超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。
人物・ベール
内容・自慰 野外露出 拘束 目隠し 玩具 排泄
ある時、ベールは夢を見た。自身が妙な洋館に閉じ込められ、脱出するべく探索をする中で破廉恥なアレコレを強いられ、どんどん自分の状態もおかしくなっていき、最後は石化した状態で衆目の前に晒されるという、色んな意味で強烈な夢を。
それはあまりに印象的で、困った事に刺激的な夢。ただの夢でありながら、ベールは恥ずかしくて仕方ないと思う程のものであり……だが、それだけでは終わらなかった。その刺激的過ぎる夢は、その中での感覚は、ベールの記憶と精神に深く深く刻まれており…忘れる事など、出来なかった。
「…………」
深夜のリーンボックス、とある駅のプラットホーム。そこに来た終電へ、リーンボックスの守護女神たるベールは乗り込んだ。
といっても別に、どこかに出掛けていたという訳ではない。趣味関連の遠征でこんな時間になってしまったなどという事ではない。今回のベールにとって、この電車は移動手段ではなく……目的地。
(やはり、この路線の終電は人がいませんわね…。それ自体は考えるべき事ですけれど…今はむしろ好都合ですわ……)
乗ったところで見回すベールだが、中に乗客はおらず、プラットホームにも人はいない。ベールの貸切状態であり、ベールが乗るまでは空の状態(勿論先頭車両に職員はいるのだが)で運行をしていた深夜の終電。その状態を確認したところで、ベールは口元に笑みを浮かべる。
そのベールは今、膝下までを覆うコートに身を包んでいる。扉の前に陣取ったまま、ベールは無言で『その時』を待つ。そして、扉が閉まり始めた瞬間…その時が訪れた瞬間、ベールはばっとコートを脱ぎ去り、それをプラットフォームへ投げる。
「あ、あぁ…やってしまいました、やってしまいましたわ……♡!」
震える声。その声に滲むのは興奮。そして、ベールは窓に映る自分の姿を見て、ゾクゾクとした感覚を抱く。──ヒール以外は一切何も身に付けていない、全裸を晒した自分の姿に。
「既にコートはあの場に置き去り、ここに隠れる場所など皆無…こんなの女神として、いや女として致命的過ぎますわぁ……♡!」
自分自身の行動に激しい動揺を感じながらも、ベールの頬は緩んでしまう。致命的だと思いながらも、高揚感が湧き上がる。
だが、言うまでもなく、そしてベール自身が口にしている通り、これは自分の身を滅ぼそうとしているのと殆ど同義。にも関わらず、このような行いをベールがしているのは何故か。どうしてこのような行いで、ベールは興奮を抱いているのか。…それは、その原因は、先日見た夢であった。
(あの夢を見てからずっと心の中で疼いていたものが、解き放たれていく感覚ですわ♡これが、『野外露出』の快感なんですのね…♡)
羊羹を見つけ、そこで閉じ込められ、多くの屈辱を味わされた夢。それは今思い出しても恥ずかしくなるものであったが、その最後を締め括る形となった、V字開脚での石化とその状態で多くの者の視線に触れるという一幕は、寝ても覚めてもベールの頭から離れなかった。離れないまま、ベールを悶々とさせていた。そして次第に、再びあの感覚を味わいたい、あの時の情動をもう一度感じたいと思うようになり……そうして、今に至る。
「もし、全裸露出している姿を誰かに見られたら…いえ、先頭車両から職員の方がこちらに来たら……♡」
そうなれば、自分は終わり。それどころか、女神である自分がこんな事をしていたと知られてしまえば、リーンボックス全体に悪い影響を及ぼしてしまう。そう思うとゾッとする反面、湧き上がる熱は止まらない。むしろどんどん熱くなり、昂り…ベールの手は、自然と自らの下半身へ。
「ぁん…♡もう、こんなに濡れているだなんて…。……ふ、ふふっ…こんな格好、見られた時点でアウトなのですから…もう今更、ですわよね……♡」
くちゅり、と股間から聞こえる濡れた音。ベールは秘所へ、割れ目へと指を這わせ、ゆっくりと撫でた後にその中へと挿れる。
その瞬間、股間で弾ける快感。普通にするのとは段違いの快楽に、引き込まれるようにして指は奥へと進んでいく。
「あっ、ふぁっ、んぅんっ…♡これが、露出オナニーの快感…♡んんっ…予想以上、ですわ……♡!」
初めは中指だけを挿れていたベールだが、すぐに人差し指も合わせて挿れる。それだけでは飽き足らないとばかりに、逆の手の指で陰核を摘み、擦るようにして指先で扱く。その内に段々と股は開き、膝が外を向き、はしたない中腰へと変わっていく。
頭から、もしも誰かに見つかったらという危機感、恐怖感が消えた訳ではない。むしろ頭の片隅には常にあり、気が気でないベールであったが、手は止まらない。それどころか、そのもしもを考えれば考える程、下半身が熱くなる。背筋にぞくぞくとした感覚が駆け登り募る。
「ふーっ、ふーっ♡このわたくしが、リーンボックスの守護女神グリーンハートが、こんな夜更けに全裸で公開露出オナニー♡女神として終わってる行為ですのにっ、気持ち良くて仕方ありませんわっ♡ふぁあぅぅんっ♡!」
気付けばベールは、爪先立ちの蟹股姿。乳首は触ってもいないのにピンと勃ち、内股には秘部から漏れた愛液が垂れる。弄れば弄る程快感が弾け、もっと、もっとという欲求が身体の奥から湧き上がり募る。
ベールが大胆過ぎる自慰に耽っている間も、車両は次である最後の駅へ近付いていく。そこに着いてからの事など、ベールは考えていない。今ベールが考えているのは、露出の興奮とそれに駆り立てられた快楽の事だけ。ベールの頭の中にあるのは、欲望とそれを満たしていく事への衝動のみ。
「あぁっ、イくっ♡イってしまいますわ♡このままわたくしっ、野外露出で、終電全裸オナニーでっ、変態プレイでイくぅうぅぅっっ♡!」
刺激で腰が引けていくが、無意識の内にそこからベールは前へ突き出す。扉に、窓の外に自分の股間と自慰をする姿を見せ付けるように、顎へと涎を垂らしながら両手でラストスパートを掛ける。
いよいよもうすぐとなった駅。破滅の可能性が近付く中、背筋を興奮と恐怖が揃って駆け巡る中、ベールは指を目一杯突っ込み、同時に陰核を強く捻り……絶頂へと、至る。
「んひぁあああぁああぁぁあぁっッ♡♡!」
びくんっ、と肩を大きく揺らしながら、同時に乳房を躍動させながら、ベールは絶頂。電流の様な快楽が股間から全身へ迸り、その快楽で押し出されるように艶めいた悲鳴を上げる。
身体を芯から突き上げられるような快感に、指を膣へと挿れたまま身震い。そうしてベールの表情浮かぶのは…恍惚の笑み。
(最高、ですわぁ…♡こんなのを知ってしまったら、わたくし…わたくし……♡)
最初から最後まで激しいまま絶頂感は突き抜け、心地の良い余韻へと移り変わっていく。大股開きのままなベールは、それも気にせず余韻に浸り…その内に、ベールが惚けている内に、終電は最後の駅へ到着。扉が開き、確認の為に職員が中へと足を踏み入れ、そして……
「……うん?今、誰かいたような…」
だがしかし、そこにベールの姿はなかった。あるのは無人の空間と…床に落ちた、不自然な水滴だけだった。
*
「か、間一髪でしたわ……」
駅の上空、深夜の空。そこにベールの姿はあった。ベールは停まっている終電を見下ろす形で浮遊しており…ふぅ、と安堵したように吐息を漏らす。
「流石に本当に見つかったら洒落になりませんものね…あぁそうだ、後で落とし物の連絡も入れておかなくては……」
若干上擦ってはいるものの、冷静な声を発するベール。そのベールは今、女神の姿となっていた。別段何も難しい話ではなく…ただ単に、扉が開く寸前で女神化したベールは、そのまま全力で加速して職員の横を通り抜け、続けざまに空へと急上昇を掛けた事で、職員に認識される事なく逃げたのだった。職員は普通の人間、それも特に身構えている状態ではなかったが故に、本気の女神の動きを捉える事が出来なかった…という訳である。
そうして難を逃れたベールは、地上へと降りる。既に相当スリリングな経験をした。その上危うく見つかる危機にも陥ったのだから、もう十分だろう、と冷静な自分が心の中で制止を掛ける。だが……
「…まだ、収まりませんわ…いえ、それどころかより一層……」
ぽつりと呟いたベールは周囲を見回し、誰もいない事を確認してから…女神化を解く。姿が変わると共に、プロセッサユニットも消失し……ベールは全裸に戻る。
「……っ…こ、これはこれでまた…♡」
直後、再びぞくりとした感覚が走る。誰かに見つかれば何れにせよアウトとはいえ、一応は『中』とも言える車内と違い、今は完全に外であるという事実が、新たな興奮となってベールを駆り立てる。
きょろきょろと再度周囲を見回し、誰もいない事を確認したベールは、物陰伝いに走り出す。素足のひんやり感を味わいながら、肌の熱くなる緊張感を抱きながら、昼間に予めリサーチし、『準備』をしておいたコースに入る。そうして最初に向かったのは……とある公園。
「はぁ…はぁ…この植え込みの陰に……」
戦闘時とは全く違う緊張と興奮で早くも息を荒くしながら、ベールは植え込みの陰へ手を突っ込む。音を立てないよう慎重に探り…そこにあった物を引っ張り出す。
それは、準備しておいた物の一つ。深夜の野外露出に向けて置いておいた紙袋。そしてその中に入っているのは…黒一色の眼帯ビキニ。
(落ち着いて…ゆっくり、少しずつ……)
取り出したビキニを、ベールは静かに身に付ける。街中で水着を着ているなど明らかに変、それが深夜となれば確実に不審者であるのだが、それでも全裸ではなくなったというだけで、ベールはほっとしたような気持ちになる。しかしその直後、眼帯ビキニのトップスに勃起したままの乳首が浮かび上がっている事に気付いて、興奮が再度思考を包む。
「こ、これでもう全裸ではないのですから…慌てる必要は、ありませんわね……♡」
紙袋をゴミ箱へと捨てたベールは、公園を出る。そこから次の目的地へ向けて、走る事なく歩き出す。
全裸でないといっても、非常識な格好である事は当然ベールも分かっている。加えてベールが用意しておいた眼帯ビキニは布地が少なく、プールや砂浜であっても人によっては破廉恥だと言われてしまいかねない程。つまり結局誰かに見つかっては不味いのだが…全て承知の上で、敢えてベールは走らない。わざと危ない選択をし、愚かだと思いながらもそのスリルを満喫する。
「…思っていたよりも、人の姿はありませんわね…けれどそれで良いのですわ…♡このような時間に不用意に出歩けば、こーんな変態と遭遇してしまうかも……あっ…♡」
自らを変態と称する事で、実際に言葉にしてしまう事で、更に興奮を抱くベール。そんな中、不意に眼帯ビキニの上側が捲れる。上から下に、開くように垂れ…再びベールの乳首が露わになる。
突如再公開されてしまったベールの胸。そうなってしまった理由は単純。眼帯ビキニをベールの胸元へフィットさせている上下二本の紐…その紐の内、上側が中央付近で千切れていた。
(こ、これはまた…不意打ちでのポロリもまた良いですわ……♡!)
眼帯ビキニの紐が切れた事に一瞬驚いたベールだったが、大して動揺はしていない。それどころか、千切れた結果の乳首露出に対してまた新たな昂りを抱く。
されど、それもその筈。何せ、ベールはこうなる事が分かっていたのだから。ビキニの紐が切れたのは、不運でも偶然でもなく…用意をした時点で、予めベールが切れ込みを入れておいたからなのだ。移動している最中に切れるように、切れてしまうように、ベールが細工をしておいた結果なのであり…そして勿論、切れ込みを入れたのは何もトップスだけではない。
「あ、あぁっ…このままでは、下も丸見えになってしまいますわ…♡このままわたくし、こんないつ人が現れてもおかしくない場所で丸出しの全裸に……♡」
口では動揺しているような事を言いながらも、ベールの頬は緩んでしまう。漏らす吐息は熱を帯び、心の中で期待が膨らむ。
それと共に聞こえてくる、微かな裂ける音。一歩歩く毎にそれは聞こえ、その瞬間は近付いていく。そうして音が聞こえ始めてから幾度目かの歩みの瞬間…若干食い込む形で腰と尻を包んでいた布の感覚が、ふっと消える。トップスと同様、ボトムスの紐も千切れ…そのままビキニははらりと落ちる。
「……っ♡!──っっ♡!」
反射的にベールは両手で胸と秘部を隠し、周囲を見回す。誰かいないか、見ていないか…それを確かめた後、ごくりと喉を鳴らしながら、ゆっくりと手を離す。
恥部を隠したのは、無意識の反応。だが手を離したのは…ベール自身の意思。離した瞬間、恥ずかしさが込み上げる。一度隠れていた分、ビキニを着る前以上の羞恥心が心に募り…しかし同時に、胸が高鳴る。興奮が更なる興奮を、欲求を招く。
「こ、こうなってはもう、堂々と歩く他ありませんわね…♡えぇ、そうするしかありませんわ……♡」
それまではビキニがあっさり千切れてしまわないよう、控えめだったベールの歩み。それを覆すように、ベールは胸を張って歩き出す。大きく股を開き、胸と尻を揺らして歩く。
言い訳紛いの言葉を度々言うのは、自分を誤魔化す為。それっぽい理由を口にしながら、ベールは欲求に従い、欲望を解放する。静かな深夜の住宅街を、全裸の女神が赤面しながらも深く愉悦し闊歩する。
(全裸だというのに、まるで寒いと感じない…むしろ深夜の風が心地良い…本当に、もっと早く知りたかったですわ♡露出プレイが、こんなにも気持ちの良い事であったのなら…♡)
十字路でベールは足を止め、耳を澄ませる。足音や物音がしない事を確認し…目視では一切確認をしないまま、ベールはばっと躍り出る。緊張は跳ね上がり、全身が熱くなり…しかしやはり、誰もいない。緊張は全て安堵へと変わり、ぽたりと秘部から愛液が落ちる。
そうして暫し住宅街を歩いたベールは、ある空き地の前へと到着。その空き地の端、無造作に伸びた草むらの中へと手を突っ込み…新たな紙袋を引っ張り出す。
「お次はこれ、ですわ♡」
誰も聞いていない事を承知で呟き、紙袋を開ける。中の物を取り出し、それを再び身に付けていく。
初めに身に付けたのは髪の色と合わせたケモ耳カチューシャ。早速全裸にカチューシャのみ付けるという珍妙な格好になるも、ベールは気にせず次の物を…二枚の絆創膏を紙袋から取り出した。
「あは…♡まるで昔のエッチな漫画、ですわね…♡」
無論それは、怪我をした場合の備え…などではない。ベールはぺたりと左の乳首に絆創膏を貼り付け、右の乳首も同様に行う。それにより、ガーゼ部分が乳首をしっかりと覆い隠すも、乳輪までは隠しきれず、それはそれで卑猥な姿に。更に絆創膏を貼り付ける際、勃起した乳首が乳房へ食い込む形となり、甘い刺激にベールは小さな吐息を漏らす。
「ふふっ…これを今から付けると思うと、胸が高鳴って止まりませんわ……♡」
三種類目として取り出したのは、小さなフックの四本の紐とテープ。そこまではただ立っていたベールだが、それを取り出したところで脚を肩幅より少し広めに開き、中腰となる。股間を強調するような姿勢となり…その状態で、フックを割れ目に引っ掛ける。
「んぁっ…♡ん、んっ…ぅふぁ……っ♡!」
しっかりとフックを割れ目の奥、膣の入り口に引っ掛けてから、ベールは紐を引く。フックと紐でヒダを捲り上げて、肌用のテープで下腹部に紐を固定する。それを四度繰り返し、斜めに配置した四つのフックで割れ目を開きっ放しの状態にする。
これにより、前から中が丸見えとなったベールの膣。閉じられなくなった事で夜風も膣内へ素通りとなり、その冷たさにベールは身震い。更に開いたままの膣からは、透明な愛液が滴り落ちる。
一応とはいえ隠した乳首とは対照的な、自らの膣の大公開。フックの食い込む刺激も相まって、ベールは膣を弄りたい、このまま指を突っ込んでぐちゅぐちゅと掻き回したいという衝動に駆られるが、堪えて最後の道具を手に取る。そしてそれを口元まで持っていき…恍惚とした表情で、ベールはそれの先端にキス。
「ふちゅ、んっ…♡んぇろ、ぷふ……♡」
たっぷりと唾液を塗すように、ベールは上から下まで舐める。舐め上げ、舐め下ろし、最後に舌先から唾液を垂らす。そうしてべたべたになるまで濡らすと、それを尻へと持っていき……ずぶり、と肛門に挿し込む。
夢の中でも経験した、肛門がこじ開けられ、本来排泄する為の器官へ逆に異物が登っていく感覚。そして直腸を拡げていくのも、ベールが挿れたのも、夢の中と同じようなアナルビーズ。それも、外へ露出する部分に尻尾の意匠が付いた代物。
そして、用意しておいたグッズを全て装着したベールは、自分の淫猥な姿…最早ただの変態ではなく、襲われる為の装いとでも言うべき格好になった自分にぞくりとした背徳感を覚えながら、まず膝を、続いて両手を路面へと突ける。ケモ耳と尻尾に相応しい、四つん這いの姿となって、その状態で歩いていく。
「はぁ…はぁ……♡(おまんこ晒して、アナルにも玩具を挿して、乳首には申し訳程度の絆創膏…おまけに全裸で四つん這い散歩だなんて、はしたないにも程がありますわ…♡こんなの獣にも劣るド変態ではありませんの…♡)」
疲れている訳でもないのに息が荒くなる。自分はマゾにでもなったのかと思うような、自身を蔑む言葉が頭の中を巡っては、開きっ放しの膣を疼かせる。既にもう十分倒錯的であるというのに、首輪も用意すれば良かった…などという思考が頭に浮かぶ。興奮して興奮して仕方がない。そんな自分に、心の中で少しだけ呆れ…ベールはひたすら、目の前の変態的行為へ一途に浸る。
「わ…わん、わんっ…わぅーん……♡!」
その内に思い付いた、更なるプレイ。ベールは周囲を見回すと、恥じらいを覚えながらも息を吸い、四つん這いはそのままに犬の鳴き声を響かせる。それが、誰かに見つかる可能性を上げてしまう危険な真似である事は重々承知。しかしベールはそれよりも、湧き立つ欲求と高揚感を優先していた。或いは全裸露出をした時点で、もう今更の話であったのかもしれない。
「くぁ、んっ…ふぁ……♡」
脚を動かし、腰が揺れる度に、どれかしらのフックが食い込み痛みと快感が同時にベールの秘部を襲う。その刺激でぴくんと尻が跳ねれば、尻尾付きのアナルビーズが直腸内で動く。自分では一切触れないまま、ぐりぐりと腸壁が虐められる。
じわりじわりと感じる快楽。極度の緊張状態と興奮により鋭敏化したベールの感覚は小さな快感でも大きな快感の様に捉え、艶めいた喘ぎが口から漏れる。我慢よりも、喘ぎ声をそのまま出す事を無意識の内にベールは選ぶ。
されど、結局は小さな快感。気持ち良くとも、興奮を押し上げてくれようとも、絶頂には程遠い。突き抜けるような悦楽には到底届かず、同時に別の欲求が溜まっていく。
(今、ここでオナニーをしたら…このまま路面やあのポールにおまんこを擦り付けたら、一体どれだけ気持ち良い事か……♡…け、けれどいけませんわ…!まだ、まだ…まだ……♡)
衝動的な欲望に流されてしまいそうになったベールだが、首を横に振って堪える。なりふり構わず弄りたい、ぐちょぐちょに掻き回したいという情動を必死に押さえ付けるように、歩む速度を上げて次の目的地へと向かっていく。
急げば急ぐ程、下半身を大きく動かせば動かす程、膣と後孔へと刺激も大きくなる。それはつまり、余計に欲求が増すという事でもあったが、ベールは内からの衝動に負ける事なく手足を動かし続け……その場所へと、到達。
「んはぁ…はぁぁ…♡や、やっと…これでやっとぉ……♡」
それは、住宅街の外れにある街灯の下。到達と同時に、待ち侘びたとばかりにベールの口元は緩む。
外灯近くの植え込みにもまた、ベールは紙袋を隠していた。その中に入っているのは、目隠しと手錠、それにタイマー式の南京錠。それを持って、ベールは外灯の真下へと移る。タイマーをセットし、目隠しを付け…自らの手首に手錠を嵌める。器用に手を動かして、手錠と外灯とを南京錠で繋ぎ合わせる。そして……
「あぁっ…♡これで、わたくしはもう……♡」
深夜の暗い路上の中で、光を放つ外灯の下。そこでベールは、M字開脚となっていた。腰を落とし、大胆に股を開いていた。
(終わりですわ…♡!もし誰かが来たら、確実にわたくし終わってしまいますわ……♡!)
全身から汗が吹き出す程の、極度の緊張がベールを襲う。これまではまだ、万が一誰かと遭遇しても、逃げる事が出来た。場所によっては隠れる事も出来た。だが、今は違う。手錠と外灯を繋ぎ合わせてしまった今、ベールは逃げる事も、隠れる事も、手で秘部を隠す事さえ叶わない。
そして、ベールがセットしたタイマーは三十分。その時間が経たない限り、錠が外れる事はない。何が起きようが、どうなろうが…仮にベールが誰かに見つかってしまおうが、淫乱女神として襲われてしまおうが、外れてはくれない。
「わたくし、なんて愚かな事を…♡こんな姿で見つかれば、犯されてしまうのは必至…♡それどころかきっと撮られて、それを使って脅されて、好きなだけ犯せる女神便器にそれてしまうのですわ……っ♡」
自分の状況を考えれば考える程、ベールの中で興奮が募る。そうなってしまえば破滅しかないというのに、胸が高鳴ってしまって仕方がない。
ごくり、とベールは喉を鳴らす。緊張と興奮、それに心の中に少しだけ残った冷静な自分が抱く不安感が混ぜこぜになって、身体全体が熱くなる。今どれだけ経ったのだろうか、後何分自分はこのままになるのかと、思考も心も掻き乱される。
されど同時に、ベールは心のどこかで「きっと大丈夫、どうせ誰も来ない」とも思っていた。決して断言出来る要素がある訳ではないのだが、今は深夜且つ、外灯で目立つとはいえ元から人通りが多い訳ではない場所、それに何よりここまでいて当然の駅職員を除けば誰とも遭遇していないという結果が、ベールの中である種の慢心…或いはバイアスとなっていた。故に緊張しつつも慌てる事のないベールだったが……。
「……──っっ!?」
ある時、その時、不意に聞こえた足音。幻聴でも、風か何かとの聞き間違いでもない、明確な人の歩く音。それが聞こえた瞬間、ベールは息を呑む。まだ遠い…だが明らかに近付いてきているのだと気付いた瞬間、瞬く間にベールは真っ青となる。
(ち、近付いてきているんですの…!?そんな、まさか…どうして、今……っ!)
一気にパニックとなるベールの思考。どうしても何も、偶然以外にありはしないのだが、まだいざとなれば即座に逃げられた先程までではなく、動けなくなった今となってから何故こんな事がと、ベールはある意味で自己都合中心の思考に陥る。
これまでスリルを楽しんでいたベール。しかしスリルは安全が確保されているからこそ、言うなれば何とかなるからこそ楽しめるものであり、その安全が失われてしまえば恐怖以外の何物でもない。ベールはこれまで楽しんでいた事を棚に上げて、自らの不安を呪う。止め時を見誤った、と自らの判断を悔やむ。そうしている間にも、足音は着実に近付いていく。
「あ、ぁ…あぁぁぁぁ……っっ♡!」
震える声が唇の隙間から漏れ出る。光の灯る外灯の下で見つからない筈がない。そんな事は分かっていながらも、目隠しの下で目を閉じ見つからない事を一心に願う。
静まり返った深夜だからこそ響く足音。ベールにとっては破滅へのカウントダウン。そして遂に、足音は一際大きく聞こえるようになり……不意に、止まる。ぴたりと突然聞こえなったかと思えば、その音は離れ始める。
(ぁ…え……?)
訳が分からず、ベールは茫然とする。そうしている間にも、どんどん足音は遠ざかっていき…聞こえなくなる。ベールの頭の中には混乱ばかりが残り…次の瞬間、電子音が背後から響く。
「ひぁっ…!?…あ…さ、三十分……?」
思わず小さな悲鳴を上げ、身体が跳ねてしまったベールだが、後ろ手に回した両腕が引っ掛かりなしに動いた事で、今のはタイマー式南京錠が外れる際の音だったと気付く。未だ激しい緊張と動揺が抜け切らないまま、ベールは脚を持ち上げる事で腕を背中側から前に回し、その流れのまま目隠しを取る。
(…十字路…ひょっとして、わたくしの存在には気付かないまま逆側の道へ行ったんですの……?)
復活した視界で見回したベールは、音がしていた方向にある十字路を見て、足音が遠ざかっていった理由を推測。なんて事はない、普通にあり得そうな可能性であり…冷静になった事で、そもそも普通の手錠程度なら最悪壊して逃げる事も女神には可能だったと今更気付いた。パニックになっていたとはいえ、そんな事も気付かない浅慮さにベールはなんだか恥ずかしくなった。
「はは…本当にわたくし、色んな意味でどうかしてますわね…。…って…あ……」
紙袋の中に入れておいた最後の道具である手錠の鍵を取り出し、ロックを外す。取り敢えずの安心を得た事で、ベールは気が抜けたように肩を落とし……下半身に、ぬるりとした感触を覚える。
それは、秘部どころか脚の付け根も、股ぐらや尻の割れ目に至るまでをもぐっしょりと濡らした、路面にも大きな跡を作る程の愛液だった。股が濡れていたのは、露出をしてから…否、全裸にコートのみを纏った格好をし始めた時点から今に至るまでずっとなのだが、目隠しをする前と後とでは、その濡れ具合が段違いだった。
一体何故、こうなっているのか。ここまで愛液が溢れ返った理由など…一つしかない。
「…興奮、していましたのね…後ちょっとで、女神として終わりだったというのに……♡」
あまりに貪欲な自分の身体に、ベールは自嘲的な笑みを浮かべる。一旦冷静になり、落ち着いていた筈の欲求が、正直な身体を認識した事でまた急速に煮え沸る。
ほんの少し前まで、ベールの頭の中は「流石にもう止めた方が良い。あれだけギリギリの事があったのだから、もうここが引き際だと考えるべきだ」…という思考が占めていた。しかさそれが、あっという間に隅の隅へと押しやられる。再燃した欲求はベールの頭も心も支配し、ぐちょぐちょの秘部へ指を突っ込む。
「くふぅうぅん…っ♡!緊張から解放されてのオナニー、滅茶苦茶おまんこにキますわぁぁ…ッ♡!」
挿れた瞬間の、指が膣を掻き分けていく感覚。興奮が跳ね上がっていたベールはそれだけで軽く達してしまうが、指は止まる事なく膣内を穿る。人差し指と中指、二本を纏めて根元まで突っ込み、刺激に肩を震わせる。
「おっ♡お"っ♡本当にっ、わたくしドスケベになってしまいましたわねッ♡オナニーなんてっ、ちょっと我慢して教会まで戻ればっ、幾らでも安全に出来ますのに♡なのにこうして、路上でする事を選ぶだなんて…ッ♡!」
刺激と快楽で、カクカクと腰が揺れる。ついさっき、あれだけ悔やんだというのに…と自分の学ばない姿勢に自分で呆れつつも、指は興奮のままに膣壁を引っ掻く。
同じ自慰でも、一度目とはまるで違った。遂に露出プレイに踏み出してしまったのだという高揚感のままに行った一度目と、そこからの全裸散歩で情欲を溜め、極度の緊張を経た上での解放感に満ちた二度目。どちらが良いかといえば…それは勿論、どちらも良い。そんな事を考えながら、自慰に耽る。今のベールに、冷静になるという思考もなければ、冷静になろうという気持ちもない。
(きっと何度も変態行為を繰り返した末に変質者として捕まる方は、こうして調子に乗るから破滅するのでしょうね♡段々油断して、もっとスリルを求めるようにって、歯止めが効かなくなる…わたくしも今、着実にそちら側に進んでいますわ♡これでは全裸露出常習犯のグリーンハートになってしまいますわぁんっ♡!)
馬鹿な事を考えていると思ってはいるが、その方が興奮する、とベールは肯定してしまう。膣を弄るだけでは飽き足らず、もう一方の手を尻へ伸ばして尻尾付きアナルパールの抜き挿しを始める。
暫く挿れっ放しになっていた事で慣れつつあった直腸への、自分だからこそ容赦のないピストン責め。膣とは、指とは違う悦楽にベールの口は半開きとなる。そこから吐息が、涎が漏れる。
「あはぁ、止まりませんわ…っ♡腰も、指もぉ……♡!」
くちゅくちゅ、ぬちゅぬちゅ。ぐぷぐぷ、ぶちゅぶちゅ。膣からも直腸からも、そんな卑猥な音が零れる。指は奥へ、更に奥へと愛液たっぷりの膣内を掘り進め、アナルパールは摩擦と凹凸で腸壁を絶え間なく掻き回す。
前からの刺激で腰が引ければ、その分アナルパールが食い込む。後ろから弾けた快感に腰が前へと突き出てしまえば、指に膣を抉られる。その繰り返しで、意図せずベールは前後に何度も腰を振る。自分の指とアナルパールに、ベールの身体は翻弄される。
刺激的で、甘美な快楽のスパイラル。しかし興奮の溜まったベールに長く愉しむ余裕はない。どんどん絶頂へ近付いていき、より激しくなる腰の動き、下半身の揺れで大きな胸も上下に弾む。
「ふーッ♡ふぅーッ♡女神グリーンハートがっ、路上でオナってイきますわよッ♡ん"ふぅ"うぅぅうぅッ♡!」
鼻息荒く、ベールは絶頂間近の自分へトドメを刺すように膣内へ突っ込んだ指を広げる。同時に根元まで押し込んだアナルパールを、持ち手を起点にぐりぐりと回す。そして膣壁を圧迫するように広げた指と、直腸をこじ開けているアナルパールを目一杯の力で一気に引き抜き……溜まりに溜まった快楽が、爆発する。
「お"ほぉおぉぉおおおおッ♡!変態露出オナニーでイ"ッくぅうぅぅう"う"ぅぅ"ぅッッ♡♡!」
股の前後から快楽が背筋を駆け抜け、頭頂部から突き抜けていくような絶頂。一際大きく腰が震え、ベールは絶頂と共に潮を吹く。下品で淫らな喘ぎと叫びが、外灯の下で響き渡る。
頭の中が沸騰し、そのまま溶けていくような快感。気持ち良いという思考以外が完全に吹っ飛び、ベールの表情は悦びに蕩ける。
この時のベールに、他者へ対する意識など微塵もなかった。見つかるリスクも見つかった場合に失う事も、一切頭の中にはなく、迸る絶頂感に腰をへこへこと浅ましく振りながら、その気持ち良さに浸っていた。
「はぁ、ぁあぁ……♡まるで、全身が沸騰していたようですわ…♡」
品のない蟹股姿で秘部に指を突っ込んだまま、夜空を見上げてベールは熱い吐息を零す。身体の奥で滾っていた熱が全身に広がったような感覚と、火照った身体へ当たる夜の風の心地良さ。ベールの心には深い充足感があり……しかしまだ、熱は残っている。ベールの中には、また渦巻く思いがある。
「…ここまでしたんですもの…それならば、とことんまで……ふふっ…♡」
たっぷりと余韻に浸った末に、ベールはグッズを纏めてまた歩き出す。充足感と、その上での新たな欲求で思考が占められているからか、ここに来るまでの四つん這いの事は忘れ、しかしいつどこで人と遭遇してもおかしくないスリルを肌で感じながら、ある場所へと向かって歩いていく。
これまでよりも、長い道のり。それを最後までまともに服を着る事のないまま、ベールは最後の目的地…そして、出発地点でもあるリーンボックスの教会へと到着した。
(ここは、昼間は多くの人通りがある場所…毎日数多くの国民が訪れ、或いは通っていく教会前…そんな場所すら露出プレイの舞台にしようだなんて、我ながら罪深い女ですわ……♡)
このまま早速…といきたいベールだったが、国の中枢機関にして女神の住居でもある教会は監視カメラを始めとする防犯設備が完備されている為、流石にそのまま行う事は出来ない。そうしようものなら、間違いなくカメラに不審者として自分が映るか、最悪警備の人間が来てしまう。その為一旦ベールはこれまた隠していた包みから用意した私服(無論最低限のものだけで、下着は一切無し)を取り出し、身に付けた上で教会内へ。監視のシステムを一度停止させた上で、服を脱いで正面へ出る。
「最後はやはり、何もない状態が一番…ですわよね♡」
道路に面した正面門。それを背にする形で出たベールは、フックやアナルパールを含む、身に付けていた物全てを外す。依頼もグッズも一切ない、完全な裸の姿となったところで、その場にぺたりと腰を下ろす。
「んっ…さあ、見て下さいまし♡これよりわたくしの、ぬれぬれおまんことアナルの大公開ショーを始めますわ♡」
そう言って、ベールは両脚を持ち上げる。後ろに引き、まずは足の甲を、続けて頭と背中を門に付けて所謂まんぐり返しのようなポーズを取る。更にその状態から股間へと両手を当てがい、指を伸ばして割れ目と肛門を同時に広げる。宣言通り、ベールは街へ向けて自らの恥部を大胆に晒す。
「……っ…♡!背徳感は、これまでで一番…ですわ…んんっ……♡」
やっている事は、先程外灯の下で行った内容と大差ない。しかし場所が、国の中枢の真正面である事が、ベールにこれまでとはまた別の興奮を与えていた。
加えて夜遅くとはいえ、住宅街と教会前では人が通る可能性がまるで違う。門の作りの関係から、正面からでなければベールの姿は死角になる為この深夜にベールの姿を目にする、という事は意外と難しいかもしれないが…だとしても、常に見つかる可能性はある。そんな状況が、ベールの高揚感を絶やさない。
(今度は、これで一時間…まともではない事をしているのに、なんだかこれが凄く贅沢な時間の使い方な気がしてきましたわ……♡)
近くに見える街の時計。それを見て、ベールは一時間このまま秘部を晒そうと決める。一方で、先程のように自らを拘束する事はない。一切のグッズを使わず、絆創膏も外し、純粋な『裸』を晒す…それこそが今、ベールの最もしたい事。
「もしこれが、明るい時間帯であったのなら…絶え間なく人が通る中で、突然わたくしのこんな姿が一目に映ったとしたら……♡」
妄想の中では、言葉通り大衆の前で全裸を晒す。驚きの声、唖然とする表情、そして興奮を隠す事の出来ない視線……それ等を思い浮かべるだけで、ベールは下腹部が熱くなる。野外露出を、変態的な格好を晒す事を、これまでベールは何度も何度も妄想し……そうしていよいよ、今日実行したのだ。してしまったのだ。
今目の前には、静かな街並みしかない。されど、次の瞬間には誰かが現れるかもしれない。自分の事を目にするかもしれない。そのスリルが、ヒリヒリ感が……堪らない。
(まだ十五分…まだこの三倍もの時間、ここでこうしているだなんて…あぁ、変態的にも程がありますわ…♡!)
風の音、遠くに聞こえる車両の音。僅かな音でも、聞こえる度にベールは緊張する。緊張と共に危険な興奮が駆り立てられ、音が聞こえなくなれば、或いは遠ざかっていけば、代わりに安堵感に包まれる。何も起こらない時間が続けば焦らされているような感覚を抱き、連続して音が聞こえれば、今度こそ終わりかと心を掻き乱される。夢の中でその快感を知ったとはいえ、ベールの野外露出はこれが初めて。初の露出プレイを経験している真っ最中のベールであったが、初めてにして既に露出の楽しみ方を深く理解しつつあった。
「…ぁ……♡」
ふと視線を斜め上に向ければ、停止状態の監視カメラと目が合う。停止している為今はただの飾りでしかない監視カメラだが、もし稼働していたのなら、ベールの全裸も、全裸で破廉恥なポーズをしている事も、その姿で露出プレイを楽しんでいる事も全て動画で収められていたところ。それを思うと、また身体が熱くなる。或いはもし、きちんと停止させられていなかったら…誰かが再起動を掛けてしまっていたら…そんな想像が頭を過ぎり、不安と高揚感が一緒くたになってベールの肢体を震わせる。
「はっ…はっ…見てぇ、カメラにばっちり納めてぇ…♡!わたくしの痴態を、見られる事を想像して興奮するような変態女神の醜態を…っ♡!」
自分は本当は見られたいのか、見つかりたいのか。露出プレイはこのスリルを愉しむものであり、本当に見つかってしまったら終わりではないか。それとも…そうなってしまった瞬間には、今以上の興奮があるのか。熱に浮かされたような思考で、ぼんやりとベールは考えていた。しかし考えたところで答えなど出よう筈もなく……気付けば一時間が経過していた。
「……っ…もう、一時間…ほっとしたような、名残惜しいような…。…あぁ…でも、この後はぁ……♡」
脚を下ろしたベールは、膝立ちの姿勢に移る。ただひたすら晒す為の一時間は終了した。しかしまだ、ベールには最後のイベントが残っている。
膝立ちになったベールが伸ばす手。その先にあるのは、用意した上で近くに転がしておいたシリンジ。そしてその中に入っているのは…ゼリー状の浣腸液。
それを手に取ったベールは、躊躇う事なく…むしろ欲情しながら先端を肛門へ。夢の中でも行われた浣腸…あの感覚を思い出してぞくりとしながら、自ら浣腸ゼリーを流し込む。
「ふくぁ…ッ♡ぅ、はッ…ふぅぅ"、んッ……♡」
ひんやりとした感触が、熱く熟した直腸の中へ一気に広がる。ここに来るまでアナルビーズを挿れていた事もあり、浣腸自体はベールが思っていた以上にすんなりと進んでいく。シリンジの中身が減っていくのと反比例する形で、段々とベールの腹部は重くなっていく。薄っすらとだが、お腹が張る。そうして完全に流し入れると、ベールは吐息と共にシリンジを抜き取る。
「はぁ、ぁ……♡あぁ、ああ…これですわ…♡この感覚、ですわぁ……♡」
艶かしく熱を帯びた声音。異物感と圧迫感が腹部を襲い、続いてすぐに排泄欲求が募ってくる。
その苦しさは、夢の中でも経験したもの。あの時も今も苦痛ではあるが、それ以上に悦びが身体の奥から湧き上がってくる。それをひしひしと感じながら、ベールはその場にゆっくりと立つ。
「ふー…ぅ…♡んふぅー…ぅ……♡」
両脚を肩幅より少し広めに開き、腋を見せるようにして両手を後頭部に当てる。それから軽く腰を落とし、腋見せ蟹股の変態的なポーズを取る。
続いてベールは深呼吸。ゆっくりと、吸って吐いてを繰り返す。同時に括約筋へと力を込めて肛門を締め、出ていこうとする浣腸ゼリーを押し留める。今出してはまだ勿体無いと、この感覚をもう少し楽しみたいと、ベールは排泄欲求に抗う。
(もう、少し…もう少、しぃぃ……ッ♡!)
脚に、尻に、肛門に力を込め、息むようにしてベールは耐える。しかしその我慢が長く続く筈もなく、段々とベールは震え始める。肌にはじわりと汗が浮かび、彼女の艶かしさが増していく。
その内に、肛門から頭を覗かせる浣腸ゼリー。漏れるように少しずつ伸びていくが、ベールが鼻息荒く力を込めると、吸い込まれるようにして直腸内へ戻っていく。出るか出ないか、そんな瀬戸際の状態をベールは繰り返し……ぎゅるるるる、とベールのお腹が音を鳴らす。
「ぅ、っ…あぁぁっ…♡!も、もう限界…限界ですわ……っ♡!」
これ以上は耐えられない。心からそう思った直後、ベールはより深く脚を開く。今もベールの腹部は苦痛に苛まれているが、その苦しみとは裏腹に、ベールの表情は期待と悦びで溢れ返る。
ベールはこの瞬間を待っていた。限界の限界を迎える瞬間を。耐えられなくなり、肛門という弁が決壊してしまう瞬間を。そして……
「う"ぁっ、あ"ッ、ああぁぁっ!…あぁ…あー…ぁ……♡」
勢い良く、一気にベールの肛門から漏れ出る浣腸ゼリー。まるで一本の太く長い排泄物であるかのように、ゼリーは路上へ落ちていく。べちゃりという音と、ベールの野太い声が静まり返った街へと響く。
時間にすれば、あっという間。途中で止まる事も、ベールが力む事もなく、浣腸ゼリーはすぐに排出されて流れ出ていく。しかしあっという間という事は即ち、肛門がゼリーによって激しく摩擦されるという事。その刺激に、快感に、ベールは口から涎を垂らし……ベールの浣腸ゼリー排泄は終わる。
「は、排泄…浣腸からの、生排泄までしてしまいましたわ…♡しかも、蟹股腋見せのドスケベポーズでゼリーをひり出すだなんて…んんぅ……♡」
絶頂した訳でもないのに、絶頂後の余韻にも似た多幸感と心地良い倦怠感がベールを包む。ヒリヒリと熱い肛門が、夜風に吹かれて冷やされる。
それからベールは振り返り、視線を下へ。そこにあるのは、教会の真正面に落ちているのは、今し方ベールがひり出した浣腸ゼリー。出したてほやほやの排泄物。見るからに下品で、街の景観を損なうような文字通りの汚物で……それをひり出したのは、こんな場所に落としたのは、他ならぬベール。この国の、守護女神。
「最低ですわ…最低で、最高ですわ……♡」
良くない。間違っている。そう思うからこそ抱く興奮。もう何度目かも分からないその興奮に身を、心を震わせながら、ベールはシリンジを手に立ち上がる。そして……
「うわ、何よこのぶよぶよしたやつ…ゼリーか何かなの……?」
「こんなものを教会の前に落としていくなんて、非常識な人がいたもんだな」
「あははっ、なんかあれウンチみたーい!」
「わー、ほんとだ。きったねー!」
数刻後、世が明けたリーンボックスの朝。早速街には人の姿が現れ、時が経つと共に通行人の数が増え……ちらほらと、教会前に落ちたゼリー状の物体を目にした者達が、遠巻きにひそひそと、或いは指を差して声を上げる。一体何かは分からないが汚らしい。もしこれを落としていった者がいるなら、正気を疑う。そんな言葉が、あちらこちらから発される。そうして騒ぎとまではいかずとも、教会前に残された浣腸ゼリーが注目を浴びる中、それを教会の中から女性が眺める。
「遂に、見られてしまいましたわ…わたくしの排泄物が…わたくしの変態プレイの不始末が…わたくしの国の、沢山の人々に……♡」
夜の内は経験する事のなかった、幸い経験せずに済んだ、見られる快感。ほっとした反面、どこか物足りなくも感じていたベールは、自らがわざと残した浣腸ゼリーを見られる事で、それに奇異や侮蔑の視線を向けられる事で、また一つ発情をするのであった。
*
「…まさか、夢の中で『夢で見た事を忘れられず、現在でしてしまう』という経験をする事になるとは…夢の中の夢というか、なんともややこしいですわね…。…と、いうか…初めてであそこまでの行為をするとか、夢の中のわたくしは流石に悶々とし過ぎではありませんこと……?」