今回、陵辱色が薄めです。
「はぁ、良いお湯ですわ……」
「はう、ううっ! はあ、はあ、はあ――っ!」
ぱつぱつと肉同士がぶつかり合って、動きに伴い湯が跳ねる。
温泉の縁に上半身を凭れさせ、温かな湯船の心地良さに吐息を漏らす姫島朱乃。
その尻を持ち上げ、自身が気持ち良くなるためだけに腰を打ち付けるギャスパー・ヴラディ。
湯船の水温、立ち上る湯気、運動の結果。体中を真っ赤に染め上げた金髪の少年が、朱乃の女体に縋りつくように一方的な激しい性交を行っていた。
「どうかしらアーシア、疲れてはいない?」
「はい、少しだけ。でもまだまだ大丈夫です!」
「……むう」
和気藹々と言葉を交わすリアスとアーシア。その隣で皆と自身の胸部格差に眉根を寄せる、小さな小猫。高い仕切りの向こうには男湯があり、一誠と祐斗が弾まぬ会話を交わしながらも身体を洗って今日一日の疲れを癒す。
オカルト研究部の総勢七名、リアス・グレモリーの婚約を賭けた運命の一戦に備えるための強化合宿。
其処で、今日もまたギャスパーは身勝手なセックスで溜まりに溜まった己が性欲を発散していた。
「出っ、出るう! 朱乃、さん、なかに――っ!」
「あったかいですわあ~」
湯船に蕩ける朱乃の顔が、一際緩んで微笑んだ。
事を済ませたギャスパーが彼女の膣内に潜り込んでいた一物を引き抜き、両手を離せば大きな水音を立てて朱乃の下半身が湯の中に落ちた。それにはもはや目もくれず、次に向かう先はこの場で最も慣れ親しんだ、小猫の肢体。
「まだ、まだ望みはあるから……ある筈。姉様を信じ、ううん、信じられないけど。でも」
ぶつぶつと誰にも聞こえない独り言。両の乳房を手の平で刺激する銀髪の少女の、その両手を掴んで秘された乳首を露出させ、子供のような見た目の小猫の胸に、子供のような見た目のギャスパーが赤ん坊みたいに吸い付いた。
ちゅ、ちゅ、と控え目な音が鳴る。吸うほどの大きさも無い、小さなおっぱい。少女の両手を掴んで脇に退けたまま、乳を吸うギャスパーが小猫を押し倒す形で乗り上げた。
時折、舌を伸ばして僅かな膨らみの上をなぞる。青さと瑞々しさに満ちた子供肌。豊かさには欠けるが、これはこれで良いものだ、とギャスパーは勝手な評価を下す。当の本人に聞かせる時など一生来ないが。
「んんっ」
むずがるように、小猫が漏らす。身を捩りながらの小さな呟き。
度重なる性行為によって開発された幼い身体が、徐々に女の機能を花開かせる。今はまだ大人のそれとは言えないが、小猫の姿には艶と呼べるだけの色気はあった。
だから股間が勃起する。
膨らんだモノを押し付けて、慣れ親しんだ互いの性器が繋がった。
隣でリアスと談笑する、アーシアの細い手首を掴んで引っ張る。
ぶつかるようにして傍へと寄せた金髪の少女の、充分に膨らんだ乳房を握り潰すように強く揉みしだく。親指と人差し指で桜色の乳首を捩るようにして弄び、湯の中では腰を振って小猫の内側を味わった。
上がり切った体温と、周囲に満ちた水蒸気で息苦しい。思考もやがては白く濁って、物も考えられずに身体を動かす。
「うぅう、出るう、またっ、まだ、駄目なのにい!!」
小猫とアーシア。二人の美少女を力一杯抱き締めて、気持ちだけは不完全燃焼なままに射精する。
腰を細かく痙攣させながら小猫の内側に精を注いだ。抱き寄せたアーシアの唇を犬のように舐めて、零れた唾液が湯船に落ちた。
ぼんやりとした視線で、手を出し損ねたリアスの笑顔をそっと窺い、何かを恥じるような表情で真っ赤に染まった顔を伏せる。そのまま、息が整うまでの間をじっと過ごした。
□
「もう一度言うわ、ライザー。私は、――貴方とは結婚しない」
その一言で、決戦の火蓋が切って落とされた。
リアス・グレモリーとライザー・フェニックス、若き純潔悪魔両名の婚約を賭けたレーティングゲームによる非公式戦。婚約破棄を望むリアス側と、仮とも言える婚約状態からの進展、延いては実質的な婚姻関係を望むライザー側。眷属の数や試合経験等の差はあれど、互いに必勝を期してぶつかった、運命の日。
結果は惨敗、――その寸前だった。
リアス達がどれほど才能に恵まれ気炎を揚げても、相手は本職。素人集団がそうそう勝てるものではない。
最初に小猫が落ちて、朱乃も続く。祐斗が脱落すれば、アーシアもほぼ同時に撃破判定を受けて退場した。
残されたのは王であるリアスと、満身創痍の一誠。
最後に、ギャスパー。
相変わらずの女子制服で。はためくスカートに意識を割くような余裕も無いまま、ゲームフィールドを端から端まで必死な顔で走っていた。
耳に取り付けた通信機器から、リアスの言葉は聞いていた。会話の相手であるライザーのものは聞こえていないが、主の言葉さえ耳に届けばそれで良い。間も無く終わる。けれど、まだ、終わってはいない。
だから走った。泣きながら。
「もう結果は見えていると思いますけど?」
炎の翼を揺らめかせるレイヴェル・フェニックスが囁いた。
グレモリー眷属に勝ち目など無いという呆れ顔で、生来の可憐な声音は当人が意図しないのに嬲るようなものに聞こえる。言われたギャスパーは泣きそうな顔で表情を歪めるが、それでも足を止めはしなかった。
頼りになる仲間達が皆脱落してしまい、今ギャスパーが居残っているのは運が良かっただけの事。臆病な性格だから攻め気に欠けており、結果として、容易く撃破されるほど敵との距離を詰められなかったのだ。
距離が離れていたから負けなかった。運が良かったから生き残っている。倒れなかったのは、偶然だ。
神器で時間を止めても自分一人では攻撃手段が足りていない。
そもそも彼は、戦うという行動を選ぶだけの勇気に欠けていた。
欲に駆られた何時ものように、世界全てが思い通りになりもしない。
「
焼き焦がされた兵藤一誠がリアスの目の前に転がった。
婚約者であるリアスの身体を必要以上に傷付けないように勝利する。ライザーはそのために、彼女が大切にする眷属をその目の前で嬲ったのだ。情愛に満ちた心を圧し折って、自身の敗北を認めさせるために。
だからリアス・グレモリーは、呆然として膝を突く。
眷属皆で頑張れば、勝てると思っていた。
――彼我の実力差も弁えられずに。
傷付いて血を垂れ流そうとも戦い続けられると信じていた。
――眷属のそれを見る事がこんなに苦しいものだと知りもせずに。
好きな人との愛ある結婚を夢見ていた。
――物知らぬ小娘の戯言だった。
「わたし、は」
片手が上がる。その視線を倒れ伏す一誠に釘付けられたまま、ライザーの要求に従うために。
下唇を噛み締める。自分の我儘に付き合わせた眷族達への申し訳無さに震えながら。
鼻から大きく息を吸った。投了の宣言をするために。
「部長おっ!!!」
試合場となっている駒王学園の鏡像空間。校舎の扉が蹴り開けられた。
は、と跳ね上がるように視線を向ければ、其処に立っていたのはギャスパー・ヴラディ。己の見い出した眷属の一人で、このゲームで未だ撃破されずに居残っていたメンバーだ。
短く切り揃えられた綺麗な金髪は乱れに乱れ、その下の顔は散々なものだった。
ぼろぼろと涙を零しながら、鼻水だって垂れている。また、何時ものように怖くて泣いていたのだろう。距離が離れていてさえ彼の華奢な全身が震えている事は見て取れた。駆け寄って汚れた顔を拭いて上げたいなんて考えながら、それでも足は動かない。
ごめんなさいギャスパー、と辛うじてそれだけを口にした。
情けない顔を見せたくなかった。頼りなさげな幼い子供のような彼に対しては、尚の事。何時だって自信に満ちた格好良い御主人様の姿を見せてあげたかったのだ。それを、今まさに裏切ろうとしている事実を理解しながらも。
けれど泣いている子供が、大人ぶった彼女の言葉を素直に聞き入れるわけも無い。
「いぅ、いやですう!!」
ギャスパー・ヴラディは臆病者だ。
まず最初に自己否定から入る。次いで他人の視界から逃げ出して、己を脅かすもののない、段ボールという名の小さな城の内側に篭るのだ。
彼の有する力が他者を縛り付けて停止させる神器である事は、実に理に適っている。
――時間の止まった世界の中は自由である。誰も動かず、誰もが彼を疎まないし、否定しない。
性に逃避して誰かを傷付ける悪い自分も、止まった世界では傷付かない。誰にも
「ぶちょ、部長っ! ぼく、ぼく役立たずですけど、でも、最近やっと神器も使えるようにっ、なって!」
状況に見合わない、支離滅裂な感情の言語化。
傍らで聞いているライザーは最後の会話だとばかりに気を利かせて、ただ変わらぬ位置に立ち続ける。試合を目にしているグレモリーとフェニックス両家の関係者達は、耳を傾けながらも徐々に聞く事さえ面倒に感じて溜息を吐く者さえ出始めた。最初から結果の決まった勝負であったが、この終わり方では興醒めだ、と。
「皆さん僕なんかに優しくしてくれて、でも、部長が一番ぼくの事見てくれてて、温かくて。だから」
再度言うが、ギャスパー・ヴラディは臆病者だ。
自己否定から入る癖に基本的なスタンスは逃げ腰で、誰も彼もを怖がりながらも秘めたる才能だけは優秀極まりない。停止世界における暴挙の数々は変態3人組と名高い彼等も驚くような外道の所業。返答が無いと分かりきった状況下でさえ幾度も相手に言葉を投げ掛けるほど甘えたがりの癖に、そんな本心は曲げて押し隠して誰にも見せない。
鬱屈している。歪みきっている。心の奥底にある本当の彼はきっともっとずっと、醜い形をしている事だろう。
そう。
だから。
こういう奴ほど、――キレたら怖いのだ。
「だから」
最初に逃げ出して、次に殺されて絶望して、底の底から拾い上げられたあの日の事を忘れない。
月明かりの下、手を引かれて教会まで歩いた記憶も新しい。
こんな出来損ないの化け物に向けられる彼女の笑顔を失うなんて、ギャスパーは絶対に嫌だった。
「渡しません。絶対に、誰にも」
魔神を宿す超越者の瞳が、燃え上がるように輝いた。
何時ものように時間が止まる、事は無い。
けれど。
身体の震えはとっくに止まり。流れる涙は黒い何かが優しく掬い取って投げ捨てた。
「お、おい……っ」
ライザーが呻いた。彼の見上げた先に、山のような
それは未だ定まった形を持たない、立ち上がる闇そのものだ。
赤き龍の影響を受けていないがゆえにドラゴンのそれとは似ても似つかず、そもそも生き物の姿さえ持たない闇の奔流。その頂から蝙蝠にも似た悪魔の翼を小さく生やした、ただただ強大なだけのもの。ギャスパーと同色の瞳を輝かせたソレが、たった一つの邪眼をもって矮小なる悪魔ライザー・フェニックスを睨め付ける。
ぶるりと大きく山が震えた。
――そして闇が溢れ出す。
□
穏やかに眠る少年の髪を撫で付け、薔薇色の頬を擽った。
むずがるように僅かだけ動くが、すぐさま少年の寝顔が寄せられた手の平に擦り寄って微笑む。天使の寝顔、と悪魔に似つかわしくない例えを思ってリアス・グレモリーは静かに笑う。
レーティングゲームの終着後。この医務室に居るのは彼女と、あとは眠るギャスパーだけだった。
他の皆は既に怪我も癒えて目を覚まし、今は別室で何やら反省会でもしているようだ。
今回のゲームで最も反省すべきは責任者たる主のリアス。だからあちらに混ざって頭を悩ますべきなのであるが、最高殊勲を賜るべき相手が寝入っているので放ってもおけない。
ギャスパー・ヴラディ。リアスの僧侶。大切な眷属、その一人。
最初に拾ったのは泣きながら屍を晒す彼に対する同情と好奇心、それと出会いに運命を感じたからだった。
その偶発的な遭遇を運命だなどと考える彼女は、生粋のロマンチストだ。感情的で喧嘩っ早く、貴族の癖に甘い恋愛から発展した結婚などを望みながら、ありもしない勝機を見い出して派手に転けてしまう事もある。
リアスの眷属は皆、特別な出会いから互いの絆を紡いできていた。だから特別でない下僕など居らず、そういう意味ではギャスパーの事もグレモリー眷属内において平等に特別で、当たり前に価値のある相手で。――けれどそれだけのものだった。
泣き虫で怖がりな、普通に接するだけでも意識せずお姉さんぶれてしまう男の子。
父兄から甘やかされて育った彼女自身に自覚は無いが、当たり前に自分を他者の上に置く我儘な娘で、だからこそ控え目な性格から自然と下手に出てくれる相手が好きだった。相性が良い、という表現こそが適当だろうか。
小猫と並んで、弟妹の居ない自分よりも下に居る、小さな子供。そう、思っていたのに。
「絶対に渡さないの? 私を、誰にも。ねえ、ギャスパー?」
甘く囁きながら、ベッドの中に潜り込む。
心を圧し折られる、寸前だった。ライザーが一誠を痛めつけ、自分が彼には勝てない事実と、叶わない我儘のために眷族達を無謀な戦いに駆り立てた己の不明を自覚させられて、投了の宣言をする事を決めた、その瞬間。
何時も通りの弱々しい有り様で、必死に言葉を重ねて語りかけてくる年下の男の子。
泣きながら、震えながら、ギャスパー・ヴラディが宣言したのだ。
決然とした視線が神器の色に輝いて、真っ直ぐな彼の瞳に射抜かれた。
リアスの視界には蠢く闇など見えはしない。一人の男だけが其処に居た。
「あら?」
思い出しながらベッドの中で、眠るギャスパーにその美しい手足を絡めていたリアスが声を上げる。
触れた先は、少年の股座。
ゆるく屹立する雄の象徴が、紅髪の滅殺姫に己が存在を主張していた。
「ぎゃ、ギャスパーもおとこのこなのね……?」
恋愛に対する憧れはあるが、この少女、生娘である。
少しばかり夢見がち過ぎるため、生きた現実の男に醒めた視線を向け続けること早十数年。だからこそ恋愛結婚を望んでいる癖に恋愛処女で、つまりは生のちんこなんて家族のものさえ見た事が無い。学園の二大御姉様などと呼ばれているのにその実態は単なる処女の耳年魔。
目の前にはちょっとどころか結構気になる、眠り続ける男の子。触れた手の先にはおちんちん。
「うん。まあ、ね? ちょっ、ちょっとくらいは……」
リアスの中に、いけない気持ちが湧いて出た。
布団の中でもぞもぞ動いて、腰の辺りで動きを止める。ぐいっと男らしくズボンを下ろせば医療チームによって着替えさせられたのだろう、何時ものギャスパーならば決して履かない、男性用の下着が見えた。そしてその、更に下にはソレがある。
「わっ、……へー。あっ、ぇえ!? あ、あっ、あっ、あっ」
目で見て手で触れて理解して、意味を為さない言葉を漏らす。
鉄のようだと思っていたが、想像以上に柔らかい。まだまだ綺麗な色をしているソレの皮を引っ張ったり、下の袋に指を突き立ててみたり、軽く匂いを嗅いだり口を窄めて息を吹きかけたり。色々としている内に男のソレが勃ち上がっていく。
ごくり。
思わず生唾を飲み込んだ。美味しそうだとか考えたわけではなく、未知の事象に対する緊張からだ。これまでリアス・グレモリーの人生におちんちんは存在しなかった。しかしそれが今、覆されようとしている。ならばグレモリー家次期当主として、決して負けてはならない。何をもって勝敗を決するかは不明だが、彼女は不退転の決意をもって棒状のソレを掴み取る。
「んあっ」
「!?」
ギャスパーが呻いた。女を知っている彼の性器が、自身に対する攻撃を察知したのだ。
しばし、動きを止めて様子を窺う。一言以上の反応が無いと知ると、リアスは再度ギャスパーのものを弄り出した。最初は恐る恐る、そして徐々に大胆に。決して乱暴に扱ったりはしない。リアスとて、おちんちんが男性にとって大事なものだと知っているのだ。それが愛しい眷属のものであるのならば尚の事、慎重に慎重に弄り回す。
その度に眠るギャスパーの身体が小刻みに動いて、短く小さく喘いで震える。
「……むね、を使ったりするのだったかしら」
聞きかじりの知識で処女が呟く。ぷちぷちとシャツのボタンを取り外し、豊かなおっぱいが布団に篭った熱気の中で柔らかに弾んだ。もにっ、と擬音が鳴ったような気がする。
排泄器官に対する嫌悪は、無かった。これは眷属の身体の一部ゆえ。グレモリーの悪魔は情愛が深いのだ。そっとギャスパーの細腰に乗り上げ、音も無く自慢の肉饅頭をソレに寄せる。んゆ、と呻く声はあったが深く寝入る少年が目を覚ます事は無く、彼の男性器は容易くリアスの乳房に埋もれた。
不思議な感触、とリアスが呟く。胸で他人の一部を挟み込むなど全く未知の体験だった。
勝手も分からず たぽたぽと揺らせば、僅かな刺激で乳に挟まれたモノが更に膨らむ。それが本当に良い事なのかそうでないのか、生娘の聞きかじりでは不明瞭。少しでも上手くやろうと両手で胸を持ち上げて、何度も何度も挟んだギャスパーのものを刺激する。
ふうふうとリアスの呼吸が熱く乱れる。布団を被ったままの状態だから、体温が上がって頬も赤らむ。胸の谷間は汗ばんでおり、僅かではあるが滑りが良くなる。
上半身だけで乳房を揺すり、そのまま、不器用に愛撫を続けて幾数分。
「きゃっ!」
寝ているギャスパーが、下半身から伝わる快楽に耐え切れなくなって膝を立てながら腰を揺すり始めた。途切れ途切れに、甲高い声と共に吐息を漏らすのが聞こえてくる。リアスには見えないが、眠り続けるギャスパーの顔は頬が赤らみ、こめかみから滲み出した汗で金糸の髪が幾らか張り付き、苦痛に耐えるかのように唇を軽く噛み締めている。小さな鼻からは甘く息を吐き、実に色っぽい、背徳的な、魔性さえ感じる彼の寝姿。
薄い衣服の下では少年の乳首が立ち上がり、快感に身を捩る度 汗と体臭が医務室の中に広がっていく。
がくがくと動く華奢な足。股の間に身を潜り込ませたリアスからすれば邪魔な事この上なく、押さえ付けるように、強く胸を押し付けた。
「ぅ、ああっ、ぶ、ぶちょぉおっ」
寝言だろう。だが、自分の事を呼ぶギャスパー。その事に、彼への愛おしさが込み上げる。
その次の瞬間、乳房で挟み込んだモノが爆発した。
部屋の中、互いの吐息だけが音の全てだ。するりと掛け布団を背後に落とし、上半身を起こしたリアスがベッドの上で眠り続けるギャスパーを見下ろす。
赤らんだ頬と、薄く汗の浮いた白い肌。腰の部分だけ衣服を脱がされ、萎び始めた男性器がリアスの胸元から繋がる白い体液を伸ばしたまま、しかしすぐに、ふつりと途切れた。己の胸元を広げればべったりと広がる白いもの。匂いを嗅いで眉を顰めて、軽く乳房同士を擦り合わせれば更に広がる。にちにちとした音が、少しだけ不思議だった。
舐めるのは、流石にやめておく。興味はあっても、今はまだそこまでの度胸が無かった。
やがて二人の呼吸が徐々に静かに整っていく。
ギャスパー、とリアスが彼を呼ぶ。当然、返事は無い。
「……気持ち良かった?」
返事は無い。
ただ、なんだか無性に恥ずかしくなって。軽く後始末をするとリアスは医務室を後にした。
後に残るのはぐっすりと眠り続けるギャスパー一人。
――否。
その目蓋が薄っすら開いて光を灯すと、疲れの滲んだ低い声音で呟いた。
『誰が後始末をすると思っているのだ。……
室内には明らかな性臭が漂っており、軽く拭いた以上の事をしていないギャスパーの股間も充分に綺麗だとは到底言えない。何より寝汗に濡れたまま放置すれば、悪魔だけど風邪を引いてしまうかもしれないではないか!
室内の影という陰から魔物の群れが姿を現し、せっせせっせと手馴れた様子で換気や清掃を丁寧に行う。
神さえ滅ぼす神器の力が、実にしょうもない方面に発揮されていた。
リアス・グレモリー眷属 VS ライザー・フェニックス眷属のレーティングゲーム。
――勝者、リアス・グレモリー。
この日起きた特別な出来事はただそれ一つ。そういう事に、しておこう。
そうと短く呟いて、ギャスパー・バロールは目蓋を下ろした。
※二話のあとがきとは少々展開が異なります。
リアス様はメインヒロインなので処女のまま終わります(処女厨並の発想)。
D×D二次のエターss登竜門、フェニックス戦まで書けたので一応終わりです。