※この作品はR-18です。

超次元ゲイムネプテューヌ Origins Visionary   作:シモツキ

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 このシリーズに登場する『アキ』のイラストを、クロキさんより頂きました。ありがとうございます!
 頂いたイラストを二つ、ここに用意しましたので、読者の皆様も是非見てみて下さいね。


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・初閲覧の方は、『はじめに(確認推奨)』を見る事をお勧めします。
・今回の話のように、就寝前及び起床後のどちらか、又は両方が描写されない場合もあります。
・通常のリクエストは勿論の事、特殊作品群に該当するようなリクエストも受け付けております。しかしその場合は当然相手となる作品の作者さんに了承を頂かなくてはいけない為、必ずしもリクエストにお応え出来るとは限りません(既存シリーズの続きが読みたい、というリクエストも承っております)。




人物・イリゼ

内容・ふたなり 膣内射精 拘束 目隠し 百合 射精管理 くすぐり 痒み


牢獄の悪夢 3(後編)

 苦しみや痛みは、文字通りの苦痛。恥辱や屈辱を味わわされる事もまた精神においての苦痛であり、一見苦痛とは真逆に位置する快感もまた、度が過ぎれば心身を蝕む苦痛となる。それ等の苦痛を、イリゼは連日刻み込まれた。手を替え品を替え、多彩な苦痛で容赦なく拷問されてきた。

 しかしそれ等は謂わば、望まぬものを、避けたいものを押し付けられる形での苦痛。ある意味でそれは責め苦らしい責め苦、拷問らしい拷問であり、特に痛みなどにおいては、ある程度慣れている上、辛くてもギリギリのところで心は耐える事が出来た。だが苦痛とは、何も押し付けられるものだけではない。むしろその逆、望むものを、得たいものを封じ込められ取り上げられる事もまた、酷くもどかしい…そして時に単なる痛みや苦しみ以上の苦痛となるのだという事を、イリゼは思い知らされていた。

 

「分かりますか?分かりますよね、イリゼさん。今私の指先が、イリゼさんのおちんぽの天辺に触れているんです。ごしゅごしゅ〜って、ずりゅずりゅ〜って、これからしちゃうんですよ…♡」

「ひッ、あ"ッ、ぁッ、ぁああ"あ"ああ"ああッ♡!?オチンポ痺れるッ♡!おかしくな"る"ぅ"ぅ"ぅぅッッ♡!」

 

 囁くように言いながら、言葉通りにアキは指を滑らせる。指の腹で鈴口から反対側までを、磨くようにしてぐりぐりと擦る。本来ある筈のない男性器、その最も敏感な場所を力を込めて擦られたイリゼは悲鳴を上げて、逃げようと身体を暴れさせる…が、ベットに四肢を縛られた今のイリゼは逃げるどころか身体を捩る事もままならず、逃がせない快楽が身体の中を駆け巡る。

 

「次はここ、竿って言うんですよ。ここを思いっ切り握って、そのまま力一杯扱くと……♡」

「ん"ぉ"おぉ"ぉ"ッ!あぁ出るッ♡!射精るっ♡!射精る射精るでるでッ…ぁぁあ射精ない"ぃぃい"い"ッ♡!またでな"いのぉ"ぉぉ…っッ♡!」

 

 一物の皮を目一杯引っ張っての手淫で、急速に高まる射精欲求。遠慮皆無なアキの刺激で、耐える間もなくイリゼは射精しそうになり…しかしそれを、一物に嵌められたリングが封じて許さない。射精に至る事の出来なかったイリゼには射精直前の弾けてしまいそうな感覚と、外へ出ようとした精液が尿道で押し留められて暴れ回る苦痛だけが残され、苦しみのあまり幾度も首を振って長い髪を振り乱す。

 今のイリゼは拘束された状態での責めに加え、感覚を鋭敏にする為に目隠しまでされていた。狙い通り視界が塞がれた事で他の感覚、触覚が敏感になってしまった事に加え、見えないが故の恐怖や、何をされるか伝えられる結果その行為を想像して身体が余計興奮してしまうという状態にも陥り、イリゼは何度も絶叫を上げる。だが何度苦しみの声を上げようとも、アキの責め手は緩まない。

 

「イけなくて辛いですよね、イリゼさん。でも、安心して下さい。その分たーっぷり、イリゼさんのオチンポを刺激してあげますから」

「〜〜〜〜っッ♡!?い"ぎッ、ふぎぃいいぃいぃぃぃぃッッ♡!?」

 

 擦るのを止め、亀頭を掌で撫でた…のも束の間、アキは亀頭へ爪を立てる。そこから爪で先端を摘み、食い込ませながら左へ右へとキツく抓る。不意打ちの刺激、それも今度は神経剥き出しな場所へ爪を立てて抓るというアキの行為で抉れるような痛みが迸り、イリゼは腰が浮く程仰け反りながら激しい絶叫を響かせる。

 痛みと快楽、その両方が一気に頭へ押し寄せてきて、一物が燃えているかのような熱さと苦痛がイリゼを襲う。到底耐えられるようなものではない叫び、悶え、暴れ回らずにはいられない。

 だが、やはり身体の自由は効かない。どれだけ引っ張ろうと、力を込めようと、女神の力を抑制されている今の状態では拘束から脱する事は出来ず、むしろ半端に身体が揺れた事で、余計に爪が一物へ食い込む。

 

「痛いッ!痛い痛いいたいい"た"い"ぃ"ぃッ!あぁあ"ああ"ッ♡!あ"あ"ああ"ーーっッ♡!」

「逃げようとしても無駄ですよ?絶対に、逃がしたりなんてしないんですから」

 

 無駄だと分かっていても…否、それ以前に自分の意思など関係なく、イリゼの肢体は痛みから逃れようと暴れ狂う。そんなイリゼの一物の竿を、アキはしっかりと握る事で取り押さえ、逆の手の指五本で亀頭の縁を摘む。そこから五本全てで爪を立て、鈴口目掛けて一気に引っ掻く。

 快楽を上回る痛み。びくんびくんも捕まったまま激しく痙攣をするイリゼの一物。爪の通った痕が、今も引っ掻かれているかのようにじんじんと痛み……アキは、再び爪を縁に当てがう。イリゼが肩をびくりと揺らし、一物を掴まれていて逃げようがないのを分かっていながら、それでも腰を捩って必死に逃れようとする。されどそんなイリゼの抵抗も虚しく、もう一度爪は亀頭を引っ掻く。裂かれるような痛みが、一物を突き抜け迸る。

 

(裂けるッ♡!オチンポ抉り取られるッ♡!あ"ッ!あ"ッあ"ッあ"ッあ"ッ…ぁ──)

 

 二度、三度、四度…アキはそれを繰り返す。痛みは上乗せされるように増していき、頭の中を蹂躙する。更にあろう事か後追いで快感も響き始め、恐れが思考を支配する。責められているのはほんの一部。陰茎、それもその先端だけ。にも関わらず、頭が焼き切れてしまいそうな程の痛みと追撃の快感が侵食し続け……ふっ、とイリゼの意識は途絶える。苦痛のあまり、イリゼの意識は断絶する。…だが……

 

「イリゼさん?…あぁ、駄目じゃないですか。女神様が、こんな事で気絶なんてしてちゃ」

「……──がッ、ぁ"…ッ!?」

 

 突如無反応になったイリゼに小首を傾げたアキは、目隠しを捲りイリゼが気絶しているのを把握。すると彼女はイリゼの一物を締めるリングを操作し、ただでさえ一物の形が酷く歪になる程締め上げているそれを、更に強く締める事で無理矢理意識を引き摺り戻す。

 最早常人であれば確実に一物が引き千切れている状態。しかし生えた陰茎も女神の身体の一部という事なのか、赤黒く変色し、パンパンに腫れ上がり、今にも爆ぜてしまいそうな程グロテスクな肉棒となりながらも、千切れる事なく留まっている。即ちそれは、女神だからこそ耐えられる、女神だからこそ耐えてしまっている惨状。最早一物は痛ましいを超えて気持ちが悪いようなさまに成り果てており…それでもアキは、躊躇う事なく弄り責める。執拗に、強烈に、熱烈に責め立て続ける。

 

「やめて"ッ♡!取っ"て、取って"ぇ"ぇ"ッッ♡!」

 

 思考など碌に介さない、心からそのまま出たようなイリゼの叫び。その悲痛な絶叫は、イリゼの精神状態をそのまま示す。

 いっその事気が狂ってしまえばこの苦しみからは逃れられる…そんな事すら思うイリゼだったが、女神は肉体だけでなく精神もまた強靭。尚且つ心のどこかで「負けてはいけない、屈する訳にはいかない」と踏み留まる自分もいるが故に、狂ってしまえたらという破滅的な魅力を前にしても、寸前のところでイリゼは流されずに…或いは流れる事が出来ずにいる。

 だが悲しいかな、シェアエナジーを抑制する指輪は間接的にシェアへと干渉する機能を有している為か、精神状態への抑制を働かせる効果も組み込まれており、その抑制がある限り気が狂う事はないようになっていた。瀬戸際で必死になって堪えている、発狂の誘惑に苛まれるイリゼだったが、初めからイリゼに気が狂うなどという道はなかった。

 

「もぉ"ッ、む"り"ぃぃッ♡!ひゃめてッ♡あ"ああぁぁっッ♡!セイツっ♡!イストワールさんぅ"ぅ…ッ♡!」

 

 耐えても、叫んでも、悶えても喘いでも終わらない一物への強制射精禁止地獄に、いよいよイリゼの呂律は回らなくなる。目隠しがぴったりと張り付きぐしょぐしょになる程泣き叫ぶイリゼの精神は狂う事なく極限状態にまで追い詰められ、遂にイリゼは助けを求める。姉の名を、悲痛の面持ちで必死に呼ぶ。

 情けなく助けを求める姿を晒すなど、女神にとっては恥。しかしここまでの事を思えば、助けを求めてしまうのも仕方のない事。されどそれを、アキは許さない。こうまでイリゼを追い詰めたアキ自身が、イリゼの言葉に不快感を示す。

 

「どうして今、家族の名前を出すんですか?ここで言っても届く訳ない事は、分かっていますよね?」

 

 竿を強く握り締めたまま、詰問するように言うアキだったが、イリゼにはまるで聞こえておらず、同じように再び言う。それを聞いたアキは、更に不愉快そうな表情を浮かべ…ベット横の台から、注射器を一本手に取る。目隠しされているイリゼがアキの動きを全く把握する事が出来ない中、アキは手にした注射器をイリゼの左の乳首へと当てがい、刺して薬液を流し込む。

 

「ひゃぐ…ッ!?い"ッ、あひ…ッ♡!?」

「目隠しをされていると、こういう事もいつされるか分かりませんよね。でも、安心してくれていいですよ。今何をされたのか…それは、すぐに分かりますから」

 

 注射針による鋭い痛みにイリゼがびくりと震える中、アキは段々と言う。安心してくれていいと彼女は言うが…当然、安心など出来る訳がない。一体何をされたのか…把握出来たのは鋭い痛みだけで、それが注射器である事も、薬液を注入されたという事も全く分からないイリゼはただ身構える、或いは恐れる事しか出来ず…だがすぐに、何をされたのか理解する。理解、させられる。

 

「…ぅ、え…?…あ、あ…ああぁあぁぁッ!?あッ、かゆッ、かゆいぃぃいいいいぃッ!」

 

 乳首の内から湧き上がる、猛烈な痒み。痒い、掻きたい、掻かずにはいられない…そんな思考が一瞬の内に駆け巡り、消耗が全身を支配する。

 しかしイリゼは拘束されたまま。どんなに力を込めても手はまるで乳首に近付かず、脚とて碌に曲がらない。四肢をベットに繋がれている為身体の向きも変えられず、うつ伏せになって乳首を擦り付ける事も出来ない。瞬く間に膨らみ猛威を払う痒み。されどイリゼは、文字通り痒みに手も足も出ない。

 

「痒いッ!痒い痒い痒い痒いかゆい"ぃ"ぃ"ぃぃッ!何これッ!?あ"ッ、ぅ"ああああぁっッ!」

「イリゼさん、その事にばかり気を取られていていいんですか?」

「う"ぎぃ"ぃいぃッ♡!?ひッ、オチンポダメッ!穴広げるのダメぇええぇぇッッ!」

 

 乳房を、乳首を四方八方に躍動させなからイリゼは暴れる。どれだけ胸を揺らそうと乳首は空を切るだけだが、微かな刺激でもいいから欲しいとイリゼは胸を振りたくる。

 そんなイリゼの苦悩など知った事ではないとばかりに、アキはイリゼへの責めを再開。しっかりと竿を持ったまま、イリゼの鈴口へと爪を立ててぐりぐりと動かす。穿くるようにして、鈴口を広げる。苦痛からか、それとも射精を求める為か、アキが爪を離した後も鈴口はひくひくと収縮を繰り返し、その様子を暫し眺めた後に再びアキは爪で弄る。

 

「ここ、感じますよね。先端も、鈴口も、カリ首も…全部、責められると凄く苦しくて、でも気持ち良いですよね♡?」

「はぎゅぅ"ううぅぅッ♡!うぎッ、ふひぃいぃぃぃぃッッ♡!い"たい"ぃぃッ!痒いぃ"ぃ"ッ!無理ッ、ムリなのぉぉッ!助けてぇぇえぇぇっッ!」

「…駄目ですよ、助けてなんて言っちゃ。イリゼさんは女神なんですから、強くて憧れられる存在なんですから、そんな事を言っちゃ、駄目なんです」

「そんな事ッ、言われてもぉぉ"ッ!…ぅあッ、ひぃッ!?や、やだっ、待って待っ…あ"あ"あぁぁッ!?はッ、はッ…ひぁああぁぁああぁぁっッ!」

 

 掻き、摘み、擦り上げてと亀頭を満遍なく責めるアキ。当然その間も一物は締め上げられたまま、射精は出来ないままで、乳首の猛烈な痒みも消えない。重なるばかりの苦しみにイリゼは悶え、情けないと思う余裕すらなく助けてと悲鳴を響かせてしまう。

 その直後、途端にまたアキは不愉快そうな顔になる。淡々とした声で、理不尽な…しかしどこか異様な熱を感じる主張をイリゼへと告げ、もう一方の乳首にも注射を行う。一本目の影響で身体が反応し易くなっているのか、すぐに二本目も効果が表れ、両の乳首へ同時に痒みが襲い掛かる。感じる痒みは、辛さも、丁度二倍…なんてものではない。

 

「ふぅぅぅぅッ♡!ふッ、お"ッ、くぁぁッ…ぅ"ぅぅぅぅううぅっっ♡!(耐えなきゃ、耐えなきゃ…じゃなきゃ、もっと……)」

 

 一度目は分からなかったが、二度目の注射とそれによる痒みの追加で、イリゼも理解する。アキの中で、気に食わない言葉があったのだと。しかし今のイリゼには、自分の言葉とアキの反応、それぞれを詳細に思い出して分析するような余裕も思考力もなく、どの言葉が不味かったのか…いや、そもそも自分がなんと言ったのかすらよく分からない。故に歯を食い縛り、手の指も足の指も力一杯握り締め、既にぼろぼろな気力を掻き集めてイリゼは堪えようとする。口を噤み、何も言わない事でこれ以上されないようにする。

 しかしそれは、あまりにも過酷で、あまりにも困難だった。そもそも注射をされる以前から、限界を超え助けを求めてしまうような状態であり、そこから両乳首に激烈な痒みまで生じたとなれば、当然耐えられる筈などない。必死の抵抗もものの十数秒で瓦解し、再びイリゼの口からは悲鳴が零れる。

 

「ん"ぉ"ひッ!あぎッ♡!ぅぎゅぅううぅ"ぅ"ッ♡!助けてッ、助けて"ぇ"ぇ"ッ!痒いぃぃ"ッ、オチンポ辛いの"ぉ"ぉ"お"ぉっッ♡!」

「また言って…まだお仕置きが足りないんですか?」

「ひぃぃッ!やだっ、やだぁ"ぁぁッ!あぁやめてッ、刺さないでぇええぇッ!痒くしない"でぇ"ぇぇぇぇッ♡!」

 

 思考もままならないイリゼは言葉を考え選ぶ事など到底出来ず、感情や衝動がそのまま声になって発される。自分でもよく分からない内に何度も助けてと言い、家族や信頼する友の名を言ってしまう。

 今のイリゼが限界を超えている、最早気力や強靭さではどうにもならない状態である事は、誰の目にも明白。しかしそれでもアキが許す事はない。腋、臍、足の裏と、イリゼが言う度に薬液の注射を行い、痒み責めを広げていく。無理矢理射精を封じた一物への責めも手を緩めず、今や苦痛でしかない性の刺激を与え続ける。

 目が見えない、身体も碌に動かせない、そんな中で高まり続ける痛みと痒みと射精欲求。最早常人なら発狂を超えショック死しそうな程の責め苦だったが…それでも尚、イリゼが壊れる事はない。頭と心が、壊れてはくれない。

 

「痒い痒い痒い痒いぃぃいぃッ!触ってぇッ、さわ"って"よぉお"ぉ"お"ぉぉッッ♡!」

「もう十分触っていますよ?もっと触ってほしいんですか?」

「違う"の"ぉ"ぉッ!オチンポじゃないの"ぉ"ッ!乳首っ、ちくび触って"ぇぇッ!乳首っ、腋…ぁああ後全部ッ!痒いとこ全部ぅうぅぅう"う"ぅ"ッ♡!」

 

 ベットの上で何度も身体を反り返らせ、イリゼは身体を跳ねさせる。微かでも刺激が欲しくて、同時に今の自分に出来る惨めながらも最大の主張方法として、何度も身体を跳ねさせ揺らす。痒い、触ってほしいと喉を潰さんばかりに叫ぶ。

 

「はぁ…仕方ないですね。では……」

「ほッひょぉ"お"おおぉぉお"ぉ"ぉっッ♡!?はァァッ、あっ、あはぁああぁあんンッッ♡!」

 

 そんなイリゼの懇願が漸く通じたのか、アキは一物から手を離す。一瞬また、更に薬液を身体のどこかへ注入されるのかと恐れるイリゼだったが、予想に反して針の痛みはやってこない。何も持つ事なく、アキは片手をイリゼの乳首へと近付け…次の瞬間、乳首を弾く。弾かれた瞬間、イリゼの身体は手首足首を拘束された状態の限界まで仰け反り、舌を突き出して絶叫を上げる。何とも間抜けな…しかし歓喜に満ちた悲鳴を部屋に響かせる。

 それは、想像を遥かに超える快感だった。頭の中が弾けるような、思考回路が吹き飛ぶような多幸感だった。痒い場所に刺激を得られる…たったそれだけの事ながら、想像絶する程の痒みに苛まれ続けた末の刺激はどうしようもなく鮮烈で、気持ち良さのあまりイリゼは潮を吹いていた。

 本当に、本当に気持ちの良い快感。しかし弾かれたのは、乳首…それも片方だけ。他の部位は依然痒いままであり、その乳首もすぐに痒みがぶり返す。

 

「はひッ♡!ひぎゅいッ♡!つ、次っ!次はっ♡!?」

「次?何を言ってるんですか?イリゼさんがどうしても触ってほしそうだったから一度触れただけで、次なんてありませんよ?」

「そんなッ♡!?触ってッ、触ってよ"ぉ"ぉ"ッ♡!痒い"ッ、かゆ"い"ッ、ずっとか"ゆ"い"のぉ"お"お"ぉぉ"ッ♡!むりムリ痒い痒い痒いぃいいぃぃ"い"ぃ"ぃ"ッッ♡!」

 

 期待が一瞬で裏返り、絶望となって押し潰す。なまじ期待した分、余計に『次などない』という言葉がイリゼの心に突き刺さる。ほんの一瞬、ほんの一弾きとはいえ、痒みから解放してくれる甘美な刺激を味わってしまったばっかりに、余計に欲求を抑えられない。

 そこからのイリゼは、最早獣だった。ただ刺激を求めるだけの、無様で哀れな獣。絶叫しながら滅茶苦茶に暴れ、拘束具を鳴らし、与えられる事のない刺激と解放以外の凡ゆる思考が頭の中から吹き飛んだ、気高い女神とはかけ離れた姿。そしてそんなイリゼへ更に、心を抉り取るように尚もアキは一物を…一物だけを、ただ責める。

 

「イリゼさん、分かりますか?ずーっと、ずーっと出られないままの精液が、ここで溜まっているんですよ?あぁ、本当に辛そうですね…こんなにも破裂しそうなのに、一滴も出す事が出来ないだなんて…」

「んぎひぃ"い"ぃぃッっ♡!?やめ"ッ、あ"ッ、ァああああああぁぁあぁッッ♡!!」

 

 丹念に、入念に、執拗に亀頭を撫で、竿を扱く。かと思えば突然爪を立て、目一杯の力で握り、リングによる無理な締め付けで極度に細くなった部分から強引に一物を折ろうとする。そうして散々攻め立てた上で、一度両手を離し、リングより下…今にも弾け飛んでしまいそうな程膨れ上がった尿道を、指先で続く。みっちり詰まった精液を、上と下の両側へ押す。行き場のないまま溜まり続けている、どこへも出す事が出来ず濃縮され続ける精液が圧迫により尿道で蠢き、もう何度目か分からないイリゼの絶叫が部屋に響く。一物などはもう震えっ放しで、何をしてももう逆に反応が変わらなかった。

 だがそれも、一物だけを見た場合の事。イリゼの悲鳴は、絶叫は止まず…気が狂いそうな苦痛に、慣れる事も叶わない。

 

「かゆひッ♡!かゆ"ぃ"の"ぉぉ"ッ!さわってッ、さ"わッ"て"よぉぉ"ぉ"お"っッ♡!」

「…なら、国を渡してくれますか?渡してくれるなら、好きなだけ掻いてあげますよ?」

「そッ…れ、は…それ、は…出来ない…それ、だけっ…はぁぁ……っ!」

「でも、痒いんですよね?オチンポも辛いんですよね?ほら…こっちも、射精したいでしょう?もう辛いのは嫌でしょう?」

「ぐびゅぅッ♡!?へっ、ぁ、ぅああ…ッ♡!あ、ああ、あああ"あ"……っっ♡!」

「渡して、くれますよね?国を、渡して、楽になっちゃえばいいんですよ?」

「……で、き…なぃぃ…ッ!くにっ、は…渡さ、ないぃ……ッ!」

 

 顔を近付け、耳元で囁くアキ。今の極限状態にあるイリゼにとってはただの囁きすらも背筋にぞくりとした感覚が這い回る程の刺激であり、大きく肩を震わせる。しかしそんな反応を…今にも全身が砕け散ってしまいそうな程の姿を晒しながらも、国を渡す事だけは出来ないと、どこにあったのかも分からない気力を掻き集めてアキの言葉に言い返す。ならば、とアキは亀頭を揉むように優しく撫でながら、逆の手で裏筋を擽るという、ここに来ての甘く蕩けるような快楽責めを一物へと仕掛けるが、情けない顔と品性の消え去った嬌声を上げながらもイリゼは断固として譲らない。

 どれだけ追い詰められようと、無様を晒そうと、女神としての『思い』だけは屈しない。そんなイリゼをアキは見つめ、小さく息を吐き…イリゼの口に、台から手にしたボールギャグを当てがう。

 

「ふぐ……ッ!?」

「どうやら、これでもまだ無理みたいですね。ならこれ以上言っても無駄ですし、今は諦めます。…イリゼさんも、どうせ断るんですから喋れなくなっても問題ないですよね」

「ほごぉ…ッ!?ぁ"ッ、ふぁッ、ふぁぶひ…ん"ごぉ"ぉぉ"ぉ"ォ"ォォッッ♡!」

 

 しっかりと取り付けられ、外れなくなったボールギャグ。それがある限り、イリゼは『言葉』をアキヘ伝わる形で発する事が出来ない。今後何があっても、どれだけ辛く苦しくとも、射精がしたくてしたくて、胸や腋や臍や足裏が痒くて痒くて仕方なくても…もう何も、懇願出来ない。その事実にイリゼは頭の中が真っ白になり、泡を食って声を上げようとするが、既にイリゼの言葉は意味を成さず、直後に再開された一物への責めでそれすらもくぐもった呻きへと成り果てる。

 当然の様に続く拷問。最早屈する事も出来ない、快楽と苦痛ともどかしさの地獄。気絶も発狂も、何一つとして許されない事が、如何に恐ろしく残酷であるのか…それを理解したところで何の意味もなく、ただひたすらにイリゼは責められ続け、言葉にならない声で絶叫し続けた。今のイリゼにはもう、絶叫する事しか出来なかった。

 

 

*

 

 

 ボールギャグにより言葉さえ、懇願や屈服さえ封じられてから、数時間が経過した。アキはロボットや玩具を用いる事で、自身が休憩している間もずっとイリゼを責め続けた。

 それをアキが止めたのは、イリゼの反応が殆ど見られなくなってから。そこまでの状態に至って、漸くアキは手を止める。

 

「調子はどうですか?イリゼさん」

 

 訊くまでもなさそうだと思いつつも、問い掛けるアキ。何時間もの責め苦の末、叫び続け暴れ続けたイリゼは息も絶え絶えになっており、目隠しも緩んで片目だけが軽く見えていた。しかし外れかけた目隠しから覗くイリゼの瞳に意思の光は殆ど灯っておらず、視線もただぼうっと天井を見つめている状態。涙に鼻水、それに涎で顔はぐしょぐしょに濡れており、全身も余すところなく汗だらけ。何より酷いのは陰茎で、異様な程膨れ上がった陰茎は今や壊死しているが如き色合いとなっていた。リングで締め上げ、射精を封じているにも関わらず、漏れ出た精液が白濁とした筋を裏筋に作っていた。

 そのイリゼから目隠しとボールギャグを外し、リングの締め付けも緩めて…といっても射精出来る程ではなく、多少痛みが緩和される程度にだが…アキは尋ねる。ぱくぱくと口を微かに動かすイリゼ…その顔へと、耳を近付ける。

 

「…さなぃ…わら、さ…なぃ……」

 

 聞こえてきたのは、今にも死にそうなか弱い声。もう完全に女神の見る影もない、蚊の鳴くような声。呂律も回っておらず、譫言の様にイリゼは同じ言葉を繰り返しており…だがそれは、懇願の言葉でも、屈服の言葉でもなかった。渡さないという、一貫したイリゼの…女神の言葉だった。

 

「本当に、呆れる位イリゼさんは強情ですね。…でも…あぁ、でも…それでこそ、イリゼさんです…♡」

 

 怒る事なく、不愉快そうにする事もなく、それどころか頬に手を当て、恍惚とした表情を浮かべるアキ。その声にも悦びの色が籠もっており…しかしアキは自らを落ち着かせるようにゆっくりと息を吐くと、改めてイリゼに言う。

 

「…分かりました。なら、別の条件を出す事にします」

「…わた、さ…ぁぃ…わぁさ、ぁい……」

「イリゼさん、私は条件を変えると言っているんですよ?ちゃんと話を、聞いてくれますよね?」

「…ぁ…ひ……ッ…!」

 

 全く聞こえていない様子のイリゼに対し、アキは顔を顰め、それから秘部へ…一物への責めを開始して以降は全く触っていなかった女性器の割れ目へ、自らの一物を触れさせる。亀頭で割れ目を上下に擦る。

 次の瞬間、ほんの少し戻る感情。それは恐怖のものだったが、反応が返ってきた事に対してアキは再び小さく笑う。そのまま続ける事で先端に感じる甘い快感を少しの間楽しんだ後、今一度視線を顔へと向ける。

 

「一回しか言いませんから、聞き逃さないで下さいね?いいですか?」

 

 言うのは一度のみ。その言葉で、イリゼへ自身を見つめさせる。そしてたっぷりと間を開けた後、見つめ返してアキは言った。

 

「これから私は、もう敬語で話すのを止めて、イリゼさんの事も『イリゼちゃん』と呼びます。ですからイリゼさんも、これからは私に対して、友達と接するように話して下さい。そうしたら、お望み通り…射精を、させてあげます」

「…ぁ、え……?」

 

 満を持するように、溜めを作った後の言葉。アキからの、イリゼへの新たな要求。一度しか言わないという前置きを受け、一字一句逃さない意識で聞いていたイリゼは、正しくその要求を聞き取り、把握し……しかし次にイリゼが浮かべたのは、ぽかんとした表情だった。

 だがそれも、当然の事。国を渡せという最大級の、故に絶対に応じる事は出来ない要求の代わりとして挙げられるのだから、さぞや困難な、無理難題な事なのだろうとイリゼは思っており、普通ならば誰もが同様にそう考える。しかし実際にアキが口にしたのは、要求した内容は、想像からはあまりにかけ離れたものだった。あまりにも遠過ぎて、国を渡す代わりとしてはあまりにも軽過ぎて、思わずイリゼは自分の耳を、意識を疑ってしまった。

 いっそ拍子抜けな程の、アキの要求。されど、アキは本気。本気でアキは、イリゼに接し方の変更を求めている。

 

(どういう、事…?何かの術の条件を満たそうとしてる…?それとも単に、私を油断させようとしている……?)

 

 当然ながら、イリゼはその要求を素直には受け入れられない。要求を飲み、言われた通りにする事自体は至って簡単だが、だからこそ怪しいと思ってしまう。友達の様に接する事が、アキにとって何かしらの形で有利に働くか、友好関係を築こうとしていると思えなくもない(今の状態やこれまでの事を思えば今更過ぎるが)要求で、警戒心を薄れさせようとしているのではないか…と、何か裏の企みがある想定での思考ばかりが浮かんでいく。その結果、すぐに答える事が出来ず…しかしアキは、イリゼの回答をゆっくりと待つつもりなどなかった。

 

「答えないんですか?返事がないなら続けますね」

「ぁ、ま、まって…!それでいい…!それでいいから…っ!」

「…続けていいんです?」

「ち、違っ……!」

 

 首を横に曲げ、責めを再開してもいいのかと尋ねるアキに、イリゼは泡を食ってそうではないと返す。もうずっと、自分に耐えるだけの体力などない。完全に尽きたまま、何も出来ず責められ続けた。そこから漸く解放されそうだというのに、ちょっとした認識の食い違いで希望が絶たれては敵わないと、必死な思いでアキの誤解を解こうとする。

 だが、イリゼはすぐに気が付いた。アキが、頬をひくつかせている事に。アキはそういう意味ではないと分かっていて、その上で自身をからかったのだという事に。

 

「……っ…今、わざと…!」

「ふふっ、この位の冗談、友達なら普通…だよね?」

「…そ、れは……」

「…普通じゃなかった?」

「…そういうの、悪い冗談…って言うんだよ……」

 

 また首を傾けるアキに対し、どう答えたものかと迷うイリゼ。するとアキは、今度は目を瞬かせ…冗談ではなく、本当に自分の認識の方が間違っているのだろうか、とばかりの表情を浮かべて再び訊く。要求…というより宣言通り、敬語ではない言葉遣いで、イリゼに尋ねる。

 全く読めないアキの意図。しかしここでアキの機嫌を損ねる訳にはいかないという思考に、了承した以上反故にするのは…という根の実直さが手伝う事で、若干視線を逸らしながらもイリゼはアキの問いに返す。肯定も否定もせず、しかしからかわれた事への不満は表す言葉選びで、アキへと返答する。

 

「ふぅん、そっか…悪い冗談か…でもこれを、イリゼちゃんは『冗談』として受け取ってくれるんだね。良かった」

「…冗談って言ったのは、アキ本人…だし…」

「まあ、それもそうだけど。さてと、じゃあ次はこれで……」

「……──ッ!?」

 

 にこりと笑うアキに、イリゼの疑念は募るばかり。それを知ってか知らずか、アキは軽い調子で言葉を続け…また一つ、道具を隣の台から取る。新たな注射器を、その手で持つ。

 細く鋭い針。それを見た瞬間、イリゼは理解した。これまで自分を散々苦しめてきた痒み、それを発生させる薬液か何かを注入していたのは注射器だと。痒みは、注射器によってもたらされていたのだと。それを理解すると共に恐怖が押し寄せイリゼは顔を引き攣らせるが、落ち着くようにアキは言う。

 

「安心して、イリゼちゃん。これは痒くなる薬でも媚薬でもなくて、ただの疲れが吹き飛ぶ薬だから」

「疲れが、吹き飛ぶ……?」

「うん。本当にそれだけだから、これ以上の説明もないし…早速使うね」

 

 言うが早いか、アキはイリゼの返答も聞かずに注射針を腕へと刺す。拘束に加え疲労し切ったイリゼは何も抵抗出来ず、不安を駆り立てられながらも薬液が注入されていく様子をただただ見つめる。そしてアキが針を腕から抜き、少ししたところで、薬の効果が表れ始める。

 

(……っ…確かに、これ…なんだか疲労が消えていくような…)

 

 果たしてそれが『回復』なのか、それとも疲れを感じられなくなっているだけなのかは分からない。ただ何れにせよ、それまでは酷く重かった…自分のものではないようにすら感じていた身体に、段々と力が入るようになり……

 

「……あ…あ、ぁ…ああ…ああああああ痒いぃいいいいぃぃいいッッ!」

 

 イリゼは、絶叫する。疲労が薄れると共に戻ってきた、疲労し切ったが故に感じなくなっていた痒みがぶり返すように迸り、再びイリゼは暴れ悶える。

 

「痒いッ!痒い痒い痒い痒い"ぃ"ぃ"ぃぃッ♡!かゆ"い"ッ、かゆいの"ぉ"おぉ"ぉ"お"ッ♡!」

「うん、待ってねイリゼちゃん。約束通り射精させてあげるし、今から掻いてもあげるけど、まだ準備が…って、あ。…ごめんねイリゼちゃん、よく考えたら先に準備して、その後薬を打ってあげた方が良かったね」

 

 拘束具を激しく鳴らしてイリゼが絶叫を上げる中、アキはホースに繋がった円筒状の機械をイリゼの一物に取り付けようとする。しかしイリゼが暴れている為中々上手くいかず、アキは落ち着くように言おうとして、そこで順番を逆にするべきだったと気付いて反省。それから何とかイリゼの一物を機械へと嵌め込み、射精を封じるリングへ触れる。

 その様子は、イリゼも見ていた。痒みに悶えながらも、ずっと待ち侘びていた射精が漸く出来るのだと、一心不乱に見つめていた。限界を超えて張り詰めた、見るも無惨な状態となった一物。それが半ばまで機械に包まれ…遂に、その時は訪れた。

 

「じゃあ…思う存分射精していいよ、イリゼちゃん」

「……──あ…あ、あ…ああっ、あ…ぁあ…ああぁ…ああああぁあひぃいいいいいいいいぃぃぃぃいいッッ♡♡!!」

 

 片手で機械を持ったまま、一物を締め上げるリングの表面へ指を這わせたアキ。するとたったそれだけで、これまでどんなにイリゼが暴れようとも外れなかった、どれだけ陰茎が怒張し、張り詰め、精液が押し寄せてこようと一切その締め付けが緩む事のなかった縛めが、いとも容易く力を失う。いっそ呆気ない位に、あっさりと射精禁止から一物を解き放つ。

 あまりに強く、そして長く締め上げられていたからか、すぐに一物が元に戻る事はなかった。リングの拘束力がなくなってからも、歪な瓢箪の様な形となったままで…しかし次第に震え出す。中で何かが暴れ狂っているように、爆ぜる直前の容器の様に、異常な程に震え出し…次の瞬間、一物は決壊する。目一杯捻った蛇口が如く、猛烈な勢いで精液が噴き出る。

 

「あ"ッ、お"ッ、ん"ぉ"ほぉ"お"お"お"お"ぉッ♡!ひぎゅ"、ぅぐひぃいい"ぃ"いぃ"ッ♡!オ"ッ♡オチンポっ、止まらな"ッ、あああああ"あ"ーーーーッッ♡♡!」

 

 何度も下から突き上げられているかのように跳ねて弓なりになる背中と腰。びゅくんっ、びゅくんっと常軌を逸した量の精液が噴き出し続け、射精の勢いで一物は暴れ回る。

 しかし精液が撒き散らされる事はない。イリゼの一物を包む円筒状の機械はアキの操作によって根元まで陰茎を覆い隠し、噴出する精液を駆動音と共に吸い上げていく。

 そしてその吸引は、一物への新たな刺激となる。ずっと封じられ続けていた射精、頭が焼き切れてしまいそうな程の圧倒的快楽…その真っ只中で、待ちに待った射精でこれ以上なく敏感となった一物を吸引が更に刺激していき、一層の快楽と射精へ有無を言わさずイリゼを誘う。

 

「物凄い射精だね、イリゼちゃん。どう、気持ち良い?気持ち良過ぎて、何も考えられなくなっちゃいそう?」

「はーッ♡はーッ♡ま、まだ射精るッ♡!オチンポっ、感覚ッ、おかしくな"る"ぅぅッ♡♡!」

「まだ射精るんだ、女神様って射精も凄いんだね。…けど、忘れてない?それとも、もしかして忘れちゃった?私、言ったよね?射精させてあげるだけじゃなくて、掻いてもあげる…って」

 

 出しても出してもまだ出る精液の怒涛の勢いに、自らの射精にイリゼは圧倒される。目を見開き、無様に歪んだ顔から舌を突き出し、腰も一物も水を出したまま手放したホースが如く暴れ狂う。

 待ち望んだ事とはいえ、あまりに強烈過ぎる射精。一転しての射精地獄に陥るイリゼを、しかしアキは嬉しそうに見つめる。そして悦びを帯びた声でイリゼに呼び掛けたかと思えば、今度は上半身へ自身の両手を近付けてくる。その手が目指す先は乳首。痒くて痒くて堪らない…だが今触れられれば、どうなってしまうか分からない二つの突起。

 

「ぴぁッ♡!?ま、待ってッ♡!待って待ってまってまッ……」

「──えい♡」

「ん"にょほォ"オ"オ"ォ"ぉ"ぉ"ぉッ♡♡!!?」

 

 絶え間ない射精で紅潮した顔から血の気が引き、赤なのか青なのかよく分からない状態となる中、イリゼの懇願も虚しく、アキは両手で左右それぞれの乳首を摘む。摘んで、左右同時に扱き上げる。

 その瞬間迸る、電撃が背中を貫いたかのような快楽。どれだけ泣き叫んでも解消される事のなかった、触れる事も叶わなかった乳首が揃って扱かれ、意識も思考も吹き飛んでしまいそうになる程の快感と悦楽に身体が包まれ満たされる。あまりに気持ち良く、あまりに心地良く、だがその想像を絶する快楽にイリゼは目を剥き絶叫する。

 

「やっとオチンポイけて、痒いところも掻いてもらえるんだもん。遠慮せず、たっぷりと味わって…ね♡」

「凄過ぎる"ぅ"う"う"ぅぅッ♡!これ"ッ、すごす"き"ッ、ん"ほぉお"お"ぉ"ぉぉ"ッ♡!む"ぎゅ"オ"ほ"ぉ"おぉお"ぉ"ぉ"っッ♡♡!」

 

 ちゅこちゅこと乳首を指で挟んだまま上下に擦り、容赦はしないと…今度は快楽を封じるのではなく、与える方向で畳み掛けると宣言するアキ。その声を掻き消さんばかりに、イリゼは更に叫びを上げる。身体は仰け反ったまま、顎も上がり過ぎて突き出した舌がベットへ触れてしまいそうになる程反り返りながら、駆け巡り轟く快楽に叫ぶ。掻かれる気持ち良さで押し出されるように、やっと治まっていた精液が再び亀頭から噴き出る。

 ただひたすらに感じる、気持ち良いという感覚。焼け付くような、快楽の奔流。しかし、こんなものでは終わらない。アキは、この程度では終わらせない。

 

「ねぇイリゼちゃん、これで満足…な訳ないよね?まだまだ乳首、痒いよね?さらに痒いのは、ここだけじゃないよね?だから……」

 

 一頻り乳首を擦ったところで、一度アキは手を離す。すると途端に痒みがぶり返し、戻ってきた激しい痒みでイリゼはまた悲鳴を上げる。掻かれても掻かれなくても、結局イリゼはさけんでしまう。

 しかしアキに再度の放置を行うようなつもりなどなく、彼女は置いておいた端末を操作。それによりベットの左右へロボットが訪れ、アームをイリゼに向けて伸ばす。

 アームが保持しているのはブラシ。それを備えたアームがイリゼに、イリゼの腋や足裏、臍に近付き、触れる。触れて、高速回転をし始める。

 

「あ"はぁああ"あ"ぁ"ぁ"あぁッ♡!?あ"ッ、はッ"、あははははははははははははははッ!ひッ、くすッ、くすぐッた…ぃ"ひひひひははははははははははッ!あははははははははははッッ♡!」

 

 毛先が細かく、硬過ぎず柔ら過ぎずの絶妙な剛性を持ったブラシが、これまた絶妙な速度で回転しながら身体を擦り、絶え間なく刺激を与えてくる。乳首以外の痒かった場所、その全てを一編に掻き回し、痒みからイリゼを解き放つ。

 されど与えられるのは気持ち良さだけではない。元々擽りに弱い場所を掻かれた事で、途端にイリゼは笑ってしまう。痒みからの解放と引き換えに、押し寄せるような擽ったさが襲い掛かる。一瞬耐えようとしたイリゼだったが、散々痒い状態で放置された結果、どの部位も通常あり得ない程敏感になっており、耐える事など到底出来よう筈もなかった。

 

「あ"ははははははッ♡!おかしくひひひひッ!お"ッ、かしくなるぅ"うぅぅははははひひひひひひッッ♡!」

「大丈夫、ここまでだってずっと苦しかった筈だけど、イリゼちゃんはおかしくなんてなってないでしょ?だからそんな心配はしないで、もっと気持ち良くなろ?」

「む"り"ぃぃぃぃいいぃいッ♡!い"ッ、いきッ、息出来なひひひひふふぁははははぁぁッ♡!」

 

 操作を終え、端末を置いたアキは、再びイリゼの乳首を両手で擦る。親指と人差し指で挟んで擦りながら、残りの指でイリゼの胸を揉んで愉しむ。

 アキの言う通り、今もまだ指輪による精神状態への抑制は続いている為、イリゼの気が狂う心配はなかった。たとえどれだけ追い詰められても、その機能と、イリゼ自身の強靭な精神力があれば大丈夫だとアキは見込んでいた。しかし大丈夫と言われても、何も楽になったりはしない。想像絶する擽ったさに笑いが止まらず、快楽による悲鳴も合わさり、イリゼは呼吸もままならない。息が続かず、声が出なくなり、一瞬気が遠くなる事が何度もあったが、押し寄せる刺激はすぐさまイリゼの意識を引き摺り戻し、彼女の事を逃さない。

 

「おひひひひひひまた出るッ♡!ま"たッ、オチンポっ、吸い出され"るぅ"ううううぅ"ぅ"っッ♡!」

「そういう時、なんて言うんだっけ?」

「ひゅぐぅ♡!?」

「覚えてるよね?ほら、なんて言うだっけ?」

「ぁ"、イ"ッ…イくっ♡!イくぅうぅぅ"う"うぅぅッ♡!」

 

 掻かれている間、擽ったさに苛まれている間も、一物への吸引は止まらぬまま。気が触れそうな程痒い場所を纏めて掻かれる快感はこれまた信じられない程に凄まじく、押し寄せる擽ったさで身体は弛緩し、何度射精しようとも瞬く間にイリゼは次の射精を迎えてしまう。

 そうしてまた射精しそうなイリゼへ、アキは囁く。それと共に、親指で乳首を乳房へと押し込み、そのままぐりぐりと乳首を揺らす。この時のイリゼはもう、今自分がどうなっているのかも、会話の意味をまともに理解する事も既に出来ず…半ば反射的に、教えられた通りの事を言っていた。言いながら腰を突き上げ、機械に向けて射精をしていた。

 

「あひひあははははッ♡!イくッ♡!イくイくイ"ッく"ぅぅッ♡!ふひひひひひひひひひひッッ♡♡!」

 

 笑いながら射精する。射精しながら身を捩り笑う。言葉だけならさぞや幸福そうにも思えるが、実際のところはどこからどう見ても狂気的。実際際限なく気持ち良さが雪崩れ込んできてはいたが、擽ったさもまた青天井。薬によって一時は疲れを感じなくなっていた(感覚が麻痺しただけかもしれないが)イリゼもあっという間にまた削り取られ、快楽と苦しさが同時に暴れ狂う。一物どころか、全身が爆ぜてしまいそうな感覚にイリゼは苛まれる。

 

「あぁ、ぐちゃぐちゃによがるイリゼちゃんも素敵…♡今も必死に耐えてるんだよね…?耐えようとしてるんだよね…?でも耐えられなくて、こんなに情けない顔で喘いじゃってるんだよね…♡」

「とめへへへへへへッ♡!とッ、とめ"っ、ぬぁうひぃいいぃぃぃぃいぃッ♡!ひははははぅ"お"ォ"っほぉ"おおぉぉっッ♡!」

 

 目一杯充血して真っ赤になり、これ以上ない程勃った乳首を扱き、乳房の感触を堪能しながら、うっとりとした顔でアキはイリゼを見つめる。喘ぎ、笑い、悶えて身体をびくつかせるイリゼに気にする余裕などなかったが、アキの視線は熱を帯びる。そしてアキはイリゼの片脚を跨ぐような形でベットに乗り…自らの一物、徹底的に射精封じをされ続けたイリゼのそれには遠く及ばないものの、興奮を溜め込んだが如くパンパンに膨れ上がり、先走りをだらだらと垂らす自分の陰茎を、イリゼの大腿へと押し付ける。押し付け、自身の下腹部と挟み込み、腰を振って擦り付ける。汗によってじっとりと濡れた滑らかな太腿と、若い女性らしいハリのある下腹部に挟まれたアキの陰茎はビクビクと脈動をし、更に鈴口から先走りを漏らす。

 

「ふひゃぁ♡イリゼちゃんの太腿っ、すべすべでむにむにで気持ち良いぃ♡ほら、イリゼちゃんも分かるでしょ?私のオチンポも、ずーっと興奮しっ放しだったんだよ♡?」

「イ"ッく♡イく"の"とま"らなぃ"いぃ"ぃ"いいいいぃ"ッ♡!頭はじける"ッ、全身沸騰する"の"ほぉ"オ"オ"ひひひひひひぅあひぃぃ"ッ♡あ"ーッ♡!あ"ぁ"ーーっッ♡♡!」

 

 脚に向けてアキは腰をグラインドさせ、ぐりぐりずりゅずりゅと擦り回す。アキの顔は悦びで蕩け…しかしやはり、イリゼには全く聞こえていない。イリゼもひたすら叫ぶばかりで…されどアキは、それを気にしていなかった。アキもアキでイリゼの反応が見えておらず、イリゼの身体を堪能している今この時と、脚がどんどん外開きになってしまう程の甘い快楽に酔い知れていた。

 片や痛みと痒みと射精出来ない苦しみから解放され、代わりに逃れられない快楽と擽ったさの地獄の中で喘ぎ叫び続ける女神。片やその惨状を作り上げながらもよがる女神の姿に酔い痴れ、欲求のままに腰を振る少女。異常だとしか言いようのない光景の中、二人の一物は目一杯跳ね…白濁液が、迸る。

 

「イ"ぃ"ッく"ぅ"ぅ"ううぅううぅぅひひひひははははははははははぁぁ"ァ"う"ひィ"いいぃぃぃぃいい"い"ぃ"いぃ"ッ♡♡!!」

「あはぁイくっ♡イっくぅ♡!私のガチガチオチンポイリゼちゃんの太腿に擦り付けながらっ♡イき狂ってるイリゼちゃんをオカズにしてイくぅぅぅぅううううっッ♡♡!」

 

 もう何度達したか、どれだけの精液を吐き出したか分からない程に射精しているにも関わらず、今一度またイリゼの一物からは勢い良く精液が噴き出し、一物を揺らし、吐き出された精液は機械に吸われて消えていく。笑っているのか喘いでいるのかそれとも悲鳴を上げているのか、それすら分からない声で叫びながら、イリゼは拘束具が手足に食い込む程にまでその肢体を仰け反らせる。

 それは正に快楽地獄、至福とはかけ離れた快楽の蹂躙。そしてイリゼが絶叫する中、そんなイリゼとは対照的に、アキは多幸感に包まれながらびくんと腰を震わせる。射精された精液が脚と下腹部の隙間で広がり、どろりと太腿の両側へ垂れていく。吐き出す最中もアキは動きを止めず、より深く快楽を感じたいのだとばかりに太腿で亀頭を撫で摩る。満足いくまで射精をした後は、心地良さそうに吐息を漏らす。

 

「はぁあぁぁ…腰が抜けちゃいそうな位、気持ち良かったぁぁ……♡」

「んはぁ♡ふぁぁ♡や、やっとと…まッ…ぅふふひひあははははははははははッ!くひぁああああああぁぁッッ♡!」

 

 射精後も一物をびくつかせ、指を乳房に沈めるアキと同様、漸くイリゼの射精も収まる。…が、ロボットによる擽りは止まっていない。痒みからの解放と引き換えの、擽り地獄は続いたまま。その痒みに関しても薬が切れてきたのか、実は引きつつあったのだが、掻いているのはロボットであり、アキの操作である以上、痒みが引こうがどうなろうが、イリゼにはどうする事も出来やしない。当のアキはと言えば、この時に関しては一先ず満足しており、これ以上擽るつもりなどなかったのだが、射精の余韻に浸っていた為にイリゼの悲鳴めいた笑い声が耳には殆ど届いておらず…イリゼが擽りから解放されたのは、それから更に数分経った後の事だった。

 

「はぁ…はぁ…ぅ、げほげほっ……」

「イリゼちゃん、水だよ。ほら、飲める?」

 

 叫び続けたイリゼの喉に多大な負担が掛かっているのは自明の理。それによって咳込むイリゼへ、アキはボトルに入った水を飲ませる。これはただの水だろうか、それとも何か混ぜてあるのだろうか…迷うイリゼではあったが、依然として手首足首を拘束されている今は、疑ってもアキから逃れる事は出来ない。そう思って考えるのを止め、素直にボトルに口を付ける。

 

「ところでイリゼちゃん、このホースがどこに繋がってるか分かる?分からないよね?」

(そういえば、これ…ずっと私のせ…精液を、吸い上げて……)

「だから、見せてあげるね。ほら」

「……っ!?がふっ、ごぼッ!」

 

 片手でボトルを持ちながら、もう一方の手でイリゼの一物へ吸引による刺激を与えていた、擽り同様今はもう止められている機械を指差すアキ。そこからアキは、イリゼに鏡を見せ…次の瞬間、イリゼは驚き水を吐き出す。

 鏡に写っているのは、イリゼからは見えないベットの頭側。そしてその向こう、ベットより更に奥にあったのは、ホースが伸びた先にあったのは、どろりとした白濁液が大量に溜められた無色透明の大きなタンク。

 

「あんなに沢山の精液が溜まってたんだよ?あれ全部、イリゼちゃんが射精したんだよ?…折角のイリゼちゃんの精液を撒き散らすなんて勿体無いから…ちゃんと、保管しておくね?」

「なっ…ななッ……」

「それと、私への接し方と私からの喋り方を条件に射精させてあげたけど、私からの忠告を聞かずに家族や友達を信じるなんて言った事は、まだ許してないよ?」

「……っ…!」

 

 本来あり得ない男性器を薬で生やさせた上で、散々その性器を虐め、挙句射精した精液を保管する。その常軌を逸した言動に、それをおかしいとも思っていないようなアキの様子にイリゼは絶句し…続く言葉で、背筋を悪寒が駆け上がる。まだ続くのか、まだ終わらないのか…そんな恐ろしい可能性が頭に浮かび、額からは冷や汗が噴き出す。

 だがその直後、突如として全身が重くなり、急速に意識が薄れていく。途方もない疲労感、倦怠感が全身を包み、まともに力が入らなくなる。やはり先程の薬は、一時的に疲労を忘れるだけだったのか、或いは副作用で身体に疲労感が広がっているのか。しかし考えたところで分かる筈もなく、すぐに思考もままならなくなる。声を出すのも、瞼を開けているのも億劫になり、そのまま意識が刈り取られていく。

 そうして薄れゆく意識の中、最後にイリゼが見たものは、自分を見下ろすアキの…ただ国を我が物としたいだけなら浮かべる筈のないような、しかし今のイリゼにはそこに籠る感情など到底考える事も出来ないような、単純ならざる表情を浮かべたアキの顔だった。

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