エロトラップ・ダンジョン ~HARD Ryona~ 作:こーひーまめ
どこまで期待に沿えたか分かりませんが、とても頑張ったので感想などで褒めてくれたら嬉しいです(小並感)。
自我を得たボーカルソフトウェア『μ』によって創造された仮想世界、メビウス。
迷宮エロトラップ・ダンジョンは、このような場所にすら存在する。
今日もまた不帰の迷宮は、呑み込む大口を開け、淫虐の悪夢へと挑戦者を誘い堕としていく……。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
《神楽鈴奈/1F/装備・学生服【探索中】》
「……えっ? ここは……」
今回の挑戦者、神楽鈴奈がエロトラップダンジョンへと足を踏み入れたのは、全くの偶然からであった。
「先輩? 美笛ちゃん? アリアちゃん? みんな?」
メビウスから現実世界に『帰宅』することを目的とした帰宅部に所属する鈴奈は、この世界の創造主にして全ての鍵を握るμを探すため、いつもと同じように部活動に勤しんでいた。
しかし、今日。活動の最中で見つけた、見慣れぬ扉を何気なく潜ったこの瞬間から、神楽鈴奈は魔窟エロトラップ・ダンジョンの挑戦者として、たった一人でこの迷宮を踏破しなくてはならない。
「えっ!? そんな、私、いま確かに、あの扉を潜って来たのに……?」
いま、挑戦者が立っている場所は、いかにもSFチックな金属板で囲まれた、緩やかにカーブが掛かった一本道の通路だ。
一帯から漂う雰囲気の変わりように、元から肝がそこまで座っている訳ではない鈴奈は言い知れぬ不安に駆られ、自分が潜ってきた扉からすぐに引き返そうとするが、入り口は既に消滅している。
「うぅ……どうしよう。こんなところ、全然見覚えないし……」
弱音がつい口から零れるが、μが創り出した仮想世界である以上、現実世界では空想や妄想でしか有り得ないような空間だろうと実現させるトンデモには、鈴奈もある程度の耐性が出来ていた。
「とりあえず、みんなに連絡だけはしとかなきゃ」
ついでに、脱出方の相談も兼ねるつもりで、鈴奈は制服のポケットから端末を取り出す。
下手に動かず騒がず、即座に仲間を頼るのは遭難の基本であり、挑戦者が選択した手段は実に合理的であったが、
「……うそ、圏外?」
既に事態は、鈴奈の常識で図れる次元を、遥か淫らに超越し始めていた……!
「でもメビウスでは、どこだって電波が届くはず……」
電脳世界であるメビウスでは、いつ如何なる場所だろうと電波が途切れることはあり得ない。
まさかここは、メビウスとは何かが、決定的に異なる場所なのでは……?
挑戦者が自分の置かれた状況を、朧気に察し始めたのを見計らったか。エロトラップダンジョンは、さっそく獲物を呑み込まんと脈動を始めた!
『侵入者発見、侵入者発見』
「ひゃい!?」
唐突かつ、けたたましく鳴り始めた警報と同時に、鈴奈の視界が赤く染まる。
「え? えっ? 侵入者ってまさか……私……?」
このタイミングで、部外者の侵入を告げるアラームを鳴らされ、身構えない者など居ないだろう。
鈴奈の予感通り、変化はすぐに挑戦者へと牙を剥き始めた!
「っ!?」
唐突に背後で、不気味なほどに真っ赤な光が、細かな格子状に展開される。
この仕掛けは、いったい何なのか?
挑戦者の記憶にある心当たりが、心臓の鼓動を猛烈に蹴り上げた!
「嘘っ、ま、まさか、これ……!」
馬鹿なと思いつつも、恐る恐る鈴奈は、持ち歩いていた手帳の1ページを破いて丸め、光の格子へと投げ入れる。
放物線を描いて投げ入れられた物体は、光線を何の抵抗もないままあっさりと通り抜け――
「ひッ!?」
無数の細切れと化して、床へと散らばっていった!
的中してしまった予感。
そう、あの光線は何物も両断するレーザー光線。
生き物が通過してしまえば、バラバラ無惨な惨死体と化すことは避けられないだろう!
「あっ……あぁ……!」
口元に手を抑え、本能的に挑戦者は一歩、二歩、後ずさる。
これと類似した罠を、鈴奈はかつて読んだ小説の中で読んだことがあった。
無慈悲なこのレーザートラップは、例えこちらから踏み込まずとも――
「ひいぃぃ!! やっぱりぃぃぃ!!」
獲物を細断せんと、自分から迫りかかってくるのだ!
こちらへと迫り来るレーザーに背中を向け、一目散に鈴奈は逃げ出した。
人間が通り抜けるなど、考える方が馬鹿らしい隙間しか残されていない格子に、鋼鉄の一本道。
「はぁ! はぁっ! はあッ!!」
たった一つ残された、緩やかなカーブを描く退路を、鈴奈は一心不乱に駆け抜けていく。
幸い、死のレーザー格子が進むペースは非常にゆっくりであり、とりわけ健脚でもない鈴奈の足でも、直に見えなくなる。
だが、あくまでレーザートラップは序の口。
本当に淫湿なエロトラップダンジョンの罠は、挑戦者の眼前に立ち塞がっていた……!
「そんなっ、扉が!?」
これ見よがしに『LOOK』とディスプレイに表示された、重厚な金属扉!
ドアノブも取っ手もない機械扉が、挑戦者へと無情に立ち塞がる!
「誰か! 誰か居ませんか! お願いです、ここを開けて、開けてください!!」
扉に縋りつくよう、渾身の力でドアをノックし、助けを求める鈴奈。
だが、叩いた感触は、薄いベニヤ一枚とは比べ物にならないほど分厚く、堅牢だ。
それでもこのような人為的な装置ならば、誰かが動かしているはずと、一縷の望みに縋る挑戦者。
しかし無情にも、ふと後ろを振り返れば……
「っ!? そんな、もうこんな近くに……!?」
はるか後方にあったはずのレーザー網が、気付けば目視出来てしまうほど間近に迫っていた!
そして当然、今もなおジリジリと距離を詰めてくるレーザーの、嫌に響く低音が、挑戦者の平常心を奪って行く……。
「嫌っ、だめっ……間に合わないっ……!」
絶望に撫でられた腰が急に砕け、扉を背にし、ズルズルとへたり込んでいく挑戦者。
(誰かっ……助けっ……先輩っ……!)
涙が浮かび始めた瞳を強く閉じ、尊敬する部長に助けを求めてしまう。
どれだけ懇願しようとエロトラップダンジョンに救援は来ないが、鈴奈の想像を越えた活路ならば、ある。
そのことに彼女が気付けたのは、へたり込んだ自分の股に、太長い異物が当たった事からであった。
「ひゃい゛っ!?」
バチンと、大事な部分に静電気が走ったような感覚。
短い悲鳴に似た声が漏れ、挑戦者は咄嗟に扉へと尻もちを突く形で振り返る。
今まで『LOCK』と書かれた上部ばかり見ていたため見落としていた下部に、ソレはそそり立っていた……!
「えっ……こっ、これはっ……なんで、コレっ、こんな所に……?」
扉から生えた、明らかに不自然な隆起した棒――いや、もっと的確な表現があることを、挑戦者は知っている。
(なっ、なんで? おっ、男の人のあ、アソコが、扉から……!?)
そう、扉の下から出ていたのは、男性器を模した棒状のシリコン――ディルドだった。
たとえ模型であっても、女を犯すために形作られたグロテスクな形状は、初心な鈴奈には目に毒なほど淫猥だ。
(どっ、どうしてこんな物が、こんな所に……ッ!?!?)
どうしてディルドが、こんな所にあるのか?
その答えを挑戦者は……、
(こ、このオチンポディルドに、私のドスケベボディを使ってシコシコご奉仕して、特濃ザーメンを絞り浴びれば……扉が、開いてくれる……?)
思いもよらぬ方法で既に知り得ていた!
「ひっ!? いやっ、イヤイヤイヤぁ!?」
こんな単語や方法を神楽鈴奈が思いつくはず無いと、誰でもない自分自身が一番分かっている挑戦者は、脳内に突如として閃いた、おぞましいイメージに身震いを隠せない!
「な、なにッ!? どうして、私こんな、変たっ、こんな変な開け方が分かって……!?」
挑戦者は知り得ないことであったが、あのディルドに流れていた弱電流には、多数の電気信号が刻まれていたのだ。
たとえ男を知らぬ初心な挑戦者であっても、この扉の仕掛けから、効率の良い様々な『解除方』までを完璧に理解できる、ド変態ビッチの心得が!
「いやっ、こんなの絶対いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
頭を抱え錯乱し、大声で泣き叫ぶ挑戦者であったが、聞く耳を持つ存在はこの階層には存在しない。
あるのは精液に塗れた女だけを通す扉と、
「い、ヒいぃ!!?」
気が付けば、座り込む鈴奈のスカートの裾を焦がすまでに接近していた、切断レーザー格子だけだ!
「あ、ひぁ、あぁァァ……!!!」
目と鼻の先にまで迫った死の恐怖に、鈴奈のショーツが僅かなシミを作る。
このままレーザーでサイコロステーキにされるか、恥を捨ててザーメンを浴びるか。
究極の二択から、挑戦者が選び取ったのは、
「し、しゃぶります! オチンポしゃぶりますから、ここ開けてぇぇぇぇ!!!」
なりふり構わず、ここを生き延びる選択だった!
飛び縋るようにディルドを手にした鈴奈は、そのまま大きく口を開き、
「ぁ、んじゅぶ!」
一気に根元までくわえ込む!
「はむっ! ぐっぷ! ぐっぷ! じゅぷっ! ぐ……うぇっぶ!!」
どうすれば射精させられるか、竿の扱いが手に取るようにわかり、人生初のフェラとは思えぬほどのフェラ裁きを見せる挑戦者。
「むぱっ、れろぉ……ど、どうですかっ!? 私の、初物ご奉仕フェラは……し、舌とか、もっと使っちゃいますね……?」
言って答える相手ではないのに、もはや脊髄反射で蕩けるような媚び声を漏らし、鬼頭の先端を舌でくすぐっていく。
「レロレロレロレロぉ……」
突き出した舌で、ペニスの敏感な部分を執拗に攻める鈴奈。
普段の大人しく清楚な彼女しか知らぬ者が見れば、卒倒し兼ねないほどに倒錯的で淫靡だ。
ディルドながら、まるで生きているかのようにピクピクと、射精を堪える男根に、挑戦者は確かな手ごたえを感じていた。
(よ、よし! あ、あとはとっておきのテクを使えば……!)
ここで一気に畳みかけると、鈴奈は迷いなく制服の上から、ブラのホックを外した!
そのままブラウスのボタンを上と下だけ外し……
「えいっ!」
ディルドを下の穴から滑り込ませる。
若さの割にしっかりとたわわ実った乳房に、肉棒をむっちり挟み込むパイズリと、
「ちょ、ちょっとだけ、はしたない姿、見せちゃいますね……おむっ!」
再び限界まで男根をくわえ込んでからの、
「じゅぞぞぞぞぞ~~~~~~~…………」
上目遣いバキュームフェラの合わせ技だ!
「じゅぞ、じゅぽっ、じゅぞぞっ~……じゅっぷ!」
胸と顔をリズムよく動かしながら、唾液をわざと織り交ぜた、ひょっとこバキュームパイフェラ。
恵まれた体型の持ち主だけが披露できる合体技を使った、本気搾精。
見事挑戦者は、このディルドを屈服させることに成功する!
「んぶふぅうぅ~~~!?!?」
絞ったホースのような勢いで吐き出されるカウパー!
その勢いは、鈴奈の整った鼻から思わず噴射して漏れ出すほどであり、
「ぶぱぁっ!?」
慌てて口から離した後も、まるで噴水のように辺り一面へと白濁液をまき散らす!
オークと見紛うほどの大量射精は、ビチャビチャと下品な音を鳴らしながら挑戦者の身体へとへばりつき、
「あっ……開いたッ!」
ディスプレイが文句なしと言わんばかりに『OPEN』と文字を変え、鈴奈を招き入れる!
「間に合っ……てぇ!!!」
背後を振り返ることすらせず、中へと転がり込んだ挑戦者の後ろを――
「はぁ……! はぁ……! や、やった……の?」
格子レーザーは、追いかけない。
鈴奈が開けた扉の手前で、自分の仕事は終わったと言わんばかりに、赤い光を放ったまま佇んでいる。
「や……やった……私、一人でも……頑張れました……先輩……」
満身創痍のまま、鈴奈は息絶えるようにその場で意識を失った。
安らかな寝息を立てる鈴奈の表情には、こんな自分を信じてくれる先輩を裏切らなかった満足感が浮かんでいる。
しかし、全身ザーメン塗れの挑戦者は、まだ気づいていなかった。
いつの間にか、自分がディルドをしゃぶるという性行為に全く抵抗感を抱かなくなっていることや、エロトラップダンジョンはまだまだ始まったばかりであるという事を……。
《1Fリザルト》
『射精させなければ開かないディルド付き扉だ! 服が汚れ、淫乱化が進むが、なんとか無傷で突破する。 装備汚損、学生服(汚)。 状態異常、淫乱化(軽)』
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《神楽鈴奈/2F/装備・学生服(汚) /状態異常・淫乱化(軽) 【探索中】》
「うぅ……出口、どこだろう……」
僅かな仮眠を得て、意識を取り戻した鈴奈は2Fへと足を踏み入れていた。
「久しぶりだなぁ……早くシャワー浴びたいって思うの……はぁ」
電脳世界では久しく味わっていなかった、布が肌にへばりつく感覚や、全く味わったことがないギトギトの精子が放つ性臭は、挑戦者のテンションに甚大な悪影響を及ぼしている。
しかし、こんな時でも己の興味に引っかかる物があれば、スルーする事が出来ないのが鈴奈の性分だ。
「でも、凄い所……まるで、中世のお屋敷みたい」
鈴奈が足を踏み入れた2Fは、上品で瀟洒な調度品が整然と並べられた、無人の洋室であった。
機械的な廊下を越えた先が、このような場所に繋がっているとは思いもよらず。
また単純に、ここが鈴奈の趣味趣向にガッチリと当てはまっているような場所であることも、強い関心を寄せてしまう。
特に目に付いた瞬間、この家具だけは、入念に調べずには居られなかった。
「あっ、本棚」
まるで光に誘われる虫のように、本の虫である鈴奈は、本棚から徐に一冊のハードカバーを取り出した。
あまり清潔とは言えない手で、他人の本に触ることに罪悪感を抱いたが、この異常な空間について、何か手掛かりがあるかもしれない。
脱出のヒントを求めて開いたページには……
――犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯す犯犯犯犯犯犯……――
「ひッ!?」
悪趣味で不気味な文字が、びっしりと敷き詰められていた!
思わず、投げ捨てるように本を手放してしまう挑戦者。
「い、いったい、何なの、この本……!」
しかし、この本の悪趣味さは、ここからが本領だった。
床で広がったページの文字が独りでに蠢き、形を変え――
「魔法陣……?」
オカルティックな魔法陣へと姿を変えた瞬間、
「きゃっ!!?」
本に仕掛けられたトラップが、挑戦者へと牙を剥いた!
この本に刻印されているのは召喚の罠。
毒々しい紫炎が本を呑み込み、中から封印されていた淫獣が解き放たれる!
「ぁ……ぃ……ひ……ッ!!?」
悲鳴すら喉奥に押し込まれる物量で這い出てきたのは、グロテスクな触手の群れ!
本能的に女を襲い嬲り犯す、貪欲なモンスターだ!
「ぁ……ひゃッ!!」
しなって振るわれた一本の触手を、鈴奈はなんとか回避する。
ただの本から出て来たとは思えないほどに、蠢き、鼻を突くような悪臭を放つ、不気味な怪物。
「こ、これ……こんな怪物、現実に……っ!」
ネメシス内ですら居なかった異形を前に戦慄を隠せない挑戦者であったが、今はその逆境から湧き上がる『感情』が、迷いと躊躇を取り払っていく。
(いい加減に、してください……!)
ようは、これまでの相手と同じ。
目の前に立ち塞がるのなら、
「私はっ、絶対に!!! ここから帰るんですッ!!!!!」
精神を一時的に暴走させ、抑圧していた強い感情を武装として現出させる能力『カタルリスエフェクト』。
鈴奈の豊満な胸中を貫くように飛び出た漆黒の棘から華が咲き、顔を覆い隠すほど大きなとんがり帽子と、鋭い槍が出現した!
「や、やった……! アリアちゃんが居なくても出せた!」
鈴奈含めた、メビウスに意識を囚われた状態である帰宅部のメンバーは、感情の暴走を助っ人に制御してもらう形で、このように武装として操ることが出来る。
助っ人無しの発動は鈴奈にとっても初めてであったが、沸き起こる力の滾りは、賭けの勝利を彼女に確信させた。
しかし、いつまでも喜んではいられない。
昔ならば泣き喚くしか無かったであろう怪物だが、今の自分には戦う力がある。
帰宅部として戦い続けてきた自信と経験が、鈴奈の防衛本能を闘争本能へと書き換えて行く!
「――行きますッ!!!」
鈴奈の声に反応したか、小手調べは終わりと言わんばかりに、おぞましき怪物は無数の触手を挑戦者に向けて伸ばす!
(大丈夫、数だけ! 今までの人たちの方が、ずっと速かった!)
見切れない速さではないと、華麗な槍捌きで、単調な触手たちを薙ぎ払っていく。
だが、その数は尋常を越えており、痛覚も鈍いのか、数本を斬り捨てた程度では怯みすらしない。
このままではやがてスタミナが尽き、物量差で押し潰されるだろう。
数回の攻防で、そんな敗北を察していた挑戦者であったが、
(後は、このまま……奥の扉まで!)
活路は、既に見出していた。
こんな相手への有効打は無いかもしれないと推察していた鈴奈の狙いは、自分の考えが間違っていないことを悟った瞬間に、次階層への逃亡に絞られていたのだ。
(追って来ても、広い所にさえ出れば……!)
この遅さなら、逃げ切れる。
どれだけ手数を増やしても、やはり鈍重な動きしか見せない相手を出し抜くのは、容易い事であった。
(――今ッ!)
触手を大振りに斬り払う体重移動と連動して、鈴奈は弾けるように扉へと走り出す!
知性を感じられない触手の怪物は、そんな挑戦者の尻をのっそりと眺めるだけで――何の苦も無く、鈴奈は扉の前へとたどり着いた!
(やった!)
全てが思い通りに進んだ高揚感を抑えるように、ドアノブを回す挑戦者。
後はこのまま、扉の先へと駆け出していくだけ。
「これで先にい゛ッ!?」
とは、いかない。
エロトラップダンジョンは、あらゆる所に罠が仕掛けてある。
逃走経路に使われる扉など、その最たる場所であるのだから……。
「かはッ……ぅ~ん……」
今回、挑戦者を襲ったのは非常にオーソドックスなブービートラップ。
ドアノブを回した瞬間、強烈な勢いで扉が手前に開き、犠牲者を強く打ちのめす種類の物だった。
唐突に開いたドアで頭を強打した鈴奈は、仰向けに倒れ、意識を失ってしまう。
「う……うぅ……」
女を凌辱する事しか頭にない、おぞましい魔獣の目の前で!
水槽に入れられた生餌に等しい挑戦者へと、なんの躊躇もなく触手が這い寄っていく……。
「んっ……ぅぅ……」
槍を取りこぼした鈴奈の両手首、両足首へと巻き付け、自由を奪った触手は、あるのかどうか分からない眼前へと持ち上げ、獲物の股を開く。
「う………ぁぅ……」
M時開脚で外気に晒された鈴奈のショーツには、クッキリと恥丘の形状が無防備に浮かび上がっており、そんな最後の防壁も、あっさりと引き千切られた。
「んっ……!」
鈴奈の肌と同じように白絹のような淫口を、少し開くだけでサーモンピンクな膣肉がヒクつき、クリトリスが僅かに顔を出す。
その陰核へと、ゆっくりと触手が伸びて行き――
「ぴぎっ!?!?」
先端から飛び出したか細い針が、挑戦者のクリトリスを撃ち抜いた!
「ぎっ! ひっ!? ひぎっ!!?」
女性器でも特に鋭敏な部分を串刺しにされ、悠長に気絶していられる訳もなく、
「ひッぎぃいいぃいぃぃいいぃぃぃぃ~~~~~~~~!!?!?」
眼球を裏向け、壮絶な悲鳴を部屋中に響かせる挑戦者!
「いっ、いぃい!?! な、なん、わたっ、離しっ、これ、抜いっ、痛い痛い痛いぃぃ!!!」
あらゆる状況を呑み込めないまま、激痛に身をよじらせるが、ガッチリと巻き付いた肉縄の拘束は微塵も緩まず、挑戦者は痛みを叫ぶしか出来ない。
だが、この痛みなど、所詮は一時的な物。
これから降りかかる淫虐は、鈴奈の肉体を永劫苛み続けることになる!
「痛いぃ……っ、あッ、あぇ……?」
まるで干潮時のように、スッと引いていく激痛。
明らかに異常な感覚に、歓喜よりも前に疑問が浮かび、疑問の次に恐怖が襲い、
「ぇ……ぁ……!!! あぃ、い、ぃぎ、いッ!!?」
恐怖を塗りつぶすほどの絶頂が、鈴奈の身体を走り抜けた!
「いぎゅぅううぅぅぅぅ~~~~~~~~~~~~!!?!?」
ピンと、背筋が海老ぞり、腰を浮かせた処女マンから大量の潮が吹き散らされる!
「イグっ!? いぐっ!? お、お゛ぉ!? おっホぉぉおおぉぉ~~~~!?!?!」
もう針は抜かれているというのに、ビクンビクンと何度も痙攣し、イキ狂い続ける挑戦者。
そう、あの触手の先端に塗られていたのは淫毒!
異常に敏感となったクリトリスは、見る見るうちに指で摘まめそうなほどに肥大化し、彼女のイキ痙攣に合わせてプルプルと無様に揺れ動いていた!
「ぐっ、ぐりぃぃ!?! わっ、わだじの、クリぃいッイっグぅぅ~~~!?!? んぎぃいぃぃぃぃ!?!」
小振りなポークピッツほどに晴れ上がった自分のクリトリスを視認し、沸き起こる驚愕さえも、感電するような絶頂に塗りつぶされていく。
度重なる潮吹きと絶頂で、鈴奈の肉壺はトロトロに蕩けきっており、男性の手ほどありそうな触手すら、あっさりと呑み込めてしまいそうだった。
「や゛っ、や゛めっ、そこッ、だっ、お゛!?! お゛ぉ~~~!?!」
仕上がりを感じ取ったのか、ゆったりと膣へと伸ばされる触手。
最後に一欠けら残った理性が挿入を拒むが、言いつけて聞くような相手ではない。
挑戦者はこのまま、イキ殺されるまで触手の性玩具になるだろう……。
それは、
「え゛――?」
この罠が、『時間で解除されるものではなかった場合』の話ではあるが。
「ひゃぎっ!?」
唐突に光となって、跡形もなく消えた触手に放り出される形で、尻もちを付く挑戦者。
彼女以外に残されたのは、荒れ果てた洋室と、かつて魔本だった燃えカスだ。
魔本が召喚した生物を維持できるのは、リソースである自身が燃え尽きるまで。
間一髪のところで、鈴奈は命拾いをした形となる。
「へひっ!?! はひぇ!? お゛っ、イぐっ!? クリまりゃイグッ! だずげっ、イグイグイグイグ~~~――」
しかし当然、鈴奈が受けたクリ改造までは戻らない。
この肥大化したクリトリス――クリチンポを勃起させたまま、挑戦者は3Fへと進まなければならないのだ……。
《2Fリザルト》
『召喚本から呼び出された改造触手に襲われる! クリトリスを肥大化させられ、クリチンポ改造を受けてしまう……。状態異常、クリチンポ』
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《神楽鈴奈/3F/装備・学生服(汚) /状態異常・淫乱化(軽)、クリチンポ【探索中】》
「……ぅ……ここ、は……?」
酷い倦怠感と共に目を覚ました挑戦者は、床の冷たさと、謎の揺れで目を覚ました。
「わ、わたし……なに、して……っ!」
身体を起こし、なぜここまで疲労困憊なのか、意識が覚醒してくると共に、
――ぐっ、ぐりぃぃ!?! わっ、わだじの、クリぃいッイっグぅぅ~~~!?!? んぎぃいぃぃぃぃ!?!
「いやぁぁぁ!? わ、私、私の……まだ治ってない!?」
自らが晒した痴態と、めくりあげたスカートの先に広がる、未だ勃起したクリチンポの存在を思い出してしまう!
「ど、どうしよう……この腫れ、全然引かない……そっ、それにっ……♡」
更に挑戦者の脳裏に刻まれた知識と、クリチンポ改造の時に受けた連続絶頂が、鈴奈の意識も身体も淫らに犯しており、
(す、すごい……これでクリオナニー……してみたいっ……♡)
今すぐにでも、自慰を始めたい獣欲に駆られてしまっていた!
(こ、今度は、このクリちゃん指先でシゴきながら、全力でオマンコかき混ぜたら、どっ、どれだけ気持ち良いのか、い、今すぐ確かめたいぃっ……♡)
呼吸を浅く荒げ、とろんと蕩けた眼で、変態的な大きさになったクリトリスへと手を伸ばす挑戦者……。
このエロトラップダンジョンにおいて非常に危うい、戻れない方向へ傾きかけた意識……。
――ガコン!
「ひゃっ!?」
それをギリギリの所で現実へ叩き戻したのは、ひと際強い床の揺れであった!
「ぇ……――ッッッ!? わ、私ったら、いったい、な、何をっ……!?」
野外でクリオナし、性欲のままイキ狂いそうになっていた自身に酷く顔が紅くなり、いつの間にか羞恥心の薄れが危険な域まで及んでしまった事実を、鈴奈は突きつけられる。
「そ、それより、ここは……さっきの部屋じゃ……ない……!?」
しかし、それを呑み込み切る暇もなく、新たな脅威が挑戦者へと襲い掛かっていた!
冷静に辺りを見渡せば、いくつもの鉄棒が前後左右どこを向いても規則的に周囲を囲っており、外側に広がる光景は――松明揺れる、レンガを積み重ねた薄暗い通路がゆったりと『流れて』おり……。
「っ!? そんな、まさか私っ!?」
不定期にガタガタと揺れたのは『地面』では無いと気付く!
挑戦者は、気を失っている間に『檻』に入れられ、どこかへと運ばれようとしていたのだ!
「どうしてっ!? いつの間に私……そうじゃなくて!」
どうやら馬車のような物で運ばれていると理解できた鈴奈は、前で手綱を握る、御者らしき背中に頼み込む。
「あっ、あの! そこの貴方、すみません!」
どういった経緯で、気を失ってから檻に入れられたのかは分からないが、こちらの事情や害意が無いと話せば分かってもらえるはず。
膝で歩きながら、フードを深く被った小柄な御者へと、頼み込んで近寄った挑戦者が目にしたのは――
「ひっ!?」
「Gya?」
振り向いたフードから覗く、緑色の肌をした異形の人型――ゴブリンの横顔と、
「ん゛もっ……お゛お゛お゛ぉぉぉ…………♡♡♡」
牛のような唸り声を上げる、荷台に繋がれ目隠しされた裸の女性の姿であった!
いや、よく観察してみれば、ゴブリンが握っていたのは手綱ですらなく、
「そっ、そんな……! む、胸を、手綱みたいに……!?」
明らかに一般的なサイズを上回る超乳を、背中まで伸ばし、引っ張り、固定された、チューブのように伸びた乳首!
馬車ならぬ、人間牛車に鈴奈は引かれていたのだ!
「GyaGya!」
「も゛っ♡ お゛ぉぉぉぉ♡」
力任せに握った乳首を手綱のようにしならせるだけで、愛液を股から滴らせ女性は歩き出す。
見れば、しっかりと鍛えられ引き締まった美しい体躯に、大和撫子といった艶やかな髪が映える美女なのだが、異常に大きな胸を掴まれ、後ろ手の枷と連結した荷台を嬌声にも似た鳴き真似を上げながら引っ張る姿に、プライドや尊厳は微塵も感じられない。
「ひ、酷い……酷すぎる……!」
怪物に家畜同然に扱われるこの女性を、助けなければ。
半ば衝動的に、鈴奈はカタルシスエフェクトを取り出していた!
「と、止まってください!」
「Gya!?」
丸腰であることは確認していたのに、荷物がどこからともなく帽子と槍を取り出し、背後から突き付けて来ていた怪奇に、ゴブリンがしわがれた驚愕を漏らす。
「ご、ゴブリンさん! わ、私をここから出して、そ、その人を離してください! えっと……ゴブリンさんって、人間の言葉、分かりますか?」
武器を突き付けてゴブリンを脅すなんて行為など、様々な意味で初めてな挑戦者の脅迫は、極めて消極的かつ懐疑的で迫力に欠けていたが、趣旨は伝わったようだ。
冷や汗をかきながら、ゴブリンは急いでメス牛の乳首を口元まで手繰ると、
「お゛ッッ!?!」
ゴツゴツした歯で、加減なく噛み締めた!
「ん゛も゛お゛お゛ぉぉぉおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♡☆♡!」
「だ、大丈夫ですか!?」
敏感な箇所を噛まれたメス牛は、ひと際大ボリュームで嬌声を叫び散らし絶頂!
舌を突き出して仰け反り、ガニ股に開いた股から、大量の愛液が噴出し地面を濡らしていく!
その超乳に見合った量の母乳をビュービューと、節操なく撒き散らす痴態を晒されても、女性から抵抗の素振りは全く感じられず、されるがままに乳首を蹂躙され続けている。
「オ゛ーーーっ♡ ん゛お゛ぉ~~~~♡ ぶもぉ~~~~ッ♡」
(ど、どうなってるの……!? なんで、こんな事されて、この人は抵抗しないの……?)
このメス牛は、かつてエロトラップダンジョンに挑んだ挑戦者の末路だ。
既に人格は排除されており、代わりに入っているのは、ただ御者の命令に従う家畜の思考。
挑戦者の中には、淫虐の果てに志半ばで倒れ、このように新たなる罠へと作り変えられてしまった者も珍しくない。
そう、このメス牛は、既に新しいトラップでも、あるのだ。
「も、もう酷い事はやめてください! もうちょっと待っててくださいね! 今すぐに、助け出してみせ」
「お゛っ……ほぉ~……お゛ホっ……♡」
「――ぇ?」
その証拠に、イキ散らして痴肉を揺らすメス牛から、バチ、バチと、檻に静電気が弾けるような音と、光が走り――
「なにこ――」
「ブんモ゛オ゛オ゛ォオオォォオオォオオォォォォォォォォォォォ♡♡♡♡♡」
「ギャピッ!?!?」
激しい雷撃が、檻の中で迸り始めた!
「ぎぴいいいいぃイイぃイぃぃぃぃぃ――――――――!×?!?」
逃げ場のない鈴奈を襲う、仮借ない電撃!
この唐突な雷の発生源は、何を隠そうメス牛から!
かつて雷の力を纏っていた犠牲者を組み込んで作られたこの牛車は、『合図』を送ることで放電し、檻の中に入れた獲物をたちまち感電させてしまうのだ!
「ぎぴっ!? あびっ!? びっ、びびいぃびいぃいいいぃぃ~~~~~~~!?!?!」
猛烈な電撃を流され、出鱈目な反射で身体を揺らし、鈴奈は意味不明の悲鳴を上げる!
檻の隙間からプスプスと黒煙が上がり、肉や制服が焼け焦げる嫌な臭いが立ち込めていく。
「ア゛っ、あ゛っ、゛あ゛あ゛ア゛ぁぁ~~~~!×? んぎいいいぃぃぃぃ~~~~~~!☆?×!」
ショーツ越しに噴き出す失禁すらも、沸騰して蒸発していく電流に抗う手段はなく、白目を剥いてされるがまま、無様な痙攣ダンスを踊らされる挑戦者……。
このまま感電し続ければ、間違いなく絶命してしまうだろう拷問だったが、
「Gru……」
荷物を殺してしまうのでは、この人間牛車の意味はない。
反抗的な荷物がそろそろ黙る頃合いだと、ゴブリンは魔力を檻に垂れ流し続けるメス牛の尻へと目掛け、鞭を振るう!
「ぶもおっ!♡!」
美しい曲線を描いたヒップに赤筋が入り、合図を受けた家畜は命令通りに放電を中断。
「ぉ……ぁ……こ、小鬼、如きが……わ、私、は……牛、など、では……!」
この衝撃でなんと、類まれなる精神力を備えていた戦士は、殆どを排出しきった搾りカスに等しい、僅かな人格を復活させるが、
「a? G~ya」
「お゛っほぉ♡♡♡」
既に手遅れなほどに弄り回された、全身性器に等しい肉体で反抗出来る訳もなく、
「んほおぉぉぉ♡ お乳ッ、乳マンコに腕ダメッ♡!? ニプルファックざれたら消えるッ!? 今度ごぞわたじっ、う、牛から戻れなぐっ、いぎ゛っ♡ イグっ♡ も、もう、耐えッ、も゛っ――」
手綱乳首に腕を挿入られ、ダポンダポンと雑にピストンされるだけで、何もかもが快楽に食い散らかされていき――
「ん゛も゛お゛お゛ぉぉぉおおぉぉぉ~~~~~~~♡♡♡」
射精のように母乳を噴きだすと同時に、命令と性に従順なメス牛人格へと戻ってしまう!
「……お゛っ――も~……んもぉ~……♡」
これだから新品の牛は面倒なんだと言いたげな、軽い溜息がゴブリンから零れた。
やれやれといった様子で、ちらりと背後を向き、
「ガッ……ぁがはっ……へ……ぁ……」
ズタボロになった荷物がチロチロと、残った尿すら全て床に漏らしながら、その水溜まりへと大股を広げて沈んでいる姿を確認すると、再び手綱乳首を操り、直進を命令した。
「もぉ~……♡」
「かっ……はっァ……が…………」
こうして、反抗的な獲物を黙らせた牛車は、またゆったりとしたペースで迷宮の深部へと進んでいく……。
無様で悲惨な、挑戦者の末路。
鈴奈は果たして、このメス牛と同じ未来を回避し、エロトラップダンジョンから抜け出すことが出来るのだろうか……。
《3Fリザルト》
『牛車で次の階層へと運ばれる挑戦者。抵抗してしまい、仮借ない電撃を浴びて大ダメージを受けてしまう! 装備破損・学生服(破)』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
《神楽鈴奈/4F/装備・学生服(破) /状態異常・淫乱化(軽)、クリチンポ【探索中】》
「ぅ……ぅぅん……ぁ……今度は、どこに……えっ?」
再び意識を取り戻した挑戦者は、運び込まれた4Fの光景に、ある意味で挑戦を始めてから、一番の驚きを隠せなかった。
「私、ベッドに寝かされて……これ、患者さんの服?」
簡素ながらも、ふかふかで清潔なベッドの感触と、いつの間にか着替えさせられたガウンタイプの患者衣。
そこまで広くない個室には、テーブルとパイプ椅子が置かれており、出口らしき扉だけが鎮座している。
「病室……なのかな?」
自分の見識の中で、この部屋を形容するのに一番しっくり来る場所を挑戦者は呟く。
「誰かが、先輩たちが……助けてくれ、た……?」
半信半疑ながら、一番ありえそうな可能性を考える鈴奈。
先の3Fであのような扱いを受けたのに、今度はこのような平穏な場所で安静に寝かされていた意味が分からず、安堵よりも先に混乱の方が勝ってしまう状態だ。
「だったら私、メビウスに戻って……っ!?」
ドアノブが、ゆっくりと動く。
「だっ、誰ですかっ!」
シーツを手繰り寄せ、身構える鈴奈の前に現れたのは――
「あら、目が覚めたのね」
「えっ?」
やはり今までと比べると、あまりにも平凡すぎる存在――豊満なボディラインが浮かぶ白衣をキッチリと着込んだ、大人の女性だった。
「大丈夫? 自分が誰かとか、思い出せる?」
「あっ……はっ、はい! ごめんなさい、えっと、ありがとうございます、私は、そのっ」
真っ当なコミュニケーションをしばらく取っていなかったせいか、言いたい事や言わなければならない事がこんがらがって、あたふたとする鈴奈をクスリと見やり、
「ふふっ、その様子なら大丈夫そうね。施術は成功したみたい」
「え……? 怪我まで治してくれて……あっ、ありがとうございます!」
立ち上がって礼をしようとする患者を手で制し、女医はパイプ椅子へと腰かけた。
「貴方、ここがどこだか分かる?」
「い、いえ、さっぱり……病院、ですか?」
とりあえずの仮説を口にするが、女医は鈴奈の答えに深刻な表情を浮かべ、
「残念だけど、違うわ。ここはエロトラップ・ダンジョンよ」
「え、エロトラッ……えっ、ダンジョン?」
返しに、あまりに情報量の多い単語をぶつける。
「エロトラップ・ダンジョン。あらゆる世界、次元から誘い込んだ女性を虐げ、食い物にする悪夢の迷宮よ」
「女性を虐げ……え、えぇぇ……!?」
「ここに一般常識で推し量れるモノなど無いわ。確実な攻略法なんてない、同じ場所を通っても階段の先に広がるエリアは毎回変わり、確実にあると言い切れるのは、次の階へと進む方法と、淫虐の罠だけ」
「そんな、無茶苦茶な場所があるはず――」
「ない。と言い切れるかしら? ここまで来たのなら、思い当たる節はあるはずよ」
さえぎられた言葉を返せず、鈴奈は口元を覆う事しかできない。
「じゃ、じゃあ、さっきの所に居た、お胸がすごく大きな女の人は……」
「誰かは分からないけれど、おそらく別の挑戦者か……もしくは犠牲者ね。ここから出られず、淫獄に囚われてしまった可哀想な……」
「ぎ、犠牲、者……!」
ここでようやく、挑戦者は自分が置かれている状況を完全に飲み込む。
「脱出方! 脱出する方法は、何か無いんですかっ!?」
「あるわ。10Fを越えるの。そこを進めば、元の空間に戻れるわ」
「10Fを……越える……!」
空間の雰囲気が変わるのはこれで4度目。
2F、3Fからは気絶した状態で運ばれたため、階段を降りたわけではないが、女医の話を統合すれば進んだと言う事で間違いない筈だ。
「私……多分ですけど、今4Fです! つまり、あと6Fを越えれば……!」
「あら、凄いじゃない。運がない子だと、再起不能になっても可笑しくないほどよ」
「い、いえ……私だけじゃ、きっとダメでした。先生のおかげです」
鈴奈の脳裏に浮かぶのは、先程の階層で受けた電撃の罠だ。
人生で間違いなく最悪クラスの痛みと苦痛を一身に受けたにも関わらず、そのダメージは身体に欠片も残っていない。
「そんなことは無いわ。私が出来るのは簡単な手助けだけ。あとは、貴女次第よ」
口元を綻ばせ、女医はベッドの下に用意していた籠の中身を取り出し、鈴奈へと手渡す。
「はいこれ、貴女の着替え。ボロボロになってた物、完全に元通りに出来てるわよ」
「な、何から何まで……本当に、ありがとうございます先生!」
傷は癒え、道が示され、準備も万端。
地獄に仏とはこの事と、感謝しきれないほどの恩を感じながら、挑戦者はさっそく新品同然になって戻ってきた制服へと着替えていく。
立って患者衣を脱いでキチンと畳み、慣れた手付きでまずはショーツを履こうとし、
「…………ん、あ、あれっ?」
上手く入らずに、悪戦苦闘してしまう。
「サイズが、小さい? でも……」
女医は、服を完全に元通りにしてくれたと言っていた。
この矛盾も、彼女ならば上手く答えてくれる気がした鈴奈は顔を上げて女医を見やる。
「ああ、それは――仕方がないわね」
「仕方がない、んですか?」
やはり女医は、今まで通りに涼しげで余裕を持った大人の態度を崩さず、
「だって、貴女の身体は」
「淫乱ドスケベボディに改造されているもの」
信じられないような単語を並べ立てた。
「……………………へっ?」
長い間の後、挑戦者の意識が帰ってくるのを待っていたように女医は続ける。
「ここに運び込まれた時の貴女は、全身に深いダメージを負っていたらしいわ」
「えっ? えっ? えっ?」
「でも、貴女は本当に運が良かったのよ。この階層は肉体改造ラボだから、貴女の身体を淫乱ドスケベボディに根本から作り替えることによって、傷を完治させることは難しくなかったそうなの」
女医の説明など半分以上耳に入らないまま、挑戦者は急ぎ自分の裸を改めて確認する!
「こ、これが、わ、私の身体ッ……!?」
本来、胸は平均より大きめであったが、全体的にはスレンダーであったのが鈴奈の体型だ。
しかし、改造を受けた結果、乳、尻、太ももと言った部位が、手で押し込めば沈みそうなほどのボリュームと化した、媚肉たっぷりのドスケベ化!
身を翻すだけでも爆胸がだっぷんと揺れ、幾度の出産に耐えられそうなほど熟成した下半身からは、相変わらず肥大クリトリスが勃起している。
下腹部にはハートを象った淫紋まで刻まれたその姿は、最早エロトラップダンジョンの『挑戦者』と呼ぶより、『生贄』と形容した方が相応しい!
「ふふっ、落ち着いて。脳もエロトラップダンジョンに順応する様に洗脳改造されているから、すぐに違和感も無くなるはずよ」
「あっ、はっ、はい……すみません、取り乱しちゃって……あれ? 確かに私、どうして取り乱したんだろう……?」
このように、挑戦者が受けてしまった改造は、目に見える範囲に留まらない。
「こんなに素敵な、オチンポ様ご奉仕用の変態メス奴隷ボディにしてくれたの……に? あ、お礼……そうだ、お礼を言ってませんでした」
「いいのよいいのよ。貴女に施術したのは私じゃないもの」
「えっ、先生じゃ、ないんですか?」
白衣を着こんだ格好であったため、完全にここの医者だと鈴奈は思い込んでいたが、確かに改めて思い返してみると自分がやったことにしては、言動が他人事だった気がすると、鈴奈は思い直した。
この椅子に座り、朗らかだが蠱惑的な女性は、
「私は医者じゃなくて、説明係なの。貴女に、この――」
ポツ、ポツと、白衣のボタンを外した先に広がっている、
「淫乱ドスケベボディの特徴を、身をもって説明するために送り込まれた、ね」
鈴奈と全く同じ改造をされたムチムチの裸体を晒し、大きく股を広げ始めた!
「ほぉら、凄いでしょう? このオマンコ♡」
か細い指で開いた淫部からは、既に長時間愛撫をされたような蜜が滴っている。
「常に濡れ濡れだから、急にレイプされても、全然痛くならないの。アナルも一緒で、いつオチンポ様をぶち込まれても大丈夫なように、トロトロのガバガバになってるわ♡」
「わっ、本当ですね。すごく便利」
自分の事でもあるとベッドに座り直し、興味津々と言った様子で説明を傾聴する鈴奈。
「しかも、とっても頑丈になってて、オーク様の丸太チンポを挿入れられたり、触手チンポを大量にねじ込まれても、簡単に壊れたりしないの。膣は放っておくだけで修復もされていくから、いつでも新品同然のキツマンを維持できるのよ」
「凄い……これで何回でも、肉便器として使ってもらえるんですね」
物わかりの良い生徒に満足げな笑みを浮かべる姿は、本物の教師や先生のようであるが、あくまで彼女は説明係。
続いて、鈴奈に負けず劣らずのデカパイを、両手で下から持ち上げる。
「お口やオッパイも、性器として改造調整済み。フェラやイラマでも本気イキできちゃうし、乳首も乳マンコにされているからニプルファックもスムーズに出来るわ」
「そうなんですか! 楽しみです。これで私のオッパイも、前の階の人みたいに……♡」
恋する乙女のようにうっとりと頬を紅潮させる挑戦者に、以前の階層までのモラルや貞操はもはや存在しない。
どんな凌辱だろうと進んで受け入れてしまうであろう、非常に危うい状態であるが、このドスケベボディ最後の特徴は、挑戦者に壮絶で熾烈な未来を確約していた……!
「そして、これが最後になるのだけれど、私の下腹部を見てくれるかしら?」
「下腹部って、子宮の辺りですよね?」
視線を落とした先には、同じ改造を受けたと言うだけあり、同様のハートを象った淫紋が浮かんでいる。
しかし、一つだけ明らかに鈴奈のモノとは相違点があった。
「この、『9999』って数字? は、どういう意味なんですか?」
鈴奈の所にはなく、女の子宮にだけ浮かんでいる9999という数字。
「こ、れ、は♡ 実際に見せながらの方が早いから……んっ♡」
説明係の女は喜悦の表情を浮かべると、おもむろに己の蜜壺を指でまさぐり始めた!
「このカウンターはっ♡ んっ♡ 今までっ、イッた回数をカウントしててぇ♡ はぁ♡ その経験をっ、全部覚えてるの♡」
「経験を、全部覚えている?」
「そうっ♡ ゴブリンに輪姦されたり、オークに肉オナホにされたりっ、マシンバイブにほじくり返さりとかぁ♡ そうイった時の、絶頂体験を全て記憶しててンひぃ♡」
股をM字におっ広げ、膣奥にまで突っ込んだ指を出し入れし、グッチュ、グッチュと淫らな水音を鳴らしながら、もう片方の手で胸まで揉み潰す。
公開オナニーを心から堪能しつつも、与えられた役割を最後まで全うするため、説明係の女は喘ぎ声と説明を同時に唇で紡ぎ続け――
「そしてっ♡ このカウンターが10000イっ♡ いったら、それが、全部、全部ぜぇ~んぶ♡ ぁんっ、あぁあ~~♡ イクイク……イクッッ♡」
瞳を瞑り、ビクン、と全身を震わせた瞬間、カウントは10000へと表示を変えた。
「ぃ……ふぅ~♡ これでっ、10000回目ぇ……♡」
「こ、これで、どうなっちゃうんですか?」
「ふふっ、それはぁ――」
浅い呼吸のまま、聖母のように嫋やかな笑みを浮かべて撫でた淫紋が、桃色の光を帯び始め――
「オ゛ほぉッッッ!×!♡?!」
「っ!?」
清聴していた鈴奈の両肩が跳ね上がるほどの大音量オホ声が、女の喉奥から引き絞られた!
「オ゛ッイグッイグイグっオ゛っ――んお゛お゛お゛おぉぉぉおおぉぉ~~~~~~~~♡ イッグゥウウゥ~~~~~~~~~~~~~♡♡♡♡」
先程までの知的な雰囲気など皆無の、大絶叫を喚き散らしながら、ビン! と糸が張ったように手足を伸ばし、顔面崩壊級にアヘ狂い始める説明係!
「だ、大丈夫ですか!?」
「へっ、へひっ☆ し、ししん、ぱい、要らないの♡ こっ、これが私のやや、役目だかイッギ☆」
「役目っ!?」
ガクガクガクと、異常な痙攣と共に、全身から体液を噴き出しながらも、完遂せんとする役目――それは、
「かっ、改造を受けたちょちょちょ、挑戦者の前でぇっ♡ 10000回イったぺぺ、ペナルティの、今までの全部全部一気に受けちゃう――」
「実証無様デスアクメ見せつけるのぉーーーーッ!!?! ぁ、ぉ゛――オ゛ッホオォォオオォォォォォォ~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
挑戦者がこれから背負うペナルティを見せるため、イキ死ぬことであったのだ!
「え゛へっ☆♡ でき、イギっ、イグからっ、逝っちゃうのぉ♡ 私逝っぢゃう☆ オナニーなんかでイギ死ぬぅううぅぅぅ♡♡ え゛へへぇっ☆」
役目を果たし、張り詰めた気が抜けたのか、あまりの情報量に引き千切れはじめた脳が、鼻血となって滴り出す!
同時に叩きつけられた10000回分の絶頂が、ブチ、ブチ、ゴキ、ベキと、無理に動く肢体から響かせる。
それでもなお、死の快楽に溺れ切った彼女の表情は、完全に壊れきった笑みであり、血走った眼球を無様に裏返していた……。
女性の死に様としては、あまりに惨すぎる光景。
真っ当な感性をした人間ならば、狂乱しても可笑しくない最後を前にした鈴奈は……
「やっぱり……貴女は、私にとっては先生です……ぐすっ」
「んぎひぃ!♡☆」
感極まり、感動の涙を流していた!
そう、鈴奈もデスアクメに逝く女も、受けた洗脳は一緒。
「これから10000回イクだけで、こんな素敵なことになるだなんて……」
「お゛っお゛っお゛っお゛っ、ぢぬっ、ぢぬっ、イギぢぬっ☆×♡」
悦楽を貪ることに一切の抵抗を抱かなくなる淫乱改造は、デスアクメを女として逝きつく最高のゴールとすら認識してしまっていた!
「もう待ちきれませんっ! 私も早く、このドスケベボディで先生に追いつけるよう、残りの階層も頑張ってきます!」
居ても立っても居られないと、冷めやらぬ興奮のまま、立ち上がり着替え始める挑戦者!
「下着は……要らないですよね、レイプしてもらう際に邪魔になっちゃいますし」
ノーパンノーブラのまま、強引にサイズの合わない学生服を纏った結果、ブラウスには乳輪乳首がクッキリと自己主張するほど張り詰め、ちらちらと乳肉が覗き、ボタンが今にも弾け飛びそうなほど。
スリット入りのスカートで少し動くだけで、唯一以前の身体から引き継がれたクリチンポや、いつでも強姦できる陰毛が見え隠れしてしまうほどだ。
「不思議……。いつもと同じ制服なのに、こんな売春してそうな変態ビッチみたいな着方だと、ちょっと冒険してるみたいです♡」
ちょっと制服を着崩した程度の認識で、鈴奈はあっさりと受け入れると、次の階層へと続く扉へブルンブルンと痴肉を振り回しながら駆け寄り――その前に、改めてペコリとお辞儀する。
「じゃあ、イってきますね先生♡ ホントは最後まで見守ってあげたいんですけど……」
「プギッ☆♡ ふんぎいいいぃぃぃぃいいぃ~~~~~~~~♡×♡ カッ!?! カヘッ――カハッ――♡」
「先生のそんな姿を見てると……私、もう、我慢できないんです♡」
上げた顔に張り付く、もうオチンポを待ちきれない女の、薄く閉じられた余りにも淫靡な瞳。
尊敬できる女性の逝き様は、鈴奈のカウンターに早くも1の数字をカウントしていた。
「貴女の事、絶対に忘れません――さぁ、早くオマンコしてもらって、みんなの所へ帰らないとっ♡」
沢山の元気を分け与えてもらった挑戦者は、混濁し倒錯した目標に気付かぬまま、扉を開いて意気揚々と迷宮の奥へと降りていく。
――カヘっ!?!? あ゛っ、だっ、だめ駄目だめぇぇっ♡×☆ そ゛んなっ、うぞっ、わだぢっ、いづからぜんのうされっ……イ゛ヒィ!? うぞぢぬっ、逝きたくな行がないで待っで助ず――あ゛っ♡ ア゛ーーー♡ ア゛はァァァーー♡☆ ア゛っ!?!! へっ――……
閉じた扉の奥で、どちゃりと椅子へ崩れる駄肉塊の音など、欠片も耳に入らぬまま……。
《4Fリザルト》
『淫乱ドスケベボディへと洗脳改造を受けてしまう! しかもペナルティが課せられた、絶頂カウンターまで付けられてしまった! 装備復元・学生服 状態異常・洗脳、肉体改造、絶頂カウンター(1回)』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
《神楽鈴奈/5F/装備・学生服/状態異常・洗脳、肉体改造、絶頂カウンター(1回)、クリチンポ【探索中】》
「んっ、おう、よく来たな。嬢ちゃん」
「えっ?」
期待に爆乳を弾ませながら、降り立ったエロトラップダンジョン5F。
カウンターの向こうからかけられた気さくな声に、挑戦者は近づいて行った。
「あの、貴方は?」
「俺かい? 俺は受付だよ、この闘技場のな。……なんだい、人の顔をじろじろと」
「あっ、ご、ごめんなさい。えっと、私、貴方のような人を初めて見るもので……」
「あ? あー……オーク見るの初めてなのかい嬢ちゃん」
なら仕方ねぇかと、眼帯を付けたオーク族の男は気にした風もなく、横に立てかけられた沢山の武器を親指で指して、
「さ、早く好きな獲物を選びな」
「へっ?」
「お嬢ちゃんの武器さ。格闘で挑むタイプかい?」
「い、いえ! そういう訳ではなく……」
完全に自分を置いてけぼりに進行している事態をまるで呑み込めず、うろたえる鈴奈に、オークはめんどくさそうに禿げた後頭部をボリボリと掻き、
「トロくさい嬢ちゃんだなぁ。ここは命のやり取りをする闘技場で、嬢ちゃんは挑戦者。この向こうに相手が居る。そこの武器使ってぶっ潰したら、報酬として次の階層に進める。簡単だろ?」
「い、命のやり取りっ……!?」
ぶっきらぼうだが要点を抑えた説明で、趣旨を完璧に理解出来たからこそ、今まで以上の動揺が鈴奈を襲った。
「で、出来ません! 私、そんな、命のやり取りだなんて……!」
無理もない事である。
鈴奈は帰宅部として戦いを続けていたが、決して殺し合いをしてきた訳ではない。
彼女の槍――カタルシスエフェクトが与えるのは精神的なダメージのみで、殺傷沙汰など完全に無縁の世界で生きてきたのだ。
「あー、お嬢ちゃん、殺るのダメな系のとこ出身か。まあ俺は構わねぇけどよぉ」
「うぅ……」
洗脳改造を受けていても、今回の改造は、鈴奈の人格が完全に消去上書きされたわけではない。
性的な事に関して異常なまでにオープンになってはしまったが、自分から他人を傷つけるような真似は変わらず、挑戦者が一番苦手とすることであった。
(い、今までは、カタルシスエフェクトだったり、怪物だったり、人助けだったから出来たけど……今回は……)
横目で見やる武装達は、どれもこれも研ぎ澄まされ、禍々しい光を鋼に宿しており、人体の一つや二つ、容易く破壊することができるだろう。
「どうしよう……」
戻る道は今までと同じように、いつの間にか消失しており、進むことも戻ることも出来なくなってしまう挑戦者。
「おーい、早く支度しろよー嬢ちゃんー」
「そ、そんなこと言われても……」
どれだけ急かされようと、この一線だけは容易くは越えられない。
涙目になるほど思い悩む鈴奈だったが、
「あと10秒ぐらいで、強制転移されちまうぞー闘技場にー」
「私には…………――え?」
闘技場に、強制転移、10秒後に。
やはりオークの説明は極めて簡潔であるが故に、問答無用で無慈悲だった。
「いやぁ、たまーにお嬢ちゃんみたいなのがグダグダするから、最近改装工事したんだよ。俺の手間も省けるし、丸腰女の処刑ショーってのも案外ウケが良くてなー。この前も、やかましい女が丸腰で送られて、すんげぇ顔して命乞いしたのをガン無視で――」
「っっッ!?!?」
もはや呑気な説明を聞いている猶予すらない!
立てかけられた武器たちへと決死の形相で駆け寄った鈴奈は、
(なにか、せめて身を護れる――槍っ!)
手頃なショートスピアを咄嗟に手に取った――ほぼ同時に、眼前が真っ白になる……。
「うっ……」
ぐにゃりと平衡感覚が揺さぶられる嫌な感触に見舞われ、やがてそれも収まっていき――正常を取り戻した挑戦者の視界が映したのは……、
「貴方様が、わたくしの対戦相手なのですね」
「女の、子?」
「よろしくお願いします」
「あっ、はい、ご丁寧に……」
まだ年端も行かぬような、妖精のように可憐な少女の姿であった!
無人の闘技場でお辞儀をする、落ち着いた礼儀正しい少女は鈴奈よりも二回りほど小さく、まだまだ未発達未成熟であり、小学生ほどのロリと言える存在だ。
しかし、手にした槍の穂先と、慄然とした瞳は、真っ直ぐに迷いなく鈴奈へと向けられており、
「貴方様に恨みはございません。しかし、打ち倒さねば帰れぬなら……」
「えっ、ちょ、ちょっと待っ」
「お覚悟っ!」
「ひゃぁぁ!!?」
そのまま刺突!
戦いの火蓋が切って落とされた!
「ひっ――!?」
反射的に横飛び、突きを回避できた鈴奈だったが、横腹を刃が掠め、破れた布地の奥から一文字の裂傷が覗く!
(ほっ、本気だ!? この女の子、本気で私の事を……!?)
先の4Fでデスアクメした女の説明が、鈴奈の脳裏を掠める。
(この子が、別世界とか、別次元の女の子……なの!?)
自分の知らない世界では、このような少女が人に武器を向けることを躊躇わないのかと、カルチャーショックに浸っている場合ですらない。
「そこです!」
「待っおごぉッ!?」
突きから引っ込めた槍の柄をすくい上げが、鈴奈の腹部を強烈に叩いた!
「お゛――かはぁっ……!?」
精神的なショックには耐性があっても、肉体にモロに受ける暴力には全く慣れがない挑戦者。
内蔵が逆流するような衝撃に、持っていた槍を放り投げたった一発で蹲ってしまう。
「ぁ……ご……ぐぇぇ……!!」
「……? はて、貴方様は、対戦相手……なのですよね?」
あまりに呆気なく、みっともない対敵の姿に、少女も思わず小首を傾げてしまう。
「わ……私は、帰りたいだけで……貴方みたいな女の子を、傷つけたい訳じゃ……」
「……なるほど、そうだったのですね。分かりました」
「かふっ……よかっ……」
話せばわかる相手だったことに、鈴奈は安堵を覚えずにはいられず、
「でしたら、そこを動かないようにお願いします」
「た……?」
「申し訳ありませんが、どうやらわたくしに出来ることは――出来るだけ苦しめないように終わらせることだけのようですので」
「ぁ……ひ……!?」
その勘違いの対価を、いま、命で支払うことになってしまう!
こちらを冷たく見下す妖精のような少女が、死神のように槍を掲げる。
(い、嫌っ……!)
首を落とされる咎人のような格好で、瞳を震わせ挑戦者は見上げる。
「……申し訳ありません。不本意な戦いでしたが、わたくしには帰りを待つ方達が居るのです」
(そんなっ……)
それは、内心の罪悪感を吐露していたのか。
少女がふと零した謝罪に、鈴奈の胸中で渦を巻いたのは――激しい怒りだった。
(そんなの……私にも、私にだって……!)
帰りを待つ仲間、場所、そんな掛け替えのない物を背負っているのは、まるで自分だけであるような物言い、理不尽。
理不尽を断ち切るための凶器と化した、感情が爆発する。
「私にだってッ!!! 帰りを待ってる人達が居るんですッッ!!!!!」
「っ!?」
トドメを刺す手が怯んでしまうほどの大声量と共に、出現する魔女のようなつば広帽と、胸に突き刺さる棘――カタルシスエフェクトの発動。
そして同時に、限界まで到達したストレスが力となり、鈴奈最大の必殺技を炸裂させた!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!」
「なっ――ひぎぃッ!?」
フラクタルスライサー。
地面から大量の光槍を出現させ、逃げ場なく獲物を串刺しにする。
鈴奈の中に潜むトラウマを体現した、容赦なく残忍、執拗な攻撃衝動の具現化。
無抵抗な相手が、このような隠し玉を持っているとは想定できなかった対戦相手の、華奢で小柄な身体が串刺しになり、モズの早贄のように宙へと吊り上げられる。
命中と、精神的な大ダメージ。全て、この技を何度も放ってきた鈴奈の想定通りだったが、
「ぎっ……ひぎっ……!?」
「……えっ、なに、これ?」
唯一、地面から飛び出して来た光槍の形状だけは、完全に挑戦者としても計算外であった。
「おマン……コ……わたくしのっ……オマンコがひっ……がッ……!」
「おっきなおチンポで……串刺しに……?」
そう、地面から突き出したのは槍ではなく、無数の男性器!
逃げ場なくビッシリと地面から勃起したペニスが、薄布一枚に隠された少女の割れ目を抉り、犯し、子宮口をぶち破って腹ボコレイプしていたのだ!
「な、なんで、おチンポが出てき……えっ!?」
そして、変化は必殺技だけではない。
鈴奈が振るう槍のカタルシスエフェクトは、大きく、雄々しく、ご立派に変貌を遂げていた!
「ど、どうして、私のおマンコから、おチンポがっ!?」
現れたのは槍ではなく、スカートのスリットからはみ出るほどの肉竿!
カタルシスエフェクトは精神構造を武器として具現化する能力。
ドスケベ洗脳改造を受け汚染された精神が、以前とは全く別物のカタルシスエフェクトを出現させるのは当然と言えるだろう!
全く意図せず、ふたなりと化してしまった挑戦者。
しかし――ある意味、通常の槍よりも好都合と言えた。
「ぬ゛っ……ぬ゛いでっ、くだ……こごふっ!?」
「あっ」
時間で消えるおチンポが、どちゃりと幼女を地面に放り出す。
「がっ、痛っ――かひゅ……ひゅー……ひゅ~……」
激痛からの解放に、愛らしい瞼を限界まで開き、眼球を裏向け、大股を開いたまま呆ける少女。
強引にこじ開けられ、拡張された少女のロリマンコは、ぱっくりと子宮口をヒクつかせ、次を待ちわびているようで――
「せ~――のっ♡」
「ひゅんぃぃい!?」
早速用意された練習台に、鈴奈は吸い寄せられるように己のふたなりチンポをぶち込んだ!
「んんん~♡ んっはぁ、ロリマンコすごっ♡ 本当にキツキツ♡ こんなのおっぴろげにされたら、犯さない方が失礼ですよねぇ♡」
「あ゛っ、あ゛ぁあぁぁぁぁ!?!?」
軽々と持ち上げられたか細い腰を掴んで、一気に根元までぶち込む玩具扱いファック。
初めての強姦がもたらすエクスタシーは、それだけで鈴奈の腰を浮かし、絶頂カウンターを1つ進めてしまうほど!
「お゛っ、お止めくださいっ! 放してっ! こ、このような、このようなまねっ」
「は~っ♡ ずるい~、不公平ですぅ~♡ 男の、男の人は、いつでもこんなロリマンコをおチンポできるなんてぇ♡ こんなの一度知ったら病み付きっ♡ 最高ですぅ、もうおチンポ無しじゃ私、わたし~♡」
「あっい、ぐぅぅ……いい加減にっ――してくださいっ!」
異物が膣内をミチミチに抉ろうとも、未だ抵抗する少女の反撃!
身体を起こし、身勝手に陶酔する爆乳に、小さな拳がズプズプズプとめり込む!
「ほぎっ!♡☆? ほっひいいいぃいいぃぃぃぃぃぃいぃぃ~~~~~♡♡♡」
「ひゃうぅっ!?」
やたら大きな胸を狙っただけの、か弱いパンチは、偶然にも鈴奈の乳マンコへと抉り込まれ、フィストファックに仰け反りアクメをキメる挑戦者!
入ったままの肉棒が、何度も膣内で蠢き暴れる感触は、変態改造された鈴奈が何度もイキ狂っている証明だ。
「おほっ♡ イグッ♡ 乳マンコイグっ♡ ほっ♡ おっほ♡ ほ~♡ ほ~♡」
「う……あ……」
オホ顔を晒し下品な余韻をあげ、性を貪り続ける淫獣としての本性を目の当たりにした少女は、初めて明確な恐怖の表情を浮かべる。
それは、未知のケダモノを前にした当然の恐れであり、
「ほ~~~~……ふふっ♡」
「ひっ……!?」
逃げ場のない獲物が、肉食獣を前にした絶望に等しかった!
「いけない子ですねぇ? 私がいくら使い捨て待ちの肉便器ボディだからって、いきなりニプルファックしてくるなんて、酷いじゃないですか?」
「ぅ……あぁ……!」
ロリマンコへと挿入したまま、軽々と少女の尻を掴んで持ち上げる鈴奈。
一見すれば、子を抱き上げる母のような体型であったが、その舌なめずりする横顔は余りに淫靡に歪んでいる。
「貴女みたいな悪~いメスガキちゃんには――おしおきが、必要ですね♡」
「待っごぶぅ!?」
先程、鈴奈の待ったを無視した少女の懇願など、聞き入れられるはずもない。
そのまま挑戦者は、たっぷり乗った己の媚肉ごと、対戦相手を地面に圧し潰す!
「メスガキちゃんは知っていますか? ここがエロトラップダンジョンだってこと?」
「ふぐっ!? んんんんん!」
鈴奈のドスケベ肉厚ボディに押し潰され、まん繰り返しの体勢で身動きできず、呼吸も満足にできない少女は答えられない。
「ここに連れてこられた時点で、女の子はみ~んな、おマンコをパコパコされるためだけに頑張る、イキの良い肉便器なんですよ?」
「んー! んむー! んむっー!」
「そ、れ、を♡ 今、メスガキちゃんにも分からせてあげますね♡」
「んっ――んぐーーーーーーーーー!!!?」
分からせる宣言と同時に、挑戦者は全力で腰をロリマンコにたたきつけ始めた!
「あはっ、どうですかっ♡ 私のっ♡ 童貞卒業種付けプレスの威力はっ♡」
「ふぐっ!? んぐっ!? んぐぅーーーーーーー!??!?」
「メスガキちゃんのロリマンコっ♡ 悪い子はっ、私のカタルシスオチンポでガバガバ中古にして、立派なザー汁コキ捨て生オナホに躾けてあげますっ♡ これでっ、貴方もエロトラップダンジョンに相応しいおマンコっ♡ おマンコ教育ですっ♡」
「んふうぅぅぅぅ~~~~~~~~~!?!?!」
高速で何度も何度もポルチオにふたなりチンポを叩き付けられる有様は、鈴奈の宣言通りオナホそのものであり、圧し掛かる鈴奈の身体から僅かにはみ出た手足が、死に瀕した昆虫のようにバタバタと暴れ狂う。
「んおおぉぉぉ~~~♡ あっ、暴れるたびにっ、おチンポ効くぅ♡ メスガキちゃんの膣圧でもぎ取られそうになるっ♡ おっほっ♡ さいこっ♡ ガン掘り止まりません~~~♡」
「お゛っ、お゛っ、ヲ゛っ、ヲッぶっ~~~~~~~~~~!?!?」
鼻の下を伸ばしきった品の欠片もないイキ顔でガンギマリ、一心不乱に腰を振る姿は、最早女ではなくシコ猿のソレ。
自分がイク度にカウンターが進んでいくことなど、頭の片隅にすら残らず、ひたすらロリマンコを犯しまくる!
「オホっ、射精るっ♡ 精神おチンポからトドメザーメン射精ますぅ♡ メスガキちゃんの赤ちゃん部屋に無責任射精っ♡ ん゛お゛っ、イグっ、イグイグイグっ――」
「いっぐぅうぅううぅぅうぅ~~~~~~~~~~~~♡♡♡」
「ぷぎゅうううぅぅぅ~~~~~~~~~!?!?!」
挑戦者はひと際強く、海老ぞりになるほどペニスを強く最奥にねじ込み、そのドス黒い獣欲を膣内射精!
入りきらなかった分が二人の結合部からドロリと溢れ出す、妊娠確実なザーメン量だ!
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……だっ――射精され……わ、わたくしの、大切なところ、お汁だらけに……」
「ほらほらっ、呆けてる場合じゃないです――よっ♡」
「おぶぅうっ!?」
あれだけ射精した後だというのに引き抜きすらせず、全く萎えない挑戦者の種付けプレスが再び始まる!
カタルシスエフェクトで作られたチンポは、いわば精神力の結晶。
作り込める精液に際限は無く、性獣と化した鈴奈が全てを発散しきるまで、この交尾は萎える事も終わることもないのだ!
「決めました、絶対に妊娠させますっ♡ こんなスケベ肉ホール持って産まれて来た貴方が反省して、素敵なボテ腹ママになるまで、私オマンコ頑張りますからっ♡ オヒっ、種付け最高です♡ しあわせっ、みんなしあわせ~~~っ♡♡♡」
「んぶっ、ごぷっ、んっぶううぅぅぅぅ~~~~~~~―――――」
それから何時間、闘技場にパンパンパンと、肉と肉がぶつかる淫音が鳴り響いただろうか。
「はふぅ~~~♡ あー、射精しました射精しましたぁ♡」
ようやくカタルシスエフェクトが消失し、一仕事終えたと最高の笑顔で汗を拭う鈴奈の足元には、
「へっ……へっ……♡ はへっ……♡ ごわれたっ……わたくしのオマンコ……ガバガバ……♡」
酸欠でマジ逝き寸前の、舌だしアクメ顔を晒すメスガキが、轢かれたカエルのように大股を開き、失禁のアーチを作りながら転がっていた。
何時間も種付けされた結果、子宮は胴体より膨れ上がっており、もう二度と戻らないほどにブチ犯されたロリ穴からはぶぴゅ♡ ぶぴゅ♡ と下品な音を立てて精子が地面を汚している……。
「ふふっ、私のオチンポ勝ちですね。オナホメスガキちゃん♡」
「はっ、はいぃぃ……♡ オチンポ様の勝ちでしゅぅ……♡ だからも、もう、種付けプレスやめでぇ……♡」
その敗北宣言が、確かにメスガキの口から出た瞬間――
「あうっ……」
再び、眼前に光が広がり、足元から世界が歪んでいく感覚が挑戦者を襲う。
そうして、また同じように景色が安定した先に、待ち受けていたのは――
「よぉ、見事だったぜぇ嬢ちゃん!」
「女だてらにヤるじゃねぇか!」
「見ごたえあったぜぇ! アンタの種付けプレス!」
「えっ!? ふぇっ!?」
鈴奈を歓迎する、沢山のオークたちであった!
「ここ、は? 戻ってきた?」
「おうよ、帰ったな。まさか嬢ちゃんの方が勝つとはな」
一団の中から気さくに声をかけたのは、受付に居た眼帯オークだ。
ふと見渡せば、見覚えがある受付そのままであり、自分が闘技場から戻って来られたのを挑戦者は確信する。
「ほらよ、賞品はあっちだ。進みな」
「あ、階段っ!」
眼帯オークが指さした先には、見事5Fの罠を打ち破ることに成功した証――6Fへと続く階段が出現していた!
「よかった、これで先に進めるんですね」
始めは命のやり取りと聞いていたため、身構え抵抗感を示していた鈴奈であったが、終わってみれば足取りは軽く――
「ぎゃぶっ!?」
「ひゃい!?」
足元に転がっていた何かに気付かず、思い切り蹴り上げてしまう!
「ひぐっ……おぶっ……♡」
「ごっ、ごめんなさっ……えっ? 貴方は――さっきの女の子!?」
なぜ対戦相手だった少女までここに居るのか分からず、謝罪よりも先に身構えてしまう挑戦者。
しかし、あれだけ執拗に種付けプレスを受け、オナホにされた少女には、抵抗の意思も気力も体力も残っていない。
転がっていたのは、只の軽イキ放心から戻って来れない、ザー汁がパンパンに詰められた肉袋であった。
「おっ、こっちも戻って来たな」
「おーおー、澄ましたメスガキが、油断してブザ負けして、立派な肉便器になりやがって」
「ゲヘヘッ、後は俺達に任せておきな」
どうやら鈴奈を出迎えるのは、ついでであったようだ。
一様に股間をイキリ立たせたオーク達は、ここで挑戦を終える敗者へと群がっていく。
当然、介抱などする訳がない。
中には室内に用意されていた様々な凶器を見繕うように手に取る者もおり、これから始まる惨劇の予感を嫌でも感じさせた……。
「あん――どうしたよ、お嬢ちゃん? なに見てんだよ? あ?」
「い……ぁ……もう……イク……いやぁ……」
もし、このまま放置すれば、どのような事になるのだろうか?
ジッと少女を見やる、誰も傷つくことを良しとしなかった鈴奈の胸中には――
(いいなぁ、メスガキちゃん……♡ 犯すのも良いけど、私も次は、メスガキちゃんみたいに人生終了レイプされたいかもぉ……♡)
オークに輪姦され最後を迎える、メスガキオナホへの羨望が向けられていた!
槍を持って傷つけ合うことは受け入れられないが、肉槍で女性器を蹂躙されることは何よりもの禍福。
洗脳改造によって歪み切った鈴奈の認知は、もはやエロトラップダンジョンの住人と、さして変わらぬ歪さを呈していた!
「いえ、何でもないです。その子のこと、いっぱい可愛がってあげてくださいね♡」
「おうよっ、ここは任せて、とっとと先に行きな」
あんな可憐な少女が、どれほど強烈なアクメを晒すのか観察していたいかもと、尾に惹かれる思いはあったが、鈴奈も暇がある訳ではない。
「オラッ、さっさと立ちな、このメスガキ便器がっ! 最初は慣らしだ、メイスぐらいからぶち込んでみるか!」
「ひっ!? あ、あぁ……!? いやっ、嫌ですっ、助けてっ、誰かっ、あるっ――ひッいぎゃああぁああぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~……――――――」
ブチブチブチィと肉が引き千切れる音と、断末魔めいた絶叫を背にし、挑戦者は先へと進む。
帰り道を急ぐ鈴奈の探索は、ようやく半分を越えようとしていた……。
《5Fリザルト》
『強制転移された闘技場でメスガキと対戦! 何度も何度も種付けプレスし、かなりの回数絶頂しつつも見事勝利を収める! 状態異常・絶頂カウンター進行(1390回)』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
《神楽鈴奈/6F/装備・学生服/状態異常・洗脳、肉体改造、絶頂カウンター(1390回)、クリチンポ【探索中】》
「ここで、ようやく半分……ふぅ」
階段を降り切り、6Fへと到達した挑戦者。
また周囲の景色は一変しており、今度は荘厳で広大な美術館へとエロトラップダンジョンは姿を変えていた。
「……凄い、本当に迷宮の中ってこと忘れちゃいそう……」
静寂が主として君臨し、知的好奇心を刺激する美術館は、鈴奈が特に好むスポットであり、一つ一つの作品をまじまじと観察してしまう。
「『ペニスワームをヴァギナから引き抜こうとした女の像』、かぁ――力強いなぁ」
ただし、エロトラップダンジョン内にあるだけあって、展示された芸術はどれもこれも倒錯しきった物ばかり。
鈴奈が眺めるこのM字開脚の石造も、マンコに侵入されてしまったワームを抜こうとして、子宮ごと飛び出た瞬間を石化されてしまった犠牲者のモノだ。
「あっ、こっちも珍しい。『異界に捕らえられた姉妹の壁尻』」
プリっと突き出した尻だけが、まるで剥製のように2つ並んで壁に飾られている。
これも尻以外を、何処か分からない場所に転送されてしまった、かつては姉妹の挑戦者だった美術品だ。
綺麗に磨かれてはいるが膣肉は黒ずみ、明確に使い込まれた跡があり、おそらく何度も出産を経験したのだろう歴史を感じさせる。
「銃まで飾ってある。『デスアクメガン』。あ、映像資料もあるんだ」
ショーケースに展示された銃の前に、備え付けられたモニターを指でそっと触れると、
――それでは、戦闘開始です。さぁ、貴方は私を楽しませてオ゛ほぉ!♡? イグッ……? イグ、イグっ、イグイグ逝っぐぅうううぅぅ~~~~~~~~♡×☆
――本当にやるんですかぁ? 気乗りしないんですけど、そんなに溺れたいというならイッ☆♡ イいぎぃッ、ごんなあ゛い゛、じらなっ、お゛んごおおおぉぉぉぉおおぉ~~~~~~×♡☆
――よーし、頑張りますよ! どこかで見ていてくださいねマずッ……♡? あ、ありぇ? なんで、お股からお汁、噴き出し……シピげッ!×♡ げっ、げっげっげ……♡☆× けへ……ぇ……♪
この銃で撃たれた女戦士たちが、オーバーフローした快楽によって、即死アヘ顔を晒して鼻血を噴き出し、無様に即負けデスアクメした時の映像が、何種類か保存されていた。
「ふふっ、みなさん凄い逝き顔っ♡ この人なんて、もう助からないのにおっぱい引き延ばして、おマンコほじくり返してるじゃないですか♡ よっぽどオナ狂いだったんですね」
まるで動物のほのぼのホームビデオを見ているような口調で、犠牲者たちの最後の痴態を視聴し終えた鈴奈は、この狂気に満ち満ちた空間を心から堪能しつつ闊歩する。
「私以外に誰も居ない、こんな素敵な美術館が貸し切りなんて――まるで夢みたい」
恍惚の溜息と共に呟いたそんな言葉が、
「……そう、夢、みたいなもの。だった、メビウスは……」
ふと、過去の自分を、後ろから鋭いナイフのように貫いた。
「現実から逃げ出して……与えられた場所に気付かず満足して……それが偽物だって気付いて……怖くなって……また逃げて……」
過去は、いわば鎖である。
何かの拍子で出てくると、望まずとも繋がった全てが連鎖的に引きずり出されてしまう。
それが本人にとって、忘れがたい傷跡であればあるほどに。
「帰らなきゃ……早く、私の居場所に……私なんかでも、受け入れてくれる所に……」
物見遊山のようだった心地が、一瞬にしてフラッシュバックした恐怖に縛り直され、幽鬼めいた生気なき面貌で、鈴奈は歩みを進める……。
「帰らなきゃ……帰らなきゃ……帰らなきゃ……」
本来なら即脱落しかねないほど強烈な洗脳改造を受けても、ダンジョンからの帰還を諦めることだけは無かった最大の理由。
それが、鈴奈の心に深く残った傷跡――トラウマである。
「………………」
何もかもを見ず、振り返らず、小走りで進む姿は、まるで何かに追われる鼠そのもの。
しかし、挑戦者は気付いていない。
結局、どこまでも、何処に居ても、彼女は逃げているだけであり、根付いた恐怖そのものと向き合っていないことに。
意思と心を肉体から引き剥がせない以上、逃げ場など、何処にもないと言う事に。
そんな過ちを繰り返す、救いようもない彼女へと――
「きゃっ!?」
運命の出会いが、待ち受けていた。
「いたた……」
目の前すら見えていなかった挑戦者が、正面にそびえ立っていた何かにぶつかり、尻もちを付いてしまう。
いったい何にぶつかってしまったのかと、鈴奈は反射的にそれを見上げ、目視した瞬間――
「…………ぇ」
鈴奈はそれに一瞬で心奪われ、虜となった。
それは、実に奇抜な彫像であった。
全裸のふたなり女が、顔に円柱状のカプセルのような物を被って、直立しているだけの銀色の像。
「…………………」
この彫像を見た鈴奈のカタルシスエフェクトが自然と出現し、股座からロリマンコを犯し抜いたペニスが限界まで勃起し、大きなつば広帽子が彼女の顔を隠した。
「………………」
カタルシスエフェクトの形状は誰一人として同じ物は無く、精神構造――トラウマによって千差万別に変わる。
たとえ洗脳されても変わらなかったこの帽子は、同級生から酷いイジメを受けていた鈴奈が、自分へと向けられる視線を見えなくするために産み出した形状なのだ。
しかし、この彫像の被り物はどうだ。
まるで自分と外界を完全に切り離し、男女の性感を共に貪れる肉体だけを残して、他は無価値と消去してしまっているようで――
「…………………素敵」
それは正しく、恋する乙女の、告白だった。
「モルゲッソヨ……って、言うんですね、この姿になった人のこと……♡」
ネームプレートと犠牲者の顔写真で、この奇妙な彫像の名を深く刻み込む。
「モルゲッソヨ……モルゲッソヨ……あぁ……あぁぁ……♡」
気が付けば右手はふたなりチンポに伸びており、センズリしながら、何度も何度も、鈴奈は愛しい名を口ずさんだ。
「はぁ、はぁっ、この迷宮の何処かに、こんな素敵な姿になれる罠が有るだなんて……んおぉぉ♡」
理想の存在を前にしたふたなりチンポオナニーはどんどんヒートアップしていき、寝転んでガニ股に腰を浮かせた、完全服従の姿を見せつける犠牲者。
「お゛おっ、イクッ♡ モルゲッソヨさんの前でっ、鈴奈のセンズリチンポ、はしたなくイッちゃいます♡ あっはぁ~♡」
求愛行動めいた自慰は、いつの間にか彫像のペニスを雄々しく勃起させており、
『……ソヨッ……』
「――はぅっ?」
『モルゲッソヨ……!』
「きゃあぁ♡ 動いたぁ♡」
据え膳を頂くように、モルゲッソヨは鈴奈へと襲い掛かった!
「はぁっ、お肌冷たいんですねっ♡ んんっ、気持ちいいですぅ♡」
基本的に、近くを通りかかった獲物の動きを拘束するために、モルゲッソヨ彫像は女を犯す。
それは愛情表現や劣情の発散ではなく、同族を増やすための捕食行為と表現するのが一番近いだろう。
「バックでヤるんですね♡ はい、どんな体位でも、いいですよぉ♡」
モルゲッソヨの交尾には、愛撫やテクなどは一切なく、ただ力尽くで組み伏せた獲物へと、犠牲者の人格排出用に増設する肉棒をぶち込むのみとなる。
「おっほぉぉぉ♡ 来たぁ、鈴奈の改造オマンコにやっとオチンポ来たぁぁぁぁ♡♡♡」
故に泣き叫ぶ者も少なくないが、今の鈴奈には全く問題がない。
肉便器としての本懐を果たすべく、既に濡れ濡れの蜜壺はあっさりと剛直を根元まで飲み込んだ!
「すごっ♡ 彫像チンポガチガチっ♡ マゾ子宮に響くぅ♡ おっ、ほっ、んおぉぉ♡」
ズパン、ズパン、とたわわな尻肉が波打つほど、ポルチオをガン突きされる度に絶頂し、爆乳を抱き込むような姿でバックを犯される挑戦者。
「はえぇ♡ もっと、もっとぉぉぉ♡ おマンコダメにしてぇ♡ どうなってもいいから、鈴奈をもっとぶち壊してくださいぃぃ♡♡」
この程度のプレイでは飽き足らないと、浅ましいおねだりに応えるよう、モルゲッソヨ像は鈴奈を持ち上げる。
「次は、この体位でレイプするんですね……♡ まるで見せしめみたいです♡」
マン繰り返しのような体勢のまま持ち上げた鈴奈の背中から、今度は穴を変え――
「おほぉ♡ ケツマンコぉぉぉぉ♡」
アナルを犯しにかかる!
「んほぉぉぉぉぉ♡♡ ケツマンコえぐっ♡ 尻穴めくれちゃう♡ ごりゅごりゅでケツアクメするぅぅうぅ♡♡♡」
カタルシスエフェクトのふたなりと、弾け飛んだブレザーのボタンから零れた、改造爆乳をブルンブルンと節操なく揺らしまくり、無駄撃ちザーメンが辺り一面にばら撒かれる。
「イグッ♡ イギュッ♡ イギまじゅ♡ ケツアクメまら、イッギュゥゥゥゥ♡♪♡」
アヘヨガりながら、モルゲッソヨとの本気セックスを心から堪能する鈴奈。
この時点で既に、絶頂カウンターは爆速でカウントを回していたが、回数を数えることに、もはや意味など無いだろう。
「幸せえぇぇぇ♡ 彫像さんの肉便器最高ッ♡ ここっ♡ ここしかないっ♡ 私の居場所、オマンコぶち込んでくれるモルゲッソヨさんのオチンポが、わっ、私の、ンヒッ♡ アヘッ、アッへえぇぇぇぇぇ~~~~~♡☆♪」
このエロトラップダンジョンの中に、己の全てを投げ打ってでもたどり着くべき居場所を見つけてしまった神楽鈴奈は、もう、挑戦者ではない。
完全に心を虜にされてしまった彼女は、新たなる犠牲者だった……。
「私も、私も貴女みたいに、モルゲッソヨにしてっ♡ モルゲッソヨなりたいっ♡ お願いしましゅ、神楽鈴奈消してっ♡ オチンポ彫像にしてくださいぃぃぃぃ♡」
この最後しかもう考えられないと、鈴奈はモルゲッソヨ像に頼み込む。
しかし、ここは末路博物館。
迷宮の中で最後を迎えた犠牲者たちを、そのままの状態で転送、時間を固着させ、永遠に展示し続けるための場所だ。
このモルゲッソヨ像も、どこかでモルゲッソヨ化した犠牲者を晒し上げるために運び込まれた、展示品。
本来ならば間髪入れずに飛び掛かってくる、犠牲者を彫像へと造り替える銀の被り物――本体が存在しないのだ。
射精も寄生も出来ない彫像だけでは、モルゲッソヨもただの動くディルドに他ならない。
「んっほおおおぉぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~♡♡♡♡♡」
その事実に未だ気付かぬまま。犠牲者は末路博物館に、ひと際大きなイキ声を響かせた。
モルゲッソヨの本体を探し求める探究者となったのか、それともこのまま彫像に犯され続けデスアクメし、新たな展示物となったのか。
どちらにせよ神楽鈴奈が、エロトラップダンジョンから元の世界へと帰還することだけは、二度と無いだろう。
他ならぬ彼女自身が、もうそれを望まないのだから……。
《6Fリザルト》
『末路博物館で運命の出会いを果たした挑戦者は、先へと進む意思を失い、迷宮の闇に消えていった……』
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【神楽鈴奈 最終リザルト】
《1Fリザルト》
『射精させなければ開かないディルド付き扉だ! 服が汚れ、淫乱化が進むが、なんとか無傷で突破する。 装備汚損、学生服(汚)。 状態異常、淫乱化(軽)』
《2Fリザルト》
『召喚本から呼び出された改造触手に襲われる! クリトリスを肥大化させられ、クリチンポ改造を受けてしまう……。状態異常、クリチンポ』
《3Fリザルト》
『牛車で次の階層へと運ばれる挑戦者。抵抗してしまい、仮借ない電撃を浴びて大ダメージを受けてしまう! 装備破損・学生服(破)』
《4Fリザルト》
『淫乱ドスケベボディへと洗脳改造を受けてしまう! しかもペナルティが課せられた、絶頂カウンターまで付けられてしまった! 装備復元・学生服 状態異常・洗脳、肉体改造、絶頂カウンター(1回)』
《5Fリザルト》
『強制転移された闘技場でメスガキと対戦! 何度も何度も種付けプレスし、かなりの回数絶頂しつつも見事勝利を収める! 状態異常・絶頂カウンター進行(1390回)』
《6Fリザルト》
『末路博物館で運命の出会いを果たした挑戦者は、先へと進む意思を失い、迷宮の闇に消えていった……』
――――――――――――――――――――――――――――――――――
【エピローグ】
「そんなっ……私、そんな恐ろしい所に、来ちゃったんですか?」
――はい、生きてここから脱出するには、10Fの先にある階段を降りる事……それ以外には無いんです。
「あ、ありがとうございます。色々と親切に! わ、私きっと、貴女に出会えなかったら、な、何も分からないまま、こんな場所で……」
――気にしないで下さい。困った時はお互い様ですよ。
「はいっ! えっと、それで、モル、モル……」
――モルゲッソヨ。
「それっ! その、なんだか分からない名前の、この変な彫像! これが被ってる物を、もし手に入れたら、ずっと手元に残しておいた方が良いんです……よね?」
――ええ、絶対に必要になるモノなんです。いいですね?
「わ……分かりました! 絶対に忘れず、取っておきます!」
――絶対ですよ。この先、何があっても、絶対に、手放しちゃダメですからね。
「は、はい……? じゃ、じゃあ、行ってきますね! 貴方の事、忘れませんから! またどこかで!」
――行ってらっしゃい…………えぇ、またここで。
●…………●
――あ、随分早いお帰りですね?
「………………」
――なになに、『オーガの斧で、頭から両断されて即死した雑魚の解剖図』……はぁ、これじゃあ持ってる訳もありませんか。またハズレですね。
「………………」
――でも、ふふっ、いい表情……何が起こったのか分からないまま、スパッと、カチ割られちゃったんですね。あんなに可愛かったのに、可哀想……♡
「………………」
――あぁ、本当に退屈しません♡ 待ち続けるだけの日々も、ここなら。
「うわっ、な、なんだよコレ!? し、死体ッ!?」
――いつか、来てくれる。
――進めない私の代わりに、モルゲッソヨさんをここに運んで、戻って来てくれる……
――次の、生贄さんが……♡
~Nevar End~