超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。
人物・パープルハート グリーンハート
内容・玩具 媚薬 浣腸 排尿 撮影
そこはまるで、巨大な双六の盤石。人を駒に見立てて、実際にプレイヤーが盤石を進んでゲームを行う…そんな風に思わせる空間があった。
更にそこに存在していたのは、双六の様な空間だけではない。そのスタート地点、始まりの場所だと思われるマスの上に、二人の女神が…パープルハートとグリーンハートがいた。
「…さて、これは……」
「どうしたものかしら……」
顰めた顔を、二人は見合わせる。パープルハートことネプテューヌ、グリーンハートことベールは、女神の姿でその場所に立っている。
しかし二人は、望んでこの場にいる訳ではない。そもそもここが何なのかも分かっていない。遡る事十数分前。二人で協力して生活圏外のとあるモンスターを討伐し、さぁ帰ろうとしたところで、突然空間に穴が…別次元への扉とも少し違うような、穴としか言いようのないものが現れ、瞬く間に二人は吸い込まれてしまった。そうして二人が気付いた時には、もうこの空間にいたのであり……数分前と形容したものの、この空間内の時間が信次元と同様に流れているのかどうかも不明な以上、実際どの程度たったのかは定かではない。
「…やっぱり、やるしかないのかしら」
「かもしれませんわね。下手に遠くまで行き過ぎると、今度はここに戻って来られなくなりそうですし」
この空間に取り込まれた後、二人はまず飛び回り、ここがどこなのか確かめようとした。しかし双六の様になっている場所の外には何もなく、ただただ果てしなく続いているように見える。ベールの言う通り、道も目印もない以上、双六空間が見えない場所にまで行くのは危険であり……仕方ない、と思いつつも、二人は最初のマスに建てられていた看板へ目をやる。
それは、ルール説明が書かれた看板。といっても基本はよくある双六と同じな様で、唯一違う点があるとすれば、これは対戦ではなく、二人一組で交互にサイコロを振るという事。看板にはルールしか書いておらず、ゴールしたらこの場から解放されるのかどうかは全く不明だが…このまま何もしないよりはマシだと、二人は頷き合う。
すると二人の意思に反応するように、両腕で抱える程度の大きさのサイコロが現れる。それを見て二人は軽く言葉を交わし…まずはネプテューヌから振る事になった。
「取り敢えず、大きい目を出したいわね。そうすれば、早くゴールへ着けるし」
「えぇ、頼みますわ」
別に強く投げる必要などないのだから、と軽くサイコロを放るネプテューヌ。投げられたサイコロは床を転がり……止まった時に上を向いていたのは、赤丸が一つの目。
「……見事なフラグ回収ですわね」
「うっ…わ、わざとじゃないんだからね…!?」
半眼を向けられたネプテューヌは、若干恥ずかしそうにしながらスタート地点の次のマスへ。それに続いて、ベールも同じマスへと移る。
すると次の瞬間、二人の乗っているマスが淡く輝き出す。反射的に二人が身構える中、床からせり出すように箱が一つ現れ…その箱が開くと共に、宙にウィンドウの様なものが表示される。
「これは…何か、書いてあるわね。えぇと、身に付けている物を外して水着に着替える…って、水着!?」
「…双六なのですから、各マスで何かしらのイベントが発生するかもとは思っていましたけれど…まさか、こんな破廉恥な事だとは……」
文章を読み上げたネプテューヌは顔を赤くし、ベールは呆れた表情を見せる。箱の中には二着の水着が入っており、どうやらこれに着替えろとの事。
沈黙し、顔を見合わせる女神二人。下らない、と指示の内容を一蹴し、次の番であるベールがサイコロを取りに行こうとする…が、見えない壁の様なものに阻まれ、ベールはマスの外に出る事が出来ない。
「……っ…これは……」
「…指示に従わなくちゃ、進む事は出来ないって訳ね……」
ならば、とベールは攻撃を仕掛けるも、攻撃はそのまま通過する。ネプテューヌも試してみるも、やはり自分達だけは出られない。
突き付けられる二択。水着に着替えるという、恥ずかしく馬鹿馬鹿しい指示に従うか、このままここで手をこまねいているか。ネプテューヌもベールも迷い…しかし結局はこちらを選ぶしかないと、嘆息しながら箱の中の水着を掴む。
「…ところでこれ、サイズとかって……」
「恐らくわたくし達に合っているのでしょうね。丁度そちらの水着には紫の、こちらの水着には緑のラインが入っていますもの」
「…誰かが意図してわたし達をここに引き込んだのか、どこかで監視していてリアルタイムで指示や動画を用意しているのか…何れにせよ、分からない事だらけね……」
「着替える以上、監視の可能性は考えたくありませんけれど…仕方ありませんわ」
着替える以上、プロセッサユニットを解除し一度は全裸にならなければならない。そこへ監視…即ち誰かが見ている可能性が浮かんだ事で二人は顔を赤くするも、意を決してプロセッサ解除。ぴっちりと身体に張り付くボディスーツが消えた事で、自由となった二人の豊かな乳房がたゆんと揺れる。臀部もまた解き放たれ、彼女達の白く形の良い尻が二つ揃って晒される。
しかしそれも(当たり前だが)僅かな間の事。プロセッサを解除した二人はすぐに水着…それも競泳水着を思わせる物へと脚を通し、いそいそと身に付けていく…の、だが……
「んな……っ!?」
「こ、これは……」
肩まで水着を持ち上げ、着替えが済んだ…と思ったところで、二人は気付く。どちらの水着も、普通のワンピースタイプではない事に。
ネプテューヌの水着は、遠目に見れば何の変哲もない水着。しかしその実態は、股座の部分…即ちVラインが極端に急角度な、所謂ハイレグ水着だった。布地が少ないなどというレベルではなく、前は秘所の割れ目にすっぽりと引っ掛かってしまいそうな、後ろに至っては完全に尻肉の間に食い込んだ状態の、殆ど紐寸前の有り様だった。
一方ベールの水着は、見るからに異常。形こそ真っ当な競泳水着のそれだが、あろう事か穴が開いており…しかも開いているのは、両の胸と股座の三ヶ所。乳首と乳輪、それに秘所が丸見えという、最も隠すべき場所が公開されている水着。通常の水着同様布地の余裕など皆無であるが為に、隠そうとしても全く隠す事が出来ない始末。
「な、なんて卑猥な水着ですの…!?これでは着ていても大して変わらない…いえ、全裸とは別方向で卑猥でしかありませんわ……!」
「何を考えてるのよこの急角度は…こんなのを着て、このまま続けろとでも言うつもり……?」
更に赤くなった顔で抗議の声を上げる二人だが、それに応える者などいない。しかし指示にはきちんと従ったからか、一拍の間を置き転がったままだったサイコロが消失。直後に二人のいるマス上へ、最初と同じように出現する。
もう今の時点で既にこの双六らしきものを放棄したいネプテューヌとベールだったが、放棄したところで他に手がない状況である事は変わらない。それ故に、次の番であるベールは苦々しげな表情を浮かべながらも、サイコロを拾って正面へ投げる。
転がったサイコロが示した数字は三。多くも少なくもないその数字の通り、二人は三マス分進み…そこでまた、新たな指示が現れる。
「蟹股、中腰、両手を後頭部に付けた状態で、腰を前後に十往復。尚、その際ふん、と掛け声を上げる事……」
「…また、ふざけた指示ね…一体誰が指示を考えているのかしら……」
読み上げられた内容に、ネプテューヌは呆れて額を押さえる。ベールも同様に、本気で嫌そうな表情を見せ…そこでふと、現れた指示説明の上に、数字の0らしき二つの表示がある事に気付く。
恐らくそれが、回数のカウント。やらなければ進む事が出来ないと既に分かっている二人は、表情を曇らせながらもさっさと済ませようと指示に沿ったポーズを取り、小声で掛け声を発しながら素早く腰を前後させる。だが、何度往復させようとも、カウントは0から変化しない。
「ちょっ、どうなってるのよこれ。この数字が、十回のカウントじゃないの?」
「分かりませんわ。けれど、他にカウントらしきものは…あら?」
何故変わらないままなのか、そもそも本当にこれがカウンターで合っているのか。怪訝な様子で二人は数字を見つめ…再びベールが、今度は指示説明の表示が変わっている事を発見。そこには新たに、『足の角度、股の広がり、腰の高さ、腋の開き、前後動作、声量』という、項目の様なものが増えており…試しにベールは、ぐっと腰を深く落とす。すると腰の高さ、という部分の隣に丸印が浮かび、ベールが腰を上げるとそれも消える。
「…どうやら、基準を満たした状態でなければカウントされないようですわね」
「みたいね。でも、あんな深く腰を落とすなんて……ううん、どうせ躊躇ってたって恥をかく時間が増えるだけ。基準を満たしてさっさと終わらせるわよ」
首を横に振り、速攻で済ませようと言うネプテューヌにベールは頷く。それからこの場を誰かが見ているかもしれない、という可能性を極力考えないようにしながら、項目を満たす為のポーズを取る。
二人はまず、脚を開く。肩幅に開いてもまだ丸が出ない為、更に両脚を大きく広げる。続けて足先も、180度とはいかずともかなり外側へ向けて開き、腰を膝が直角レベルになるまで落とす。この時点でもう、力士が四股を踏む上での構えである股割りの様になっていた為、半ばヤケのように二人は両手を後頭部に当てて思い切り腋を開く。
「くっ…こんな格好で、こんなポーズをする羽目になるなんて……」
「もし何者かに仕組まれた事であれば、絶対にただでは済ませませんわ……!」
自分の今の格好を想像し、激しい羞恥心に見舞われる二人。それを堪えながら腰の往復を始め、合わせて掛け声を発するも、最初はどちらも丸にならない。ならばもっと、と動きを大きくしていく内に動作の方は丸になるが、中々声量はクリア出来ない。
もう既に、かなり声は出している。赤っ恥の格好で腰を前後に何度も振りたくるなど、恥辱以外の何物でもない。それでも駄目なのか、もうとにかく今は終わらせてこの恥から解放されたい、そんな思いで遂に二人は目一杯声を張り上げ……次の瞬間、漸くカウントが動き始める。
「ふんっ!ふんっ!ふんッ!ふんッ!」
「ふんッ!ふんッ!ふんッ!ふぅんッ!」
高貴なる存在にして、絶世の美女たる女神が発するには、あまりに野太く品のない声。酷い蟹股と深過ぎる中腰に、大々的に公開された腋。片や超ハイレグ、片や穴開きでどちらもいやらしく強調されている股間。そんな状態で前後に躍動する腰と、それに合わせて跳ね回る二人の大きく豊かな胸。肉感たっぷりな丸い尻。側から見れば、それはあまりにも下品で、間抜けで、何より扇情的な光景だが、本人達は至って真剣。一振り一振り、力強い声を上げ、回数を重ね、そして……
『ふんッ──ふんッッ!』
身体全体を揺らすような、十度目の腰振り。その往復が済んだ瞬間、浮かんだ数字も10に変わり…指示共々、ふっと消える。それと入れ替わる形で、サイコロがまた足下に出てくる。
「…はぁ…大した運動でもないのに、汗をかいた気がするわ…嫌な汗をね……」
「わたくしもですわ…。序盤からこんな内容となると、先も思いやられますわね……」
体力よりも精神力を削られる、と感じながら、ネプテューヌがサイコロを抱え上げ、すぐに転がす。彼女二度目のサイコロ振りは、四という悪くない数字であり…しかし二人共もう、大きな出目になってほしいという思いより、下劣なマス以外になってほしいという思いが頭を占めていた。
そうして四マス先に二人は移動。辿り着いた瞬間、またも表示が現れるも…今回は、それだけではなかった。
『これは……』
表示のウィンドウと同時に、それとは別の画面らしきものが複数周囲に現れる。数拍の間を経たところで、真っ暗だった画面には光が灯り…そこにはそれぞれ、画面ごとに違う方向から撮っているらしき、ネプテューヌやベールの映像が流れる。
今後常に、追従型カメラが撮影を行う。現れた指示には、そう書いてあった。画面の方もよく見れば、上部に小さなレンズ…カメラの部分があった。どうやら撮影された映像は、その場で流される…自分達の撮られている姿を見せ付けられるという事らしい。
「何かをさせられる訳じゃなかったから、これまでのよりはマシ…と言いたいところだけど……」
「これはこれで悪趣味ですわ……」
全くだ、とネプテューヌは頷き、映像が流れ始めた時点で出てきていたサイコロをベールへと渡す。受け取ったベールはすぐに投げ…転がったサイコロは、再び三の数字を示す。
「さて、次は……」
一足先に三マス進んだベールは、そこで次の指示を確認。早めに終わるものが良いと思いながら目を通し…しかしネプテューヌが隣にやってくる中、読んだベールは絶句する。
「ベール?急にどうしたの……って、はぁぁっ!?」
その様子を変だと思ったネプテューヌは、同じように表示を読み…次の瞬間、激しい動揺の声を上げた。
されどそれも、当然の反応。何せ、そこに書いてあった指示は、『水着を脱ぎ、その上に排尿する』というものだったのだから。
「ば、馬鹿じゃないの!?こんな指示、お断りよお断り!」
怒りと羞恥で顔を真っ赤にするネプテューヌ。絶句していたベールも、幾ら何でもこれは…という表情を浮かべていた、が……
(……っ!?な、なんで…そんな、急に……)
(まさか…わたくし達の身体にまで、干渉が出来るんですの……?)
その直後、二人はほぼ同時に肩を震わせる。驚きと動揺が、二人の精神に駆け巡る。──突如、強い尿意を感じ始めた事で。
互いに確認した訳ではない。しかし表情から、そして自分の身に起こった事から、相手も同じ状態なのだと察していた。
それからベールは、確かめるように手を伸ばす。その手はマスの外に出ようとした瞬間、見えない壁に阻まれて止まる。
「申し訳ありませんわ、ネプテューヌ…」
「…ベールのせいじゃないわ。悪いのは、こんな指示を作った存在なんだから……」
自分が違う数字を出していれば、と謝罪するベールに、今度はネプテューヌが首を横に振る。それから二人は、数秒沈黙。
もう、どちらも分かっている。恥ずかしかろうが何だろうが、やるしかないと。だがだとしても、ネプテューヌもベールも羞恥心を捨てた訳ではない。ましてやこのマスの指示は、これまでのものより一段と変態的なものであり…しかし沈黙の末、ベールは意を決する。穴開き水着に手を掛け、着た時とは逆の手順で降ろしていく。
「…元よりこれは、痴女の様な格好…それを思えば、脱ぐも脱がないも大差はありませんわ」
そう言いながら、ベールは水着から脚を抜き、全裸になる。彼女のグラマラスな肢体が再び露わになる。そんなベールの姿に、決心に感化されたネプテューヌは、自身も同じように水着へ手を掛けて、ベールに続いてハイレグ水着を静かに脱ぎ去る。
「…その、ベール…ここはお互い、背を向けておかない…?」
「そ、そうですわね……」
今の時点でも十分恥ずかしいが、更に恥ずかしいのはここから。それが分かっている二人は小さく頷き合い、背を向けた状態で水着を軽く畳んで置く。それから数秒の逡巡を経て水着の上に跨がると、ゆっくり腰を落とす。背を、尻を向け合ったまま、和式便所に座るような格好となり……ぶるり、と二人の肩が震える。やっぱり止めたい、こんな屈辱味わいたくないと叫ぶ心は、そうせざるを得ないのだという思考と、どんどん強くなっていく尿意に押し潰され……彼女達の股間から、黄色の液体が流れ出す。
──チョロッ、チョボッ、ショワワワワワワ……!
「く、ふっ……」
「ふっ、ぁ……」
聞こえてくるのは流水と、それが防水性の布を叩いて跳ねる音。漏れ出るのは黄金水と、我慢から解き放たれた女神の吐息。つい先程まで着ていた、まだ人肌の温もりが残る水着が、より温かい排尿によって濡れていき、それは床にも広がっていく。股間から排出される尿の量はネプテューヌもベールも多く、水着を中心とした黄色の水溜まりを作るどころか、更に広がり爪先立ちとなっている足の指にも触れてしまう。
(お、多過ぎますわ…っ!それに、音も…っ!)
(は、早く…早く止まってぇ……!)
背を向け相手の姿は見えずとも、この距離では音が丸聞こえ。それに実のところ、相手の姿も見えていた。自分達の周囲に浮かぶ、まるで二人を囲うように広がっているカメラ付きの画面が、排尿をしているネプテューヌとベールの姿をばっちりと映しており、自分の姿も相手の姿も見せ付けられてしまっていた。
『はぁ…はぁ……』
激しい恥辱で心を掻き乱され、気付けば呼吸も荒くなっていた二人。漸くそれぞれ尿が止まり……恥ずかしさで手を握り締めたまま、無言で二人は立ち上がる。
いつの間にか現れていたサイコロ。偶然か意図的かは分からないものの、サイコロは尿溜まりに触れない位置に置いてあり、それをネプテューヌは拾って投げる。さっさと進みたいという思いで雑に投げられたサイコロは転がり…出た目は、二。
「…ネプテューヌ、さっきから……」
「わ、わざとじゃないわ……」
ここまで三度投げ、三度とも三以下しか出してないネプテューヌの引きの悪さに思わずベールは呟く。ネプテューヌもその自覚はあったようで、恥ずかしそうに先へ進み…ほんの少しだけ、ベールの表情に柔らかさが戻る。
が、それも一時の事。進んだ先のマスで表れた新たな指示を見て、二人の表情は再び歪む。
「この…変態……ッ!」
どこにいるかも、そもそも本当にいるかも分からない相手に向けた、忌々しさに満ちたネプテューヌの声。
牛乳浣腸を行い、ディルド付きのボクサーパンツで肛門に栓をした状態で、次のマスまで我慢する。──それが、表示された次なる指示だった。
「覚えていなさい…絶対に、女神を侮辱した事を後悔させてあげるわ……!」
「わたくしもですわ。これ程の屈辱、晴らさずになどいられませんもの……」
怒りで肩を震わせるネプテューヌと、静かに…しかし冷たい怒りを声に孕ませるベール。そんな中で、床には白い液体…恐らくは牛乳の入った大きなシリンジと、中の膨らんだボクサーパンツがそれぞれ現れ…心底嫌そうにしながらも、二人はシリンジを拾い上げる。もう二人に、躊躇う様子はない。躊躇っても無駄だと、その時間こそ無駄だと、二人は十分に理解していた。
故に、先と同様互いに背を向け、まずはシリンジを…と思った二人だが、そのシリンジは大き過ぎて、すぐに自分では上手くやれない事に気付く。自分一人で行う事は出来ない。かといって、やらずに進む事も出来ない。となれば、取れる選択肢は…一つ。
「…お…お手柔らかに頼むわ、ベール……」
「ぜ、善処しますわ……」
顔を背け、それから膝に手を突いたポーズを…ベールへ尻を突き出すような格好を取るネプテューヌ。自分は一体何をやっているのか…そんな思いに駆られながらも片手でシリンジを持ち、もう一方の手でネプテューヌの臀部の割れ目を広げ、肛門へと先端を当てがうベール。そしてベールは息を吐き…極力丁寧に、牛乳を注入し始める。
「ひぁっ…!?」
「……!も、もっとゆっくりの方が良くて…?」
「う、ううん大丈夫よ。ちょっと、思った以上に冷たかったから驚いただけ……」
つぷり、と先端だけを肛門へ差し込んだ状態から、直腸内へ流れ込む牛乳。入ってきた瞬間、ネプテューヌは尻をびくりと震わせるも、大丈夫だと言って続行を要請。頷いたベールによってシリンジ内の牛乳は少しずつ直腸へと移っていき…ネプテューヌの腹部は、急速に冷えていく。
(これが、浣腸…凄く、変な感じで…それに、段々お腹が張っていく……)
もじもじと、無意識の内に内股となった足の指先を不規則に上下させながら、ネプテューヌは耐える。まだ辛いという程ではない。しかしその冷たさと張りからは、嫌な予感しか感じられず…更に途中からは、牛乳の量の多さも思い知る。シリンジの大きさの時点で、大量である事は分かっていたが、それを肛門から直腸へと流し込まれる事で、改めてその量を感じさせられる。
「ん、んっ…ぁくっ……」
「ネプテューヌ、もう少しですわ…もう少し、もう少し……えぇ、終わりましたわ…!」
「あ、ありが……、──っ!?べ、ベール…!ボクサーパンツ、取って……っ!」
「え、あ……!」
時間を掛けての牛乳浣腸が完了し、ベールはそっとシリンジを抜く。まだ締まりの強い肛門は、シリンジの先端に一瞬引っ張られ、しかしすぐにちゅぽんと外れる。
一先ず注入が済んだ事で、ネプテューヌは安堵したのだが……次の瞬間、ネプテューヌを襲ったのは猛烈な排泄感。便意という訳ではなく、注入された液体そのものである牛乳が肛門から流れ出てしまいそうになった事で、ネプテューヌは慌ててディルド付きのボクサーパンツをベールに求める。慌てた理由を理解したベールがすぐに渡せば、ネプテューヌは泡を食った様子でボクサーパンツへと脚を通し…勢いそのままに、パンツを腰まで引き上げた。
「い"ぃ"っッ!?」
「だ、大丈夫でして……?」
「ぁ、ぐッ…な、何とか…大、丈夫……」
勢い良く持ち上げられ、下から突き上げるような形で肛門へと深く食い込むディルド。深々と突き刺さるその痛みと刺激でネプテューヌは目を剥き、ボクサーパンツを引き上げた格好のまま、爪先立ちで数歩よろめく。
間一髪間に合った事で、辛うじて牛乳は漏れ出る事を免れた。突き刺さった瞬間の痛みも、直腸内部が牛乳で冷やされている事で割とすぐに引いてくれる。何とかネプテューヌは窮地を逃れ…しかし当然、楽になった訳ではない。訳ではないが、まだ進む条件を満たしていない、と今度は自分がシリンジを持つ。
「ベール…先にボクサーパンツを途中まで履いておく事をお勧めするわ…」
「あ、あまり良い見た目ではありませんけれど…今となっては些細な事ですわね……」
ネプテューヌのアドバイスに従い、ベールは予め膝の辺りまでボクサーパンツを脚へと通してから、先のネプテューヌの様に彼女の方へ尻を差し出す。そうしてネプテューヌもまた、シリンジの先端をベールの肛門へと当て…ゆっくりと、差し込む。
「ぁ…ふゃっ、ぁんっ……」
「べ、ベール…なんていうか、艶かしい…わね……」
「そ、それは言わなくても…んんっ…いい事では、なくて…?」
先のネプテューヌの様子から冷たさに身構えていたベールは、その甲斐あって驚く事こそなかったものの、やはり吐息は漏れてしまう。そのベールの直腸へと、ネプテューヌは牛乳を挿れていく。
慣れない感覚に、時折肩を、膝を震わせるベール。それはネプテューヌと同様と反応だが、ネプテューヌ以上の大質量を持つベールの乳房は、ベールの震えに合わせてたぽたぽとと揺れる。背後からでも分かるその揺れに、ネプテューヌはつい視線を逸らし…結果、力加減を見誤る。ここまでは少量ずつ注入されていた牛乳が、いきなりぐっと注ぎ込まれる。
「はひんっ!?ね、ネプテューヌ…!?」
「あ、ご、ごめんなさいベー…うぁっ……!」
「…ネプテューヌ…?…もしや、お腹が……」
まさか、直腸の牛乳が下剤の様に効いてきたのか。今の突然の事も、それが理由なのかとベールは思う。無論原因は単なるミスなのだが…本格的に効き始めているのも事実。背を向け尻を突き出しているベールには分からない事だったが、この時ネプテューヌの額には、脂汗が滲み始めていた。
「べ、ベール…もう少し、ペースを上げても…いい、かしら……?」
「か、構いませんわ。わたくしの事は…はぅ…気にしないで、下さいまし……」
了承を得たネプテューヌは、少し強めに押していく。ベールは膝に置いた手を握り締め、流れ込む冷たさと、内側からの圧に耐える。そうして最後まで注入を終えると、ネプテューヌは一声掛けてからシリンジを抜き…息つく間もなく、直腸内にたっぷりと流し込まれた牛乳が肛門へ向けて押し寄せる。
「こ、これっ、はぁあぁぁ……ッ!」
冷たさ同様覚悟していたベールだったが、その排泄感は予想以上。悠長にしていたら本当に漏れてしまうと、ベールは途中まで上げているボクサーパンツを引っ掴み、上半身を跳ね上げながら即座にパンツも引き上げる。
しかし、この時ベールは忘れていた。慌てるあまり、失念していた。勢い良くボクサーパンツを履く…そうする事で、一体何が起こるのかを。
「あ"ひぃ"ぃッ!?」
じゅぷんっ、とボクサーパンツの中でベールの肛門を貫くディルド。太く長い異物が一瞬で根元まで後孔へ食い込み、ベールは奇声を上げてその場で仰け反る。少しの間、その場から動く事が出来なくなる。
その様子を、ネプテューヌは見つめていた。自分も先程はこうだったのか、という思いで。そしてこれも、周囲のカメラで撮られて映されている…故に何も隠す事は出来ないのだという諦観の中で。
「ぅ、あッ…お腹の中が、おかしく…なりそう、ですわ……」
「わたしもよ…けど、これで……」
恥辱の思いを頭から振り払い、ネプテューヌは言葉を返す。その間にも便意は、腹痛は強さを増していたが、腹部を抑えて懸命に堪える。
やり取りの最中、足下に出現したサイコロ。拾う為に屈もうとしたベールは膨らんだ腹部に阻まれ、更に前屈みとなった事で直腸に刺さったディルドが動いてびくりも肩を震わせるも、何とか耐えてサイコロを掴む。そのまますぐに前方へ放る。
この時ベールは、この時ばかりは小さい出目になる事を望んでいた。だが、よりにもよって出た目は六。マスは一つ一つがそれなりの面積を持ち、更にマス同士は隣接している訳でもない為、六となると移動距離もそれなりとなる。無論普段であれば、なんて事ない距離なのだが…今だけは、平坦な道でも辛く困難。しかしそれでも、進むしかない。
「ふ、くっ…ぅあっ……」
「き、気をしっかり持つのですわ、ネプテューヌ……!」
増す一方の便意と腹痛で、内股のままじりじり進むのが精一杯のネプテューヌ。そのネプテューヌをベールは励ますも、彼女自身段々と同じ辛さが迫ってきており、ベールの顔にも大粒の汗が浮かんでいく。
今すぐディルド諸共ボクサーパンツを脱ぎ去り解放されたいという衝動と、そんな屈辱は絶対に味わいたくないという思いがせめぎ合う中、二人は必死にマスを進む。何とも呼吸を繰り返し、全身を硬らせ、腹部を抑えた前傾姿勢でじりじりと前に進んでいく。そうして何とか二人は六マス先へと到達し……されどやはりというべきか、何もなしにただ排泄させてくれるような事はなかった。
「こ、こんなところに出せと言うんですの…?それも…ぐ、ぅっ…お互いに、確認し合いながら…など……!」
到達する頃にはベールもかなりキツくなっており…しかし現れたのは、そんな中でも思わず憤慨するような指示。表示された指示では、排泄が許可されていたのだが…その排泄先は便器でもどこか身を隠せる場所でもなく、表示と共に出現したただの桶の中だった。しかも互いに向き合った態勢で、桶の外に一切漏らしてはいけないというルールまでもが付随していた。
マスを進む度に現れる指示は、自分達を辱める為のものでしかない。既にベールはそう確信しており、だからこその憤慨でもあった。だが……
「…しましょう、ベール…今は…早く……」
「…ネプ、テューヌ……」
拳を震わせるベールの手首を掴み、ぼたぼたと脂汗を垂らしながらネプテューヌは言う。自身も苦痛が増すばかりの中、ベールはそれに何も返せず…二人は向かい合って立つ。中腰まで姿勢を落とし、その状態で尻を背後へ突き出し…それぞれ臀部が桶の真上へいくようにする。そして二人は、頷き合い……ボクサーパンツを、下ろす。
「ぁ、あ、あああ"ッ!」
「い"ぃッ…お尻っ、捲れ…てぇぇ……ッ!」
引っ張られる形で、ずぼっ、と二人の肛門から勢い良く抜けるディルド。力任せに引っこ抜かれたディルドが腸壁と肛門の裏を擦り上げた事で、ネプテューヌもベールも揃って目を剥き……次の瞬間、二人の女神の絶叫が響く。
「出るッ、出るぅ"う"ううぅうぅ"ッ!ん"ひぃいいいいぃぃいッッ!」
「ふぐぅうぅううぅ"ぅ"ッ!お"ッ、お尻がぁああぁぁああああッッ!」
決壊したダムの様に、凄まじい勢いで噴出される牛乳。ディルドという栓を失った事で、肛門から噴射でもされたかのように牛乳が桶の底を叩く。たったそれだけでも、ネプテューヌとベールには肛門が焼けるようか刺激が迸り…だがすぐに、肛門は内側から捲れ上がる。こじ開けるが如く押し上げられる。
メリメリと、音を立てそうな程に広がる肛門。ぽたぽたと残った牛乳が桶の中へと滴り落ちる中、きゅっと窄んでいた時にはあった肛門の皺は尽く引き伸ばされ……『本番』が、姿を現す。
「ん"ッふ、ぅ"う"ううぅン…ッ!」
「ほッ、ぉ"っ…ぉぉおぉぉお"ぉ"…!」
この空間に来る前、モンスターの討伐を行っていた事が良い運動となったからなのか、先程突然尿意が押し寄せてきた事と同様、身体に何かされたのかは分からない。だが、確かな事はただ一つ。牛乳浣腸によって引き摺り出されたのは、肛門をこじ開けその頭を見せたのは、長く太く茶色い大便。力む度に大便は肛門から伸び、しかし切れる事なくぶら下がる。まるでそれが尻尾であるかのように、揺れながら少しずつひり出されていく。
「はッ、ぁっ…くぅぅッ……!」
「んッ、ん"ぅ…ふぅっ、ぅ……!」
長々とした大便は、向き合った姿勢である為お互いに見えてしまう。目を逸らしたくなる二人だったが、互いに確認しながら、というのも指示の内である為、嫌でもその目に収めなければならない。…尤も、今も二人の周囲ではカメラが稼働し映像を流している為に、目を逸らそうともその方向にある映像を見せ付けられるだけなのだが。
踏ん張る事で、赤くなっていく顔。込めた力と羞恥心、それにここまでの負担も合わさる事で、汗びっしょりとなる肢体。体勢が体勢である為に、バランスも悪い…仮に転ばなかったとしても桶から零してしまいそうだと感じた二人は、一瞬視線を交わらせると、どちらからともなく指を絡め、手を握り合う。そうして目一杯の力を振り絞り……ぶら下がっていた大便は、完全にひり出されてぼとんっ!…と桶の中に落ちる。
「んはぁっ!…はぁ…はぁ……」
「ふぅ"ぅんっ!…はっ…ふぅ……」
既に桶の中には牛乳が溜まっていた事で、二つの大きな音が鳴る。その直前には、再びの女神らしからぬ声が響き…疲労と安堵の混じった呼吸が、最後に残る。
「よ、漸く…一息、吐けますわね……」
「そ、そうね…こんなところで、ゆっくりは…したく、ないけど……」
排便後の尻を拭くのも忘れ…といっても、拭く為の紙などないのだが…手を離しつつその場にへたり込むネプテューヌとベール。ちらりと背後を見れば、そこにはたっぷりと桶に溜まった牛乳と、それに半ば沈む形で存在する長大な一本便が…たった今自分が出した排泄物があり、今度こそ二人は目を逸らす。それと共に、こんな大きなものが身体の中にあったのかと、内心では驚きも抱く。
そうして息を整える事数分。二人は立ち上がり、先へ進むべくまたサイコロを振る。ネプテューヌが振ったサイコロは二となったが、もう特に何の反応もする事なく二人はニマス先へと進む。
(……っ…何、かしら……)
(何か…先程から、身体が……)
無言で二人は移動する。その理由は、単に喋る事がなかったからだが…内心では、ネプテューヌもベールも違和感を抱き始めていた。それははっきりとしたものではなかったが、確かにじわじわと、身体の芯から『熱』が込み上げてくるような感覚であり…しかしそれについて答えが出るより先に、二人は移動先へと到着。次は一体どんな碌でもない指示が出るのかと心の中で身構え…直後、サイコロが出てきた事で驚く。
「これは…ひょっとして、何もないマスだとか、もう一度進めるタイプのボーナスマスだったり?」
「まだそうとは限りませんわ。第一対戦ではない以上、もう一度進めるだけのマスであれば、それは何もないマスと実質同じ……」
楽観視するべきではないと言いながら、ベールはサイコロと共に出てきた表示へ目をやる。そして、読む中で言葉は途切れ…やはりかと、肩を落とす。
ベールの懸念した通り、書かれていたのはそんなありがたい内容ではなかった。表示の内容は、サイコロをそれぞれ振り、出た目の数だけ性具を膣か後孔に挿入せよというもの。つまり今出てきたのは、先に進む為ではなく、自分を責める性具の数を決める為のサイコロ。
「はぁ…内容も嫌だけど、自分が段々とこういう指示に慣れつつあるのを感じるのも嫌な気分だわ…。…でも、挿れるものはどこにあるのかしら……」
「大方、サイコロの目が確定したところで出てくるのでしょう。…今度はわたくしが……」
自分が先に、とベールは言いたかったのだが、その時にはもうネプテューヌがサイコロを手にしていた。実は浣腸の件…先に浣腸をした分苦しむ時間が長くなったネプテューヌに対してベールが申し訳ないと思っている事、だから気を遣おうとしている事をネプテューヌは察しており、気遣いは不要だと示す為に先んじてサイコロを持ったのだが、当然それが理由である為何故先に取ったのかを話はしない。そして、これまでと同じ調子でサイコロを投げ……
「…ろ、六…?ここまでずっと小さい数字しか出てこなかったのに…こんな時に限って、六なの……?」
もし彼女が芸人で、これが常識的な範囲内の双六であればある意味美味しいと思うような…しかし実際には何一つ嬉しくない結果に、サイコロを見つめて茫然とした。
そんなネプテューヌの足下に出現したのは、計六つのディルドとアナルパール。どれも先のボクサーパンツに付いていた物よりは太くない、通常のサイズであり…しかしこれを、膣と後孔で合わせて六つ挿れなければならない。
「くっ……」
「待ちなさいな、ネプテューヌ。指示の中に、すぐに挿れなければならないという文言はありませんわ」
表情を歪めながらも性具を取ろうとするネプテューヌを、ベールは止める。確かにそれもそうだとネプテューヌが手を止める中、ベールも再出現したサイコロを振り…二の目を出す。
「…えぇと…これは……」
「……気にしなくていいわよ、ベール」
ネプテューヌより四つも少ない数字に、ベールは気不味そうな顔をする。対するネプテューヌは、もう諦めたような声を漏らす。
とはいえ、内心ベールは安堵していた。ネプテューヌには申し訳ないと思いつつも、二つで済むなら好都合だと、この時までは思っていた。…が……
「な……っ!?」
次の瞬間、現れた二つの性具。それを見て、ベールは絶句した。自分の目を疑った。
現れたのは、ディルドとアナルパールが一つずつ。だがその大きさ、太さは、明らかにネプテューヌのそれとは違っていた。ネプテューヌのものはおろか、先程のボクサーパンツのディルドすらも細く感じてしまう程の、極太ディルドとアナルパールだった。
「どの目を出そうが同じ事、って訳ね…とことんまで、わたし達を馬鹿にして……」
吐き捨てるように、ネプテューヌは言う。ベールも苦々し気な表情を浮かべ…それから二人は身を屈める。嫌そうな顔をしながらも、躊躇う事なく性具を手に取る。先の浣腸と排泄に続き、羞恥を感じてはいるものの段々と感覚が麻痺しつつある…という事にどちらも気付く事なく、ディルドを割れ目に、アナルパールを肛門に当てがい…ゆっくりと、押し挿れる。
「んっ、く…ふぁ、ぅっ……!」
ぴっちりと閉じていた秘部をディルドの先端で開き、解すようにして挿れていくネプテューヌ。性感帯の中へ硬く長い異物が入り込む事で、ぴくり、ぴくりと肩を震わせながらも、ネプテューヌは奥までディルドを差し込む。
そうして一本挿れたところで、次に手に取ったのはアナルパール。膣と違い、直腸は既に解れている…それはネプテューヌ自身分かっていた為、膣以上に躊躇う事なく性具を押し込み……
「ほひぃっ♡!?(な、何っ…この、感覚はぁぁ……っ♡!)」
次の瞬間、ネプテューヌが挙げていたのは嬌声の様な悲鳴だった。肛門を貫き、挿れた瞬間、甘く鮮明な快感が迸った。それは理解の出来ない、あり得る筈のない快感。本来排泄物を出すべき器官であり、間違っても挿れるべき場所ではない『孔』で感じてしまった、痛みとは違う刺激。しかしそれが勘違いでない事は、他でもないネプテューヌ自身の身体が示している。
「はっ、ぁっ…んんぅ……っ♡!」
快感を覚えながらも、何とか根元まで挿れたネプテューヌは、次のディルドを…膣への二本目に取り掛かる。既に一本目が挿れられている秘部を指で懸命に開き、ぐりぐりと少しずつ押し込んでいく。その中で、まるで肛門と直腸で感じた快楽が伝播するように、膣でもこれまでよりはっきりと、より激しく深く挿入の快楽を感じてしまう。
されどまだ三本。膣にはもう一本、後孔にももう二本挿れなければねらない。今の時点で腰がびくつき、脚が震えているネプテューヌだったが、歯を食い縛って残りの性具も孔に突っ込む。その度に割れ目が、肛門がこじ開けられ、ネプテューヌの表情は苦痛に…或いは快感に歪んでいく。
「あ、ぁッ…ぅ、ふッ…んぅぅ……ッ♡!」
その隣で、必死の思いで歯を食い縛るベール。既にネプテューヌが膣にも直腸にも複数の性具を突っ込んでいる中、ベールは未だに一本目。アナルパールを後孔に挿れようと格闘中。しかしそれも仕方のない事。ベールのアナルパールはネプテューヌの物より数段太く、当然玉一つ一つも見るからに大きい。それを後孔に…身体の内側に突っ込まなければいけないのだから当然であり…しかも玉が大きいという事は、端と中心との直径差も激しいという事。玉が一つ入る度に、ベールは大きな玉に肛門をこじ開けられる感覚を味わい、ひくひくと膝が情けなく震える。段々と開き、品のない蟹股の様になってしまう。
(お、お尻はもう、解れている筈ですのに…これなのに、こんな…こんな……♡)
想像を遥かに超える刺激と圧迫感。歯を食い縛るベールの口の端からは唾液が垂れ、淫靡に顎へと伝っていく。幸か不幸か周囲にカメラが、その映像が浮かんでいる事で、ベールはアナルパールの玉が後幾つ残っているかすぐに確認する事が出来たが、同時にどこまで入ったか…太く長いアナルパールをどれだけ自分の直腸が咥え込んでしまったのかを認識する事になり、ベールは耳まで真っ赤に染まる。
しかしここで手を止めては、辛い時間が長くなるだけ。同時に少しずつ進めても楽にはならないと理解したベールは、ゆっくりと息を吐き気持ちを整える。そして恥を承知で大股を開き、素足で床を踏み締め、アナルパールの持ち手を強く握り……残りを一息で尻穴へと押し込む。
「お"お"ほぉぉ"ォ"っッ♡!」
覚悟していた以上の刺激、突き抜けるような痛みとそれを変える快楽に、ベールは乳房を大きく揺らしながらびくんと仰け反る。腸内が焼けるように熱を持ち、激しく脈打つ。だがその甲斐あって、極太のアナルパールを全て挿入する事が出来……だとしてもまだ、ディルドが丸々残っている。後孔ならまだ解れているから楽な方だろう…そんな予想を覆す刺激に振り回されたベールは、解れていない分それ以上のものが確実に来ると分かっているディルドに、膣への挿入に対し、戦慄と上手く言葉に出来ない衝動を抱きながら、身体を震わせディルドを手に取る。
「こ、これッ…でぇ……♡」
「最後…です、わぁ……♡!」
そうしてたっぷりと時間を掛け、遂にネプテューヌは最後の一つを挿入する。ベールもディルドを根元まで挿れきる。二人の表情にはもう、余裕や凛々しさなどは微塵もなく…それ以上に下半身は悲惨だった。膣に三本、直腸にも三本、計六本のディルドとアナルパールを突っ込む形となったネプテューヌは、性具同士がひしめき合うような状態で二つの孔が拡張され、極太の性具二つを何とか押し込んだベールも、ミチミチという音が聞こえてきそうな程に秘裂も菊門も拡がっている。どちらも、今にも膣や直腸から弾き出されそうなレベルで無理矢理挿れられているのは明瞭だったが、皮肉にも女神の身体は頑丈だからこそ、そんな無理もまかり通ってしまっていた。
「つ、次…次に、進みますっ…わよ……♡」
最早身を屈めてサイコロを拾うのも大変な中、ベールはその辛さに耐えてサイコロを振る。出目は一と先のネプテューヌに続いて低調が続くが、二人共気にしない。しないし、していられない。
「はぁ…んはぁ…くぁっ、ぁんっ……♡」
「ま、股が…裂けて、しまいそう…ん"んっ…ですわ……♡」
よろよろと、不安定な足取りで二人は歩く。両孔への圧迫と、歩くどころか足を動かすだけで走る刺激のせいで、ネプテューヌもベールも脚を大きく横に広げ、その状態でひょこひょこと、おっかなびっくりであるかのようにしか歩けない。当然そんな姿も前から、横から、後ろから撮られ……たった一マス、隣のマスへと移動するだけだというのに、少ない時間が掛かってしまった。
「こ、このディルドとアナルパールは…一体いつまで、挿れていなければならないん…ですの……♡?」
「分から、ないわ…♡だけどきっと、勝手に抜いたら…ペナルティが……」
到着したところでベールが漏らした呟き。それにネプテューヌは反応する…が、言い切る前に突如床が揺れ始め、今いるマスの先が連結を解除したかのように離れていく。突然の事態に二人が目を見開く中、開いた空間にはどこからか急速に液体が流れ込み、あっという間に大きなプールの様になる。
更に液体が溜まったところで、表示が出現。指示の内容は、対岸まで歩いて進むという単純なものだったが…当然二人は、それをそのまま受け取ったりはしない。
「…絶対に、何かありますわね……♡」
「えぇ…途中で何かが襲ってくるとか…底が抜けて落とされるとか…とにかく、警戒…しておかないと……♡」
二人は軽く頷き合い、軽く見回す。そうして底が見えない程の水位ではない事、少なくとも今の時点ではおかしな存在がいたりはしない事を確認したところで、足先を液体へと触れさせ…滑るようにして、中に入る。
見立て通り、深さはベールより少し背の低いネプテューヌの肩が浸かる程度。液体の粘性が高いという事もなく、ディルドとアナルパールによる歩き辛さも水中でならむしろ楽になるというもの。それを感じながら、二人は対岸に向けてずんずんと歩き始めた……が、すぐに彼女達は異変に気付く。
(……っ…身体が、熱い…ううん、それだけじゃなくて…ひりつくみたいに、敏感なところが疼く……っ♡!)
(媚薬プールだとでも言うんですの…?けれど、この程度……っ♡!)
まるで液体が肌から浸透し、内側から熱を発しているような感覚。乳首が、陰核が、性具を咥え込んだ膣や直腸が訴えてくる切なさと衝動。声にこそしなかったが、二人はその熱と疼きに動揺し…だが耐えられない程ではないのだからと、一気に通り抜けようとする。そうして床に触れる足の指先へと力を込め、大きく進もうとした……その時だった。
「おひぃいいぃいッ♡!?」
「んぁ"ぁぁああぁッ♡!?」
突如、膣と直腸の中で暴れ出す性具。ディルドが、アナルパールが振動を始め、女神二人の両孔を内側から強く揺さ振り掻き回す。
一瞬二人は、何が起きたのか分からなかった。すぐに性具が振動しているのだと、バイブレーション機能もあったのだと理解するが、分かったところでどうしようもない。
「ん"っひッ♡ふぎゅぅぅううっ♡!でぃ、ディルドとアナルパール同士がぶつかり合って…ああぁああぁぁっッ♡!」
「ひゃああぁぁあッ♡!ま、股がッ♡!おまんことお尻がぁああああぁぁっっ♡!」
あっという間に股間をおっ広げた蟹股となり、その場でびくびくと震える二人。ネプテューヌは性具同士が振動し弾き合う事で膣壁も腸壁も滅茶苦茶に叩かれ、ベールはただでさえ圧迫感が限界だったところに刺激を与えられた事で本当に裂けてしまうのではないかという恐怖に襲われる。どちらも辛うじて踏み留まり、足を滑らせ溺れてしまう事は回避したが、これではここまでのように歩く事など到底無理。
しかし二人共分かっていた。これは耐えても状況が好転する事などはないと。むしろ時間が経てば経つ程この液体の効果が、熱と疼きが身体に染み渡り、余計に進めなくなってしまうと。だから二人は歯を食い縛り、何とか再び歩き出す。その歩みは大幅に遅くなってしまったものの、意思の力で対岸を目指す。
「こ、こんな事で…ひぎゅっ…♡!…め…女神っ、がぁぁ……っ♡!」
「ひっ、ぅひッ…♡ま、負け、ませんわ…必ずや、対岸まで…行く…イくぅぅ……っ♡!」
進むに連れて、振動はより強く、激しくなっていく。それでも歩みを止める事だけはせず、快楽と我慢でとても他人には見せられないような崩れた表情になりながらも、必死に、懸命に、足を動かす。
そうして遂に、遠かった対岸が目前に。自分はこの仕掛けに屈しなかった、耐え抜いたのだという達成感を抱きながら、後は出るだけだと対岸の縁へと手を伸ばす。そして指先が縁へと触れ……次の瞬間、これまでとは桁違いの振動音が鳴り響く。膣を、直腸を…二人のの孔を、意識を吹き飛ばさんばかりの刺激が貫く。
「ん"ぉ"ほォ"ォ"ォォおおぉお"おお"ぉ"ッ♡♡!!」
「あ"ぎひぃぃ"ぃぃ"い"いィ"ぃ"イ"イ"ッ♡♡!!」
爆ぜる快楽。全身を駆け巡る快感。そのまま至る、抗いようのない絶頂。なまじここまで耐えてきた分、その我慢分が押し寄せてくるように、濁流の様な悦楽が二人の思考を飲み込んでいく。ただでさえ強い、強過ぎる刺激。しかもそこに、辿り着いたという安堵が、気の緩みが混ざったのがいけなかった。二人は縁へと手を突いたまま仰け反り、舌を突き出し、弓なりになって痙攣する。水中故に分からない事だったが、潮を吹いてよがり狂う。
絶頂感に染め上げられていく思考の中で、二人共早くここから出なくては、と思っていた。出ればまだマシになる、出なければ更に酷くなると分かっていた。しかし身体が言う事を聞かない。二人の肢体は絶頂にビクつくばかりで、指一つ自由に動かせない。結果二人が理解していた通り、絶頂は長引き、その最中も段々と鎮まっていくどころか余計に深まっていき…そんな二人の絶頂姿も、カメラには全て収められていた。
『はーッ…はーッ……♡』
暫くの時が経ち、漸く二人は対岸へと上がる。その動きに軽やかさなどなく、倒れ込むように身体を横たえる。
「ベール…無事……?」
「か、辛うじて…無事、ですわ……」
荒い呼吸だけが聞こえる時間を経て、ネプテューヌとベールは言葉を交わす。どちらも無事ではないのだが…今はそう言って虚勢を張らなければ、耐えられそうになかった。それ程までに、凄まじい快楽であり、絶頂だった。
当然それは望んだものではなく、二人共本当に意識が飛ぶかと思った程。そこに誇張も偽りもない。だが……
(…でも……♡)
(凄かった…ですわ……♡)
液体に含まれていた成分の効果か、とことん恥辱に塗れた行為が続いて本格的に思考がズレてきたのか、はたまた二人にその『素質』があったのかは分からない。それでも今、確かに二人は、認めたくない感想を…悦びを感じてもいた。
そして二人はよろよろと立ち上がり、またサイコロを振っては進む。進む度に指示によって体力と精神力を削られながらも、耐え抜き達成しては再び進む。何とも皮肉な話且つ、彼女達自身は無自覚だったが、少しずつ悦びを覚え始めた事が、恥辱や快楽を耐える為の力となり……ある時二人は、気付く。
「……っ!ネプテューヌ……!」
「えぇ…分かってるわ、ベール…!」
二人が気付いたもの。それは、残りのマス数。これまでは過酷な指示のせいで意識出来ていなかったが…今の二人の目には、見えていた。最後のマスが。ゴールと呼ぶべき場所が。
そこまでのマス数は、最後のマスを含めて六。上手くいけば後一度で、そうでなくても現実的に考えれば数回で辿り着く事が出来る。それは紛れもない希望であり…自身の番であったネプテューヌは、丁寧にサイコロを振る。サイコロは転がり……五の目が出る。
「くっ…ギリギリで届かない…んっ…♡…なんて……」
「けれど、次でゴール出来る事には…ぁん…♡…変わりません、わ」
小さい出目ばかりだった状態からネプテューヌが脱却している事含め、悲観の必要などないとベールは励ます。それから二人は、五マス先へと歩いていく。
膣と直腸を占領する性具に、あれから何度も二人は絶頂させられてきた。今も圧迫感が甘い快楽と共に下半身を責め、気を抜けばすぐに膝が震えてしまう。爪先立ちでの恥ずかしい大股開きでしか前に進めず、されど二人は一マス、また一マスとゴールへ近付いていく。
目的地であるゴール手前の最後のマスに、どんな指示があるか分からない。これまでで最大級の無理難題である事は想像に難くない。しかしそれを乗り越えれば、後はゴールをするだけ。終わりを迎えるだけ。その思いを心の支えに、二人は五マス目へと到着する。辿り着き、現れた指示を見て……
『振り出しに戻る』
その瞬間、二人の思考は停止した。書いてある文字を読む事は出来た。だが、理解する事が出来なかった。思考が、理解を拒んでいた。
『え…?…ぁ、え……?』
茫然と立ち尽くすネプテューヌとベール。何かの間違いだと思った。そう思いたかった。何度も見直した。しかし幾度見ようと、文字は変わらない。見直そうと、理解を拒もうと、そこに書いてあるのはこれまでの努力を全て無に帰す言葉であり……次の瞬間、二人の視界は閃光に包まれる。思わず二人は目を閉じ──次に目を開いた時、二人がいたのは最初のマス。一番初めにいた……振り出しの場所。
「そん、な……」
「後、一歩…後一マス、でしたのに……」
あまりに理不尽な現状を前に、二人は立ち尽くす。正真正銘、これまでの努力も我慢も全てが水の泡…どころか、心身共に擦り減った今、二人は初めよりもずっとマイナスの状態に置かれている。この状態で、再び一から進まねばならない…その事が、絶望の様に押し寄せてくる。
さしもの二人も、深いショックを受けていた。本当に、心が折れそうになっていた。…だが……
「…負けないわ…負ける、もんですか……!」
「その通りですわ…ここで諦めては、ただ屈辱と恥辱を味わっただけになってしまいますもの……!」
拳を握り締め、表情を引き締め、二人は俯きかけていた顔を上げる。理不尽過ぎる仕打ちだからこそ、二人の中にある守護女神としての不屈な闘志が今は燃え上がっていた。
だから二人は、もう一度最初から進み始める。サイコロを振り、出目の分だけ進み、マスの指示に真っ向から挑む。
(そう、負けない…負けないわ……♡!)
(例え、どんな事をさせられようとも…絶対に……♡!)
あるマスでは、浮遊するカメラに向けて変態的なポーズを取らされる。別のマスでは乳首だけの自慰を強いられ、また別のマスでは吸引器によって陰核を肥大化させられる。出る指示はまるで二周目である事を把握しているような内容ばかりであり、一周目で踏んだマスすら、新たなものに内容が入れ替わって再度二人を苦しめる。いつしか二人は懸命にゴールを目指しているのか、拒否権のない変態調教を受けているのか分からないような状態となり…しかしそれでも、その歩みを止める事はなかった。
そんな二人は、幸いにも自分達の顔が、どんどん緩んでいく一方である事に気付かなかった。或いは、快感を感じてしまう、身体が反応してしまうのは本能的なものであり、仕方のない事…そう自分を納得させる事で、気付かないフリをしていた。だがどんなに意識を誤魔化そうと、身体が染まっていくのは止められない。内から湧き上がる悦びの存在も、身体と表情は隠しもしない。
「はーっ…♡ふぅー……♡」
「ふ、ひっ…♡んぁっ、ぁ……♡」
そうして、どれ程の時間が経った事か。双六の様な空間、その最後に当たるマスの前に、遂に二人は到達する。
あまりにも、あまりにも過酷な道のりであった。必死に、懸命に、再びゴールの目前まで二人は進んできたのだが、あろう事か後一歩のところで再び『振り出しに戻る』のマスを踏んでしまい、二周目どころか三周目にまで突入してしまった。そしてその三周目で、漸くゴールにまで辿り着く事が出来た。
当然もう、とっくにもう、二人の身体は元の綺麗なままではない。屈辱的な多数の指示を受け続けた結果、膣と直腸には更に幾つもの性具が所狭しと詰め込まれ、乳首は錘の付いたチェーンとクリップで繋がれた事で常時下に引っ張られ、陰核もクリリングと呼ばれる性具で根元を締め上げられる事によって常時勃起状態を維持させられている。おまけに全身には卑猥な落書きが施され、下品な言葉やマークが書かれた顔は、酷く無様な蕩け顔を…所謂アヘ顔を二人揃って晒していた。
『これで…これでぇ……♡』
それでも、どんな痴態を晒していても、ゴールはゴール。今度こそもう振り出しに戻される事も、指示によって心身を穢される事もなく、終わらせられる…そんな思いで、今こそ本当に解放されると二人は信じ、最後の一歩をゆっくりと踏み出す。そうして二人の足は、最後のマスへと触れ……
「──あ"ひィい"い"い"い"ぃ"ぃい"ぃぃいぃ"いィ"ィ"ッッ♡♡!!」
「──ん"ほォ"お"お"ぉ"ぉ"ぉお"おおぉ"お"ぉぉ"ォォ"ッッ♡♡!!」
その瞬間、女神どころか女性…否、人のものとは思えないような絶叫が響き渡り、ネプテューヌとベールは背中を蹴り飛ばされたが如く凄まじい勢いで仰け反り返った。乳房も、乳首に繋がれたチェーンと錘も纏めて上下に激しく荒ぶり、電撃でも浴びたように全身がびくんびくんと痙攣していた。……三週目突入後、最初のマスの指示によって施された『絶頂封印』が解除された事で。管理され、封じられていた分の絶頂が、纏めて一度に押し寄せてきた事によって。
「お"ッ…ほぉ、ぉ……♡」
「ぅ"ひっ…ぉぉん……♡」
大きく姿勢が崩れ、もう持ち直す力もなかった二人はそのまま仰向けに倒れる。蟹股のまま、大の字になって横たわる。今も腰はビクつき、半開きとなった口の端から唾液が淫靡に漏れ出て滴る。
もう、二人の思考は働いていなかった。最後の最後の大絶頂で、頭の中は完全に真っ白になり……最後に見たのは、そんな彼女達の顔を、全身を、余すところなく撮り続けるカメラと、それが流れる屈辱の映像だけだった。
*
時折肌を擽るような風が吹き抜ける、静かな森林。その外れ、木々がまばらとなった場所で、二人の女神が目を覚ます。
「…ん、んっ……」
「ん、ぅ……」
瞼が震え、瞳が開き、ゆっくりと彼女達は身体を起こす。ぼんやりとした表情と思考で、周囲を見回し……数秒後、二人の顔は驚愕に染まる。
「こ、ここは……!」
「わたくし、達は……」
唖然とした顔で、再び見回す二人の女神。頭の中には、とても思い出したくない記憶が鮮明に残っている中、二人は息を呑み……ほぼ同時に、思う。
(戻って、こられた…?…いや、というよりも……)
(まさか、夢…でしたの……?)
まだすぐには飲み込みきれない…そんな面持ちで、二人の女神は…ネプテューヌとベールは口元を手で覆う。初めはあの空間…双六の様な形で次々と卑猥な事をさせられた場所から、ゴールした事で戻ってこられたのかと考えたが、二人の身体は至って普通。徹底的に開発、調教されたも同然だった筈だが、その形跡は感覚含めて微塵もない。その事から、二人はただの夢だろうと、眠っていたのも恐らくはモンスターの攻撃の中に意識を奪う類のものがあり、しかしそれが女神の耐性能力の高さによって鈍った結果、戦闘後になってから効力が現れた…という辺りではないかと解釈した。
実際のところ、本当にそうかどうかは分からない。しかしなんであれ、無事である事は事実。非常に嫌な記憶は残ってしまったが、それでも十分安堵出来ると、二人はどちらからともかく顔を見合わせ……
「…って、ベール…?貴女、その反応……」
「…もしやネプテューヌ、貴女も……」
ひょっとすると、二人共同じような夢を見ていたのかもしれない。もしそうならば、お互いがお互いの恥ずかしい姿を記憶しているのかもしれない…そんな可能性に至った二人は、揃って顔を赤くするのであった。
*
「…うっわぁ…ゲーム形式でこんな恥ずかしい思いさせられるとか、ゲーム好きとしては辛過ぎる…しかもよりにもよって、女神の中でもゲーム好きの2トップを張れるわたしとベールで、って…。…というか、二重の夢オチはややこしい…他の話でもあったけど、やっぱりややこしいって……!」