暗い、何も照明の無い部屋でかすかに湿った音が響く。
仮に暗闇を見通す目を持つ者が居たとしたら、その場に二人の少女の姿を認めただろう。
片方は黒髪を乱れさせながらベッドへ組伏せられ、もう一方はその少女の上に馬乗りになって首筋へと噛み付いていた。
時折少女の押し殺した喘ぎ声がする。
「可愛いわ、私の魔弾さん」
「っあ…………く…………」
何時間この責め苦を受け続けたのか、既に少女の回りのシーツは汗や尿や愛液でグシャグシャになっていた。
「結局一度も叫ばなかったわね。ちゃんと言いつけを守れる子は好きよ」
「ふーっ……ふーっ……」
馬乗りになっている少女が甘い言葉を掛けながら背筋を指でつつーっと撫でる。
暗闇で視界が閉ざされ、肌の感覚が鋭敏になっている少女は必死になって歯を喰い縛って耐える。
最初は恒例の身体を求められる事だったのだが、途中で悪ノリした少女が主としてのワガママでどこまで従者が耐えられるかのレースになってしまった。
ここで一つ情報を付け加えると、主の方は悠久の時を生きる吸血鬼であり、責められている従者の方は人間である。
人の体力と吸血鬼の体力では比べるまでもない。
つまりこれは従者が何処まで耐えれるかを主が楽しむ出来レースなのであった。
「暗くて見えないでしょうけど、今の貴女、凄く綺麗よ」
吸血鬼特有の深紅の眼を光らせて話し掛ける。
汗ばんだ肢体に荒く呼吸し上下する背中。股間からは愛液が伝わり、重力に従って下に流れてシーツにこぼれる。
暗闇でも見通す眼は従者の少女の艶姿をしっかりと捉えていた。
一旦少女の上からどき、腕を取って仰向けにさせた。
露になった従者の少女の小さな胸に顔を近付ける。
「やっ……あ…………」
「初めて会った時は可愛い男の子かと思ったけれと、こうして裸になってしまえば可愛い女の子ね」
「あ、んんっ…………くぁっ……」
少女の乳首を口と指を使って責める。
悶える少女に気を良くしたまま、その乳房に向かって犬歯を尖らせて突き刺した。
「っ…………!!」
少女の身体が強ばる。
吸血鬼の血を吸うという行為には快感が伴う。
それが対象を獲物としてではなく恋人として扱った場合の吸血はその日何十回目かに当たる絶頂を少女に与えた。
「~~~っ!!!」
僅かに漏れた苦鳴をまるで極上の音楽のように聴きながら、震える肢体を眺める。
荒い息をついて必死で呼吸を整えようとする少女を見つつ、窓の外へと眼を向けた。
「そろそろ夜明けね。……うん、魔弾さん。お疲れ様、もう声我慢しなくてもいいわよ」
「…………こ、の…………へん、たい」
「あら、手加減して上げたのにその言い方はないんじゃない?」
「…………ねさせて」
かれこれ6時間も普通の人間なら死んでもおかしくない快楽を与え続けられたのである。
その要求は当然と言えた。
「貴女には私の血を少し飲ませてあるし、何より喋れるならまだ楽しめるわね」
「………………え」
「あぁ遠慮なく乱れて貰って構わないわよ」
「これまで頑張った従者にはご褒美を与えないとね」
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次の日。
「起きれるわけ無いでしょアルは馬鹿なの」
「ごめんごめんって」
従者の少女、シオンは主であるアルの朝食コールにジト目で答えた。
あの後追加でもう12回ほどイかされて、泣いて許しを請っても気絶してもアルのが満足するまで寝れなかったのである。
「まだ股がじんじんする……」
「……動けないなら第二ラウンド行っとく?」
「え、冗談だよね?……え、冗談ですよね?……アル?………ご主人様?」
吸血鬼の主、アルは最近従者にしたシオンがお気に入りだった。
その思考は彼女のもっと可愛い姿を見たい、声を聴きたいという欲求をあっさりと受け入れ……
結果として暫くシオンからのアルの呼び方がご主人様で変わる事が無かったらしい。