※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、今回の様に特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません。
・下記の内容の通り、本作品は『続・非公開痴態撮影』シリーズであり、『ハイスクールD×D』とのクロスオーバー作品(一応Originsシリーズとしては、ハイスクールD×Dが原作の作品とのコラボもしていますか)なります。とある方たっての希望により、実験的に執筆、投稿致しました。その為、読む際は続・非公開痴態撮影の17以降の話と認識して頂けると助かります。また、実験的なものであり、今後もクロスオーバーを積極的に行うという訳ではありません(やらないという訳でもありませんが、要相談です)。




人物・セラフォルー・レヴィアタン グレイフィア・ルキフグス

内容・膣内射精 触手 排泄 排尿 拘束 アナル 壁尻 バイブ


続・非公開痴態撮影 外伝 来訪の悪魔(後編)2

 異空間へと繋がる謎の穴、その先にあるであろう未知の世界。それを調査すべく、穴の先へ…信次元へ足を踏み入れた、二人の悪魔。セラフォルー・レヴィアタンと、グレイフィア・ルキフグス。自らの住む世界である冥界や、自分達の知る異世界とは大きく異なる信次元で不測の事態や幾つもの懸念要素を抱える事になりながらも、紆余曲折の末に冥界への帰還手段の可能性を掴んだ二人だったが、最大にして最悪の想定外が、屈辱的で破滅的な『敗北』が二人を襲い、二人の意識は沈んでいった。

 しかし、二人の歩みは、壊滅的に狂った二人の道は、まだ終わらない。そして終わらなかった事、始まりに過ぎなかった事が、二人にとって不幸か否かも…まだこの時の二人には、想像する余地もなかった。

 

「……っ、ぅ…」

「…ここ、は……」

 

 酷い、あまりにも酷い疲労感を覚えながら、四大魔王の一角…セラフォルーは、目を覚ます。目を開け、ゆっくりと身体を起こし、まだよく働いていない頭を手で押さえている内に、彼女に匹敵する悪魔であるグレイフィアも目を覚まし…二人は顔を見合わせる。

 

「…私達、寝てた…?」

「いや、そんな事は…少なくとも、寝た覚えは……」

 

 見回せばそこは、自分達が泊まっている旅館の部屋。二人共、敷かれた布団で目を覚ましたのであり…しかしグレイフィアの言う通り、彼女もセラフォルーも寝た覚えなどない。

 ならばどういう事か。二人は些かはだけた浴衣を直しながら、記憶を辿り……次の瞬間、同時に思い出す。まるで頭を殴られたような、心臓を締め上げられるような感覚と共に思い出し、一気に二人の顔から血の気が引く。

 

「…そう、だ…私達…あんな、あんな……」

「…嬲られ、た…?あんな下賤な生物如きに、私が……」

 

 それは、認めたくない、認められる筈のない記憶。ただ負けるだけでも屈辱というもの。しかし二人が味わったのは、単なる敗北など霞むような、誰もが羨望を抱く高位の悪魔としても、一人の女性としても尊厳を粉微塵に砕かれ擦り潰されるような蹂躙であり…だがすぐに、グレイフィアが疑念を抱いた。

 

「…待って。だとしたら、どうして私達はここに…?」

「…言われてみれば、確かに…。…え、まさか…夢だったって事…?」

「夢…?いや、それは……」

 

 もしも夢ならば、それはそれで不快なものの、現実であったよりは遥かに良い。されどセラフォルーの様子からして、自分と同じか似たような事を思い出していると見て間違いない。そんな事があるのだろうか?…そう、グレイフィアは思い…数秒後、部屋の引き戸が叩かれる。

 

「お客様、入っても宜しいでしょうか?」

 

 ノックに続いて聞こえたのは、男性の声。状況からして旅館の人間だろう、と二人は声を返すと、すぐに扉が開かれ、中に男が入ってきた。

 

「お目覚めになったのですね。気分は如何でしょうか?」

「…何か、知っているような口振りね」

「はい。暫く前に、職員が露天風呂で気を失っているお二人を発見致しまして、恐らく湯当たりだろうと運ばせて頂きました」

『湯当たり…?』

 

 思ってもみない返答に、訊いたグレイフィアは勿論、セラフォルーも怪訝な表情を浮かべる。確かに自分達は露天風呂に入っていた。だが湯当たりなどしただろうかと、そもそも自分達が気を失っていたのは記憶通りなら別の理由で…と、そこまで二人は考えて、ある可能性に思い至る。これはひょっとすると、本当に夢だったのではないか…という可能性に。

 仮にそうだったとするのなら、自分達が浴衣を着て、布団で横になっていた事に説明が付く。逆に夢でなかったのなら、経緯はどうあれ自分達を降すような生物が敷地内にいる状況で、更なる犠牲者が出ていてもおかしくない中で、この職員が普通に業務を出来ている筈がない。加えて湯当たりによって体調が悪くなっていたとすれば、二人して悪夢を見ていた点も、これまでより格段に現実味が増す。そして何より湯当たりであったのなら、二人の敗北も、屈辱も、全て『なかった』という事になるのであり……そんな可能性に思い至れば、それを信じるのは、信じようと無意識の時点で思うのは、至極当然の事である。

 

「ふーん、そっか…そうだったんだ…。…心配してくれてありがとね。ここまで運んでくれた人にも、助かったって伝えておいて☆」

「えぇ、そのように伝えておきます。では、また何かあればお呼び下さい」

 

 納得したようにセラフォルーは呟き、それから普段の調子を取り戻して男へと感謝を伝える。彼は返答した後部屋を去り…二人が漏らす安堵の吐息。

 

「ふぅ…まさか湯当たりしちゃうなんてねぇ。私もグレイフィアちゃんも、自分達で思ってる以上にピンチなのかも?」

「…実際、その通りではありそうですね。湯当たりのせいか、更に力が抜けている気がします。そろそろ本当に、何とかしなくては……」

 

 最悪の事態は避けられた…と思っている二人。それについては心から安堵していたが、弱体化と魔力の損耗という問題は解決していないどころか更に進んでおり、気楽に構えていられないのもまた事実。この状況を脱する、或いはある程度でも改善させる事は急務であり…そこでセラフォルーは、ぴっと右手の人差し指を立てる。

 

「ねぇセラフォルーちゃん。あのスライムと触手、探してみない?」

「…はい?探すも何も、あれ等は……」

「夢で見た、架空の存在の筈?確かにそうかもしれないけど、そいつ等の噂があった事は事実でしょ?で、私達は元々可能性を感じて、探してみるつもりだった。それがあったから、夢の中にも出てきたのかもしれないわねー」

「…どちらにせよ動かねばならず、他に当てもないのだから、予定通り探してみよう…という訳ですか」

「そういう事。ま、実際には全然違う見た目かもしれないけど、夢で見たのも参考位にはなるんじゃないかしら☆っていうか、ほんとにほぼ同じ夢見てたのねー。意外☆」

 

 セラフォルーは理解を得、グレイフィアはその提案に納得する。そうして二人は早速捜索を…と思ったが、窓の外を見てみればもう朝。加えて空腹感もあり、ただでさえコンディションは悪いのだから…と今すぐの出発は取り止め、朝食の後に探す事に。

 

「…ところで、セラフォルー。貴女は今、どの程度力が残って…いえ、どの程度の力が振るえますか?」

「それは……正直ほんとに、今全力を出したらあっという間にガス欠しちゃうレベルかな…」

「貴女もですか…せめて食事で少しでも回復出来たら良いのですが……」

 

 まともに戦闘が出来る状態ではない。それはつまり、消費を抑えるどころか、戦闘になる事自体を可能な限り避けなくてはいけないという事。これまで実力者として多くの戦闘を経験してきた、戦闘慣れしている二人だからこそ、戦闘自体が不味いという状況には不安感を拭えず、朝食は美味しかったものの、不安を消し去る事は出来なかった。

 

「さてと、じゃあどこから探そっか☆」

「…一応、露天風呂を確認しておきましょうか」

 

 そうして食事を終えた二人は、部屋を出て温泉の奥、露天風呂へ。そこに踏み入れた瞬間、脳裏にこびり付く陵辱の記憶に足が竦みそうになるも、お互い相手に情けない姿は見られたくない、という思いから堪え、露天風呂を確認する。じっくりしっかり、隅々まで調べ…しかしスライムと触手、彼女等の考えているモンスターの姿は見当たらない。

 

「…ハズレ、かぁ。となると、温泉の中から出てきた訳だし水辺かしら?確か、この集落から少し離れたところに川があったような……」

「…いえ、発見報告は集落の中でもあった筈。近い所から順に探す方が効率的かと」

「あ、そういえばそうだったわね。やっぱりグレイフィアちゃんは頼りになるわ☆」

「その噂の話をした本人が忘れてどうするんですか…まあ、別にいいですけど」

 

 にこり、と軽い調子で笑うセラフォルー。その様子に、グレイフィアは嘆息気味の反応を返す。どちらも余裕がないなどとはとても思えないような、普段通りの声音であり、やはり弱っていようと高位の悪魔は高位の悪魔。そしてここには、少なくとも今はいないと二人は結論付け、今度は集落を周り始める。

 

(目立つ場所にいれば、騒ぎになる事は必至。そしてこの規模の集落ならば、騒ぎが起こればすぐに耳に入ってくる筈)

(でも平穏そのものって事は、どこかに隠れてるって事よね。…地道だけど、片っ端から探すしかないかぁ……)

 

 旅館を起点に広げていく形で、二人は物陰や茂み、空き家等を調べていく。だが人目に付かない場所に限定しようとも集落全体を探すというのは相当骨が折れる作業であり、一刻も早く何とかせねばならない二人にとって、虱潰しに探すというのはあまりにも焦ったい行為。それでも可能性に賭け捜索を続ける二人だったが…予想以上に、あまりにも早く、二人は疲労してしまう。

 

「こんなにも早く、疲れるとは……」

「この程度で疲れてたら、集落中を探すのに、一体何日かかるか分からないわ…。どうする?グレイフィアちゃん…」

「どうもこうも、休み休み探すしか方法は……」

 

 ここまで弱っているとは、と今の自分達の状態を再認識し、二人は焦燥感を抱く。急がねばならない。しかし急ぐ事は出来ず、時間が掛かれば掛かる程、状態は悪化していく。負のスパイラルがはっきり見え、それでもやはり弱った身体では少しずつ進める他なく……そんな中、不意に二人の視線は、ある方向で止まる。

 

「…………」

「…………」

 

 二人が見やっている方向、そこにあるのは集落の公民館。外見的には気になるところなど何もない、特に隠れる上で都合が良さそうな訳でもない建物に、しかし何故か二人の目は止まり…気付けば二人は、そちらへ向けて歩き出していた。

 理由は分からない。されど、そうした方が良いような、そうしなければならないような、上手く言葉に出来ない感覚が渦巻き…そのまま二人は公民館の中へ。

 

(この、感覚は……)

(私、どうしてここに……)

 

 違和感を抱きながら廊下を進む二人。グレイフィアは自分自身を探るように胸元へと手を当て、セラフォルーも疑念を抱きながらゆっくりと周囲を見回す。だが思考に霧がかかったかのように、意識を集中させようとしても上手く考えられず、それどころかぼんやりとした感覚に包まれ……まるで彼女等が男達に施した催眠術を受けたような、そんな状態で二人は中を歩いていた。そのような状態である事も、この時は認識出来ていなかった。

 されどある場所に、ある場所の前に辿り着いた瞬間、二人の思考の霧は晴れる。我に返ったかのように、思考も意識もクリアになる。…公民館の、お手洗い前に着いた途端に。

 

「…あぁ、そっか……」

「そうね、この手があったわ…」

 

((探すんじゃなくて、こっちから来てもらえばいいじゃない…))

 

 それは、正常な思考なのか。それとも正常な思考が完全に覆い隠されてしまった事で、異常が正常の座を乗っ取ってしまったのか。その事を二人が把握する術はなく……疑問すら抱かず、それが自分の自然な思考であるかのように、二人は迷いなくお手洗いに入る。

 

「私はこっち…かな…」

「そうですね…私はこちらで……」

 

 上下それぞれが空いたスイングドアと、足元丸見えで覗こうと思えば簡単に隣を覗けるような仕切り壁で構成された、まるでプライバシーが守られない仕様の個室。前回は驚きと抵抗を抱きながらも、激しい便意があった為仕方なく入ったそこへ、今回は初めから何の躊躇いもなく入ろうとし…だがお互い扉に手を掛けたところで、開けるのを止め場所を交代。どちらもお手洗いの個室の並び順など拘る筈もないのだが、何かに導かれるように入れ替わり、今度こそ個室の中へ。入ってすぐに和式の便器を跨ぎ、スカートの内側に手を入れ、ショーツを下ろす。

 

「…ふ、ぅ……」

「ん、ん…」

 

 膝の下までショーツを下ろし、跨いだ状態でしゃがみ込む。グレイフィアは少しだけ顎を上げて吐息を漏らし、逆にセラフォルーは僅かに下を向いて力み始める。

 

「ぅ、ふっ…んッ……」

「は、ぁ…ぁふ……!」

 

 踵を浮かし、足の指と付け根で身体を支えながら踏ん張る二人。悪魔二人のハリある尻がぷるぷると震え、その割れ目にあるきゅっと締まった菊門がぴくぴくとヒクつく。セラフォルーの整えられた黒い尻毛は微かに、グレイフィアの手入れを怠っている銀の尻毛はもさもさと揺れ、次第に肛門の収縮が大きくなってくる。力み、直腸が動く事で、少しずつ二人の内側から外へと向かって排泄物が送られていき、肛門の裏側にまで到達した時…二人は、我に返る。今度こそ本当に、本来の思考を取り戻す。

 

(…あ、れ…なんで私、トイレになんか…何でこんな事で、アレが来るだなんて……)

(こんな場所にいる根拠だなんて、微塵もないのに…それにそもそも、もしこれで来るとしたら、あれは夢じゃなくて……)

 

 セラフォルーはつい数瞬前までの自分の思考に疑問を、グレイフィアは『その通りだったら』という可能性に悪寒を抱く。

 理由は分からない、されど思考が自分の意思から乖離していた事は間違いない。その事に得体の知れなさを感じた二人は、一先ず個室を出る為立ち上がろうとする。一方で、ここまで直腸から押し運ばれ、肛門を掻き分けて外に出ようとしていたものは、排泄物は、既に出かかっていた為に二人が力むのを止めてもすぐには引っ込まずにいた。

 普通ならば、そんな状態はすぐに終わり、排泄物は直腸に引っ込む。出たとしても、それはほんの一瞬だけ。ほんの一瞬、本人も気付かない程僅かに肛門が開き、微かに大便が姿を見せた……その時だった。

 

『いひぃいいいいぃぃぃぃッッ!!?』

 

 ずぶんっ!…と下から突き上げられたような、殴られたような、予想だにしない感覚。何かが…決して硬くはない『何か』が、肛門諸共直腸を貫き、立ち上がり掛けていた二人の身体が跳ね上がる。押し上げられるように、仰け反り気味の直立となる。

 

「こ、これっ…これ、ってぇ……」

「ま、まさか……」

 

 爪先で辛うじて床に触れている状態の二人、その二人の腸の中で、肛門から入り込んだそれはうねり、蠢く。それは、直腸の中を掻き回されるその感覚は、二人にとって覚えのある…記憶に新しい、脳裏にこびり付いたような刺激であり、急速に血の気が引いていくのを感じながら二人は視線を下へと落とす。そして、二人の視線の先…肩幅に開かれたまま膝が外を向いた両脚の間で、便器の底から這い出しそれぞれの肛門を貫いていたのは……ゲル状の物体と触手。

 

(なんて、事…なの……)

(そんな…やっぱり、あれは……)

 

 見紛う事のない、忘れる筈のない、自分達にこれ以上ない程の屈辱を与えた存在。記憶の中にある二体のモンスター、その一部。それを目にした事で、二人は陵辱が悪夢ではなく、本当にあった事なのだと理解させられ、一瞬茫然としてしまう。グレイフィアは瞳が揺らぎ、セラフォルーも肩が震える。女性としても名家の悪魔としても尊厳を粉々に打ち砕かれるような恥辱であった以上、それは当然の事ではあるが…されどいつまでも茫然としている二人ではない。

 

「……っ…昨日は、よくも…ッ!」

「許さないわ…再び出てきた事を、後悔させて……」

 

 一瞬の後、二人は怒りを滾らせる。セラフォルーは両手に冷気を漂わせ、グレイフィアは肛門を貫く触手を掴む。

 この時二人に、今度こそ生け捕りにしようという考えはなかった。ただ雪辱を晴らし、報いを受けさせる事しか考えていなかった。だからこそ二人の動きに躊躇いも手加減もなく、これが他の通常モンスターならば次の瞬間には間違いなく撃滅されていた。…だが……

 

「…ぁ、え…?…嘘、どうして攻撃出来な…ふぎゅぅううぅうぅぅっッ!」

「なッ…力が、急に抜け…ひぐぅうぅうぅうぅううッッ!」

 

 ゲル状のモンスターに向けて放てない魔法。途端に力の抜けてしまう手。思いもしない状況に、二人は再び茫然となり…直後、スライムと触手は激しく動き出す。貫き、奥に入り込んでからは止まっていた刺激が、再起動したかのように二人の直腸を襲い始める。

 それだけではない。直腸への責めで脚がガクガクと震え二人が転びそうになる中、便器からは新たな触手が現れ、セラフォルーを貫くスライムもその体積が増す。触手はグレイフィアの肢体に絡み、スライム状のモンスターも背後で広がり身体の一部を中に取り込む。

 

「くぁっ、ひッ、止めっ…ぉ"お"おぉ"ッ!」

「動けっ、な…ぃひぁああぁああぁッ!」

 

 拘束されたグレイフィアの直腸では触手によるピストンが始まり、セラフォルーも直腸内でスライムが回転。縦と横、それぞれ違う刺激に襲われ、動けない二人は悲鳴を上げる。仕切りで相手の姿は見えないものの、上がる悲鳴で二人は互いの状態を…昨日と同じ状態になっているのだという事を即座に認識させられてしまう。

 

(こ、このままじゃ不味い…!不味い、のにぃぃ…!)

(抵抗、出来ない…身体が、言う事を効かないぃぃ……!)

 

 魔法は発動すれどもモンスターに向けた時点で霧散し、殴打どころか強く握ろうとしただけでも力が抜けて一切の反撃が出来ない。恥を堪えて逃げようとしても、身体は強張るばかりで拘束関係なしにその場から動けなくなってしまう。そんなモンスターの行いに対する「抵抗」全般が叶わないという理解不能な事態を前に、二人の脳裏に浮かぶのは昨晩最後の記憶。モンスターを使い魔にしようとした、その末路。あれすらも本当の事だったと思うと、二人はまともな思考など出来ず、こころが絶望に包まれそうになる…が、それすらモンスター達は許さない。

 

『お"ひッ、ふぎゅ…はひぃんっッ!』

 

 耕すように、押し広げるように行われていた無慈悲なピストンが、その勢いのままの強烈な引き抜きによって不意に終わる。容赦なく、乱暴に触手は引き抜かれ、スライムも膨張したまま外へと流れ出て、二人の肛門を捲り上げる。

 一方的に、理解する時間も与えず行われた、二体のモンスターによるピストン。直腸からそれぞれ抜けた事で、一旦は刺激も止まったが、二人への拘束は変わらずであり……次の刺激が、モンスター達にとっての『本番』が始まるまでの時間は、ほんの数秒でしかなかった。

 

「はっ、はっ…ひぎゅうぅんッ♡!?」

「はぁ、ふぁ…ふひぃいぃッ♡!?」

 

 セラフォルーは膝から下をスライムモンスターに取り込まれた事で蟹股姿勢で固定され、グレイフィアは足首へ巻き付いた触手モンスターによってひっくり返ったY字の様な体勢にさせられる。その状態で、再びスライムと触手が肛門を貫き…その時二人の口から上がった悲鳴には、嬌声の様な響きが混じっていた。

 そこから直腸内のゲルと触手が蠢けば、再度二人の声に艶かしさが混じる。痛みや嫌悪感ではない、得も言われぬ快感が弾けてしまう。実のところ、初めのピストンは二人の肛門と直腸を解し、感じるように…昨晩の状態を思い出させる為の謂わば『準備』だったのだが、それを二人が知る由などなく、むしろこんな事でまた感じてしまうのかと、嫌な汗が全身から噴き出す。

 

「お、奥まで入ってぇぇ…ッ♡!…ぁ、あっ、こ…これはぁ……っ♡!」

「やだっ、これ…アナルの中のモノ、引き摺り出されてるぅうぅぅッ♡!」

 

 そして腸壁を掻き分けながら突き進んだスライムと触手は、中で脈動。スライム状のモンスターは先端でグレイフィアの便を取り込み、触手モンスターも先端を開く事で便を吸い込み、そこから出口へと向かって捉えた便を引き上げていく。

 必死に堪えようとする二人だが、既に内側へ取り込まれてしまっている為に幾ら力を込めても止められない。むしろ直腸を締めた事で腸壁を押し付ける形となった事で、ポンプの様に脈動する刺激を一層後孔で感じてしまう。

 

(ぁああ無理ッ、む"り"ぃ"ぃぃッ♡!動いてるの分かるっ、止められないぃいいぃッ♡!それにっ、これ…スライムにアナルぐにゅぐにゅされるの気持ち良いのぉおおおおぉぉッ♡!気持ち悪いのに気持ち良いっ、感じちゃうぅぅうぅうっッ♡!)

(こ、この感覚…便だけでなく、魔力まで吸い上げられてる…ッ♡!?こんなっ、こんな屈辱的な方法で…こんな醜悪な生物に、トイレで便諸共吸い出されるなんてぇぇ…ッ♡!ぐぅっ、止まって…止まりなさい私の排泄物ぅううぅうぅぅッ♡!)

 

 気持ち悪いという思いとは裏腹に、口が半開きとなり表情も淫らに緩むセラフォルー。無理だと感じながらも耐えようとする為に、追い詰められた顔で鼻息荒く懸命に堪えるグレイフィア。それぞれ違った方向性で、整った顔立ちが台無しな有り様を二人は見せる。そうしている内にも取り込まれた便は下がっていき、降りていき、いよいよ肛門に到達する…が、流石に目一杯絞められた肛門はそう簡単には通らせない。これ以上の恥辱は重ねたくない、と二人は力を掻き集め、なんとしても肛門で便を堰き止めようとする。

 だが…再び嬲られている最中も悪魔としての力を吸収されていた二人は、今や見る影もない程に弱ってしまっており…逆に昨晩に続けて今もたっぷりと力を得たモンスター達は、それ以前に得ていた『力』も合わせて遥かに強大となっていた。そんな状態では、二人の最後の抵抗など何の障害にもならず…無理矢理引き摺り出すが如く、二体のモンスターは一息で肛門をこじ開け引き抜く。

 

「んほぉおおぉおおおおぉッ♡!捲れるっ、うんち引き抜かれながらケツアナ捲り上げられてイくぅ"ぅ"ぅぅううぅううッッ♡♡!」

「ダメぇええぇぇッ♡!強制排泄止まらないッ♡!出るっ、出るのぉおぉぉッ♡!ふひッ、お"ぁひぃいいいいぃぃいぃっッ♡♡!」

 

 吹き出したのかと思う程の勢いで、一気に引き摺り出された大便。同時に直腸内へ残っていたスライムと触手も腸壁を擦りながら飛び出て、大便諸共ぶるんと揺れる。そして何の容赦もない引き抜きは、肛門に火傷さながらの熱と刺激を迸らせ、飛び出るスライムと触手が追撃。自由自在なスライムは肛門にぴったりと張り付いたまま余すところなく最後まで擦り、触手は先端を再び開く事で肛門に引っ掛けた上で強引に通り過ぎ……駄目押しの蹂躙で、二人は完全にモンスターに屈する。何も出来ないまま、最後の最後まで無様を晒したまま…屈辱に満ちた絶頂へ達する。

 品位もなければ気高さもない、獣の雄叫びのような嬌声。淫らにして下品な喘ぎと共に、二人は腰を突き出すようにしてがくんと仰け反り、仰け反ったまま爪先立ちでびくびくと揺れる。気付けば汗塗れの肢体には衣類が張り付き、いつの間にか服の上からでも分かる程乳首が硬く勃っていたのだが、そんな事にも気付かない程の惨めな絶頂感が二人の中を駆け巡り……昨晩と同じ感覚を味わいながら、昨晩と同じように、二人の意識は途切れていった。忍び寄るような…それでいて致命的なまでの、喪失感と共に。

 そして、二人は気付かなかった。気付く筈もなかった。嬲られ、弄ばれた末の二度目の敗北により、モンスターとの主従関係が…これまではまだ仮のようなものだった、彼女達の『主人』との契約が完全なものとなった事で、下腹部へそれを示すような『証』が浮かび上がっていた事に。

 

 

*

 

 

 次に二人が目を覚ました時、辺りはすっかり暗くなっていた。耳を澄ましても物音が聞こえない、夜どころか完全な深夜となっていた。

 

「……セラ、フォルー…聞こえ、ますか…?」

「…うん…聞こえてるよ…グレイフィア、ちゃん……」

 

 二人が目を覚ましたのはほぼ同時。ぐっしょりと濡れ肌に張り付く服を着たまま、便所の個室で倒れていた二人の身体は冷え切っており…生存確認のようなやり取りをした後、二人は少しの間沈黙。既にモンスターの姿はなく…暗闇の中で、沈黙の後セラフォルーは呟く。

 

「……もう、私…魔力が尽きかけちゃった…。あはっ、情けないなぁ…魔王レヴィアタンが、こんなところで終わりかけてるなんて……」

「…泣き言とは、貴女らしくもない…と、言いたいところですが…そうですね、私もこれ以上ない程情けないです…。ですがもう…少なくとも今は、雪辱など気にしません…どんなに無様でも、今だけは…何としてでも、魔力を得なくては……」

 

 力無く横たわったまま、脚が蟹股となったまま、ぼうっとセラフォルーは天井を見つめる。グレイフィアも現実逃避したい程の情けなさ、不甲斐なさを抱いていたが、必死に堪え、重い身体を何とか起こし、壁に手を付きながら個室を出る。

 同じように、セラフォルーも出てくるものだとグレイフィアは思っていた。だが彼女は出てくる事なく…代わりに出てきたのは、彼女らしからぬ諦観の声。

 

「無理よ、もう…こんなカラカラの状態じゃ、ただの人一人にだって満足に催眠術をかけられないし、契約して望みを叶えて対価を…なんて、以ての外…する気はないけど、襲ったって返り討ちで、もし誰かに助けられたとしても、看病されてる内に完全なゼロになるのがオチ…グレイフィアちゃんだって、同じような状態でしょ…?」

「だとしても……」

「それに、分かってるでしょ…?次またあのスライムや触手に襲われたら、その時点で終わり…ううん、今でなくてもずっと…仮に今を乗り切れたとしても、私達は襲われたら身体も魔力も全部差し出すしかない…だってもう、スライムが私の、触手がグレイフィアちゃんの……ご主人様、なんだから…」

 

 既に大きく減衰していた力を今度こそ根こそぎ奪われ、今や風前の灯。コップを逆さにしても落ち切らなかった数滴程度の魔力しか残っていない。そんな状況であれば、諦めの境地…終わりを受け入れてしまうような精神状態となったとしてもおかしくはない。加えて屈辱的な陵辱を二度も受けた末なのだから、セラフォルーの言動こそがむしろ自然。グレイフィア自身、同じ境遇なのだからそれは重々理解しており…だが少しだけ、残念に思っていた。

 そんな思いがあったが故に、グレイフィアは言った。同じく危機的状況であり、セラフォルーを気遣う余裕などないが為に、無意識の内に思いがそのまま口を衝いた。

 

「…見損なったわ、セラフォルー…貴女は魔王としての振る舞いに欠けていて、色々といい加減で、見ていると頭の痛くなるような女だと常常思っていたけど…それでも家族への、妹への愛情は果てしなく深くて、その点に関してだけは敬意も共感も抱いていたわ。…でも、どうやら私は買い被り過ぎていたようね…」

「…………」

「私はこんな場所で潰える訳にはいかないの…夫の、子の、家族の為に…こんなところで、終わったりはしない……」

 

 最後は呟くように言い切って、グレイフィアは個室の前から離れる。上手く力の入らない身体を何とか動かし、重い足で歩みを進める。魔力はなくとも、気力で…思いで絶望に抗わんとする。

 それでもやはり状態の悪さは如何ともし難く、お手洗いから廊下に出ようとした瞬間身体がぐらつく。前に傾き、転びそうになり……背後から、腕を掴まれ支えられる。

 

「…随分と、好き勝手言ってくれるじゃないグレイフィアちゃん…私は買い被り過ぎていた?…グレイフィアちゃんもグレモリー家に相応しい愛情深さだとは思うけど…私の妹愛に比べたら、まだまだだってのよ…☆」

「…ふっ…貴女の愛情は行き過ぎなので、まだまだ位がまともな悪魔としては丁度良いんですよ…」

 

 振り向けば、支えていたのは不敵な…普段の活力こそなくとも、彼女らしい調子を取り戻したセラフォルー。その返しにグレイフィアは小さく笑い、二人は公民館の外に出る。

 言葉通り、セラフォルーもまた、家族や眷属を始めとする仲間、何より最愛の妹への思いが身体を動かさせていた。言葉にはしなかったが、そうしてセラフォルーも立ち上がった事が、グレイフィアにとっては心強くもあった。そして二人は公民館を出るのだが…言うまでもなく、二人共ノープラン。やれる事も殆どない、最早悪魔でありながら奇跡か何かに頼り祈る他ないのではと本気で思う程の窮地であり……それ程追い詰められていたからだろうか。二人の感覚は、本能は、ある『匂い』を感じ取った。

 

(…ぁ…これ、って…この『臭い』って……)

(…惹かれる…身体が、奥底から求める……)

 

 ぴくん、とひくつく二人の鼻。それは芳しい、今の二人にとってはこれ以上ない程魅力的に感じる匂い。嗅ぎ取った瞬間に二人の足は止まり…それからどちらともなく、そちらへと歩いていく。

 まるで公民館に訪れた時の様な、思考を殆ど介さない歩み。公民館の場合は、自分達で考えているようでいて、その実モンスターに誘い込まれていた訳だが…今回は違う。本人達には判別のしようがない事ではあるが、今回は本当に彼女達の本能が『それ』を求めて身体を動かしているのであり…そうして行き着いた先にあったのは、彼女達の泊まる旅館。更に二人は歩みを進め…ある場所の前で、漸く止まる。

 

「こ、ここは……」

「そっか…うん、そうよね…この方法があったじゃない……」

 

 グレイフィアはたじろぎを見せる一方、セラフォルーは喜ぶようにほんの少し口角を上げる。再びセラフォルーは鼻をひくつかせる…否、嗅いで『臭い』のする方を判別すると、二つある入り口の内片方へ迷いなく入っていく。それを見てグレイフィアは動揺するも数秒の後、後に続く。そして中を抜け、二人の感じていた匂いの元へと辿り着いた時…聞こえてきたのは、幾人もの男の声。

 

「にしてもほんと、美人は倒れてても美人だよなぁ。黒髪ツインテの嬢ちゃんと銀髪メイドの姉ちゃんが揃ってモンスターに襲われてる姿はくっそエロかったが、終わった後の気絶姿もヤリ捨てられた後みたいでこれまたエロいとか、お得過ぎるって!」

「全くだ。しかしモンスター達があんなにも積極的に襲ったって事は、やっぱ二人共ただの美女じゃないのかねぇ?女神様達で味を占めたのか、もう普通の女はまず狙わないみたいだしよ」

「かもな。つか、ツインテちゃんのアヘ声にはマジで興奮したわ。ありゃ絶対ヤリ慣れてるかオナニー好きだわ。そういう声だわ」

「メイドさんの方も、あのクールな表情が歪んで段々感じるようになっていくのが良かったよなぁ。あー駄目だ、ほんと勃起止まらねぇ!」

「俺も昨日触った二人の胸と尻の感覚が忘れられねぇ…いや違うな、陰毛含めた全身の感触が忘れられん!」

 

 そこに他者が来る事など微塵も想像していない、当然気付いてもいない、欲望丸出しの声と会話。それは旅館の人間としてセラフォルー達を迎えた男達であり…ここは昨晩二人が襲われた露天風呂だった。当然の様に二人…特にセラフォルーは素通りしたが、入り口には営業時間終了の立て看板が出ており、彼等はその時間を利用しのんびりと入浴していたのだった。

 彼等の会話は二人にも聞こえており、二人は自分達の災難に彼等が関わっていた事、盗撮されていた事、更には意識のない間に恐らく身体を弄られていた事を一気に知る。それは普通に考えれば、激怒してもおかしくない…全員粉微塵にされても不思議ではないような真実なのだが…それを物陰から聞いていた二人の顔に、怒りの色はない。それどころか、どちらも一心不乱に彼等を見つめており…彼等の放つ香りに、欲望の『匂い』と『臭い』に喉を鳴らす。

 

「欲望一杯の…私達への欲情たっぷりのギンギンな男の人達、見ーつけた♡よりどりみどりね、グレイフィアちゃん☆」

「えぇ、これだけの欲望を変換すれば……って、せ、セラフォルー貴女…何を…!?」

「何をって…ねぇ?」

 

 蠱惑的な笑みを浮かべるセラフォルー。彼女は欲求を…渇望を隠しもせずに期待で頬を紅潮させるが、グレイフィアはそんなセラフォルーに目を見開き唖然とする。

 別段グレイフィアが、セラフォルーのやろうとしている事を理解出来ていない訳ではない。今でこそ『物』を契約の対価にする事の多い悪魔だが、元来悪魔は人間から『魂』を得て糧にする存在。実体なき中核である魂は、『心』や『精神』と密接な関係にあり、感情とは、それ等から生まれる謂わば一端。即ち悪魔は、感情を向けられる、感情を送られる事で、魂そのものに比べれば遥かに少ないながら、自らの力とする事が出来るのである。中でも欲望は悪魔にとって質の良い感情と言えるもので、故に現代でも悪魔は欲深い人間と契約をする事が多いのである。

 今や悪魔としてまともに活動出来ない二人だが、感情を受け取るという形でなら魔力を回復させる事も出来る。今も枯渇状態である通り、ただ思われるだけでは十分な力に還元する事など出来ないのだが…感情が一色に染まる程の欲望ならば、それを『直接』注がれるのなら、話は別。そしてここには、底無しに思える程の欲望を持つ男が、しかも一人二人ではなく何人もいる。セラフォルーが言っているのは、つまり『そういう事』であり……幾ら窮地とはいえ、グレイフィアが唖然とするのも当然であった。

 

「信じられない…度の過ぎる自由奔放だとは思っていたけど、まさかここまでとは…魔王としての矜持もシトリー家の悪魔としての誇りもないとは……」

「うわ、容赦ないわねグレイフィアちゃん…っていうか、魔王云々も何も、私は外交担当で、色仕掛けも権謀術数の一つなのよ?それにぃ、グレイフィアちゃん言ってたわよね?何としてでも魔力を得なくては、って。あの言葉は嘘だったの?」

「そ、それは……って、待ちなさい。色仕掛けも権謀術数の一つ…?セラフォルー、まさか……」

「っていうか、既婚者どころか子持ちのグレイフィアちゃんが、そんな生娘みたいな反応って……」

 

 決して聞き逃せない発言に待ったを掛けたグレイフィアだったが、被せるようにしてセラフォルーが言葉を返し、じとーっとした目でグレイフィアを見やる。やはりというべきか、このような話が得意ではない様子のグレイフィアは、恥ずかしさと悔しさの混ざったような顔をしつつ目を逸らす。それを見て、「ま、そういうところは可愛いと思うけどね☆」とくるセラフォルーが言えば、グレイフィアは気を悪くしたように黙ってしまい…軽く肩を竦めた後、セラフォルーは後頭部を掻いた。

 ついからかった彼女ではあるが、今は冗談を言っている時間も惜しい程の窮地。加えてからかいつつも、今のセラフォルーには自分に喝を入れてくれたグレイフィアへの感謝があり…何より夫も子もいるグレイフィアが躊躇う事など分かっていた。その気持ちは理解していた。故にセラフォルーはそれ以上ふざける事はせず、ふっと真面目な表情を浮かべる。

 

「…分かってるでしょ?もう手段を選べる状況じゃない、この機を逃したらもうチャンスはないかもしれない…って事は」

「……分かってるわ、尻込みなんてしていられない状況だって事位、百も承知…でも、分かっては…いるけど…」

「…まぁ、そうよねぇ。だから…ちょっとだけ、レヴィアたんが後押ししてあげる☆」

 

 そう言って物陰から出たセラフォルーは、男達の方へ。薄暗いとはいえ男は何人もいる以上、普通は気付く筈なのだが…悪魔という生命として消えかけている事が存在感を普段より希薄していたのか、後少しの所に来るまで誰も彼女の事に気が付かなかった。そして気付かれる直前、男の一人が何となく気配を感じて振り返ろうとした瞬間、セラフォルーは湯へと手を浸け…次の瞬間、一気に立ち昇る湯気が増大。あっという間に霧が立ち込めたようになり、男達は全員が驚く。

 

「な、なんだなんだ!?急に湯気が……」

「うおっ、いきなり動くなって!よく見えないんだから危ないだろ…!」

(セラフォルー、貴女…もう魔力は尽き掛けてる筈なのに、こんな事を……)

 

 訳が分からず男達が動揺する中、グレイフィアはこれがセラフォルーの…シトリー家の得意とする水魔法の一種である事と、自分の為に「よく見えない、お互い相手が分からない」状況を作ってくれたのだと瞬時に理解。それはセラフォルーからの恩返しであり…今ある最後の魔力を注いだのかもしれない魔法を目にしたグレイフィアは、自らの情けなさを恥じると共に吹っ切れる。

 覚悟を決めたグレイフィアは、セラフォルーを追って湯の側へ。そして衣類に手を掛けようとした…が、そこで彼女は気付く。セラフォルーが男達ではなく、女湯との仕切りをその場でじっと見ている事に。

 

「…セラフォルー?」

「…グレイフィアちゃん。あれって…覗き穴だったり?」

「覗き穴?…確かに、そんな風にも見えますが…それが何か…?」

 

 ぱっと見では分からない、よく見なければ気が付かないような、小さな穴。それをセラフォルーが指差せば、グレイフィアは今になって何を、とばかりの表情を見せる。

 グレイフィアの返した通り、それが覗き穴であろうとなかろうと、今この場においてはどうでもいい事。しかし怪訝な顔をするグレイフィアに対し、くすりと妖しい笑みを浮かべながらセラフォルーは言った。──いい事、思い付いちゃった、と。

 

 

*

 

 

 煙の様に温泉へ立ち込め、男達の視界を奪っていた濃密な湯気。常人を大きく超える視力を持つ悪魔二人と違い、湯気によって下手に動く事の出来なくなっていた彼等は、どうしたものかと暫し狼狽え…しかしその湯気は、少しすると自然に消えていった。みるみる内に湯気の状態が正常に戻り、晴れた視界に彼等は一先ず安堵をする。

 

「ふぅ、やっと収まったみたいだな…なんだったんだ?今のは」

「さぁ…別に、急に湯が熱くなったりとかもしなかったよな…?」

「分からんが、また起きないとも限らないし、取り敢えずは中に戻って……」

 

 また視界を奪われては敵わない、と男達は次々と温泉から出ようとする。湯の中から出て、露天風呂から屋内浴場へと移ろうとし、歩き始め……そして、気付く。露天風呂の一角にいつの間にかあった、先程まではなかった筈の『あるもの』を目にして…目を見開く。

 

『こ、これは……』

 

 足を止め、動きを止め、愕然とした顔で見る男達。彼等の視線の先にあったのは……女性の、下半身。

 とはいえ、そこに女性がいた訳ではない。ましてや下半身だけだからといって、惨殺死体らしきものを見つけた訳でもない。

 白い肌。すらりと伸びた脚。肉感をたっぷりと感じさせる尻。下半身だけでも美人だと分かるような、一瞬で男達の股間を強く刺激するような魅惑の下半身が、そこにはあった。まるでそこから生えているかのように、或いは上半身が突き刺さっているかのように、露天風呂の仕切りから、下半身だけが全裸の状態で突き出ていた。

 

「おいおいなんだよこりゃ…湯気でよく見えなくなってる間に、こんなオブジェが出来たってか…?」

「いや、オブジェじゃねぇだろ。動いてるし。…てか、これって…あれ、だよな…?」

「あぁ、間違いねぇ。…まさか、壁尻をリアルで見る日が来るなんてな……」

「…うん?というか、この下半身……」

 

 予想など出来る筈もない超展開に、男達は驚き戸惑い…それから二つの下半身を、まじまじと見つめる。驚きは次第に興味へ、興奮へと変わっていき、熱い視線を並んだ二つの下半身へ注ぐ。

 その最中、一人の男が注目したのは肛門周りに生えた尻毛。片や黒く整えられた、片や銀で無造作に生い茂った、対照的とも言えるそれぞれの尻毛は、彼等にとって見覚えのあるものであり……気付いた者は、次々と可能性を、この仕切りの向こう側を想像して生唾を飲み込む。

 

「マジか…そういう事か?そういう事なのか…?」

「この毛と肉付きの良い尻に脚…間違いねぇぜ、こりゃ……」

「けど、一体全体なんでこんな…第一、人の胴体が通る程の穴なんてさっきまで……」

 

 きっとそうだ、間違いなくそうだ、と誰なのか理解した男達は色めき立つ。

 しかし考えるまでもなく、普通に生活する上でこのような状況は起こらない。当然男達が仕組んだ事でもない訳で、男達は興奮しつつも混乱する。何人かは、営業時間外だと気付かず入った挙句、湯気で前が見えずに仕切りへ突っ込んでしまったのだろうか…という、事故の可能性も想像し始める。

 だが次の瞬間、そんな男達の困惑は吹き飛ぶ。仕切りから突き出た下半身…その内黒の陰毛と尻毛を生やした尻が、誘うように揺れ始めた事で吹き飛ばされる。

 

「お、おおぉ…揺れてやがる…尻肉がゆらゆらと、尻毛も一緒にふぁさふぁさ揺れてやがる……!」

「…誘ってる、のか…誘ってるんだよな…?」

「くぅっ、最近女神様達が忙しくて中々来られていないって時に、なんてものを見せてくるんだ…!こんなの見せられたら興奮する、しまくるに決まってるじゃないか…!」

「そうだそうだ!これでもし幻とかだったら、この興奮と欲求はどうしろって言うんだよぉ…!」

 

 男達の視線を引き付け、誘惑する白桃の様に艶やかな尻。対照的に黒く、ただそこにあるだけで注目を集める整った尻毛。煽情的な光景に男達は再び生唾を飲み込み、顔を見合わせ……一人の男が、その尻の前へ。

 

「…お嬢さーん…?もしお困りでしたら助けますけど、どうしますかー…?…それとも…こういう事、ですかぁー…?」

 

 仕切りの向こうへ投げ掛けるようにして、男が発した言葉。しかしそれに返答はなく、代わりに尻は上下に揺れる。それを見た男は、口角が上がっていくのを感じながら、揺れる尻を包むようにして片手で撫で……その瞬間、尻は跳ねる。自ら撫でる手に押し付けるように、腰からくねらせ男に媚びる。

 それを彼は待っていた。期待していた。そして期待通り、尻が…仕切りの向こうにいる女性が、明確に『求めた』瞬間…男は腰を掴み、一物を突き込む。

 

「……っ!〜〜〜〜ッ!」

「い、挿れた…挿れやがった……!」

「しかも、生で…!…お、おい…その、大丈……」

「…最っ…高……ッ!!」

 

 今にも破裂しそうな程に怒張した一物がくすみのない…それでいてたっぷりと濡れた秘所を貫いた瞬間、仕切り越しに響いた嬌声。激しく、艶かしく…何より悦びに満ちた喘ぎの叫びが男達に届き、男達は目を爛々と輝かせる。

 それとは対照的に、一線を超えた…挿入に踏み切った男は、根元まで突き刺した状態のまま一人硬直。その様子に、やってしまったという事実に、別の男が声を掛けるが…それを彼が言い切る前に、男は叫ぶ。心の底から絞り出すような…昂りの極致にいるかのような、歓喜の声を。それは、他の男達の心に引っ掛かっていた躊躇いをいとも簡単に吹き飛ばし……次の瞬間、もう一つの尻へ、もう一人の女性に男達は殺到する。

 

「もう我慢出来ねぇ!俺はこっちだ、こんな極上の尻を逃してなるものか!」

「悪いが最初に味わわせてもらうのは俺だ!俺は初めからこっちに目を付けてたんだからな!」

「まあまあ落ち着けよお前等。こっちの尻…もといお嬢さんにも、一応確認しておいた方がいいだろ?こんなところで尻を突き出して、一体ナニをしてほしいんですか…ってよ」

 

 我先にと押し寄せる男達だが、当然彼等全員が一度に挿入出来る筈もなく、彼等はお目当ての尻の前で言い争う。その間、銀の剛毛をもっさりと生やした尻は狼狽えるように小さく揺れており、指先もまたもじもじと動く。

 誰も譲らない男達の隣、愛液で黒の陰毛が肌に張り付いた尻への挿入を果たした男は、腰を掴んで膣への抽迭を始めていた。一往復一往復を、一擦り一擦りを味わうように力強く、それでいて貪るように荒々しい腰使いで男が突く度仕切りの向こうからは喘ぎが聞こえ、膣は震えて締め付ける。男の腰がぶつかる度、尻は音を立てて揺れ動く。

 

「くぉっ、凄ぇ…!押し込む度にナカがうねって、ヒダも一つ一つが舐めるみたいに動いてくる…!おまけに抜こうとすれば、根本は思い切り締め付けてくるし、亀頭にも奥が吸い付いてくるとか、魔性のマンコ過ぎるだろ…!」

「俺も躊躇ってないでさっさと挿れてりゃ良かった…!次は俺だからなッ!」

「はいはい次な!にしてもこんな極上の処女マンコを味わえるなんて、俺の生涯でも一二を争う幸運……って、んん…?…このマンコ、もしかして……」

 

 一物を挿れているのか秘所に一物が吸い寄せられているのか分からなくなる程の快感を味わいながら、男は何度も腰を打ち付ける。一部の男はもう一つの尻の最初よりも、二番手以降であろうとこちらの尻に挿れたいと思い、こちらはこちらで次は誰かを言い争う。その中での発言を適当に流しながら、男は一物を根元まで突き挿れ、堪能するように膣の中でぐりぐりと動かし……そこでふと、すんなり自らの肉棒が入った事に、締まりはあっても固い抵抗感は殆どなかったという事実に気付く。

 それが示すのは即ち、この膣が挿入を経験をするのは『初めてではない』という事であり……気付いた男は、更に燃え上がる。

 

「…なんだよ、非処女だったって事か…?あんな可愛い顔して、少女趣味全開な格好して、でも身体はまあまあ発育の良いお嬢ちゃんが、実は非処女…それも尻だけで誘える位に男を分かってるだなんて……こんなの興奮止まる訳ねぇじゃねぇかよぉッ!マジ最高過ぎるっての!」

 

 既に根元まで挿れた状態からの、更に押し込み抉るような突き上げ。男の腰に押されて柔らかな尻はむにゅりと潰れ、ただでさえ淫らだった喘ぎが一層激しく、下品な程の叫びに変わる。そして男が膣を欲望のままに蹂躙する中、遂に隣の尻を最初に味わう男が決まり、その男は揉むような手付きで尻を撫でながら(一応)仕切り越しに声を掛け…彼もまた、ある事に気付いた。

 

「……へ?前貼り…?」

 

 挿れようとした下半身の割れ目。しかしそこには小さな紙らしきものが貼ってあり、取ろうとしても全く取れない。割れ目の形、陰唇の盛り上がりが分かる程にまでぴったりぴっちりと張り付いており、取れる気配も破れる気配も微塵もない。

 言い争いの末に最初の番を勝ち取り、漸く極上の下半身を味わう事が出来る…そう思った矢先の外せない前貼りに、彼は叫びそうになった…が、塞いであるのは秘裂だけ。下半身を発見した時からずっと見えている、ある意味彼等にとっては秘裂と何ら変わらない程に「挿れてみたい」と思うもう一つの孔は、何の覆いもなく尻肉の間で露出している。その事を思い出した男は、躊躇いなどなく…むしろ悦びに満ちた笑みで、もう一つの孔…肛門へと挿入。亀頭を当てがい、鬱蒼とした尻毛に擽られる感覚を愉しみながら、欲望のままに肉棒で突き上げる。

 

「あッ…ふ、ぁ……!…す、げぇ…なんだこれ、何だよこれ…締まりも、ぬめりも、ちんぽで押し広げる感覚も…これまでの何よりも凄ぇ…ッ!」

「おい見たかよ今の尻の跳ね具合!ありゃ間違いなく、アナルで感じてる反応だぜ?」

「壁尻で誘うだけじゃなくて、アナルセックスもイケるクチかよ!いやむしろ、アナルの方が好きなんじゃね?だから前貼りしてんじゃね?」

「どっちだっていいっての!早く代わってくれねぇと、挿れる前に爆発しちまうよ…!」

 

 強い締まりで肛門に押し返される…と思ったのも束の間、ずにゅりと引き込まれるように肉棒は後孔へと沈んでいく。後孔の中は歓迎している…といった様子ではないものの、締まりながら震える直腸内は肉棒の全面へと絶え間ない刺激を送り込み、その快楽に男の腰は自然と進む。あっという間に根元まで突き刺さり、そこから男は濁流の様に押し寄せる欲望のままに腰を振るって荒っぽくピストン。腰ではなく尻を掴み、肉感たっぷりの尻肉を揉みしだきながら、亀頭で腸壁を擦り上げるようなピストン運動を繰り返す。

 隣と同じように、こちらでも仕切り越しの嬌声が上がる。端から悦びに満ちた隣とは違い、少し悲鳴混じりの、鳴くような喘ぎではあったが、響きの淫靡さは完全に互角。咥えて強く突けば嬌声は野太いようなものへと変わり、それを聞きたいが為に漢はより強く、素早く突く。

 

「ぐぐぐ…今気付いたが、壁尻って真後ろにいたら見えるのは野郎の背中と尻ばっかりじゃねぇか…!」

「そりゃまあそうだろうな…にしても見ろよ、あの一突きごとにビクついて膝が外向きに揺れる脚…!完全な蟹股にはなってない、けどなりそうってのが良いんだよな…」

「分かる、けどこっちの爪先立ちでギリギリ脚が届いてる状態も良くないか?快楽で弛緩しそうだけど、そうすると支えられなくなるから必死に堪えてる…そんな感じが脚から伝わってくるじゃねぇか…!」

 

 二つの尻が、それぞれ膣と直腸が犯され、粘膜同士が擦れる濡れた音と、尻と腰とがぶつかる乾いた音が同時に鼓膜を振るわせる。抽迭は気持ちの良さを示すようにどんどん速くなり、聞こえる喘ぎもより短い、余裕のないものへと変わっていく。

 こうなるともう、誰も不安や懸念は抱いていなかった。ただ欲望を満たす事、快楽に興じ、目や耳から伝わる艶やかさに心を躍らせるのみだった。そして男達をその気にさせているのは、加速させているのも、二つの下半身と聞こえる喘ぎ声なのであり、詰まるところ彼等は乗っただけ。飛び付いただけ。今の状況を作り上げたのは、犯される二つの存在に他ならない。

 

「はっ、はっ…登って来たぁ……!」

「極上の孔を提供してくれたお礼に、こっちも熱いの注いでやらないとな…!」

 

 そうして速くなっていた男達の腰使いは、更に速く、より小刻みな動きになる。それは彼等の射精が近い事を示しており、男達は煮え滾る欲望を一滴残らず注ぎ込むべく、全力のラストスパートをかける。孔の中では既に凶悪な程いきり勃っていた肉棒が更に膨らみ、跳ね、膣と直腸を押し広げながらその瞬間を待ち侘びる。

 すると射精寸前であると理解したかのように、膣もまた締め付けが増す。ただ強く締まるのではなく、不規則な緩急で以って強い締まりと程良い締まりが繰り返され、膣全体で男の一物を抱き締める。一方で直腸は緩み締まりが繰り返されるような事こそなかったが、逆に言えば緩まず締まり続けており、男に強く擦り付ける快感を、こじ開け開拓していく悦楽を提供し続ける。

 最後まで男と男根に媚びる膣と、最後まで快楽によがる直腸。違う下半身の違う器官ではあるが、犯す男達にはどちらも最高にして極上の孔。その孔に挿し、抽迭し、昂りをぶつけ続けた男達の衝動は最高潮にまで膨れ上がり……全てを、吐き出す。

 

「射精る…ッ!壁尻美少女非処女マンコにっ、一番乗りの膣内射精し一発目ぇッ!」

「そんなに締めなくたって射精してやるよ…ッ!尻毛陰毛剛毛美女とのアナルセックスでこっちも射精るッ!」

 

 真っ先に挿入した男が、最奥…子宮口を亀頭で打ち、押し付けながら膣内射精。それに少し遅れる形で、もう一方の男も力の限り腰を打ち付け、中の形が変わりそうな程突き上げながら直腸へ射精。それぞれに精液を注ぎ込んだ瞬間、向こう側からはこれまでで一番の嬌声が…悦びを隠さず喘ぐ叫びと、快楽に抗えない事を吐露するような悲鳴が響き渡り、孔も尻も激しく震える。ビクついていた足は一直線となり、挿入している男にも、それを見ている男達にも、射精で達した事を示す。

 たっぷりと、それこそ孔に搾り出されるようにして精液を注ぎ込んだ男達は、感触を最後まで味わった後、未だに締まる孔の中から自らの一物を一気に引き抜く。その瞬間また尻は震え……だが当然、それだけでは終わらない。

 

「やっと俺の番だ!早く代われ代われ!」

「くーっ、今からこの尻を生で堪能出来ると思うと…ヤベっ、挿れる前から果てそうだわ…」

「俺の番はまだ先…よし、だったら俺はこの時間を有効に使う!こんな光景、もう二度とないかもしれねぇんだ…!なら、これをカメラで収めなくてどうする…!」

「だな、俺も取りに行くとするか。ついでに今いない面子にもこの事を教えてやらねぇと」

 

 獲物へ襲い掛かる獣の様に、息吐く間もなく次の男達が腰を掴んで孔へと挿入。今までよりも敏感になっているのか、突き込んだ瞬間の嬌声は一際甲高く、ピストンが始まればすぐにまた下品で淫らな喘ぎへと変わる。

 撮影機器を取りに戻る者、邪魔しない範囲で近付き下半身を凝視する者、自ら扱いてしまいそうなのを我慢する者…待っている男達の行動は人それぞれ。だが、魅惑の下半身を堪能し、その孔での行為をしようという思い、欲望だけは全員が完全に一致しており、間違いなくこの時間は全員が挿入し射精するまで終わらない。…否、既に一度射精した男達すら、まだその一物は勃っており……これから何回と、何十回と続くであろう性行為を期待するかのように、男達の前で犯される尻はびくんびくんと尻たぶを揺らして跳ねていた。

 

 

*

 

 

 露天風呂を隔てる仕切りから生えるように、或いは刺さるようにして突き出ていた二つの下半身。その仕切りの向かい側、下半身が突き出た先には……男達の予想通り、二人の女性の姿があった。──快楽に喘ぎ、悦楽によがる、艶やかな女性の姿が。

 

「お"ひッ♡ま、またキたっ♡間髪入れずに挿れてきたぁッ♡!」

「あ"ッ♡ふっ、太いぃ"ぃぃ…ッ♡!」

 

 乱れる黒髪と銀髪。仰け反り突き出る背筋と舌。振り回されるように、音を立てながら不規則に揺れる豊かな胸。仕切りから上半身だけを出した、まるで嵌まっているかのような姿で淫らに叫ぶ女性達は、先程まで歩くのもやっとだったセラフォルーとグレイフィアに他ならない。

 

「凄いっ☆凄いのぉぉッ♡!ここのお兄さん達っ、怪しいオマンコ犯すの躊躇いなさ過ぎぃぃいぃっ♡!」

「ふぐぁっ♡はひッ♡!お、犯される度に感度が上がッ、てぇええぇぇッ♡!」

 

 ともすれば先程までとは別の意味で窮地に見える状態ながら、セラフォルーの顔に危機感などはまるでなく、むしろ浮かぶのは歓喜の表情。グレイフィアも雰囲気こそ悦びのそれではなかったが、表情は快楽に歪み、声音からも彼女が感じている事は明白。

 

「やっぱっ♡こういう方法取ってっ♡んんッ♡正解、だったわねグレイフィアちゃんっ♡!」

「その口振りでの…くぁ、ひっ…♡!言い方、に…はぁぁ…♡!賛同したく、ありま…ひゅぐぅうぅうっッ♡!」

 

 一体何故、こんな状態となっているのか。それは、セラフォルーの思い付きと提案に他ならない。

 仕切りにあった、覗き用…らしき小さな穴。そこから「自分達の胴が通る程度の穴を作り、下半身を出す事によって、男達に犯してもらう」という発想を得たセラフォルーは、グレイフィアに提案をした。そのあまりにも馬鹿げている提案を一度は拒絶したグレイフィアだったが、この方法なら顔を見られる事も、逆に男達の顔を見る事もなく、更に自分から男を襲う必要もない…謂わば彼女にとってもかなり都合の良い方法であった為に、先程の魔法でほぼ魔力を使い果たしたセラフォルーに代わり、グレイフィアが二人分の穴を作っていた。上半身が通るだけの穴を作り、衣類を脱ぎ、全裸の状態で仕切りに嵌まるような格好となって、最後の魔力で丁度良い具合まで穴を修復し…そうして二人は、目論見通り男達に犯される事となった。元々その気だったセラフォルーは勿論、グレイフィアも二度モンスターに襲われ、普通ではない行為の快楽を知ってしまった事と、極限状態であった事が身体に作用し、二人はどちらも名家の女性悪魔でありながら、変態的且つ屈辱的な犯され方に激しい快楽を感じていた。

 

(幾らこれが最善とはいえっ、こんな事をするだなんて…!それに、なんで…どうしてこんなにもっ、お尻で感じてしまうのぉぉぉぉ…ッ♡!)

(いつ誰に犯されるか分からない、下半身だけを目当てに挿れられるプレイがこんなにも良いだなんて思いもしなかったわ♡!あぁ駄目、駄目よ私…今回は魔力の為に仕方なくやってるんだから、壁尻セックスに嵌まっちゃダメぇ♡!)

 

 次から次へと挿れられ、欲望のままに突かれ、例外なく射精される二人に休む暇はない。下半身しか見えない、状態が分からないからこそ仕切り越しに二人を犯す男達に遠慮はなく、女性ではなくただの孔であるかのように二人は犯され続ける。同時に少しずつではあるが、男達の欲望を介して魔力が二人の身体に溜まり始めたのだが…セラフォルーは犯される事に夢中で、グレイフィアは快楽に溺れまいと理性を繋ぎ止める事に必死で、それに気付く様子は皆無。

 

「お"ほッ♡!あッ、このオチンポ反り返りがエグいぃぃッ♡!挿れてるだけでナカを押し上げられちゃうのぉぉおおッ♡!あっ、あっ…ほんと凄いぃいぃ…ッ♡!」

「……っ…♡…貴女が、ここまで色狂いだったなんて…ふぁッ、ぁん…ッ♡!…正直、知りたくは…なかった、わ…ッ♡!」

「くぁん、酷いなぁグレイフィアちゃんは♡!私としては、グレイフィアちゃんの反応は予想通りだけどぉ…旦那一筋っていっても、自分からオマンコに…ふひっ、あひぃんッ♡!…蓋、しちゃうのは勿体無いんじゃなーい♡?私も言いふらしたりしないし、今位羽目外したって……んぉ"お"ぉぉッッ♡!?」

 

 快楽に酔い痴れる、元々上品という訳でもなかった普段の様子がまともに思える程に下品な声音と卑猥な言葉を次々と口にするセラフォルーを見て、グレイフィアは赤い顔に複雑そうな表情を浮かべる。その反応へ茶化すように言い返した後、セラフォルーは残り僅かだった魔力を駆使してまで前貼りを行った…膣への挿入をされないようにしたグレイフィアに、片意地にならず今の状況を愉しんではどうかと誘いを掛ける…が、次の瞬間目を見開き、これまで以上に激しく響く嬌声を上げる。

 

(え、ま、待ってッ♡!?今アナルにも硬くてぶっといの入ってきた♡!?嘘っ、二本挿し♡!?けどそんなの体勢的に出来な…ぁぁあ暴れてるぅうッ♡!ぶっといのも快楽も私の孔で暴れてるのぉおおぉッ♡!)

「せ、セラフォルー?急に何が…お"ッ、ひぃッ……♡!?」

 

 喘ぐ直前、セラフォルーの後孔を…もう一つの孔を貫いた硬い衝撃。その内そちらも挿れられるかも、とは思っていたものの、まさか膣と同時になどとは思っておらず、セラフォルーはどういう事かと考え…ようとするが、快感に押し流されて思考が上手く纏まらない。真実は至って単純、カメラを取りに行った男の一人がバイブも持ってきており、それを後孔に押し挿れただけなのだが…見えない事もあり、この時のセラフォルーは全く真実に気付いてはいなかった。そして更に、セラフォルーの様子に驚愕していたグレイフィアもまた、彼女の後を追うように鼻の下が伸びた情けない表情を突如として晒す。

 脚が宙に浮く感覚と、元から杭打ちの様に強く突き込まれていた一物が、更に強く、更に深くまで穿ち抉るような刺激。思わずもがくグレイフィアだが、元から仕切りに身体を嵌めている以上逃れる事は出来ず、加えて今は脚も何かに嵌まって上手く動かせない。こちらも真実は単純で、今現在グレイフィアの後孔を犯す男が彼女の脚を両腕で抱え、しっかりとホールドした上で腰を打ち付けているだけに過ぎないが、見えないというのは分からない、起こっている事への確信を持てないという事であり、女悪魔二人は揃って男達に翻弄される。自ら作った状況とはいえ、ペースを完全に握られてしまう。

 

「深ッ、ぃいぃ…ッ♡!い、陰茎が…オチンポが私のアナルっ、蹂躙してるぅぅ…ッ♡!た、ただの人間に蹂躙されるぅううぅ…ッ♡!」

「二本挿しぃっ♡!二本挿しも良いのぉぉおおッ♡!けどこんな事されたら媚びちゃうっ♡!誘惑じゃなくて心からオチンポに媚びてナカを締め付けちゃうぅううぅぅッ♡!」

 

 セラフォルーは肉棒とバイブで両孔を貫かれ、グレイフィアは両脚を持ち上げられたまま後孔を抉られ、もう何度目かも分からない仰け反りを見せる。追い掛けるように乳房も跳ね上がり、硬く屹立した乳首が振動で幾度もぷるぷると揺れる。態度は違えど、されている事も違えど、二人の感じているものは完全に同じだった。抗えない快楽に征服され、無様を晒しながらも快感の濁流に全身が悦び心が媚びる。それに従う二人の『孔』が、締まりうねる事で快楽を与えてくれる存在に全身全霊で奉仕し尽くす。そこに魔王の威風も、名家の品位も存在しない。今の二人は強大な女悪魔ではなく、快楽に溺れる雌そのもの。

 

「ひゃあんっ♡また震えてるっ、今度のオチンポもびくびくしてきたぁッ♡!いいっ、いいよ射精してッ♡!レヴィアたんのオチンポ大好きオマンコにっ、欲望たっぷりの精液注いでぇえぇええっッ♡!」

「くぅ、んんッ♡!イ、くっ…また、イく…ッ♡!情けない姿で誰かも分からない男のオチンポをアナルに挿れられてっ、好き勝手に犯し尽くすだけのセックスでっ、またイくぅぅぅぅうううう"ッッ♡!」

 

 元は魔力を回復する為の、最後の手段として行った事だとしても、性行為は性行為。快感を得れば昂りもするし、昂りが極まれば絶頂へと至る。既に幾度もその絶頂へと至り、しかし男達が入れ替わり立ち替わりで次々と挿れては犯す為に、今の二人にとって絶頂はただの通過点。むしろ余韻も碌に感じられないまま、達する事で敏感になった膣や直腸をすぐさま犯されている二人は落ち着くどころか余計に感じてしまっているのであり…膨らみ続けた昂りは、いよいよ最高潮も最高潮。思考が麻痺する程の、視界が白くなる程の快感を浴び、飽和した快感に喘ぎの絶叫を上げ……そうしてまた、二人は達する。殴り付けるような突き上げと共に精液を流し込まれ、意識が飛んでしまいそうな悦楽の中で絶頂する。

 

「お"ほぉ"お"お"おぉおおぉ"ぉ"ッ♡!イ"ッく、二穴責めセックスでイッぐぅ"ぅ"ぅぅううぅぅッ♡!壁尻セックス、最高ぉ"おおぉぉッ♡!ぬひッ♡ん"ぉッ♡!ひゅぐぅううぅううううぅッッ♡♡!」

「ふぉ"ッひぃぃいぃぃいぃぃッ♡!逆流するッ♡!次から次へと精液注がれ過ぎてっ、アナルから噴き出るぅ♡!噴き出るのぉ"お"お"ぉッッ♡!お"ぉ"ん"ッ♡!あひぃいいぃい"ぃい"ぃぃッッ♡♡!」

 

 まるで獣…それも発情期が極まったかのような、まともな知性すら感じさせない嬌声を上げての、これまでで一番激しい絶頂。端正な顔は見る影もない程淫猥に歪み、乳首も陰核も爆ぜてしまいそうな程に張り詰め、盛大に潮も吹きながら二人は快楽によがり狂う。それぞれの孔も喰い千切らんばかりに肉棒を締め付け、精液を一滴残らず搾り取る。あまりの締め付けに男達は抜く事が出来ず、締め付けが与える快感のあまり射精しながらも更に肉棒を打ち付け、結果更に二人は喘ぎ叫ぶ。

 長い長い絶頂の渦。次第に締め付けが弱まる中で男達が肉棒を抜いても尚、二人の絶頂は止まらず…その絶頂が収まった時、二人は半開きとなった口の端から涎が垂れるのを止められない程にまで疲労し切っていた。

 

「はーっ…♡はーっ…♡抜かれた、のに…まだ、ジンジンして…んぁんッ…♡」

「ふー…っ♡ふー…っ♡ここまで、刺激的なのは…久し振り、かもぉ……☆」

 

 仕切りに手を突き、何とか上体を支える二人。どちらも全身ぐっしょりと汗で濡れており、今は何も挿れられていない、触れられていない状態にも関わらず、余韻だけでびくんびくんと身体を震わせ熱を帯びた声を漏らす。

 体力的には疲労困憊。強靭な悪魔であろうとも、喘ぎよがり快楽に押し流されれば疲労をしない筈がなく…しかし心には、かなり余裕が戻っていた。確かに感じる自らの力に、全快とまではいかずとも無事回復させる事の出来た魔力に漸く二人は安堵を抱き、ゆっくりと一つ吐息を漏らす。

 

「…羽目を外すのも、悪くないでしょ☆?」

「…この場において最善だったという事は、認めます」

「もー、ほんとにグレイフィアちゃんはお堅いなぁ…。…あ、というか…グレイフィアちゃん、私の背丈考えないで自分と同じ位置の穴作ったでしょ。おかげでずっと爪先立ちしなくちゃいけなくて大変だったわ」

「それは貴女が、早く早くと急かすからです」

「だって、本当に早くしてくれないと魔法が維持出来なかったんだから、ねぇ?…ま、いっか。とにかくグレイフィアちゃんお疲れ様。半々ならこれで全員シた筈だし、後はちょろっと催眠術を掛ければ解決よ☆」

「…セラフォルー…まさか、数えていたと…?」

 

 心に続いて、一先ず会話出来る程度には息も整った二人は、言葉を交わす。顔付きも、セラフォルーは勿論グレイフィアも心なしか明るく見え…しかしセラフォルーの発言を受けて、すぐにグレイフィアは呆れ交じりの表情へと変わる。

 兎にも角にも、これで窮地を脱する事は出来た。まだ問題は山積みながら、魔力についても一時的な解決に過ぎないが、それでもこれからの事を考えるだけの余裕は得たのだと二人は胸を撫で下ろし、それから男達に催眠術を用いて全て夢だったと思わせるべく、仕切りから脱しようとした……その時だった。

 

「お"ひッ♡!?」

「ん"ひッ♡!?」

 

 ほぼ同時に、ほぼ同様の顔で、突然二人が上げた嬌声。歪んだ表情で、情けない声を上げた二人は、直後驚愕の面持ちを浮かべる…が、次の瞬間にはまた歪む。間抜けで、下品で、艶やかな雌の顔になり…グレイフィアもセラフォルーも揃って仰け反る。

 

「ふぎゅッ♡!?ぁ"ひっ♡!ぅひぁああぁッ♡!?せ、せらっ、セラフォルーっ♡!?」

「ち、違っ、私数え間違えてなんか…ひゃひぃいぃいいいいんっッ♡!」

 

 身体の中から響く振動。精液塗れの孔を抉られ突かれ、尻肉に叩かれたような衝撃が走る。熱く硬い棒が、激しい勢いで孔の中を掻き回し…再び押し寄せてくる快楽に、二人は喘ぎ舌を突き出す。

 グレイフィアは、跳ね回る乳房の荒ぶりを感じながら、セラフォルーへと問い詰める。だが驚愕しているのは彼女も同じであり、慌てた様子で言葉を返し…切る事も出来ず、自分からは見えない脚がピンと伸びる。

 犯されている。再び膣や直腸に挿れられている。そんな事は、二人共分かっていた。しかし全員射精した筈にも関わらず、続いている理由が全く分からず…されどすぐに、気付く。

 

(も、もしかしてこれ……)

(二周目……!?)

 

 そうであってはほしくない、だがそうとしか思えない可能性に、二人の顔から血の気が引く。大いによがっていたとはいえ、元々乗り気ではなかったグレイフィアは勿論、流石に満足し、もう欲求よりも疲弊が上回っているセラフォルーもこれには喜んでなどいられず、すぐに仕切りから抜け出さなくてはと思ったが、その意思を砕くように、固く太い肉棒が膣や直腸を穿くり回す。膣壁を突かれ、腸壁を擦られ、敏感なままの身体は感じて喘ぎ、仰け反ってしまう。

 彼女達にとって最大の誤算、それは誘った男達が、幾度も幾度も女神達の痴態を見てきた、時にはその身を堪能してきた…しかし挿入は全く以ってこれまで経験しておらず、挿入という行為に対しては欲望が溜まりに溜まっていたという事。そして、これまた予想しようのない事ではあるが、待ちの間に男達は仲間を呼んでおり、そもそもセラフォルーの計算は合う筈もなかったのである。

 もういい、これ以上は要らない。そんな思いで二人はもがくも、仕切り越しの男達に犯され、快楽に翻弄され、終わりの見えない性行は続く。既に彼女達にはどうする事も出来ず、男達全員が満足するその時まで、二人の孔にはいきり勃つ男根が挿れられ続ける。

 

『あひぃんッ♡!ぅぎッ♡ひゃぐッ…ん"ぉ"ぉ"ッほぉ"お"お"おぉおお"お"ッッ♡♡!』

 

 そうして男達の性欲発散は、数時間もの間続いた。二周目どころか三周目にも入り、中にはそれ以上の回数二人の下半身と孔を堪能しては精液を注ぎ込む男もいた。二周目からは争うような勢いではなく、露天風呂である事を活かし、休憩を挟みつつ愉しむ男もいた為に、彼女達二人だけが休む事も体力を回復させる事も出来ず、快楽の奔流に当てられ続け……最後の一人が射精を終えた時、二人は上半身も下半身も仕切りにぶら下がっているだけの状態と成り果てていた。脚は蟹股に広がり、下には溢れ返った精液溜まりが広がっていた。

 最早男達に催眠術を掛ける余裕もなく、気配の消えた時点で…そして男達が建物経由で仕切りの向こう側へとやってくる前に、魔力の代わりに尽きた体力を必死にかき集め、這う這うの体で何とか仕切りから抜け出し、(ほぼバレてはいるものの)顔を見られる事は避けたセラフォルーとグレイフィア。一先ず魔力の確保には成功した二人だが、疲弊し切った二人はそれを喜ぶ気にもならず、情けない顔でただただ解放された事に心からの安堵を抱く。

──だが、万事解決などではない。モンスターの眷属同然になってしまった事には変わりなく、未だ冥界に戻る手段も得られず、魔力にしても一旦は確保出来ただけ。故に二人の、信次元での日々は…冥界では経験する事などなかったであろう、淫奔な日々は続く。更にこの信次元を守護する存在、女神達もまたそんな日々に浸かっている事、これから始まる快楽と堕落の沼に嵌まってしまうのが自分達だけでは済まない事を、今もだらしなく孔から精液を漏らす二人の女悪魔はまだ知らないのだった。

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