VRMMO『ユグドラシル』末期。オンラインゲームが衰退を辿る時は、運営がとる対策も似たようなものが多い。難易度の緩和、取得経験値増加、レベリングを手助けする場の提供。レアドロップ率アップ、加工に必要なアイテムの配布、無料ガチャの頻度を上げる等──しかしそれらが根本的な解決になった例はほとんどない。
ユグドラシルもその例に漏れず、新規参入の間口を広げるために様々な施策を取ったものの、サービス終了は免れなかった。そしてその施策の一つが『練磨の塔』である。カンスト──つまりレベル百が当たり前になったユグドラシルで、新規勢が古参勢に追いつくための取り計らいだ。
しかし古参が新参を嫌う風潮はどこにでもあり、狩り場をせめぎあって研磨された彼等からは、その塔は『ゆとりの塔』などと揶揄されていた。
エイは聖王国にダンジョンを造るにあたって、そのデータの大部分を流用した。それはかつてこの塔を作成したのが彼であったため、細部まで把握しているという部分が大きい。
どういった目的にしろ、改良するにあたって原型を深く知っているかどうかは重要だ。もちろん根幹がレベリングだからこそ、このダンジョンを選択したのも確かな事実である。
元々は非常に経験値効率の良いダンジョンというだけの塔だが、改良された今では、随所に非常に高度な仕掛けを施された施設となっていた。その名は──『キマシ・タワー』。
各所に“素質”を見抜くギミックが仕掛けられ、その対象は上手い具合に誘導されてしまう、世にも恐ろしきダンジョン。そしてあくまで選択式であるが、誘導された先には『個室』が用意され、自身の行く末を決められる。
──今日もそんな犠牲者が一組。
「はっ……あ、ひ、きもちいいっ……ご、ごめんなひゃい、モブリシア先輩、わらひっ…!」
「い、いいのよパコレア。ひ、うっ、ぐ……わ、私、ずっとあなたとこうしたかった…」
「せ、先輩…!」
エイが生きた二十二世紀は環境こそ最悪だったものの、その技術水準は非常に高度であった。それは科学的な意味でも、そして心理学的な意味でもだ。
何の変哲もない模様や文字が、特定の人間に与える影響。嗜好による無意識の選択。そういった高度な人間心理を駆使して造りあげられたのは、百合の素養がある人間を『秘密の部屋』へ誘う『psychology induction aisle』──通称ユリロードである。
それに加えること『セックスしないと出られない部屋』『リング・オブ・フタナライズ』『ちょっといい感じになるお香』のセット。ここまでお膳立てが整えば、聖騎士たちの中に潜む同性愛者を燻り出すことなど容易い。
「ふむふむ……ロリ系がコロネロールお嬢様を犯すのも中々いい……うん、これでだいたいのデータは取り終わったかな。正規の聖騎士が五百十六人中、二分と四厘……『軍士』は六千三百十二人中、一分と二厘……戦場に出る機会の多い方が、同性愛者の率は顕著だね。吊り橋効果の多さのせいかな? さて…」
エイが行っている作業は、聖王国の全戦力の数値化──及び性的嗜好の傾向、ついでに言うとセックスできそうな娘の選別であった。彼も運営として『バランス崩壊』には非常に気を使っているのだ。聖王国の騎士達だけがあまりに突出すれば、良くない事態を招くと考えるのは当然。運営がインフレを制御できなくなったゲームは、破滅へと直行する。
ゲームであれば、それは『サービス終了』といった形で終わりを迎えるが、現実ともなればそうはいかない。責任感とは無縁の生活がしたいからこそ、異世界へと旅立ったエイではあるが──それでも細心の注意を払って微調整をこなすのは、ひとえに聖王女の心労を軽くするためだ。
聖王国北部と南部の確執、亜人の脅威。いまだに“聖女王”ではなく“聖王女”と名乗らざるを得ない情勢。清廉過ぎるがゆえの煮え切らない政策。色を覚えてからはある程度の息抜きは出来ているものの、その重責はあまりに重い。
だというのに、聖王女カルカ・ベサーレスは──エイへと何も頼まない。ドラウディロンを始め、彼が関係を持った相手は、持ちつ持たれつの形が基本だ。前提に好意があるとしても、ベッドの上で何かしらをおねだりする女性は多い。
それが物資であることもあれば、ナニが生える指輪であったり、あるいは無形の援助など多岐にわたる。しかしカルカは性交に関しての要求はあれど、王として何かを求めたことは一度たりともない。となれば人間のまっとうな心理として、何かをしてあげたくなるのが人情というものだ。
大元は成り行きではあったが、聖王国の全体的な強化は、カルカにとってかなりのメリットである。半分ほどはエイの都合も取り入れたとはいえ、双方ともに悪くない形となったのは間違いないだろう。
「──ふぅ。次は一般市民かあ……とりあえず次年度に徴兵される人から始めるとして、おおよそ五万人。中規模以上の都市で練兵……最大規模で二千人か……その時だけ臨時で造るかな? 流石に一つに集めるのはやりすぎだし…」
聖王国には徴兵制があり、ほとんどの成人男性が多少の戦闘技能を持つ。そして国境には全長百キロにもなる防衛線が敷かれているものの、その全てが常時稼働している訳ではない。故に、村単位でもある程度は持ちこたえられるような防衛体制を築き上げているのだ。徴兵はその一環であり、エイはそれも利用して戦力の数値化を図っていた。
「…うん、こんなもんかな。にしても、数字にするとだいぶ粗が目立つな……見るからにカリンシャに偏ってるし。資料はまとめてカルカちゃんに渡して、と。しかし南部の情報が少ないのはいただけないな……仮にも一国の王なんだから、不透明な部分がそのままだと──」
「エイ様、こちらは終わりました」
「ん、ありがと──えっ? …僕がやってる作業のたっぷり三倍はあったと思うんだけど……僕まだ半分くらいしか終わってないよ? 六倍差ってやばくない?」
「間違いなくそのいかがわしい映像のせいかと。できればもう少し音を抑えていただけると助かります」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと防音対策はとってるから、部屋の外には漏れてないよ」
「そういう意味ではないのですが…」
エイにとって異世界の諸々は、元いた世界と比べると、どうしてもどんぶり勘定の感が拭えない。だからこそ効率化を図るために、例年までの大雑把な資料をきっちり仕分けしているのだ。しかしある程度までは自動化できるにせよ、手作業も多い。
ならば有能かつ暇人な人間に依頼しよう──という訳で、エイが頼ったのは『リ・エスティーゼ王国』が第三王女『ラナー・ティエール・シャルドルン・ライル・ヴァイセルフ』であった。有能な人間とは基本的に忙しいものだが、彼女はその智謀に対して時間が有り余っている人間の代表である。
「…」
「ん? ありゃ、意外……ラナーちゃんもこういうの興味あるんだ」
その天才性ゆえに、エイが多くを語らずとも協力を約束した──もちろん見返りあってのことだが──ラナー。当然それに際し、聖王国の情報がだだ漏れになっていたが、どちらも気にしてはいなかった。
邂逅から数時間が過ぎ、彼女の作業の速さに慄いていたエイであったが──合間合間に見ていた『聖騎士キャットファイト』を映す画面へ、ラナーが興味深げに近寄るのを目を丸くした。エイにとって彼女は『やべぇ人』であり、何かに興味を持つということが、あまりにも意外だったのだ。
「女性同士の性交など見たことがありませんから。というより、少し気になっていたのですが──」
「ん?」
「エイ様は、私に対して偏見がありすぎるように思います。そうですね……なにか、人形として見られているような異質さと言うべきでしょうか」
「そう? うーん……ほら、やっぱラナーちゃんてなんでも手の平の上で転がしてるイメージあるからさ。なのに脳内メーカーはクライム君九十九%だし。とりあえず邪悪な笑みで『計画通り』って言ってる新世界ゴッドガールじゃん? IQが二十違えば意思疎通は困難って聞くし、人間じゃなくて『ラナーチャン』っていう生き物として見た方がいいかなって」
「…これほど人の話を理解できなかったことは初めてです」
「んなこたないっしょ。子供の頃は『なぜこんなことも理解できないの?』って、他人の低能さを理解できてなかったんだろ?」
「…! …よくご存じで」
「──ラナーちゃん目こわっ! やめて、そのドロドロした瞳やめて!」
「ふ──ふふ…! 本当に変な御方です」
美貌に相応しい、輝くような瞳は消え失せ──黒と灰で濁ったような目でラナーは笑う。しかし笑顔そのものは自然な、なんとも度し難い相貌であった。エイからすればそれは『レイプ目』であり、あまり好きではない系統の瞳である。
「…にしても、意外と感情とかあるんだね」
「ですから、偏見が過ぎます」
「ほら、ラナーちゃんって人気あるけど……人によってキャラがぶれぶれだからさ。僕のイメージも固まってないっていうか」
「…? 市民の方々の、私に対するイメージが……ということでしょうか?」
「や、こっちの話。にしても人間味があるなー……実は演技とかじゃないよね?」
「さぁ、どうでしょう」
「おっぱい揉んでいい?」
「どうぞご自由に」
「…なんか怖いな。様子見しよう」
顎に手を当てながら、獣のようにラナーの周りをぐるぐる回るエイ。人は得体の知れないものに恐怖を抱くのだ。たとえ知能のレベルが違おうと、アルベドやデミウルゴスの内面は彼にとって既知であるが──反面、ラナーの狂気はいまいち理解できなかったこともあり、懐疑的な目を向けてしまうのだろう。
「おっぱい揉まれるの、クライム君に悪いと思わないの?」
「…私を理解しているようで、理解できていないのですね。私の貞操とクライムへの執着が、どう結びつくのですか?」
「いや……『愛』ってさ、その対象以外への性的嫌悪に繋がらない? 特に女の子は」
「…そうですか? うーん……そうですね。私は気にしませんが……仮に私が犯されている姿をクライムが見て、泣き喚くとすれば──心がぽかぽかとします」
「ドン引きだよ」
「私は私に興味がないのです。けれど、『そんな私』をなによりも大切だと訴える、クライムの瞳が好きなんです。こんな私を、世界の何よりも尊いと考える曇りきった瞳が」
「いやいやいや。じゃあなんでその『大切』が汚されて泣き喚くクライム君を見たいのさ」
「その慟哭の深さは、私への執着の深さでしょう? 汚される私を見てクライムが傷付けば傷付くほど、私を想っていることの証明です」
「いや……うーん……リストカットまんさんの究極系なのか…? でもあれって自己愛の歪んだ形だし……ダメだ、わからん」
首をひねりながら、目の前の変人を睨む変態。しかし先程までとは違い、エイはラナーを『人間』として見始めたようだ。所詮は文字だけで人を表すことなど出来ないのだと。自分が見たままを信じる──つまりラナーは、意外とありふれたメンヘラなのだと。
「…ちょっと踏み込んでもいい? もうちょいラナーちゃんのこと知りたくなってきた」
「はい、どうぞ。珍しく──私も楽しいですから」
「どうも。じゃあ……クライム君が誰かを好きになりました。どうしますか?」
「消します」
「どっちを?」
「もちろん、クライムが好きになった人間を」
「バレると嫌われちゃうよ?」
「私なら、バレないようにやり遂げます。やり遂げられます」
「ふむふむ……じゃあこっちは少しよく考えて答えてくれる? ──クライム君はラナーちゃんに興味がなくなりました。どうしますか?」
「──……そうですね……それは…」
目を閉じながら、静かに考えるラナー。一分間は経っただろうか、面白そうにその様子を観察するエイへ向かって、ぽつりと零す。
「…私も興味がなくなるかもしれませんね。けれど……それは、また灰色の世界に戻るということですから。絶対に嫌です」
「なるほどなるほど……なら──自分で言うほど『自分に興味がない』って訳でもなさそうだね。んー……ちょっと待ってね、入力するから」
その後も三十ほどの質問を繰り返し、カタカタと端末に答えを入力するエイ。まるでカウンセラー気取りではあるが、やっていることは実際その通りである。二十二世紀において心の病は人工知能頼りとなっており、療法は人間だが、診断はAIの専売特許であった。
「──ふぅん。ちょっと面白い結果だ」
「…?」
「ラナーちゃん、君は……精神年齢がまだまだ子供のままみたいだね。情操教育が上手くいってない」
「…私のような子供は見たことがありませんが」
「知識の多さと精神の成熟は比例しないんだ。それに君が持つある種の残酷さは、他人の不幸を喜ぶ相対的なものじゃなくて、『興味』で虫の手足を千切る子供に近いね。うーん……精神的な
腕組みをしながら思考に耽るエイ。そんな姿は、ラナーにとって新鮮そのものであった。彼女の本質を知る僅かな人間は、不気味なものを見る目を向ける。彼女の上辺しか知らない人間は、親愛と尊敬の目を向ける。
だからこそ、内面を知ってなお好奇の目を向けるエイは、ラナーにとってあまりに異質だ。『飾らない自分』を他者に見せるのはいつぶりだろうかと、暗い瞳と柔らかな口元が相反して浮かび上がった。
「──うん。なあラナーちゃん」
「はい」
「ちょっと旅してみよっか」
「はい?」
「環境って結構大事だからね。こっちの方は僕がなんとかしとくから……旅行にでも行ってきなよ」
「ふぇっ? ──きゃあぁぁ!」
エイが指を弾くと、ラナーの足元にぽっかりと黒い穴が空き──彼女は吸い込まれるように消えていった。悲鳴は普通の女の子だな、とぽつりと呟くエイ。
「知識は海みたいなのに、君の世界は水たまりみたいじゃないか。もう少し世界が広がれば──きっとクライム君なしでも、灰色にはならないよ」
ラナーへ任せる予定だった書類の山を、自分の方へと引き寄せるエイ。彼にとって先程の行動は百%善意である。たとえ黄金の如き美女であっても、“病人”に手を出さないのは、最低限の倫理であった。
そしてラナーが強制転移させられた場所はというと──
「…ひゃえ?」
「…ラナーと申します。ところでそのお顔はどうされたのですか?」
「…ひひゃないへ」
「は、はぁ…」
──トブの大森林。湖の畔で療養中の……顔をパンパンに腫れ上がらせた、クレマンティーヌのすぐ傍であった。
■
さて、いまいち幼女成分が足りていないと思う今日この頃。ウレイちゃんとクーデちゃんは、基本的にアルシェママや友達と一緒にいるので、意外とチャンスがないのだ。もちろん強制的に場を作ることはできるが、エロってのは一期一会である。なんでもできちゃうからこそ、偶然の機会を慈しみたいってのはあるよね。
違法奴隷幼女とかもいるっちゃいるんだろうけど、買ったらその後も面倒見なくちゃならないし。僕はできるだけ自由でいたいんだ。身の軽さは尻の軽さと股の緩さに繋がるって言うし。
さて、そんな訳で──やってきましたカルネ村。異世界転移したらまず登場する系ヴィレッジだというのに、随分放置してしまったぜ。まあ行く意味もなかったからだけど。そういやンフィー君って何故かこっちに来てないんだよね……まあクレマンティーヌが死んでない時点で、エ・ランテルの騒動も何かしらの変化はあったんだろうから、当然と言えば当然か。
むしろハムスケがハムスケしてない方が気にかかるんですけど。ギルマスもいまだにミスリルのままだし。というか全然冒険者として活動してないみたいだしな。ホニョペニョコ案件は秘密裏にやったみたいだし、色々と変わってきてる感。
まあ結果としてイグヴァルジさんの尊い命が助かったと考えれば、僕の心も晴れやかになるというものだ。とはいえ──ギルマスが『運営』のせいで冒険を楽しめてないとすれば、これは放置できる案件ではない。接触する気はないが、どうにかすべきではあるだろう。
…ま、今日はとりあえず幼女だ。カルネ村の幼女と言えば? それはもちろん、ネムちゃんである。機会があればセックスしたかったのだが、ちょうどアルベドちゃんから連絡がきたので、遥々カルネ村へとやってきたのだ。
伝え聞いたティアちゃんとプレアデスの戦い──その中で、生えたチンポに夢中になったルプスレギナちゃんの話。基本的にはカルネ村へ常駐している彼女。僕がアルベドちゃんに渡した、いくつもの指輪の存在。
そのほとんどは『リング・オブ・フタナライズ』であり、『上手いこと流してくれ』と彼女に伝えて渡したものだ。どこまで女性NPCに浸透しているかは知らないけど、ルプスレギナちゃんはきっと真っ先に欲しがっただろう。『あっちのエンちゃんで試してみたい』という言葉を、ティアちゃんはしかと覚えていて──当然、僕にも伝わってる。
つまりルプスレギナちゃんによるエンリちゃんレイプ事件──あるんじゃない? 『今日渡したわ』という連絡があったため、夜の帳も落ちきったこの時間……エモット家の寝室をこっそり覗き見てみようという訳だ。
どれどれ……あれ、ネムちゃんしかいない。んー……ん? 居間にいるゴブリン達が、揃いも揃って机に突っ伏して眠っている。いや、違うな……あれ気絶してるわ。ルプスレギナちゃんの仕業だろうか。
どこかに連れ出したのかな? どれ、鏡よ鏡よ……いまカルネ村で一番美しい女性を映すんだ。さぁ、どこで情事に耽ってるのかな……ん? あ、僕の後ろ姿が映ってる。そういやさっきまでティアちゃんとしてたから、女のままだったわ。やだ、私ったら絶世の美少女。
…なんてボケはいらないから、さっさと映せやポンコツミラー。さ、気を取り直して──おっ、ここは……二軒先の空き家か。そういや村民がそこそこ死んだから、空き家が多いんだった。そんなとこでレイプするとか、ルプスレギナちゃんったら鬼畜。まあまだ始まってないみたいだし、少し様子を窺うか。
「あ、あの……ルプスレギナさん、お話って…? それになんでわざわざこっちに…?」
「…ちょっとエンちゃんに頼みたいことがあるんすよ」
「私に、ですか? それは──ぜひ! おねがいします! なんでも言ってください!」
「…っ!? そ、そっすか。じゃ、じゃあ…」
疑問符だらけの表情から一転、ルプスレギナちゃんの言葉に、ずずいと前へ出るエンリちゃん。それが意外だったのか、驚き気味にのけぞる駄犬。やはりチンポが生えたとはいえ、人の気持ちには疎いのだろう。
村を救った上に碌な対価も取らず、それどころか度々援助をしてくれる
──そんな降ってわいたような幸運に、ルプスレギナちゃんが驚いたのも束の間。言質を取れたことにこれ幸いと、その瞳に爛れた感情が揺らめく。素朴な村娘には素朴な村娘の味わいがあるものだ。見慣れている美女姉妹とは違う、生活感に溢れた生々しいエロスというのは、確実に存在する。
「んじゃ……コレの処理、お願いしてもいいっすか?」
「…へ? ──え、あ、え……な、なんで生え…?」
ボロンッ! って感じで大きめのチンポを露出させるルプスレギナちゃん。それを見た瞬間、エンリちゃんはピシリと固まった。女性だと思っていた人にチンポがある疑問。勃起チンポそのものへの驚き。その他諸々の疑問と混乱が伝わってくる。
「この指輪の
「…! え、えっと……その、わ、わかりました! 私にお手伝いできるなら…!」
うーん……指輪のせいときたか。まあ嘘は言ってないな、嘘は。なんか僕のやり方に通じるものがあるけど。さて、そんなこんなで、メイドと村娘の情事が目の前で始まった。
褐色狼娘の巨根が、純朴な村娘のお口へと侵入していく。えづきながらも懸命に舌を動かす献身が、ルプスレギナちゃんの興奮を煽ったのだろうか──おもむろにエンリちゃんの頭を掴むと、激しく腰を動かし始めた。
「んぶっ!? まっ、るぷひゅれぎ──んぐっ、じゅぶっ、はぶっ…」
「はぁ──いいっす! エンちゃん! もっと舌を動かして……喉も締めてほしいっす! うぁ──射精る!」
「じゅる、ん゛っ、んぶ──けほっ、こほっ…」
最後に思い切り両手で頭を抑えつけ、喉奥で射精するルプスレギナちゃん。中々の早漏である。しかしまるっきりレイプの場面だな、これは。飲みきれなかった精子を口から垂らし、軽く咳き込むエンリちゃん。エロい。
「は、ふ……き、気持ちよかったですか? ルプスレギナさん」
「…っ」
しかしそんな自分の状態よりも、相手が気持ちよかったかどうかの方を気遣うエンリちゃん。天使かな? おっ……ルプスレギナちゃんの表情がなんとも言えない感じに変わった。困惑と……ほんの少しの罪悪感かな? うーん……カルマ値から考えるとかなり意外な光景だ。
『虫けらに罪悪感など感じない』。徹底的に下として見ているものに、申し訳ないと思う気持ちなど発生する訳がない。となると今のルプスレギナちゃんには、多少なりともエンリちゃんへの思いやりが生じている訳だ。
これはなんとも興味深い。定められた設定が絶対ではないことの示唆でもあり、NPCが変化する可能性でもあるだろう。百合から始まる優しい世界……いいんじゃないか? そのままエンリちゃんの服を脱がし始めるルプスレギナちゃんだが、心なしか手付きが優しい。
「あ、あの……その、初めてなので、できれば優しく…」
「…っ」
くにゅくにゅと慣れない前戯をして、挿入の準備を整えるルプスレギナちゃん。ナザリックのNPCが人間の雌穴をクンニするとか、中々お目にかかれる光景じゃないだろう。なんとも、エンリちゃんのオマンコにバターを塗りたくなる。バター犬ルプスレギナ……ありだな。
そして恥ずかしそうに処女宣言をかましたエンリちゃんの言葉に反応して、犬チンポがひときわ大きく跳ねた。急いて急いて、オマンコにチンポをあてがうルプスレギナちゃん。完全に情欲に支配された表情だ。
「んっ…! は、ぁ…! ル、ルプスレギナさん…!」
「うぁ……やっぱオマンコって気持ちいいっす…! エンちゃん、エンちゃん…!」
………はっ! 見入ってしまっていた。危ない危ない、今日は覗き見じゃなくてネムちゃんとチョメチョメしにきたんだった。寝ている彼女をこっそり連れ出して、エンリちゃんとルプスレギナちゃんのセックスをこっそり見せつけつつ、『ネムちゃんもやってみる?』的な作戦である。
…しかしそれをするには、チンポがギンギンすぎてキツイ。幼い子が相手とはいえ、思考誘導の際は自身の冷静さこそが重要だ。男というのは、勃起すると知能指数がガクンと下がってしまうのだ。これはいけない。どうしよう? …おっと、そう言えば目の前にちょうどいい人たちがいるんだった。
──うん。即興だけど、悪くないシチュエーションを思いついた。二人が一息ついたのを見計らって、『マジカル☆イウェン』姿で乱入を試みる。
「──誰っす!」
「こんばんは、ルプスレギナ・ベータ。僕が誰かと言うならば──そう! その指輪を間接的に奪われた……『マジカル☆イウェン』その人である!」
「…なっ! と、取り返しにきたっすか?」
「イエス。勝者であるエントマちゃんならともかく、おめおめと射精させられた駄犬が、なぜその指輪をつけてるのかな?」
「ぐっ…! い、妹のものは姉のもの、姉のものは妹のもの。それにこれは一度上司に渡した後、改めて頂いたものっす」
「指輪を持つ資格があるかどうかは僕が決める……さ、勝負しようかルプスレギナ」
「…! の、望むところっす!」
なんでこんなところいるかとか、その辺を突っ込んでこないところが駄犬たる由縁なのだろうか。パチクリと目を瞬かせるエンリちゃんが、中々に可愛い。オマンコから流れ出る精液が、卑猥さを助長している。
「あ、あの……すみません、どういう状況なんでしょうか…?」
「その指輪は元々、僕のものなんだよ。それを取り返しにきたって状況」
「人聞きが悪いっすね……正当な勝負の結果っすよ」
「それはそうだけど──勝負の結果、奪ったなら……勝負の結果として奪われることも覚悟すべきだね」
「…道理っす。なら──」
「あの、ルプスレギナさん。その指輪は呪いのアイテムじゃないんですか…? いまの話だと、知ってて嵌めたように聞こえるんですけど…」
「あわっ!? え、えと……その…」
「彼女は生えたチンポの気持ちよさに魅了されたのさ。だからこう思った──『エンちゃんでも試してみたいっす』……ってね」
「…本当なんですか?」
「あ、や、えーっと……コホン。実はその通り! 気持ちよかったっす!」
「開き直らないでください! う、うぅ~…! 初めてだったのに…」
「ほんと、酷いよね。こりゃあエンリちゃん……ちょっとばかし仕返ししても、バチは当たらないぜ」
「へっ?」
「あぎゃっ!? なな、なんすかこれ! 動けないっす!」
ルプスレギナちゃんに金縛りの術をかけ、指輪をスッと外す。そしてエンリちゃんの手を取り、そのまま右手の中指に嵌めて差し上げた。その途端、エンリちゃんはエンリさんになり……そして先程までの性的興奮からか、いまだにびしょ濡れのオマンコを晒す駄犬が目の前に一匹。
「喧嘩両成敗って言うし、ほら……エンリちゃん、腰をもっと前に」
「え? あ、や、え…」
「──んぅっ!?」
レズセの介助って結構興奮するな。エンリちゃんのおっぱいを揉みつつ、後ろから抱きつくように押して──童貞を捨てさせた。訳のわからないままの挿入ではあったが、チンポが雌穴に埋まった瞬間、エンリちゃんの体がビクンと跳ねた。
動かす余裕もないのか、荒い息を吐きながら、快感に抗うようにして小刻みに震えている。そのまま見てる分にもいいんだけど……やっぱセックスの醍醐味って、オマンコでチンポをごしごし擦ることにあると思うんだよね。
というわけで、ぷるぷる震えてるエンリちゃんのオマンコに挿入してみた。初体験だというのに、挿入される感覚と挿入する感覚の二つを味わうって、中々得難い経験だろう。ルプスレギナちゃんの膣壁の感触と、自分のオマンコに侵入されるチンポの感触。
脳が処理しきれなかったのか、叫ぶような喘ぎ声と共に、精液と潮を吹き出して絶頂に至ったようだ。しかし構わず、エンリちゃんのオマンコを犯しぬく。うむ、やはり極上の穴だ。覇王は伊達じゃない。
「あがっ、う゛っ、あうっ──ひゃ、また射精る…! もう、わ、わけわかん、ひゃい、よう…! んきゅぅっ!」
「エ、エンちゃん、出しすぎっす! も、もう入らな──んぅっ! あぐっ」
指輪から常に精液を補給されるから、漫画みたいな精液ボテ腹もお手の物だ。ぽっこり妊娠したようなルプスレギナちゃんは、とてもエロい。そしてもう僕が動く必要もないくらい、エンリちゃんの腰の動きも激しくなってきた。
前へ動かせばチンポが快感を得、後ろへ引けばオマンコが気持ちいい。きっともう、普通のセックスじゃ満足できなくなるんじゃなかろうか。ああ、そういえば……もともとビッチの素質に言及されていた娘でもあったな。
ンフィー君が精力増強の薬を作らざるを得ないほど、エンリちゃんがセックスにハマったってちらっと書かれてたし。
…ん? あ、そういえばンフィー君のこと忘れてた……忘れてたけど、別に寝取りって程でもないか。エンリちゃんも、現状でンフィー君のことが好きかって言われるとそうでもないだろうし。関係が進んでたならアレだけど、片思いの男性に遠慮してたらセックスなんて出来ないぜ。まあこの場合は──『寝取り』というか、『寝取らせ』なのかもしれんけど。
明日以降、毎日セックスするであろうエンリちゃんとルプスレギナちゃんを思うと、中々興奮するな。人間と人狼のハーフだらけになるカルネ村……いいと思います。
「はひぃ…」
「お疲れ様、エンリちゃん。ルプスレギナちゃんのこと、許せそう?」
「え? あ……えっと、はい。その、これは……ちょっと我慢できないのも、あの、わかると言うか…」
「そ、そっすよね! エンちゃんならわかってくれると思ってたっす!」
「…あ、あはは……その、えっと……あ、明日からも……
「…っ!」
もじもじしながら誘い受けの文句を発するエンリちゃん。コクコクと頷くルプスレギナちゃんが妙に可愛い。しかし、一応指輪をかけた勝負の最中だということを忘れていないだろうか。エンリちゃんと位置を交換して、褐色ボテ腹を優しく撫でる。
「…じゃあ明日からも素敵な性生活を送るために、頑張って勝たないとね」
「…へ? あ……ちょ、ちょっと待つっす! いまは腰が抜けて──」
「真剣勝負に待ったはないよ」
「わぎゃ──んあ゛っ、ら、らめ──」
やはりルプスレギナちゃんにはワンワンスタイルが似合う。艶めかしい褐色の尻を強めに掴みながら、抜かずの三連発で雌穴にたっぷり射精した。途中でエンリちゃんも乱入してきたので、二人がかりで穴という穴を蹂躙し尽くす。朝方には、褐色の肌も白く染め上げられていた──そんな日のことであった。
…あ、ネムちゃんのこと忘れてた。
この前『ハクメイとミコチ』って漫画をまとめ買いしたんですが、めちゃくちゃ面白かったです(ダイマ)
絵もSSも数が少ないので流行れ(願望)
今回、主人公が百合に乱入しましたが、どう思いましたか?
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吐き気を催す邪悪
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許されざる呪文をかけても許されるレベル
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ガッ………ガイアッッッ
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百合って要はチンコに屈する前降りだろ?
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裏切ったな! ロリを期待した俺の心を!