性転換に不快感を持つ方への配慮として前書きにて注意勧告します。
「はぁ~、今日は任務をやる気が全然起きないわ」
「我慢しなさい。休みたいのは皆同じよ」
昨晩の影響で多少の疲労感が残ったまま紅達と共に新たな任務を受ける為に三代目の待つ部屋を訪れると、そこには猿飛アスマ率いる第十班のメンバーが揃っており、俺達の姿を見るとすぐさま二人の人物が反応を示した。
「く、紅!?久しぶりだな。ど、どうだ最近の調子は?」
「あら、貴方達もこれから任務なの?調子は別に悪くはないわよ」
紅の素っ気無い対応にアスマは動揺を隠しきれない様子だったが、その原因は俺が紅を寝取ったからだとは今の時点では知る由も無いだろう。
「サスケ君!!こんな所で会えるなんて今日は良い日になりそうだわ!!」
「これこれ、依頼人の目の前でそう騒がしくするのではない」
アスマとは対照的に俺への好意を隠そうとせず抱き着こうとするいのを三代目は戒めると、ある意味俺がこの場に居た事に一番驚いた人物、波の国の橋職人であるタズナに依頼内容の確認をし始めた。
まさかナルト達第七班ではなく第八班か第十班が波の国へ行く事になるのかと内心焦ったが、タズナは原作通りの護衛任務に加えて更に橋造りを手伝う人手も求めてきた。
その為、今回の任務には2組の班が必要となり、俺達第八班に橋作りの手伝いを、第十班にはタズナの護衛をする様にと指示してきた。
「ふんっ、こんな超ガキどもが役に立つのか?お前等しっかり儂の超護衛と超手伝いをしろよ」
任務のレベルを偽ってる事を棚に上げて妙に偉そうな態度をとるタズナを尻目に、俺は想定外の事態となり少々混乱気味の頭の中を整理し、周囲に悟られない様に今後起きうるであろう事態にこのメンバーで対処出来るか思案する。
差し当たり最大の問題点は再不斬と戦闘になった際、カカシではなくアスマと紅で相手になるのかという点だが、紅とアスマの上忍二人掛かりとはいえ、恐らく再不斬の方が若干分があるだろうというのが俺の予想だ。
「うふふふ。まさかサスケ君と一緒に任務が出来るなんて夢みたい。ねぇサスケ君、もし盗賊とかギャングが襲ってきたら私の事守ってくれる?」
「ちょっといの。そんなにサスケ君にベタベタくっ付かないでよね。大体、依頼人の護衛をするのはアンタ達第十班の仕事でしょ」
これから待ち受ける事件を知る由もないサクラといのに左右から抱き着かれ、俺は例え勝算が低いとはいえサクラにいの、それにヒナタと紅を死なせる訳にはいかないと腹を括り、自分のアドバンテージであるNARUTOの知識とこれまで培った経験をフル活用して波の国の任務に挑む覚悟を決めるしかなかった。
可能な限りの準備を整えて木の葉の里を出発して数時間歩いた頃、そろそろ最初の襲撃がある筈だと周囲を警戒していると前方に大きな水溜りが出来ているのを発見する。
いよいよかと思い襲撃に備えていると、俺の後ろを歩いていたシカマルもその水溜りの異常性に気が付いたらしく、それを顔に出さない様に平静を装いながらチャクラを練り始めていた。
「ま、まさか一緒に波の国まで行く事になるとはな。ところで紅、最近その、調子はどうだ?」
「だから、どうだと言われても悪くないとしか言いようがないわ。そんな事よりも……」
紅に素っ気無くあしらわれて落ち込むアスマだったが流石は上忍というべきか状況をすぐさま察すると、原作通り霧隠れの抜け忍二人組が襲って来た。
記憶が確かなら相手は中忍クラスの抜け忍だった筈だが、紅との演習とその後の修業でそれなりに実力が向上した俺一人で難なく返り討ちにする。
その後逃走しようとする二人組をシカマルが影真似の術で捕らえ拘束すると、アスマと紅はタズナにこの抜け忍二人組について問い詰められる事となった。
「タズナさん、一体どういう事なのか説明して頂けますか?確か依頼の内容はギャングや盗賊といった、只の武装集団からの護衛だった筈ですが」
「しかし、今襲って来たこの二人は霧隠れの抜け忍。タズナさん、私達はあなたが忍者に狙われているなんて話は聞いていません」
「ぐ、ううぅ。じ、実はな……」
紅とアスマに厳しく追及されタズナは護衛の依頼に偽りが有る事を白状すると、いの達はCランクの護衛任務だった筈が実はBランク相当の依頼内容だったと知り、動揺を隠せず狼狽え始めた。
「じゃ、じゃあこのまま波の国に行ったらまたこんな奴らと戦わなきゃいけないの!?」
「そ、そんな!!先生、この任務は僕らにはまだ早いよ!!また次の忍者が襲ってくる前に早く木の葉に戻ろうよ!!」
「い、異議無し!!サスケ君と一緒の任務がこれで終わりなのはちょっと残念だけど、それも命あっての物種よ」
このまま任務を続けていればまた忍者相手との戦闘が有ると分かり、サクラ、チョウジ、いのの3人は直ぐにでも任務を辞めて木の葉に戻ろうと言い出した。
原作ではここでナルトが任務を続行を主張する事になるのだが、この場でそんな事を言い出すような者は見当たらない為、俺はタズナや波の国の住人には悪いがこれで波の国編も終了かと心の中で安堵する。
「そうね。アナタ達には今回の任務は荷が重いわ。アスマもそう思うでしょ?」
そして紅も任務を中断し引き返す事に賛成してアスマにも同意を求めるが、当のアスマは俺とシカマルに返り討ちにされて木に縛られている二人の忍者を一瞥すると、咥えていた煙草を吸いながら思いもよらない事を言いだした。
「……いや、俺はこのまま任務を続行しても良いんじゃないかと思うんだが?」
「本気で言ってるの?アカデミーを卒業したてのこの子達には忍者の敵と戦うなんて無茶だわ」
「そうでもないと思うぞ?現にこの二人を捕まえたのはサスケとシカマルだ。それにこっちは俺とお前の二人の上忍が控えてるんだ。襲って来た奴等のレベルからしてガトーが雇ってる忍者ってのは大した事なさそうだから、コイツ等に経験を積ませるには丁度良いだろ」
楽観的過ぎるアスマのその判断に紅は当然の如く反論するが、その時タズナがいきなり土下座をして泣き落としをし始めた。
「す、スマン!!依頼を偽ってた事は超素直に謝る!!だ、だが儂がこのまま橋を完成出来ずに殺されてしまっては、残された娘や孫を始めとした波の国の人間が全てガトーに……た、頼む!!」
「ほら、タズナさんがこんなに必死になってお願いしてるのに放っておく訳にはいかないだろ?心配すんな、こう見えても俺は元守護忍十二士のメンバーだった男だぞ。何があっても俺がお前らを守るから大丈夫だ」
何故かこの任務を続ける事を主張するアスマと必死に懇願するタズナの二人に押し切られてしまい、結局俺達は任務を続行する事になった。
波の国へと向かう小舟の上で俺はどうしてアスマがこの任務に拘るのか気になり、事情を知っていそうなシカマルといのに理由を尋ねる事にした。
「なあ、お前の所のアスマ先生だけど、どうしてあんなにこの任務を続けたがってるんだ?」
「う~ん……実はね、大きな声じゃ言えないんだけどアスマ先生と紅先生って付き合ってるんだって。でも、最近上手くいって無いみたいだから、今回の合同任務を利用して紅先生との関係を修復したいんじゃないかしら?」
「こっちとしては傍迷惑で面倒臭ぇ話だけどな。あ~あ、多分次襲撃があるとしたら今度は上忍クラスが襲って来るに違いねぇぞ。クソめんどくせぇ」
上忍であるアスマがそんな理由で危険度の高くなった任務を続けるのは信じがたいが、そうこうしているうちに濃霧の中からタズナが建設中の橋がその姿を現した。
この任務にナルトは同行していないのだが、完成後の橋の名前はどうなるのだろうか?
そんなどうでもいい事を考えつつ橋の上に視線を向けると、一瞬だが人影が見えた気がした為まさか今ここで襲って来るのかと思い急いでヒナタに白眼でその人影の正体を探らせた。
「どうだヒナタ、俺も一瞬見ただけだったからハッキリと確証がある訳じゃないんだが」
「えっと……い、居た。サスケ君の言った通り誰か居る。で、でもこの人女の子みたいだけど」
「女だから敵じゃないとはならないだろう。それでそいつの特徴は?」
ヒナタから得た情報を元に推察すると、相手は恐らく再不斬の仲間の白である事に間違いない。
とはいえこの段階で白が敵だと言った所で何故それが分かるのかと逆に問い質されるだけ為、ヒナタに白が単独でいる事を確認させた俺は紅の許可を得ると、影分身を作り出して偵察に向かわせる事にした。
白眼の透視能力で得た情報が真実かどうか確認する為に……。
建設途中の橋の上で、白は先程霧の中で目撃した小舟の事について考えていた。
霧が濃く乗っていた相手の顔までは確認できなかったが、状況からみて船に乗っていたのはタズナと木ノ葉忍者達に間違いないと白は結論付けていた。
「恐らく今のが木ノ葉で雇われた護衛の忍者達。急いで再不斬さんに伝えないと」
鬼兄弟の襲撃が失敗した事でガトーに雇われた忍者の一人、桃地再不斬は今度は自ら出向いてタズナを含めた木ノ葉の護衛を仕留めようとしていた。
再不斬が有利に戦える様に偵察をしていた白は木ノ葉忍者がやって来た事を知らせる為、霧隠れの追い忍だった頃の証である仮面を付け戻ろうとする。
だが丁度その時、橋の向こう側から何者かがこちらに歩いて来るのが目に入った。
「あ~クソ、霧の所為で全然前が見えないな。ん?そこに誰か居るのか?」
「……こんにちは、本当に凄い霧ですよね」
一瞬警戒した白であったが霧の中から現れたのは一人の少年であり、その立ち振る舞いから危険度は低いと判断し仮面を懐に戻すと、少年に軽く会釈と挨拶だけしてその横をすり抜けて歩き去ろうとする。
「ところで……こんな所で霧隠れの追い忍が何をやってたんだ?」
すれ違おうとした瞬間にそう言われた白は反射的に少年を顔に視線を向けるが、それが白にとって致命的なミスとなってしまった。
「うっ!?こ、これは金縛りの術?目を合わせただけでこんな事が?」
「これが写輪眼の最大の利点だ。なぁ、お前もタズナって橋職人の命を狙ってるガトーに雇われた忍者だろ?」
油断していたなど言い訳にもならない稚拙な失態をしてしまい己に怒りを覚える白であったが、それより今はこの状況を打開しようと自らに掛けられた金縛りの幻術を解こうとする。
だがそれよりも早く白は少年に覆い被さられる様に押し倒されてしまい、紅い瞳に見据えられたまま苦無を首元に押し付けられてしまう。
「成程、ヒナタに聞いた時は信じられなかったけど、どうやら本当だったらしいな」
「クッ、僕をどうするつもりだ。殺すなら一思いにすればいい」
どうやら僕はここまでらしい。心の中で再不斬に詫びる白だったが、その少年のとった行動に白は忍者である事を忘れて動揺してしまう。
「ひっ!?な、何をするんだ!?ぼ、僕はっ!!」
「女だろ?俺も最初信じられなかったけど、ここに有るべき物が無いみたいだし信じるしかないよな」
ズボンの中に手を差し込まれて何かを確認する様に指を激しく、だが時に繊細に優しく緩急自在に動かされ、白は今まで感じた事のない激しい衝撃が己の肉体に襲って来るのを耐えるので精一杯だった。
「や、止めっ!!こ、これ以上僕を辱める様な真似をっ、ぅんっ!!」
服の中に直接手を差し込まれその小ぶりな胸を直接揉みしだかれると、白は再不斬の道具となる為に捨て去った筈のある感情が胸の奥から溢れ出すのを必死に抑え込もうとする。
「これだけ濡れれば十分だな。初体験が影分身なのは少々気が引けるが」
「い、嫌だっ。ぼ、僕は、僕の初めては再不斬さんにぃ!!」
濃く深い霧が立ち込める建設中橋の上で、白は捨て去った筈の女である自分をサスケの影分身に思い出させられるのであった。
白の性転換に関してはチラシの裏掲載時にアンケートをした結果です。
今後もチラシの裏でのアンケート結果が反映された展開が続く事をご了承下さい。