しかし今に至るまで、アキに恥ずかしがるような素振りはない。むしろあの時の声は独り言のようにも聞こえていた事から、アキからすればイリゼが気絶したと勘違いし呟いた…即ち、まだ知られていないと思っている可能性すら考えられる。何れにせよ、今のイリゼに分かる範囲では、これだという答えが導き出せない。

 

「…うぅ……」

「…どうかしたの?イリゼちゃん」

「何でもない……」

 

 分からないのはもどかしく、また拷問されないのは自分が思っているような理由からではない…もっと自分にとって不利益な理由であったのならどうしよう、と一抹の不安も抱いているイリゼだが、理由を尋ねる事が出来ない。というより、アキが自分の事が好きだというのを知ってしまったが故に、そもそもこれまで通りに察する事すらなんだか難しくなっている。何とか取り繕ってはいるものの、そろそろ違和感を持たれるのではないかと思うとイリゼは気が気ではない。そんな風に思いつつも、やはりまたイリゼはアキへ疑問をぶつける事が出来ず……だがその状況は、不意に終わりを告げた。ある日突然、イリゼは例の拷問部屋へと連れていかれた。

 

(どうして急に…何かの準備が整ったとか……?)

 

 これは自分にとっての悪い予想の方が当たったのか、と恐ろしく思いながらも身構えるイリゼ。そんなイリゼの前にアキは立ち…顔へ向けて、何かのスプレーを吹き掛ける。

 予想とは違うアキの行動に意表を突かれ、イリゼはそれを受けてしまう。すぐに袖で顔を拭うが、顔に、肌に一度受けてしまったのは事実であり……

 

「──〜〜〜〜ッッ♡♡!!?」

 

 次の瞬間、イリゼは絶頂した。訳が分からないまま、下腹部で快楽が爆ぜ、背筋を駆け抜け頭へと突き刺さる。不意打ちの様な絶頂に、イリゼはがくんと仰け反り、そのままその場にへたり込んでしまう。

 

(な、何が…今のって、あの……)

 

 頭にふっと浮かんだのは、強制的に絶頂させるあの機械。あれと同じような効果を持つ成分が、今のスプレーにあったのか…イリゼがまともに思考出来ていたのは、そこまでだった。

 

「…ぁ、あ…うぁ、あ……っ♡!?」

 

 ずくん、ずくんと下腹部で、膣とその奥で脈打つ疼き。まるで散々寸止めされた後のような疼きが、欲求がイリゼを襲い、その手は無意識の内に股間へと伸びる。

 

「何っ、これ…!なんでっ、こんな……っ♡!」

 

 混乱と動揺が頭の中を席巻し…それを塗り潰さんばかりの勢いで、欲求が、衝動がイリゼの全身を駆け巡る。スカートの内側へ手を突っ込み、ショーツの上から猛烈な勢いでイリゼは自らの割れ目を擦る。

 性的欲求。ムラムラする。シたくなる。言葉にすれば、単純な事。…だが、レベルが違う。違い過ぎる。燃え上がるような、内側から焼かれるような衝動に、イリゼは抗えない。

 

(おかしくなる…ッ♡!こんなの頭が焼け落ちる……ッ♡!)

 

 擦り、押し付け、陰核を指で摘み上げる。下着越しでは物足りず、ショーツをずらして膣へと指をすぐさま突っ込む。

 これまでにも性的欲求を強引に引き出される事はあったが、そのどれとも比較にならない程、今イリゼを襲っている欲求は強い。発散する事しか考えられないどころか、今すぐ何とかしなければ即狂ってしまいそうだと思う位に、イリゼの意識は性的衝動に蹂躙される。

 

「あ"ッ、イくッ、イくぅ"う"うぅぅッ♡♡!」

 

 滅茶苦茶に膣内を掻き回し、あっという間にイリゼは再び絶頂する。先程達したばかりとは思えない程早く、二度目の快楽の爆発がイリゼを貫き……しかし本来ならある筈の、絶頂感から緩やかに移り変わっていく筈の余韻が、全く以って訪れない。

 その代わりにイリゼが感じていたのは、ぶり返すような疼きと熱。確かに今、イリゼは絶頂した。だというのに、全く欲求が発散されていない。むしろまるで自慰によって更に高められた上で身体の内側へと送り返されてしまったかのように、より強い欲求が暴れ狂う。

 

「なんでッ♡!?イったッ!イったのに"ぃ"ぃっッ♡!」

 

 堪らずイリゼはまた膣の中を穿くり返す。人差し指と中指の二本を目一杯付け根まで押し込み、ぐちゅぐちゅと音を鳴らして自慰を続ける。そのままイリゼは、二度、三度と絶頂を重ねる。膣は勿論全身が発情したような今のイリゼは普段より遥かに早く達しているが、何度絶頂しても猛烈な興奮が収まらない。

 

「う"ぁぁっ♡!ああぁッ♡!なんでッ、なんでなんでなんでぇええぇっッ♡!」

「それは、これまでのデータを参考にしているからだよ。さっきのスプレーには、イリゼちゃんの身体の、絶頂の、その時の反応の、ありとあらゆるデータを使って導き出した、イリゼちゃんの興奮を再現なく引き出す為の…欲求のリミッターが外れっ放しになるようにする為の成分が媚薬として込められているの。だから、何度絶頂しても収まらないよ?」

 

 常軌を逸したようにイリゼが喚き、ひたすらに自慰を続ける中、あっさりとアキは言う。さらりと言うには相変わらず無茶苦茶な話をしているアキだが、その表情や気配に嘘の色はなく、そこからアキはぽんと一つ手を叩く。

 

「あぁ、でも安心して。イリゼちゃんに付けてもらってるリングの精神保護機能をフル稼働させれば、ギリギリ気が触れずに済む計算だから。…って、イリゼちゃん聞いてる?」

 

 尋ねるアキへの返答もない。だがそれもその筈、今のイリゼにアキの言葉など聞こえていない。聞こえるような状態ではない。

 

「はーっ♡はーッ♡イ"っぐッ、ん"ぉ"ぉおッ♡♡!」

 

 また一度、イリゼは絶頂する。絶頂したところで何も変わらないどころかより酷くなる興奮を前に、指は止まる事なくそのまま膣内を必死に弄る。もう一方の手でも胸を揉みしだき、乳首を摘んで捻り上げる。

 既に何度も潮を吹き、飛沫した水滴が床のあちこちを濡らしている。汗も全身ぐっしょりとかき、下着どころかブラウスもぴったりと肌に張り付いている。当然普通なら不快感を抱く状態からなのだが、その感覚すらも今は気にしてなどいられない。とにかくひたすら自慰をする、イリゼの頭にあるのはそれだけ。

 

「イリゼちゃん、大丈夫?勿論大丈夫な筈だけど、大丈夫じゃないなら言ってね?」

 

 次なるアキの言葉にも、変わらずイリゼは無反応。そのイリゼを見て少しの間黙っていたアキだが、そこでふとイリゼが下半身から撒き散らす大量の液体や、びっしょりとかいた汗を見て少考。それから一人、こくりと頷くと、一度イリゼの側から離れる。そうしてすぐにアキは戻り…自らの胸を鷲掴みにするイリゼの手をおもむろに掴むと、その指にリングを一つ付けさせる。

 一体これは何なのか。何のつもりか。当然抱く筈の疑問だが、それを問う余裕もなく、アキの手が離れた瞬間再び手は服越しに自身の乳房を触る。乱暴に揉み、摘み、秘部を弄る手共々また絶頂を重ねようとするのだが……。

 

「ん"ッひ♡ぅああイくッ♡!イ"っ……──ぁ…?」

「絶頂禁止。…分かるよね?イリゼちゃん」

「うぁああああぁぁッッ♡!?やだッ♡イッてッ♡!イかせてぇ"ぇ"ええええッッ♡!」

 

 訪れる筈の絶頂。それがやってこない事に困惑し、一瞬ぴたりと止まる中、アキは無慈悲にその理由を告げる。今篏めた指輪が、これまで絶頂…それに射精を封じてきたリングの指輪仕様であるとイリゼに話す。

 聞いた瞬間、イリゼは絶叫する。泡を食ったように嵌められた指輪を取ろうとするも、指輪はまるで吸い付いているかのように全く外れない。そして外れない指輪に悪戦苦闘している内に、頭が割れそうな程の欲求が思考を芯から埋め尽くしていき、イリゼはまた自分を慰め始める。どれだけしても満足出来ない、それどころか絶頂する事自体もう出来ないと分かっているにも関わらず、必死の形相で女性器を弄る。

 

「辛いよね、イリゼちゃん。でもこのままだと脱水症状になっちゃうかもしれないから…絶頂は、我慢しよ?」

「な"ん"て"ぇ"えぇ"ぇ"ええええッ♡!イってよ"ッ♡!お願いだからイ"ってぇぇえぇええぇぇっッ♡!」

 

 今更の心配を口にしたアキだが、嘘でもイリゼを更に苦しめる方便でもない。本当にアキはイリゼを思って絶頂を封じたのであり…しかし一方で、これによりイリゼがより苦しむ事も分かっている。それが好都合だとも思った上で、イリゼから絶頂を奪っている。

 その目論見通り、イリゼがいるのはこれまで感じた事のない苦しみの中。どれだけ達しても異常な程の興奮が収まらないというだけでも未知だというのに、そこに絶頂の禁止まで重ねられては、もうまともな言動ではいられない。喚きながら、喘ぎながら、ただひたすらに解放を求める。そんな事をしても無駄なのだと、頭の片隅でははっきり理解しながらも。

 

(狂うッ♡狂う狂う狂う狂うぅ"う"ッ♡!気持ち良いのに足りないッ♡!シてもシてもシ足りないのにッ、なのにイけないッ♡!イきたいイきたいイきたいイッ……あああ"あ"あ"あ"ッ♡!あ"ーーッ♡!な"んでこれ"でも狂えない"の"ォォオ"おぉぉッ♡!!)

 

 出口のない苦しみ。満たされぬ欲求と消耗し続ける体力に、絶頂すらも取り上げられた状況。最早膣に触れるだけでも達してしまいそうなのに、どれだけ弄り回しても達しない。敏感になり過ぎた身体はブラウスが触れているだけでも燃えるような欲求が襲ってくるのに、自慰する事しか考えられず脱ぐという発想が出てこない。

 気が触れないギリギリだとアキは言ったが、側から見れば今のイリゼは発狂しているも同然の姿。しかし更に、ここでアキが動く。イリゼの両肩に触れると、強く押してイリゼを倒し…仰向けになったイリゼの顔に、自らの股を押し付ける。

 

「むぐぅううぅっ♡!?」

「そんなに驚くなんて、私のやろうとしてる事に全く気付いていなかったの?…そこまでシたいなら…ふふ、ここからは私が弄ってあげる♡」

 

 いつの間にか下着をずらしていたアキの秘部が、イリゼの顔に直接触れる。突然の事にイリゼが目を剥く中、アキは悦ぶような声音を発し…つぷり、とイリゼの膣に指を挿れ込む。

 

「んふぅ"ううううッッ♡!?」

「うわっ、まだ指先を挿れただけなのに凄い力で引き込まれちゃう…本当に、欲しくて欲しくて堪らないんだね♡イきたくてイきたくて、でもイけないし興奮も収まらないしで辛いんだね、イリゼちゃん♡」

 

 次の瞬間、イリゼを襲ったのはこれまでの自慰とは比べ物にならない程の快楽。自分の手ではなく他人の手で行われる、ただでさえいつ何をされるのか分からない上、顔面騎乗をされている事により何が起きているか見る事も出来ない状況での刺激は、何もない状態でもより強く、より激しく感じるものだが、そこに極度の興奮も絡むとなれば、感じてしまう刺激は別格。ほんの少し入っただけでもイリゼは達するかと思う程の快楽を感じ…しかし相変わらず、絶頂は出来ない。

 

(ぁ、い、息が…ッ!あぁでもそれよりイきたいっ♡!おまんこ焼けるッ、爆発するッ♡!うぁああああぁああぁッッ♡!)

 

 おまけに顔に乗られてしまっている為に、呼吸する事もままならない。更に苦しさが上乗せされ、完全にイリゼはパニック状態。何とかアキを退かそうとするも、興奮と切なさ苦しさでパニックになっている上、アキが膣へと挿れた指を動かし始めている状態では、退かすどころか腕に力を入れる事すらままならない。

 無論、そんなイリゼに配慮をするアキではない。アキは股をイリゼの顔に押し付けたまま、嬉々としてイリゼの膣を弄くり回す。

 

「イリゼちゃんの膣、今ほんとにびっちょびちょだよ?これはもう、拭いても吸ってもすぐ愛液が出てきて、濡れて濡れてずーっと収まらないと思うな。だけど、駄目だよ?これじゃ、脱水症状になるのを防げないでしょ?だから…ちょっとでも満足出来るように、もっともっと弄ってあげる♡」

「もぐふぅううぅぅう"う"ぅ"ぅ"ッ♡!」

 

 ぐちゅぐちゅぬちゅぬちゅと、大きな音を立てながらアキは両手でイリゼの膣を穿る。溢れんばかりの愛液を掻き出すように、膣壁を擽るように、入り口から奥へ向けて、順に指で刺激していく。

 指が動く度に、弾けんばかりの快楽が迸る。膣が燃え上がるような、その奥が煮え滾るような熱がイリゼの下半身で暴れ狂う。封じられていなければもう何度も、或いは何十度も絶頂しているのではないかと思わされる程の、快感の暴力。その状態で絶頂を封じるという、非道な責め苦。しかしイリゼに諦められる筈もなく…というより、溺れる者が考えるより先に身体を動かしてしまうように、イリゼももがかずにはいられない。力の入らない身体で必死に、がむしゃらになむて暴れ…そんなイリゼに向けて、アキは秘部を弄りつつ言う。

 

「イきたい?イきたいよね?じゃあ、私をクンニで絶頂させてくれたら、イリゼちゃんもイかせてあげる♡」

「……っ…♡!」

 

 それは、落ち着いて考えれば分かり易く無理難題。今のイリゼに何かを集中して行う余裕などなく、そうでなくともクンニ…即ち口で女性器を愛撫し絶頂させる経験など碌にない以上、やろうと思えばやれるような事ではない。だがそれでも、藁にも縋る思いでイリゼは唇を開いて舌を伸ばす。舌先をアキの秘裂へと触れさせ、そのまま奥へ向けて挿し込む。

 直後、ぴくんと震えるアキの身体。されどそれだけであり、勿論退く事はない。むしろより体重を掛けるように股をイリゼの顔へと押し付けてきて、イリゼは苦しさを上乗せされつつも手足を握り締めて舌を動かす。

 

「んっ、ぁ、気持ち良いよイリゼちゃん♡だからこれは、お返し♡」

「んんんん"ーーッッ♡!」

 

 やっと少しアキを感じさせられたイリゼだったが、直後にアキは片手の指で割れ目を開き、もう一方の手の指をその付け根まで一気に挿れるという『お返し』に出る。更にそこから挿れた指、中指を高速で出し挿れし、ピストンマシンの様にイリゼの膣を責め立てる。

 これまでより格段に激しいアキの責め。それでも所詮指一本での責めだが、たったそれだけでもまたイリゼは動けなくなる。アキの割れ目を舐める事すらままならず、一方的に絶頂不可の快楽ばかりを与えられる。暫くそれが続くとアキは責め手を緩め、何とかイリゼもまた舌を動かす…が、頃合いを見てまたアキは責めを強める。その繰り返しが数段続く。

 

「ぅ"ふぅ"ううッ♡!むぶぅ"う"うぅっっ♡!」

「イリゼちゃん、頑張らなきゃずっとこのままだよ?私が疲れても、その時は機械と拘束で同じ事をするだけだよ?」

 

 自身の疲労による終了すらないと宣言するアキ。しかも当然、その場合仮にイリゼが頑張ったとしても、絶頂させる事は出来ない。アキが休息から戻ってくるまで、或いは気が変わるまで、僅かな望みすら潰えた中で苦しみ続けるしかなくなる。

 故にイリゼは、先程握り締めた手足をばたつかせながら舌の愛撫を続行。最早その動きは駄々を捏ねるようであり、滑稽なものだったが、今更見た目など気にしても仕方がない。快感で頭の中をぐちゃぐちゃにされながらも、イリゼは舐め、舌で擽る。

 

「ひゃあん♡イリゼちゃんの舌が、一生懸命私のナカを進んでる…♡だけど、まだまだだよ♡イリゼちゃんが頑張ってくれるなら、私もこうやって……」

「ん"ぼぉッ♡!?ぐぶぶふぶぅぅっッ♡!」

 

 膣内をこじ開けるようにイリゼが舌をうねらせる中、アキはイリゼの割れ目を広げていた手を離す。数瞬それで楽になったイリゼだったが、その直後に片方の乳首をつねられ、これまでとは違う刺激に腰が浮く。続けざまに今度は腋を擽られ、びくびくと全身が震えてしまう。アキは、回数指定をしていない。つまり後出しで指定してくる事がない限り、一度絶頂させればいいだけなのだが、そのだったの一度へ辿り着くまでに、幾度も幾度もイリゼは追い詰められる。何度も舌が止まってしまい、それはアキの興奮を落ち着かせる時間となって、もうすぐ達しそうだという予兆にすらも中々辿り着かない。

 

(後、少しぃぃ…ッ♡あとすこし、なんだからぁぁ……♡!)

 

 そんなイリゼを瀬戸際で支えていたのは、後少しという思い。それに根拠はなく、ただの願望も同然だったのだが…思考力が皆無寸前まで落ちた今、逆にそれを疑う事はなかった。結果的には追い詰められた事で、無根拠な希望を抱き続ける事が出来ていた。

 この苦しみから、もどかしさから解放されたい。その一心で、イリゼは舌を動かす事に没頭する。舌での愛撫に邁進する。アキの妨害も続いていたが、イリゼは極限状態となった事で、びくんびくんと身体を震わせながらもアキの下半身へと確かな快楽を蓄積させていく。

 

「はっ、ぁぁ…♡イリゼちゃんの舌、ぐねぐねって…ぐちゅぐちゅって私のおまんこ舐め回してる…イリゼちゃんが、私の…私を……♡」

 

 段々と、アキの声にも熱が、喘ぎの色が混じっていく。その熱に浮かされるように、イリゼの膣を責めるアキの指使いもよりねっとりとしたものに変わっていったが、もうイリゼの舌は止まらない。アキの膣から離れない。

 いよいよ震え出す、アキの女性器。きゅっとイリゼの舌を締め付け、ヒダがぴくぴくと絶頂間近である事を伝えてくる。そして達する予兆を感じた瞬間、イリゼは舌を目一杯押し込むと、無意識の内にアキの割れ目を吸っていた。唇を密着させ、吸い付いて一気に刺激を与えていた。

 必死だからこその、力の限りを尽くされた愛撫。舌と唇、穿りと吸い付きの同時責めは膨らみつつあったアキの快楽を一瞬で跳ね上がらせ……そうして遂に、絶頂。

 

「あっ、きたっ、キたぁっ♡!イくっ、イくイくイッ…んはぁあぁああああぁっッ♡♡!」

 

 歓喜に彩られた、アキの嬌声。その声が部屋へ響くと共に、アキは仰け反り、腰が跳ねる。ぷしゅりと秘裂から潮を吹いて、愛液共々イリゼの乳房や腹部を濡らす。

 達する直前、アキの指はイリゼの膣の中にあった。それが達した瞬間、仰け反る動きで強引に引き抜かれ、電流の様な激しい快楽が迸る。抜ける直前、割れ目の裏側で指は膣内に引っ掛かり、イリゼもまた形容出来ない程の刺激をアキから与えられる。…だが、違う。全く違う。アキは溢れ出す快感のままに絶頂したのに対し……イリゼは達しない。ずっとずっと、絶頂出来ない。

 

「んはぁ…♡良かったよ、イリゼちゃん…♡」

「…せて……」

「うん?」

「イかせてっ♡!アキっ、イかせてくれるって言った!だからッ、だからぁッ♡!」

 

 満足したように吐息を漏らし、ゆっくりとイリゼの上から降りるアキ。それからアキはイリゼの頬に触れる…が、直後にイリゼはその手を掴み、追い詰められた表情と声でアキに縋り付く。放っておけば、そのままアキを襲ってしまいそうな勢いで、必死になって「イかせて」と繰り返す。

 そんなイリゼの姿を見て、アキは嘆息。しかしすぐにイリゼの手を握り返し、小さく笑う。

 

「ふふ、いいよイリゼちゃん。イリゼちゃんは私をイかせてくれたから、今度はイリゼちゃんをイかせてあげる。でも、どうイきたい?そのままでいい?それとも思いっきりオナニーしてから……」

「何でもいいッ!何でもいいから早くッ♡!」

 

 言葉を重ねる形で、更にイリゼは迫る。そんなイリゼの姿にアキは肩を竦め……それなら、とイリゼの指輪に触れる。

 

「早くっ♡!早く早く早く早くイかせてイかせてイっ──ん"ォ"オ"ほぉおおぉぉお"お"ぉ"ぉ"ッ♡♡!!?」

 

 ふっ…とアキの指先が、指輪と接触した。ただそれだけ、たったそれだけで……イリゼは、絶頂した。封印が解かれた直後に、溜まりに溜まった快楽が爆発しイリゼは激しく絶頂していた。

 突き飛ばされたようにイリゼはアキへ縋った体勢からひっくり返り、そのまま腰だけが浮く。びくんびくん、がくんがくんとバウンドするように何度もイリゼの腰は上下し、脚も伸びて曲がってを繰り返す。舌も突き出て、女性らしさなど微塵もない喘ぎの絶叫が部屋の中へと響き渡る。

 狂ったような、イリゼの絶頂。それはイリゼが溜め込まされていた快楽の、絶頂出来ないと分かっていても止められなかった自慰の深さを示すもの。そうして数十秒…或いはそれ以上にも渡る絶頂を迎えた末に、イリゼの腰は力尽きるように崩れ落ちた。

 

「イリゼちゃん、気持ち良かった?気持ち良かったよね?だってイリゼちゃん、盛大にイってたもんね♡」

 

 痙攣するように脚と腰をびくつかせるイリゼ。そのイリゼへ声を掛けるアキだが、イリゼからの返事はない。

 しかし、それも仕方のない事だろうとアキは特に気にも留めない。ギリギリのところで精神が保てるよう保護しているとはいえ、イリゼに語った通り、アキはこれまで得られたデータから女神でも限界スレスレまで追い詰められるような薬品を作り、実際にそれを用いたのだから。故に、ある意味アキにとってこれは想定内の事。予想した範疇の状態。だからこそ心配する事も、無理矢理起こす事もなく、イリゼが目を覚ますまで自分も休憩していようとアキが立ち上がろうとした……その時。

 

「──え?きゃっ……!」

 

 不意に掴まれたアキの手首。何が起きたのか分からなかったアキは、立ち上がりかけた体勢のまま止まり…次の瞬間、腕が下へと引っ張られる。半端な体勢だった事もあり、アキはあっさりと引き込まれる。

 

「な、何が……って、イリゼちゃん…?」

 

 尻餅を突いた状態で、アキはぽかんとする。そのアキの目の前で、ゆらりとイリゼは起き上がる。そしてイリゼの手が、アキの手首を掴んでおり…ここで漸く、アキはイリゼに引っ張られたのだと気付く。そして、イリゼの回復が思ったよりも早かった事に、内心驚いていたアキだった、が……

 

「…ふふっ…もっと、もっと…もっと一緒に、気持ち良くなろ…♡?」「……っ!?」

 

 更にその直後、イリゼはアキの顔を見て笑う。明らかに憔悴した、本来の余裕や威風がどこにもなくなった…だからこそ普段とは全く違う雰囲気を纏ったイリゼが、アキへと向けて微笑み、手首を掴んでいるのとは逆の手をアキへ伸ばす。その手で、指先で、アキの秘部へと触れる。

 

「ひゃっ…♡!?い、イリゼちゃん……!?」

「ほら、まだアキのここからは愛液が垂れてきてる…やっぱりまだ、アキも足りてないんでしょ♡?そうだよね…アキは、一回しかイってないもんね♡」

「わ、私は足りなくなんか…ひぁう……っ♡!」

 

 一気に想定外の状況となった事で動揺するアキ。そのアキの反応を半ば無視するように、イリゼは割れ目へ指を滑らせ、愛液で濡れた人差し指を持ち上げる。その指の腹と親指とを触れさせ、離し、透明な橋が架かるのをアキへと見せる。

 そうしてアキが驚愕する中、イリゼは再び手をアキの秘部へ。反射的にアキは逃げようとするも、手首は以前掴まれている為逃げられず、今度は指が中へと入る。ちゅぷり、と淫靡な音を立てながら、イリゼの指は膣の中へと入っていき、アキは下半身から湧き上がる快楽に身体を震わす。

 

「あっ、やっ、待って…んひぅっ♡ふぁあぁっ♡!」

「ねぇアキ、分かる?ここに、さっきまで私の舌が入ってたんだよ♡だけどやっぱり舌より、指の方が細かく動くでしょ♡?指ならもっと、深いところまで入るでしょ♡?」

「んぁああぁぁっっ♡!」

 

 囁くように言葉を紡ぎながら、イリゼは指を動かす。入り口付近で抜き挿しを繰り返した後、ぐっと付け根まで指を押し込む。

 イリゼの攻勢に、アキはされるがまま。今のイリゼは本来の力を出せない上に、疲労で大分弱っている筈だが、完全にペースを握られてしまっているからか、全くアキはイリゼに対抗出来ていない。それにもう一つ、アキには頭を混乱させられる理由があった。

 

(……っ、どうして…!ちゃんと指輪は機能してる筈なのに……!)

 

 そう。イリゼがアキの拷問から、そしてこの施設から逃げられないのは、指輪によって自由を奪われている為。その効果により女神化が出来ず、本来の力が発揮出来ず…アキに危害を加えようとすれば、身体が動かなくなってしまう。だからこそアキはイリゼに対してこれまで完全に優位だったのだが…今、イリゼに行動を制限されている気配はない。イリゼの行為を、指輪は止めていない。

 ぐにぐにと、アキの膣の中でイリゼは指を何度も曲げる。指で膣内を掘り進める。その快楽に耐えながら、アキはイリゼの指へと目をやる…が、やはりそこにある指輪に破損や故障らしき様子は見られない。

 

「ね?気持ち良いでしょ?気持ち良いよね♡?」

「やっ、ダメっ、激し…ひぅああぁぁっ♡!」

「そっか、激し過ぎたら辛いよね♡それじゃあ、もっと優しくしてあげる♡」

「ち、違っ、そういう事じゃ…ふぁ、くぁぁっ、ぁ……♡!」

 

 ゆっくりと抜いていったかと思えば再びイリゼは指を押し込む。それを何度か繰り返したところでアキが喘ぎながらイリゼの肩を必死に掴めば、イリゼは火照ったような頬を緩ませ一度指の動きを止める。そこからは、指の腹と爪で撫でるように、或いは擽るように膣の奥の愛撫へと移る。確かにその指使いには先程までの激しさはないが、代わりにじわじわと広がっていくような刺激が、快楽があり、結局アキの喘ぎは止まらない。

 もしこれがただ襲われているだけなら、理不尽に手淫をされているだけならば、アキももう少し耐えられたかもしれない。しかし、その相手がイリゼである以上、アキにとっては無理な話。

 

「どう?アキ♡今度は気持ち良い?これが良いなら…アキがイけるまで、もっともっとやってあげるね♡」

「……──っっ♡!」

 

 膣を弄りながらイリゼはアキへと顔を寄せ、耳元で囁く。その瞬間、アキはびくんと大きく肩を震わせ…そして、気付く。イリゼには、アキを害しようという気持ちなどない事に。本当に、気持ち良くさせたいだけなのだという事に。

 同時にそれが、疑問に対する答えだった。確かに指輪には、アキへ危害を加えられないようにする機能がある。しかし指輪がモニタリングしているのは、あくまでイリゼの精神であって、行動ではない。言い換えるならば、イリゼが物理的に何をしているかではなく、イリゼに危害を加えようとする『意思』があるかどうかで判断をしているからこそ、今のイリゼに対して指輪は行動制限を行っていなかった。

 言うなればそれは、仕様の穴を突いた抜け道。意思に反応するからこそ、イリゼが計算で行っているとは考え辛い…とそこまで考えが至ったアキではあったが、理解した事でよりアキは追い詰められる。分かったところでどうにもならない…その事実に、息を詰まらせる。

 

(だ、駄目…このままじゃ、このままじゃ……っ♡)

 

 包み込むように全身を快感が包み、思考までも染めていく。手足から力が抜けてしまい、反面腰はへこへことイリゼの指の動きに合わせて上下していく。

 それに何より、アキの中に徹底した拒否の感情はなかった。頭では不味いと思いながらも、身体は受け入れてしまっていた。そして……

 

「──イっちゃえ、アキ♡」

「ふぁっ、あっ、ひゃああぁぁああああぁぁっッ♡♡!」

 

 びくんっ、と背中を仰け反らせながら、アキは絶頂。イリゼの指で、イリゼによって絶頂へ至る。膣がイリゼの指を締め付け、より強く感じる事で、追い討ちの快楽が襲ってくる。気持ち良さが、アキの全身を駆け巡る。

 完全に立場が逆転した。絶頂させられてしまった。…そんな思考は、この時のアキにはなかった。むしろこれまで感じた事のない程の快感に、それが生み出す多幸感に、思考も心も包み込まれていた。

 

「はぁ…はぁ…ふゃ、ぁぁ……♡」

 

 鋭く貫くような快感が、心地の良い余韻へと変わっていく。上向きになったアキの顔、その口の端からは唾液が垂れて、透明な跡を付けていく。そうして数十秒の時が経ち…次第にアキの思考は戻り始める。未だアキの身体には多幸感と脱力感が残っていたが、回り始めた思考でアキはここからの事を考えようとし……だがその瞬間に、イリゼはアキの膣から指を抜いた。まるで狙っていたかのようなタイミングの引き抜きに、再びアキの肢体はびくりと震え…イリゼはくすりと笑う。

 

「やっぱりアキって、こういう事に慣れてないんだね♡ふふ、そういうところは可愛いかも♡」

「なっ、ぁ…っ♡!?」

「…でも、気持ち良さそうにしてるアキの姿を見てたら、私ももっと収まりが効かなくなってきちゃった…♡ねぇ、アキ…オチンポでやった時みたいに、こことここで刺激し合ったら…きっと、もっと気持ち良いと思わない♡?」

 

 予想外の言葉にアキが目を白黒させる中、イリゼは膝立ちになる。アキの前で、顔の正面へ、自らの下腹部を……今や愛液が洪水の様に溢れ出るぐしょぐしょの秘部を見せ付ける。

 眼前へ見せ付けられたイリゼの割れ目、それを目の当たりにして息を飲むアキ。その瞬間、アキは無防備となり…イリゼに両方の手首を掴まれる。そのまま後ろへ押し倒される。

 驚くのも束の間、押し倒したイリゼはアキの上へ覆い被さる。アキを跨ぐようにして脚を広げ、上体を倒し…アキの頬を髪が擽る中、イリゼは割れ目同士を触れ合わせる。

 

「んぁん♡アキのここも、さっきよりとろとろ…♡ふふ、満足してなかったんだ……♡」

「そ、そんな事…んぁぁああっ♡!」

 

 まるで啄むように、或いは何度もキスするように、イリゼは割れ目で触れて離してを繰り返す。その度にアキは肩を震わせ、甘い吐息を漏らし……幾度目かの触れ合いの瞬間、イリゼはまた離すと見せかけて腰を前へグラインドさせる。割れ目同士がぐちゅりと擦れ、アキはまた悲鳴混じりの嬌声を上げる。

 そこから始まる、イリゼによる貝合わせ。アキの両手首をしっかりと掴んだまま、秘部を秘部で上下に擦る。イリゼ自身艶かしい声を上げながら、抽迭するように腰を振るう。

 

「いっ、イリゼちゃんっ、こんな事許さなっ…ぅひぃんっ♡!あっ、あっ、くひゅうぅうぅぅッ♡!」

「はぁ♡んはぁ♡そんな事言って、アキったら私より感じてない♡?もしかしてアキ、拷問とか関係なしに本当は変態、なのかな♡?」

「〜〜〜〜っっ♡!」

 

 喘ぎながらも抵抗するように首を横に振るアキだが、逆に言えば抵抗らしき動きなどその程度。そんなアキの顔に、耳元にイリゼは顔を近付け…軽く煽るような声音で囁く。

 直後、アキの背筋を駆け抜けたのはぞくりとした感覚。全身の鳥肌が立つような、それでいて身体の芯が熱くなるような感覚が走り、次の瞬間秘部の快楽をより強く感じる。気持ち良さのあまり、アキの腰は自然に浮く。

 

「んふふ、反応しちゃったね♡やっぱりアキは変態なんだ…それじゃあアキも、今からイけないようにする♡?その状態で、これまでアキが私にしてきた事…今度は自分が、されてみる♡?」

「ち、ちがっ、変態じゃ…ひゃうぅぅ……♡!」

「なんて、ね。安心してアキ♡そんな事、しないから♡これからアキは、私と一緒にもう一回イくんだから♡」

「あ、あ、ああああぁ……♡」

 

 蠱惑的な声で誘うイリゼの言葉を、アキは必死の思いで否定しようとする。イリゼへの数々の拷問はイリゼが女神だからこそ辛うじて耐えてこられたものであり、自分は耐えられる訳がない…一部の発明品は実際自分自身で試してみた事もあるが故に、それを十分分かっているからこそアキは否定し…そんなアキへ、イリゼは微笑んだ。微笑みながらも腰へ体重を掛け、浮いたアキの腰を押し返す。続けて上体も深く倒し、乳首と乳首を、乳房同士をむにゅりと密着させる。

 

「ほらほら、アキは動かなくていいの?アキも、分かるよね?されるだけより…動いた方が、もっともっと気持ち良いって♡」

「はっ…はっ…い、イリゼ…イリゼちゃん……っ♡!」

「あんっ♡そのままっ、そのままぐりぐり動かしてっ♡私ももっと、おまんこ擦ってあげるからっ♡」

 

 秘部だけでなく、思考も気付けば蕩けていたアキ。再びイリゼに耳元で囁かれ、吐息で撫でられ、先とは違う優しく甘い言葉で誘われて、遂に自ら腰を揺らす。脚に力を込め、ピンと伸ばすようにして腰を持ち上げ、自分から割れ目を押し付ける。

 それに身体を震わせながら、イリゼもより激しく腰を動かす。自身の胸でアキの胸を潰すようにしながら、摩擦で熱くなりそうな程割れ目を擦る。イリゼもアキも、火照る肢体から汗を滲ませ、その汗が互いをじっとりと濡らす。

 

「気持ち良いっ♡!おまんこっ、痺れちゃう位気持ち良いよぉ♡!」

「あはっ、私も気持ち良いよアキ♡だから次は…こ、こ♡」

「んひぃいぃいいいいっっ♡!」

 

 開きっ放しの口から歓喜の声を漏らすアキへ、イリゼが答える。それと共に、より深く、抉るように腰を動かし……これまではギリギリで触れないようにしていた場所、ぷっくりと勃った陰核同士を弾くようにして触れさせる。

 ここに来ての、陰核へのダイレクトな刺激。もう十分に快楽を感じていたところへ上乗せされる、鮮烈な快感。互いの陰核が擦れ合った瞬間、アキは悲鳴の様な嬌声を上げ、イリゼもまた背中が仰け反る。密着していた乳房が離れ、アキの眼前でたぷんと揺れる。

 

「イくっ♡!イリゼちゃんっ、私またイっちゃ…おひぃんっっ♡!」

「うん、私ももうすぐイきそう♡だから、もうちょっとだけ…我慢、してっ…ね……♡!」

 

 迫りくる再度の絶頂を前に、アキは声を上げる。その言葉に特別な意味はなく、ただ反射的に出てしまっただけだったが、イリゼはそれを自分が仕込まれた絶頂宣言と同様のものであると捉え、ならば自分も…とラストスパートを掛ける。細かく腰を動かし、ぐりぐりと陰核同士を集中的に擦り合わせて、自分の快感を高めると共に、絶頂しそうなアキを刺激の上乗せで強引に押さえ込む。

 その刺激に、絶頂を快楽で引き止められる感覚に、アキは目を剥き下半身を暴れさせる。早く、早くとばかりにアキの膣は愛液を更に漏らしてイリゼへと媚び、イリゼも秘部を触れ合わせたまま離さない。張り詰めていくように、詰め込まれていくように、快楽は増大し、絶頂したいという欲求が下腹部から波紋の様に全身へと広がり、そして……

 

「イリゼちゃんっ♡!イリゼちゃんッ♡!イくッ♡イくイくイ"くイ"っ…ぉ"ほぉおおぉおおおおぉおっッ♡♡!」

「イくっ♡イくっ♡身体の芯からの絶頂っ、クるッ……んひぉおぉぉおお"ッ♡!お"ッ、ふひぃいいぃん"ん"ッ♡♡!」

 

 ピンと勃起した乳首と乳首が先端から押し合い、潰し合い、互いの乳房へめり込ませる。陰茎もまた激しくぶつかり、下腹部同士で逃げ場なく挟み込む。興奮と欲求で燃えてしまいそうな程熱く感じる割れ目は力一杯に擦れ合い……爆ぜるようにして、二人は揃って絶頂する。絶叫の様な嬌声が重なり合い、部屋の中で反響する。イリゼもアキも頭から足先までが弓なりとなり、これ以上ないと思う程触れ合っていた秘部同時が更に密着し、絶頂中に追加の刺激を、追い討ちの快楽を叩き出す。

 最早それは、神経を焼き焦がし、思考を塗り潰す悦楽。どちらも白目を剥き、舌を突き出し、とても女性として他者に見せられないような顔をしながら、快楽の渦によがり狂う。長く深い絶頂は続き……遂に二人は精魂尽きる。

 

「は…ぅ、ぁぁ……♡」

(あぁ…こんなに、深くイったの…初、めてぇ……♡)

 

 半ば崩れ落ちるようになりながらも、最後の力で横に、アキの上から隣に転がるイリゼ。そのイリゼの吐息を耳にしながら、アキは心の中で至福に満ちた呟きを漏らす。二人共それ以上、声を発する事も動く事も出来ず……そのまま眠るように、ゆっくりと意識を失っていった。

 

 

*

 

 

 長いような短いような、自分では全く判別の付かない無意識状態から復帰した時、初めにアキが感じたのは…後頭部を包む、柔らかさと温かさ。

 

「…ぁ、え……?」

「…あ、起きた?」

 

 困惑の思いと共にアキが目を開ければ、眼前にはイリゼの顔。その瞬間、アキの思考は止まり…訳が分からない、という時間を数秒経て、段々と状況を理解していく。

 

「…どうして……」

「え?」

「どうして、こんな…私が気を失っている間なら、逃げる事も、拘束する事も、出来た筈なのに……」

 

 ぽつりと言葉を漏らしながら、アキは今の状態…イリゼに膝枕をされていた体勢から立ち上がる。何故絶好のチャンスに、こんな事をしているのだとイリゼに問う。

 無論、逃走ならともかく、拘束については首輪の行動制限に引っ掛かる可能性もある。だがアキを害するつもりのない性行為には反応しなかったように、やり方次第で完全拘束は出来ずとも、ある程度動きを抑える程度の事ならば出来た筈だと、イリゼ自身先程の事でこれには気付いている筈だと…それなのにどうして自分の利となる行為を何もしていないのだと、動揺にも似た感覚を抱きながらアキは言った。そして、そんなアキに対し、イリゼは真っ直ぐに見つめ返して…言う。

 

「──だって、人を助けるのが女神だから。アキ、貴女は…きっと、助けが必要な女の子だから」

 

 混じり気のない、混じり気など微塵も感じられない、純粋な思いの乗った言葉。それにアキは、何も返す事が出来なかった。

 

「…ねぇ、アキ。貴女の望みは、何?」

「そんなの、国を……」

「本当に?多分だけど…それは、本当の目的の為の、手段なんじゃないの?本当の目的は……あの時、私を助けてくれた理由と、関係があるんじゃないの?」

「……っ…!」

 

 アキが言い切る前に言葉を被せたイリゼは、アキを、アキの瞳を見つめたまま…核心へと、迫る。

 その瞬間、その言葉で、アキはあの時の言葉が…イリゼが好きなのだという思いが伝わっていたのだと知った。それは全くの想定外であり、一瞬アキは顔が真っ赤になるが…知られてしまったのだという事は、自分でも驚く程あっさりと受け入れられた。そして、暫しの沈黙の末…アキはゆっくりと口を開く。

 

「…私は昔、孤児院にいたの。そこでは裕福じゃないけど、不幸でもない、多分それなりに『普通』の生活をしていて…私はそれを、良いとも悪いとも思っていなかった。ただ、毎日が過ぎていくだけだった。…あの日までは。イリゼちゃんに…オリジンハート様に、モンスターから助けてもらったあの瞬間までは」

「え……?」

「覚えてない?でも、それも当然だよ。ずっと前だし、あの時は私一人じゃなかったし、殆ど言葉も交わしてないんだから」

 

 基本的に外見の変わらない女神と違って、人は歳月を重ねる事で…特に成長期はたった数年でも大きく変わるのだから、とアキは微かに肩を竦める。そして、あの時の自分は言葉を交わさなかったどころか、喋ってすらいなかった…ただひたすらに、イリゼの存在に目を奪われていたな、と昔の事を思い出し……

 

「……ひょっとして、その時の付き添いの先生って、二人じゃなかった…?」

「え……?」

「…うん、そうだ。確かに昔、孤児院の子達と先生をモンスターから助けた事がある…それに今思うと、あの時いた女の子の一人、黒い髪をした子とアキはどことなく似てるような……」

 

 ぽつりぽつりと、思い出すようにして言葉を発していくイリゼ。そのイリゼに…イリゼが覚えていた事に、アキは目を見開いていた。信じられない、とばかりにイリゼを見つめ…無意識の内に、言葉が漏れる。

 

「…覚えて、いたの…?…なんで、そんな…こんな、小さな事を……」

「…小さくなんか、ないよ。私に感謝をしてくれた、ありがとうと言ってくれた人達の事を、私は忘れたりなんかしない。…まあ流石に、思い出すのには少し時間が掛かっちゃったけどね…」

 

 忘れない。忘れる訳がない。そう断言するイリゼの有り様は、正しく女神であった。アキが出会い、心を奪われ、憧れ、尊敬し…恋に落ちた、あの時のイリゼそのものだった。

 だからこそ、アキは言う。アキの口から、思いが、本心が、次々と溢れ出す。

 

「私はあの時から、イリゼちゃんに助けてもらったあの瞬間から、ずっとイリゼちゃんの事が好きだった…これまでの私の人生が、全部変わっちゃう位に、凄く凄く好きで、大好きで堪らなくなった…私はイリゼちゃんを好きになって、そんなイリゼちゃんの恋人になりたかった…!…でも、イリゼちゃんは守護女神になっちゃった。国の長に、凄く重い立場の女神様に変わっちゃった。そんな立場になっちゃったら、責任があったら、私は恋人になんてなれない、なれる訳がない。…だから……」

「…だから、私から国を奪って、私を守護女神でない立場にしようとしたの……?」

「…………」

 

 ひた隠しにし続けてきた本当の理由を語ったアキに対し、イリゼが見せたのは驚愕の顔。全く予想が出来なかった…そう言わんばかりの表情。そんなイリゼの前で、またアキは黙り込む。

 アキ自身、分かってはいた。それがどれだけ身勝手で、愚かで、非常識な行いなのかという事を。納得してもらえる筈などないと分かっていたからこそ、本心を隠し、無理矢理イリゼの心を折って目的を果たそうとしていた。

 されど今はもう、バレてしまった。明かしてしまった。受け入れてもらえる訳のない理由を話してしまった以上、もう終わり。──そう思っていたアキに、イリゼは語り掛ける。優しく…されど芯のある声で、イリゼははっきりと声を紡ぐ。

 

「──まだ、やり直せる」

「……っ!?」

「アキ…今、諦めたような顔をしていたよ?もうお終いだって、そう思っていたんでしょ?…そんな事はない。人は歩みを止めない限り、可能性が潰える事なんてない。アキのした事は間違っているし、私は女神としてそれを絶対見過ごしたりなんかしないけど…私はアキを、諦める事もしない。もう、助けると決めているから。アキがやり直せる可能性を、私は信じているから」

「…イリゼ、ちゃん……」

 

 きっと否定される。侮蔑され、拒絶される。アキはそう思っていた。そう思われて当然な事をしたのだからと、諦観に包まれていた。だがそれを、心を覆い尽くす暗雲を、イリゼは吹き飛ばす。その声と思いで、アキへと手を差し伸べる。

 嬉しかった。それはアキにとって、心から嬉しいと思える言葉だった。こんな自分すらもまだ諦めないでくれる、手を差し伸べてくれるイリゼの思いに、泣いてしまいそうだった。……それでも。

 

「…出来ない……」

「アキ…?」

「私には、出来ない…私はイリゼちゃんと付き合いたい、恋人になりたい、それを諦める事なんて出来ないッ!だって、だって…ずっと好きだったんだもん!イリゼちゃんの恋人になる事だけが望みで、その為にずっとずっと頑張ってきて…イリゼちゃんは、私の全てなんだもんッ!」「……!アキ!」

 

 差し伸べられた手を、思いを、アキは拒否する。それを受け入れてしまったら、もう本当にイリゼの恋人にはなれなくなると、これまでの全てが無に帰すと、受け入れられずにその場から走り去る。

 遠くに聞こえる、イリゼの声。アキは運動が得意でもないのに、走って、走って、走り続けた。自分がどこにいるのかも分からないまま、走り続け……限界を迎えて、座り込む。

 

「はぁッ、はぁッ…ぅ、くッ……(私、は……)」

 

 息を切らし、床に手を突いた状態でアキの心に渦巻くのは迷い。本当にこれで良いのかと、散々拷問をしてきた自分ですら諦めずにいてくれるイリゼに背を向けたままでいいのかと、アキの心は揺れ始め……

 

「──ふふっ。漸く隙を晒しましたわね」

「え?──ぁ…」

 

 その瞬間、聞こえたのは愉快そうな笑い声。一瞬驚き、次の瞬間その意味に気付いたアキだったが…時既に遅し。ぴたり、とアキの身体は動きを止め、脱力し…暫しの時を経て、身体へと力が戻る。それと共に、口角がにぃ、と吊り上がり歪む。

 

「この時を待っていましたわ…こうしてこの女の身体を使って、あの女神に復讐をする事が出来る時を」

 

 アキの声。アキの身体。しかし、そこにいるのは…その身を動かしているのはアキではない。

 座り込んでいたアキの身体は立ち上がり、歩き出す。他でもないアキの介入によって一度は退散を余儀なくされ、以降は身を潜めていた──そして今は憑依の魔法を用いてアキの身体を乗っ取った、幽霊の少女によって。

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