超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、今回の様に特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません。
・下記の内容の通り、本話は『─計算の果てに何があるか─(ロザミアさん作)』との事実上コラボであり、『大人ピーシェが頑張る話。合同コラボ』でのコラボを前提としたものとなっています(但し、そちらを読まずとも話が分からなくなる事はありません)。
人物・オリジンハート イリゼ ズェピア・エルトナム(但し神様転生)
内容・膣内射精 アナル 触手 拘束 媚薬 目隠し 焦らし 快楽堕ち
元を正せば、極端な事を言ってしまえば、単に少し魔が差しただけ。理由は分からない。人格的なものかどうかも定かではない。ただ、淫欲を誘う力の影響を受けている中で、少しばかり魔が差し…制御出来ている理性のタガを、わざと彼は緩めた。そして女神を、美しくも愛らしい彼女を、恥辱と快楽の沼へと沈み込ませた。
そこで、終わりにする選択肢もあった。現に少々…いやかなり「やってしまった…」と、彼は自責の念にも駆られていた。……だが、結果として女神を堕とす吸血鬼の享楽は終わらない。彼が認識している以上に淫欲へと誘う力が強いのか、全身を快楽に沈められながらも尚折れぬ心、潰れぬ意思を見せる彼女に新たな欲望を抱いたのか。或いは…「魔が差した」以上の思いが、彼の心には芽生えていたのかもしれない。
「は、くっ…ひぁ、ぅぁあ……っ♡!」
整えられた奥、高級感漂うベットの上から聞こえるのは、震えの混じった喘ぎ声。切なげで、苦しそうでもあり…されどそれ以上に艶かしさを感じる、女神の嬌声。
心惑わすような嬌声を上げているのは、女神オリジンハートことイリゼ。じわじわと迫る快楽を、必死に耐える彼女だが…彼女はベットの上にはいても、ベットには乗っていない。更に言えば、今彼女を喘がせているのも、同じ境遇に陥り、その中で彼女を快楽に沈めた彼ではなかった。
「気分はどうかな、イリゼ君。いや…オリジンハート、かな?」
悩ましげな声を上げるイリゼとは対照的な、余裕と落ち着きに満ちた声音。それは吸血鬼、ズェピア・エルトナムの声であり…彼はベット上ではなく、部屋にある一人用ソファに座り、淹れた紅茶の香りを楽しみながら、イリゼに向けてそう語りかけていた。
そして…イリゼ、女神の姿となっている彼女を責め立てているのは、異形の存在。這いずり、締め付け、身体だけでなく誇りや自尊心までも穢さんとする、赤黒い触手。ベットの周辺に配置された魔法陣、その中から出現した触手がイリゼの四肢を縛り、浮かせ、弄ぶようにして彼女を嬲る。
「こんな、のっ…良い、訳が…くぁ……ッ♡!」
「おや、君には少々被虐の嗜好…マゾヒストの気があるものと思ったのだが、違ったと?」
「誰が…そんな、こ…とっ、ぉおお…っ♡!」
ズェピアの指示を受け、半ば自律的に蠢く触手は、イリゼの肢体を這いずり回る。脚や腹部を我が物顔で這い、豊かな双丘には背後から巻き付き絞るように締め上げ、ぬめる先端で頬や腋、臍や尻たぶの内側を舐めるが如くなぞり回す。
それは決して、鮮烈な刺激ではない。強さで言えば、ズェピア本人に犯された時の方がよっぽど強い。しかし焦らすような、獲物を殺す前にいたぶるような触手の責め苦は、その見た目の醜悪さもあって容赦無くイリゼの精神力を、耐えようとするイリゼの気力を削り取っていく。
「まあ、そう意固地にならないでくれ給え。私と君は、既に身体を重ね、互いの身体を味わった仲だろう?」
「そ、れは…私は、ただ…んんっ……♡!」
「ふふ、あれだけ乱れ、あれだけ穢されてもまだ女神としての意思を貫こうとするその在り方は、やはり美しい。…さぁ、次はどんな姿を見せ、どんな声を聞かせてくれるのかな、イリゼ君」
「……っ…♡」
ゆっくりと立ち上がり、イリゼの前まで来たズェピアは、右手の人差し指でイリゼの顎を上げ、親指で挟むようにしてイリゼの顔を自分は向ける。そこへ自身も顔を近付け、ふっと穏やかな…されど慈悲など微塵も感じさせない笑みを浮かべる。
どうやらまだ足りないらしい。犯され、よがり、何度も達した末にベットで横たわっていた彼女に対し、一度は起き上がって啖呵を切ったものの、やはり回復にはまだ程遠かった彼女に対し、ズェピアがそう言ったのが始まりだった。彼が出現させた魔法陣より現れた触手がイリゼを捕らえ、宙吊りにし、嬲りながらも犯さない…肢体には触手の洗礼を浴びせながらも、秘部には一切触れない前戯の様な責め苦が始まったのは。
(駄目…落ち着いて、落ち着いて私…辛いけど、この程度なら耐えられる…だから今は、余裕が出来るまで耐えるの…そうすれば、きっと……)
身体に走る熱、甘くも切ない刺激を堪えながら、イリゼは自らを鼓舞する。一度は快楽に飲まれてしまったが、今は自分を取り戻せている。ならば女神として、今度こそ快楽と欲望に打ち勝ち、彼を正気にしてみせる、と。その意思を貫く姿、ズェピアも助けようとする健気さ、心ではそう思いながらも身体は反応してしまう様子…それ等全てがズェピアの欲望を駆り立て、彼女を責める動機となっているのだが、流石にそこまで考え対策を練る程の余裕は、イリゼにはなかった。
「ふぁ…ぁ、んっ…は、ひっ……♡」
締める力に強弱を付けながら、触手は前へ、乳房の付け根から先端へと向かっていく。それは愛撫ではなく、まるで搾乳。しかも行っているのは人の手ではなく触手であり、それが一層イリゼの羞恥心と屈辱感を増大させる。
しかし逆に言えば、辛いのはこの程度。宙吊りで大の字にさせられているのも、自分の裸体を何も隠せないのも、恥ずかしくはあるがある意味今更。だから何とかなる、気を紛らわせる事が出来れば回復に努められる…そう、イリゼは思っていた。
されどそれは、短慮と言わざるを得ない。彼が、ズェピアが、その程度で済ませる筈がない。
「…さて、そろそろイリゼ君も最低限の思考と体力が戻ったかな?」
「…ぁ、え……?」
「うん?流石に私だけ休むのは忍びないからね。少しばかり、余興を兼ねてマッサージでも…と思っただけだよ?」
淡々と、何食わぬ顔で語るズェピア。対するイリゼは茫然とし…次の瞬間、心の中で叫んだ。何が自分ばかりだ、こんなマッサージがあるものか、と。
だがそう言ってしまえば、自分は彼の言う「マッサージ」程度を本気にしてしまっていたという事になる。故にイリゼは、茫然としながらも何も返せず…そんなイリゼの心境を見抜いたズェピアは、内心でほくそ笑みながら、言った。
「それじゃあイリゼ君、観客はいないが第二幕といこうじゃないか。まずは…もう一度砕き、溶かしてあげよう。君のその、理性と気高い精神を」
「……っ!?ま、待って…んひぃぃいぃいいぃッ♡!」
その言葉、期待と愉悦を帯びた言葉と共にイリゼの肛門へと触れる、触手の先端。それが示す意味を理解したイリゼの顔からは血の気が引き、慌てた様子で制止を求めるが……次の瞬間、触手はイリゼの直腸を貫いた。
「か、ひゅっ…うぁ、ぁ……ッ♡!?」
容赦無く、情緒もなく、ずどんっ…と一息で貫いた触手。貫かれた衝撃でイリゼは仰け反り、脚の付け根から指先までが真っ直ぐに伸び、イリゼは息を詰まらせる。
直腸の入り口、肛門だけは、他の場所共々撫でられ這われ、多少ながらも解れていた。しかし中は完全な未開通、挿入など何も知らない状態であり…貫かれた瞬間の衝撃が引くと同時に、じわじわと痛みが、異物感が込み上げてくる。…だが……
(…う、そ…何これ…痛いのに…なのに、全然……)
「激しく苦痛に思ったり、快感が吹き飛んだりはしない。むしろその快感を、痛みの裏で感じているような…かな?」
「……ッ!…そんな事…別、にぃぃ…っ♡!?」
確かに痛みはあるものの、秘部を貫かれた時と大差ない。元から受け入れる役目もある部位で、尚且つしっかりと解された秘部と、一切そうではない後孔が同程度というのは明らかにおかしく…しかもその思考をさらりと言い当てられた事で、イリゼの動揺は加速する。
更に、そこで動き出す腸内の触手。うねりながら、蠢きながら直腸内を前後する触手の感覚は不快で…だというのに、感じてしまう。つい先程、初めて挿れられたばかりにも関わらず、直腸はじわりと熱を持つ。
「いやはや、驚いた。まさか本来なら挿れるべきではない、その為にあるのではない場所に、慣らしもなしで突き込まれたというのに、早速快楽に表情を歪ませるとは。どうやら君は、私が思っていた以上のマゾヒストのようだ」
「ち、ちが…ぅあひぃぃい…っ♡!な、何…こ、れぇぇ…ッ♡!お尻のっ、中でっ…どんどん、何かが……ッ♡!」
「ふふ、今のは冗談さ。それに、安心するといい。君がこんなにも早く感じているのは、触手にある細工をしたからさ。…実在の真偽はともかく、君も聞いた事はあるだろう?媚薬や催淫剤と呼ばれる、何とも都合のいい描かれ方をする薬品を」
まさか。そう言わんばかりの表情で自身を見つめるイリゼに対し、ズェピアはその薄い笑みを絶やさない。
イリゼも、その類いの薬品は知っている。更に言えば、その多くはプラシーボ効果…所謂「思い込み」が効能に関わっており、それこそズェピアの言う通り創作と実際では大分差のあるものだとも理解しているのだが…そんな認識が覆ってしまいそうな程に、恐ろしい勢いで身体が後孔の刺激に、異物感に順応していく。その衝撃が、ある筈の痛みが、どんどん快楽へと繋がっていく。
「だ、めぇぇ…っ♡!擦り込まっ…刷り込まないっ、でぇぇ……っ♡!」
「うん?擦り込むのが嫌ならば、こうしようか」
「……ッ♡!?う、嘘っ…今度は、溜められて…ぁ、ああぁ…ッ♡!」
近くで眺めるズェピアが指を鳴らすと、直腸を掘り進める触手の動きが変わる。そこまでは液体を分泌しては擦り付けていた触手が動きを止め、分泌に専念し…ある程度流れ出たところで、波打つような動きで震える。根元から先端へ、入り口から奥へ、位置は変わらないままに触手は脈打ち、分泌した液体を奥へ奥へと押し込んでいく。
抵抗しようにも、四肢を捕らえられているイリゼにはどうしようもない。直腸に力を込めたところで触手を押し返せる筈もなく、むしろ触手を、その形や熱をより強く感じてしまうだけ。
「ふきゅ…ぅ…や、めっ…ぅひゃああぁぁ……っ♡!」
「これも嫌かい?であれば後は、こうするしかないね」
「ぉひぃぃいいぃッ♡!?あっ、あ"ッ、ダメぇええええッ♡!溜まってるところ掻き回すのダメなのぉおぉぉおっっ♡!」
「いけないなぁイリゼ君。あれも駄目、これも駄目は、流石に我が儘というものだ。故に、我が儘ばかりのこの口は…少しばかり、塞ぐとしよう」
「お尻ぃッ♡!お尻の中が熱っむぐぅううぅうぅっッ♡!?」
反射的に口を衝いた言葉、それを聞き逃さなかったズェピアは仕方なさそうに、だがその実格好の口実が出来たと思いながら、触手に与える指示を変更。次の瞬間、再び触手は動き出し…杭打ち機が如き激しさのピストンで以って、一転してイリゼの直腸を責め立てる。溜まった液体を掻き回し、一気に液体を逆流させる。
暴力も同然な激しさの前では、冷静な思考など出来はしない。イリゼはよがり、腰を揺らして叫びを上げ…されど更に現れた触手が、瞬く間にイリゼの口へと飛び込み塞ぐ。四肢に続き口までも、叫びを上げる事すら封じられる。
「ほひゅううぅッ♡!ふぐッ、ほごッ、んぉおおぉお"ッ♡!」
「うら若き女体、美を体現せし女神の肢体を蹂躙し、女神の格など関係ないとばかりに嬲る触手。醜悪な肉塊。あぁ、何とも官能的だ。やはり君は、栄光だけでなく恥辱や屈辱も実に似合う」
口を塞ぎ、話す事も閉じる事も許さず、喉元にまで侵入する触手。その触手からも直腸で分泌されているのと同じ液体が染み出し…否、触手の先端から喉奥へと直接流し込まれ、抗いようのないイリゼの喉から液体は体内へと落ちていく。
どろりとしたその液体に怖気を覚え、必死に吐き出そうとするイリゼだが、直接喉に流されてはどうしようもなく、口から出るのはくぐもった、とても女神のものとは思えない呻き声だけ。そしてそんなイリゼをズェピアは愉しげに眺め、指先で撫でるように頬へと触れる。
無論、他の触手も活動を止めてはいない。乳房を締め、腋や内股に濡れた先端を擦り付け、がっちり腕と脚を縛る事で身をよじる行為すらも禁止し、徹底的に嬲り穢す。
(ひぃっ♡感度っ、感度上がってるぅううぅっ♡!身体っ、敏感になってっ、どんどん快楽感じちゃうのぉぉおぉッ♡!耐えなきゃなのにっ、なのにぃいいいいっッ♡!)
この程度なら耐えられる。そう思っていたのが遠い昔に思える程に、全身で快楽が暴れ回る。ただ触手が肌の上を這いずるだけでもその感覚をはっきりと感じてしまい、意識が分散する。そうなれば乳房や直腸、特に感じる場所への刺激へ身構える事も出来ず、快感を、触手で感じさせられる屈辱の快楽を身体と心に深く激しく刻み付けられる。
それでいて、ズェピアはといえば余裕綽々。そんな彼に眺められ、無様に嬲られるさまを晒す事もまた、どうしようもない程に屈辱的だった。
「ぶぉっ、ふぉおぉぉ……っ♡!」
「大分威勢が削がれてきたね。君が望むなら、少し休ませてあげてもいいよ?」
「んぶぇっ…はぁ…はぁ…く、ぅぅ……♡」
時間が分からず、過酷な責めで体感も全く当てにならないまま、暫くの時が経ち…不意に、口を塞いでいた触手が抜ける。
だが、当然ただ抜かれた訳ではない。あくまでズェピアが、問いに対する返答をさせる為に抜いたのであり、幾ら口調が柔らかくとも、その言葉に乗ってしまえばイリゼはまた負ける事になる。それも今度はズェピアではなく、彼が使役する触手に、触手風情に屈してしまう事になる。
「ズェ、ピア…さん……」
「うん、何かなイリゼ君」
「…第二幕という割には、案外手緩い…な…。こうも触手一辺倒では…観客も、思うだろうさ……期待外れだ、と…」
震える声で、絞り出すように呼ぶイリゼ。その声に、ズェピアは穏やかな表情と声音のまま答え…されど次に返ってきたのは、呆れたような、そしてどこか挑発するようなイリゼの拒否だった。
余裕綽々とはとても言えない。頬は赤く、身体もビクつき、何より全裸で触手に捕らわれている時点で、威風など微塵も存在しない。しかしそれでも広角を吊り上げ、ズェピアを見下ろすさまには、気丈且つ自らに絶対の自信を持つ女神らしさが籠っており……それがズェピアの心を震わせた。響き、震わせ…滾らせた。
「ふ…ふふ…そうだ、その気丈さ、その折れない心に私は惹かれているのだよ…!流石は女神、その精神力には素直に賞賛を送らせてもらおう…!」
それまでは薄かった笑みを一気に深め、口元を歪め、ズェピアは讃える。だから良いのだと、この強さこそが魅力なのだと、嬉しそうにイリゼへ話す。
「…だが、侮ってもらっては困るな。そしてもしこれを手緩いと、期待外れの印象を抱かれるような舞台だと思うのなら…その認識を、今から改めてもらおうか」
「っぁ…!?な、何を…ふぎゅううううッ♡!?」
されど、吹かれた蝋燭の火が消えるように、一瞬にして笑みを消したズェピアは、指を鳴らす。するとまた新たな触手が一本現れ…その触手は、イリゼの目元へと巻き付く。がっちりと巻き付き、イリゼの視界を奪い去る。
同時に再び動き出す直腸の触手。だがそれだけに留まらず、更に複数の触手が肛門をこじ開け潜り込む。強引に、悲鳴を上げる肛門と直腸を無理矢理広げて拡張陵辱を開始する。
「あ"ッ、ぎッ、ひぃいぃぃいッ♡!?お、お尻裂けッ…ほぐぅうぅ…っッ♡!?」
「口内を犯されながらでは少々難しいだろうが、よく響く声で鳴いてくれ給え。でなければ、君の言う期待外れの第二幕になってしまうからね」
痛みと快楽、その両方が一気に跳ね上がり、刺激のままにイリゼは腰を振りたくる。しかし振ったところで触手の動きには何ら影響はなく、悲鳴の様な声も再度口内へ入り込んだ触手によって潰される。
先程までは、口内を占領し、喉奥に直接液体を流し込むだけだった触手。だが今はうねり、蠢き、口腔内を激しく犯す。
「んぐッ♡!ぶごッ♡!んォおおぉお"お"ぉ"ッッ♡!(ひぃッ♡!み、見えないだけっ、見えないだけなのにさっきまでよりずっと感じるぅぅううっ♡!お尻だけじゃなくてっ、身体全体が敏感になってるのぉおおぉおっっ♡!)」
言葉にならない叫びを上げ、イリゼはガクガクと身体を揺らす。快楽が電流になっているかのように、イリゼの身体は強張り手脚が指の先までピンと伸びる。
視界が塞がれた事による、他の感覚の…触覚の鋭敏化。加えて見えない為に触手の動きが全く読めず、身構えようのないイリゼは謂わばノーガード状態。そこに無理矢理直腸へと捩じ込んだ複数の触手による刺激と、分泌された液体による感度の上昇が重なるのだから、常人ならばまともに耐えられる筈がない。
「このまま君を眺めるのも良いが…何もしないというのも味気ない。折角だ、この間に紅茶を入れ直すとしようか」
「ぉぶうぅううぅぅうぅッ♡!?ひっほッ、ぉッ…ぅぐんぁぁああぁぁっッ♡!」
離れていく、ズェピアの声。こんな事をしておきながら何を…と文句をぶつけたいイリゼだったが、相変わらず出るのは不良品の管楽器を吹いているかのようなくぐもった音だけ。
そうしている間も、触手は止まらない。乳房を縛り上げた触手はその先端で乳首までも締め上げ、直腸を犯す触手もそれぞれが違う速度で抽迭を繰り返す事によって、絶え間ない刺激を与え続ける。
(感じるの止まらないぃぃぃぃっッ♡!搾らないでっ、搾っても出ないからこれ以上ギチギチにしないでぇえぇぇッ♡!お尻もッ♡捲れるッ♡捲れちゃうのおぉぉおおぉッ♡!…あ…あぁ、あっ……ぁああああぁぁぁぁっっ♡!)
激しく容赦のない責め苦が乳房と後孔を襲い、性感帯ではないにしろ敏感な腋や内股をわざとくすぐるように触手が這い回る。身を捩りたくとも大の字に拘束された今は腰と首程度しかまともに動かせず、身体の内側で反響する快楽を逃す事も殆ど出来ない。目隠しで次に何をされるのかも、どの程度時間が経ったのかも分からず、これだけでもう十分過ぎる程に地獄の状態。
しかし…ある意味ではその快楽の地獄すらも、前座でしか、引き立て役でしかなかった。顔から脚まで、正に全身を犯され弄ばれている状況。だがその中で、触手による責めが始まった瞬間から一貫して…秘部だけは、割れ目とその奥の肉壺だけは、一切触れられていなかった。どんなに愛液を流そうと、本来なら真っ先に責められる、最も感じる場所だけを責められずに秘部がヒクつきを見せようと、触手は近付く事さえなかった。
「ふひゅぅッ♡!ふぉッ♡!ひぉッ、ぉ"っ…!…んひぅううぅぅうぅぅッ♡!」
初めは強烈な快楽を味わわなくて済むと思っていた秘部の放置も、今となっては悪魔の焦らし。他の場所で、特に胸や直腸で感じれば感じる程膣の疼きは増していき、最早その疼きが頭の中から離れない。
そんなイリゼの状態を認知したのか、漸く秘部の近く、両足の付け根付近に先端が触れた二本の触手。勿体つけるようにゆっくりと触手が割れ目に近付く中、自分でも無意識の内にイリゼは期待の声を、呻きを上げ……されど秘部に触れる直前、触手は離れてしまう。なまじ期待させ、近付く確かな感覚があっただけに疼きは収まるどころか更に暴れ、切なさからイリゼは腰を前後に振りたくる。…が、どれだけ振ったところで、秘部に触れるものはない。
「おぶっ、ぬふぅ…♡ぅぐ、ぅむぶぅ…♡…ひぉッ♡!ほっ、ほひっ、ぃいッ……んぎゅううぅぅううううッ♡!ひゅっふ、ふぎゅっ…ほひぉおおおおぉぉッ♡!?」
たっぷりと、或いはじっくりと触手はイリゼが止まるのを待ち、どれだけ振ろうが満たされないもどかしさでイリゼが腰を止めたところで、再び触手は秘部の周りを少しずつ撫でる。撫で、這い、今度こそと期待させ…直前で、今一度離れる。執拗に昂らせられたイリゼは、分かっていても期待を止められず、何度も寸止めをされては叫び、悶える。更に寸止めの切なさでイリゼが腰を振りたくる最中、これまで以上に後孔を責める触手が直腸内で暴れ回り、後孔の快楽で動けなくなっていた状態へと引き摺り戻す。
(だ、め…耐えなきゃ、いけないのに…こんな事で、負けたくないのに…このままじゃ、私…わたしぃ……っ♡!)
四肢を拘束され、視界を奪われ口も塞がれ、全身を弄ばれながらも膣だけはもどかしさを感じ続ける。快楽も疼きも膨れ続け、なのに自分にはどうにも出来ず、次に何をされるかも分からない。そんな状態は、女神の精神力すら着実に削り取り、心の隙間を広げていく。もう屈してしまえ、媚びてしまえ…そんな思考が、ふっと過ぎる。
当然、過ぎったところで口を塞がれているイリゼには懇願のしようなどない。だがズェピアは完全に見抜いているのか、そんな思考がイリゼを揺さぶり始めてから数分後…正に心が揺らいでいるであろう瞬間に、不意に口内の触手が抜ける。
「ぷぁ…っ!……ぁ、え…?」
「そろそろ、頃合いかなと思ってね。…辛いだろう?苦しいだろう?どうせここには君と私以外おらず、私とはつい先程交わったんだ。ならば今更、無理する事も取り繕う必要もないとは思わないかい?」
口は解放されても触手による目隠しは変わらず、困惑の声を上げるイリゼ。そのイリゼへ音もなく近付き、慈しむように頬を撫でながら、ズェピアは誘う。穏やかな声音で、こじ開けた心の隙間へ忍び寄る。屈してもいい、イリゼにとっては都合の良い言い訳を用意しながら。
「…それ、は……」
「君の身体は言っているよ?切ないと、もう無理だと。…さぁ、正直になり給え。それともまだ、この怪異と戯れたいかい?…そんなに君は、変態のマゾヒストだったのかな?」
後もう一押しだ。そう感じ取ったズェピアは片手を頬に触れさせたまま、逆の手で内股を、そこから秘部へ迫るようにゆっくりと撫で、今一度イリゼの心を陥落させんとする。
その見立ては、間違っていなかった。本当に今のイリゼは全身が燃えるように疼き、懇願の言葉が喉まで出かかっていた。──だが、
「…我慢、出来なくなったのは…君の方じゃないかな…?…ズェピア、君……」
「……っ!」
ふっ…とイリゼの口元に浮かんだのは、不敵な笑み。余裕など微塵もなく…それでも残り僅かな気力から搾り出した、ズェピアへの意趣返し。
皮肉にもそれは、最後の一押しとしてズェピアが行った、言葉責めが引き金となった。陥落しかけの…されど寸前のところで陥落していなかったイリゼの心にとってその言葉は、むしろ一瞬とはいえ奮い立たせる要因となってしまっていた。
ズェピアは息を飲む。自分が読み違えた事、絶対的優位から、ささやかな意趣返しとはいえ一杯食わされてしまった事に。されど、イリゼがズェピアの煽りで奮い立ったように、ズェピアもそんなイリゼの姿に欲望が深化し…嗤う。
「ああ、嗚呼、なんという事だ…!まさか君という女神の艶姿を演出しているつもりが、むしろ私の方が君に踊らされていたとは…!…素晴らしい、本当に君は美しく、そして魅力的だ。だからこそ……今度こそ本当に、堕ちてもらおう」
「……──ぁ…」
口角を吊り上げながら、自分は心底魅力され、それ故に演出家という『役』で踊っていたのかもしれないと返したズェピアは、もう一度だけ頬を撫でる。
そうしてズェピアが離れると共に、イリゼを離す全ての触手。ベットに落ちたイリゼは訳が分からず、しかし自分の身体が自由になった事は感じながら顔を上げ……目にする。突然拘束が解かれた意味を。自身の目の前で巨大な口を開いた、大蛇の如き醜悪な触手を。
「な、に…これ……」
「文字通り、君を快楽漬けにする為のとっておきさ。まともな存在なら、間違いなく発狂して終わりの代物だが…強靭な君なら耐え切ってくれると、私は信じているよ」
「……っ!ま、待って──」
本能的に感じる恐怖。疲労も疼きも忘れ、真っ青な顔でイリゼは待ってと懇願するも、時既に遅し。一息で、一口で触手はイリゼを腰まで飲み込み…持ち上げる。
「──っ!!?〜〜〜〜ッ♡!!」
触手の中に溜まっていたのは、これまでの液体が手緩く思える程に高濃度の催淫ガス。それを吸い込み、ただそれだけで全身に気を失いそうなほどの疼きが走ったイリゼの上半身を触手の内側はぴったりと締め付け、更に外でも触手が脚の陵辱を再開する。
上半身には、寸分の隙もない触手内での無数のヒダによる徹底的な愛撫。下半身には、幾本もの触手による入念な這いずりと液体の擦り付け。この世のものとは思えない、頭が焼き切れてしまいそうな刺激と快楽が全身を流れ、氾濫し……それでもまた、秘部だけは触れられない。どんなに愛液を流そうと、触手の中で唸りの様な絶叫を上げようと、一切触れられる事はなく…イリゼは、嬲られ続けた。身体も、思考も、心も全て、溶けてぐちゃぐちゃになってしまいそうな程に、触手に女神は犯され続けた。
「…か、ひゅ……ぁ…♡」
時間の感覚など全くなく、考える事も出来ず、それ故に永遠にも感じられていた陵辱は、不意に終わる。前触れなく、突然に下半身へ群がっていた触手が離れ、上半身を飲み込んでいた触手もその口を開き、イリゼをベットの上へと落とす。
二度目となる落下。落ちた衝撃で…というより、既に極限状態であった身体に漸く違う刺激が加わった事で崩れるように女神化が解け、顔を上げる事も出来ずにただただイリゼは小刻みに震える。その姿はまるで、ある意味で生まれたばかりのようであり…だが今のイリゼは、女神化が解けた事によって肢体の肉感がやや失われようとも、それを補って余りある程に淫靡。
「…ぁ…ぁあ…ああぁぁぁぁ……ッ♡!」
暫くそのままだったイリゼだが、呻きのような声が次第に大きくなっていき、身体を仰向けにすると同時に両手を下半身へ、秘部へと伸ばす。
既に疲弊し切った身体。それでも今のイリゼの頭にあったのは、やっと秘部に刺激を与えられるという情欲。今や理性も残っていない、完全に理性を削り取られたイリゼは迷いなく手を伸ばし…されどその手は、ズェピアによって掴まれる。
「ぁ、な、なんで…♡!なんで……ッ♡!」
「おっと、落ち着き給えよイリゼ君。その余裕のない表情も悪くないが、そう思われるのは不服だろう?それに……ここまで焦らされ、疼いているというのに、君は自分の指でいいのかい?それで君は…満足、出来るのかい?」
「……っ…♡!…あ、あぁ…ああ……」
凛とした雰囲気も、威風の籠った落ち着きもない、追い詰められた生娘の様な状態のイリゼ。そのイリゼの耳元に顔を寄せ、囁くようにズェピアは言う。今一度…今度こそ高貴なる女神を心から引き摺り降ろそうと、魔性の吸血鬼が牙を剥く。
既に理性など快楽と疼きに押し流されていたイリゼにとって、それは抗いようのない誘惑。考えるより先に、身体がズェピアに縋ろうとするが、顔を離したズェピアは視線で制する。閉じたままの瞳、しかし感じる視線で以って、ならば言うべき事があるだろうとイリゼに求める。そしてすべき事を示されたイリゼは、疼きに操られるように身体を起こし、股を開き……
「…限界、なの…ここが…おまんこが疼いて疼いて、頭がおかしくなりそうなの…ッ♡!もう、何でも良いから…触手に屈して、嬲られて堕とされた女神だって認めるからっ、だから…挿れて、挿れて下さい…っ♡!」
──誘うように、だがそれでいて服従するように、イリゼはズェピアに懇願した。女神の誇りや尊厳よりも、快楽を…気が狂いそうな疼きからの解放を、懇願するという形で選んだ。
それこそズェピアの求めた姿。誇りを貫き、その強さを示し、その上でへし折れ堕ち、女神が劣情のままに懇願する…そんな姿を引き摺り出したズェピアの征服欲は満たされて…代わりに肉欲が、前面に出る。
「ああ、勿論だとも。だが、まずは……」
「ぁ…ん……♡」
イリゼの顎へと指を当てがい、軽く上に向けさせる。蕩け切ったイリゼの表情、それに嗜虐心を唆られながらも微笑み、ズェピアはイリゼの唇を奪う。
艶やかで柔らかく、ハリのあるイリゼの唇。触れた瞬間イリゼは驚くも抵抗する事はなく、そこから舌が入り込むと、イリゼの身体は段々と弛緩。
「ふ、む…んんっ……」
「ふぁ、ぷっ…んふ、くぁん…っ♡」
舌が舌を絡め取り、唾液と唾液が混ざり合う。これまで触手を用いて苛烈な陵辱をしていた人物とは思えない程ズェピアの口づけは優しく、それに心を溶かされたかのようにイリゼはされるがまま。
心地良く、渇きを癒されるようなキス。口の端からは混ざり合った唾液が零れ…ズェピアが顔を離した時、イリゼの表情はぼぅっとしたものに変わっていた。
「ぷはぁ……はぁ…はぁ…ズェピア、さん…ズェピアさん…♡」
「分かっているよ、イリゼ君。しかし困ったものだね。そんな姿を見せられると、更に虐めたくなってしまう」
ぼんやりとしつつも恍惚とした表情を浮かべるイリゼだったが、下半身では切なそうに内股を擦らせる。そのいじらしい様子にズェピアは少しだけ意地の悪い笑みを見せ…しかし実際には、そうするつもりなどなかった。無論、嘘ではなく見てみたい気持ちもあったが…ここまでは、ズェピア自身見るだけである意味焦らされていたようなもの。ズェピアもまた、いい加減辛抱ならないのだ。
「さあ、今一度堪能させてもらおう。凛然たる…いいや、凛然と『していた』女神の、その味を」
「あっ…あ、ああ……っ♡!」
自ら一物を露出させたズェピアは、そのままイリゼの秘部へと先端を向ける。イリゼが期待と歓喜の声を上げる中、ズェピアは一物を近付け、待ちに待ったその瞬間が、秘部に直接触れる瞬間が訪れ……
「はっ、はッ、あぁっ……ぁ…?…ぁ、ぇ、あっ…あ"ッ……〜〜〜〜ッッ♡♡!?」
次の瞬間、イリゼは達してしまった。まだ突かれるどころか、挿れられてすらいない…割れ目に一物が触れたその時点で、イリゼは絶頂してしまっていた。
イリゼ自身も訳が分からないまま、顔を仰け反らせ、腰をガクガクと突き上げて達する。これにはズェピアも驚いて止まり…しかしすぐに、顔には意地の悪い笑みが戻る。
「いやはやまさか、触れるだけで達してしまうとはね。…だが、これで満足などという事はないだろう?むしろ……」
「ひぁっ、んぁぁ…っ♡!……し、してない…してない…ッ♡!イった、けど…イったのに、もっともっと疼いてきて…だから…っ!」
「おっと、それ以上は不要だ…よッ!」
「あ"ひぃいいぃぃいぃぃっッ♡!」
痙攣するイリゼの下腹部をズェピアが撫でると、イリゼは衝動のままにズェピアへ頷く。達したのに満足していない……むしろ、ただ触れただけで達してしまったばかりに、何も得られなかった膣が疼いて仕方ないのだと、縋り付くような瞳で求める。
それを分かっていたからこそ、今度こそズェピアは膣へと挿入。熱く硬く屹立した一物が、愛液を流しっ放しの膣へと突き立てられ…上がるのは、低俗ながらも淫靡の嬌声。
「く、ぁっ…凄いな…歓迎している、なんて生易しいものではないよ、君のナカは……!」
「んぎゅッ♡あっ、あっ、なにこれぇっ♡!軽イきッ♡軽イきしっ放しになってるのぉおぉぉっっ♡!」
不用意に近付いた獲物を捕らえる食虫植物を思わせる程に、亀頭から根元までを完全に掴んで離さないイリゼの膣。肉棒という刺激を与えてくれる存在に、膣全体が痙攣する程の喜びを見せ、ヒダ一つ一つがねっとりと一物へ絡み付く。
その熱烈具合をイリゼに伝えるズェピアだが、押し寄せる快楽の猛威にイリゼは身を捩り、今感じている快楽の処理で手一杯だとばかりの姿を見せる。それはイリゼの状態を思えば当然の事だが、それでは面白くないズェピアは両手をベットにしっかりと当てて、一息で一物を奥まで押し込む。
「止まらないっ♡!全然止まらなッ…ひぃいいぃいぃんっッ♡!お"ッ、奥までぇぇぇぇ…ッ♡!」
「求めたのは君だろう?だが、少し落ち着きたいのかい?それとも……」
深々と突き立てられた肉棒に、膣壁を擦り上げる一物に、びくんとイリゼは背を仰け反らせる。
一方ズェピアは、押し入れたところで一度動きを止める。その状態で、どうするかをイリゼに尋ね…問われたイリゼは、頭の中では少し待ってほしいと、そう思った。だが、その時浮かべていたのは……物欲しそうに、まだまだ足りないと強請るような、雌の顔。
「ふふ、誘い上手な女神様だ…!」
「い"ッぉ、ほぉおおぉぉお…ッ♡!まっへ、お願い待っ…ぁ……っ♡!」
カリ首の反り返しで膣壁を引き摺り出すような、重い引き抜きにイリゼの表情は品なく歪む。その表情のままイリゼは待ってと懇願するも、再び唇を重ねられ、彼女の懇願は封じられる。
当然、その間も腰は動く。じっくりと引いたところからもう一度突き立てられ、また肉棒は下がっていき、段々と始まる一物の抽迭。抑えの効かない膣は一物に吸い付き、それ故に掻き回されてだらだらと愛液が膣から流れる。
「ふ、ぅぅ…違うだろうイリゼ君。君が言うべき言葉はそれじゃない。それよりもっと、私を駆り立ててくれ。私に淫らな君の本性を見せてくれ…!」
次第に腰使いを速く、激しいものへと変えていきながら、ズェピアはイリゼに覆い被さる。口は離しながらも、身体だけでなく、心でもイリゼを組み伏せる。
それによって、イリゼは思い出させられる。一突き毎に、ズェピアへ晒した淫らな自分を。知ってしまった雌の快楽を。
(ダメ、ダメっ…ほんとにっ、また堕ちる…ッ♡!認めるとか、そういうのじゃなくて…心の奥まで、全部快楽に塗り潰される……ッ♡!)
激し過ぎる快楽で浮きっ放し腰は何度もズェピアの腰とぶつかり、出入りする一物が、凶悪で魅力的な男根の力強さが目に焼き付く。
もう、心は認めてしまっている。満たされない疼きに負け、快楽を欲してしまっており…残ったのは恐怖。今度こそ戻れなくなるのではないかという恐ろしさ。そしてその恐怖すら…ズェピアは、溶かす。
「大丈夫。どれだけ乱れようと、君の本質は美しく…そして可愛いよ、イリゼ君」
「……──っっ♡!」
ここにきての、ここまでした上での、引っ掛けなどない純粋な甘い言葉。その言葉と共に、ズェピアは優しくイリゼを撫で…それがイリゼの心を、完全に懐柔する。徹底的に責め抜いた上で、絡め取るようにイリゼを屈服させた末の、優しい言葉と微笑みは…口説き文句はイリゼの心に染み渡り……イリゼは開く。身体を、心を。
「…もっと…もっと、欲しいの…ほんとは、もっと…貴方のオチンポで、じゅぽじゅぽしてほしいのぉ……♡!」
「勿論。それが君の望みなら、快楽と共に与えてあげよう…!」
イリゼの心に呼応するように、しゃぶり付く膣のうねりも変わる。ただひたすら貪るようだった吸引から、奥底まで感じたいと伝えるような抱擁に、キツさの中に柔らかさが混じる。
その膣内を肉棒で悦ばせながら、ズェピアは両手をイリゼの乳房へ。上から押し付けるように、それでいて形を整えるような繊細な手付きで、両の乳房を揉みしだく。
「女神の姿での、手から零れ落ちそうな胸も良かったが…一回り小さい今の胸もまた、可愛らしいものじゃないか」
「あぁっ、いいっ♡いいのぉっ♡!上と下からっ、同時に気持ち良くなって、気持ち良いのが混ざってっ、私の中で弾けちゃうぅうぅぅっ♡!」
強過ぎず弱過ぎず、リズミカルに抽迭を続けながらの、じっくりとした胸への愛撫。感情を隠さなくなったイリゼの言葉に唆られながらも、ズェピアはがっつく事なく少しずつペースを上げていく。欲望と矜持、それ等を両立させつつイリゼを責める。
「くぁっ♡あっ、あぁんッ♡押し返されるっ♡降りてきた子宮っ、ごんごん突かれて押し返されちゃうのぉッ♡!」
「ふふ、君のここは本当に素直だ。こうも締め付けて、もっととせがんでくるんだからね…ッ!」
「ふぎゅッ♡!だ、だってぇっ♡あんなに焦らされてっ、全身おかしくなりそうな位敏感にさせられたらぁっ、もう抑えなんて効かなっ…ひぁああぁあぁぁっっ♡!」
突かれ、揉まれて氾濫する快楽に耐え切れず、イリゼは何度も身を捩る。その度に掴まれている胸には圧力がかかり、膣も一物が擦れて余計に刺激を生んでしまうが、じっとしてなどいられない。
だが快楽が膨れ上がっていくのは、ズェピアもまた同じ事。ただ挿れているだけでもうねり、一つ一つのヒダが肉棒を舐めしゃぶるように媚びる為に衝動を駆り立てられ、一物を膣の奥へ、子宮口へと打ち付ける。表面的にはまだ矜持を残すズェピアながら、動きは激しくなる一方。
「んぉ"ッ♡!ズェピアっ、さんの膨らんでるッ♡今もガチガチでっ、私のナカを占領してるのにっ、もっと征服しようとしてきてるぅうぅぅうッ♡!凄いっ、凄過ぎるのぉおおおおッ♡!」
「あれだけ凛々しかった女神様に、これだけ惜しみなく媚びられているんだ…征服したくも、なるさ…ッ!」
部屋に響く、乾いた音と濡れた音。腰同士がぶつかる音と、性器の擦れ合う濡れた音が、嬌声の中で混ざり合い、聴覚的にも二人の劣情を加速させる。止めようのない段階にまで押し上げる。
先程イリゼは、「待って」と懇願した。しかしもう、止める事をイリゼは望まない。跳ね上がった脚はそのままズェピアの腰に巻き付き、膣どころか下半身全体でズェピアにせがむ。そしてズェピアも求めるイリゼに応えるように、熟した雌という果実を貪るように、力の限りで肉棒を打ち付け、子宮口を亀頭でこじ開け……欲望を、吐き出す。
「注いであげると、しようか…ッ!君のナカに、君の奥に……ッ!」
「んひぉおおぉぉぉぉっッ♡!あ"っ、射精てるっ♡射精てるのぉぉッ♡!グツグツに煮え滾った精子っ、子宮の中に直接注ぎ込まれてイっくぅぅぅぅううううぅうッッ♡♡!」
並々ならぬ勢いで噴出し、子宮内へ充満していく精液の熱と激しさでイリゼは絶頂。割れ目に触れた瞬間に至ってしまった絶頂とも、続いていた軽イきとも違う、爆ぜて暴れ狂うような絶頂にイリゼの腰は突き上がってしまいそうになるが、上からズェピアが腰で、一物でイリゼを押さえ付ける事により、イリゼの下半身は押さえられたままびくんびくんと震えるばかり。絶叫の様な嬌声が響いている間も、声が途切れてからもイリゼの深い絶頂は続き、震える度に収まり切らなかった精液が割れ目の淵からぽたぽたと零れる。
「お"ッ…♡ほぉ"ぉ……っ♡!」
「ふ、ぅぅ…本当に、貪欲な膣だ……!」
「くひぁん…ッ♡!」
最大の状態が通り過ぎた後も、イリゼの表情は快楽に歪んだまま。先に余韻へと入り、落ち着きが戻ったズェピアは一物を抜こうとするも、膣は中々離そうとせず、少し力を込めて腰を引けばイリゼの身体は今一度痙攣。
「…気持ち良かったかな、イリゼ君」
「…ぁ…はい…ずっと、ずっとここが切なくて…それがやっと満たされて、だから……」
「それは良かった。……なら次は、後ろを向いてもらおうか」
一物を抜き、脚の拘束も解けた事で離れたズェピアは、横たわるイリゼの髪を優しく撫でる。心地の良い撫で方、それを理解している手付きにイリゼの心は緩み、元を正せば全てズェピアのマッチポンプでありながら安堵の念すら抱いてしまい……そこでズェピアは、言う。
「ふぇ…?後、ろ……?」
「何を惚けているのかな、君は。…まさか、これで終わりだとでも?」
「……っ…♡!」
困惑するイリゼに対し、ズェピアは穏やかな…されど有無を言わせない何かを言葉の裏に孕ませ、淡々と見下ろす。悪意のある見下しではなく、これが当然の関係性であると示すかのように、上からイリゼを下に見る。
まだ、終わりではない。そう理解したイリゼの中で、再び疼きが目覚める。新たな欲求、新たな渇望が胸で騒ぎ…身体を起き上がらせたイリゼは、四つん這いに。
「…私は後ろを向け、としか言っていないが…分かってるじゃないか、イリゼ君。しかしこうなると、元からその気があったようにも思えてしまうね」
「あっ…ふぁ……♡」
具体的な指示もなしに四つん這いとなり、尻を向け、その尻をゆっくりと…それでいて誘うように揺らすイリゼに対し、ズェピアは嗜虐的な笑みを浮かべる。そのままイリゼの尻たぶを掴み、こねるようにして揉みしだく。
そしてズェピアは、射精後とはとても思えない程硬いままの肉棒を尻肉の割れ目に当てる。ぴくんと揺れるイリゼの反応を見ながら、軽く擦るように動かす。
「おやおや、触れただけでこうもまたヒクつくとは、貪欲な上に節操なしじゃないか」
「だ、だって…まだ、身体が熱くて…身体の奥から、疼きが広がって……」
「であれば、今一度鎮めてあげるとしよう。…但し、こちらで…ね」
わざと挿れずに竿を割れ目へ密着させると、イリゼは悩ましげに尻を振る。それでいて自分から挿れようとはしないのは、期待か、それとも自分は屈服させられた側だという意識故か。どちらにせよ、肩越しにこちらを見つめながら、愛らしくも艶めかしく尻たぶを揺らすイリゼの姿は、ズェピアを大いに満足させるものであり……しかし、膣には挿れない。腰を上げ、亀頭を割れ目から後孔へと当てがうと、反応も待たずにそのまま直腸へと突き入れる。
「……っっ!?なっ、そっち…はぁあぁぁぁぁ……っ♡!」
「……っ…こちらもこちらで、また…っ」
驚き声を上げたイリゼだが、膣と違い徹底的に触手に犯され、穿くり回されていた腸内は膣とは別の意味で「出来上がった」状態であり、言葉尻が自然に蕩ける。慌てたようだった声が、恍惚の吐息を漏らすかのようになってしまう。
一方ズェピアも、挿れた瞬間に腰が引けてしまいそうな程の快感を覚える。出来上がっている直腸は当然『穴』としての状態も格別で、ねっとりと腸壁が肉棒へ絡み付く。
「はっ、ぁあっ…ふひぁあ、あっ……♡!」
その絡み付きを押し退けながら一物を沈めれば、イリゼの上半身が、肘が揺れる。倒れこそしないものの肘ががくつき、それも感じる快楽の深さを示す。
「前だけでなく、後ろもこんなにしゃぶり付くとは…本当に君は淫乱だよ、イリゼ君」
「──っっ♡!そ、そんな…事…ぅあひっ、くひゃあぁんっッ♡!」
根元まで挿れた状態で直腸内を掻き回しながら、ズェピアは上半身を倒し、イリゼの耳元でそう囁く。
淫乱。その言葉を耳元で、くすぐるような声で言われた瞬間、イリゼの肩がびくりと跳ね、否定するような声を出すも、言い切る前に言葉は喘ぎに。後ろから手を回したズェピアが乳房を掴み、こねるように揉み始めた事で、先の言葉が潰えてしまう。
だがズェピアは分かっていた。仮に何もしなくとも、否定はし切れていなかったと。言い始めた次の瞬間には弱気な声になっていた事から、すぐにそう見抜いていた。
「認めようと認めまいと、こんなにも身体が反応し、快楽を求めている事実は変わらない。だから…好きにするといいさ」
「ふぎゅっ、ふやぁんっ♡あっ、ぁっ、あぁっ♡!」
自分の手に合った形へ変えるかのようにじっくりと揉みしだきながら、同時にズェピアは腰も動かす。抜く時はぐりぐりと擦り付けるように、挿れる時は杭を鋭く突き立てるように、それぞれ別の刺激を与える事でイリゼに慣れる余裕を与えない。
比喩ではなく、本当に吸い付いているかの如く、抜けていく一物に対しては肛門も直腸も張り付くイリゼの後孔。そんな事をされればズェピアも快楽で息が荒くなるのを避けられず、しかしその吐息は獲物を捕らえた肉食獣の様な雰囲気もあって、それがまたイリゼを昂らせる。食べられる側である事を喜ぶように、乳首も陰核も目一杯まで張り詰めてしまう。そしてそれをズェピアが見逃す筈もなく、右手で両の乳首を、左手で陰核を捕らえて責め立てていく。
「ひにゃっ、ふやぁああぁぁ…ッ♡!そ、そんなっ…乳首もっ、クリもっ…お尻と一緒に、責められたっ、らぁぁ…っ♡!」
「責められたら?ふふ、君はどうなってしまうのかな?」
「イ、イっちゃうっ♡!また溢れてっ、快楽が溢れてイっちゃうのぉおおおおっッ♡!」
摘み、引っ張り、指で転がすように何度も弾く。ここが快楽の集中点だとばかりに張り詰めた胸と下半身の突起を玩具の様に弄ばれ、しかし快感は急速に募る。当然の様に乳首と陰核を責め立てつつも、ズェピアは抽迭を全く緩めず、直腸から快楽を押し上げる。
極度の発情と過敏状態にされたイリゼの肢体は、快楽に耐える事など出来ない。与えられた快楽は全て駆け巡り、子宮を疼かせ、絶頂の渦へとイリゼを引き込む。イリゼ自身にも抗う気はなく、揺れる肢体も漏れ出る嬌声も、男を誘う雌の仕草を自覚しないままズェピアへと振り撒き、そのまま押し込まれるようにして絶頂を……迎えかけた。かけたがそこで、ズェピアがより強いピストンをぶつけて塞き止める。
「ふっ、ん…っ!君の快楽の邪魔をする気はないが、ここまで全身で媚びられては、私も…ね…ッ!」
「にょほぉおぉぉおおッ♡!?ひぃぃッ♡快楽押し込められてるッ♡!イきそうなのをっ、上から快楽で押さえ付けられちゃってるのぉおおぉぉッ♡!爆ぜるっ、爆ぜちゃうぅううぅっっ♡!」
一突き一突きで直腸の形を壊し、こちらの穴も自分の肉棒の形にするのだとばかりの、強く激しい打ち付けの連打。三点の突起へは、摘む刺激から指で押し潰す、こちらも貫かれるような刺激を続けて与えられ、ショートしかけるイリゼの意識。無理矢理絶頂に蓋をされ、押さえ付けられているような今の状態は、内側から溶解してしまいそうな程狂おしく…今一度、イリゼは口を塞がれる。喘ぐ唇を鎮めるような、もう一つの蓋となる熱いキス。
「んふ、ぁ…♡くぁふ、ちゅっ…んぇろ、ぷっ…ぁむ……♡」
唇と唇が密着し、舌と舌が絡み合い、口内で唾液が混ざり合う。熱を帯びた鼻息が互いの鼻孔をくすぐり、視界が相手の顔で一杯になる。
じっくりゆっくり味わうような、甘く蕩けるようなキスで、イリゼの思考は夢中になる。それまで暴れるようだった快楽が、キスで全て身体に溶け込むような、そんな感覚にイリゼは包まれ…しかしそれは、快楽が消えたという事ではない。
何度か口を離しては、再びズェピアから口付けを交わす。時に熱烈に、時に啄むように、触れる度に変わるキスでイリゼの心を魅了し、溶けた快楽を更に奥へと染み込ませ…最後に一度、軽めのキスで唇同士を触れ合わせて、顔を離す。
「…ふぅ…分かるだろうイリゼ君。これで荒れ狂う快楽だけでなく、心を全て解き放ち、絶頂の彼方へ昇ると良い。そして…その姿を存分に見せてくれ給えよ、可愛い可愛い女神様」
「はっ…あっ……なら…ズェピア、さんも…ズェピアさんも、一緒にイって…♡私、ズェピアさんと…貴方と一緒に、イきたいの……♡」
頭を、それから頬を撫でるズェピア。愛でるようでも、慈しむようでもある手付きで撫で、それから告げる。全てを解き放つ絶頂の中で、イリゼという女神の、何もかもを取っ払った有り様を見せてほしいと。
イリゼもまた、求める。女神ではなく少女として、刹那的な感情を溢れさせてズェピアを見つめる。そして……
「あぁ、勿論だとも…!今は、君と共に……くっ、射精る…ッ!」
「ぁあっ、くるっ、来てるぅううぅぅっ♡!ズェピアさんのっ、ガチガチオチンポから濃厚凝縮精液溢れてっ、お尻に注ぎ込まれてっ、満たされちゃううぅぅううううぅっッ♡!ふぁぁっ、くひゃっ、ひぁああぁあぁぁああああぁッッ♡♡!」
求める思いに応えるように、ズェピアは掌と前腕の内側で乳首と乳房を押し潰しながらイリゼの上体を引き上げ、もう一方の手で陰核を扱き下ろし、力の限りで後孔に突き挿れて射精。一物は直腸内で暴れるように脈動しながら精液を吐き出し、直腸へ押し寄せ、ズェピアがぐりぐりと腰を押し付けて追撃。それは応える行為であると同時に、ズェピアの欲望のままの行為で……その熱と快楽に包まれながら、イリゼも達する。身体は仰け反り、脚は膝立ちの状態で膝から下が伸び切り、びくんびくんと腰を基点に全体が激しく揺れながらズェピアに自分の全てを晒す。
「はひっ、あッ…ひぁあぁ……っ♡!」
「……っ…イリゼ、君…!」
バランスを崩してイリゼが背後へ、ズェピアの側に倒れ込むと、受け止めたズェピアは殆どそのまま首元で吸血。歯を、牙を立て、柔肌に食い込ませ、衝動のままにイリゼを味わう。
「は、くっ…ふぁ、ぁっ……♡」
血液と共に、力を吸われていく感覚。代わりに与えられるのは、形容し難い快楽と熱。既に力の入らなくなっていたイリゼは抵抗する事も、する気にもなれず…決して長くはない吸血の間、ズェピアにその身を預けていた。
そうして満足したズェピアが口を離すと、今度こそイリゼは崩れ落ちそうになる。しかしそれを支えたのは、ズェピアの両腕。
「…ずぇぴあ、さん……♡」
「…まさか、吸血にまで至ってしまうとは…こうなると、陥落したのはどちらの心なのか分からないね。……すまない、イリゼ君…」
肩を竦めた後に、少し真面目な声音となって謝るズェピア。血を感じ、吸血鬼としての潤いを覚えた瞬間に理性が働き、イリゼが危険にならない程度で止めた彼ではあったが、それでも衝動的な吸血にはバツの悪さを感じ…しかしそれに返ってきたのは、大丈夫だよと伝える笑み。やはりと言うべきか、ここまで至ってもまだ、イリゼはズェピアを仲間として思っており……本当に、大した女神様だ。ズェピアは自然に、そう思っていた。
「流石に少しは、君も休むべきだろう。…と、いう訳で如何かな?何なら口移しでも……」
「い、いい…普通にくれればいいですから……!」
ベットに寝かせたイリゼの呼吸が落ち着いてきたところで、ズェピアが冗談交じりに投げ掛けた、紅茶の誘い。それにイリゼは顔を赤くしながら遠慮し…これもまた愛らしいものだとズェピアは笑う。
脱出する事など完全にそっちのけの状況と状態。女神と死徒二十七祖の一角、実力としては申し分ない二人である為、脱出の可能性は確かにある筈なのだが……そこに至るまでには、もう暫くかかりそうである。
*
「…かかりそうである…じゃないよ!?なにその、『今回のオチはこんな感じだよ』みたいな締め括り方!?要らないから!そういう感じの締めとかされても、それを夢として見てる私としてはただただ恥ずかしいだけなんだからねッ!?」