※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

82 / 132
・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・今回の話には関係ありませんが、後書きにて『続・非公開痴態撮影』シリーズに関する重要なお知らせがあります。




人物・イリゼ

内容・自慰 触手 拘束 発情 エロトラップ


淫情へと誘う魔窟・前編

 地殻変動だったり、土地開発だったり、或いは未開の地の開拓だったり……そう多くはないけど、これ等が理由でダンジョン…というか、探索の必要がありそうな場所が発見される事がある。今、私がいるのも…そんな危険(そうな)場所の前。

 

「ここ、か……確かに、得体の知れない何かを感じるね…」

 

 原初の女神の複製体、オリジンハート又はイリゼこと私は、その洞窟の前でぽつりと呟く。ここの探索が、女神である私に回ってきた事から考えても…一筋縄ではいかない可能性が高い。

 

「…でも、ここで考えてたって何も変わらないし…うん、行こう」

 

 とはいえ、危険な場所も危険な事ももう慣れっこ。準備や心構えだってちゃんとした上で来てるんだから、今更躊躇ったりするのもナンセンス。そんな事を考えながら、私は洞窟の中へと一歩踏み出す。

 中は当然薄暗い。でも見えない程じゃないし、取り敢えず進むのに問題はない。そう判断して、数歩更に進んだ…その時だった。

 

「え……っ!?」

 

 突如として閉じる洞窟の入り口。そこに扉なんてないのに、口を閉じるが如く気付いた次の瞬間には完全に外との繋がりが断たれてしまう。

 私は焦った。閉じられたのもそうだし、閉じる寸前まで何も察知する事が出来なかったから。そして、このまま何も考えず進むのは危険だと判断した私は…更に焦る事態へと直面する。

 

(嘘…女神化出来ない…!?)

 

 閉じた入り口を破壊し、一度出る事を考えた私。けれど、女神の姿になる…より正確に言えば、女神の姿に戻る事が出来ず、一気に焦りが加速する。

 この洞窟が別次元に繋がっていたのか、それともアンチシェアクリスタルの様な性質を持っているのか。理由は分からないけど、女神化出来ないのは紛れもない事実で……

 

「……っ…いや、駄目…駄目だよ私…。こういう状況だからこそ、落ち着いて対処しなきゃ……」

 

 だったら、余計に焦っちゃいけない。…何とかその考えに至る事が出来て、一先ず私は深呼吸。不安は全く消えていないけど、冷静さを取り戻して…私は再び歩み出す。退路が塞がれたのなら、別の出入り口を探すか、開く手段を見つけるかしかないのだから。

 

(…それにしても…ここは、どうなってるの…?)

 

 探索を始めて数分。初めはただの洞穴の様だった洞窟内部が次第に整備されていき、今や完全に石造りの通路。でも当然、ここはまだ人の手が入っていない筈で…洞窟に対する疑念が増していく中、突き当たりの扉を発見する。

 

「…入る、しかないよね……」

 

 ここまでは一本道で、他に進める場所もない。選択肢がない以上は入るしかない訳で、私は警戒しつつ扉を開ける。

 すると、扉の先に広がっていたのは特に何もない部屋。奥にある別の扉以外は本当に何もない、拍子抜けもいいところの空間。…でも、拍子抜けした事で無意識に警戒が緩んでしまったのがいけなかった。

 

「……っ!?ガス…ッ!?」

 

 丁度真ん中の辺りまで歩みを進めた瞬間、踏んだ石畳の一つがガコンと沈む。そしてそれがスイッチだったのか、突如として桃色のガスが噴き出してくる。

 反射的に私は口元を押さえ、その場にしゃがみ込んだ。けれどあろう事か、ガスは石畳の隙間一つ一つから、天井壁床と全方位から噴き出してくる。これじゃあしゃがんでも意味がないどころか、むしろ逆効果である可能性すらある。

 でも、私は女神。多少の毒なら効かないし、効いても普通の人よりは耐えられる。そう信じて、私は息を止めたままゆっくりと奥の扉の前まで向かい…辿り着いた瞬間、一気に開いて逃げ込んだ。

 

「……ぷはぁっ!い、今のって…トラップ…?」

 

 出ると同時に扉のを閉めて、やっと息を吐き出す私。十中八九、あれはトラップ。だけど多くは吸い込まなかったし、こうして脱出する事も出来た。…そう、息を整えようとしている間までは思っていたけど……

 

「はぁ…はぁ……(な、何これ…身体、熱い……)」

 

 先へ進もうとする私の身体を、得体の知れない熱さが襲っていた。

 それは女神化して心踊る戦いをした時のような、身体と心を満たしてくれる何かを欲する感覚。でも、何かが違う。それよりももっと、身体の内側が疼くような…満たすというより、鎮めたくなるような…そんな感覚が離れない。

 

「…い、行かなきゃ…気にしちゃ、駄目……」

 

 湧き上がる渇きと熱から目を逸らすように呟いて、その感覚を抱えたまま私は進む。意識すればどんどん熱くなって、足元も覚束なくなるような気がしたから、考えないように頭の隅へと無理矢理追いやる。

 荒くなってしまった呼吸のまま、歩く事数分。部屋の先にあった廊下の先には……また、扉。

 

「……っ、今度は…もっと、慎重…に……」

 

 ひんやりとした扉が気持ち良い。厚手って訳じゃない服すら暑い。その状態で開いた扉の向こうは、さっきと同じような部屋で……さっきの反省を活かし、私は摺り足で一歩一歩前に。これならスイッチを踏み抜く事はないし、仮に落とし穴か何かがあってもすぐに足を引っ込められる。

…けれど、この部屋でも真ん中まで進んだところで、私は再び自分の迂闊さ…そして、この洞窟の恐ろしさを思い知る。

 

「ひぁ……っ!?…え…ッ!?」

 

 がくんと身体が下にズレる感覚と、足首に走るぬるりとした感触。見れば右足が石畳の代わりにいつの間にか出来ていた、肉肉しい赤色の床へと沈み込んでいて…それが罠だと分かった時にはもう、私の右足はがっちりと肉の床に掴まれてしまっていた。

 

「わっ、ぁああっ!?……ひ…ッ!?」

 

 バランスを崩した私は、踏み留まれずに前へと転倒。その瞬間溶けるように前方の石畳が消えていき、姿を現す肉の床。咄嗟に左手だけは突き出しかけた状態から横に逃がしたものの、右手の方は間に合わず……両脚の膝から下と、右手が肉の床へと付いてしまった。

 急いで逃げようとしたけど時既に遅し。殆ど触れた瞬間に私の手足は床へと食い込み、すぐに引っ張り出せなくなってしまう。そして、周囲の石畳も消えたかと思えばそこから床と同じ色の触手が伸びて…四つん這いになった私に襲いかかる。

 

「やっ、あぁぁ…っ!なにっ、これぇぇ……っ!」

 

 何方向からも来る触手全てに対応出来る訳がなく、痛みを覚悟した私。だけど次の瞬間私の身体に走ったのは、痛みとはかけ離れたくすぐったい感覚。

 触手は、私の身体を撫でていた。二の腕、太腿、頬に胸。弄るような、這いずるようなその感覚は、痛くはないけどもどかしくて……気付く。火照っていた私の身体は、肌が敏感にもなっていた事に。

 

(な、なにっ!?何が目的なの!?こんなっ、弄ぶだけみたいな動き…ふぁぁ……っ♡!)

 

 混乱する私を余所に、うねうねと触手は私の身体を這い回る。巻き付いて、くすぐって、私の思考を崩しにかかる。特に素肌へ直に触れられている太腿がぞくぞくと変な感じ方をしちゃっていて……そんな私の隙を突くように、腋と前立ての間から別の触手に服の内側への侵入を許してしまう。

 

「ひゃあぁっ!?やっ、だ、ダメぇっ♡そこはぁぁ…っ♡」

 

 二の腕から登った触手にはそのまま腋を責められ、前立てからの触手は乳房を圧迫しながら巻き付き、太腿の触手もゆっくりと上へ登っていく。

 一気に増幅するぞくぞくとした感覚に、思わず艶めかしい声を上げてしまう私。敏感な身体を触手で撫でられるとそこが余計に熱くなって、でも襲われている筈なのに気持ち良くて、つ…っと溢れる一筋の涎。だけど、太腿を登っていた触手が付け根にまで到達して、そこから内側に…先端が私の大事なところへ触れそうになった瞬間、私の心の中を恐怖心が支配し……

 

「ぅッ、わぁああぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

 気付けば私は、左手でバスタードソードを振り回していた。雑に、無茶苦茶に、だけど見境なく全方位へ向けて。

 そのおかげで、私に纏わり付いていた触手全ての切断に成功。同時に我に返った私は石畳の隙間にバスタードソードを突き立て、それを支えに無理矢理手足を引っ張り出す。

 休む間もなく、私は這うように次の扉へ。部屋を出て、扉を閉めたところで緊張の糸が切れるように私は座り込むけど…まだ、胸は早鐘を打ったまま。

 

(本当に、何なのここは…それに、もしここから先もまた…同じような、罠があったら……、っ……♡)

 

 想像した瞬間、一際どきりと熱くなる身体。これは不味いと思った私は、頭からその想像を締め出してまた立ち上がる。この時、今更ながらさっきのガスは肌から浸透したのかも…と一つ予想が経ったけど、本当にそれは今更考えたって仕方ない。

 

「…開けたらすぐに駆け抜ける、開けたらすぐに駆け抜ける……」

 

 自己暗示の様に呟きながら、行き着いた次の扉に手を掛け勢い良く開く。続けて自分に言い聞かせた通り、代わり映えのない部屋の中を突っ切る私。

 そう、不意打ち的にやられるのなら、やられる前に通り過ぎてしまえばいい。どんな罠があったとしても、嵌まる前に部屋から出てしまえば無いも同然。ゆっくり部屋を確認出来ないのが難点だけど、それも罠を避ける為なら得られる成果は同じ……

 

「(…って、嘘…!?扉、二つになって……)ひゃああぁぁあぁっっ!?♡」

 

 あまりにも駆け抜ける事ばかりを意識し過ぎていた…加えて、火照りのせいで普段より注意力が鈍っていた私は、触れる寸前で扉が二つある事に気付く。そして、既に伸ばしていた手が扉へと触れた瞬間…扉は肉食獣の口の様にがばりと広がり、避ける間もなく私は肉状になった扉に正面から取り込まれてしまった。

 痛みはない。口の様ではあるけど、牙は無いし消化液も出ていないから。けれど気持ち悪い。吸い付くように、しゃぶり付くように扉が蠢いて、私を更に取り込もうとして、嘗てない程に怖気が走る。

 

「嫌っ、嫌ぁああッ!?こ、このっ…離れッ、てよぉぉっっ!」

 

 先程にも劣らない恐怖の中、私は足を踏ん張って、両手を開いて、全力で抵抗。力一杯後ろに引いて、何とか脱出を試みる。

 それを許さないとばかりに、一層蠢き捕らえる扉。押し付けた手にはブラシで擦られるような刺激が走って、思わず腕から力が抜けそうになってしまったけど、気力で持ち堪えて扉から脱出。半ば倒れ込むようにして押し付けていた腕も引っ張り出し、再びよたよたともう一つの扉へ。

 

「はぁっ、はぁっ…!うぅ、何でさっきから…こんなのばっかりぃぃ……♡!」

 

 叫んだところで何にもならない事は分かっていても、私は部屋と部屋の間の廊下で叫ぶ。脱出出来たとはいえ、さっきの扉のせいで上半身は粘液塗れ。おまけに取り込まれた感覚もまた鮮明に残っていて、暫く消えてくれそうにない。

 

(身体も熱いままだし…早く出られる場所を見つけないと…駄目に、なっちゃう……)

 

 背筋の凍るような目に遭ったのに、身体はずっと火照ったまま。おまけにさっきよりも私の頭の中を占めてきて、否が応でも考えてしまう。触手に撫でられて、肉の扉にしゃぶられて、今は粘液で服も肌もべとべとで…しかも多分、これだけじゃ済まない…きっとこれからも色んな罠があって…その度に、私は……

 

「……っ…!?…い、今私…何を……」

 

 ぼんやりと、無意識に良くない想像を広げてしまっていた私。色々な可能性を想定しておく事は大切だけど…今のは完全にネガティブ思考。こんなの役に立つ訳がない。…そうだよ…こんな悪い事考えないで…もっと、脱出する事を考えなきゃ……。

 

「…………」

 

 四つ目の部屋に入った私は、その時点で身構えて応戦出来る体勢を取る。何となく、もう罠に触れる事なく突破するのは無理なような気がしてきたから、だったら速攻で処理する方向でいこうと思って。

 左、右、前、後。姿勢や体重移動にも気を付けながら、ぐるりと見回し私は進む。襲われる前提で考えていれば、逆に対応する為の心構えもし易いというもの。…だけど、結果からいえば……これも、この場においては大間違いだった。

 

「…あ、れ…?この部屋、罠が何もな…い…、……ッ!?」

 

 何も起こらないまま扉の側まで辿り着いてしまった私は、安堵より先に拍子抜け。…でも、そんな筈はない。そんな筈はないのに、そういう部屋もあるのかななんて気を緩ませてしまって、そんな状態でふと上を見た私は……漸く目にする。二つ前の部屋の比じゃない、数十本の触手が天井で蠢いている姿を。

 改めて気付く。本当に私は、注意力が落ちているんだって。自分で思っている以上に、普段の力が出せないんだって。この部屋まできて、漸く私は自分の状態を正しく理解し……けれどもう、理解したって間に合わない。

 

「い"ッ、ぁっ…ひゃあぁぁああぁぁぁぁっっ!」

 

 私が見つけるのを待っていたとばかりに殺到する触手。斬り上げで一本、返しの一振りで一本斬り落としたけど、そこで両手首に別の触手が巻き付いて、あっという間に私は吊り上げられてしまう。ならば蹴りでと私は身体を捩るけれど、蹴るよりも早く腰や脚にも巻き付いてきて、ものの数秒で完全に拘束されてしまった私。

 今度こそ、自由に動かせる四肢はない。触手の数も桁違い。そして当然……触手に対話は、通じない。

 

「ひぅっ、あっ…くぁっ…ま、またっ…なんで、こんなっ……!」

 

 薄々分かってはいたけれど、襲いかかる触手の全てが私の身体の上を這い回るだけ。巻き付いたり、軽く擦ってきたりはしても、私を殺そうとはしてこない。

 だからこそ、余計に怖い。触手が、このダンジョンが、私をどうしようとしているのか分からないから。火照る一方の身体が、恐怖とは違う震えを覚え始めている私自身が、どうなってしまうのか予想もつかないから。

 

「ぁひゃっ、んぁぁ…っ!あっ、やッ…くひゃあぁぁ……っっ♡」

 

 蛇の様に、蟲の様に這いずっていた触手が、次第に外から服の中へ。お臍を穿られて、お腹を弄られて、二本の触手が下からしゅるりと胸に巻き付く。

 粘液で濡れたせいで、服の上からでも透けて見えてしまう。私の胸に、グロテスクで生々しい、太い触手が巻き付き緩く締め上げているそのさまが。

 

「はっ…くっ…こ、これ…圧迫感…がぁぁ…っ!?♡えッ、あっ…こ、この触手…先が、ブラシみたいになって、てぇぇッ♡」

 

 それだけならまだ良かった。でも付け根からゆっくりと巻き付いていった触手が乳輪にまで到達し、押さえるように乳首へ触れて動いた瞬間、痺れるような感覚が胸全体に迸る。そしてその時…遂に私は、これまで何とか気付かないふりをしていたその感覚を…性感帯を弄られる快楽を、はっきりと鮮明に感じてしまった。

 

「はにゃぁぁっ♡ダメっ、ダメぇぇッ♡ふぁっ、はぁああぁぁっっ♡」

 

 腋をくすぐられる感覚。背骨に沿ってなぞられる感覚。靴下の中に入り込んで、足の裏を掻き回される感覚。今までは気持ち悪い、不愉快だって思う事で耐えていた感覚が、耐えられていた感覚が、全て快感として押し寄せてくる。自分で触るのとはレベルが違う、身体を開拓されているような快楽が流れ込んでくる。

 切なくて、恥ずかしくて、でも喘ぎ声が止められない位に気持ち良くて。快楽を逃したくても全身に巻き付かれた私には腰を捻る事も出来なくて、与えられる快楽になすがまま。そうして数分か、十数分か…或いはもう少し長い間弄ばれていた私の下半身へ、再びあの感覚が上がってくる。

 

「あ、あぁ、あぁぁぁぁ……っ!♡」

 

 焦らすように、ゆっくりと太腿を登ってくる一本の触手。脚の付け根まで到達すると、触手は先端で弧を描くように下腹部をなぞり、段々とその中心へ近付いていく。

 ああ、いけない。不味い。私は本能的にそう感じていた。私の想像通りの事をされたら、絶対に不味いって。でもどうしようもない。逃げようがない。…そんな絶望感の中、勿体ぶっていた触手は遂に中心の間際まできて、そこで一瞬離れて……次の瞬間、空を切る鋭い音と共に、触手は私の股を引っ叩いた。

 

「〜〜〜〜ッッ!!?♡」

 

 身体に巻き付いた触手の中で、激しく跳ねる私の腰。まるで電流を直に流されたような、感じた事もない刺激が走り、声にならない叫びを上げる。

 痛かった。初めて明確な痛みがあった。でもそれどころじゃない。打ち付けられた瞬間に感じた刺激は、快楽は……痛みなんかの比にならない…!

 

「か、ぁッ…!こ、これッ…おかしっ…ぃああぁああああッッ♡」

 

 痛みも、それまで身体を弄られていた時の快楽も霞むような、暴力的で鮮烈な快感。ここまでのが私を蕩けさせる責めだとするならば、今のは狂わせるような激しい責め苦。その快楽の暴力に息を詰まらせた私は、反射的に身体が強張り…まだ快楽の波が引かない内に、再び触手が私の股に、私の秘部に打ち付けられた。

 

「や、やめっ…ひぎぃいぃぃぃぃッ♡あッ、がっ…んひいぃぃぃぃいいいいッ♡ぉごぉおおおおぉぉおぉッッ♡!」

 

 風切り音がする度に、鞭の如く私の秘部を打つ触手。打ち付けられる度に私は仰け反り、絶叫し、縛られたまま暴れ回る。

 快感なんて、気持ち良いなんて、そんな生易しいものじゃない。一振りされる度に、一発叩かれる度に、私は腰が砕けるような思いだった。それが痛みか、快楽かというだけで……今の私にとっては、拷問と何ら変わりなかった。

 でも…本当の絶望は、本当の恐怖はここから先。そう私を嘲笑うように、二本の細い触手が私の腰へ忍び寄る。

 

「ひぃッ、ぁあッ……ぇ…?…ま、待って…嘘でしょ…ねぇ……ッ!」

 

 その触手も、共に打ち付けてくるのかと一瞬思った。けれど二本の触手はそのまま私の腰に触れて、左右からショーツを下ろし始める。

 少しずつ下される私のショーツ。露わにされる、真っ赤に染まった割れ目と陰核。ぷっくりと膨らんだ陰核のさまは、腫れ上がってしまったようにも、快楽に反応してしまったようにも見えて……私は恐怖で全身が竦む。これまでは、一枚と言えど布が直接の刺激から守ってくれていた。でももし、直接叩かれたら。快楽の恐怖を教え込まれた状態で、直に打ち付けられてしまったら…と。

 悔しい。屈辱感で震えそうになる。それでも私の瞳には、恐ろしさから涙が浮かぶ。震え上がりながら、首を横に振って拒否を示す。…だけど、もう遅い。捕まってしまった時点で、とっくに手遅れ。そう私に宣告するが如く、触手は私の反対側へと折れ曲がり……

 

「ひっ、ひぃぃッ…!許しっ、許してッ…ぎひぃいぃぃいいいいいいッッ!♡♡」

 

 容赦無く、無慈悲に触手が股へと振り抜かれた瞬間、爆ぜるような快楽に飲み込まれて私は絶頂。仰け反り、脚をピンと伸ばし、舌を突き出す無様な姿で触手に叩かれて達してしまう。

 目の覚めるような絶頂感とは裏腹に、滑り落ちていく私の意識。こんな場で、こんな状態で、意識を失ってしまえばどうなってしまうか分からない。でも、触手と叩き込まれた快楽に私の意識は完全に負けてしまっていて……がくんと視界が落ちると共に、私は意識を失った。

 

 

*

 

 

「……っ…ぁ、う…」

 

 どれ程経っただろうか。目を覚ました時、私は同じ部屋にいた。同じ部屋で、床に横たわっていた。…と言っても、構造はどの部屋も同じだったから、本当に同じである確証はないけれど。

 

「…解放…され、てる……?」

 

 意識を失う前、私を捕らえていた筈の触手が今はどこにも見当たらない。天井にもその姿はない。

 でも、だとしたらむしろ不可解。ここまでずっと不可解な事続きだったけど…これで解放されるなんて、全くもって意味が分からない。

 

「……まぁ、でも…いいや…それより、次に進まなきゃ…んぁっ…♡」

 

 どうでもいい訳じゃない。けど何故か、理由について深く考える気にはなれなかった。それよりも先に進もうという思いの方が、私の中では大きかった。

 よろよろとよろけながら、立ち上がって進もうとする私。けれど、動く度に乳首が擦れる。陰核が擦れて、甘い感覚が私の思考を惑わせてくる。

 

「はぅ…うぁ、んっ……♡(お、押さえるだけでも気持ち良い…で、でも…こうしてなきゃ、まともに歩けない…)」

 

 脱出の為には進まなきゃいけない。でも一歩毎に服と擦れるし、こんな場所で全裸になんてなりたくない。だから私は両手で胸と秘部を押さえて、じんわりとした快楽を感じながら先へ進む。部屋を出て、廊下を通って、また次の部屋の中へ。

 

(今度は、何があるのかな…また、触手…?もしかしてこれから私、部屋に入る度にイかされて……♡)

 

 考えるつもりでもなかったのに、浮かび上がる自分の痴態。この部屋でされる事を私の頭が勝手に考えて、勝手にドキドキしてしまう。…こんな事より、もっと考えなきゃいけない事…沢山、あるのに……。

 

「……あ、れ…?」

 

 けれどそんな思考とは裏腹に、何もないまま扉へ到達。本当に何もないのか、作動していないだけかは分からないけど…本当にただ通過するだけで、その部屋での行動は終わってしまった。

 

「…………」

 

 何もなかった事へ対する疑問は残るけれど、まずは一安心。同時に必ずしも酷い目に遭う訳じゃないと分かって、僅かながら希望すら取り戻したこの時の私。

 なのに、何故か心の中には納得しない気持ちが燻る。これは疑問が残ってるから…じゃない。そうじゃなくて…もっと、何か…何かが……。

 

(…油断、しちゃ駄目…ここで油断させて、次の部屋で襲う罠かもしれないもん…。開けた瞬間に襲われるとか、今度は触手だらけの穴に落とされるとか…も、もしかしたら…あれを、奪われちゃったり…とか……♡)

 

 進みながら想像した光景に、再びぞくりと震える身体。もう身体は床や壁に直で触れても全然冷めない位に熱くて、息なんていつまで経っても荒いまま。でもきっと、これも脱出すれば何とかなると信じて、次の部屋の中へと入り……その部屋もまた、何もないまま通過する。

 

「…なん、で……」

 

 何もない部屋。次も何もない部屋。その次もまた、何もない部屋。何も起きない、何もされない部屋が続く。どこかでループしてしまっていない限り、それはありがたい事で、身体も休める事が出来て一石二鳥の筈なのに、全然心が休まらない。何もない度、ただ通り過ぎる度、私の心は乱れて揺らいで上の空へとなっていく。

 ぐるぐると、延々と脳裏に浮かぶ悲惨な想像。襲われて、抵抗出来ず、よがり狂う自分の姿。そんなの嫌だ。そんなのもうされたくない。だから何もないのは嬉しい事。続いてほしい、このまま脱出出来てほしい。…その、筈なのに…なんで、なんで……

 

「…なんでこんなに、身体が熱くなっちゃうのぉぉ……っ♡!」

 

 気付けば私の手は、衣擦れですら感じてしまう乳首と陰核を押さえる為に当てていた両手は、指で音を立てて弄っていた。こりこりと、ぬちゅぬちゅと、卑猥で恥ずかしい音を立てて。

 

「はっ、はぁっ…くぁぁ……っ♡」

 

 服から完全に浮かび上がってしまっている乳首を親指と人差し指で摘み上げて、残りの指で乳房を揉む。ぐっしょりと濡れたショーツの上から割れ目をなぞって、指の腹で陰核を弾く。

 気持ち良い。自分でしてるとは思えない位、快感が奥から湧き上がってくる。腕が二本じゃ足りないなんて思う位、もっと快楽が欲しくなる。

 でも、足りない。気持ち良いけど、初めは満たされそうな気がしたけど…あの時の絶頂感に比べると、緩過ぎる。弱過ぎる。喉が渇いている時に、塩水を飲んでしまったかのように……すればする程、余計に身体は求めてしまう。

 

「はーっ…♡はーっ……♡」

 

 乳首を捻り上げて、陰核を潰して、割れ目の中へ指を突っ込んで。満たされない欲求に、火照り続ける快楽の沼に、私は自慰へと没頭していた。

 それは数分だと思う。でも、数十分し続けていたような気もする。分かるのは、どれだけ自分の指で弄っても満たされない事と、このままじゃきっといつまでも弄り続けてしまうって事だけで……何とか私は脚を動かし、少し振りに歩き始める。乳首と陰核を勃たせ、秘部を疼かせながら。

 

(探さなきゃ…出口を…脱出方法を…出口…脱出方法……今の私を、解放…してくれる、もの……♡)

 

 妙に遅く感じる足取りで、廊下の先の扉へ到達。思考力の落ちた頭でぼんやりと考えながら、気を抜けばまだ弄り出しそうになってしまう身体を抑えながら、期待を込めてゆっくりと開ける。

 もしかしたら、私はずっとダンジョンの術中に嵌っていたのかもしれない。或いは女神に相応しくない、淫らな期待を抱いてしまったからかもしれない。ただ…扉の先で、部屋の中で、私は見た。そこにはあった。これまではなかった…一本の、ポールが。

 

「…あっ……♡」

 

 それを見た瞬間、私の中で思考は止まった。まともな思考が出来なくなって…吸い寄せられるように、無意識に私はそのポールへと近付いていた。

 遠目に見れば、床から天井まで伸びているただの棒。なのに、ああ、あぁ…あれが、魅力的に見えて仕方がない……♡

 

「はっ…はっ……ひゃぁんっ♡」

 

 ポールのすぐ側まで近付いた私は、ショーツに手をかけその場で降ろす。脱いで、落として、上半身も胸をはだけさせて……その状態でポールを掴み、秘部をそこへと押し当てた。

 その瞬間、冷たい感触と共にぞくぞくとした感覚が秘部から背筋へ駆け上がる。そして私は、その感覚にだらしなく頬を緩ませ…その場で腰を振り始める。

 

「はひっ、はぁッ、くひゃあっ♡あっ、い、いいっ♡いいのぉぉっ♡!」

 

 両手でポールを掴んで、体重を後ろにかけて、秘部を押し付けながら激しく上下。スクワットの様に脚を伸縮させながら、割れ目と陰核を擦り付ける。

 そうして感じるのは、指じゃ得る事が出来なかった快楽。激しく擦れて、上下運動で乳房が躍動して、ただの自慰よりずっと深い快楽が走る。しかも今の私の格好は、傍から見たらきっと凄く変態的で…頭さえも、甘く切なく痺れていく。

 

「ひゃひっ♡腰っ♡気持ち良くてっ、止まらなッ……あひぃいいぃぃッ♡!?」

 

 蕩けるような気持ち良さに取り込まれて、自分で動かしてるんじゃないみたいにがくがくと上下し続ける私の腰。どんどんどんどん過激に、溢れ出す愛液を擦り込むように私は腰を押し付けていて……何十回目かの振り下ろしの瞬間、私の秘部を突如腰が抜けてしまいそうな快楽が襲う。

 

「ぅえ…?……ぁっ…♡」

 

 桁違いの快楽でそのまま尻餅を突いてしまいそうになった私は、ポールを強く掴んでギリギリ回避。明らかに違った快楽に困惑して、理由を確かめるように視線を落とした私が見たのは…生々しいピンク色をした、小さな突起。さっきまでは上から下まで全て金属製っぽかった銀色のポールが、私の愛液で濡れたところだけ突起の付いたピンク色の棒に変わっていた。

 おかしいどころの話じゃない。一瞬でも考えれば、色と感触から触手を連想する事が出来た筈。これも罠なんだって気付けた筈。なのに……

 

「…あはっ…んぁああンっ♡これしゅごいっ、勝手に腰はねちゃうぅぅううぅっっ♡」

 

 この時私の頭にあったのは、ここに擦り付ければもっと気持ち良くなれそうという、低俗な淫欲だけだった。

 そうして擦れば、思った通りの快楽が走る。陰核が弾かれて、割れ目の中に突起が入って、無意識に私は爪先立ちに。擦れば擦る程腰で収まり切らなくなった快楽が脚に来て、はしたない蟹股を披露してしまったけど、どうせここにいるのは私だけ。それを理由に全く気にせず、私はポールへ思い切り甘える。

 

「気持ち良いよぉっ♡ふきゃあっ♡はひぃぃんっ♡胸もっ♡おっぱいにも欲しいのぉおおッ♡」

 

 腰だけでなく身体全体で擦り寄って、抱き締めるようにポールと密着。胸も擦り付けて、舌で舐めて、全身を使って快楽を味わう。

 最早、愛おしかった。指よりも深く激しく、触手と違って私の欲しいところへ欲しい快楽を与えてくれる、ポールが愛おしくて仕方なかった。私は女神で、これはただの物なのに、そのただの物の虜になっていた。

 

「んふぅぅ…っ♡あぁっ、キた、キてるぅぅッ♡おっきいのッ、く、る……ッ♡」

 

 何度も何度も秘部と胸を擦り付けて、ポールダンスの様に身体を絡み付かせて、疼きを癒やす快楽を膨らませ続けていった私。その内ふわふわするような、でも痺れるような感覚が腰と頭を占めていって、漸く私は絶頂出来る事を確信。私の腰は発情期の犬の様に、更に激しく下品に加速していき……膣へ入り込んだ突起が裏を剃り上げ、乳首と陰核の三点が同時に擦れて潰れた瞬間、私の中で溜まりに溜まった熱と快楽が爆発する。

 

「ォお"ッほぉぉおぉおおおおおおぉぉッッ♡イッくぅぅぅぅううぅうぅッッ♡♡」

 

 快楽という槍で股から頭頂部までを貫かれたような、意識の吹き飛びそうな快感。淫らな声を上げて舌を突き出した私は限界まで身体が仰け反り、割れ目をポールに押し付けたまま海老反り蹲踞の体勢に。その勢いで胸も揺れて、その振動と乳首が空を切る感覚すらも気持ち良くて、仰け反ったままがくがくと揺れる。

 絶頂した。潮も吹いて、どうしようもなく恥ずかしい姿をポールへ大公開してしまった。だけど、絶頂がどうとか、恥ずかしいからどうとかという事は、一切考えられない。駆け抜けた快楽が強過ぎて、絶頂感に思考がショートして、私は暫く何も考える事が出来なかった。

 

「はっ…あぁ…あぁぁ……っ♡」

 

 中々抜けない絶頂の余韻。馬鹿の一つ覚えのように、まだへこへこと勝手にポールへ割れ目を擦り付けてる腰。逆さまになった視界の中で、私はお預けされていた分の快楽全てに浸っていて…だけどそこで遂に私を支えていた手脚が弛緩し、どさりと私は倒れ込む。これまた下品な、完全に膝が外へ向いた大股開きの格好で。

 

「……ぁ、ぇ…?…どうして、わらし…こんにゃ、こと…」

 

 まだ痺れてしまっているのか、呂律が上手く回らない。でも余韻も引き始めて、取り敢えず溜まっていた分の欲求不満は解消出来た事で正常な思考が戻ってきてくれた私は、今の状況がおかしいんだって事に気付く。…そうだ…私は、こんなところで自慰なんてしてないで…早く、出口を見つけなきゃ……

 

 

 

 

「──え…?…何、これ……」

 

 いつの間に出来たのか分からない。どういうものなのかも分からない。だけど、そう思いながら身体を起こした時……私の下腹部には、見た事もない黒の紋様が浮かんでいたのだった。




続・非公開痴態撮影シリーズですが、現在諸事情により、10以降を暫く書けない状態となっております。申し訳ありません。しかし9から直接繋がる話でなければ(=現在進行形で展開しているストーリー上のものでなければ)書く事は可能なので、もしこのシリーズの最新作を見たいという方がありましたら、感想やメッセージ等でお伝え下さい。具体的なリクエストが頂けるのならそれに沿って書きますが、単に『最新作が見たい』というだけのご意見でも構いません。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。