月日は流れ、俺がうちはサスケに転生して5年の歳月が経過した。
不安だったアカデミーの授業も写輪眼を含めたサスケ本来のスペックと、俺の転生者知識のおかげでどうにか学年トップの成績を維持する事が出来た。
まあ、7割以上はサスケの肉体の能力値のおかげで俺の知識が役立ったのは精々3割程度だったのだが、俺の知識が生きるのはアカデミー卒業後からが本番である……筈だ。
尚、この5年間でヒナタとの関係はかなり良好な物となった。
最初の半年くらいはやはりレイプ紛いの行為が尾を引いたのか、やや避けられ気味ではあった。
しかし根っからの気弱な性格であるヒナタには積極的に接した方が良いと判断し、アカデミーが休みの日には少々強引に連れて来る形で共に修業を続けた。
その結果徐々にだが確実に俺とナルトへの好感度の差は縮まっていき、今ではナルトと同等以上……いや、圧倒的に俺の方が上回っていると確信している。
「だってナルトにはこんな風に触らせたりしてないしな。そうだろヒナタ?」
「あんっ……だ、駄目ぇサスケ君。今日は明日の、んっ、卒業試験の為の練習をぉ」
そう、明日はいよいよ忍者アカデミーの卒業試験であり、俺はヒナタとの専用修業場となった南賀ノ神社の本堂の中で、試験に備えての修業をする……つもりだったが、一通りの忍術を訓練した後に休憩と称してこの5年の間でそれなりに成長したヒナタの胸をパーカーの上から揉み拉いて喘がせていた。
「大丈夫だって、ヒナタの実力なら一発合格できる。一緒に修業してきた俺が保証してやるよ」
「そ、そうかな?さ、サスケ君がそう言ってくれるなら、あんっ」
硬くなった乳首を探り当てて指先で弄りつつ、既に何度も奪ったヒナタの唇に己の唇を合わせようとしたが、少し意地の悪い事を思いつき俺はヒナタの胸から手を放して立ち上がった。
「でもヒナタの言う事も最もだな。そろそろ修業を再開するか」
「えっ?そ、そんな……サスケ君……あの、き、キスは……」
「ん?修業の方が大事って言ってのはヒナタじゃなかったか?ま、ヒナタがどうしてもってお願いすれば話は別だがな」
転生する前では妄想でしか言えない様な台詞を言いながらヒナタの反応を楽しんでいると、暫くモジモジした後にようやく口を開いた。
「う、うぅ……さ、サスケ君。私に……き、キスをして……下さい」
「ヒナタのお願いなら仕方ないな。でも、キスだけで本当に満足なのか?」
「あうぅ、サスケ君の意地悪んっ、あむっ、ふぅ……」
その要望に応える様に唇を合わせ咥内に舌を捻じ込むと、ヒナタは恍惚した表情となって俺が服を脱がせ始めた事にも抵抗しなかった。なので俺は一糸纏わぬ姿となったヒナタの秘所に肉棒を押し込んだ。
「アアアッ!!サスケ君っ、アンッ、あああんっ!!」
結局この日は修業を再開する事はなく、俺は昼間の落書き騒動で原作の第一話が始まった事への不安と期待に胸を躍らせながらヒナタの身体を堪能するのだった。
そして卒業試験当日、試験内容は原作通り分身の術となった。
一人、また一人と隣の教室に呼ばれて行き、現在の所失格者は誰一人出ていない状況でナルトの順番が回ってきた。
「おいナルト、チョウジもキバも合格したんだ。お前も今回こそ落ちるんじゃねえぞ」
「わ、分かってるってばよ!!見てろ、今度こそ必ず合格してみせるってばよ!!」
シカマルにそう啖呵を切って教室を出て行くナルトだったが、数分後に落ち込んだ表情で教室に戻ってきた姿を見てクラスメイト達はまた落ちたのかと大笑いをし始めた。
「ぎゃははは!!やっぱりナルトの野郎落ちやがったぜ!!」
「そりゃそうだろ。ほら見ろ、卒業の証の額当てだぜ。どうだ羨ましいか?」
落ち込むナルトを煽る原作では名も無きモブクラスメイト達を尻目に、俺は自分の順番が回って来たので教室を出ようとする。
その際ナルトの方に視線を向けると丁度ナルトも俺の方を見た為、お互いの視線がぶつかった。
「な、何だってばよサスケ!!お前も俺の事馬鹿にしやがるのか!?」
「別に。ただ、今回も運が悪い奴だと思って見ただけだ」
サスケらしく振る舞う為にそれだけ言って教室を出ると、俺はイルカ先生とミズキの前で合格者の平均以上である分身5体を作りだして無事合格を果たして教室に戻った。
結局卒業試験はナルト以外の受験者26人は皆合格を果たし、俺は額当てを片手にアカデミーの屋上から試験に合格した事を報告するクラスメイト達とそれを喜ぶ家族達を眺めていた。
「アイツ等、ああやって喜んでるのけど原作の七、八、十班メンバー以外の18人はアカデミーに戻される事になるんだよな」
その割にはアカデミー内で出戻りの人間を見かけた事は無いのだが、どこか他の校舎にでも出戻り組専用の教室が用意してるのかもしれない。
しかしそんな事よりも重要な出来事が今夜起きる筈である為、俺は俺の目的を達成する準備をするべく学校を後にする。
その日の深夜、原作通りナルトはミズキに教えて貰った巻物を手に入れようと三代目火影の家に忍び込んでいた。
「見てろ、絶対に巻物の術を覚えて卒業してみせるってばよ」
「ナルト、こんな夜中にワシの家で一体何をしておるんじゃ?」
「げぇ!?お、お色気の術!!」
三代目火影を鼻血の海に沈めたナルトは目的の巻物を見つけ出して一目散に三代目の家を逃げ出し、一刻も早く術を習得しようとミズキに教えられた修業場所に駆け出して行く。
「くくく、予定通りナルトの奴巻物を盗んでくれたみたいだな。さ、お次はイルカや里の奴らにこの事を知らせないとな」
自分の計画通りに事が進みほくそ笑むミズキはその場を立ち去り、一部始終を確認していた俺は万が一見つかった時の為にナルトに変化すると三代目の家に忍び込む。
「さて、お目当ての物が見つかるかどうか……お、有った有った。さ、早い所内容を書き写さないと」
今だ鼻血を出して失神してる三代目を放置し、俺は禁術の書と同じ棚に安置されていた忍術巻物を解き、そこに記されている術を可能な限り書き写しその場を去った。
ナルトによる禁術の書持ち出し騒動から数日後、アカデミーの教室では卒業試験に合格して額当てを与えられたばかりの少年少女達が集まっていた。
当然ながら俺もその内の一人であり、三代目の家で書き写した術の習得の為に削っている睡眠時間を少しでも稼ごうと、教室の机にうつ伏せになって目を閉じていた。
だが、貴重な睡眠時間を邪魔する騒がしい声が聞こえてきたので顔を起こして視線を向けると、ナルトが自らの額に指を差してイルカ先生に貰ったであろう額当てをシカマル達に見せつけていた。
「おいナルト、お前どうしてここに居るんだ?今日は試験合格者だけの説明会だぞ」
「ば~か、お前らコレが見えないのかよ。俺も今日から忍者だってばよ」
「けっ、たかが分身の術も出来なかった癖に。どっかから盗んできたんじゃねえのか?」
「違うよキバ、ナルトが盗んだのは三代目の巻物だよ。この前父ちゃんがそんな事言ってた気がする」
そう言えばあの夜、ナルトを殺す事に賛同した秋道一族はチョウザだったのだろうか?
折角転生したのだから真相を確かめれば良かったと悔やんでいた時、勢いよく教室のドアが開けられ二人の女子が競い合う様にして入って来る。
「ご、ゴール!!はぁはぁ……ま、また私の勝ちねサクラ」
「な、何言ってるの!!私の方が一歩先に教室に足が入ってたでしょ!!」
一人は金髪のポニーテールと紫のノースリーブ姿が特徴の山中いの。
もう一人は桃色の長髪を額当てで纏め、赤いアオザイ風の服を着た春野サクラである。
この二人は原作通りサスケに好意を持っていたのだが、俺はアカデミー在学中はヒナタの方に構いっぱなしで二人の事は若干放置気味であった。
無論ヒナタと俺の関係は公にはしていないのだが、俺の素っ気無い態度が逆に二人は効果的であり、今ではお互いに競い合う様に俺に対して積極的にアプローチを仕掛け続けていた。
「あっ!!サスケくぅん!!隣空いてる!?私座っちゃってもいいかな!?」
「何言ってんのよ!!サスケ君の隣に座るのは私よ!!ね?いいでしょ?」
くノ一クラスでトップクラスの容姿である二人が自分に迫るこの状況は悪くないが、不意にこの後ある意味NARUTO最大の事件が待ち受けているのを思い出した。
その事件とはそう、サスケとナルトとのキスである。
百歩譲ってお色気の術状態ならまだしも……いや、やっぱりどんな姿であってもナルトとキスをするなんて絶対御免だ。
「おいサスケ、折角サクラちゃんが話掛けてるのに無視するってどういう事だってばよ」
「うるさい。俺に近寄るな。向こうに行ってろ」
このままナルトとの相手をしていたらキスは避けられないかもしれない。そう思って席を変わろうと立ち上がろうとした俺の目に飛び込んできたのは、サクラに突き飛ばされて俺の方に倒れかかって来たいのの顔であった。
「「んぐっ!?んっ、んんっ……」」
「「「きゃあああっ!!さ、サスケ君といのがぁあああっ!!」」」
「え……あ、あああああっ!!な、何やってるのよこのイノブタぁ!!」
突然目の前で起きた事が理解出来ていなかったサクラであったが、周囲の他の女子の悲鳴で我に返ったのか鬼気迫る勢いで未だ俺と唇を合わせたままのいのを引き剥がした。
「ぷぁ……さ、サクラ?……な、ナイスアシスト!!流石は私の親友ね!!」
事故とはいえ初めてであろうキスを俺にする事が出来て、いのは赤くした満面の笑みでサクラに対して礼の言葉を投げかける。
「しゃんなろー!!誰が親友よ!!いの!!サスケ君の唇を奪った罪は重いわよ!!」
だが、サクラにはそれは自分に対しての煽りにしか聞こえなかったらしく、騒ぎを聞きつけた教師たちが駆け付けるまで教室では新米くノ一達による忍術合戦が行われるのであった。
山中いの以外の女子たちから険悪な空気が醸し出される中始まった説明会がようやく終わりに近づき、遂にイルカ先生から各班のメンバー構成が発表され始めた。
色々妄想はしたが、やはり転生した知識を活かすには原作通りの班構成がベストだと思っていた俺は、発表された第七班の人員構成に耳を疑ってしまった。
「何だナルトと一緒かよ。俺の足引っ張るんじゃねえぞ」
「それはこっちの台詞だってばよ。でも、俺らの班女の子一人も居ないってばよ」
「問題ない。何故なら雌の蟲が俺の体の中に……二人共、俺の冗談を聞いてくれないのか」
ナルトが七班なのは原作通りなのでまだ良い。だが、どうしてキバとシノが七班のメンバーになっているんだ?班を考えた奴はちゃんとバランスを考えた上で決定したのかとイルカ先生に質問したくなった。
「えー次は第八班だな。まずは日向ヒナタ、それに春野サクラ。そして……うちはサスケ」
その瞬間先程まで不機嫌だったサクラは一転して満面の笑みを浮かべて歓声を上げ、同じく第八班のメンバーとなったヒナタも小さくガッツポーズをしてその喜びを噛み締めていた。
「しゃんなろー!!サスケ君と一緒の班ゲットよー!!」
「さ、サスケ君と一緒の班……良かった。」
(俺が第八班?しかも他のメンバーはヒナタにサクラ。担当はあのくノ一先生なのか?)
その後、前班の説明を終えたイルカ先生から担当の上忍がやって来る午後まで解散となり、俺は原作から逸脱してしまったこの状況を整理する為、一人教室を後にするのだった。
「嘘……どうして私がサスケ君と一緒じゃないの?キスまでした間柄の男女を引き裂くなんて。この世に神様は居ないの?」
「ねえシカマル、さっきからいのがブツブツ独り言言ってるけど大丈夫かな?」
「ほっとけ。下手な事言って八つ当たりされちゃたまんねえからな」
このままこちらで掲載を続けるかは未定