※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。




人物・シーシャ

内容・アナル 触手 焦らし 媚薬 拘束


嬲られ火照る温和の黄金

 強者であれど、足を掬われる事はある。油断していた場合は言わずもがな、環境や状況、体調や偶然によって、思わぬ形で痛手を負う事は強者であろうと起こり得る。きちんと警戒していようと起こる時は起こる以上、ある種仕方のない事ではあるが…いざそのような目に遭えば、そしてそれによって取り返しの付かない事になれば、そう簡単には受け入れられないのも…至って当然の事である。

 

「よ、っと。何となくだけど、この辺りの地形も分かってきたわね」

 

 自身の身の丈、その二倍程度の崖を軽やかに滑り降りた一人の女性。鳶色の髪を靡かせながら着地した彼女は周囲を見回し、ふぅ…と一つ吐息を漏らす。

 彼女の名はシーシャ。黄金の第三勢力(ゴールドサァド)の一人である彼女はこの日、思い付きからある森林を探索していた。

 

「やっぱり未開の地を探索するのは良いわね。少し冒険家の気持ちが分かるかも」

 

 気分良く…されど警戒は怠る事はなく彼女は森の中を進む。思い付きとはいっても、準備はきっちりとしてきた。周囲も足元もよく見て、不要な危険は犯さないよう注意もしている。そんな彼女だからこそ、暫く探索をした今も特に怪我はなく済んでおり、それ故に楽しむ余裕も十分にあった。無論、一切危険を感じる瞬間がなかったという訳ではないが、そこも豊富な経験に起因する勘で的確に回避し、その結果として今に至る。

 

「…よし、もう少し奥まで行ってみますか」

 

 ここまでもそれなりに楽しめたが、まだまだ森は深い。多忙…とまでは言わずとも、自分とていつでも探検に出られる程暇ではない。そんな思いからシーシャは足の向くまま、気の向くままに探索を続ける。途中で休憩を挟みつつ、足場の悪い場所では探検家気分で、開けた場所では森林浴気分で、自由な探索を満喫する。

 そうして食事を兼ねた昼休憩から凡そ数時間。段々と夜が近付いてくる頃合いとなったところで、シーシャはその歩みを止めた。

 

「んー…これ以上進むと、ここで夜を迎える事になりそうだし、流石にそれは危険か…」

 

 幾ら自他共に認める実力者の自分であっても、未開の森で夜を迎えるのは得策ではない。そう判断し、シーシャは踵を返す。散発的に付けてきた目印を頼りに、片道を戻っていく。…だが……

 

「…へ?おわっ!?」

 

 突然砕ける足下の木の根。どうやらその根は腐っていたらしく、更に根によって支えられていた地面の一部が崩れた事で、シーシャはその場から落下してしまう。

 咄嗟に、本能的にシーシャは受け身を取り、更に衝撃を逃す形で数度回転する事によって、怪我を回避。流石に痛みまで回避する事は出来なかったが、無傷と言って差し支えないレベルにまでダメージを押さえ込み、そこからゆっくりと身体を起こす。

 

「痛た…ついてなかったわね、これは……って、うん?」

 

 上体を上げ、軽く土を払ったところで、シーシャは今自分のいる場所が空洞の様になっている事に気付く。どうやら木々の根が絡み合う事で出来た場所らしく、細い木や大木の根、土壁などの隙間から光が差し込んでいる光景は、中々に見物。そしてその隙間も多い為、別段暗いという事はなく、こんな場所もあったのか…とシーシャは周囲をぐるりと見回す。それからシーシャは立ち上がろうとして…次の瞬間、気が付いた。隙間から差し込む幾つもの光、しかしその一部がおかしい事に。

 

「……っ!モンスター…!」

 

 違和感を覚えたのと、視認が困難な攻撃で襲われたのはほぼ同時。一瞬早く気付いたシーシャは直感で躱し、服の端を捌かれる程度の被害で抑える。更に服の破れ方からモンスターの位置を推測し、その方向へ飛び蹴りを放つ。

 

「捉えた…ッ!…ふぅ、まさか透明化してるモンスターがいただなんてね…。せいぜい半透明レベルだから何とかなったけど、完全に透明だったらどうなって──」

 

 確かな感触を得たシーシャはそのまま脚を下に振り、モンスターを蹴倒す。間髪入れずに大剣を引き抜き、振り下ろす事で両断し、撃破を確認した事で一息。不運にも地面が崩れ、更に不運な事に立ち上がるよりも先に視認が難しいモンスターに襲われるも、幸い素早く倒す事が出来た。これぞ不幸中の幸いだろう。…そんな風に、シーシャは思っていた。立て続けに不運に襲われ、しかしそれを切り抜けた事で、完全に安心を…油断をしてしまっていた。その油断は、ある意味仕方のない事かもしれないが……すぐにシーシャは、その代償を払う事になる。

 

「な……っ!?」

 

 何とかなって良かった。…そう思った次の瞬間、背後からシーシャは脚を払われる。気の抜けていたところへの衝撃でシーシャは倒れ、突然の事に面食らう。当然、訳が分からないながらも立ち上がろうとしたシーシャだが…それを阻むように、次々と手足を掴まれる。

 捕まえられたが、腕や前脚の様な感覚はない。そこそこ太く、絡み付くようにして巻き付いていく感覚は、普段感じる事などないものであり…首だけ動かして振り向いたシーシャは、違和感のある景色に目を見開く。

 

(嘘…二体目……!?)

 

 そう。背後からシーシャを襲い捕らえたのは、先程倒した個体とは別の、しかし同種のモンスターだった。完全ではないとはいえ、透明故に視認が難しい性質と、不運が重なる中でも撃破出来たが故の油断が、二体目の見落としという致命的なミスに繋がっていた。

 当然シーシャはモンスターからの拘束を振り解こうとする。だが簡単には外れず、そうしている内に逆に四肢を引っ張られる事で、思うように力を込められなくなってしまう。

 

「くっ…アタシとした事が……」

 

 手足を揃って引っ張られ、更に宙に浮かされる事で、完全に抵抗が出来なくなるシーシャ。手足に巻き付いているもの以外にも、複数の半透明の何かが…モンスターの触手がある事は分かったが、今そんな事が分かっても何の意味もない。

 

(けど、アタシを取って喰おうって事なら、ここから本体へとアタシを近付けてくる筈。一か八か、全身全霊をそこに懸けて……)

 

 今のままではどうにもならない、と悟ったシーシャは、反撃の可能性に全力を注ぐ事を決める。一体目の撃破で、渾身の一撃を与える事が出来ればそのまま仕留められると分かっているからこそ、窮地に陥りながらも虎視眈々とその瞬間が訪れるのを待つ。

 そんな中、数本の触手がシーシャへと近付く。されどそれはシーシャの拘束に加わるのではなく、素通りするように先端が彼女の頭上へと伸び…思わず見上げたシーシャの頬に、何かが落ちる。

 

「ひゃっ…!?え、ちょっ…粘液…?」

 

 ぽたりと落ちたのは、どろりとした液体。頬の曲線上に落ちてもゆっくりと垂れるだけのその液体は、かなりの粘性があるようで、更に数滴がシーシャに落ちる。気付けば四肢に巻き付いた触手も同様の液体を分泌しており、前腕やブーツにも粘液が伝う。

 一瞬、まさか酸!?…と戦慄したシーシャだったが、今のところ痛みやひりつく感覚はない。一先ず酸で溶かされるという訳ではさそうだとシーシャは安堵し、ならこれは何なんだと思いつつも改めて反撃の機会を伺…おうとしたところで、更に触手が伸びてくる。頭上の触手は粘液をそのまま落とし続け、別の触手がシーシャの身体を這い始める。締めるでも、突き刺すでもなく、粘液を分泌しながら彼女の肌の上で蠢く。

 

「く、ぅっ…(気持ち、悪い……)」

 

 それ自体は痛くも痒くもないが、モンスター…それも触手に這いずられるというのは当然かなりの不快感がある。おまけに上からは粘液が落ち、這いずる触手一つ一つも粘液を分泌している為、どんどんと肌の上で粘液は広がり、それを擦り付けられる。

 腕を這い、脚を這い、腹部を這って胸にも至る。シーシャの豊かな乳房を囲うようにぐるりと一周すると、そこからとぐろを巻くかのように触手が先へ、乳頭へと向けて伸びていく。途中、触手は服の内側に入り込む形で引っ掛かり、すこしの間もぞもぞとしていたが、直後に別の触手が服へと纏わり付き、胸元から左右に思い切り開く。

 

「んなぁ…!?ど、どんな変態モンスターよ、この…っ!」

 

 普段は余裕のある態度と雰囲気を纏うシーシャだが、流石にこれには顔を赤くし、身を捩る。とはいえ依然として四肢は拘束されたままであり、結果衣服から解き放たれた乳房がたゆんと揺れただけ。

 そして完全に露出した乳房へ、改めて触手が巻き付き這いずる。先端は乳頭、乳首へと到達し、なぞるように触手は粘液を塗り付ける。そこから何度も触手は擦り、左へ右へ、上へ下へと乳首は振り回される。刺激を受け、幾度も擦られ、ぴくぴくと震えながら乳首は次第に硬くなる。モンスターによって、勃起をさせられてしまう。

 あまりにも屈辱的な勃起に、シーシャは更に赤面。恥辱に震えながらも、必ずやこのモンスターを撃破する、とシーシャは誓い、じっと耐える。触手に身体を這い回られようと、粘液を塗りたくられようと、耐えて待ち続ける。…待てば何とかなると、この気持ち悪さにさえ耐えればいいのだと、ある種の楽観的な思考を無意識にしながら。だが……

 

「はぁ…はぁ…。…ん、んんっ……♡」

 

 漏れるのは、少しばかり荒くなった…熱を帯びた吐息。頬は朱色を帯び、胸元も普段より大きく上下する。触手が蠢く感覚に、気持ちの悪さとは別の理由でシーシャは表情を歪ませる。

 拘束され、粘液を塗られ始めてから、数十分が経過した。胸同様にブーツも流され、タイツも捌かれたシーシャは今や全身粘液塗れであり、その粘液で肢体はテラテラと卑猥に艶めく。

 

(身体が、熱い…熱くて、切ない…♡)

 

 粘液を塗られ、擦り付けられてから少ししたところで、シーシャはその異変に…身体が火照る事に気付いた。それもただの熱ではなく、切なさ、もどかしさ、物足りなさ…そんな何かを求めてしまうような感覚も伴う、これまで自分が経験した事のない異変、異常。更にそれは時間が経てば経つ程深くなり、粘液を塗られた場所が広がれば広がる程強くなる。そうした現状がある以上、異変の原因は粘液だという事は明白だったが、分かったところで打つ手がない。

 

「……っ…このモンスターは、いつまで…アタシの身体を這い回ってるのよ…♡」

 

 舐めるように、擦り付くように征服を続ける触手に向けて、シーシャはキッと睨みを利かせる。目が慣れてきたのか、相変わらず半透明ながら今はしっかりと触手を視認出来るシーシャだが、むしろそのせいで余計に「触手に好き勝手されている」という事を分かってしまい、その悔しさでシーシャの肩は小刻みに震える。

 

「ぁ、あ…くぁっ……♡!」

 

 もう何度目かも分からない、胸への巻き付き。這い寄るように首元や腹部から胸に取り付き、付け根を一回りし、渦を描きながら触手は乳房に巻き付いてくる。触手が胸へと圧を掛けながら巻き付くと、それだけで痛みではない刺激が…快感が胸の奥から染み出してくる。

 胸の先、乳首へと到達した触手は、つぷりとその先端を乳首に当てる。それだけでもただ乳房を這われる以上の快感が生まれ、シーシャを襲う。

 

「ど、こっ…触っ、て…ぅふぁぁ…っ♡!」

 

 されどそれはほんの序の口。乳首と先端同士を当てた触手は、そこから乳首をこねるようにつぷつぷと押し、乳輪共々くすみのないその乳首を乳房へと押し込む。押して、緩めて、また押して、また緩めて…弄るように何度も触手が押している内に、段々と乳首は膨らみ始める。赤みを増し、硬くなり伸び、触手によってぷっくりと勃つ。モンスター、それも触手によって乳首を勃たされるなど、恥辱以外の何物でもないが、生理現象としての勃起はシーシャの意思では止められない。

 そして触手の先端が離れれば、そこに残るのは左右揃って勃った乳首。まるで見せつけられている気分のシーシャは顔が真っ赤に染まり…追い討ちをかけるように、再び触手が乳首に触れる。先程とは違い、今度は乳首に先端が巻き付き、乳首にも粘液を塗り付ける。

 

「はっ、くっ…離れなさい、よぉぉ…ッ♡!」

 

 こしゅこしゅと扱かれているせいか、粘液を塗り付けられているせいか、それともその両方か、乳首は瞬く間に熱を増し、ジンジンとした熱さが響く。

 たっぷりと塗り付けられた粘液により、一層淫猥に勃つ乳首。熱く屹立した乳首は微かに触手が触れるだけでも、ぴくんと肩が揺れてしまうような快楽を感じ、触れた位置から更に熱を増していく。つつ…と触手の先端は乳首の付け根から端へと、なぞるように進んでいき…離れる寸前、感度を確かめるが如く乳首を弾く。

 

「はひぃいんッ♡!?」

 

 びくんっ、と上半身を軽く仰け反らせるシーシャ。背筋の動きに合わせて乳房も揺れ、たぱんと音を立て、乳首も遠心力で上下に運動。

 弾かれた瞬間、感じたのは炸裂したような快楽。これまで胸で、乳首では感じた事のないような刺激が溢れ出し、思わずシーシャは悲鳴を上げた。喘ぎ混じりの、普段のシーシャを知る者が聞けば仰天するような声を漏らして快楽に震え、その声にシーシャ自身も驚く。

 そこからも触手は、数度弾いてシーシャを刺激。我慢しようとしても身体の反応は止められず、声からも感じている事が漏れてしまう。それが数度繰り返され…満足したとばかりに、触手が離れていく。だがそれは終わりなどではなく、シーシャが安堵したのも束の間、再び触手は近付いてくる。ゆっくりと這い寄るように、離れた触手は下腹部に迫る。

 

「……っ!そ、そこは……っ!」

 

 恥ずかしさと快楽で紅潮したシーシャの顔に、血の気の引いた青さが混じる。先程まで乳首を弄っていた二本が下腹部に迫り、シーシャは声を詰まらせる。

 乳首だけでも相当感じてしまった。喘いでしまった。そんな中で下腹部を、女性器を刺激されたらどうなるかを想像した事でシーシャは焦るが、彼女に出来る事は何もない。シーシャが声を詰まらせている内に触手は太腿へと到達し、そこから昇るようにして脚を這う。

 

(駄目…来ないで、来ないで……っ!)

 

 振り落とそうと腰を前後に振るうシーシャだが、腰が揺れ、風を感じるだけで触手には全くの無意味。蛇の様に這う触手は、太腿、付け根、デルタゾーンと着実に割れ目へと近付いていき、しかし触れる寸前、その縁をなぞるようにして登った後に離れていく。胸同様、下腹部にも触手は入念に粘液を塗り付ける。下腹部でも、熱が、疼きがシーシャを苦しめる。

 

「はぁ…はぁ…ぅ、あ…あっ…ぁ……♡」

 

 塗って、這い、垂らして、擦り付ける。繰り返され、シーシャの意識は自身の下腹部へと固定される。視線を股へと縫い付けられる。今度もまた、触手の先端が小筆の様に、秘部の割れ目の形をシーシャに感じさせるが如く下から上へ、上から下へと流れていき……離れる。じわり、と割れ目からは愛液が染み出し、シーシャは心の中で叫ぶ。

 

(なん、で…ソコはナカに入って来ないのよぉぉ…っ♡!)

 

 理由は分からない。しかしモンスターは、一貫して割れ目…膣の中には入って来ない。膣に触手を挿れようとはしない。無論、シーシャはモンスターの触手で膣を貫かれる事を望んでいる訳ではないが、火照った身体はそれを鎮めてくれるモノを、解き放つような刺激を自然に求めてしまう。そしてそんな状態で、元から敏感な場所を、最も快楽を感じ易い部位を、ギリギリまで這いずりながらも一切触れない、触らないというのは、焦らしと同義。モンスターにそんな意図があるのかどうかは分からない。それでも現実として、シーシャは、シーシャの身体は、触手によって焦らされている。焦らされ、もどかしさと共に刺激を求める。

 気付けばまた、乳房への、乳首への弄りが始まる。腋に首筋、臍に尻肉内股と、触手はまるで女体というものを理解しているが如く、舐め回すようにして触手で肢体を這い回る。ただ膣だけは刺激しないまま、そこだけは徹底的に残したままに。

 

「はーっ…♡はーっ……♡」

 

 荒く艶やかな吐息が繰り返しシーシャの口から漏れる。反撃を伺う意識はどこへやら、今は刺激ともどかしさに耐えるので精一杯であり、その表情にも普段の余裕は微塵もない。

 そうしてシーシャは焦らされる。焦らされ続ける。焦らされ、弄ばれ、秘部以外をねぶるように責められ続け……だが不意に、悩ましくもどかしい時間は終わりを告げる。

 

「…ぁ、え……?♡」

 

 どういう訳か、突然動きを止めた触手。太腿から下腹部に掛けてを何度も這いずっていた触手は何の前触れもなくぴたりと止まり…鎌首をもたげるかのように動いたかと思えば、その先端をシーシャの割れ目に引っ掛ける。左右から当てがい、掴み、散々焦らされた事で愛液塗れとなった彼女の秘裂を無遠慮に開く。

 更にそこへ向け、新たな一本が迫ってくる。これまでのどの触手よりも太い、半透明でも存在感をありありと示す凶悪な触手が、シーシャの割れ目…入り口を開かれた膣へと向けて伸びてくる。それが何を意味するかなど…一つしかない。

 

(あぁ…くる…やっと、やっとぉ……♡)

 

 自然に奥から喉が鳴る。下半身から、熱くて熱くて仕方のない『女』の部分から歓喜の感情が込み上げてくる。

 抵抗の意思が感じられないと判断したのか、触手が近付く速度は決して早くない。それがまたシーシャの身体を、心を焦らし、視線を触手へと縫い付ける。しかしそれでも、そう時間が掛かる事なく触手は彼女の下腹部にまで到達する。先端が割れ目へと触れ、愛液を掬い上げるようにするりと撫でる。そして撫でられただけでもシーシャが感じてしまう中、触手からの圧力が強くなり、触手はシーシャの膣の中へ……

 

「……ぁ…ゃ…やっぱりダメぇぇっ♡!」

 

 触手が膣へと入る直前…本当にギリギリのギリギリとでも言うべき瞬間に、寸前に、シーシャは我に返った。或いは膣に入る、入ろうとする、その光景を目の当たりにした事で、熱に浮かされていたシーシャの思考は引き戻された。

 反射的に、シーシャは腰を振るう。今正に膣を貫かんとしていたモンスターの触手から逃れようと、上に下にと振りたくる。結果割れ目に触手の先端を自ら擦り付けるような形となり、ぬちゅぬちゅという卑猥な音と共に頬がだらしなく緩んでしまいそうな快感が走るも、挿れようと追い掛けてくるモンスターの触手から必死で逃げる。

 しかしそれは、無駄な抵抗。悪足掻きをするシーシャに向けてモンスターは新たに二本触手を伸ばし、その触手は脚の付け根に麻薬巻き付く。そこで腰を完全に固定し、今一度孔へと触手を当てがう。

 

「……っ…!…って、え…?そ、そこは……」

 

 今度こそ駄目か、もう終わりか。そう思ったシーシャだったが、すぐに気付く。今正に、一際太い触手が当てがわれている。だがそれは割れ目ではなく、その下…形の良い尻肉に挟まれた肛門の縁。振りたくっている内に位置がズレたのか、そしてモンスターはそれに気付いていないのか、膣ではなく直腸に触手を挿れようとし…次の瞬間、触手は誤ったまま肛門を貫く。

 

「あ、待っ、そっちは違ッ…ぁぁああああぁッ♡!?」

 

 ずぶんっ、と捩じ込まれるような衝撃が下半身を駆け抜ける。きゅっと閉じていた肛門はこじ開けられ、中の腸壁も掻き分けられて、一息に触手は突き刺さる。貫かれた瞬間にシーシャは仰け反り、びくんと全身を震わせ…しかし当然、ただ貫かれただけで終わる訳がない。

 

「あぐっ、う、動かないっ…でぇええぇッ♡!ひぎっ、あッ、ぅひあぁああぁッ♡!」

 

 深々と突き刺さった触手は中で蠢き、直腸内を圧迫する。うねり、曲がり、つい数秒前まできちんと締まっていた直腸の形を強引に変える。そうして暫し動き回ると、合間を開けずに抜けていく。腸壁を擦りながら、引き摺り出さんばかりに力任せで、抜けた…と思いきや、抜ける寸前で引き返し再び後孔は抉られる。

 あまりにも荒々しい、暴力的なピストン。シーシャは突かれても引き抜かれても悲鳴を上げ、その度に身体を捩ろうとするが、身体に巻き付いた触手がそれも許さない。捩る事で刺激を逃す事すら出来ず、シーシャは刺激も衝撃もピストンと共に打ち付けられる。

 

「裂けるっ、裂けるぅぅうぅううッ♡!痛いぃッ、ひぃッ、痛──」

 

 耐えようという気すら芽生えない程の抽迭で、シーシャは恥も外聞もなく叫ぶ。本来出すべき場所の孔を、太くごつい物体を押し込まれる事など想定されていない直腸を無理矢理こじ開けられ、力任せに蹂躙されれば、壊れてしまう事など当然。その危機に晒されているシーシャが感じる事など、痛みと恐怖以外ある筈が……

 

(…ぁ、え…嘘…何これ…?…アタシ、モンスターにお尻を犯されてるのよ…?ぶっとい触手突っ込まれてるのよ…?…なのに、なのに…なんで、こんな…触手に突かれて感じちゃってるの……♡!?)

 

……ない、シーシャはそう思っていた。そうである筈だった。だが…違う。シーシャは気付く。自分の悲鳴には、嬌声が混じっている事に。シーシャは認識する。犯されている後孔から、痛み以外の感覚が…快感が弾けている事を。

 訳が分からない。粘液のせいで身体がおかしくなっている事は、感じ易くなっている事は理解している。それでもシーシャは、後孔という本来あり得ない、当然経験した事もない場所に触手を突き挿れられていながら感じているという状況が、自分の状態が、全く以って飲み込めずに混乱する。混乱するが、これまた当然それをモンスターが待ってくれる事などない。

 

「ひぁっ、ぁあっ、くぁあんっ♡!そんなっ、こんなのっ…おかしいっ、のッ…にぃいいぃっっ♡!」

 

 暴力的に突き上げられる度、弾ける快楽で腰が跳ねてしまう。それを両脚の付け根に回された触手で押さえ込まれ、腰は衝撃で微かに震えるだけ。その都度腰だけでなく、突き抜ける筈だった快楽も無理矢理押し留められているような、抜けていかなかった快感が後孔の中で跳ね返っているような感覚が響き、次々と喘ぎ声が出てしまう。堪えようにも押し寄せる快楽の方が遥かに強く、零れる喘ぎを止められない。

 直腸内を突き回すのと並行して、胸への責めも加速する。抽迭と連動でもしているかのように、突かれれば左の乳房が、抜けていけば右の乳房が巻き付いた触手によって締め上げられ、左右で交互に快感が走る。別々に行われるせいで、突かれても抜かれても胸への快楽は与えられ続ける。

 

「ただただ、巻き付いたりぃっ♡突いたりっ、してぇっ♡なっ、何が目的っ、なのよぉほおおぉおおぉぉッ♡!?」

 

 必死に快楽に抗いながらシーシャが当然の疑問をぶつけようとした瞬間、深くまで刺さった触手が中でぐりゅんっ、と左右にうねる。

 直後に迸るのは、後頭部を強打されたかのような快感。掻き分けながらの挿入よりも、腸壁を引き摺り出すような引き抜きよりも強い、一気に後孔の形を変えられてしまいそうな、強烈にして鮮烈な刺激。目の奥が痺れる程に感じた、感じさせられたシーシャの顔は間抜けに歪み、跳ね上がった顔からは舌が突き出す。

 更に、その蹂躙は一度では終わらない。左は右へ、本当に拡張でもしているかのように中の触手は這いずりうねり、圧迫感と共にシーシャへ激烈な快楽を与え続ける。シーシャが叫ぼうと、無様な表情を見せようと、そんな事は一切合作お構いなしに。

 

「むひッ♡ムリぃッ♡!裂けるっ、アタシのおひり壊れちゃうぅううぅううぅぅっッ♡!」

 

 拒否の意思を必死に示すように、或いは押し寄せる快楽を懸命に逃すようにして首を振るシーシャは最早、何の力もない生娘の様。

 シーシャを容赦なく、ただただモンスターは嬲り続ける。理由が分からない。何をしたいのかも分からない。だが、ただ嬲られ続ける。それは恐ろしいものであり、しかし恐ろしくとも否が応でも身体は感じ、肢体は悦楽を覚えてしまう。そしてその末にある事など、一つしかない。

 

「ぁッ、あ"ッ、この感覚、ぅ…♡!そんなっ、こんな…モンスターにぃぃぃぃ……ッ♡!」

 

 膨らんでいく、逃げ場のない快楽。溜まり、渦巻き、響く鮮烈な快感が、シーシャの熱を押し上げていく。熱が全身へと回り、鼓動が早まる。意識が快楽以外に向けられなくなる。

 その感覚、その先にあるものをシーシャは知っている。分かっているからこそ、モンスターにそこへ到達させられる事への屈辱感から、残る気力の全てを振り絞って耐えようとする。堪えようとする。……が、それは全くの無意味。シーシャが必死で掻き集めた気力も、今や触手の突き上げ一つでいとも簡単に崩れ落ちる。

 そして迎えるのは、最悪の絶頂。何も出来ないまま、嬲られ弄ばれ蹂躙されたまま、後孔を穿つ屈強な触手の一突きで、限界を超えた快楽は爆ぜた。

 

「ひぐぁッ♡!ああぁッ♡あァッ♡!あッ♡ぁぁああひぃいいぃいいいいぃッッ♡♡!」

 

 木々の間で反響するのは、シーシャが叫ぶ絶頂の嬌声。高速を捩じ伏せんばかりにシーシャの腰は跳ね上がり、脚も付け根から爪先までが一直線にピンと伸びる。後孔で爆ぜた快楽は背筋を貫き殺到し、一瞬でシーシャの思考は真っ白に染まる。あまりの快楽に、気持ち良いとすら感じられないような刺激の濁流に、シーシャの意識は押し流される。

 だが、彼女が意識を失う事はなかった。…否、失う事は出来なかった。耐えるでもなく、刺激がすぐに引いたでもなく…シーシャが絶頂し痙攣する中で、更に触手が動き出した事によって意識は引き摺り下ろされる。

 

「いっ、今イった♡!イったばかりなのにぃいいぃぃッ♡!ほぎゅッ♡ぁひッ♡んひぁああああぁ"ぁ"ッ♡!」

 

 シーシャの状態も都合も関係ないとばかりに、触手は直腸の中で弧を描く。絶頂により一層鋭敏化した腸壁に太い触手を押し付けられ、擦られながら掻き回され、動けないと分かっていてもシーシャはその身を左右に捩る。捩るがやはり四肢を拘束されている今は碌に動けず、胸が身体の傾きに合わせて時折小さく揺れるだけ。

 まるで蜘蛛の巣に捕えられた蝶の様な、惨めな動き。何も出来ず、一方的に襲われているという点では、今のシーシャは確かに蝶の様であり…しかし一つ違うのは、不安とそれに起因する油断さえなければ、シーシャの方が強いという事。普通なら負けない相手に好き勝手される…思考を過激な快楽に染められながらもその恥辱だけは頭から離れず、心に募るのは悔しさばかり。

 

(こんな、筈じゃ…このアタシが、こんなモンスターに…アナル犯されてよがるなんてぇぇぇぇ……っ♡!)

 

 後孔の中で、触手は収縮する。瞬間的にその太さを増し、肛門から直腸の奥までぴっちりと埋め尽くす。更にその状態で行われるピストンは、目一杯拡張された、限界まで張り詰めた状態の直腸内に緩和ゼロの刺激と快感を押し付け浴びせ、尚もシーシャを責め立てる。

 胸への行為も終わらない。交互に搾るような刺激に加え、細い触手が両の乳首の付け根に絡み付き、根本から勃起乳首を締め上げる。乳房の搾り上げに合わせて、細い触手が乳首を容赦なく引っ張る。締め上げによって快楽を感じていただけでなく、快感を乳房から先端の乳首に集められているような、乳首へ凝縮されているような感覚があったところへの乳首責めは、まるで快楽によって張り詰めていた風船を針で刺されて割れたよう。逆流する快楽に全身が震え、開きっ放しの口元からはだらしなく涎が垂れてしまう。

 

「はっ♡はッ♡ぅああっ♡!」

 

 十数分程度か、それとも数時間か、体感でも全く分からない程抽迭を繰り返され、乳房を弄ばれ、拘束で身体を押さえ付けられた。思考はままならず、快楽の猛威に力も入らず、心は屈辱感でズタズタにされた。そして今もまた、抉るような突き上げと、腸内の愛液を丸ごと掻き出すような引き抜きが触手によって行われ…次の瞬間、触手は抜ける。これまで一度足りとも抜ける事のなかった、下がってはまた深く入り込むを繰り返していた直腸内の触手が、不意に抜け……荒い息と共に、シーシャは茫然とした顔で抜けた触手を、モンスターを見やった。

 

(どういう、事…?…やっと、終わり……?)

 

 初めに浮かんだのは、モンスターがもう満足したのではないかという期待。そもそもの目的が分からない以上、あまりにも根拠の薄い予想ではあったが、シーシャはそれに期待した。そんな自分を情けないとは思わず、何でもいいからとにかく解放されたい…そう思っていた。しかし、抜けた触手がシーシャの眼前でゆらゆらと揺れる中…次第にシーシャの身体は、疼き始める。

 

「…ぁ、う…空気、入って…くぁっ…♡ひ、引っ張るなぁぁ……っ♡」

 

 まだ熱さの残る下半身に入り込む外気。慣らしもなしに触手で容赦無く犯された、深くまで蹂躙されたシーシャの後孔はぽっかりと開いてしまっており、そこへ外気が入って冷やされる。しかしそれは決して心地の良いものではなく、冷やされる感覚にシーシャは肩を震わせる。

 漸く抜けた。それは間違いなく喜ばしい事。にも関わらず、今シーシャの後孔の中に、心にあるのは喪失感。刻み付けられるような、鮮烈な快楽の刺激を失った今の直腸は、それが正しい状態である筈なのに物足りなく…入り込む外気が、実体のない冷めた刺激が熱く激しかった触手のピストンを思い出させる。

 加えて膣…初めに挿入されようとしていた割れ目は、今も触れられていないまま。ただ触手で、割れ目を左右に開かれたまま。後孔が絶え間なく犯され続けていた間も、膣だけは何もない、何も得られない時間が続いていて…膣内を渦巻くのは、虚しさだけ。そしてその虚しさと、後孔の物足りなさが混ざり合い、身体がシーシャに訴える。再びの刺激に、更なる快楽に焦がれてしまう。

 

「…こんなの、駄目…駄目、なのにぃ……♡」

 

 思考と心を苛み続ける疼きの中、気付けばシーシャは腰を揺らしていた。殆ど動かせない腰をそれでも揺らし、くねらせ、触手を、モンスターを誘っていた。

 腰が揺れるのに合わせて、開いたままの後孔が収縮する。ほんのり開いて、薄っすら閉じてを繰り返す。それはシーシャの意思によるものか、それとも悦楽を忘れられない肢体が自然と行った事か。シーシャ自身にも分からない、しかし確かな…下劣ながらも淫猥な誘惑が、モンスターに向けて行われ、シーシャの熱を帯びた悩ましげな声音もまた、欲求と衝動を駆り立てる。モンスターに人の誘惑が通じるのかどうかも分からないまま、疼きのままに身体で媚びる。

 もし正気のシーシャや友人が今の彼女を見れば、自らの目を疑う事間違いなしの、浅ましいシーシャの痴態。されどその甲斐あってか、遂に触手はまた動き出し、シーシャは喉の奥からの歓喜に満ちた声を漏らす。もはやそんな声が出る事も気にならないまま、シーシャはまた触手に貫かれる事を想像し…だがそれは、正解であると共に間違いでもあった。挿入されると思っていた眼前の触手は、用は済んだとばかりに引っ込んでいき…代わりに別の触手が伸ばされる。他の触手より太く威圧感のあった先程の触手が霞むような、その触手ですらも前座に過ぎなかったのだと一瞬で思わせるような、あまりにも厳つく醜悪な極太触手が、孔へと向けて放たれる。

 

「ぁ、ぇ、え…?や、ちょっ、それは……」

 

 最早モンスターの一部、末端だとはとても思えない、大蛇が如き厚みを持つ触手を前に、シーシャの全身から冷や汗が吹き出す。快感云々どころではない、穿くり回された後の今の後孔でも入るかどうか分からない…否、本当に肛門が裂けてもおかしくないような太さの触手にシーシャはたじろぐも、当然シーシャに逃げ場などなく、触手がその気になった以上は、シーシャには受け入れるという選択肢しかない。そして何より、誘い媚びたのは彼女自身。モンスターからすれば、誘っておいて何を今更という話。

 大小多くの膨らみが浮かび上がった触手の先端が、開いたままのシーシャの肛門に触れる。目だけでなく肌でも感じるその質量にシーシャは息を飲み、熱など忘れて無理だと言う。叫び、首を横に振り、身を捩って極太触手から逃れようとし……

 

「無理無理無理無理ムリムリム──ォ"ォ"ぉ"ォ"おお"お"お"ッッ♡!!」

 

 触手は、シーシャを貫いた。視界が歪み、衝撃で全身が揺さぶられるような刺激と共に、触手がこじ開け貫通した。

 獣の雄叫びの様な、凡そ女性の口から出るとは思えないような絶叫が響く。出したくて出した訳ではない。あまりの刺激に、訳も分からないまま叫びがシーシャの口から衝いて出ていた。

 

「ァ…か…ぅあッ……」

 

 貫かれた体勢のまま、シーシャは動けない。衝撃で全身強張ってしまい、指先すらも動かせず…その姿は、まるで串刺しにされたかのよう。だが確かに、本当に串刺しにされたのだと思わせる程触手は太く…そんな触手が、直腸の中で動き始める。僅かに動いただけでも抉るような刺激の走る極太触手が、抽迭を始める。

 

「いぎぃッ♡!?ひっ、さ、裂け…ん"ぉほぉ"ぉ"ォッ♡!お"っ、ほひっ、ぃいひぃいいぃい"ぃッッ♡!」

 

 全身に伝播する程の衝撃と共にシーシャへ打ち付けられる触手の突き上げ。あまりの大きさにシーシャの腹部は盛り上がり、シーシャの口からは泡混じりの唾液が漏れる。

 突き上げだけではない。そこから抜かれる時には触手の表面に浮かぶ無数の膨らみが直腸の壁を押し退け擦り、圧迫感と共に激烈な快楽を押し付ける。

 それは正に、ギリギリの快楽。全身全霊で気を張っていなければ、少しでも気を抜こうものなら、一瞬で意識が吹き飛ぶような、見た目通りの暴行と蹂躙。直腸という鍛えようのない、鍛える発想自体出ないような場所への暴威を耐えられる理由などどこにもなく、シーシャは悶える。裂ける事すら生易しい、本当に中から身体を破られてしまうのではないかと思う程の刺激に。そこから味わう、想像絶する快楽に。

 

(頭ッ、おかしくなるッ♡!こんなのっ、頭ッ…もうおかしくなってるのぉおおおおぉぉおおっッ♡!)

 

 声だけでなく、心の中でも叫ぶ。強過ぎる、激し過ぎる快楽に頭がおかしくなってしまいそうだと絶叫し、その中で気付く。目一杯広げられた直腸より更に太いような、既に後孔は壊れていてもおかしくない程の異物を押し込まれ、無理矢理掻き混ぜられているにも関わらずまだ快楽を感じている、今まで以上の快感を得てしまっている時点でもう、自分はおかしくなっていると。

 シーシャは気付いていなかったが、その触手からも粘液が、それもこれまでより濃度の高い体液が分泌されていた。それが分泌されると共に触手によって腸内の全面に刷り込まれ、直接浸透する事ですぐさま効果を発揮していたのだが、そんな事を知る由もないシーシャは異常な快楽に悶え狂う。或いは知っていても尚、だとしてもあり得ない快楽だと、同じように自分の頭と感覚を疑っていた。シーシャの感じる快楽とその異常性は、正しくそれ程のものだった。

 

「ぁああッ♡!あはっ♡ひぁんっ♡!アタシ蹂躙されてるッ♡!モンスターの玩具にされてるのぉおおぉ"ぉぉ"ッ♡!ひぃッ、ヒぃいいいいぃッッ♡!」

 

 悲鳴と嬌声に混じる笑い声。歪んだ笑みと笑い声が、今のシーシャの状態を表し…すぐにそれを、触手のピストンが塗り替え飲み込む。快楽という暴力を振るわれている今のシーシャに、自分の意思で行える事など何もない。

 太過ぎるあまり、挿入しただけで直腸内に余裕など微塵もなくなったが故に、触手はただひたすらにピストンを繰り返す。上がり、下がり、突き上げて引き下がる…ただそれだけで、快感と引き換えにシーシャの心身を削り取る。強過ぎる衝撃で、モンスター自ら行った拘束すらも緩んでしまう。

 同時に乳房の触手も揺れる。巻き付いたままの触手がシーシャ共々揺れる事で、乳房が縦横無尽に引っ張られては跳ね回り、不規則な刺激による快楽が駄目押しをかける。

 

「あ"ぎッ♡!イってるっ♡!イ"っ"て"るのに快楽止まら"ないのぉ"おぉおお"お"ぉ"ッ♡!頭のっ、中っ、焼かれる"ぅううううううっッ♡!」

 

 本来は最大の到達点、最高地点である筈の絶頂が、雑に起きてはあっという間に通り過ぎる。絶頂の感覚を身体が処理するより前に次の刺激を、快楽を叩き付けられ、達したという状態かどうかもすぐに分からなくなってしまう。下半身から殺到する快感は頭の中を占領し、氾濫し、今も津波の様に暴れ回っている…そんな感覚すらもシーシャは抱く。そして当然、その間も触手のピストンは止まらない。

 

(こんなの知ったらっ、まともな生活に戻れなくなるっ♡もう絶対普通のオナニーじゃイけないのぉおおぉぉっっ♡!)

 

 シーシャとて女性であり、内から湧き上がる欲求を持て余した事はある。当然それを発散する為の自慰をした事もあるが、今刻み付けられている快楽からすれば、自身がこれまで経験してきた自慰など、全ておままごとも同然に思えてしまっていた。それどころか、仮に誰かと性行為をしたとしても、この激烈な快感を知ってしまった身体で満足する事など出来そうにないとすら感じていた。何とかこの危機を脱する為の事は一切考えられない中でも、そんな思考だけは何故か出来ていた。

 

「はぁっ♡ああぁっ♡ぁああぁあああぁんんっッ♡!」

 

 快楽に纏わる事以外は一切考えられなくなる、極太触手による凌辱。それすらされても尚、秘部は、膣だけは綺麗な…何も感じさせてもらえないままだった。もうモンスターの方も興味ないのか、外れないよう締め直された他の拘束の触手と違い、割れ目を開く触手は緩んでも放置されたままだった。

 湧き水の様に、秘部からはだらだらと愛液が垂れ流され続ける。それはまるで、自分も挿れてほしい、感じさせてほしいと涙を、或いは涎を垂らしているようでもあったが、それに対する答えはない。ただただ満たされぬもどかしさに膣は愛液を垂らし続け、シーシャだけがその訴えに晒される。思考を覆い尽くすような快楽の中でも、膣の切なさは彼女を蝕み、声となって喘ぎ共々周囲に響く。

 突き回され、上下に揺さぶられるシーシャの腰。それがまるで、へこへこと情けなく腰を揺らし、下腹部を突き出して膣内への挿入を懇願する浅ましい雌の姿にも見えるのは、偶然か否か。…ただ少なくとも、そんな事をしてもモンスターは膣に対して依然何もしない、する気すら感じさせないという事だけは、間違いない。

 

「ひぎゅぅ"ぅッ♡!め"ッ、のまえ"ッ、真っ白…なってぇ"ぇ"ッ♡!」

 

 頭の中が痺れ、感覚器官もおかしくなる。自分がただ快楽を感じる為だけの存在なのだと錯覚すらしそうな程に、極限まで追い詰められる。そこまできて、尚も感じるのは限界を超えた快楽。限界を超えた、絶頂の先。

 どうにもならない。抵抗は元より、快感も頭と身体の許容範囲を遥かに凌駕し、意識は快楽の奔流で溺水寸前。比喩でも何でもなく、本当にシーシャは呼吸も出来ない程にまで快楽に飲み込まれ、快感に押し流され、悦楽に全てを支配されていた。

 その末に、その果てに、終わりは訪れる。これまでにない力で、目一杯四肢を引き絞られ、ほんの僅かにすらも動けない状態で宙に固定させられる。乳房の付け根から乳首の先端まで、両の胸を破裂させんばかりの圧力で触手に搾り上げられる。そして抜ける寸前、先端と肛門の淵とがギリギリで触れ合っているだけという程にまで引いた状態から、一気に、一瞬で、腹部が大きく盛り上がる程にまで後孔を極太触手で突き上げられ……終わる。

 

「お"ッ…ほぉ"ッ…ォォ"ッ……ォぉおほぉお"お"おお"おおオぉオ"オ"お"ッッ♡!お"っ、お"ッ、オ"ひぃいいいいぃい"いんンンッッ♡♡!」

 

 内臓が潰れてしまいそうな突き上げと衝撃の中で上がる、それより先に喉が潰れんばかりの下品で野太い嬌声絶叫。首から上と、手首足首から先以外はぴくりとも動かせないシーシャの身体の中では到底身体に収まり切らない、のたうち回りでもしなければ全神経が焼き切れてしまいそうな程の快楽の波が押し寄せ、狂ったようにシーシャは喘ぎ、叫び続ける。

 絶頂の中での絶頂。達した状態から、更に重ねて達したような、本来人が到達し得ない、してはいけない領域。そこに押し上げられた、突き上げられたシーシャは完全に白目を剥き、思考も弾け飛び…だがそれでも、気絶する事は出来なかった。一瞬毎に気絶を切り裂くような快楽が全身を駆け巡り、気絶する事は許されなかった。

 最早それは、快感という拷問。もしこれを知った上で正気に戻ったのなら、泣いて謝り許しを乞うたと、二度と歯向かう事はしないと誓ってモンスターに慈悲を求めていたと、間違いなく自分は即答する…シーシャにそう思わせる程の、絶望的な快楽にして絶頂だった。

 

「…ァ…ぁ……♡」

 

 長い間、シーシャは絶頂していた。極太触手が直腸内に留まっている間、絶頂し続けていた。声は飛び、吹き出る潮も尽き、傍からでは生きているのかどうかさえ分からない状態となり、そこまで至って漸く極太触手は抜かれる。抜ける瞬間もう一度絶頂し、がくんと一度首が揺れる。その後、秘部と乳房に当てがわれていた触手も離れ、両脚も拘束から解放され、残りは腕に絡んだ触手だけ。そうなっても尚、シーシャは動かず、声も出ず、触手に吊り下げられたままだった。

 そのシーシャを、触手は…モンスターは引き寄せる。より高い位置で、自身の頭上でぶら下げる。快楽で以って徹底的に追い詰めた、今や誰が見ても物言わぬ状態となったシーシャを掲げ、喰らわんとして両腕の拘束も解き……

 

「……──アタシの、勝ちよ…」

 

 拳が、叩き込まれた。落下した瞬間、瞳に光の戻ったシーシャは、残り滓同然の力をそれでもかき集め、落下するままに、モンスターへと拳をぶつけた。

 それ自体は、微々たるダメージ。満身創痍も満身創痍な今のシーシャでは、まともな殴打一つする事が出来ず…しかしその腕に現れた武器から、光が放たれる。密着状態からの一撃が、面食らったモンスターを捉え……砲撃が、貫く。

 

「……っ…うぁ、ぅ…」

 

 地面に落ちたシーシャが横たわる中、貫かれたモンスターは消滅していく。転がるようにしてシーシャはそちらを向き、モンスターの消滅を見届け…全身の力を抜く。

 ここまでの仕打ちからすれば、あまりにも呆気ないモンスターの最後。しかしそんな事は、今のシーシャにはどうでも良かった。モンスターを倒せた事、解放された事…それだけで十分だった。

 

(喰らう前に、嬲って楽しもうとした…ってところかしら、ね…。元々そういう性質なのか、仲間がやられた仕返しの意図もあったのかは知らないけど……良かった…アタシの生存本能まで、駄目になってなくて…)

 

 そう。最後の最後、喰われる寸前での逆転は、シーシャが狙ったものではなかった。無論当初はそれを狙っていたが、頭も身体も既にそんな事が出来る状態ではなく、既に意識からもそれは消え失せ…しかしそれでも、本能だけは残っていた。それが間一髪で身体を動かし、多くの戦闘経験を積んできたからこその『無意識な判断』が、シーシャに殴打からの砲撃を選択させた。プライドも尊厳もズタズタにされ、快楽を刻み付けられ、一件落着には程遠い結果にはなってしまったものの…何とかシーシャは、潜んでいたもう一体も撃破する事が出来た。

 だからこそシーシャは安堵し、深い吐息を漏らす。時間が経ち、冷静になると、それはそれでまた今の自分の状態が辛くなってくるだろう、と頭の片隅で考えながら、暫しの間身体を休め…それからゆっくりと、時間をかけて起き上がる。

 

「…もう少し休みたい、ところだけど…とにかく今は、ここから抜けなきゃよね…。はぁ…ほんと、散々な目に遭ったわ……」

 

 危機を乗り越えたとはいえ、ここが安全とはほぼ遠い場所である事には変わりない。疲労困憊でもある以上、ここに留まる訳にはいかない。

 その判断の下、シーシャは立ち上がろうとする。立ち上がり、森林から脱出をしようとする……その時だった。

 

「……え…?」

 

 目線の先、真正面でぼやける視界。疲労の為ではない、何かしらの自然現象という訳でもない…半端に透明な『何か』がいる事によって発生している、そこに何かがいる事の証拠。

 見つけた瞬間、認識した瞬間、シーシャは凍り付いた。安堵と自嘲の混ざり合った表情は、絶望感を思わせる色へと塗り変わり……だが、それだけでは終わらない。

 シーシャの視界の中で、新たな違和感が発生する。一つ、二つと半端に透明な何かが増え…ゆっくりとシーシャは首を動かす。左を見やり、右を見やり、そこでも目にする。正面と同じような何かが、自分を囲うように次々と木々の奥から現れてくるさまを、はっきりとその目で見てしまう。

 

「は、はは……」

 

 無意識の内にシーシャから零れる、乾いた笑い。透明な何かは…モンスターはそれぞれに触手を伸ばし、それをシーシャに向けてくる。

 ここはそのモンスターの群れの生息地だったのか、それとも自身の絶叫か何かで集まってきたのか。そんな事は、今のシーシャが知る由もなく……分かるのは、快楽地獄はまだ終わらないのだという事だけだった。

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