超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・最後のアスタリスク後はR-18要素が殆どないので、冗長に感じる方は飛ばすのも一つの手ではあります。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・前回から、文頭に空白を入れる形としました。暫くはこの形となりますが、何かご意見があればお気軽にどうぞ。
人物・エスーシャ
内容・膣内射精 アナル 自慰 放尿 焦らし 野外 落書き
それは、リーンボックスの街外れに位置する路地裏。不健全な店の多い路地裏の更に奥、薄暗いその場所に、一人の女性と複数人の男がいた。
「…………」
壁と男達に囲まれている女性の名はエスーシャ。普段ならこのような場所には寄り付かず、来るようなイメージもない彼女は、下卑た笑みを浮かべる男達の視線を受けながら……身を包む衣類を、その場に落とす。
「……これで満足か」
『おぉぉ……!』
トップス、ボトムスと脱ぎ、ブラに手をかけ、それも外したところで男達から感嘆混じりの歓声が上がる。
彼等の視線が向かう先は、やはり今し方露わとなった彼女の胸。腹部や二の腕と違い、普段は完全に隠れている彼女の胸は決して豊満という訳ではないものの、女性的な二つの膨らみとはっきりとした谷間がある事は確か。加えてエスーシャは容姿端麗な女性という事もあり、その胸は男達の視線を集めるには十分なだけの魅力を持っていた。
「満足したなら、そこを退いてくれないか。わたしも暇じゃないんだ」
「う……こ、これだけで満足する訳ないだろうが!次は下だ、下も脱げ!」
そんな男達を侮蔑の目で見ていたエスーシャだったが、男からの命令を受けると、数瞬の沈黙の後言われた通りに身を屈めてショーツも下ろし始める。
エスーシャは脅されていた。今や復活など不可能に近い犯罪組織の残党に、犯罪組織の中核の一人を担っていたマジック・ザ・ハードとのとあるやり取りの事を突き付けられ、バラされたくなければ言う通りにしろ、と。
(…下らない……)
ショーツからそのすらりとした脚を抜きながら、エスーシャは内心で呟く。
どこまで知っているのかは謎だが、自分とマジックの取り引きなど、知らなければ持ち出す筈がない。加えてそのやり取りの中には自分が危うくなるような事などないが、根も葉もない尾びれのついた噂になってしまう可能性は否定出来ない。そして、そんな話が広がってしまえば、恩人であるベールの立場が悪くなり、大切な友人達も心を痛めてしまうかもしれない。…そう思って、エスーシャは彼等に従っていた。無論自身の立場を駆使し、尚且つベールの力を借りれば、彼等ごと噂を揉み消す事も不可能ではないのだが……命を懸けてまで自分と友人を救ってくれた彼女に迷惑をかけたくないという理由で、エスーシャは一切話していない。
「これが、ギルド支部長のマンコか…」
「ぴっちりと閉じてるところが堪らん…!」
胸に続いて露わになった秘部を見て、口々に感想を漏らす男達。対するエスーシャは、相変わらず侮蔑の視線を向けている。
ギルドの支部長を脅迫してまでやる事がこれか。…エスーシャは、そう思っていた。無論彼女も女性であり、またこの身体は元々イーシャのものであるという事もあって、異性に胸や秘部を晒す事には強い抵抗感を覚えていたのだが…羞恥よりも侮蔑の色が強くなる程、エスーシャは男達を軽蔑していた。
「……まだか」
「あ…ま、まだに決まってる!次は……へへっそうだな…」
「…何でもいい、まだ何かあるならさっさと……」
「なら、ここでオナニーしろよ」
「……っ…!?」
全裸と言えど、
「ほ、本気で言っているのか…?」
「あ、あぁ本気に決まってんだろ。…やらないのか?」
「…やらないとは、言っていない……」
「だよなぁ。だったら早くしてくれよ」
エスーシャの動揺を見逃さず、男は畳み掛ける。言葉に「やらないのなら…」という意図を含ませ、改めて催促。対するエスーシャは拒否する事が出来ず、見られながら黙り込む。
勿論脱ぐ事にも抵抗はあった。だがただ見られるだけと、その状態で下劣な行為をするのとでは大きな差があり、流石のエスーシャも躊躇ってしまう。…が、黙っていたところで状態が変わる筈もなく……エスーシャは、ゆっくりと右手を秘部の方へと動かし始める。
「っとそうだ、もっと股開いてくれよ。今のままじゃ見辛いし、お前もし辛いだろ?」
「…………」
「うん?嫌だってか?なら仕方ない、天下の
「…す、すれば…すれば、いいんだろう……っ!」
「へっ、そうこなくっちゃな」
ぐっ、と膝を外側に開き、股を広げた姿勢を取るエスーシャ。そして彼女は恥辱に耐え、男達の存在とその視線を極力意識しないようにしながら、路上での自慰を開始した。
「ふ……くっ、ぅ…」
中指と薬指を曲げ、沈めるように二本の指を秘裂の中へと入り込ませる。その瞬間下腹部に走る生理的な刺激を感じながら、二本の指を第二関節の辺りまで沈ませ、そこからゆっくりと指を上下。然程濡れていたなかった彼女の秘部はまだキツく、指の動きに滑らかさはない。
(…考えるな…奴等の事も、この行為の事も……)
意識に登りそうになる羞恥心も下腹部からの刺激も頭から排除しようと、エスーシャは自分に言い聞かせる。これはあくまで、『今』を守る為に仕方なくやっているだけなのだと。
初めはそれで何とかなっていた。遠くに聞こえる喧騒にでも意識を向ければ凌げていた。しかし例え頭や心にその気はなくとも、刺激をされれば反応するのが身体というもの。そしてその刺激が続けば、次第に意識も無視出来なくなる。
「は…ぁっ、ぅくっ…ふぅっ……!」
「段々エロい声出てきてんじゃん…うひょー、興奮する……」
「脚も時々ガクついてるし、感じてるのが丸分かりだな」
「う、五月蝿…い……っ!」
段々と、無意識に早くなっていく指の動き。秘裂の奥から染み出した愛液は膣とエスーシャの指を濡らし、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を男達へ聞かせる。勿論そんな事をエスーシャは望んでいなかったが、身体の反応は止められない。
それと同時に、募る衝動。気持ち良い、もっと深く、もっと激しくという、性の欲求。屈辱的且つ非常識な自慰だと分かっていながらも、やはりこちらも止められない。
かくん、かくんと時折開いてしまう膝。少しずつ強まる快感に引けてしまいそうになる腰。それは甘い快楽だが…エスーシャにとっては責め立てられているも同然。
(くっ、うぅ……!駄目だ、このままでは…だが、途中で止める、事も……っ!)
身体が感じる絶頂への歩み。絶頂への階段、その最後の一段に迫ってしまっているという感覚。止めたい、こんな馬鹿げた事はすぐに止めにしたいとエスーシャは思ったが、止められる筈もなく、またその間も指は自らの膣を掻き回していたが故に、エスーシャの快感は昇り続け……
「……く、ふぁっ…〜〜〜〜ッッ♡♡」
ぐちゅり、と一際大きな音が秘部より外へと広がった瞬間、エスーシャは達した。濡れた指が滑ったのか、それとも身体がそうさせたのか二本の指は根元まで入り込み、その瞬間エスーシャは腰を前へと振り出しつつも身体は反る。一目見れば分かるような、あからさまな絶頂を彼女はしてしまい……男達は、至極愉快そうな笑みを浮かべる。
「はぁッ…はぁッ……♡」
「ほほぉ、今のが支部長様の…」
「エロいなぁ、ほんとエロい……」
「…っていうか、クールな顔に反してイき顔はちょっと可愛くね?俺結構タイプだわ〜」
秘裂から指を抜き、身体をビクつかせながら背後の壁へと寄りかかるエスーシャ。赤く染まった頬は彼女の落ち着いた銀髪に良く映え、荒く艶めいた息遣いも相まって醸す雰囲気は相当なもの。実際男達への影響も強く、エスーシャの様子に複数人の男が次々と生唾を飲んでいた。
「…次は、なんだ……」
「んん?次はって、何それ期待してんの?」
「そ、そんな訳あるか……馬鹿も休み休み言え…」
「へいへい。そうだなぁ…」
一度上回った羞恥心はそう簡単には引かず、エスーシャは両手で胸元と秘部を隠しつつ訊く。対して精神的な優位を取った男達は余裕を見せ……しかし軽く仲間内で話すと、意外な言葉を口にする。
「…いや、今日はもういいや。また連絡すっから、その時は必ず来いよ?勿論、どうなったっていいなら別だが…」
「な……っ!?ま、待て…!一体何のつもりで…!」
そう言って男達は背を向け、本当にエスーシャから離れていく。これで終わる訳がないと思っていたエスーシャにとってそれは意外以外の何物でもなく、だがやはり男達は帰ってこない。そして暗い路地裏には、エスーシャ一人が残されるのだった。
*
言葉通り、翌日の夜もエスーシャは呼び出された。昨日とは別の路地裏に連れて行かれた彼女は早速全裸になる事を命令され、それが済むと暫く全身をじろじろと見られ、更にその後は自慰の強要、彼女の強いられた事は前日と同じ。だが二つ、大きな違いがあった。
一つ目は、股を開いた状態ではなく、割座での自慰を求められた事。そしてもう一つは……
「……っ…ぅ…!」
「あー、全然勃起収まんねぇわ」
「だよな。エスーシャちゃんってば俺等を興奮させ過ぎっしょ」
ぺたんと座り込むような姿勢で股間を刺激するエスーシャ。その眼前、丁度彼女の顔が前を向くと見える位置で、男達が露出させた何本もの陰茎がいきり勃っていた。
(なんて醜悪な…それに、なんだこの臭いは……穢らわ、しい…っ!)
一歩前に出れば触れてしまいそうな程の近さで見せ付けられている肉棒は、当然その臭いもすぐに届く距離であり、男の臭いと汗臭さ、それに生臭さの混じった悪臭がエスーシャの鼻孔を襲う。当然鼻を塞ぐ事は許されず、顔を背けようとすれば頭を掴まれ戻される。視覚と嗅覚の両方でエスーシャは男達の肉棒を意識させられていて、彼女の胸中には激しい嫌悪感が渦巻いていた。
「おいおい支部長さん。見惚れてないで、ちゃんとオナれよ?」
「こ、こんな物、誰が見惚れるものか…ん、んんっ……」
見下され、陰茎を突き付けられ、胸も秘部も露出した格好で自慰をさせられる。自ら選んだ事の結果とはいえ、その屈辱感は計り知れず、激しい不快感とそんな事は関係なしに下腹部で生まれる快楽とで表情を歪ませるエスーシャ。その表情と反応を、暫し男達は楽しむと…硬く反り勃つ自らの陰茎を、おもむろに握り締める。
「……あ、ぇ…?」
「いやぁ、しかし……二日連続で公開オナニーなんてされちゃ、こっちも辛抱出来ないってもんだよなぁ」
「全くだ、って訳で……俺等の事は気にせず続けてくれよな、エスーシャちゃん」
「んな……っ!?」
意味が分からずにいたエスーシャの眼前で、にやつきながら陰茎を扱き始める男達。その驚きで一瞬エスーシャは手を止めてしまうも、男達が発したのは続けろという言葉。冗談じゃない、とばかりに彼女は睨み付けたが、その視線に対する返答はなく……エスーシャは一層表情を歪めながら、膣に咥えさせた指での刺激を再開する。
「ふ……う、ぅ…く、ぁっ……♡」
上下に擦られる陰茎はエスーシャの注意を引くが如くびくびくと跳ね、共鳴するように彼女の秘裂と男達の肉棒からは潤滑油となる液体が溢れ、ぬちゅぬちゅと音が路地裏に広がる。嫌悪感、不快感が圧倒的だったのも最早過去で、次第に性の快楽が不愉快さと拮抗し、少しずつ『気持ち良い』が上回っていく。
勿論不愉快さが消えた訳ではない。だが相反する感覚がエスーシャの中で共存し、その中で快楽だけは膨らみ続け、ふわふわした感覚と共にエスーシャを絶頂へと誘っていく。そして……
「うぁっ、はっ…あっ、あっ、あぁっ……ッ♡」
「おっ、エスーシャちゃんもうイきそう?んじゃ、俺等もラストスパート…!」
下腹部に溜まった快楽が滾り、全身が昂るような熱。したくもない事でありながら、ここまでくると止まらない衝動。背筋を伝って全身へ広がる快感に喘ぎが止まらず顔が上向きになるエスーシャは、男達が達する寸前な事に気付いて勢いよく扱き上げる中……絶頂する。
「い、イくっ……ふぅううぅぅぅぅうぅんッッ♡♡」
膣がキツく締まり、溜まっていたものが溢れ出すような絶頂感に震えるエスーシャ。咄嗟に口を閉じようとしたが、快楽の波には抗い切れずに口は半開きとなってしまい、嬌声らしき情けない声が路地裏の暗がりに響いていく。……しかし、それだけでは終わらない。
「……っ…俺も、射精る…っ!」
「お前が勃起させたチンポ汁、一滴残らず浴びやがれ……っ!」
彼女が達した次の瞬間、男達も次々と射精に達し、精液が尿道口から迸る。噴き出た精液は集中砲火の如くエスーシャの顔に、肢体に付着し、粘性を持ってへばり付く。落ち着いた印象を受ける銀色の髪も、一目で滑らかさの分かる肌も、あっという間に汚されていき……数秒と経たずに、エスーシャは白濁液に塗れた姿へと変貌してしまうのだった。
(……っ!く、ぅぅ…屈辱だ…見られ、見せられるだけでなく…せ、精液を浴びせられるなんて……っ!)
べったりと張り付き、不快感と生臭さが容赦なく襲う中エスーシャは震える。絶頂感冷めやらぬ内のそれはまるで自身を内面まで穢されるようで、やり切れない思いが心の中を募ったが、ぐっと飲み込み男達を睨む。しかしその顔にも所狭しと精液がかけられており、結果その行為も男達を悦ばせるだけだった。
これ以上の恥辱、屈辱はない。この時、エスーシャはそう思っていた。しかし翌日、すぐにこれはまだマシな方だったのだと彼女は思い知る。
*
「くふっ、ぁっ…ふぅぅ、んっ……ッ♡」
人気のない公園のトイレに、押し殺すような吐息が木霊する。喘ぎ混じりで断続的な、艶のある女性の吐息。だがそれが聞こえてくるのは……男子トイレ。
「ほーら、急いだ方がいいですよー支部長さん」
「そうそう、マジでいつ誰が来るか分からないからなー」
男子トイレの小便器の前、男達に囲まれた中…そこに、エスーシャはいた。一切の衣類を纏わぬ全裸の姿で、排尿する際の男の様に脚を広げ、股を開いて両手で秘部を弄っていた。
「ふざけ、るな…っ!出せと言われて…ふぅっ…出せる、ものでは……っ!」
「だから、出易いようにオナニーさせてやってんだろ?それともあれか、もっと太い方を出したいってか?」
「……っ…!…くぁ、う……っ♡」
ここで排尿をしろ。それが男達からの命令だった。嘲るような男達の言葉に、我慢ならずエスーシャは反論したが、返ってくるのは馬鹿にした発言だけ。何を言っても無駄だと分かったエスーシャは、苦い顔をしながら自慰に戻り、それを男達はショーを見るような感覚で楽しむ。
土や砂はおろか、便器からはみ出したのであろう液体も落ちている床に素足で立たされ、全裸で小便器への排尿をさせられる。いっそ吐き気を催す程の嫌悪と屈辱がエスーシャを胸中を渦巻いていたが、今更もうどうしようもない。ならば先の二日のように、早く終わらせてしまうのが一番だ…そんな思いが、今のエスーシャの心にはあった。それはある種、初日や二日目よりも抵抗感が減っているとも言えるのだが…その事にエスーシャは気付いていない。
(そうだ…奴等の事など考えず、淡々と、ただすればいいだけだ…それにもたもたしていれば、本当に誰か来てしまうかもしれない…それだけは、絶対に避けなくては……)
挿れた指でまず秘裂の内部を広げ、そこから掘るようにして指を奥へと沈めていく。時に指の腹で撫でるように、爪で弾くように膣壁を刺激しながら、指を更に挿れていく。連日の自慰でエスーシャはより気持ちの良い指の動かし方を理解し、それを実際していたのだが、当然それは無意識の事。
「んぅっ、く…はぁ、んっ…っぁ……♡」
ぬちゅ、ぬちゅ、くちゅ、くちゅ。静かな公園内という事もあり、指と膣が奏でる音は実際以上に耳へと通る。響いているようにも思える卑しい音が、自分の膣から…自分が鳴らしているのだと思うと、エスーシャは頬が熱くなってしまったが、すぐにその考えも振り払って自慰へと没頭。何も考えず、その快感も意識すらも無視して、エスーシャは膣を掻き回し続ける。
その甲斐あって快感は募り、身体は昂り、今日もエスーシャは絶頂を迎えそうになる。…その、時だった。
「……──っ!?」
卑しい音に混じって一瞬聞こえた、砂の音。地面を歩く、独特の音。それが聞こえた瞬間、エスーシャはびくりと肩を震わせて硬直し…青い顔に。
「…んん?どうしたよエスーシャ、急に止まって」
「ど、どうしたも何も…聞こえないのか……!?」
「聞こえない?…あー、言われてみると誰かの足音が聞こえるな。…で?」
「な……っ!?」
呑気な男の声に振り返り、言外に「それどころではない」という意図を込めたエスーシャ。だが返ってきたのは相変わらず呑気な声。
「み、見つかればお前達も都合が悪いだろう…!今は一度隠れて……」
「いやいや、俺達としては好都合かもしれないよなぁ?だって女ならまずこっちを覗く訳ねぇし、男なら…こんな興奮する状況、参加以外の選択肢を考えねぇだろ」
「……っ!?しょ、正気じゃない…!」
「はいはい。…見つかりたくねぇなら早く出せよ」
会話などしても無駄だ。最悪のタイミングで改めて思い知ったエスーシャが考えたのは、身を隠す事。男達の命令を無視する事にはなるが、彼等とて自分を手放すのは不本意な筈。なら今は…と彼女はそこまで考えて、はっとした。トイレはそもそも隠れる場所など碌になく、個室に入ったところで引き摺り出される事は明白。そして出口も一ヶ所…足音のする方角にしかない以上、隠れる事など不可能なのだ。
(…私は、見られるのか…?こんな無様な姿を…変態としか思えないような姿を……い、嫌だ…それは嫌だ…っ!)
少しずつ近付いているようにも聞こえる足音。ぶわりと嫌な汗が噴き出し、エスーシャは焦り、震え、恐怖する。そうして、足音が一度止まり、再び動き出した時……彼女の中で、羞恥と嫌悪のタガが外れる。
「……ッ…ふぅっ、んんぅ…ッ!」
かばりとそれまで以上に股を開き、なりふり構わず両手の指を秘部へと押し込むエスーシャ。根元まで突っ込んだ左右二本、合わせて四本の指を縦横無尽に動かし、昂りつつあった膣内を荒く激しく掻き回す。
それと同時に両手の親指は膨らんだ陰核を挟み込み、ぐりぐりと力を込めて交互にこねる。それはここ数日で始めての刺激だったが、痛みを感じたのはほんの一瞬で、すぐに痺れるような快感に変わる。既に絶頂の階段を半ばまで登っていた事もあり、即座にエスーシャの身体は感じる快楽を表していく。
「くひゅぅっ、うひゃぁ…っ♡(は、早くっ…早く、早くぅぅ……ッ♡)」
だがそんな事はエスーシャの眼中にはない。彼女の頭の中には、一刻も早く隠れたい、見られたくないという思いしかなかった。それによって一層淫らな姿を晒していようと、狙い通りになったと男達が嘲笑っていようと、エスーシャは必死に絶頂しようと見ずを責める。
見られない為に、より見られたくない姿を取るという矛盾。しかし容赦のないその責めは、連日の自慰で感じ易くなっていた彼女の身体を昂らせるには十分だった。そしてエスーシャが陰核を弾き、その裏に当たる位置から入り口までを中指で一気に引っ掻いた瞬間、びくんと彼女の身体は仰け反る。
「ん"ん"ん"んっッッ♡♡」
背は反り返り、腰はがくんと前に突き出る無様な絶頂。間抜けで下品な、浅ましい光景。通常ならばすぐに転んでしまうような体勢だが、皮肉にも高い身体能力によって彼女は後ろに倒れる事なく、その無様な格好のままびくびくと身体を痙攣させる。
…が、それすらもエスーシャにとってはどうでもよかった。彼女にとってこの自慰は単なる手段であり、エスーシャは絶頂によって下腹部が緩くなるのを感じ……次の瞬間、蓋が外されたように彼女の秘部から黄金水が放出された。
「は…あぁ、ぁ…ぅ……」
「凄ぇ…仰け反りながら放尿してんじゃん……」
「くくっ、滅茶苦茶面白い放尿のし方じゃねぇか!サービス良いなぁ支部長さんはよぉ!」
緩い放物線を描いた排尿が小便器内へとぶつかる中、少しずつエスーシャは姿勢を崩し、排尿が止まると同時にへたり込む。気持ち悪いと思っていたトイレの床に、足裏どころか脚も尻も付けてしまったエスーシャだが、力が入らず立ち上がれない。
「な、なんとでも…言え…それより、早く…早く、隠れさせて……」
「あぁ、なんだよそこまでして隠れたかったのか…。だったら、気の毒だが……」
「よぉ、やっと終わったか?」
「……は…?」
動揺する間もなく、トイレへと入ってくる一人の男。彼は入るや否や、全て分かり切っている様子で中にいる者達は声を掛け……
「…これは、一体……?」
「だから、仕込みだって事だよ。残念だったなぁ、無駄に頑張っちまって」
「……っ…!」
──エスーシャは、立ち上がる事が出来なかった。脱力から抜け出せないからではなく…男達の罠にまんまと嵌まり、それに気付かず放尿の為に必死に自慰をしてしまった自分があまりにも惨めで、恥ずかしくて、情けなくて、立ち上がる気力すらも抜けてしまった。
(…は、はは…わたしは勝手に勘違いし、勝手に必死こいて痴態を晒していたという訳か…滑稽だな…。これならば、素直に自慰の……)
(……自慰の、何だ…?…わたしは今、何を考えようとして……)
自慰と絶頂による疲労と、全て無駄だったという空虚さからくる気怠い感覚の中、ふとエスーシャの脳裏をよぎる無意識の思考。寸前のところで自ら遮ってしまったこの時の彼女は、気付かなかったが……彼女の秘部は、まだ何かを欲するようにひくひくと微かな主張を示していた。
*
それから何日も、エスーシャは男達に呼ばれ、命令され、淫らな姿を晒してきた。少しずつ要求はエスカレートし、その一方で彼女の尊厳は貶され、蔑ろにされていった。だが、何日経とうと男達が彼女の処女を奪う事はなく…性行為も、挿入だけは一度たりとも男達は要求してこなかった。その状態で…何日も、過ぎた。
「ルウィーは年中寒いんだから、住んでる奴は大変だよなぁ」
「確かにな。その点リーンボックスは気候も良いし、夜外にいても快適に過ごせるんだから、その点に関しちゃここの女神も良い仕事してると思うわ。…だよなぁ?エスーシャちゃん」
「…………」
人のいない、しかし路地裏よりは断然人と会う可能性の高い深夜の住宅街。そこで男達とエスーシャは歩いていた。
男の言葉に、頬が紅潮したエスーシャは俯いたまま反応しない。これまでは全裸にばかりされていた彼女だったが、今日は男達から直々に身に付ける物を用意されていた。手枷に首輪、そして彼女を辱める為に施された、身体への落書きという屈辱の衣装が。
「なぁおい、聞こえてるだろエスーシャちゃん」
「…………」
「無視すんなっての…あー、でもしょうがねぇか。エスーシャちゃんの頭の中は、オナる事しか入ってないもんな」
「……っぁ…!や、止め…っ!」
侮辱の言葉と共に鳴る、ペンの蓋を外した音。その瞬間エスーシャの肩がびくりと跳ね、ペンを持った男から逃げようとするも、首輪から繋がったリードで引き付けられ、更に肩を掴まれ彼の前で固定される。その状態で、男はエスーシャの髪を掴んで顔を上げさせ……頬に、雌豚希望という文字を書き込んだ。
「…なんか文句でも?」
「…な、ない…です……」
手を離されたエスーシャはわなわなと震えていたが、絞り出すようにして敬語の言葉を口にする。
このように、男達の機嫌を損ねる度、或いは男達の気が向く度に、エスーシャは身体に落書きをされていった。乳房には酷く安い使用料金を書かれ、下腹部には雑な陰茎の絵を描かれ、太腿には挿入を求める文言を施され、更にその下には自慰のカウントとして幾つもの正の字が並んでいる。当然その落書きは、背中や尻にも及んでおり……エスーシャは自分が、品の無い娼婦にも劣るただの性処理道具にされたような気分だった。
「…さて、と。歩き疲れたし、ちょっと休憩しようぜ」
「だな。ほらエスーシャ、またあれやれよ」
「……っ…は、はい…」
そんな姿で歩かされる事数十分。男達の中の一人が休憩を提案した事で集団の動きは止まり、男達は各々休み始め、エスーシャには、リードを持つ男が近付いた。
その男の言葉を受けて、エスーシャはがばりと股を開く。自ら蟹股となったエスーシャの姿に男はにやつきながら、股を通してリードを背後へ。そのまま上へと持っていくと、エスーシャは手枷を嵌められた両手を頭上まで持ち上げる。そして、男がその手へリードを渡すと……エスーシャは、リードで秘部を擦り始めた。
「くぁっ、ふ…ぁ、あ…ぅん……っ♡」
頭上の両手を前後に動かし、首輪の付いた首も動かし、リードを股に擦り付ける。膣の淵が、陰核がリードに擦られて、煩雑な快感が下腹部に走る。浅い、しかし線で一気に駆ける快楽に自然と脚はガクついてしまい、一層浅ましい姿となるエスーシャ。
(ま、また……何度も、こんな……事、ばかり…っ!)
リードでの自慰は、これが初めてではない。屈辱極まりない姿で歩かされ始めてから、休憩の度にエスーシャはこれをさせられていた。
何度もさせられ、何度も見世物にされ、回数を追う毎に身体の落書きも増えている。それだけでも、震えそうな程に辛い事だったが、何よりエスーシャにとって辛いのは……
「……ほら、終わりだ。そろそろ行こうぜ」
「…っ、あ……っ!♡」
最初から半ば身体が出来上がっており、すぐに絶頂を迎えようとしていたエスーシャ。だがその直前、見計らったように絶頂の寸前で男がエスーシャからリードを奪う。結果、エスーシャは最も切ない状態で自慰を止めさせられ……ここまで何度もリードでの自慰をしているにも関わらず、一度もエスーシャは達していない。
「っ…うぅぅ……っ♡」
「何ぼさっとしてんだ、おい」
「うぐっ……あっ…!」
リードを奪われ、後一歩だった筈の絶頂が遠退いてしまった瞬間、半ば無意識にエスーシャは秘部へと手を伸ばしていた。だが嵌められた手枷は大きく、ほんの僅かに手が届かない。
そんなエスーシャを尻目に、男は遠慮なくリードを引く。これまでは突然引かれても何とか付いて行ったエスーシャだったが……何度も絶頂の間際で寸止めをされた彼女の身体は熱く重く、姿勢を崩したまますとんとその場に座り込んでしまった。
「あぁ?そんなに強く引っ張ってないだろうが」
「本当かお前ぇ、エスーシャちゃんのオナニーに興奮して引っ張り過ぎたんじゃねぇの?」
「だから違うって!てか、お前も早く立てっての!」
「……さい…」
「…は?」
「……させて…最後まで、させて…下、さい…っ!」
誰一人心配せず、下らないやり取りを交わす男達。そんな中、蚊の鳴くような声でぼそりと呟いたエスーシャ。そして、顔を上げた時……その瞳は潤み、彼女の頬は発情したが如く艶やかに染まっていた。
「もう、限界だ…何度も何度も寸前で止められて、あ、アソコが疼いて火照って仕方ないんだ…っ!だ、だから頼む…リードでいいから、最後まで……っ!」
「…へぇ……」
座り込んだまま、男達を見上げてエスーシャは懇願。クールな風貌は完全に消え去り、秘部はぐっしょりと浅ましく濡れていたが、それを気にする事も、気にする余裕すらなく彼女は縋るように絶頂求める。
その様は、男達の征服欲を大いに掻き立てるものだった。しかし、そこで彼等はぐっと堪え…笑う。
「そうかそうか、そんなにしたいならまぁ許してやる。ほら、しろよエスーシャ」
「……っ…こ、これのせいで届かないんだ…そんな事は、お前達も……」
「お前達?」
「…貴方様達も、分かっているでしょう……だから…だから、リードを……」
「リード?これでオナる姿を見るのは面白いが、何だか俺等を騙して逃げようとしてる気もするんだよなぁ…」
「そん、な……」
にやにやと口元を歪め、下手な芝居で男は懸念を口にする。逃げたところで意味はなく、また何を今更…とエスーシャは思ったが、それを言ってもそれこそ無意味。むしろ自分にさせてくれるつもりなどないのだと分かってしまい、絶望感が胸に広がる。
最早触れていなくても疼きの高まる秘部と下腹部。欲しくて欲しくて堪らない、絶頂の快楽。しかし、今のエスーシャは指先で弄る事すら叶わず……
「…けどまぁ、ここに淫乱マンコに突っ込むのにゃ丁度良いモノならあるんだよなぁ」
「……──っ!!」
……彼女の前に、血管を浮き上がらせそり立つ肉棒が、魅力的で破滅的な誘いが突き付けられた。
「…あ、あぁ……」
「さぁどうするよ。どうしても突っ込んでほしいってなら、してやってもいいぜ?」
「…う、ぁ……」
「唸ってないでちゃんと答えろよ。あぁ、それともあれか?名誉ある支部長さんは、俺等みたいな奴のちんぽなんざ要らねぇってか?ま、そういう事なら仕方ねぇ……」
「……っ!ま、待て!…誰も、そんな事は……」
陰茎を突き出された瞬間、纏まらなくなるエスーシャの思考。下腹部の疼きは跳ね上がり、自然に肉棒を見つめてしまう。
だが、男の言葉に応じてしまえばどうなるか。それを無意識に理解していた彼女は言葉が出す…しかし男が陰茎を仕舞おうとした瞬間、その躊躇いも半ば崩壊。男達に見下ろされながら、エスーシャは震える声で言葉を紡ぐ。
「…わ、分かった…挿れて、くれ……」
「…はぁ?俺等はお前がどうしてもって言うなら、仕方なく挿れても良いって言ってるだけだぞ?だったらもっと頼み方があるだろうが」
「…ぅ……い、挿れて…下さい……」
「そんだけか?」
「…わ、わたしの…アソコに挿れて…絶頂、させて下さい……」
「……駄目だなこりゃ。そんな気取った言い方出来る余裕があるってなら、まだまだこのままでいいか。さ、行こうぜ」
「あっ……待って、待ってくれ…っ!本当に、本当に限界なんだっ!わたしは、わたしは…っ!」
尚も顔を赤らめ、俯きながら懇願したエスーシャ。これでも彼女にとっては、相当の屈辱と羞恥心を伴った言い方。だが、目の前の男は呆れたように吐き捨て、そのまま彼等は歩き出す。
離れていく男達。引かれるリード。それと共に遠退いていく絶頂。今を逃せば、次はいつになるか分からない。それどころか、ずっと絶頂させてもらえないのかもしれない。そう思った瞬間、彼女の思考はぐちゃぐちゃになり、もう何も考えられなくなって……
「……わ、わたしの…淫乱雌豚エスーシャのおまんこを、ご主人様達のおちんぽ処理道具として、使って下さい…っ!」
男達の前に飛び出し、服従のポーズを取る犬のように股を曝け出して、エスーシャは女性としての尊厳全てを捨て切った。
その瞬間、恥ずかしさで全身が燃え上がるように熱くなる。だが…男達全員の目が欲情でギラついている事に気付いて、エスーシャはごくりと喉を鳴らす。
(あ、は…はは…言って、言ってしまった…だが、これで…これでやっと……♡)
そんな男達以上に欲情で目を輝かせるエスーシャの前へ、一人の男が膝を突く。そして彼は、そり勃つ肉棒を彼女の秘部へ。
「そこまで言うなら、使ってやるよ。てか、イきたかったんだよな?だったら感謝しながら…イきやがれッ!」
「は、はいっ!ありがとうございま……んひぃいいいいぃいぃィッッ♡♡」
口元を欲望で歪め、両脚の太腿を掴んで勢い良く挿入する男。エスーシャは熱に浮かされたように感謝の言葉を言い掛け……肉棒で膣を貫かれた瞬間、一秒の間もなく絶頂する。
膣で弾け、背筋を駆け上がり、全身を貫く快楽の電流。これが初挿入のエスーシャは当然処女であり、出血と共に破瓜の痛みも走っていたが、そんな事など気にならない程の快楽に、この瞬間エスーシャは包まれていた。
「うぉッ、マジで即イきかよ…てか、膣の締まりヤベぇな……!」
「は…あぁ、ふひゃあぁぁ……♡」
「おーおー表情蕩けさせちゃって…気持ち良くなるのは構わねぇけどよ、使ってやったんだから…俺も気持ち良くさせやがれってのッ!」
「ぬひぃいぃぃッ♡い、今イったばか……ほぉおおッッ♡!」
溜まりに溜まった快楽の奔流は凄まじく、ただそれだけでエスーシャは半ば放心状態。しかしそれを男が許す筈もなく、両脚を持ち上げまんぐり返しの体勢に変えて抽迭開始。ぐぱんっ、ぐぱんっと乾いた音が男達全員に聞こえる程男は激しく腰を打ち付け、エスーシャはびくびくと痙攣しながら情けない声を上げる。
「ま、まっへっ♡今突かれるとっ、耐えられなッ…ああぁッ♡」
「はははッ、ギルドの支部長もこうなっちまうとただの女…いや、ただの雌だな!乱暴に犯されて感じるなんてよぉッ!」
「それはっ、何度も寸止めされたっ、からぁぁっ♡!」
「はんっ、どうだか。どうせ見られて、無様な格好させられて興奮してたんだろ、このマゾ女がッ!」
「そんな事っ、なっ……んぁああぁああああッッ♡♡」
「ほらな、またイってるじゃねぇか…!」
荒々しく膣壁を突き上げられ、乳首を捻られ、罵倒される中での二度目の絶頂。このタイミングで達してしまえば真偽に関わらず男の言葉を認めるようなものであり、それどころか快感の暴力はエスーシャ自身にも自分はそういう存在なのだ、と錯覚させる。
それ程までに強い、快楽の渦。それを声で、身体で表すエスーシャのさまはどこまでも淫らで、故に他の男達も次々と彼女の身体に群がっていく。
「エロいにも程があんだろエスーシャちゃん…ほら、手が空いてるんだから扱いて扱いて」
「お前一人で楽しむなって。俺達の支部長ちゃんだろ?」
「あー、悪ぃ悪ぃ。おらよ、っと」
「ぁひんっ♡…へ……?…ぁっ、そっちは違っ…ん"ぉおおおおッ♡!?」
肉棒を突き出され、握らされ、挟まされ、次から次へと身体が性処理に使われる。そんな中でも快楽に興じていたエスーシャだったが、流石に身体を起こされた後に肛門へと陰茎を当てがわれた時には動揺し……しかし結果から言えば、後孔への初挿入ですら、エスーシャは感じていた。痛みと共に、感じてしまっていた。
(あはぁ…♡好き放題に嬲られるのは、こんなにも気持ち良かったのか……♡)
容赦も遠慮もなく両穴を穿られ抉られる快楽は、裂かれるようで、それでいて蕩けるようで、思考までもが痺れていく。処理能力がパンクしたかのように痛みも恥辱も快感へと変換され、エスーシャの心も誤認していく。
どうしようもなく気持ち良い。それが全てだと思ってしまう程、気持ち良くて仕方がない。彼女の思考は、気付けばそんな思いが埋め尽くしていて……より大きく深い絶頂を迎える準備は、彼女自身が気付かないまま万全の状態にまで整っていた。
「あっ♡んぉっ♡と、トぶっ♡意識っ、がっ、持たな……いぃぃッ♡」
「いいぜ、トばしてやるよ…!たっぷり膣で精液味わいやがれ…ッ!」
「こっちも射精る…っ!へへっ、二穴責めでイっちまえ変態女…ッ!」
「ほぉ"おおおおぉんんっッ♡あ"ぁ"ぁ"射精てるっ♡これっ、ほんとッに…む、りっ……いぎっひぃいぃい"い"ぃぃぃぃいいいいッッ♡♡」
手首と腰を真下に引かれ、深々と根元まで突き刺さり欲望を吐き出す二本の肉棒。直腸を拡張され、子宮口を突き上げられ、噴き出した精液に奥の奥まで侵入されて、三度目にして最大の絶頂に達するエスーシャ。あまりの快楽に意識は飛ぶ事も許されず覚醒し、二本の肉棒に続くように次々とかけられる滾った精液で外からも囲まれた彼女は、身体の中で暴れ回る快楽にただただ嬌声を上げる事しか出来なかった。
「はーっ♡ふぉぉ…っ♡お"おぉっ、ほっ……♡」
長い長い絶頂は彼女を責め立て、幸福感で満たし、意識を混濁の中へと沈めていく。思考や意識はぼんやりと靄がかかる一方、肌に滴る精液の熱さは鮮明で、膣と後孔は陰茎が抜かれるだけでも自然と喘いでしまう始末。得られた快楽は、叩き込まれた快感は、十二分に彼女を満足させ、また彼女の予想を遥かに超えるものだった。
だがしかし、満足したのはあくまで彼女だけの事。たった一度の射精で、彼女の淫らな痴態を散々目にした男達の欲望が収まる筈もなく、肉棒は休む事など許さないとばかりにその臭いと形相で彼女の心を追い詰める。…が、結果から言えば、それは全くもって不要な行為。
「…あ、はっ……♡」
ずらりと並んで向けられた陰茎を見て、精液溢れ出す股を広げるエスーシャ。その表情は淫猥に歪み、拒絶の意思など微塵もない。
元々は、大切なものを守り、迷惑をかけない為に仕方なくしていた事。その為の手段として、男達に従っていただけの事。だが、今のエスーシャにそんな意思や思考などなく……男達に弄ばれ、まぐわる事は手段ではなく目的へとすり替わっているのだった。
*
リーンボックスのとある建物内にある、エスーシャの寝室。普段そこで彼女が目を覚ますと、淡々と身支度を始めるのだが……この日は、身体を起こした時点で固まっていた。
「…………」
無言。一言も声を発さない、外見通りに静かなエスーシャ。しかし遠巻きに見れば冷静に見えたとしても…もし近くで見る者がいれば、即座に気付いただろう。彼女が、尋常ではない程の冷や汗をかいている事に。
「…あ、あり得ない……」
かなりの時間の沈黙の末、遂に発したのがこの言葉。冷や汗と寝ている最中にかいた汗、そして下腹部の湿り気で非常に気持ちの悪い思いをしているエスーシャだが、まだ動かない…というより、動揺し過ぎて動けていない。
しかしそれでも、時間が経てば少しずつ落ち着いてくるのが人というもの。エスーシャもその例に漏れず、長い時間をかけてやっと意識が切り替わり始める。
「…いや、何を動揺する必要があるエスーシャ。これは夢、精神の生み出した単なる幻。それに惑わされるなど、愚の骨頂というものさ…」
そう言って髪を軽く搔き上げ、口調と仕草は冷静に、しかし表情は言い聞かせている感満載になりながら掛け布団をエスーシャはまくる。…が、そこで見えてきたのは若干はだけた自らの寝間着。
「……問題ない、何も問題ない…そう、何も問題などありはしないさ…!」
その光景で夢の内容を思い出し、再び冷や汗だらだらになる事数秒。今度はあからさまに言い聞かせるような声音になってしまったが、何とか纏わりつく思考を振り払ったエスーシャは身支度を開始。同時にベット周りも片付け、朝の活動に入っていく。
(…しかし、残党か…落ち着いて考えると、後ろめたくもある夢だったな…。…だが、何にせよ夢は夢。もう過ぎた事な以上……)
そこでふと思い出す、夢の導入。妄想と大差ない夢とは分かっていても、少しだけエスーシャは感傷的な気分になる。しかし、割り切った彼女は夢を完全に振り払うべく……
「……興味ないね」
今日も無意識の内に言ってしまう口癖を口にし、ギルドの支部長としての活動に入るのだった。
……などと割り切ったつもりのエスーシャだったが、その日彼女が何度も何度も「興味ない…!」やら「興味ない、興味ないんだ…」やらと呟いていたのを、多くの者が耳にしたとかしないとか。