超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary 作:シモツキ
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。
人物・イリゼ
内容・拘束 強制絶頂 媚薬 目隠し
どんなに辛く苦しい事でも、それが夢であったのなら、夢だったと理解をすれば、即座に安堵へ、安心へ変わる。所詮は夢、寝ている間に見た現実ではない事だとさえ思えれば、後に引き摺る事もない。
しかしそれは、夢が夢であり、尚且つ終わったのだという前提ありきの安心感。もしその前提が崩れるのなら…ただの夢、では片付けられなくなったのなら…例えそれが夢だとしても、夢だと理解していたとしても、心に安息は訪れない。
「……ぅ…ん…ここ、は…」
何か違うような気がする。意識の覚醒と共にそんな感覚を抱いた彼女…イリゼは目を開ける。ぼんやりと天井を見つめ…それが、見慣れたものでないと気付く。
起き上がり、見回す。ベット、家具、壁に扉。どれも見覚えのあるものではなく…段々とイリゼは、思い出す。意識がはっきりしていくのと共に、自身が眠る前の事を…否、意識を失う前の事が蘇る。そして背筋に寒気が走るような感覚を覚える中、視界の中にある扉が開く。
「あ、起きたんですねイリゼさん」
「…アキ……」
入ってきたのは、この部屋の中で初めて見覚えがあると言える存在。モンスターに襲われているところを助けた…しかしそれは罠であり、策略によって自身を捕らえ、神生オデッセフィアを手放させるべく自らに責め苦を行った存在、アキ。自然体で声を掛けてくる彼女に対し、イリゼは警戒の視線を向け…それを気にも留めない様子で、アキはベットの近くまで来る。
「おはようございます、イリゼさん。ご飯、一緒に食べましょうか」
「…はい…?」
ご飯を、と言ってアキは二人分の食事をテーブルへと置く。全く予想していなかった彼女の言葉に、イリゼはぽかんとし…一方のアキも、少しの間イリゼを見つめた後に「あぁ」と手を叩く。
「ごめんなさい、寝起きならまだ顔を洗ってませんよね。じゃあ、ご飯はその後にしましょう」
「た…確かに顔はまだ洗ってないけど……え、そこ…?」
「違いました?と、すると…ひょっとしてイリゼさんは、朝食は食べない派でしたか?」
「い、いや、そういう事でもなく……何の、つもり…?」
全く以って見当違いな、尚且つ想定とはかけ離れていたアキの返しに、イリゼは困惑する。思わず気が抜けてしまいそうな程、呆気に取られ…しかし一拍置いた後に、イリゼから尋ねる。一体何のつもりなのかと。昨日(かどうかも、気を失っていたイリゼには分からないのだが)あれだけの事をしておきながら、何気なく朝食に誘う…その魂胆は何なのかと。
されどその問いに対しても、アキの調子は崩れない。崩れる事なく、問われたアキは平然と返す。
「何のつもりかといえば、イリゼさんと朝食を取るつもりですよ」
「だから、それは何の為に……」
「…残念ながら、面倒でも食事はしないと身体が持たないので…あ、でも、イリゼさんの料理であれば全然面倒じゃないですね」
「何故食事を摂取するのかとは訊いてないよ…!?」
先程を更に超える想定外の返しを受け、つい突っ込んでしまったイリゼ。そんな調子で突っ込んでいる場合ではないと分かりつつも、反射的に出てきた突っ込みを止められないイリゼだった。
「まあ、落ち着いて下さいイリゼさん。イリゼさんの言いたい事は分かります。私やこの食事に警戒心を抱くのも、当然の事です」
「…………」
「でも、今は何もしようとしていませんし、何もする気はありません。言葉通り、イリゼさんと朝食を食べようとしている…ただ、それだけです」
余裕の様子で話を続けようとするアキに、イリゼは疑いの視線を向ける。それもやはり気に留めない様子で、アキは共に食事をしようとしているだけだと伝え、今度はアキがイリゼからの反応を待つ。
互いに黙り、物音が消える事数秒。反応を待つアキに対し、イリゼが一度閉じていた口を開く。
「…本当に?」
「本当です」
「それが本心だって、言い切れる…?」
「本心です。言い切れます」
発された言葉の内容をほぼそのままに、アキはイリゼの問いに返す。向けられる視線から目を逸らす事も、言葉に淀みが生じる事もなく、平然とした様子でアキは問いに対して肯定を示し……再び沈黙。そしてそこからまた数秒後、イリゼは深い溜め息を漏らした。
「…分かった。朝食、一緒に食べる事にするよ」
諦めたように、観念したように、一緒に食べると答えたイリゼ。するとアキは嬉しそうに頬を緩め、さあどうぞ、とイリゼを椅子へ案内する。
問い詰めてもちゃんとした答えを得られそうにない、と思った部分もある。何か企んでいるなら、拒否しても何らかの手段で強制してくるのだろう、と予想した部分もある。しかしこの時のイリゼが考えていたのは、そういったものだけではない。全幅には程遠いにせよ、疑念の方がまだ大きいにせよ…この時イリゼは、アキの言葉を信じていた。信じようとしていた。普通に考えれば到底微塵も信じられない相手ではあるが、イリゼは自分自身の側から、信じるという道を完全には閉ざしたくない…人であるアキを心の底からの悪だとは思いたくないという念が、イリゼにその選択をさせていた。
そしてイリゼはアキと、朝食を共にする。見た目も献立もありふれた、何の変哲もないように見える食事。味も見た目通り、至って普通であり…それ故に、尚更イリゼからはアキの狙いが見えてこない。
(本当にただ、食事をしたかっただけ…?いや、でも…そんな……)
状況と経緯故に「何もなくて良かった」とは素直に思えず、イリゼの中で困惑は強まる。信じようとした一方で、何かされた方が状況的には納得出来る為に、複雑な心境が胸中で渦巻く。
「ご馳走様でした。イリゼさん…は、流石ですね。どれも綺麗に平らげるなんて」
「…それは、褒めているの?」
「……?そうですよ?」
皮肉か、或いは小馬鹿にしているとしか思えないようなアキの発言だったが、どうも本人は他意なく言っていたらしく、イリゼは僅かに肩を落とす。彼女が自分にした事は、明確な悪業。にも関わらず今は…否、今に至るまでずっと、アキからは悪意らしきものを感じられず、そこにイリゼはやり辛さを感じていた。
「ではイリゼさん、暫くここでゆっくりしていて下さいね。食器の片付けと、『準備』が終わり次第、また呼びに来ますから」
「……っ…!」
自らも食事を終えたアキは、二人分の食器が載ったお盆を手にして立ち上がる。相変わらずの、何の悪びれもない…まるで悪いと思っていないかのような顔で、準備が済んだ後にまた来ると言う。
準備。それが示すものなど、一つしかない。本来の力を封じられていたとはいえ、女神である自分が徹底的に追い詰められた、無様な姿を何度も晒してしまった、アキによる水責めと電流責め…それと同様、或いは同等の事をまたされるのだと思うと、イリゼの身体は強張り…しかし同時に、イリゼの中で意思が固まる。
「っと、そうだ。一つ言い忘れていました。呼ぶまでの間、何をしていても構いませんが、もし危ない事をするようなら……」
扉の前まで歩いたところで立ち止まり、何気なく振り向くアキ。その瞬間、イリゼは動いた。素早くベットの掛け布団を掴むと、それを身体の捻りを加えて投げ放つ。投げられた掛け布団は宙で広がり、アキの視界を塞ぐと共に覆い被さる。そして突然の事態にアキが硬直する中、床を蹴ったイリゼは一気に距離を詰め、掛け布団諸共アキを組み伏せようとし……されどその直後、イリゼの身体から力が抜ける。電源が切れたように身体が動かなくなり、ばたりとイリゼは倒れ込む。
「──こんな風に指輪が自動でイリゼさんを無力化しますから、気を付けて下さい。…と、もっと早く言えば良かったですね。遅くなってしまってごめんなさい、イリゼさん」
訳も分からずイリゼが茫然とする中、掛け布団から脱したアキは、イリゼの前でしゃがみ込むと共に言う。イリゼの視界の端には、彼女の言う指輪…気を失う前に行われた責め苦においても自身の女神化を封じていた、右手の中指に嵌められた指輪が確かにあり、イリゼはそれを失念していた事を激しく悔やむ。
「でも、悪いのはイリゼさんなんですよ?私は本当に、ゆっくりしていてほしかっただけなのに……」
残念そうにそう言って、アキは今度こそ部屋を出ていく。襲おうとした罰、という事なのか、イリゼは指輪による無力化をされたまま放置され、アキが呼びに戻ってくるまでの間、何も出来ずただただ床に転がっているだけの時間を過ごす事になる。
そして暫くしたところで、言った通りにアキは再び部屋へと現れた。しかし先程襲われたばかりであり、また抵抗されるのは困るという事なのか、指輪による無力化は解く事なく、用意しておいたロボットにイリゼを運ばせる形でイリゼを部屋から連れていく。
これから一体何をされるのか。この無力化手段がある中で、どうやれば状況を打開出来るのか。ロボットによって運ばれていく中、イリゼの中で渦巻くのはそんな思いばかりであった。
*
連れていかれた先は、昨日と同じ大部屋。昨日と違い、今回は水槽のある床下空間が開いておらず、部屋の中央で昨日と同じように鎖と手枷でイリゼは天井から吊り下げられる。
更に、今回イリゼはスカートも下着も脱がされ、首から下で身に付けているのはブラウス一枚の格好だった。そのブラウスもボタンを全て外されており、胸の内側は丸見えの状態、乳首も少し身体が揺れれば見えてしまうような、そんな姿。
「どうですか、イリゼさん。今はちゃんと身体が動きますよね?」
「…拘束されていなければ、それなりには…ね」
そこまでの状態に仕立て上げたところで、アキは指輪による無力化を弱め、イリゼが動けるようにしていた。しかしそれは身体を動かせるというだけであり、女神化が封じられているのは変わらないまま。加えて手枷を嵌められた状態で吊り下げられているとなれば、多少動けるようになったところで碌に出来る事はない。
あまりに空虚な身体能力の回復にイリゼが恨みの混じった視線を送る中、アキはキッチンワゴンの様な台車を押してくる。そこには幾つかの物が載せられており、その内の一つ、ライトらしき物をアキは取ってイリゼに見せる。
「これ、何だと思いますか?」
「…そう訊くって事は、ただのライトではないんだね。凶器か何か?」
「途中までは正解で、最後は間違いです。これは…いえ、説明するより先に、まずは体験してもらいましょうか」
凶器ではない、とアキは返し、持ったまま軽く揺らした後に、どこからにしようか、と一人呟きながらゆっくりとイリゼの周囲を回る。それと共に、イリゼの姿をじっくりと見やる。
今のイリゼは、腕と肩、背中以外はほぼ見えている状態。背後に回ったアキを見ようとするだけでも、吊るされている為に身体が揺れ、乳首が見え隠れしてしまう。そうでなくとも秘部は常に丸見えであり、激しい羞恥心がイリゼを襲っていたが、それを何とか心の中で押さえ込み、イリゼは何でもないかの如く装う。
「うーん…まあ、やっぱり最初は……」
(…今は、暫くは耐えるしかない…さっきの目や身体の反応からして、アキは私の動きに対応出来ていなかった。つまり指輪による完全無力化は特定条件下で自動的に作動するもの。逆に言えば条件を満たさなければ動けなくなる事はないのかもしれないし、些細な事で作動していたら彼女にとっても面倒な筈だから、条件はある程度限定されている可能性が高い。だから耐えれば、きっとチャンスが……)
一周回ってきたアキが再びイリゼの正面に来る中、イリゼは落ち着いて状況打破の可能性を考えていた。それは仮定に仮定を重ねたもの…例えば完全無力化が自動的作動に加え、任意に作動出来るようにも作られていたらその時点で終わってしまうような、希望的観測の混じった推測と予想。
それでも今のイリゼにとっては、曲がりなりにも希望を抱けるだけでも意味があった。希望は耐える為の力になってくれるのだから、とイリゼはその可能性を信じようとしていた。そしてイリゼが思考を深める中、足を止めたアキは筒状の道具のスイッチを入れ、道具からはレーザーポインターの様な光がイリゼの秘部に向かって放たれ……
「──〜〜〜〜っっ♡♡!?」
次の瞬間、イリゼは絶頂した。訳が分からないまま、分かる筈もないまま、突如秘部が痙攣し、感覚が背筋を駆け登り、そのままイリゼは絶頂していた。
がくんっ、と顎が跳ね上がり、驚愕も相まって目を見開く。腰は前後に大きく揺れ、振動は鎖へと伝播し、身体全体が揺れる。ブラウスは簡単にはだけで、両の乳首が曝け出される。
「ぁっ、あ…あぁ……♡?」
「驚きましたか?イリゼさん。何もされていないのに達してしまう感覚は、如何ですか?」
「な、ぁ…なに、を……♡?」
絶頂による思考の鈍化と理解不能な状況とでイリゼが混乱する中、アキは興味津々な様子で尋ねてくる。しかし当然イリゼにその質問へ答えるだけの余裕はなく、一体何を、一体何が…と質問を返す。だが、アキはそれに腹を立てる事もなく、当然の反応だと思いながら小さく笑う。
「これはですね、絶頂レーザーです。どんなものかというと、今体験して頂いた通り、そして名前の通り、敏感な部分に光を当てる事で、対象を瞬時且つ強制的に絶頂させる事が出来るんです」
「そ…そんな、事……♡」
「出来る筈がない、と?いえいえ、出来るから今イリゼさんは絶頂したんです。細かい説明は省きますが、ざっくり言うと投射された光の当たった部位、そこの神経に作用して信号を送り込み、その信号が頭に届く事で事で絶頂へと至るんです。要はここから出る光が、快楽の代わりになっているという訳ですね」
自分の発明を披露し、驚く相手にその説明が出来て嬉しいのだとばかりに、アキは筒状の道具…絶頂レーザーの説明をしていく。そんな馬鹿なと思うイリゼだったが、他でもない自分自身の絶頂という事実が、アキの言葉が真実であるとイリゼに示す。
「そして、今さっきは当てた後すぐ消した訳ですが、このようにして当て続ければ……」
「……っ!止めっ…ぅああぁああひぃぃいいッ♡♡!あっ、あッ、ひぁああああぁぁぁぁっっ♡♡!ああぁっ、ふぎゅぅ"ぅううぅううううッッ♡♡!」
一瞬で、触れる事なく絶頂に至らせる。ただそれだけでもイリゼにとっては恐ろしかったが、そんなものではないとばかりにアキは言い、再び絶頂レーザーを秘部へと当てる。レーザーが照射された次の瞬間、効果を確信させるが如く再度イリゼは絶頂し…しかしアキはレーザーを消さない。消さずに秘部へと当て続ける。
そうした場合、どうなるか。それも、イリゼは身を以って理解させられる。──絶頂が、引かない。津波の様に一度押し寄せた後は引いていく筈の絶頂が、絶頂状態が、収まる事なくイリゼの中で駆け巡り続ける。長い絶頂などではない、本当に終わらない、本当に達し続ける最悪の最高潮がイリゼに嬌声混じりの絶叫を上げさせ…彼女の肢体が打ち明けられた魚の様に吊るされたまま暴れ狂う中、不意にその絶頂は途切れて消えた。
「はーっ♡はーっ♡あッ、ぁぁ…っ♡!」
「当てている間、ずっと絶頂が続くんです。通常の刺激を与えているのではなく、強制的に『絶頂』の信号を送っているからなんですが…どうですか?凄いとは思いませんか?」
絶頂そのものは収まったとはいえ、絶頂の津波に飲み込まれたイリゼの心身がそう簡単に回復する筈もなく、酷く乱れた呼吸を繰り返しながら、びくびくと身体を痙攣させる。そのイリゼの状態は気にも留めず、アキはそのまま説明を続ける。見るからにイリゼは説明を聞いてなどいられない、理解する余裕のない様子ではあったが、関係ないとばかりにアキは問い掛け…返答がないと見ると、自身の視線を下へと落とす。
「けど、迂闊だった…ピンポイントで当てなきゃいけないんだから、身体が動かないようにしておかないといけないのは、少し考えれば分かる事なのに……」
自らの失敗を受け止めるアキ。彼女の言う通り、イリゼの絶頂が収まったのは、アキが止めたからではなく、暴れ狂うイリゼの動きにアキが付いていけず、照射位置が秘部から外れてしまった為。つまりアキのミスで止まったに過ぎず、そうでなければ、その気にならなければ、あのまま延々とイリゼは絶頂させられ続けていたかもしれないという事。
しかしその事も、イリゼはまだ認識していない。それだけの事を考えられる状況ではない。意思とは関係なく、身体は落ち着きを取り戻す為にひたすら呼吸を繰り返し…少し安定してきたのを確認したところで、アキは言う。
「昨日は苦しみによる拷問を試してみましたが、お強いイリゼさんにはやっぱり通用しませんでした。ですので今日は、快楽で責めてみようと思います」
「はぁ…はぁっ…か、快楽……?」
段々と思考力も戻ってきたイリゼが困惑する中、アキは枷と鎖を追加で用意し、それぞれの足首に嵌めて床と繋ぐ。股を開いて脚を伸ばした状態、身体全体でいえばYを逆さまにしたような姿勢をイリゼに取らせ、これまで以上に身動きを封じる。両脚を別々に繋がれた事で、絶頂レーザーの前で身動きが取れなくなる事の意味を遅れて理解したイリゼは顔を青くするが、その時にはもう照射口が向けられており…三度目の照射は、乳首を襲う。
「くひゃああぁああああぁぁあぁっッ♡♡!」
「分かりますよね?イリゼさん。別にここじゃなくても、敏感なところであれば絶頂するんです」
「あッ♡はッ…ぁあぅひぃいいいいぃぃいッ♡♡!?ひぁッ、あぎゅうぅうぅぅうぅううッ♡♡!」
ここまでの強制絶頂で否が応でも勃ってしまっていた両の乳首、その左側へとレーザーを照射され、秘部の時と同じように叫びを上げて達するイリゼ。そこからアキは「ここ」という言葉に合わせて照射先を秘部へと戻し、再びイリゼが絶頂したところで今度は更に右乳首へとレーザーを移す。立て続けに引き出された三連続絶頂にイリゼは目を剥き、腰を突き出しながら仰け反り返るが、今は両脚も広げた状態で拘束されている為に身を捩ろうにも満足に動けず、鎖の音がガシャンガシャンと響くばかり。
と、そこでアキは片手で絶頂レーザーを照射しながら、空いた手で台車に置かれたタブレット端末を操作。するとイリゼを運んできて以降は置き物となっていたロボットが近くへと寄ってきて、アキはそのロボットのアームにレーザーを持たせる。
「あがッ♡!まっへ、それっ…ああああはぁああぁぁぁぁッ♡♡!」
「ご心配には及びませんよ。絶頂レーザーはしっかりと充電してありますから、数十分やそこらの間照射し続けても、エネルギー切れになったりはしませんから」
「そんなっ、ムリぃぃいいひぃぃぃぃいいいいぃっッ♡♡!」
マニピュレーターで絶頂レーザーを保持させたアキが再度端末を操作すれば、アームが動いて位置が変わり、またイリゼの乳首へとレーザーが照射される。機械であるロボットの保持する絶頂レーザーは、当然一瞬たりとも照射位置がズレる事はなく、絶頂信号をイリゼの胸に与え続ける。
更に、位置がブレない…即ちアキ側の手元の狂いで(例え僅かな間でも)絶頂していない時間が得られる可能性が失われた事に対してイリゼは愕然とした声を上げていたが、違う意味だと誤認したアキは、途中でエネルギー切れになる事などまずない、と絶頂中のイリゼに返答。イリゼの思っていた内容とは違うものの、イリゼの心を追い詰める返答であった事には変わりなく、悲痛な叫びをイリゼは上げる…が、それも絶頂によって甲高い喘ぎの声へと染まっていく。
「あぁでも、ずっと一点を照射しているだけ…というのも芸がないですよね。ごめんなさい、イリゼさん。こういう感じならどうですか?」
「ひゅぐぅううううッ♡♡!おっほ♡ひッ♡ぁぎゅうぅぅううぅぅううぅッ♡♡!」
芸がないかどうかなんて気にしていない。どうでもいい。そう返したいイリゼだったが絶頂の津波の前では満足に喋る事も出来ず、その間にアキはもう一度端末を操作。するとこれまでは固定状態で乳首だけにレーザーを当てていたロボットが、乳首への照射と乳輪をぐるりとなぞるような照射とを交互に行うようになり、それを何度か繰り返したところで、レーザーはもう一方の乳首へと移る。そちらでも乳首と乳輪とを繰り返し、今度は下…初めに絶頂させられた、秘部へと照射対象を変更させる。これで一辺倒ではないでしょう?とアキはイリゼに平気な顔で言ってのける。
本人にその気はなかったが、実のところこれは、イリゼを追い詰める上でも有効だった。同じ位置からの信号のみで絶頂させ続けるのではなく、位置を変える事で神経が慣れるのを避け、同時に短い間とはいえ移している最中は絶頂していない時間となる事により、絶頂状態が不規則となり、ただ絶頂し続けるより多くの負担を心身に強いる形となっていた。
「考えてみれば、人と国を守る歴戦の女神のイリゼさんが、ちょっとやそっとの苦痛で根を上げる訳がないのは当然でした。けど…これならどうですか?流石にこんな経験はした事ありませんよね?」
「ひぁうぅッ♡!触らなっ、触らないでぇええぇえぇぇぇえっッ♡♡!」
レーザーを使った強制絶頂をロボットに任せたアキは、レーザーに当たらないよう気を付けながらイリゼの秘部へと指を這わせる。
当然、レーザーと違ってただ触るだけのアキにイリゼを絶頂させるような力はない。されど立て続けに絶頂させられたイリゼの肢体は敏感になっており、軽く割れ目を撫でられるだけでもイリゼは感じてしまっていた。本来の過程なく『絶頂』という結果だけを引き出され続けた結果、その肢体は過程もあるものだと、ある筈だと誤認し、既に十分『出来上がって』しまっていた。無論アキもそれは予想済みであり、レーザーによる強制絶頂に加え、過敏になった身体への通常刺激でもイリゼの事を責め立てる。
「触らないでと言いますが、もうここはぐっしょりと濡れていますよ?ほら、一擦りするだけでこんなにも」
「そ、それはぁッ♡!何度もっ、ずっと、イッ…かされてるからぁあぁああぁぁッ♡♡!はぎゅひぃぃいぃぃ♡♡!」
「まあ、その通りなんですけどね。けど、お忘れですか?そもそも私は屈してもらう為にしているんですから、触らないでと言われて止める訳がありませんよ?」
二本の指で掬い上げるように下から上へと割れ目を擦り、愛液で慣れた指を見せ付ける。達ながらもイリゼが言葉を返せば、それはそうだと肯定しつつ、しかし止める気はないとまた秘部に触れる。指先を割れ目に当てがい、つぷり…と中へ指を入れ込む。
膣の浅い部分を引っ掻くように責める指。愛液を零す膣からは濡れた卑猥な音が漏れ、イリゼはきゅっと目を瞑る。それが恥ずかしさによるものか、絶頂を何とか堪えようとするものなのかは分からないが、どちらであろうと気にしていない、そもそもその時顔を見ていなかったアキにとってはどうでも良い事。今のアキの思考は、イリゼの反応よりも、このまま指を奥に挿れるか、それとも挿れる指の本数を増やしてみるかという二択に向いており…だが決めるより先に、胸へ照射していたレーザーが秘部へと狙いを変えた事で、アキは指を膣から抜く。大声の嬌声を聞きながら背後へと移り、後ろから両手で乳房を掴む。
「ふきゅぅぅッ♡!ふぁッ、あぁッ、搾るのもダメぇぇええええぇえっ♡♡!」
「だから、そんな事言っても無駄ですよ?それに、そんな調子で次から次へと叫んでいていいんですか?まだまだ、もっともっとイリゼさんにはイってもらうんですから、少しは堪えないと、後でより辛くなるだけですからね」
付け根から先端、充血しピンと勃った乳首へと向けて、指と手の腹とで搾り上げる。一度手を離したかと思えば、すぐにまた鷲掴みにし、感触を確かめるように何度も胸を揉みしだく。
相変わらず、アキの声に悪意や敵意の様な感情は籠らない。さりとて淡々としている訳でもなく、理解の出来ない、見えてこない心の内にイリゼの精神は翻弄される。逃れられない刺激と絶頂もイリゼを襲い、喘ぎ叫ぶ事しかイリゼは出来ない。
「どこを見ても綺麗な肌ですね…ふふっ、素敵です。とてもとても、素敵です」
「ああぁああッ♡!はぁッ♡あ"ッ♡ふひぃいいいいいいぃっ♡♡!」
「胸も、脚も、お腹も、首筋も…ここだって綺麗ですよ、イリゼさん」
「ひぁぎぃいぃぃぃぃッ♡♡!あひおッ、お"ひッ♡ひぃいっひっぁあははははははッ♡!?あっ、やッ、やめっいひひひひははははははッ♡!あぁっははははぁああひぃいいぃぃんンッッ♡♡!」
秘部、胸と続けて性感帯を触ったアキだが、より感じるところを集中的に…といった事はなく、少し弄っては別の場所へ、また少し撫でては他を触って、と無秩序な愛撫を重ねていく。性感帯でないだけ、他の部位なら触られてもまだマシ…などという事はなく、絶え間ない絶頂で身体の感度がおかしくなっている今のイリゼにとっては、どこを触られても同じようなもの。同じように、快感が苦しみとなって襲い掛かる。
更にアキは、そこからもう一段階変化を加える。囁くように背後から言ったかと思えば、アキはイリゼの腋へと指を這わせる。
激しさはない。痛みもない。しかし当然腋を責められれば、くすぐったいという感覚が途端に募る。そしてくすぐったいという感覚は、ある意味で快楽以上に耐えられない、すぐに身体が反応をしでしまうもの。既に絶頂し続け異様に敏感となった身体にそんな事をされれば、我慢など出来よう筈もなく、喘ぎに混じって叫ぶような笑い声が迸る。笑い声でありながら、一切嬉しさや楽しさを感じさせない、苦しさに満ちた笑い声が、嬌声と混じり合って部屋に響く。
(おかしくなるッ♡!おかしくなるぅ"ぅ"ッ♡!こんな、こんなっ…ああああぁぁぁぁぁぁッ♡!!)
実際に発される声は勿論、頭の中、心の中での言葉すらイリゼは纏まらなくなってきた。土砂降りの様な絶頂と刺激に思考は灼け、幾度も意識が飛びそうになっていた。
されど、絶頂と刺激によって飛びそうになった意識すら、次なる絶頂と刺激で無理矢理引き戻され、蹂躙される。そんな生かさず殺さずの極限状態が如き責め苦に、イリゼの意識は擦り潰される。そして、どれだけイリゼが絶叫しようが、アキは止めるどころか、躊躇う姿を見せる事すらなく……容赦皆無の責めに変化が訪れたのは、イリゼの反応が酷く鈍いものに変わり果てた時だった。
「ぁ…ぁあ、ぁっ……♡」
「イリゼさん。…イリゼさん、イリゼさーん?」
漏れるのは、微かに色香の残る吐息だけ。身体の反応は小さく、瞳にも生気がない。気力が底を突いた…或いは全て抜け落ち抜け殻にでもなってしまったのかと思うような状態になって、漸くアキは手を止める。絶頂レーザーも電源を切り、イリゼへと数度声を掛ける。
一度目に反応はなく、二度目にもない。更に数度呼び掛けたところでイリゼはゆっくりとアキの方を向くが、やはりその目に気力はない。そんなイリゼに対しアキは、「そろそろ一度…」と呟き、台車からボトルを手に取る。そのボトルの蓋を開け、半開きとなったイリゼの口へと当てがって中に入った液体を飲ませる。
「ん、ぁっ…くふ……っ」
イリゼから出ていたのは、絶叫と嬌声だけではない。絶頂し続ける中で相当量の汗をかいており、全身びしょびしょ、真下の床など水溜まりが出来てしまっている程だった。
幾ら強靭な女神とはいえ、無敵であったり不滅であったりする訳ではない。疲労すればパフォーマンスは落ち、身体から水分が失われ続ければ脱水症状になるのは当然の事。シェアエナジーがあれば話は別だが、指輪により力を抑制されている今のイリゼは、謂わば常時シェアエナジー不足なのであり…そんな状態である為に、アキはイリゼに水分補給をさせるべく、ボトルの中の液体を飲ませた。そこに嘘などは微塵もなく…されどその為だけの行為かと言えば、違う。
「少しは落ち着きましたか?それとも、もう少し飲みたいですか?」
「…どうして、急に…こんな…(…あ、れ……?)」
水分を摂らせ、少し待ってからアキは問い掛ける。多少なりとも落ち着いてきたイリゼは、アキの意図を知らない為に何故休憩させるのか、と問おうとしたが、その最中にイリゼは自身の身体に違和感を抱く。
はっきりこうだ、と言える何かがある訳ではない。しかし熱いような、むずむずとするような感覚が身体の内側から滲み、少しずつ広がっていく。広がると共に違和感は強くなり、もどかしさへと変わっていく。
「……さっきの水は、何…?一体何を、飲ませたの…?」
「あれ自体はただの水ですよ。媚薬を混ぜた、ただの水です」
「……っ…!(やっぱり、盛られてた…!)」
薄々勘付いていた通り、原因は先の液体だと分かったイリゼだが、もう飲んでしまった以上は知ったところで何にもならない。むしろ媚薬を盛られたと認識した事で余計に熱ともどかしさが増し、動けない事への切なさが募る。先程までは嫌という程絶頂させられ、散々身体を弄り回されたにも関わらず、肢体は刺激を求めてしまう。
そんなイリゼの心境を知ってか知らずか、アキは口角を上げて小さく笑う。その笑みと共に台から新たな絶頂レーザーを取り、さぁっと顔を青くするイリゼの反応を見た上で、何も言わずにレーザーを照射。二本目から放たれたレーザーが、無防備なイリゼの秘部を撃つ。
「ひッ、待っ…ぁぁぁぁあああああ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッ♡♡!?あッ、あ"ッ、あ"ああ"あ"ーーーーっッ♡♡!!」
息を詰まらせ、待ってと言い切るより早く、イリゼは絶頂。レーザーにより送られた信号が背筋を駆け登り、快楽中枢へと突き刺さり、腰をバットか何かで思い切り殴られたのかと思う程にがくんがくんと揺らしながらイリゼは激しく絶頂する。
照射をしていた時間は僅か。しかし絶頂の激しさは桁違いで、イリゼは腰を前後に揺らしたままに仰け反り返る。発される声も喉が潰れんばかりの絶叫であり、しかもそれが暫く続く。
「これはまた、凄まじいイき方ですね…脱水状態だった分、媚薬も急速に吸収したとかでしょうか。その辺り、検証が必要かもしれません」
「ぬひぉ"お"お"お"ぉ"ぉぉぉ"ッ♡♡!ひゃぐッ♡!あぎッ♡!ひぃっイ"ッ──ーーーー〜〜っっ♡♡!!」
これは予想以上の反応だ、と興味深げに見やりながら、アキはレーザーのオンオフを繰り返す。当然その間もイリゼは絶頂を繰り返し、叫び、暴れ、数度の絶頂の末に声すら出なくなってしまう。
「や、やめっ…はっ、ひぃん……っ♡!」
「では、国を渡してもらえますか?そうしてくれるなら、今すぐにでも止めますよ?」
「……っ、ぅ…」
余韻…というには鮮烈過ぎる快楽の残留でイリゼが身体をビクつかせる中、止めてほしいならば、とアキは昨日と同じ要求を口にする。それを聞いた途端にイリゼはぴくりと肩を震わせ、黙り…しかし視線で、それは出来ないと否定を示す。
その瞬間、イリゼの瞳には女神としての光が、強い意思が戻っていた。一瞬前まで絶頂の蹂躙によって見る影もない有様だったイリゼが、たったそれだけで息を吹き返していた。そんなイリゼの様子を見て、今度はアキが黙り込み、意思の戻った瞳をじっと見つめ…ふぅ、と一つ感嘆の溜め息にも嘆息にも似た吐息を漏らした。
「それは出来ない、という事ですか。予想はしていましたが、本当に大した強靭さです。…では、イリゼさん。私の要求を受けないというのであれば、その選択を後悔して下さいね?」
脅迫めいた言葉を返したアキは、新たに別のロボットを用意。そのロボットにも絶頂レーザーを保持させ、尚且つ自分の手にもまだ絶頂レーザーがある事を見せ、三ヶ所への同時照射が出来る事を示す。そしてその事にイリゼが冷や汗を滲ませる中、これまた台車に用意しておいた目隠しを持ち上げ、イリゼから視界を奪う。
ここまで複数のレーザーを同時照射された事はない。それ故にどうなるかも分からない中で視界を奪われたイリゼの心の中からは、恐怖心が湧き上がる。されど恐怖しようと、恥辱に塗れた姿を晒そうと、アキの要求には乗らない、渡すなど言ったりはしないと自らを奮い立たせ…だがその直後、口にボール状の物を押し込まれ、噛ませられ、嵌められた事で仰天する。
「ふくぅ…!?」
「見えないイリゼさんの為に教えておきますが、今のはボールギャグですよ。付けられるとどうなるかは…もうお分かりでしょう?」
自分に要求を飲ませる…即ち渡すと言わせる事が目的の筈のアキから喋る事を封じられ、イリゼに混乱が走る。目的に反する、目的を果たせなくなってしまう行為の意味が分からずイリゼは動揺していたが、先の「後悔」という言葉と、仮に渡すと言いたくなっても伝えられない、故に拷問が止まる事もないという状況に気付いた事で、イリゼの動揺は戦慄に変わる。無論それは仮定であり、イリゼにその気など微塵もなかったが、だとしてもアキのスタンスはイリゼを愕然とさせるだけのものであり…イリゼが気付いたその直後、三つのレーザーは揃ってイリゼに照射された。
「ふごお"ッほぉ"ぉぉ"ぉ"おお"お"おおぉお"ぉ"ッッ♡♡!!」
ぐしょ濡れの秘部と両の乳首。性感帯三点への同時照射でイリゼは絶頂し、とても女神とは…否、人のものとは思えないような叫びを上げる。
絶頂レーザーが三つとなった時点で、今より更に辛くなるのは明らか。イリゼもそれ位は理解していた。だが迸る絶頂感はイリゼの想像を遥かに超えていた。比喩ではなく本当に電流を流されたような、昨日のそれに匹敵するかそれ以上の電撃が身体の内側を駆け巡るが如き刺激が全身を襲い、たったの一瞬でイリゼの思考は押し潰される。
「ほごぉ"お"お"ぉ"ぉ"ッ♡♡!ォ"お"オ"お"お"お"お"ッッ♡♡!」
「あぁ、なんて反応…良かったですね、イリゼさん。常人なら、これだけできっと廃人になっていますよ?」
三つのレーザーによるそれぞれの絶頂が重なり合う。三ヶ所それぞれで絶頂し、それ等が掛け合わされたような絶頂感となってイリゼの思考も意識も灼く。それだけでも過剰過ぎる程の絶頂、異常過ぎる程の刺激でありながら、既に幾度も達しているイリゼの身体は頭から爪先まで余すところなく敏感状態。更に目隠しによって視覚が封じられた結果絶頂とは無関係に他の感覚が敏感となっており、そこに媚薬の効果も相まった事で、最早イリゼには訳が分からなくなっていた。絶頂を絶頂だと認識出来ず、ただ凄まじい何かが身体を蹂躙しているという事しか分からなかった。
しかし、これだけの要素を重ねてもまだ飽き足らないとばかりに、アキは継続的な照射を行う。ほんの一瞬、一回だけでも常人ならば駄目になる…そう理解した上で、照射を続けてイリゼに絶頂させ続ける。勿論強靭な女神だから、という前提ではあるが、もしこの場に誰かいれば、それが誰であろうとアキに唖然とした目を向けていたに違いない。
「ふひほぉ"ぉ"オ"オ"ッ♡♡!お"ッ、ほぉッ……ぁ……ァァゥ"ぐふぅ"う"うう"ぅ"っッ♡♡!ほひォ"ッ、ヒッ"、ほぎょお"お"お"お"ぉォ"ッッ♡♡!」
頭と意識の許容限界を軽く超えた絶頂の絨毯爆撃に、イリゼの意識は呆気なく吹き飛ぶ。吹き飛んだ直後、同じ刺激で引き戻され、覚醒と同時にまた絶頂し粉微塵に打ち砕かれる。その度に上がるのはもう悲鳴かどうかも分からない奇声だけで、それすら満足に発せられない。
絶叫と共に、枷から伸びる鎖が激しい音を立てる。力を抑制されている為、鎖が引き千切られる事はないが、だとしてもその激しい音は、イリゼの感じている絶頂の、苦痛の凄まじさを痛感させる。同時に枷の嵌められた手首足首には相当な負荷がかかっており、かなりの痛みが生じている事は間違いない…が、絶頂の嵐に比べれば、イリゼにとってその痛みはそよ風も同然、或いは感じる事すらない程度の事であった。
「辛いですか?辛いですよね?でも、まだまだ終わりには程遠いですよ」
良心を持つ者なら勿論、世間一般で悪人と呼ばれる者ですら心が痛むような悶絶をし続けているイリゼ。だがそんなイリゼの姿が見えないのか、声が聞こえていないのか、アキはレーザーの照射を続ける。それどころか、継続的に三点同時絶頂させるだけでは足りないのだとばかりにそれぞれのレーザーを時折不規則に切って、慣れへの僅かな可能性すら潰していく。
「んぉ"お"ォ"ォ"お"おぉ"ぉ"ッ♡♡!(壊れる"ッ♡!こんなの続けられたら頭の中はじけ"と"ふ"ぅ"ぅ"ぅ"ぅ"ッッ♡!)」
イリゼは叫ぶ。悲鳴を、絶叫を、声の限り叫び続ける。ギャグボールによって言葉にならない、仮にそうでなかったとしても自らを責めるアキ以外には届く事のない、苦痛と悲痛に満ちた叫びを必死な思いで上げ続ける。
痛みや直接的な苦しみによる責めではなく、人の限界を遥かに超える快楽で蹂躙する事による責め苦に切り替えたアキの判断は正しかった。痛みであれば慣れたもの、苦しみであっても心を折るには温過ぎる、そんな表現が比喩ではなく正しい評価になる程、イリゼの…女神の強靭さは桁外れであり、しかし女神とて完全無欠という訳ではない。折ろうと、押し潰そうとする力には強くとも、焦がし溶かし塗り潰すような快楽に対しては強い弱い以前に全くの未知であるのがイリゼであり、知らないのだから耐えようがない。並の快楽、通常の快感は知っていても、それとは別格の快楽地獄には知っていようが何一つとして役に立たない。それでも何とか正気を保っている辺りに女神の強さは表れていたが…ここまで追い詰められればもう、女神もただの少女と変わりなかった。
「ふぶほぉお"お"おオッ♡♡!お"おッお"お"ンぅ"ぅ"ぅ"ぅ"っッ♡♡!」
「分かりましたよね?イリゼさん。意地を張っても、何も良い事はないんです。…まあ、とはいえ私もイリゼさんを苦しめたい訳じゃないんです。これが最善だと思うからそうしているだけなんです。…次はおまんこに当てますよ?何が一番賢明な選択なのかよく考えながら、耐えて下さいね?」
言葉を紡ぐ事の出来ないイリゼ、その要因となっている口のボールギャグを指先でつんつんとつついた後、アキはイリゼに顔を近付けて言う。
突然の、助け舟のような言葉。これまで散々責め立てておいて、急にどういう事なのか。責め一辺倒から、責めながらも少しだけ甘さを見せる事で、懐柔しようという事なのか。…などという思考は、今のイリゼには遥か遠い。そもそもまともに思考する事すら出来ない程の絶頂の渦に苛まれているのが今のイリゼであり、唯一聞き取れたのは、次は秘部にレーザーを当てるのだという言葉だけ。そして反射的に、イリゼは辛うじて残った意識を秘部へと集中させる事で身構える。だが……
「……あ、うぇっ、ぁッ…オオおお"お"オ"オ"オ"オ"ぶぇ"お"ぉ"お"ォお"ォ"ォ"オ"ぉッッ♡♡!!?!?」
照射される絶頂レーザー。アキの言った通り、レーザーは秘部へと照射された。言った通り、思った通り、レーザーは身構えるイリゼの秘部を撃ち……それと共に、乳首にもレーザーは照射された。
無論、アキは嘘を吐いてなどいない。ただ、言わなかった場所にも別のレーザーを同時に照射しただけの事。そうでなくとも、動きを見ていれば誰にでも分かるような事。されどイリゼには分からない。目隠しで見えないイリゼは秘部に、秘部だけにくるものだと思い、疾うに底を突いた気力を集めて身構えたばかりに、秘部以外は完全な無防備となっており…そこへ突き刺さる二条の絶頂レーザーが、秘部諸共両乳首からイリゼを絶頂させる。気が狂うような、頭が爆ぜて吹き飛びそうな程の絶頂でイリゼはよがり狂う。
それでもまだ、終わらない。そこまでされても責め苦は終わらず、アキは拷問を止めようとしない。
「イリゼさん、大丈夫ですか?また汗が凄いですよ?喉も大分酷使していますよね?また少し、水分補給をしましょうか」
「ぁぶッ♡!?おごごぼほおっ♡!」
不意に絶頂レーザーの照射が終わる。漸く絶頂しないでいられる時間が訪れ…しかし責めが止まったのも束の間、イリゼは顔を上向きにされる。その直後、ギャグボールに開けられた複数の穴から液体がイリゼの口へと流れ込む。突然の事に驚き、一直線に喉へと落ちる液体で一瞬溺れたような状態となり、反射的にイリゼは吐き出す…が、アキはそれを気にしない。眉一つ動かさぬまま、手にしたボトルを傾け、ギャグボールへと当てがい、先程と同じ媚薬を混ぜた水分を無理矢理イリゼに飲ませ続ける。そして疲労困憊故に押し寄せる水分を吐き出し切れずイリゼがある程度飲み込むと、またアキによる拷問は始まる。
「よーく聞いて下さいね、イリゼさん。今からカウントダウンをします。カウントがゼロになったら……」
「ほぉっ♡ほォっ、くぉ"ッ……ぬぉ"ひぃぃ"いい"ぃ"ぃッ♡♡!」
肩に手を置き、耳元で囁くようにして言うアキ。耳とはいえ、レーザーでなければ触れてもいないその行為では流石に絶頂こそしないものの、膣を弄られたのかとばかりの喘ぎを漏らしてしまうイリゼ。そんなイリゼの反応に口元を緩ませつつ、アキは途中まで説明をし…溜めるように囁きを止めたかと思えば、陰核に向けてレーザーを照射。びくんっ、と身体を大きく揺らしながら達するイリゼを間近で見やり、分かりましたよね?…と言うが如く小さく笑ってイリゼから離れる。一拍置いて、アキは10からカウントを始める。
喘ぎ混じりの荒い呼吸をイリゼが繰り返す中、カウントは進む。数字が若くなっていくにつれて、追い詰められた精神状態を示すようにイリゼの呼吸はより早く、より激しいものへと変わっていく。
「よーん、さーん、にーぃ、いーち……ゼー、ロ」
「ふーっ♡!ふぅーッ♡!ふぅううぅッ♡!…ぁ、ぇ……?」
緊張感を煽るカウントが進み、唸りの様なイリゼの吐息も最高潮に。ゼロとなったらまた照射される。ゼロと共に絶頂させられる。その思いがイリゼの緊張を駆り立て、もうボロボロながらもイリゼは身構え…だが、ゼロとなっても何も起きない。レーザーは放たれず、よってイリゼが絶頂する事もなく、訳が分からずイリゼは小さな吐息を漏らす。そうして何も起こらず、静かで拍子抜けな空白が訪れ、半ば無意識的にイリゼが身体の力を抜いた瞬間……秘部と両乳首、三点を同時にレーザーが襲った。
「ぅふぅぅ"ぅぅ"ぅ"う"う"ぅ"ぅうう"ぅぅッッ♡♡!!?」
ただ無防備なところで強制絶頂させられたのではない、身構えた上で何も起こらず、それ故に困惑しながらも力を抜いた…無防備になってしまった瞬間を狙ったレーザーの照射と、それによる絶頂。巻き起こる絶頂そのものは同じでも、これまでで最大とも言える不意打ち絶頂にイリゼは割れんばかりの悲鳴を上げ、ギャグボールによってくぐもった絶叫となって部屋の中で激しく響く。
騙された、陥れられた、まんまと引っ掛かってしまった。絶頂感で思考の殆どがショートする中、そんな衝撃だけが鮮明に流れ、悔しさが絶頂と共に刻み込まれる。しかし、アキは説明の際、タイミングを図って…まるでそれが答えであるかのように絶頂をさせただけで、「ゼロとなったらレーザーを照射する」などとは一言も言っていない。アキは引っ掛け、陥れてこそいたが、騙していない。つまり駆け引きにおいて(イリゼは限界まで追い詰められていたとはいえ)アキはイリゼを上回った訳だが、そこまでイリゼの思考は回っておらず、故に心構えをする事も出来ない。
「あぁ、こんなに唾液を垂らして…そんなに気の抜けた顔をしていてもいいんですか?ほら、また数えますよ?」
意識はあるが殆ど放心状態、絶頂し叫びを上げるか荒い呼吸を繰り返すかしか反応のない状態にイリゼが陥ってもまだアキに止める気配はない。ギャグボールの穴からだらだらと顎に垂れる唾液を指で掬い取ると、また耳元でアキは言う。すぐにカウントダウンを始め、イリゼのボロボロとなった意識をゼロの瞬間、そしてその後の空白時間へと向けさせた上で、今度は先の不意打ちの逆…ゼロになる前、カウントをしている最中にレーザーを放って再びイリゼの意表を突く。
また、イリゼは絶頂する。一度たりとも争う事が出来ないまま、翻弄されると共に何度も、何十度も絶頂を重ねる。…女神だからこそ、耐えられる。女神だからこそ、正気のままに達し続ける。
「じゅーう…きゅーう…はーち……」
「お"ほぉ"オ"オ"ッ♡♡!ふヒお"おオ"ぉ"ッ♡♡!ォ"オ"お"おぉおぉンンッッ♡♡!」
パターンを変え、幾度もイリゼを謀り、頃合いを見てまた媚薬入りの液体を飲ませる。段々とギャグボール越しに流し込む形では疲労困憊のイリゼが上手く飲めなくなってきた為に、その際だけはギャグボールを外し、しっかりと口に当てがって摂取をさせる。ちゃんと飲んだ事を確認すると、またギャグボールを噛ませて再開する。
今は「どこかのタイミングで」ではなく、全てのカウントでレーザーを当てて絶頂させていた。一つ一つのカウントを長く、ゆっくりと行い、その間レーザーを当て続ける事で絶頂を持続させていた。尚且つ絶頂のタイミングこそ裏をかくも何もない形だったが、絶頂レーザーを照射する部位や本数は毎回変える事で、抜かりなくイリゼを翻弄していた。
「ごーぉ♡」
「ほホぉ"お"んッ♡♡!」
「よーん♡」
「ふびひィイ"イ"ィぃっ♡♡!」
「さーん♡」
「ぁお"お"オ"オ"ッっ♡♡!」
「にーぃ♡」
「お"あお"お"あ"ォ"ぉ"ォ"♡♡!」
気付けばアキの声も、艶かしく熱を帯びたものへと変わっていた。彼女自身気付いていない、無意識の内になってしまっていた事だったが、その理由を今のイリゼが考えられる筈もなく、ただただその艶かしい声に耳を刺激されて、一層深く弾け飛ぶような絶頂をさせられるだけだった。
カウントダウンは後少し。しかしそこにもう希望はない。結局のところ、無様に強引に絶頂させられるだけなのだから、アキの気分一つで何度も繰り返されているのだから、初めから希望などどこにもない。あるのはどうしようもない絶頂地獄それのみで…そしてまた、絶頂レーザーがイリゼを望まぬ絶頂へ導く。
「いーち……ぜろっ♡」
「お"おお"オ"ォ"オ"オ"ぉ"お"ぉ"ッ♡♡!ん"ぉ"お"オ"ッ♡♡!ぉ"お"おお"ッ♡♡!オ"オ"ぉ"お"ほぉ"お"お"ぉ"オオ"ぉ"ぉ"ぉッッ♡♡!!」
至極楽しそうな声音によって発される、最後のカウント。ゼロとなり、今一度またレーザーは照射され…陰核を、撃ち抜く。アキの持つ一つと、ロボットに持たせた二つ、計三本、都合三条のレーザーが、全て小さな……否、幾度も幾度も絶頂し続けた結果、弾けてしまいそうな程真っ赤に膨らみ反り勃ったそれを、無慈悲なまでの一斉掃射で同時に貫く。
気持ち良いなどという感覚は、早くから吹き飛んでいた。苦痛も、快楽が苦しみとなる辛さも、途中からは分からなくなっていた。その果ての絶頂、追い詰めに追い詰められた末の強制絶頂は、最早イリゼの意識など一切関係なく、ただひたすらに身体が反応していた。
レーザーが照射され続ける。びくん、びくんとイリゼは仰け反ったまま何度も何度も痙攣を繰り返し、陰核もまた必死に逃げようとするかのようにぴくぴくと震え続ける。しかしどれだけ震えようと三条の絶頂レーザーからは逃れられる訳もなく、哀れにも格好の的として狙われ続け、途切れぬ絶頂に限界までイリゼの肢体は仰け反り返り……びくんっ、と一際大きく身体が跳ねたその直後、イリゼの全身から力が抜けた。
「……うん?」
依然としてレーザーを陰核に当てているにも関わらず、弛緩したままのイリゼの身体。悲鳴も途切れ、絶頂で肢体が跳ねる様子もない。それに怪訝な顔を浮かべたアキは照射を止め、まずイリゼの肩を触る。続けて頬にも触り、どちらも軽く叩くが、一向にイリゼの反応はない。そしてアキが目隠しを取ると…その下、涙で真っ赤に腫れ上がったイリゼの目は、視界が復活したにも関わらず焦点が定まっていなかった。
呼吸はある。微かにだが呻き声も聞こえる。しかし呼び掛け叩いてもほぼ反応はなく、もう一度絶頂レーザーを秘部に当ててみても、軽く身体が震えるだけで、やはり悲鳴も嬌声も上がらない。そんなイリゼの状態を確認したアキは、少し考えた後ふぅ、と一つ息を吐く。
「流石にもう限界、これ以上はやっても無意味のようですね。お疲れ様です、イリゼさん。私も疲れましたし、今日はここまでにしましょうか」
あっさりと終わりの判断を下したアキは、ロボットのアームに持たせていた絶頂レーザーを外し、イリゼに施した拘束も解く。脚に続いて両腕の枷も外した瞬間、イリゼはアキの側に倒れ込んでしまったが、大きくよろけながらも何とかアキはイリゼを支え、ロボットに彼女を抱えさせる。
そして次にアキが手にしたのはイリゼのブラウス。汗で肌に張り付いてしまっているそれを多少手間取りながらも脱がしたアキは、タオルで丁寧にイリゼの身体を拭き、新たな服をイリゼに着させる。
その間、イリゼは何の動きも起こさなかった。というより、起こせなかった。されるがままに着替えさせられたイリゼは、そのままロボットに抱えられて部屋を出て、目覚めた時にいた部屋へと連れていかれる。柔らかなベットに寝かせられ、毛布までをしっかりとかけられる。
「お休みなさい、イリゼさん。また、明日」
まるで人が変わったかのような丁重な扱いを経て、最後にアキはイリゼへと声を掛ける。声を掛け、部屋を後にする。
今は完全に一人。指輪は嵌められたままだが、その効果によって完全に動きを封じられている訳ではなく、今ならば動ける。部屋を調べ、脱出に繋がる行動を起こす事も出来る。そう分かってはいたが、イリゼは動けなかった。指一本動かす事すら、今の状態では辛い程の疲労が、負担がイリゼの身体にのしかかっており…そんなイリゼを労うような、心地の良いベットが眠気を誘う。その誘惑…或いは休まんとする身体の反応には抗えず、このままではいけないと分かっていながらも、イリゼの意識は眠りへと沈んでいくのであった。──故に、イリゼが知る事はない。部屋を去ったアキが、イリゼの認識している前日の拷問の後浮かべていたと同じ表情をしていた事を。確かにアキは、嬉しそうであった事を。