「あれは死ぬ、今まで何度も死ぬ気がしてたけど、ホントあれは今までで一番死ぬと思った」
「ごめん」
「すみません先輩……」
ベッドの上でようやく目が覚めた私にアルとカノンが謝ってくる。
謝るくらいならやりすぎる前に止めてくれといいたい。
「……で何日寝てたの私」
「一週間ね」
「逆にあれだけの怪我で一週間で済んだんですか」
最後のあたり内臓が飛び出てた上に右腕が千切れかかってたと思うんだけど。
カノンに手伝って貰って上体を起こして上半身の傷を確認する。
「あれ、傷一つない」
「そりゃあ私の血をガンガン飲ませて一緒に寝て魔力供給をしてを一週間も繰り返せば傷の一つも残らずに回復するわよ」
「先輩、あの時は本当にすみませんでした……私に出来る事なら何でもやります」
傷も残ってないし、痛かった事以外はもう気にしなくていいかと思ったけど、そこまで本人が言うなら話は別だ。
ふふふ…
「そういう事言っていいのかなー?私がされた事そのまま返してもいいの?」
「っ……はい、それだけの事を先輩にしてしまいましたから」
うん、毎度のらりくらりと逃げるアルとは大違いだ。
「まぁ別に?無事に生きてるし、カノンには特に何もしないよ。アルに唆されてたんでしょ?」
「えっと、でもあれは……」
「唆したのは私だけど、シオンの身体を文字通り『食べたい』って思ってたのはこの子の願望よ?」
……下手にここでつついたら藪蛇になる気がする。
話を変えよう。
「そういえばあの時カノンが私の事好きだったとかどうだか言ってたけど……」
「それは……!その……ホント、です……」
…………話を変えた先も地雷だった件。
いや地雷とか言ったらカノンに悪いな、そもそも私は今はアルに色々されてるけどノーマルだし、女の子も別にイケるってだけで……
「……あれ?なら別に問題無い?」
「えっとその……」
くるりとアルの方へと向く。
「これさ、私がカノンを眷属にして私と同じアルの従者にしてもいい?」
「別に構わないわよ。元からそのつもりだったしね」
「ふーん?」
カノンを連れてきたのも何か思惑があったのだろうか?
「よし、じゃあカノン!」
「は、はい!」
緊張して背筋をピンと伸ばして返事をするカノン。
その彼女を見ながら私は初めて自身の吸血衝動を感じた。
「貴女を私の眷属にします。学園でもずっと慕ってくれてたし、私もカノンの事好きだし。前に暴走したのもそれだけ私の事好きだったからだよね?」
「そう、ですけど……本当にいいんですか……?私先輩の事滅茶苦茶に……」
それに関しては自分でもお人好しだと思う。
でも好意を向けられてたのは何となく知ってたし、一回の行動で嫌う程に短い付き合いでもない。
「まぁそんなに気にしすぎなくても、ね」
「えっと……それなら私、先輩の眷属になりたいです。先輩はアルカディアさんの眷属なんですよね?」
「そうよー。羨ましい?」
ベッドの上の私にアルがもたれ掛かってくる。
重いって。
「それはその……」
「けど、眷属になったらシオンの事ご主人様って呼べるわよ」
「……っ!それは……!」
……え、そこ?
つまりカノンにとってアルはご主人様のご主人様って事に……
まあいいか。
色々考え込んでるカノンに向かって頭に手を置いて話し掛ける。
「じゃあ今晩、私の部屋で一緒に寝よ?」
「は、はいぃ……」
真っ赤になった。……可愛いなこの生き物。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その夜。
「……えっとその荷物は?」
「罰ですから。それに仮にまた暴走してもこうしておけば先輩が安全ですし」
カノンが手に持っていたのは先日私が拘束されるのに使われていた道具一式+αだった。
「じゃあ着けるよ?」
「…………ハイ」
まず服を全て脱がす。
私より小柄な身体は体つきも私やアルより細く華奢な印象を受けた。
多分女の子同士でもこの年齢の子にこういう事するのは法律に引っ掛かってるよね……
下着を脱がすと、お尻から尻尾が生えているのがよく見えるようになった。
「やっぱ人狼なんだね……」
「きゃっ!?」
掴むとビックリして飛び上がった。
そりゃ感覚あるか。
「まずは腕バンザイして」
「はい……」
両手を上げさせて手首を縛り、ベッドの上部へと結び付ける。
次に脚を曲げたまま縛り、股を開かせた状態でこれもベッドの脚に繋げて拘束する。
見れば私が拘束具を着ける度に身体を僅かに震わせ、股を濡らしている。
私も人の事言えないけど、カノンえっちな身体してるなー。
最後に口枷を嵌めて、完成!
「どう?カノン、動ける?」
身じろぎはするが、これで逃げられなくなった。
ベッドの上のカノンの姿を改めて見つめる。
上気した肌、小さいが興奮で既にピンとたった乳首、こちらを不安そうに見つめる瞳。
反応の全てがこちらの嗜虐心を煽ってくる。
「んっ……は……」
「……っ!……むぅ……っ……」
お腹から乳房を通り首筋までを舌で舐める。
下半身は空いた片腕で一時も休ませず、既に濡れている秘書を指でかき回す。
本人が罰だと思っているからか、必死に声を出さないように堪えている。
分かる。私もよくやるけど、無駄なんだよね。
カノンの剥き出しの弱点、クリトリスを執拗に虐める。
逃れようと腰が揺れるが逃す筈もなく潮を噴くまで止めなかった。
一度イカされてポーっとしているカノンの首筋に私は牙を近づけ……
「んんんん!!??んむっ!?ぐ、う、んんんんんん!!??」
牙を突き立てた。
……血ってこんなに美味しかったんだ。
カノンが眼から流した涙を舐めながら、跳ねる身体を押さえつけて血を吸う。
「……あー、アルがよくやるのも分かるよ」
快楽でどうにかなってしまいそうな自分を何とか保とうと必死で耐えんとするその表情、そしてその努力を自分の手で手折るという暗い快感。
「もっと可愛い姿を私に見せて。ね?」
「んっ!?ん、んぐっ!?うううう!??」
初めて主人公がペース握ってる件。