※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません。




人物・ケイブ

内容・アナル 触手 拘束 焦らし 開発


搾取に悦ぶ泰然の双赤

 豊かな自然を数多く有する国、リーンボックス。その国内の一角、ルウィーとの境界線付近に位置するある洞窟の奥深くでは、激しい戦闘の音が響いていた。

 

「はぁっ、はぁっ…くッ……!」

 

 空を切る音、地を蹴る音、それに切迫感ある人の呼吸。中では何本もの触手が一つ一つ意思を持っているかのように動き、一人の少女へ絶え間なく攻撃を行っている。

 その触手と対峙している少女の名はケイブ。やや長い赤色の髪をツインテールで結び、白を基調とした衣類に身を包んだ、リーンボックス特命課に所属する女性。彼女は呼吸を荒くしながらも機敏な動きで触手の攻撃を立て続けに避け、緑の双眸が隙を見抜いた瞬間手にした鋏状の武器を振るって触手の一本を斬りつける。

 

(噂通りの…いいえ、噂以上の強さね…。このままじゃ不味い……)

 

 女神とも交友のある彼女が今ここで多数の触手を有するモンスターと戦う切っ掛けとなったのは、ある噂の真相を確かめる事と、必要であれば対処する事。

 少し前から、リーンボックスのギルドではこんな噂が流れていた。何本もの触手を持つ新種のモンスターが、最近ルウィーに近い洞窟に出没する…と。同時にその噂と共通点が少なからずある被害報告も上がっており、それを耳にしたケイブは調査として幾つかの場所に訪れていたのだが…その場所の一つで幸か不幸か件のモンスターと遭遇し、戦闘となって今に至る。

 

「でも、退く訳には…いかない……ッ!」

 

 鞭の様にしなる触手を巧みに避け、少しずつでもケイブは攻撃を与えていく。元々避ける事、すり抜ける事が得意な彼女にとって、この場を切り抜けるだけならどうとでもなる。だが一度遭遇したからといって次もまた遭遇出来る保証はなく、ここで逃してしまえば間違いなく被害は増加していく。だからこそ、今ここで倒すしかない。ケイブはそう思っていた。

 

「……ッ!そこ…ッ!」

 

 縦横無尽に駆け回りながら接近する中、真正面へ突き出される触手。されどその軌道を見切ったケイブはスライディングで突き出された触手の下を通り、続けて身体を跳ね上げ跳躍。見えた本体へと乗り掛かり、手にした鋏を振り上げる。

 その直後、攻撃を阻む為か数本の細い触手がケイブの胴へ。しかしその程度なら叩かれたところで落ちはしない、このまま一気に決め切れる。彼女がそう判断し、鋏を振り下ろさんとする…その時だった。

 

「ひぁっ……!?」

 

 まとわり付く触手に対し、想像していたのは痛みと衝撃。だがそれ等が彼女の身体を襲う事はなく……代わりに身体へ、胸へと走ったのは全く想像も付かなかった刺激。むにゅり、と乳房を螺旋状に押されるような感覚が走り…その瞬間ケイブは、腕の動きが鈍ってしまった。

 反射的に視線を落としたケイブが見たのは、胸へと巻き付く細い触手。同時に彼女は自分の意識が逸れてしまっている事に気付くが、もう遅い。

 

「しまっ……!」

 

 ハッとして再度力を込めた鋏が本体の身体を貫く直前、引き戻された触手が左右からケイブの手首を締め上げる。それを引き剥がすよりも早く触手はケイブを引っ張り上げ、宙ぶらりんとなった彼女へ他の触手も次々殺到。手首に、腕に、胴に脚にと瞬く間に触手が巻き付いていき、ケイブは身体の自由を奪われてしまう。

 

「離せ…こ、のっ……ぁあッ!」

 

 右手首を一際強く締め上げられ、地面へと落ちる鋏。尚もケイブは巻き付く触手を振り払おうとするも力及ばず、逆に大の字の姿勢で拘束される。

 こうなるといよいよ何も出来ない。腰回りは多少動くが、それだけでは全く意味がない。完全に捕まってしまったケイブの背中を冷や汗が垂れ、表情も硬く強張る中…一般の触手が、睨むケイブの首元へ。

 締められるのか。或いは貫かれるのか。触れそうな程に近付く触手に対し、ケイブは殺意ある一撃を想像していたが…実際に触手が行ったのは、その想像とは全くもってきて異なる行為。

 

「なっ…きゃああぁぁっ!?」

 

 先端を衣服の胸回りに引っ掛けた触手は、次の瞬間着衣を引き裂きずり下ろす。それにより躍動しながら胸が露出し、胴も臍部までが一気に露出し、思わず悲鳴を上げるケイブ。命を奪われる事はなかったが…だからといって安堵など出来る訳がない。

 反射的に露出した胸を隠そうとするが、両腕は触手に巻き付かれたまま。結果何も出来ないという事を強く意識させられただけで終わり、その現実に彼女は歯噛み。

 

(…でも、どういう事…?食べる事が目的ではないの…?)

 

 羞恥心に駆られながらも、モンスターの不可解な行為に対して思考が回る。何故モンスターは自らにトドメを刺す事なく、わざと衣類だけを切り裂いたのか。それには、何か意味があるのか。身体は拘束されようと、その思考には一切の淀みなく……されどモンスターの次なる行為が始まった事で、その落ち着いた思考も奪われ始める。

 

「ん、ぅっ…ぁ、くっ……」

 

 宙に磔とされたケイブへ、また新たな触手が数本迫る。それ等は彼女の身体にまとわり付くが、拘束に加わる事はなく、ただ弄るようにして彼女の身体を這い回る。

 肩に、胸に、腹に、脚に。蛇の様に這いずる触手に不快感を覚えるケイブだが、触手の動きはむしろケイブの嫌悪を喜ぶかのよう。暫くそれが続くと触手は服の裂け目から内側へと侵入を開始し、その蠢く感覚にケイブは身震い。

 

「だ、めっ…そこに、入って…こないで……っ!」

 

 もぞもぞと探索するように下腹部へと入り込んでいく数本の触手。当然その奥にあるのは女性として守らねばならない秘所であり、ケイブは腰を揺らして触手に抵抗。だが腰を前後させる程度の動きなど触手を止めるにはあまりにも弱く、触手はいとも簡単に股へと到達。そこでも無遠慮に触手は這い、屈辱感から真っ赤に染まるケイブの顔付き。

 

「随分、と…趣味の悪いモンスターが…いた、ものね……っ!」

 

 そういえば、襲われた一部の者は何があったのかを頑なに喋ろうとしなかった…という噂も聞いた事がある。それはもしやこういう事だったのか、と今更の理解に至りながら、せめてもの意思で本体を睨み付けるケイブ。しかしそんな事は御構いなしに触手はケイブの身体を弄り、なぞり、意味の見えない行為を続ける。

 されど意味が分からないように見えるのは、あくまで今の彼女の視点。そして彼女は段々と、その行為の意味を理解させられ始める。

 

「ひぁっ、くっ…ふぅ、んんっ…ぁっ……!」

 

 付け根から先端へと螺旋を描くように縛られ、圧迫感の広がる乳房。その先端に位置する乳首は触手によってこねくり回され、ケイブの意思とは裏腹にぷっくりと赤く勃ち上がる。その下では彼女の無駄のないくびれた腹部を触手がなぞるように往復し、更にその下ではレオタード状となっている股の内側で触手が舐め回すかのように蠢き這いずる。

 目的の見えないモンスターの触手に身体を蹂躙されるなど、普通ならば不快以外の何物でもない。だがこのモンスターの触手がねぶるのは、性感帯を始めとする敏感な部位ばかり。加えてその動きは滑らかで、触れ方も力加減も悉く絶妙。それはまるで女性慣れした男の手付きであるかのようで、どんなに嫌だと思っていようとケイブは感じてしまう。触手の巧み且つねちっこい責めに、身体が気持ち良いと思ってしまう。

 

「あっ…んぁ、あぁっ…!なん、でっ…こんな、事……っ!」

 

 獲物へと群がるように、次々と近付いてくる触手。下からは太腿の絶対領域を堪能するが如くやや平たい触手が撫で、左右からひっそりと迫ってきた触手はこれまた舐めるように先端で彼女の両腋をしつこくなぞる。性感帯以外も責める触手が増えた事で羞恥心が加速するケイブは小刻みにふるふると震えていたが、触手に止める素振りなど一切なく、彼女の身体を我が物顔で好き勝手に堪能。

 胸から、秘部から、何ヶ所もの敏感な部位から頭へと送られてくる快楽の信号。その中でもモンスターの意図、この行為の意味を考えていたケイブだったが、それも段々と思考の隅に追いやられる。甘い愛撫のような触手の行為で、思考がそちらにばかり奪われてしまう。

 しかも、それだけではない。触手の責めは多彩且つじっくりとしたものではあるが、刺激を刻み付けるような激しさはない。それは言うならば快楽の焦らしと蓄積だけを続けられているようなものであり……その状態での責めが続く事、早くも数十分。

 

「はーっ…はーっ……♡」

 

 初めは感じてしまう身体を気力で抑え、どこかに突破口がないか考えていたケイブ。しかし甘い責め苦は彼女の精神を骨抜きにしていき、今や広がる快楽を我慢するので手一杯となってしまっていた。

 そしてそれをお見通しなのか、一部の触手はケイブの肢体へ対する責めを中止し、先程破いた衣類の縁へ。そこから外へと引っ張る事で更にケイブの身体を外へと晒し、服をただの布切れへと変えていく。

 

「いっ、ぁ……!?…まさか……」

 

 服を野蛮に破かれ、それをただ見ているしか出来ないというのは酷く屈辱的なものではあったが、既に乳房を晒していた以上羞恥心という意味では五十歩百歩。

 しかし、真下まで完全に破かれてしまうとなれば話は別。瞬く間に広がっていく露出部位は、腹部から腰部、そして下腹部に到達し…露わとなる。露わとなってしまう。男に捧げた事などないと一目で分かる、ぴっちりと閉じた蜜壺の割れ目が。

 

「…ま、待って…待ちなさい、そんな…ぅあ……っ!」

 

 周りからは冷静沈着、多少の事では動じない精神の持ち主等思われているケイブだが、秘部を露出させられれば流石に冷静などではいられない。恥ずかしい、隠したい、モンスターなどに見られたくない…女性として当然の思いが彼女の頭を締めていき、身を捩って何とか脱出を、それが無理ならばせめて太腿で秘部を隠そうと悪戦苦闘する彼女だったが、どれだけ身体を捩ろうとしても、実際には軽く揺れるだけ。大の字で捕らえられたケイブは虚しい程に何もする事が出来ず…そんなケイブの双丘へと迫るのは、他とは形状の違う触手。

 一言で言うのなら、それはまるで二つ搾乳機。カップの様に広がった先端と、その中で揺れる数本の極細触手に、内側へびっしりと生えた肉ヒダ。容易に想像出来るこれからの事にケイブは慌て、尚も脱出を試みるが……それより先に、触手が到着。がばり、とその口を更に大きく広げ、巻き付いていた触手によって強調されていた乳輪を、乳首諸共覆い隠す。

 

「ふぁあぁっ、ぁあん…っ!」

 

 被さった瞬間触手は吸い付き、乳房へと縁をがっちりと固定。吸い付かれるだけでも乳首や乳輪全体にぞくぞくとするような刺激が走り、びくんと軽く跳ねる身体。続けて中の極細触手が勃った乳首へきゅっと巻き付き、離さないとばかりに縛り上げる。

 

「うひぃぃっ!?せっ、先端に刺激が…ぬひぃいんっ♡!」

 

 乳首を縛り上げた極細触手は根元までをしっかりと捕らえ、拘束を強めながら容赦なく引っ張る。カップ状の縁によって固定されているが為に当然引かれれば伸びるのは乳首であり、無理やり引っ張られる事で走る刺激はまるで電流。不慣れどころか全く未経験な刺激に、ケイブは間の抜けた悲鳴を上げてしまい……その直後、傘が閉じるように触手は密着。縛り上げられた乳首も乳輪も揃って無数のヒダに包み込まれ、更なる刺激がケイブを襲う。

 

「な、何こ…れぇぇっ♡!?やっ、あっ…ふぅううぅん……っ♡!」

 

 拘束、密着に続いて触手は二本とも振動開始。乳首や乳房が揺さぶられるのは勿論の事、振動によって肉ヒダはブラシの様に乳輪も乳首も磨き始め、微細な刺激の波状攻撃にケイブはがくんと仰け反ってしまう。

 だが当然、他の触手も止まっている訳ではない。乳房へ巻き付いた触手は巻き付く力に強弱を付ける事によって振動の影響を変化させ、他の部位を責める触手も不規則な動きでケイブに慣れる事を許さない。

 

「こ、こんなっ…ぅひぃ♡…事ッ、でぇぇ……っ♡!」

 

 手足の指を握り締め、身体を強張らせる事で、ケイブは動くのではなく耐えるという形で抵抗の意思を見せる。まだ抵抗するだけの意思があると見るか、それとも完全に受け身の行動しか取れなくなってしまったと見るか、何れにせよケイブは与えられる快楽に抗い、流されるものかと歯を食い縛る。

 されど、モンスターの方は余裕綽々。そう思わせるような動きで更に数本の触手が揺らめき、抗うケイブを責め立てる。

 

「この、程度で…私、はッ……あひぃッ!?」

 

 到底手の届かない距離にいる本体へ、頬は紅潮しながらも睨め付けようとしたケイブ。だが次の瞬間、ケイブの死角から伸びていた数本の細い触手が彼女の耳へと入り込む。

 突如として耳孔内へと入り込んできた触手の存在に、ケイブは震え目を見開く。それと同時に耳孔内に走るのは、痺れるような刺激と快感。痛みはなく、ただ耳掃除を遥かに超える心地良さが耳孔を駆け抜け、ケイブはいとも簡単に翻弄される。歯を食い縛ってまで強張らせていた身体が、予想だにしなかった行為によって一瞬緩んでしまう。そしてその隙を見逃さなかったモンスターは、更にもう一本を彼女の方へ。

 

「や、めっ…んごっ、ふぉおおぉっ!♡(気持ち、悪い…悪い、筈なのに……気持ち良いぃ…!)」

 

 悠然とケイブの眼前まで迫った触手は、顔を逸らそうとした彼女の口へと強引に侵入。自然には抜けない深さまで入り込むと口内全体で扱くように触手は前後する行為を繰り返し、引く度に刮ぎ取られたように彼女の唾液が口から漏れる。

 口の中で広がっているのは、圧迫感と不快感。それは醜悪な外見を持つ触手を無理矢理咥えさせられたとなれば抱いて当然の感情であり、しかしじわりじわりと染み出すようにあり得ない感覚…快楽としか言いようのない思いが同時に口内で湧き上がる。

 理解など出来ない、出来よう筈のない感覚。だが舌の上を触手が走る度、喉を突かれる度にその感覚は口内を熱くし、耳や胸を責める快楽と共に思考を甘く蕩けさせる。そして何より、感覚一つ一つを冷静に判断するだけの思考力が既に今の彼女にはない。

 

(あっ♡ひぁっ♡ぁああぁぁ……っ♡!頭のっ、中っ…まるで、弄られて……っ♡!)

 

 感じてしまっている快楽は、耳孔内の触手の蠢きに合わせて強くなる。よりはっきりと、より鮮明に身体へ走る。ひょっとしたら、本当に触手に頭の中を弄られているのかもしれない。そんな思いが一瞬ケイブの中に過るが、仮にそうだとしても彼女に出来る事など皆無。今や声さえまともにあげる事が出来ず、ただただ身体と精神を蹂躙されるだけ。

 

「ごほっ、んぶぉおっ♡!お"っ、ごっ…んぇぁっ……♡」

 

 そうして必死に守っていた筈の対抗心すら薄れ始める中、不意に口内から抜かれる触手。たっぷりと彼女の唾液を纏った触手は薄暗い洞窟の中でもてらてらと光り、唇から離れた瞬間触手との間に出来たのは淫靡なアーチ。しかしそんなものには興味ないとばかりにモンスターはさっさと触手を引っ込め……ここまでで最も太くグロテスクな外見をした触手が、彼女の無防備な下半身へ迫る。

 

「…ぁ、ぁあ……♡」

 

 その触手が秘部へと触れた瞬間、ぞくりと背筋に走る期待。触れただけで分かる程、その触手は硬く熱く……一拍置いて、ケイブは愕然とした。自分が今、『期待』をしてしまっていた事に。逃げる事でも、逆転の策でもなく、その触手に淫蜜を垂らす秘部を貫かれる事を考えてしまっていた事に。

 

(わ、私はなんて事を……あぁ、でも…だけど……)

 

 戦慄にも似た感覚で僅かに戻る冷静な思考。だがそんな思考にもすぐに汚染された欲望が流れ、再び思考を狂わせる。

 弱まったとはいえブラシ状のヒダによる磨き上げが続いており、とめどない快楽が流れ続ける両の乳首。頭を直接犯される…そんなあり得ない感覚を想像してしまうかのような、耳孔への刺激。そして割れ目をなぞられ、陰核を擦られる事はあっても内側への侵入は一切されず、それ故に最も感じる器官でありながら満足に刺激を得る事が出来ないまま、もどかしさばかりが募っている秘部。それ等全てがケイブを冷静沈着な女性から肉欲に囚われる雌へと引き摺り降ろし、心までも無防備な姿に変えてしまう。

 

「…ゆ、油断…そう、油断させるだけ…勝っていると思わせて、その隙を突く為に…今はそういうフリを、しているだけよ……♡」

 

 それでも一欠片だけ残った理性。しかしその理性は無意識に流れを変えられない事を理解し…自らの精神を守る選択、即ち自らに都合の良い言い訳を作り出す事を選んでしまった。

 そうなってしまえば、もう歯止めは効かない。これは演技なのだから、作戦なのだからと躊躇いも迷いも完全に搔き消え、ケイブは心から『それ』を求める。

 

「はっ…ぁっ、んぁあっ……♡」

 

 ケイブの反応を待つように、或いはケイブを焦らすように、割れ目で触手を滑らせるモンスター。その触手へと腰をくねらせ、荒い吐息を漏らしながら秘部を擦り付けるケイブ。傍から見れば…否、どう見てもそれは触手へと媚びる腰使いで、それをするケイブの顔には普段の品格が見る影もない。

 挿入を求めて揺れる腰と、明らかにその反応を楽しんでいる様子の触手。だが十分に楽しめたのか、秘部と触手とがずにゅんと大きくすれ違ったところで不意に触手はケイブから離れ……彼女が思わず切なげな声を上げそうになった、その時だった。

 

「…ぅあっ、待っ……ひぐぅうぅぅ……っッ♡!?」

 

 離れていく触手に引き付けられるようにケイブが腰を突き出した瞬間、その秘部目掛けて触手が刺突。避けるどころか自ら近付いていた秘部は触手によっていとも簡単に貫かれ、ケイブの全身を電流の如き刺激が走る。

 割れ目をこじ開け、膣壁を掻き分け、触手は勢いのままに最奥の一歩手前まで到達。最奥である子宮口に到達しなかったのも角度の関係で膣壁に引っかかった為であり、ここまで入り口に当たる割れ目と陰核までしか触られてなかったケイブにとって、その突然の挿入はあまりにも過激。

 

「あッ、くぁっ…はっ、ぁああ…ぁぁあぁああ……っ♡!」

 

 ずんっ、と響くような衝撃と共に全身を走った刺激に続いて、打ち付けられた箇所を起点にじんわりと広がっていく熱い快楽。

 それはまるでカウントダウン。次第に強くなっていく快楽に、遅れてその刺激の強さを理解し始めた膣の反応に、ケイブは歓喜とも恐怖とも取れる声を上げ……次の瞬間触手が膣を引き摺り出さん勢いで抜けていくのとほぼ同時に、ケイブは弾けた快楽の強さに仰け反る。

 

「ひゃひッ、ぃぃいいぃッ♡!がッ、ひっ…んはぁああぁあんッッ♡!」

 

 それまで挿入を避けていた事が嘘であったかのように、激しいピストンを始める触手。うねりながら何度も膣へと突き立てられる触手の刺激にケイブは甲高い嬌声を上げ、それに伴って身体も躍動。刺突による衝撃とケイブ自身の反応によってメリハリのある彼女の身体は一突き毎に激しく揺れ動き、その躍動たるやまるで身体全体で感じた快楽を叫んでいるよう。声に関しては抑えようとする素振りもあったが、それも一回の往復で瓦解し喘ぎが洞窟内へと響き渡る。

 

「ひほぉっ♡!腰っ、勝手にっ、跳ねるぅううっ♡!跳ねちゃ……ぬぁっ、んぁあはぁあああぁぁあぁッッ♡!」

 

 早くも彼女の中で飽和する膣の快楽。振っているのか、それとも揺らされているのか分からない程に腰は前後し、割れ目と触手の隙間から一往復毎に溢れ出す愛液。

 だがケイブにとっては快楽の飽和状態であろうと、モンスターには関係のない事。ある時を境に控えめとなっていた乳房と耳への陵辱も勢いが戻り、よがるケイブを容赦なく追い討ち。全身を責め立てる触手も動きは止まらず、どんどん塞がれていく快楽の逃げ道。

 

「はひんっ♡ひぁあぁっ♡……ぁッ、ま、待って…ッ!それッ、はッ…〜〜〜〜ッッ♡!」

 

 時折触手が入れ替わりながらも快楽責めが続く中、更に新たな秘部へと接近。胸の先端に取り付いた物と似た形を持つその触手の狙いはすぐに分かったケイブだったが、分かったところで全くの無意味。それどころか「分かっているのに避けられない」という状況を押し付けられ、焦りだけが増していく。

 そのケイブを他所に、触手は陰核のすぐ側へ。快楽とこれから起こる事への想像でぴくんぴくんと跳ねる陰核へ口を開いた触手から数本の極細触手が伸び、既に逃げられる筈もない陰核をしっかりと捕獲。その刺激でケイブはまた腰が跳ねるが極細触手が解ける事はなく、次の瞬間乳首同様陰核も触手に咥え込まれる。

 

「あ"ーーッッ♡!抜けるッ♡気持ち良いだけでッ、腰が抜けっ……ぃひぃいぃぃぃいぃッッ♡!?」

 

 極細触手に締め付けられ、内側のヒダに磨かれ、駄目押しとばかりに吸い上げられるフル勃起の陰核。剥き出しとなった特に強い性感帯が三種類の同時快楽に耐えられる筈もなく、古い洗濯機の様にがくがくと全身が震えるケイブ。

 既に快楽は飽和を超え、完全に処理が追い付いていない状態。常人であれば、いつ意識を失ってもおかしくない暴力。だがそれでも足りないとばかりに彼女の死角で比較的細めの触手が数本蠢き、それ等全てが後孔目掛けて殺到。勢いだけで強引にこじ開け、うねりながら奥へ奥へと入り込む。…無論、その動きにケイブを労わる気配はない。

 

(頭っ、チカチカして…く、るっ…こんな、モンスターなんかに…一方、的に……ッ♡!)

 

 こじ開けられた瞬間こそ裂かれるような痛みが走ったものの、すぐにそれも快楽の濁流に飲み込まれ、頭の中が快感だけで染まっていく。視界が白くなっていき、熱い衝動が奥から全身を支配していく。

 屈辱だった。触手の、モンスターのされるがままによがり、生娘の様に叫びを上げさせられる事が。自らを説き伏せた言い訳でも収まり切らない程の屈辱感が心で膨らみ、されど身体は与えられる快楽を享受。そして勿体ぶるようにゆっくりと引いていた触手が、トドメを刺すが如く一直線に子宮口までを突き上げた瞬間…溜まりに溜まった彼女の快楽が、爆発する。

 

「くぁッ…ひっ……ぁぁああひぃいいぃいいいいぃぃんんッッ♡!イくっ、イっくぅううぅううぅぅうぅぅッッ♡♡!」

 

 正面から殴られたが如く身体を暴れさせながら、膣内を迸る快楽に達するケイブ。彼女の知り合いが聞けば凡そ信じられないような激しい喘ぎの絶叫を上げ、足を指先まで伸ばしながらケイブは深く絶頂する。

 本来絶頂は一瞬の高み。ほんの一瞬、形容し難い程の快楽が身体を迸るもの。だがモンスターはケイブが絶頂した直後にも全身への責めを止める事はなく、膣を貫く触手も痙攣する子宮口をぐりぐりと追撃。触手とそれによる快楽の波状攻撃で完全に蓋をされたケイブは一切快楽を逃す事が出来ず、押し込められた絶頂感は彼女の内側で乱反射。それによって碌に減衰する事なく絶頂が続き、視界どころか思考までもを無慈悲に白く染め上げていく。

 

「ぇあッ…が、ひぁ……ふくぅぅん…ッ♡!」

 

 それでも漸く絶頂感が引き始め、戻り始めたケイブの意識。その最中モンスターはおもむろに膣や後孔から触手を引き抜き、代わりに近寄る筒状の触手。それはまるで、ノズルを外した掃除機のホースであり…秘部を覆うようにして触れた瞬間、その触手は溢れ出す愛液を吸い上げ始める。

 

「ひぁっ、ぇ、嘘っ…吸われっ、てぇぇ……っ♡!」

 

 弛緩した秘部に響く誘引力。愛液諸共膣壁が、先程まで極太の触手を包んでいたヒダ一つ一つが外からの力で引っ張られ、ぞわぞわとした何とも言い難い快感が膣の中を走り回る。

 しかもそれだけではない。じっとりと汗をかいたケイブの身体に触手が纏わり付いたかと思えば触手は汗を擦り上げ、その状態で本体へと戻っては再び彼女へ纏わり付く。腋や胸の裏、尻肉の間などは特に重点的に、彼女と本体とを何度も往復。そしてその内に、ケイブは気付く。一見意味不明なその行為は、全てモンスターの『採取行動』であるのだと。

 

(ま、さか…こいつは、人の…私の、体液を……!?)

 

 ぴったりと張り付き愛液を吸い上げる触手と、瓶に残ったジャムを掬い上げるように汗を拭き取る触手。それ等の行為は正しく採取で、それがこのモンスターの食事であるのだと分かった瞬間、ケイブは絶句。あれだけの羞恥を味わった行為がモンスターにとっては単なる栄養補給手段であったのだと、情けなく溢れ出す愛液も、蒸れを感じさせるじっとりとした汗も、自らが分泌したモンスターなどには一滴たりとも触れられたくない体液全てがそのモンスターに飲まれ、体内を巡って糧にされてしまうのだと思うと顔が沸騰しそうな程に熱くなり、居ても立っても居られなくなるケイブ。

 止めて、飲まないで。…彼女のイメージには似つかわしくない、無力な少女の様な言葉をケイブは口にしようとした。そして実際今の彼女はクールなイメージなど崩れ去り、何一つ抵抗出来ない無力な少女も同然だった。しかしそんな彼女の言葉を遮るように、またも細い触手が彼女の直腸に侵入し…息を詰まらせる彼女の前で、モンスターは触手に付いた体液を舐め取る。

 

「──っっ!…や、止め…りゃ、め…ぅひぁっ、やっ、ぁああぁ……っ♡!」

 

 一本一本舐める姿を見せ付けられるケイブの下半身で、触手がぐにぐにと彼女の肛門と直腸を広げていく。一度豪快に達してしまったせいか異物感はあれど痛みはなく、つ…っと垂れるのは漏れ出た腸液。

 それもまた掬われ、本体の下へ。気付けば舐め取り作業の済んだ触手が彼女を囲んでいて、その先端が妖しく揺らめく。

 

「む、無理…待って、さっき挿れたばかりで…んひぉお"お"ぉぉっッ♡!」

 

 秘部から愛液を吸い尽くしたホース状の触手が離れると再度極太触手が近付き、有無を言わせず二度目の挿入。一度目で完全に解れてしまったが為に今度は一突きで子宮口にまで到達し、獣の様な叫びが反響。

 彼女を襲っていたのは、先程までを超える快楽。愛液を吸い尽くされた膣へは摩擦の刺激がダイレクトに伝わり、たった一突きでケイブは腰がガクついてしまう。そして仰け反り舌を突き出すケイブの顔にも、細い触手が忍び寄る。

 

「やめっ、もう無理っ!これ以上は…ひぉっ、ふぁあぉぅぅ……っっ!」

 

 プライドを投げ捨て容赦を懇願しようとしたケイブの口角へと触手が走り、そのまま四方へ引っ張って開口。更に目を見開くケイブの舌を別の触手が捉え、口も舌もそのまま拘束。混乱するケイブを他所に舌へと巻き付きた触手の先端が舌の腹をなぞり始め、そこでも感じるじわりとした快楽。

 

(ダ、メ…舌で…敏感なところ、全部で感じるようになってきてる……っ♡!)

 

 あり得ない感覚、常軌を逸した快感に感じるのは恐怖。どんどんと自分がモンスターに都合の良い、栄養源に最適な身体に変えられてしまっている事への恐れ。気付けば快楽に飲み込まれるまでもなく直腸から痛みが消え失せ、耳孔を弄る触手に至っては違和感すらも感じない程。そして何より…身体は求めてしまっている。このままモンスターに嬲られ、触手に蹂躙される事を。

 

「…ぁ、ひぁ…れも、れもぉ……♡」

 

 初めは何とか理性をかき集める事も考えた。だが身体は求める。心も知ってしまっている。全身を嬲られ、弄ばれ、ただの栄養源として搾取される事の気持ち良さを。真面目な彼女では知る事のなかった、爛れた性の快楽を。

 ケイブは考える。理性をかき集めたところで、何になるだろうか。それは無駄な足掻きではないだろうか。もしも、万が一にもその結果モンスターを倒せたとして……その時はどうなるか。

……そんな事は、分かり切っている。倒せた場合…もうこの快感は感じられない。自ら慰めたところで、これだけの濃密な責めを再現出来る訳がない。…そう、ケイブは考えた。考え…惜しいと、思ってしまった。

 

「…は、ひはっ……♡」

 

 開きっ放しにされた口から漏れるのは、涎と乾いた笑い。余韻は過ぎたというのに再びケイブの身体は弛緩し、そして……遂にケイブは自らの意思で、触手へと向かって腰を振り始める。

 

「ひぐっ、ぁ"はっ、んぁああぁぁっっ♡!痺れふっ♡痺れてっ、芯まれっ、響くのほぉおおッ♡!」

 

 四肢と縛られ口も拘束されているケイブが滑らかに動ける筈もなく、繰り返されるのはカクカクとしたぎこちない腰振り。しかしそれを行うケイブの表情は恍惚そのもので、涎もたらたらと口の端から垂れていく。

 彼女が選んだのは、思考の放棄。あまりにも底知れない快楽を前に、結論が出るよりも先に頭も心も揃って音を上げ、全てを後回しにしてしまった。

 その結果残ったのは、目の前の快楽。最悪の形で思考からも理性からも解放されたケイブは迷わず快楽に飛び付き、湧き出す感情に身を任せる。それはまるで、周囲からの『大人の女性』という印象から解放され、心が緩んだ時のように。その時よりもより酷く、より鮮烈に乱れ狂う。

 

(全身っ、舐められてるみたいっ♡!知らなかった…一方的に蹂躙される事が…嬲られる事が、こんなに気持ち良いなんて……ッ♡!)

 

 腰振りに合わせて触手も刺突を繰り返し、再び愛液が分泌され始めた事でどちゅんどちゅんと濡れた音が洞窟に木霊。後孔は入り込んだ触手に腸壁を引っ掻かれ、乳房と陰核は緩急を付けて吸い上げられ、腋や舌へはねっとりと舐めるように這われる事で、隅から隅まで嬲られる。愛液に腸液、唾液に汗と各部からの体液を迫られ、その要求通りにケイブは身体から滴らせる。

 抵抗を止め、快楽を前に嫌悪感も霞んでしまった今は、ただただ気持ちが良かった。モンスターに屈した果てにあるのが何なのか分かっていようとも…否、その果てすら最早考える事もなく、貪欲に目の前の快楽を求め続ける今のケイブに本来の彼女らしさは勿論、まともな人間らしさすらも残っていない。女性ではなく雌。自らを屈服させた者へ媚びを売るだけの獣同然。…それが、今の彼女。

 

「ふひっ♡もうっ、クるッ♡!全身ひじられてっ、ぐひゃぐひゃにされてっ、まらっ、イくッ♡!」

 

 くらくらとする意識と、その中で思考を完全に占領した悦楽。明らかに精神が危険な状態故か、それとも身体が自然と媚びを売ろうとしているのか、全身からぶわりと汗が吹き出し、それを歓喜するように触手で穴という穴を抉り回すモンスター。

 もう一押しとばかりに、モンスターはあまりの快楽に身体を痙攣させるケイブの乳首と陰核を細い触手で一気に圧迫。息が詰まる程に感じていたケイブはその瞬間身体をびくんと仰け反らせ、遂に開いたのは子宮口。そしてそこへ、その奥の子宮へと極太の触手が突き刺さり……再びケイブは絶頂した。

 

「ん"ひぃいぃいいいいぃぃッ♡!お"ほッ♡ほぉっ、ぉ、お……おおぉおぉぉぉぉおおンッッ♡!身体ッ、全部イっ…くぅふぅうぅぅうぅううううぅぅッッ♡♡!」

 

 全身を満たし弾ける快楽の猛威からは逃げられず、雄叫びのような絶叫を上げて絶頂するケイブ。四肢はそのままに腰が跳ね回り、上体は海老反りとなり、舌は突き出た見事に情けない姿を披露する彼女だが本人はそんな事を気にもせず、情けない姿である事に気付きもせずに汗や愛液を撒き散らしながらよがり狂う。

 限界点を超えたような絶叫は長く、ケイブは風を受けた帆の様な格好のまま細かく痙攣。彼女の身体は自力で力を抜く方法を忘れてしまったのか、数分経ってもその姿勢のままで…膣を貫いていた極太触手が引き抜かれた瞬間、

ガスが抜けるようにくたりと弛緩。しかしモンスターにとってはここからが本番なのであり……彼女へと迫るのは、無数のホース型触手。

 

「…ぁ、は…♡まら、吸われる…吸われて、その後は……♡」

 

 休む間もなく、温情も容赦もなく、ただ一方的に行われ続ける凌辱と搾取。しかし怯える事も怒りの感情をぶつける事もなく、あまつさえ悦びの声を上げてしまう今のケイブは、完全にこの触手モンスターの虜。そして……

 

「ふぉう♡んんッ♡おぐっ♡ふほっひぃいぃぃ…っッ♡」

 

 それから暫くして、新種のモンスターによる被害報告は聞かれなくなった。だが無事に撃破されたという報告もなく、尚且つ聞かれるようになったのは、人の声にも獣の声にも思える謎の音が、時折とある洞窟の奥で聞こえるという噂。

 もしもその音に興味を引かれて、或いは噂の移り変わりから真実に気付いてその洞窟の奥へ向かう者がいるとすれば、その者は見る事になるだろう。耳も口も膣も後孔すらも触手に塞がれ、乳首と陰核へ吸い付かれ、腋も腹も脚も余すところなく弄られ続けながらも、悦びに悶えて体液を捧げ続けるケイブの姿を。

 

 

 

 

……因みにこのモンスター、多数の触手を有している事と、ルウィー近くの洞窟に出没するという事から、一時期ルウィーにて失敗続きとなったあるクエストの討伐対象と関連付ける者もいるのだが…実際のところどうなのかは、定かではない。

 

 

*

 

 

 

 

 

 

 

 

「……──っ!…はぁっ…はぁっ……」

 

 朝。一日の始まりとなるその時間帯、カーテンの隙間から穏やかな光が差し込むその部屋の中で、少女…ケイブは跳ね起きた。起床というよりも意識が戻る、そう言いたくなるような勢いで。

 

「……ゆ、め…?」

 

 荒い息と共に周囲を見回し、そこが見慣れた寝室である事に気付いたケイブが漏らしたのは、疑問混じりの言葉。その発言は暗に悪夢を見ていた事を示しているようで、起床時の反応を見てもそれは明白。

 実際もしこの場に誰かいれば心配して声を掛ける程、ケイブは酷い顔色で額に冷や汗をかいていた。

 

「…そ、そう…夢、なのね…それなら良かっ……あ…」

 

 それ程までに酷い起床となったケイブだったが、はっきりと頭の中に残っている光景が現実ではないと分かった事でふっと安堵。表情を緩め、安心したように袖で冷や汗を拭った後に彼女はベットから降りようとし……そこで気付いた。夢の内容とはまた別で、現実でもある問題が発生している事に。

 

「…良い歳してこれは最悪ね……」

 

 それは違和感と不快感。まさかと思って毛布を捲れば、そこには夢の内容のせいか、股間周りがぐしょぐしょに濡れてしまった寝巻きとシーツ。残念ながらこちらは紛れもない現実であり、尚且つ放置すれば余計酷い状態になる事が確実。故にケイブはげんなりしつつもベットから降り、着替えた後にそれ等を処理。

 

「…疲れてるのかしら…というか、疲れてたが故だと思いたいわね……」

 

 忘れようがない程はっきりとしていた夢に、忘れてしまいたい睡眠中の失態。朝から完全に気が滅入るケイブではあったが、若いと言えどもその精神は大人。片付けると同時に精神も整え、片付け終わると同時に心もしっかりと切り替える。

 

「大丈夫、世の中こういう事も偶にはあるわ。多分だけど。だから、落ち込むのは程々にして…過ぎた事より、これから過ごす一日の事を考えるべきね」

 

 さらりと「多分」という言葉まで口にしてしまった彼女だったが、そういう事は冷静に流してしまえるのがケイブ。だからこそ彼女は必要以上に失態を振り返らず、今日も一日リーンボックス特命課としての務めに勤しむのだった。

 

 

……のだが、やはりふとした瞬間に思い出してしまいケイブは赤面。しかしそれが普段得られない「可愛い」という評価に繋がっていたのだが…それを本人は知る由もない。

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