※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。




人物・ブラックハート

内容・ふたなり 拘束 痒み責め 放置 撮影 箱詰め


淫欲に成りし性奴隷 12

留まるところを知らない、男達の欲望。より不遜に、より過激に、より大胆になっていく女神への調教。初めは許される筈もない悪事が明らかになる事を危惧し、慎重さを最優先に陵辱の都度、時間に余裕を持って女神達を帰していた彼等だったが…今は、それも変わりつつあった。

 

「ふぅ…ふぅ…く、ぁっ……♡」

 

静かな廃墟の一室。一見すれば無人の空き部屋。しかしそこに置かれたロッカーの様な箱から僅かに漏れ出す、淫靡な息遣いと濃い雌の臭い。

外観からは分からない、想像すらも付かない事だが……その箱の中には、夜通し五人の女神が閉じ込められていた。

 

「か、ひゅ…ぅぁ……」

「で…射精る……っ…♡♡」

 

誰のものかも分からない声に、自分の分泌した物かも分からない体液。むわっとした湿度と、むせ返るような臭いの空気。だがそれもその筈、その箱は通気性がほぼゼロであり…五人どころか三人だったとしても、身体が押し潰されてしまいそうな程の広さしかないのだから。

 

(…どれだけ、経ったの…早く、ここから…出して……)

 

手脚どころか指先すらもまともに動かせない程の空間で何時間も放置され続けた彼女達は、心身共に疲労困憊。極限まで押し付けられた胸や陰茎は僅かな動きでも擦れ、不規則に快楽を得ていた彼女達だが、疲労困憊の中で終わりも見えずにそれが続けば快楽であろうと圧迫感同様苦痛になり得る。加えて今その箱の中は苦痛や不快感がひしめき合っているも同然の状態であり、もう何時間もの間呻きとほんの少しの呟き以外を五人は発していない。

 

「さーて、一夜漬けの女神供はどうなってっかな〜っと」

「うへぇ、まだ蓋開いてもいねぇのに臭いが漂ってくるじゃねぇか…」

 

それから数十分後、部屋に訪れた何人かの男達は箱を閉める鍵や巻かれた鎖を取り外し、下劣な期待を抱きながら扉を開く。するとその瞬間、底の部分から白濁の混じった液体が箱から外へと流れ出し……全身がべったりと濡れ、魂の抜けたような顔付きで、しかし乳首と陰茎だけは競い合うように硬く勃った五人の性奴隷の姿が露わになった。

 

「おいおい…マジで凄ぇ臭いだな…一瞬くらっときたわ……」

「そりゃ女神の汗やら愛液やらが、淫乱な身体同士で熟成されて生まれた臭いだぜ?それ位なるのは当然だろ」

「けど、ここまで臭いが強いとなぁ…つか、出すのも一苦労だな……」

「世話がかかるよなぁ、女神様は。…まぁ、こうしたのは他でもない俺等だけどな!」

 

あまりにも強い臭いに何人かが顔をしかめ、その後男達は箱から五人を引っ張り出す。好き勝手に言われ、煩雑に扱われる彼女達だが、反抗の意思は誰一人見せない。しかし、疲弊し切った身体では、反抗の力どころか意思すら湧き上がらないのも仕方のない事だろう。……と、男達は思っていた。だが……

 

「……っ…!」

「うぉっ!?テメェ、何しやがる!」

「あ、おい待てッ!くそっ、どこ行くつも……んなッ!?テメェ等…!」

 

詰め込まれていた最後の一人、ノワールが箱から引っ張り出された次の瞬間、彼女は自身の腕を掴む男を突き飛ばしてその場から逃走。一拍置いて彼女の意図に気付いた男達は怒号を上げて追いかけようとするも、残りの四人が次々と体当たりを仕掛けて男達の行動を邪魔していく。

 

「……皆…!」

「行け、ノワール…!」

「わたし達の事はいいから、早く…ッ!」

 

開きっ放しの扉の前まで辿り着いたノワールは躊躇うように振り返るも、四人は男達を押さえながら言葉と瞳で彼女を後押し。それを受けたノワールは拳を握り締めながらも頷き、決死の思いで走っていく。

男達が少しずつ増長させていた油断に、五人は気付いていた。そして次に箱から解放される時、男達は自分達の反抗など想像もしていないだろうと見込みを立て、最後に出された一人が逃走し、残りの四人は全力でその場の男達を足止めするという策を練っていたのだった。

成功する確率は決して高くない、仮に成功したとしても逃げる一人は四人を見捨てなければならないという、彼女達にとっては過酷な選択。だが、既に実行へと移した以上は後戻り出来ないと、ノワールは薄暗い廊下を駆ける。

 

(待ってて、皆…!すぐに戻ってくるから…!)

 

見捨てると言っても、それはあくまで一時的な事。廃墟の場所や男達の素性さえ分かってしまえば逆転は十分に可能で、そうすればこの恥辱にまみれた日々も終わらせられる。その思いがノワールの原動力であり、疲弊し切ったノワールの身体を動かす力。

…だが、なけなしの気力だけで踏ん張るには、あまりにも彼女の身体は疲れ切っていた。

 

「はぁ…はぁ……」

 

部屋を出てから数分後、階段で一番下まで降りたノワールは、その階段裏の物陰に隠れていた。

飛ぶだけの体力もなかったノワールは、ふらつく脚で一階まで逃走。しかしそこから出入り口を探そうとしたところで男達の声が聞こえ、一先ず隠れたのが階段裏。幸いまだ距離はあり、場所も特定されていないようだったが、とても余裕を持てるような状況ではない。

息を殺し、見つからない事を願って身を潜める事数十秒。無事男をやり過ごせたノワールは、物陰から顔だけを出してゆっくりと見回す。

 

(…もう私が逃げたって事はあの場にいなかった奴等にも知られてるでしょうし、出入り口を固められたらどうしようもなくなる…。…なら、チャンスは…今しかない……ッ!)

 

持ち前の強気で自らを奮い立たせ、身体に鞭打ち片膝立ちから立ち上がる。見つかれば終わりだが、見つからないかもしれない。可能性があるのなら、諦めずに賭けてみたい。そんな思いで息を吸い込み、意を決して床を蹴るノワール。

だが、ノワールは気付いていなかった。箱の中で煽られ続けた身体の興奮は未だ収まっておらず、片膝を突いていた間に床へ小さな水溜まりが出来てしまっていた事を。

 

「なっ、しまっ……〜〜〜〜ッッ♡!?」

 

秘部から零れた愛液溜まりに脚を取られ、ノワールは転倒。それだけならば、まだ何とかなったのかもしれないが…彼女には肉棒が、萎える事を知らず、痛みすらも快楽に変換してしまう醜悪な性器が股にあった。

床と身体に押し潰され、電流が走ったような衝撃をノワールを襲う。それは、平時であっても転げ回ってしまうような、激しく鋭い痛みと快楽。そしてそんな刺激を、立つのも辛い程の今のノワールが耐え切れる筈もなく……彼女の意識は、快楽に飲まれながらゆっくりと闇へ沈んでいった。

 

 

*

 

 

目が覚めて最初に見えたのは、塗装の剥げた壁と扉。それを目にした時点で、ノワールは理解した。自分が、逃走に失敗したのだと。

 

「……っ…」

 

成功すれば、今の生活に終止符を打つ事が出来た。だが失敗すればどうなるかは、考えるまでもない。しかも自分一人だけならばまだしも、今の自分は四人から思いを託されていた。にも関わらず失敗してしまった事にノワールは歯噛みし、悔しそうに表情を歪め……そうして気付く。自分が今拘束されているのは、廃墟内のトイレの個室である事に。

 

「ここ、って……」

「お、やっと起きたな馬鹿女神」

 

個室の外で待機していたのか、それとも偶々か、ノワールが呟いた数秒後に個室の中へと入ってきたのは二人の男。彼等に対しノワールは睨むも、男達はへらへらとした笑みを崩さない。

 

「残念だったなぁ、折角頑張って逃げてたのによぉ」

「…五月蝿い……」

「くくっ、だが滑稽だったぜ?物音がしたと思って来て見れば、テメェが精液溜まりの中でアヘ顔晒してぶっ倒れてたんだからな」

「あ、あれは…くっ、私がミスしなきゃ見つける事も出来なかった癖に、偉そうにしてんじゃないわよ…!」

 

男の嘲りに、ノワールは顔を赤くしながらも飛びかからんばかりに反論するも、腰をベルトで便器に固定されている為立ち上がる事も出来ず、乳房と陰茎がぷるんぷるんと躍動するだけ。それどころか陰茎はぴくぴくと震えながら次第に勃ち始め、男達の視線を受けながら硬くグロテスクにそり勃っていく。

 

「おいおい何チンポ勃たせてんだよ、アヘ顔晒してた自分の姿想像して興奮してんのか?」

「何だよそれ、マゾ過ぎるだろ!逃げるの失敗した挙句無様な姿になった自分に興奮って、マジウケるんだけど!」

「な……ッ!?そ、そんな訳ないでしょ!誰がそんな事で…ッ!」

「いやぁ、こりゃトイレで全裸拘束されてる自分の姿を見られてる事に興奮してるのかもしれねぇぞ?」

「うっわ、ブラックハート変態過ぎ。そんなんだからこんな状況でもチンポおっ勃てられるんだな」

「あ、あんた達……ッ!」

 

肉棒を勃起させている事を笑われたノワールは、当然その理由を否定。しかし男達は反論を聞きもせず、じろじろとノワールの肉棒を見ながら暫し嘲笑。もしもっと体力が戻っていれば、この二人を今すぐにでも黙らせる事が出来るのに、とノワールは真っ赤な顔のまま睨み付けていたが……不意に男が笑みを消し、冷たい声でノワールに言う。

 

「…つか、何調子乗って逃げようとしてんだよ。テメェも他の女神も俺達の性奴隷なんだよ、その自覚足りねぇんじゃねぇの?」

「……黙りなさい、下衆が…どんなに威張り散らそうと、あんた達は全員最低の犯罪者なのよ。あんた達こそ調子に乗ってないで、今すぐにでも私達を解放しなさッひぎィいぃぃッッ!?」

「あ?テメェほんとに立場分かってねぇみたいだな」

 

他者への敬意が微塵もない男の言葉にノワールの怒りも極まり、冷え切った声で男を糾弾。だが…その言葉を締め括る直前、勃ち切った肉棒を容赦無く蹴り付けられ、ノワールは悶絶。便座の上で脚をばたつかせて痛みに呻く中、片方の男が取り出した端末の操作を始める。

 

「やっぱテメェ等にはもっと調教して、徹底的に自分達が性奴隷だって事を教え込まなきゃいけないって事がはっきりしたわ。…ところでノワール、今四人がどうなってるか知りたいか?」

「……っ…どうせ罰だとか言って、また陵辱してるんでしょ…?」

「はっ、誰がそんな生温い事なんざするかっての」

 

ノワールの回答を一蹴し、端末の画面を見せる男。嫌な予感がしながらも、その端末へと目をやるノワール。そして、そこに映っていたのは……

 

『ふぐぅぅううううううぅッ!!ぐふぅッ、ぅぐううううぅぅぅぅッッ!!』

 

…目隠しとギャグボールを嵌められた状態で身動き一つ取れない程に拘束され、膣と後孔に挿れられた電極棒、それに両の乳首を挟む鉄製クリップへと電流を流されているイリゼ達四人だった。

 

「……──ッ!」

 

耳を塞ぎたくなる程に絶叫し、ギャグボールの穴からは泡を吹いている四人の姿にノワールは絶句。しかもどうやら通電はペースも時間も一定ではなく、一瞬だけ流れる時もあれば、数十秒間流れ続ける時もある様子。調教どころか拷問、或いは最早嬲り殺しでしかない所業に彼女は顔面蒼白になるも、男達は再びにやつき始める。

 

「あーぁ、可哀想になぁ。テメェが失敗しなきゃ、こうならずに済んだのかもしれないのによぉ」

「……っ!…そ、れは……」

「へっ、でも安心しろよブラックハート。罰を受けるのは、こいつ等四人だけじゃねぇんだからな」

 

罰を受けるのは四人だけではない。その言葉を聞いた瞬間、ノワールの肩がぴくんと震える。

この瞬間、ノワールは想像していた。自分も四人と同じように、拷問同然の責め苦を受ける事を。その苦痛を。…だが、その想像に反して、男が持ってきたのは小瓶と筆。

 

「……え…?」

「ま、この流れでこれじゃ意味分からねぇだろうな。だがすぐに分かるさ」

 

虚を突かれた表情のノワールが見つめる中、男は小瓶の中の液体に筆を浸し、続けてそれを彼女の肉棒に塗り始める。

冷たく粘性のある液体と、細く柔らかい毛の集合体である筆。まるで系統の違う刺激を陰茎に受け軽い快楽が下腹部を走るも、今のところノワールの表情は変わらないまま。

 

「…ぅ…あっ……♡」

「ひんやりした感覚と、筆で撫でられる刺激は悪くないだろ?まぁせいぜい今は楽しんでろよ、こっから地獄が始まるんだからな」

「…何なのよ、これは……(塗られてるのは…媚薬か何か…?)」

 

亀頭、裏筋、陰茎体と満遍なく筆は走り、液体も陰茎の全体に広がっていく。その内、次第にノワールはむずむずとした、何か疼くような感覚を陰茎に覚え始め、その症状から媚薬を想像したが、どうも何かが違っている。

そこでノワールは、感覚を冷静に分析し、考察しようとした。だが男が塗り終えてから数分後。陰茎に走る感覚は、爆発的に強まっていた。

 

(か、痒いっ……痒い痒い痒い痒い痒いぃぃぃぃぃぃッッ!!)

 

清掃などされていない、埃を被った便器の上。そこでノワールは歯を食い縛り、全身から脂汗を噴き出しながら陰茎の痒みに悶えてきた。

 

「……──っっ!〜〜〜〜ッ!」

「おーおー、堪えてる堪えてる。なぁおいノワール、もうこれが何なのかは分かっただろ?」

 

痒みを、叫びたい衝動を必死に耐えるノワールに対し、にやけ顔の男が一つ質問。しかしノワールは答えない…というより、我慢で精一杯で答える余裕自体がない。

 

「うへー、痒そー…しっかし、よくこんなもんあったよな…」

「何かの植物の成分らしいな。んじゃ、カメラも用意するか」

 

真っ赤に充血したノワールの肉棒にもう一人の男は軽く引きつつも、愉快そうに彼女を眺める。そして二人は個室の外からビデオカメラと三脚を持ってくると、ノワールに合わせてその場にセット。ノワールの拘束に緩みがない事を確認すると、彼等は個室を後にする。

 

「じゃ、こいつはどんなに少なく見積もっても数時間は効き目が切れねぇから、ゆっくり楽しむこった」

「……っ!?なッ、じゃ…あ、あんた達は……っ!」

「どこ行こうが俺達の勝手だろ。勿論見ての通りテメェの姿は撮っておくが」

「じゃ、撮影開始…っと。あぁそうそう、因みにそれは放置すればする程痒みが増すらしいから、気をしっかり持っておくんだな」

「そんな……っ!ま、待って…ねぇ待ってぇぇッ!」

 

置き土産の様に、底意地の悪い笑みで残酷な事実を放って扉を閉じる男達。思わず叫んだノワールだがその声は扉に阻まれ、男達の足音が遠ざかっていく。

 

「……ぅ…ぁ、あぁ…」

 

ノワールは震えていた。肉棒を襲う常軌を逸した痒みに、それがまだ序の口なのだという言葉に。そして、男達の足音が聞こえなくなった時……張り詰め堪えていた衝動が、爆発する。

 

「……っ…痒い…痒い痒い痒いぃぃッ!いやぁ!ああぁぁあぁぁぁぁッッ!」

 

ここまで必死に我慢してきた感情をぶちまけ、狂ったよう暴れ回る。ノワールの肉棒を蝕む痒みは、嘗て経験した事がない程のもの。普段の感じる痒みはおろか、半端な痛みよりも辛いとさえ思わせる痒みの暴力。今すぐにも爪を立て、掻き毟りたい衝動に駆られるノワールだが、その思いは叶わない。

暴れ回ってあるノワールだが、その言葉通りと言えるのは自由な両脚のみ。腰は勿論の事、両腕も天井から吊るされた手枷で拘束されている為に彼女は掻くどころか身をよじる事すら満足に出来ず、特に最も振りたくりたい腰回りはビクともしない。

 

「無理っ、無理ぃぃいぃっ!こんなの耐えられないぃぃいいいいッ!」

 

トイレから男達は去ったとはいえ、自分の姿は目の前のカメラで撮影中。それは分かっていながらも、ノワールは叫ぶ事を止められない。叫んで少しでも発散しなければ…というよりも、あまりの痒さにじっとなどはしていられなかった。

 

「ふぅぅっ!んっ、んぅっ…あぁぁ……っ!」

 

手で掻く事も身をよじる事も出来ないノワールは、ほんの僅かに触れるだけでも…と足を折り曲げ指先を伸ばすが、足の爪は虚しく空を掻くばかり。

幾らやっても足が届く事はないと理解すると、今度は下腹部に力を込め、肉棒を跳ねさせる事で少しでも痒みを散らそうとする。だが多少跳ねたところで痒みには何の変化もなく、それどころか意識を下腹部に集めてしまったばかりに、一層の痒みがノワールを襲う。

 

「はぁっ、あぁ…痒い…痒い……痒いぃぃぃぃッ!誰かっ、誰かぁぁッ!」

 

手も足も出ない、痒みを和らげる事も叶わない。ただ耐えるしかないのだと身をもって知ったノワールは手足の指を握り締め、意識を逸らす事で衝動に対抗しようとしたが、じっとすればその瞬間から痒みは急激に膨れ上がる。

運動後、止まると途端に噴き出す汗のような痒みの渦に、ノワールが耐えられたのは数十秒足らず。耐え切れなくなったノワールは再び狂ったように脚をばたつかせ、変わらぬ痒みに無意味な事だと思い知らされ、暫くするとまた訪れる数十秒の静寂と沈黙。繰り返される静と動だが摩耗していくのはノワールの体力と精神力だけで、男の言葉通り痒みはより強くなっていく一方だった。

 

「はーっ…はーっ……痒いぃぃ…オチンポ痒いのぉぉ……っ」

 

どれ程時間が経っただろうか。何度も何度も静動を繰り返し、絶叫し続けたノワールは、完全に憔悴し切っていた。

元々疲労困憊だったところで決死の逃走を行い、それが失敗した上での痒み責め。さしもの女神もこの地獄は心身共に跳ね除けられず、今や為すすべなく呻くだけの状態へと成り下がっている。

 

(狂う…狂っちゃう…お願いだから誰か来て、来てよぉぉ…!犯してくれていいから、土下座でも何でもするから…オチンポ掻いてぇぇ……っ!)

 

ぐったりとした肢体とは裏腹に、肉棒だけは過剰過ぎる痒みの猛威で反り返り、ビクンビクンと時折震える。その先端からは涙を流すように先走りが溢れていたが、それだけで塗られた液体を洗い流すなど到底不可能。結果先走りはただ肉棒を淫靡に彩るだけで、変わらずノワールの精神は痒みによって嬲られ続ける。

このまま男達が戻ってくるまで延々とこの苦しみが続くのか。男達が戻ってきたとして、その時自分は解放されるのか。頭の中をよぎるのはそんな事ばかりで、生来の気丈さは既に折れかけ。……と、そんな時だった。

 

「……あ、ぇ…?」

 

不意に視界の端で捉えたのは、床に転がっていたトイレブラシ。片付けられる事もなく放置され続けたのだろうか、見るからに古びたそれを認識した瞬間、ノワールの脳裏にある考えが浮かび上がる。

 

(……っ…あれを…あれを、使えば……)

 

ごくり、と飲み込む生唾。頭の中ではそれを求める思いと禁忌とする思いがせめぎ合い、しかし無意識の内に脚が伸びる。

トイレブラシが落ちているのは、足の指先がギリギリ届くかどうかの距離。そこへ迷いながらも震える身体で必死に伸ばし、遂に親指が持ち手に触れる。

 

「…ぅ、ふ…うぅ……!」

 

届いた事を切っ掛けに求める思いが優勢となり、動きを押し留めようとしていた思いは瓦解。脚の付け根から指先まで一直線になる程ぴんと伸ばしたノワールは、何とか脚の親指と人差し指で持ち手の先端を挟む事に成功し、掬うように持ち上げる。

それだけでも自然に緩んでしまう頬。逸る気持ちを押さえながら慎重にブラシを下に向け、気が狂いそうな程の痒みを訴える自身の陰茎へと近付けていく。

 

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……っ♡」

 

吐息が昂る。期待に心が湧き、ブラシと肉棒の接触を今か今かと待ち侘びる。そして実際の何倍にも感じる時間の末……トイレブラシの固い毛が、敏感な亀頭の先へと触れる。

 

「ぬひぃぃいいいいぃいぃぃッッ♡♡!」

 

その瞬間、亀頭へと迸った桁違いの快楽。ブラシに僅かながらも擦られ、痒みが我が物顔で蹂躙していた肉棒への、初めての刺激。それはノワールの想像を遥かに超える程激しく、甘美で、凄まじく……精液を噴き出すと共に、すとんとブラシを落としてしまった。

 

「ひょ、ひょっと…触れただけなのにぃぃ……♡」

 

ぶるんぶるんと跳ね回りながら噴き出した肉棒と、下腹部から広がるように全身を痙攣させたノワール。爆発した快楽の深さにノワールは暫し脱力していたが、余韻が冷め始めると同時にぶり返す猛烈な痒み。

それ自体は、射精前と大差ない欲求。。せいぜい降り掛かった精液が張り付いて痒む程度の差異。だが、一度その痒みから解放される快楽を知ってしまったノワールは、もう争う術など存在しない。

 

「はっ、はぁぁ…!早くっ、早くぅぅ……ッ!」

 

自分の身体と便器が邪魔で見えないトイレブラシを足の感覚で探し出し、再びノワールは足指で挟んで持ち上げる。しかし今度は更に持ち上げ、秘裂どころか肛門までもがカメラにはっきりと映るような姿勢になって漸く停止。挟んだ地点を軸に、足裏に沿うような角度まで回転させると、続けて同じ高さまで持ち上げた逆足でもって、付着していた精液も気にせずブラシの柄を挟み込む。

尻を突き出し、脚で歪な菱形を作ったノワールは、どこからどう見ても間抜けな学校。その上で両足の親指人差し指で力を込めて柄を握り、絶対に落としたくないとばかりに両足裏でも保持しているのだから不恰好な事この上なかったが、そんな事よりも今は痒み。暴れる掻痒感を鎮める事が、今の彼女の最優先事項だった。

 

(もうすぐ…もうすぐ…後ちょっ…とぉおぉぉぉぉおおぉっっ♡)

 

保持が完全すると、すぐに…しかし慎重にノワールは下へ。そうしてまた亀頭とブラシが接触すると、腰が浮きそうな快楽が再び走るも、今回は何とか維持成功。ノワールは悦びに満ちた笑みを浮かべて、痒む肉棒を擦り始める。

 

「はー…っ♡んぁぁっ♡いいッ、気持ち良いのぉッ♡」

 

便器を掃除する為に固く作られたブラシの毛が裏筋を引っ掻き、ノワールは口から艶やかな熱を帯びた声を漏らす。亀頭の頂点から滑るように裏筋へと移り、真下まで掻き下ろし、歓喜の吐息と共に押し付けながら引き上げる。手よりも自由の効かない足という事で、その上下運動はゆっくりとしたものだったが、得られた刺激はノワールには十分過ぎる程に甘く痺れるものだった。

勿論、擦るのは裏筋だけではない。上面も、側面も、凹凸一つ一つに至るまでノワールは入念に、熱烈にブラシで掻き上げていく。

 

「んひっ♡ま、また射精ちゃうっ♡ブラシでイくぅぅっっ♡♡」

 

痒み地獄から解放される快感と、煩雑ながらも手やオナホとはまるで違う新鮮な刺激で再び射精。ブラシを汚く彩るように噴出した精液は飛び散り、一度目の射精と合わせて個室内には生臭さが立ち込め充満していく。

されどノワールは気に留めない。というよりも、痒みの解消とそれによる快感で頭が一杯となっている今のノワールには、他の事を考える余地自体がなかった。

 

「…っ……くはぁあ…っ!だ、めぇ…気持ち良い、けどっ…掻いても掻いても収まらないぃぃ……♡」

 

先程よりも射精の余韻は短く、すぐにぶり返してくる陰茎の痒み。その痒みに急かされるようにまたノワールはブラシを擦り付け、引っ掻き、扱いて射精。痒みを完全に忘れられるのは射精の瞬間と余韻の間だけで、それが過ぎれば痒みの奴隷。最早痒みを取る為に掻いているのか、肉棒を蝕む痒みに掻かされているのか分からないような状態だったが、それでもノワールは続ける。何度も何度も、何往復も足でブラシを動かし続ける。そして……

 

「はひっ、くひっ……ふぁ、ぁ…ぅ、く…うぅ、ぅ……」

 

…いつしかノワールは、ぽたぽたとその透き通るような薄浅葱の瞳から涙を零していた。

零れ落ち、頬を伝い、整った形の顎から身体へと落ちていく涙。……あまりにも惨めだった。屈辱的な格好で縛られ、何の抵抗も出来ずに痒みへ屈し、便器の中や周辺を洗っていたのであろうブラシを、情けない姿勢で掴んで必死に陰茎へと擦り付けている、無様極まりない今の自分が。惨めで惨めで、気付けばノワールは泣いていた。

 

(悔、しいっ…皆の期待に応えられなくて、あいつ等を更生させるどころか捕まえる事も出来なくて、挙句やってるのがこんな人として最低のオチンポ弄りなんて…しかも、この姿を全部…撮られてるのに…なのに脚、止まんない…っ!痒みに、抗えない……っ!)

 

羞恥に染まった頬に涙が流れ、屈辱に表情が歪み、しかし身体は汚らしいブラシで痒む肉棒を擦り続ける。それも全て目の前のカメラで撮られているのだと思うと気が遠くなりそうな程の屈辱感が込み上げてきたが、脚はただひたすらに快楽を求めて動き続ける。

性行為の快楽とは違う、苦痛から解放される事への悦び。擦ればそれを得られ、擦らなければ狂いそうな痒みに際限なく襲われるという中ではノワールに選択肢などある筈もなく、悔しさを募らせながらもノワールは延々と肉棒を掻き続けるしかなかった。

 

「ぁはっ、ぁ…!うひっ…!オチンポっ、掻いてっ、またイっ…んんンンッッ♡♡」

 

もう何度目なのかも分からない、副次的な射精。萎える気配もない肉棒から精液が噴き出す事で、一時的に訪れる安堵の時間。だが……

 

「…ふ、ぇ……?な、なんれ…なんれまだ痒いの……っ!?」

 

背筋が凍り付くような、にも関わらず全身が燃えるような、困惑と動揺と恐怖の感情。痒みが引かない。これまでは絶頂の快楽に飲まれて消えていた掻痒感が、射精を迎えてもまだ疼いたまま。

そして、ノワールは思い出した。この痒みは、時間が経つにつれて強まるのだという事を。

 

「…あ、や、やだ…そんな、そんなぁ……っ!」

 

信じたくない現実を前に余韻など吹き飛び、すぐにまたブラシで掻き始めるノワール。だが、物足りない。解放感が痒みの苦痛を超えられず、もどかしさとなって返ってくる。

嫌だ、そんな筈はない、信じたくない。その思いでノワールは必死に、柄を挟む指が白くなる程に力を込めて引っ掻き回す。それでも、まだまだ物足りない。痒みからは、解放されない。

 

「なんでっ、なんでぇぇっ!掻いてるっ、のにっ!ゴシゴシしてるのにぃぃいぃッッ!」

 

一度は解放される時間を得た。痒みから逃れる手段を見出した。だがそれ故に訪れた、得られていた筈な『解放感』を奪われる事でノワールは半ばパニックに陥り、やたらめったらに足を上下。そんな事をしても変わらず、むしろ煩雑な動かし方で肉棒から離れてしまう事すらあったが、もう冷静でなどはいられない。

実のところ、ノワールは理解していた。痒みそのものだけでなく、今の刺激に身体が慣れてしまった事と、今の不安定な格好ではこれ以上の刺激を作り出せない事も、物足りない今の原因であると。しかし頭も心もそれを認識する事を拒み、闇雲にブラシを擦り付ける事へと没頭。そしてその結果、更なる絶望がノワールを襲う。

 

「ひぃんっ!ふぐぅぅ!やらっ、こんなの嫌……あぁぁっ!?」

 

支えのない肉棒は、強押し過ぎると根元から曲がって押し付けられなくなる。にも関わらず押し付けようとしたその力が災いし、足が滑って落ちるブラシ。慌ててノワールはまた拾おうとするが……届かない。

 

「う、そ…嘘でしょ!?ねぇ、ねぇぇッ!届いてっ、届いてよぉぉ!これだけが…これだけが頼りなのにぃいいぃぃッッ!」

 

一層パニックになりながらもノワールは脚を伸ばし、振り回してブラシを掴もうとするが、脚の長さが変わらない以上はどれだけやっても決してブラシに届く事はない。

その事実に気付くまでに、認めるまでに、数分の時間がかかった。何度やっても届かず、否が応でも認めざるを得なくなった時、彼女の視界はぐにゃりと歪んだ。しかしその中で目に映ったのは、淡々と自らの痴態を収めているカメラ。そしてノワールは…そのカメラに、男達に縋る。

 

「…あ、あぁぁ…ごめん、なさい…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいぃぃっ!もうしませんっ!絶対に逃げたりしませんっ!性奴隷らしくっ、肉オナホとして服従する事を誓いますっ!だから、だからっ…お願いだから誰か掻いてぇぇぇぇええええええっっ!!」

 

視界を歪ませたのは、追い詰められた精神か、それとも苦痛と屈辱で溢れる涙なのか。どちらにせよノワールは情けなく泣きながら、熱を帯びた頬を紅潮させる。それより遥かに熱く滾る肉棒を強調するような格好のまま、男達へと懇願する。…そこに、苛烈ながらも凛々しく美しい女神ブラックハートの面影は、微塵もない。

だが、それをカメラで生中継として見ている男は一人もいない。即ち、ノワールのその懇願は、誰にも届かない。

 

「はひゅっ♡掻いてっ!トイレブラシでごしゅごしゅでも良いからっ、ぐりぐり踏み付けるのでも良いからっ、お願いぃぃいいいいっっ!じゃなきゃ狂っちゃうッ!頭おかしくなっちゃうのぉおおぉぉぉぉおぉッ!」

 

それを知らない、きっと誰か一人位は見ている筈と希望に縋るノワールは、痴態に更なる痴態を重ねる。それがただ、カメラに自分の無様な懇願映像を残すだけだと知らぬまま、暴れ回る事でほんの僅かに肉棒を揺らして男達の来訪を待ち侘びる。

 

(き、きっとあいつ等は普通に掻いてなんかくれない…私を馬鹿にして、沢山屈辱的な事をさせられて、その上できっとまたベルトで射精禁止にされて……でもっ、もうそれでも良いのっ!踏み付けられて、床に擦り付けられてっ、淫乱オチンポが射精したくても出来ない強制寸止めになっても痒みが収まるならいいのぉぉっ!早く早くっ、早く来てぇぇぇぇっっ!)

 

もしも彼女の妹であるユニや教祖のケイが聞けば、偽者を疑う程に本来のノワールとはかけ離れた思考。しかしそれが今の、痒みで思考が崩壊したノワールの頭を占める唯一の事柄。強制寸止めの辛さが決して痒み地獄には劣っていないと知っていながらそれに気付けない、いっそ憐れな思考回路。

ノワールは待つ。来る筈のない男達を。成分の効果が完全に切れるまで終わらない痒みを、乱暴な行為で解き放ったくれるその瞬間を。

これからノワールは現実に気付かず、延々と痒みに悶えながら懇願を続けるのかもしれない。誰も見ていないのだと思い至り、絶望の中で泣き叫ぶのかもしれない。或いは脳や心が耐えられず、壊れてしまうのを避ける為に、意識を手放すという事もあるだろう。ともかくこの日、逃げる事に失敗し、想像絶する罰を終わりの見えないまま受け続けた五人は遂に、反抗する事の愚かさと、自分達は本当に彼等の『性奴隷』であるという事を、自ら自覚してしまうのだった。

 

「私ノワールはっ、ブラックハートはっ、愚かにも逃げようとするもオチンポを抑えられずに失敗して、こんな無様な姿になった敗北奴隷女神ですっ♡オチンポの痒みにも負けてっ、汚いブラシ足コキでごしゅごしゅオナニーしてたド変態女ですっ♡でもそのブラシも落としてもうオナニーが出来ないからっ、女としての尊厳全部捨てて懇願してますっ♡こんな無様でどうしようもない性奴隷のオチンポっ、誰か掻き毟って下さぁいっっ♡」

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