超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。
人物・ノワール ベール
内容・膣内射精 盗撮 玩具 卑猥な踊り
女神は得てして好戦的な面を持つ。同時に必ずではないが、多くは負けず嫌いな傾向も有する。これは国の、人々の守護者として窮地でも屈せず、脅威を恐れない為にそのような在り方となっているのかもしれない。或いは、信者が往々にして思う、「自らの信仰する女神こそが一番だ」という思いが、女神に好戦的且つ負けず嫌いな性質を与えているのかもしれない。
そして実際、女神が戦う中で、その精神はどの時代であってもプラスに働いていた。…されど、いつ如何なる時もプラスに働く訳ではない。時にその精神性は、自らの首を絞める事もある。
「うふふ、ギリギリですけど今回はわたくしの勝ちですわ」
「くっ…けど、これでまた五分五分よ!次は勝って、また私がリードしてやるんだから!」
街の一角に存在する、ゲームセンター。一見何の変哲もなく、その実やはり何の変哲もないゲームセンターで、二人の少女が…否、女神が勝負を交わしていた。
一人は艶やかな黒髪を左右で結んだ赤い瞳の女神、ノワール。もう一人は煌びやかな金髪を腰まで伸ばした青い瞳の女神、ベール。現在は人の姿である二人は今日、二国間の会談を済ませた後にアーケードゲームで対戦をしていた。
深い理由はない。ただ何となく、偶には二人で対戦でも…という話になっただけの事。
「そこよッ!」
「甘いですわ…ッ!」
既に数度、そしてそこから更に数度二人は筐体で勝負を交わす。どちらにとっても慣れないゲームであり、初めこそ画面上では気の抜けた動きしか映っていなかったが、どちらも歴戦の女神。瞬く間に操作を覚え、感覚を掴み、常人離れした反射神経と指捌きで以って今や白熱の攻防戦を繰り広げる。
実際二人は、勝負に熱中していた。筐体の位置の関係で人だかりこそ出来ていなかったが、周囲の事が気にならなくなる程集中し……また一戦終わった、その時だった。
「ひゅう、やるねぇお姉さん達。やり込んでるって感じじゃん」
「でも、俺等も結構得意なんだよね、それ。って訳で、ちょっと俺等と勝負しない?」
待ってましたとばかりに二人へ掛けられる、二つの声。振り向けばそこには、若い…しかし子供には見えない二人の男性があり、彼等は勝負を求めてくる。
「勝負?…っていうか、これって……」
「えぇ、まさかこの現代にもこのような方々が本当にいるとは……」
戦闘中じゃないとはいえ、こうも気付かなかったとは…と思いつつ、顔を見合わせたノワールとベールは何とも言えない表情を浮かべる。
二人には分かっていた。これは所謂『ナンパ』だと。しかも様子からして、自分達が女神だと気付いていない、と。
普段なら、それを受ける二人ではない。女神として不快感を抱かせる事なく、上手い事乗り切るのが普段の二人だが…今は白熱した戦いの直後で気分が高揚していたからか、ナンパの為の手段としてやろうとしている相手程度、余裕で勝てると自負していたからか、普段とは違う返答を選ぶ。
「折角ですし、お受け致しますわ。但し……」
「するのはあくまでゲームよ?でも、それで何も問題はないでしょう?」
「あ、ああ勿論。こっちだってそのつもりだからな」
「けど、後で後悔するなよ?俺達の強さで、惚れさせちゃうかもしれないからな〜」
一見穏やかな、しかしその奥に女神の威圧感が籠った二人の言葉に一瞬男達はたじろぐも、すぐに軽い調子に戻って歯の浮くような台詞を返す。
そうして始まる、二対二のチーム戦。ノワールとベールは、自分達が負けるなど微塵も思っておらず…そんな様子に油断を感じたのか、男達はにやりと笑みを浮かべるのだった。
*
「はい、お終いっと」
「またストレート勝ち、ですわね」
数十分後のゲームセンター。そこにいたのは以前余裕綽々な女神二人と、信じられないとばかりに項垂れる男二人だった。
「ぐ、ぐっ…あんたら強過ぎね!?プロか何かかよ!」
「嘘だ…割とマジで俺はこのゲームよくやるんだぜ…?」
強い事は側から見ていて理解している。だがこうも油断してるなら、隙の一つや二つあるだろう。そう思っていた男達だが、実際には全然全敗。完膚なきまでに倒され、もう一戦、と言い出す気にすらならない状態。
別段彼等が弱かった訳ではない。ただ、女神二人が強過ぎたのだ。
「で、どうするの?まだやりたいなら、相手してあげるわよ?」
「けれど、もし別の目的があったのなら、もっと誠実に行動するべきだと思いますわよ?本当にただ対戦がしたかっただけなら、余計なお世話かもしれませんけれどね」
『くっ……』
全く何も言い返せず、不満を表情に滲ませながら去っていく二人。彼等は店を出る前に振り返り、二人を見やり、それから顔を見合わせていたが、その意味をノワールとベールは知る由もない。
そうして彼等が去ったところで二人は肩を竦め合い、改めて対戦。心ゆくまで勝負を交わし、終わる頃には充実感、それにほんのりとした疲労感を感じていた。
「ふぅ、やはり息抜きも本気でしてこそ…あら?」
気分良く店を出た二人だったが、そこで彼女達は先程の男性二人がまだいる事に気付く。しかも彼等は、何やら二人を待っていた様子。
「貴方達…もしかして、リベンジ?」
「当然。このままじゃワンサイドゲーム過ぎて、そっちも楽しくなかっただろうからね」
「けど、実は俺等、ゲームより運動の方が得意なんだよな〜。って訳で、もうちょっと俺等に付き合ってくれね?」
無視はせず声を掛ければ、二人はまた軽い態度で…今度は違う話を持ちかけてくる。その内容は明らかに怪しく、今度は断ろうか、と女神達はアイコンタクトで意思疎通を交わすも、察した様子の男達は喰い下がる。
「いやほら、付き合ってくれたら食事位奢るって!」
「別に要りませんわ。ですのでお気持ちだけ受け取って……」
「負けた側は勝った側の言う通りにする、ってルールでも良いから!その上でハンデだって付けても良いし、絶対もうちょい付き合った方がお得だって!な?」
このまま帰すものか、とばかりに言葉を重ねる男達に、二人は辟易。ナンパ一つで低俗に思う程ノワールもベールも狭量ではないが、この様子だと立ち去ろうとしても付いてくる可能性が高い。そうなると流石に困る訳で…二人は小声でやり取りを交わす。
「…もうこれ、付き合った方が早くない?勝った側の言う通りに、って事なら勝って終わりにするよう言えば良いんだし」
「ですわね。それでもまだ喰い下がるようなら、はっきり断るとしましょうか」
上手い具合に出てきた命令権を利用しようと考える二人。勿論それは勝てたらの場合だが…彼等は運動と言っていた。であればそれこそ、女神が人に負ける道理などないのである。
「仕方ないわね。但し、言った事は守ってもらうわよ?それが出来ないって言うなら、この話はなかった事に……」
「守る守る、大丈夫だって!んじゃ行こうぜ!」
「実はここの近くに、金持ちの友達の家があってさー。そこで屋内勝負といこうぜ?」
そう言って誘導する男達と共に、二人も歩く。無論、口約束を全面的に信じている訳ではないが、二人にとって重要なのは、きちんと自分達側は筋を通しているという事。口頭でもそれが出来た以上、後は当然の様に勝ち、終わりにすれば良い…それが二人の考えだった。
数分後、二人は案内された建物の中へ。確かにその建物は大きく、地下には運動するのに十分な広さの部屋があった。
「…ここの家主はいないんですの?」
「いやー、あいつは人見知りでさ。でも話はしてあるし、後でお礼を言っとくから気にしないでよ」
「あ、そう…で、何やるの?テニス?」
本当だろうか、と思いつつも話を進めるノワール。彼女がテニスと言ったのは、その準備が部屋の一角にしてあったからであり…男達は、頷く。だが…同時にそこで、遂に男達は本性を表す。
「そうそう、テニス。けど今俺達はただのテニスじゃなくて…脱衣テニスに嵌ってるんだよねぇ」
『な……っ!?』
にやり、と口角を吊り上げながら言う男の言葉に、ノワールもベールも絶句。突然表した本性に、その下らない考えに、数秒言葉が出ず…しかし当然、だからと言って黙って乗っかる二人ではない。
「ふ、ふざけないで頂戴!そんなのを私達がやるとでも思う訳!?」
「けど、緊張感あって面白いぜ?後半になると運動して暑くなってくるから、脱ぐのが逆にメリットになったりもするし」
「そんな楽しみ方、純粋にテニスを愛する方々へ失礼だとは思いませんの…?…悪いですけど、そういう事なら帰らせて頂き……」
「おいおい、一度了承したのに、いざやるってなったら言葉を翻すなんて、不誠実ってもんじゃねーの?俺達に言った事は守れって言うなら、そっちも守らないとだよなぁ?め、が、み、様」
『……!』
即帰ろうとする二人だったが、男の一人の言葉に目を見開く。気付いていたのか、そんな感情が視線に籠る。
そう、男達はゲームセンターを一度去る際、そこで漸く二人が女神である事に気付いた。だからこそ、この千載一遇のチャンスを逃すまいと、ここでの準備をした後に戻ってきたのだ。
そして、今の言葉によって二人は何もせず帰る事が出来なくなる。二人のプライドと、女神として誠実で在りたいという信念が、このまま行う以外の選択肢を奪う。
(くっ、油断し過ぎましたわ…。まさか、こんな形で嵌められるとは……)
(…でも、勝てば良いのよ、勝てば。完封すれば、何も問題ないんだから)
数秒の逡巡を経て、二人が男達へと向けるのは鋭い視線。負けて困るのなら、負けなければいい。どちらにせよ勝つつもりなのだから、やる事は変わらない。そう意識を切り替えて、二人はラケットを持つ。
「球が入る度に脱いでたらテンポが悪いからな。脱ぐのは1ゲーム決まる度で、どっちかの脱ぐ物がなくなったら、それで試合終了。どうよ?分かり易いだろ?」
「あ、そうだ。ハンデの事も言ってたし、女神様達は髪留めとか、そういうのも服の一つにカウントしてもいいですよー?どうしますー?」
「ふん、結構よ」
「同感ですわ」
ハンデを突っ撥ね、同じコートに立つノワールとベール。男達は肩を竦めながら逆側に立ち、勝負開始。初めのサーブがノワール・ベール側となると、後衛のベールは軽く放り……
「ふ……ッ!」
『うぉ…ッ!?』
容赦無く、一閃。放たれたボールは男達側のコートに突き刺さり、女神側が1ポイント先取。続いて男達側のサーブとなるが、飛んできたボールをノワールが鋭く打ち返し、2ポイント目が二人に入る。
「さて、これで後2ポイントよ。覚悟はいい?」
「へへっ…勝負はここからさ。なぁ?」
「あぁ、面白いのはここからなんだよな…」
数分と経たずに証明された、歴然の差。しかし男達は不敵に笑い、勝負を続ける姿勢を見せる。その意味が分からずノワールもベールも不審に思ったが…圧倒的優位は変わらないと思考を切り上げ、試合再開。そして、やはりというべきか…男達は1ポイントも得る事なく、1ゲーム目が終了した。
「ま、ざっとこんなものよ。私達が女神だって分かってたなら、この位は予想出来たわよね?」
「今ならまだ、話を全部無かった事にしても良いんですのよ?無論、その場合はわたくし達も帰りますけど」
「いやいや、女神様。お気になさらず」
「負けは負け、素直に脱ぐとしますよ〜、っと」
微塵も崩れぬ余裕の表情で二人が言えば、男達もへらへらとした様子で返す。それから本当に、何ら焦っていない雰囲気で服に手を掛け…ボトムスを、降ろす。
『え……?』
「うん?どうかしたか?」
「俺達の潔さにドキッとしたんじゃね?…なーんてな」
てっきりトップス、それも上着を脱ぐと思っていた二人は、ボトムスを下ろした事に驚愕。一瞬何かの間違いかと思ったが、男達は平然としており、すぐに2ゲームがスタート。
二人の思考には困惑が残るも、それがあっても尚実力差は歴然。立て続けにポイントが入り、すぐに後一歩という段階に至った。
(ひょっとして、困惑させる事が狙い…?)
(もしこれが、策なのであれば…見誤りも良いところですわね…!)
後ろから打ち込んだベールの球を辛うじて男の一人が打ち返すも、その時点で絶好球。勝利の核心と共にノワールはラケットを振るい…2ゲーム目も、二人の完封で幕を閉じる。
身体能力の差は言うまでもない。下から脱ぐという奇策も、自分達には通用しない。ならばやはり負ける要素などどこにもなく、このまま全てストレートで終わらせる。ノワールもベールも、そう思っていた。そうなると、思っていた。だが、次の瞬間……二人は、絶句する。
「な、なな……っ!?」
「何をしているんですの…!?」
目を見開き、みるみる内に顔を赤くしていくノワールとベール。だが、それも当然の事だろう。何せ……男達が、下半身を露出したのだから。
まだ上半身の衣類は全て残っているにも関わらず、男達は下着へと手を掛け、脱ぎ…二人の真正面で、性器を晒す。そして彼等は、その性器を隠そうともせず…笑う。
「何って、2ゲーム目も取られたから脱いだだけだよなぁ?」
「そうそう、そういうルールだからなー。…あれ?どうしました女神様。横向いてちゃ、試合になりませんよ?」
『……っ…!』
躊躇いなく男達が下着を脱いだ次の瞬間には、ノワールもベールも顔を背けていた。露わになった男性器を、見まいとしていた。
それをからかうような、男達の言葉。二人は見られる訳がないと思いながらも、動揺した心を落ち着かせつつ次のゲームに入ろうとし…気付く。このままゲームを続ければ、テニスをしようとすれば…否が応でも、彼等の男性器が視界に入ってしまう事に。
((まさか……))
思考に浮かぶある可能性に、二人は戦慄する。もし、これが男達のミスではなく、狙いだとしたら?初めからこうするつもりであり…露わになった下半身により、相手を見られなくなる事まで狙っていたのだとしたら?
「ほらほらこっち向いてー、いきますよー?」
ゆっくりと思考を整理する余裕もなく、男の一人がサーブした事により始まる3ゲーム目。飛来するボールに対し、慌てて二人は動くも、その動きは明らかに精彩を欠いている。何とか返すも、下半身の露出を気にしない男達はすぐに打ち……ここまで完封していた二人が、遂に失点してしまう。
「くっ…こんな手を使って、恥ずかしくないんですの…!?」
「こんな手?こんな手って、どんな手ですかねぇ?」
「てか、そもそも恥ずかしくなかったりして。なぁ?」
「ちょっ…そ、そんな堂々と立ってるんじゃないわよっ!」
見せ付けるように両手を腰に当てる男に対し、ノワールは半ば悲鳴の様な声を上げる。
そこからもゲームは続くが、これまでとは打って変わって防戦一方な二人。ほぼ前を見ずに多少なりとも打ち返している時点でやはり凄くはあるのだが、それでは流石に勝ち目などなく……
「よっしゃあ!3ゲーム目は俺等の勝利だぜ!」
「爽快爽快ってな。さぁて、女神様…女神様はルール、ちゃんと守りますよね?」
『……っ…』
煽るような男の言葉に、二人は歯噛み。自分達も軽率だったとはいえ、このような姑息な手を使う彼等の思い通りになるのは悔しく……しかし、否とは言えない。ノワールもベールも自分から己の誇りに泥を塗る事など出来ず…苦渋の表情を浮かべながらも、クリアドレスとプリンセスドレス、それぞれのトップスを一枚脱ぐ。
「おぉ…これはこれは……」
「じ…じろじろ見るんじゃないわよ…!」
まだ下着姿ではないとはいえ、見られながら脱ぐというのは恥ずかしいもの。そして、早く終わらせたいという思いで、すぐに二人は次のゲームを開始させるも、当然ながら事態は何も好転していない。男達の下半身露出が変わらない以上、二人がまともに前を見られる筈がなく……
(何よ、あれ…ほんとに人の身体から生えてるモノなの…?)
(あんなに固く反り勃って…動く度に暴れ回って……)
…それどころか、『前』は碌に見られない一方、『男性器』は嫌だと思いつつも、ついちらちらと見てしまっていた。その威圧的な物体に、それでいて人の身体一部だという事実に、どうしても意識を離せず、視線がボールや男達の身体全体へ向かない。
だが…それ抜きにも、二人は気付いていた。仮にこのゲームに勝っても、その次に勝っても、彼等は服を着る訳ではない。勝てば相手は更に脱ぎ、より視線を向ける事が出来なくなる訳で…打つ手が、ない。
「ひゅう、また俺等の勝ちぃ!」
「さ、女神様脱いで脱いで。こういうのは案外、勢いに乗った方が恥ずかしくないですよぉ?」
まともに出来ず、勝っても状況が悪化するだけ…そんな中で、二人は敗北が重なっていく。ハイソックスや長手袋等で誤魔化す事も遂に出来なくなり、いよいよ二人はリボン等を除けば上下共に下着だけという凡そ他人に…特に異性に見せるべきではない姿になってしまう。
「……っ、ぅ…屈辱ですわ…」
「あー、やっぱりハンデ必要でした?幾ら女神様とはいえ、やっぱ初めてやるルールじゃ可哀想だったかぁ…」
「なっ…ば、馬鹿にしないで頂戴…!むしろ、ここまでが貴方達にあげたハンデみたいなものよ…!」
強がるノワールだが、下着姿では威圧感もあったものではない。それどころか下着姿となってしまった事で、いよいよ二人の思考から「変態的な事をしている」という意識が離れず、集中など微塵も出来なくなってしまう。
下着のみとなった事で、二人の胸の揺れも顕著となり、大きく動いた際は胸も躍動。加えて腹部や内股なども完全に露わとなっている為、男達の舐めるような視線に肢体は晒され、しかしそれも自分達が脱いだ為と思うと二人はやり切れない思いに苛まれる。
そんな中でも、二人は諦めなかった。気を散らす凡ゆる要素を跳ね除け、勝利する事だけを目指して、勝負を続行した。下着姿となっても尚、その精神だけは折れる事なく……だが、心でどれだけ思おうと、意識は跳ね除ける事が出来なかった。
『そん、な……』
伸ばした手と、そこに握られたラケット。必死の思いで二人は伸ばし…されど非常にも、ボールはコートの中に落ちる。それにより、このゲームも勝敗が決まり……二人は身体を強張らせる。
既に下着姿となってから、一度負けていた。上下どちらか脱がざるを得なかった二人はブラジャーを選択し、左腕で胸を押さえ、隠しながら勝負していた。つまり、もう脱げる物など一つしかなく……それすらも、たった今二人は脱がなくてはいけなくなってしまった。
男達の視線は、無言のままに求める。求め、強いる。そして二人は、馬鹿げてると思いながらも、約束を反故にする事など出来ず…震える指を、ショーツに掛ける。歯噛みし、目尻に涙が浮かびそうになるのを感じながら、ゆっくりと降ろし…白くほっそりとした、それでいて肉付きも良い脚を、ショーツから抜く。
「おぉぉ…ヤベぇ、これが女神の……」
「エロいなんてレベルじゃねぇな…もうこれは犯罪的だろ……」
当然ながら、二人は両腕で胸元と下腹部を隠している。しかし隠し切れる範囲などたかが知れており、屈辱の全裸を堂々と見られてしまうノワールとベール。
言葉が出ない程の恥ずかしさと後悔。今の自分達の姿を思うと、惨めで仕方なく…だがそこで、この対決の勝利条件を思い出す。
「…そう、ですわ…このテニスは、どちらかが脱げなくなった時点で終わりの筈…」
「そ、そうよ…!もうこれ以上脱ぐ物なんてないんだから、対決は終わりよ…!」
「っと、そうだったそうだった。確かにこれじゃ、もう続けられないよなぁ?」
「あぁ。もう続けられないんだから…今度は負けた側は勝った側の言う通りにする、ってルールを守らないとな」
『……!』
負けて終わり。そこに悔しさは感じるものの、対決を終わらせ服を着られるのなら何でも良いと、二人は男達に主張した。されど、勝てる前提で…男達に言う事を効かせる為のルールとしか考えていなかった、勝者の権利を提示された事により、二人は息を詰まらせる。
この対決の勝者は、男達二人。自分達で事実上負けを認めてしまったのだから、もう否定などしようがなく…こんな勝負を持ちかけてくる男達の要求が、常識的である筈がない。そう思い、そう気付き、ノワールとベールは顔を青くし…その二人に向けて、男達はにやにやとしながら言った。
「なぁ女神様、別にチャンスをくれてやったっていいんだぜ?」
「チャンス…?」
「そう。このままもう一ゲームやって、女神様達が勝てば、一枚服を着て再度続行。代わりに俺達が勝ったら、それを踏まえて言う通りにしてもらう…ってね。悪い話じゃないだろ?」
「……っ…馬鹿に、して…!」
まるで情け…或いは完全に相手を格下と見るような男達の言葉に、ベールは声へと怒りを孕ませる。…が、同時にそれは願ってもない提案。このまま言いなりになるか、恥を重ねようとも可能性に賭けるか…視線を交わらせた二人は、その二択の後者を選ぶ。
(絶対に、負けられませんわ…)
(でなきゃ、私達は……)
テニスである以上、両腕を身体に沿わせたままではいられない。ノワールもベールも顔を真っ赤にしながらも、右手を離し…乳房を晒した状態で、起死回生を賭けた一戦に入る。
既に今の時点で、更なる恥辱。二人共痴女そのものの振る舞いであり、そうまでして掴んだチャンスを逃すものかと、闘志だけは微塵も失っていない二人。
「く、ぅぅ……!」
「おっほ、どっちの胸もばるんばるん跳ねてんじゃん!特にベール様の方なんて、暴れ回ってるって感じだよなぁ〜」
「ツインテと一緒に揺れるブラックハート様の方も中々良くね?ってか、ひょっとしてちょっと乳首勃ってね?え、まさか女神様達興奮しちゃってます?」
「し、してる訳ありませんわ…!こんな、ふざけた事で…ッ!」
だが、胸から腕を離した事で負うのは恥辱だけではない。一切の抑えを失った二人の胸は、慣性に従い上下左右に跳ね回り、それが二人の動きの邪魔となる。加えて欲情を隠しもしない男達の視線と声が二人に刺さり、負けられない一戦でありながら二人は落ち着いた思考もままならない。
しかし、何より二人の思考を妨げるのは、男達の欲情そのもの。欲情し、興奮している彼等…その、象徴。
(なんで…私達は、何としても勝たなきゃいけないのに……)
(見たくもない筈のものですのに……)
((どうして頭から離れない(のよぉ・んですの)…っ!))
どんなに意識を勝負へ向けようとしても、男根の姿が思考へ割り込んでくる。醜悪だと思っているのに、何度も二人は見てしまい、その赤黒く怒張した形が頭にはっきりと焼き付いてしまう。
異性に下半身を露出され、否が応でも視界に収めなければならず、その状態で自分達も全裸となり、乳房を隠す事も出来ずに男の視線に晒される。そんな状況では、思考が平常のままでいられる筈がない。されど当人達に、そう判断する余裕などなく、ただただ思考は追い詰められていく。彼等の一物によって思考が埋め尽くされていく。
「そーら、よッ!」
「あ……ッ!」
「しまっ……!」
気が散り続けた二人は今や、男達と大差ない程度の動き。特に注意力は彼等以下であり…甘く入ったボールを、男が相手コートの中央にスマッシュ。反応が遅れた二人は、鋭く入るボールをとにかく打ち返す事しか頭になく…衝突。ボールを拾う事も出来ず、直前まで気付かない状態からぶつかり合い…二人して転倒してしまう。そして転倒した拍子に左手は床を突き…おっ広げとなる、二人の股間。
「くくっ、見ろよおい!女神の股間、ご開帳〜ってな!」
『……──ッ!!』
情欲と嘲笑に満ちた男の言葉で、慌てて股を閉じ、更に両手で隠す二人。しかしその反応もまた男達を悦ばせるものであり、尚且つ両腕に挟まれる形となった二人の双丘は強調される。
それに何より、ボールはコートに落ちている。二人は恥を忍んで得たチャンスをものに出来ず…更なる恥辱を晒しただけで、終わる。
「さぁて、ルール通りの命令権に加えて、追加ゲーム分の上乗せもあるんだ。これで一体どんな事をしてもらおうかねぇ?」
「く、ぅ…約束は約束、まるっきり反故にするつもりはありませんわ……」
「けど、下手な事を言ってみなさい…貴方達は一時の享楽と引き換えに、ずっと後悔する事に……」
「あ、ところで女神様、あれ気付いてます?」
へたり込んだ格好のまま、両腕で胸と下腹部を隠しながらも、二人は凄む。実際二人は国の長であり、罰など幾らでも与えられる。それでも、こうなったのは自分達の油断が招いた部分もあるのだから、と常識的な範囲の命令であれば訊くつもりだったが…男の一人が指し示す先を見て、愕然とする。
そこにあったのは、置物に隠されたカメラだった。そのレンズは二人の方向を向いており…たったそれだけで、二人の優位は消滅する。女性としては勿論、女神としても致命的な『痴態』が、彼等によって好きに公開出来る…それは即ち、一度どころか凡ゆる権利を彼等に握られたと言っても過言ではない。
その上で、既に絶対的有利にも関わらず、男達はゲームでの権利を行使しようとしている。完全に二人を躍らせ、茶化す態度を見せる男達。だがもう二人は、何も言えず、出来る事もなく、あるのは茫然とした思いと絶望感だけ。そして……
「ひゅーひゅー、頑張れよ女神ブラックハート〜」
「ベール様、もっと良いシーン期待してますよ〜」
揺れる髪と振り乱れる乳房。あちらこちらと向きの変わる臀部に、見え隠れする股間。十数分後、ノワールとベールは依然としてテニスをしていた。
だが当然、全く同じではない。先程までと違い、今コートにいるのはノワールとベールのみであり、既に全裸でもなくなっている。しかしそれは、単に着衣を許されたという訳ではなく……二人は今、男達の用意したあまりにも卑猥な下着を着せられていた。
「はぁ…はぁ…くぅっ、ん……!」
「ふぅ、ぅ…ぁくっ……!」
まるで紙の様に薄く、乳輪すらも隠し切れない程小さな、ハート型のトップスに、同じく張り付いているだけと言っても過言ではない…尻側に至っては一切覆う物のない同型ショーツ。それ等を繋ぐのも紐の如く細い布地という、いっそ全裸よりも扇情的とすら思えるスリングショット。胸の膨らみで全面は繋ぐ布が浮き、背面も尻たぶの割れ目に布地が食い込んでいる、そんな痴女しか着ないような格好こそが、今の二人の装いだった。
その時点で、立ち直れない程の恥辱。そんな格好でのテニスなど、謝ってでも避けたいものだったが…男達に強いられたのは、それだけではない。
「ほらほら、動き鈍ってますよ二人共ー」
「そんなんじゃ、俺等満足しねーぞー?」
「だ、だったらこれ止め…ひゅぐぅうぅぅ……ッ♡!」
「い、今強くされてはぁぁあぁ…っ♡!」
煽りと共に、男達はそれぞれが手にしたリモコンを操作。すると次の瞬間、ノワールとベールはびくりと下半身を震わせ、艶めいた呻き声を上げる。
二人に悩ましげな声を上げさせたもの。それはスリングショットと共に強要された、膣内のバイブだった。ハート型のクロッチ部分を留め具にするようにして挿されたそれは、激しい振動によって二人を責め立て、心だけでなく身体をも追い詰める。膣内を拡張され、掻き回された事で否が応でも身体は反応してしまい、屹立した乳首が薄い布地から浮かび上がる。
「くくっ、なんかAVの企画物みたいだよな」
「だろ?てか、あのカメラで撮ってんだからモロAVだわ」
(う、ぅ…もしこれを知られてしまえば、世に出る事があれば、わたくし達は終わりですわ…)
(何とかしなきゃいけないのに…何とかしたいのに…なのになんで、私のここは感じちゃうのよぉぉ…っ!)
屈辱そのものな痴態を二人が晒す一方、男達は服を着直し、悠々と椅子に座って二人の恥辱テニスを観戦中。自分達は全裸よりも恥ずかしい格好をさせられているのに対し、強要した彼等はまともな姿で快適に見ている…それもまた屈辱であり、憤りを覚える二人だったが、膣内で暴れるバイブは余計な思考を許さない。
刺激で、嫌だと思っても感じてしまう快楽で内股になりそうなのを堪え、足腰を震えさせながらも二人はボールを追う。走る度、踏ん張る度にバイブが膣壁と擦れて甘い吐息が出てしまうが、手足の指をぎゅっと握って快楽に耐える。じっとりとかく汗で肌は艶めき、スリングショットは張り付き、一層淫猥な雰囲気となる中、ボールは両コートを何往復もし…しかしある瞬間、ネットに当たって落ちてしまった。
『あ……』
「おっと、ざんねーん。また途中で失敗だなぁ」
「だから言ったじゃないですかー、動き鈍ってるって。ほら、キビキビ動いて動いて」
転がるボールを二人が見つめる中、一人の男はわざとらしく言い、もう一人の男は持っていたペンの蓋を開ける。彼の言葉に苦々しげな顔をする二人だが、渋々ながらも彼等の下へと移動し…脚を広げて、待つ。
そんな二人ににやつきながら、男はノワールとベールの太腿へとペンを当てがい、線を引く。そこには既に、複数の正の字が書かれており、更にその上には失敗回数という文字が記されていた。
勝負ではなく、二人で協力してのラリー。それが強いられている新たなゲームであり、しかし恥辱とバイブによる妨害によって、未だ一度も成功はない。
「お、次でラストじゃん。女神様ぁ、もう後がないですよ?」
「失敗したら、分かってますよねぇ?」
「……っ…そんな事、分かっていますわ…」
「次で成功させればいいだけの話よ…!」
見世物にされている事への悔しさを滲ませながら、二人は再びコートの中へ。次こそ成功させる、今度こそ彼等の思い通りにはさせない。そんな思いと共に、ラリーを始める。
「ふ……っ!」
「は……っ!」
強要されているのは、勝負の様なラリー。それ故にノワールもベールもボールを強く打ち、走り飛び込み打ち返す。
腰から捻るようにノワールが打てば、引っ張られるように乳房も形を変えながらスイング。裸足のステップでベールが移動すれば、肉感たっぷりな彼女の尻肉が上下に躍動。胸や尻は勿論の事、腹部や頸、背中に脚にと凡ゆる部位を晒しながら、二人は必死に追い掛けては打つ。
それは、誰がどう見ても変態的且つ滑稽な行為。恥に恥を重ねるだけにも思える時間に、二人は目眩の様な感覚すら覚えるが、成功を目指して力を尽くす。
「全裸で必死こいちゃって、熱いねぇ」
「ははっ、こりゃ俺等もこいつで応援してやらないとなぁ」
「ふぎゅっ、んぁぁ……っ♡!」
「ぁひッ、こ、これのどこが応援ですの…ぉひぃぃ…ッ♡!」
必死な二人を弄ぶように、ラリーの進行に伴い彼等はバイブの出力を上げていく。段々と振動が強まり、膣内を虐め始めるバイブの刺激に思わず爪先立ちとなってしまうも、二人は歯を食い縛ってラリーを続ける。
常人ならば疾うに膝を屈してしまっているような、あまりの屈辱と膣への責め。その中でも歯を食い縛り、挫けんとする二人はやはり女神。そしてその気力が着実に、二人にラリーを重ねさせる。終わりの瞬間が見えてくる。
(後、少し…後少しですわ……っ!)
(いける、耐えられる…っ!これならもう、失敗なんて……!)
これまで悉く失敗の原因となった膣への刺激を、まだ二人は耐えられている。これを慣れだと、男達が調子に乗って見境なく振動させた結果、身体が刺激になれてくれたのだと捉えた二人は、最後の力を注ぎ込むように意識をラリーのみに集める。
今だけは、見られている事も、痴態も気にしない。成功させる事だけを考え、肢体を晒け出してコートを走る。きっと男達も漸く図に乗り過ぎた事を理解するだろう、やっと一つ女神の誇りを取り戻せるだろう。そんな思いと共に続けた末、後二回…一往復で終了となったところで、二人は成功を確信し……
『お"ッッ♡ほぉ"っ、ォ……♡!?』
──次の瞬間、背筋を駆け抜け頭を貫くような刺激が、下半身から駆け登った。打つ直前に駆け抜けた刺激により、ノワールは完全に打ち損じ……同じく刺激で、快楽で仰け反ったベールは、ネットを掠めて落ちるボールに間に合わない。
痺れるような快楽の中、ゆっくり落ちていくように見えるボール。しかしどれだけ緩慢に見えようとも、二人のラケットが届く事はなく…無慈悲に、落ちる。
「あーららぁ、後一回で成功だったってのに、惜しい事したなぁ女神様」
「もうちょっと我慢すりゃ良かったってのになぁ?」
茫然とへたり込む二人へと、わざとらしく男達が言う。その男達の手の中にあるのは、出力最大を指し示しているバイブのリモコン。
ノワールもベールも、油断した訳ではない。だが二人は誤解していた。耐えられていたのは、身体が刺激に慣れたからなどではなかった。単に、男達がギリギリまで低出力を維持し、最後の最後で一気に振動を最大にまで引き上げた…ただ、それだけの事だった。
「謀り…ました、わね…ッ!」
「謀る?俺達はちょーっと、これを弄っただけですが?」
「だとしても、こんなの卑劣にも程があるわ…!これがなければ、絶対今のは……」
「おいおいそんな見苦しい言い訳はしないで下さいよぉ女神様。それにそんな怖い顔されたら、俺等ビビって手が震えちゃいますよ?こーんな感じに、ねぇ?」
『んひぃいいぃぃいいッ♡!』
怖がるような声音とは裏腹ににやついた顔で、再び男達はリモコンを操作。一度は下げられていた振動が再度最大となり、二人の顔はあっという間に快楽で歪む。
まるで折檻の様な快楽責め。二人がビクつき身を捩る姿を、男達はたっぷりと堪能し…嗤う。
「さぁて、ラリーは失敗したんだから、罰ゲームを受けてもらうとするか」
「一回切りじゃなくて、指定した回数内で一度でも成功すれば、っていう緩いルールにしてあげたんですから…その分罰ゲームは、厳し〜くしないとですよねぇ?」
「…ふん。もう、何でも言いなさいよ…どうせ碌な事じゃないんだから……」
「えぇ、前置きは結構ですわ……」
振動を一度止めてからの男達の言葉に、二人は投げやりな態度で返す。理不尽な妨害をされ、更にまた一つ恥辱を塗り重ね、流石の二人ももうこれまでのような強気な態度ではいられなかった。心が折れた訳ではないものの、食い下がる気力が湧き上がってこなかった。
「へぇ?んじゃ、ますはケツこっちに向けてもらおうか」
「…今度はこっちに書く気?ほんと、趣味の悪い事しかしな…んひぁあぁっッ♡!?」
「な……っ!?い、一体何をする気で…ぃ"ぎぃぃ…ッ♡!?」
言われた通りに背を向け、膝に手を突いて臀部を男達へと突き出すノワール。太腿だけでなく、尻にも何か書く気なのか。そう思っていたノワールは呆れすら覚え…しかし次の瞬間、尻たぶではなく肛門を、直腸を激しい衝撃と異物感が貫き、艶のある悲鳴を上げてしまう。ノワールと同じ体勢だったベールは、その声に驚き振り向こうとするも、それより早く彼女の後孔にも同様の刺激が襲い掛かり、がくがくと膝が震えてしまう。
二人の後孔を貫いた物、それは男達が突き挿れたアナルパール。全く解されていないところに、一息で根元まで突き込まれた刺激は凄まじく…しかし女神故に耐えられてしまった二人に向けて、更に男達は言う。
「ほら、敗者は敗者らしく、その格好で謝ってくれよ」
「勿論、ただ謝罪するとか、頭を下げるとかじゃないからな?女神だって、誠意を見せる一番の方法が何か位は分かるだろ?」
それが、一体何を示すのかを、二人はすぐに理解した。相変わらず下劣で、相手は対する敬意が微塵もない、最低の要求。されど二人は拒絶出来ない。盗撮映像を握られているのは勿論の事、心の奥底で「ラリーを失敗したのは事実」だと思っているが故に、誠実でありたい精神性が突っ撥ねる事への抵抗すら抱かせる。
「ほらほら早く謝れって。それともどうすればいいか分からないんですかぁ?」
「分からないなら、俺達がどうするかその身体に教えて……」
「や、やるわよ…!教えられ、なくたって……」
「…やれば、良いのでしょう……?」
ある意味ここまでの恥辱にも匹敵する屈辱感を覚えながら、二人は佇まいを正して床に座る。正座をし、悔しさに身体を震わせながらも両手を床に突け、頭を下げていき、そして……
『も…申し訳、ありません…でした……』
額が床に触れそうになるまで深く降ろした、正真正銘の土下座。女神という高貴な立場故か、二人の土下座は形が整っており…それが逆に、全裸以上に恥辱に塗れた姿で、女性器と後孔それぞれに玩具を挿し込まれたまま行っている二人の滑稽さを増幅させる。そんな姿のまま土下座させられているという事が、二人のプライドをズタズタに引き裂く。
上から聞こえる男達の爆笑。当然自分達の姿など見えない二人だったが、どれだけ惨めで、どれだけ滑稽な姿なのかは容易に想像出来ていた。
「ははははははっ!見ろよおい、女神が全裸土下座する姿なんて、絶対ここでしかない姿だぜ?」
「全裸ではないけどな、まぁ全裸の方がまだマシかもだが。にしてもほんと、犯罪を促進してんのかって位エロいよなぁ、女神って」
嘲られれば、悔しさが滲む。しかしそれ以上に辛いのは、自分を下賎な存在の様に思われる事。ノワールもベールも自らの容姿に自信があり、色欲を抱かれる事自体は不快ではなかったが、望まれ生まれる女神だからこそ、低俗であるかのように言われるのは悔しく、悲しかった。
辱めに次ぐ辱め。それでもまだ終わらない。まだ彼等の欲望は尽きない。
「じゃ、次はこれな。勿論本気でやってくれよ?」
「でなきゃ、今のクソエロ土下座姿も脱衣テニスと一緒に公開されちゃいますからねー?」
「……ッ…このような、事をなど……」
「下衆にも、程があるわ…ッ!」
頭を上げさせた二人へ男達が見せるのは、とある動画。一瞬前まで屈辱感で顔を真っ赤にしていた二人は、一瞬の内に羞恥の赤面へと表情が変わり、男達を睨め付ける…が、どうしようもない。
拳を握り、再び肩を震わせながら、二人は立ち上がる。両手を頭の後ろで組み、足を蟹股気味に開き、腰を落とす。そして始まるのは、尊厳をドブに捨てるようなダンス。
「め……女神、の…女神の変態腰ヘコ素振りダンス…ッ!」
「とくと…ご覧、あれ…ッ!」
命令された馬鹿馬鹿しい宣言を上げ、二人は腰を振り始める。中腰の蟹股となったまま、前後に腰を振って素振る。
髪が、胸が、尻が揺れる。汗が、秘部から滲む愛液が周囲に散り、はしたないとしか言いようがない下品な踊りを男等に晒す。普段の二人が、女神が上品な色香を纏っているのだとすれば、今の二人にあるのは無様で淫らなだけの姿。
「ひゅー、さっきまでよりずっと動きがいいじゃねぇか!女神にゃエロダンスが一番向いてるんじゃねーの?」
「乳首もクリも擦れて気持ち良いだろ?ほらほら、もっと気合い入れた声出さないと」
「……ッ…ふッ、ふッ、ふッ、ふぅッ…!」
「ほッ…ほッ…ほッ…ほぉッ……!」
怒りのままに飛びかからんばかりの、二人の形相。だが男達によってまたもやバイブを振動させられ、怒りと快楽による弛緩で表情は情けなく歪む。
最早、二人は玩具だった。男達の下劣な欲望を満たし、愉しませる為の遊び道具でしかなかった。
(私は、女神なのに…女神がこんな下衆な格好して、慰み者にされるなんて……っ!)
(これでは人目を憚るような風俗と変わらない…いえ、それ以下ではありませんの…っ!こんな事が、あっていい筈ありませんのに……ッ!)
まるで振り回されているかのように、上下左右に不規則に暴れ回る乳房。今や屹立した乳首ははっきりとスリングショットから浮き上がる程で、乳房だけでなく乳首すらもぷるぷると跳ねる。腰に、下腹部に至っては何もない空間と行為を致しているかの如き躍動で、何をとってもひたすらに下品。そしてその下品な踊りを絶世の美女が、国の長たる女神がするからこそ、その淫猥さは留まるところを知らなかった。
もっと激しくと言われれば振りを大きくし、股を広げろと言われれば爪先立ちとなって更に膝を開き、更に早くと言われれば風を切る音が聞こえてきそうな程に前後の腰振りを加速させる。当然その中でもバイブが止められる事はなく、高まり昂ぶる快楽の膨張。
「んじゃ、最後にフルスピードで後十秒なー」
「とびっきり下品にやってくれよー?」
自尊心を守る最後の手段として何も考えず、言われた通りに全力の腰振りを見せる二人。それに合わせて男達も振動を強くし、腰振りと刺激で二重に腰を震えさせる。
進むカウントダウン。それは解放への秒読みの筈だが、同時に快感も登っていく。解放に向けて、身体は貪欲に快楽を貪る。そしてそれに気付いたのは、もう何をしようと昂ぶる身体を止められなくなった時であり……ゼロの瞬間、最後に腰を突き出した瞬間、水風船の様に膨れ続けた快楽は弾けた。
「あっ、あッ、んひぁああぁああああぁぁっッ♡♡!」
「ダメっ、イくッ、イ"ッ…ぅひいぃいぃいぃぃいぃッッ♡♡!」
男達に、バイブに性器を捧げるように、弓なりで腰を突き出したまま絶頂に至るベールとノワール。ほぼ同時に達した二人の脚は何度も外側に開きながらガクガクと震え、ベールは快楽が脈打つようにびくんっ、びくんっと豪快に、ノワールは快感が駆けずり回るようにびくびくびくっ、と小刻みに腰が痙攣を繰り返す。
絶頂しようと関係なく振動を、快楽責めを続けるバイブによって達した直後の膣と直腸に追い討ちをかけられる中、二人の足元には秘部から噴き出し、バイブや太腿を伝って落ちた愛液が水溜りを作っていた。快楽でだらしなく惚けた表情や、絶叫が如き淫らな嬌声と共に、数々の恥辱で熟成された女神の匂いを醸す愛液溜まりもまた、二人が達した事を証明しており、しかしその愛液溜まりの上に二人が落ちる事はなかった。痙攣し、爪先立ちでの蟹股状態で身体が強張ってしまった二人は、まるで金縛りにあったかのように秘部を男達に見せ付け続ける。
「いいねぇいいねぇ、エロ女神の絶頂像ってか?」
「イきながら誘惑してくるとか、もう淫乱確定だよな。ほら、いつまで固まってんだっての」
「お"ひッ…も、もう…いい、でしょ……♡?」
「そう、ですわ…もう十分、楽しんだのでは…ぁくっ…なく、て…♡?」
荒れ狂う絶頂感の中でも、視線だけははっきりと感じてしまう。されど強張った身体はどうにもならないという無力感に苛まれる二人の秘部から、それぞれ荒っぽく引き抜かれるバイブ。膣壁を引っ掻きながら抜けるバイブの刺激でもう一度腰を跳ねさせた二人は、そこで漸く硬直が溶け、今度こそ愛液溜まりの上に座り込む。
遂に屈辱の絶頂までさせられ、二人はもう何も言えなかった。ここまでされたのだから、もう十分だろう…そんな思考しかなかった。だが、男達の欲望は、そんな二人の思いすら呆気なく撃ち壊す。
「おいおい女神様よぉ、もう十分って…そりゃ、これを見て言ってんのか?」
「こんなにされたってのに、何もなしっていうのは違うよなぁ?」
((…ぁ……♡))
勝負に勝ったところで一度服を着直していた男達が、再び露出させる下半身。ボトムスと下着を降ろした瞬間、跳ね上がるようにして今一度陰茎が二人の前に姿を現すが、その威圧感は先程までの比ではない。
いっそ凶器に見える程、太く硬く反り勃ち、血管を隆起させ、鼻腔を突き刺すような臭いを放つそれは、間違いなく二人が勃たせたもの。淫猥に恥辱を晒す二人の姿で、凶悪なまでに怒張した男根。そしてそれを見せ付けられたノワールとベールは、動けなくなってしまった。
気圧されたのか、女性として恐怖を抱いたのか、それとも絶頂するまでに仕向けられた今の二人は、それに危険な魅力を感じてしまったのか。それは、二人自身も分からない。だが、動かず、肉棒へ釘付けになってしまっているその姿は、この場において何よりの答えだった。
「ほら、股開けよブラックハート」
「そんな顔してまさか拒否なんてしませんよねぇ?グリーンハート様」
床に押し倒されるノワールと、四つん這いにさせられるベール。そこにきて漸く二人は抵抗の姿勢を見せるが、男達が組み伏せられる程に二人の身体には力が籠っておらず、乳首を捻り上げられるだけで否定の言葉は媚びるような喘ぎへと変わる。そして、数十分後……
「んひッ、ひぃんっ、ひゅぐぅぅううッ♡!い、イった!今イったばかりだかっ…ぉ"ほぉおおぉぉおっッ♡!」
「ほひぃっ、あっ、んはぁああぁんっ♡!なんでっ、こんな…こんなに気持ち良いんですのぉおぉぉおおぉッッ♡!」
片や完全に床へと組み敷かれ、片や両腕を手綱の様に扱われ、品性が弾け飛んだような嬌声を二人の女神が響かせる。杭打ちの様なピストンで真上から犯されるノワールは、快楽で爪先まで伸び切った両脚を斜め上へと跳ね上がらせ、立った状態で背後から嬲られるベールは、抽迭の衝撃で飛んでいってしまいそうな程ぶるんぶるんと乳房を揺らす。既に何度も男達の手で鳴かされ、男達の反り勃つ肉棒で絶頂させられた二人に、最早起死回生の芽も守るべき尊厳も残ってはいない。あるのはひたすらなまでの敗北感と、共に押し寄せる快楽だけ。
「おっほ、もう何度もイかせてんのに全然締まりが悪くないとか、女神はマンコも特別なんだな。なぁグリーンハート様よぉ、俺達セフレになろうぜ?そしたらこれからも今日みたいに気持ち良くしてやるからよ」
「そっ、そんなのお断りで…お"ひッ♡ひぃいぃぃッ♡!な、なるっ♡なりますわぁぁあぁぁっっ♡!」
「お、じゃあ俺達もなろうぜ?ほらほら、俺とブラックハート様って身体の相性もばっちりじゃん?」
「ふひぉおおぉぉぉ"…ッ♡!な、なるからっ、なるからぁ♡!だからぐりぐり止めてぇえぇええぇッ♡!」
女神であっても快楽に対しては人と変わらないという事か、それともここまで浅ましい姿を晒してしまう程に、二人の肢体と心は追い詰められていたという事か。どちらにせよ、男達に都合の良い存在となる約束までしてしまった二人に、安堵の時間が訪れる事はなく……お礼と称した無慈悲で残酷な射精が、こじ開けられた二人の子宮へ注がれる。
『ん"お"お"ッおほぉおぉぉ"おお"おおぉお"ぉ"ぉ"ぉ"ッ♡♡!!』
もう何度目かも分からない、溜まった精液が溢れ返るような熱い射精。叩き付けるように注がれる精液に、品位どころか女性らしさすらない、獣の唸り声の様な喘ぎを響かせ、よがり狂いながら絶頂する二人の女神。
初めは鎧袖一触だった、圧倒的な差を見せ付けていたノワールとベール。女神の名に相応しい、堂々たる勝利を誇っていた二人。だが誇りをも尊厳も奪われ穢され、恥辱と屈辱、それに膨大な快楽を刻み付けられた今の二人は、高貴なる女神とは程遠い、無様な敗北者以外の何者でもなかった。