「そうそう、ただ構えるだけじゃなくて色々フェイントとか混ぜながらねー」
「そこまで考えての行動はまだやれませんって!!」
従者になって1ヶ月。
今日も安定の敗北をしながら私は地面に大の字になって転がっていた。
いつぞやは犯されたまま気絶してしまい、次の日にほぼ全裸で速攻負けて犯されてまる2日意識不明に陥ったので、それを反省したのか殺し合いはするものの、性的な悪戯をされるのは回数を少し抑えたものになっていた。
それでも2,3日に一回は前後の記憶を失うレベルで犯されるのはいかんしがたい。
気持ちいいのは結構なのだが、アルカディアの場合それが行き過ぎてるので私も全力で抵抗している。
「視線一つでもフェイントの掛け方は何百通りってあるから、まぁその内覚えるといいよ」
「は、は……いつになるやら」
最近空中リロードも覚えたし、技量も少しは上がってると思うのだが、どうにもアルカディアが規格外過ぎて話にならない。
「さて、今日は城の掃除と午後に久しぶりに客人が来るから準備しといて」
「分かりましたよ、ご主人様」
いつもただ犯されて玩具にされるのだけが私ではない。
一応住まわせて貰っている以上従者としての仕事はきっちりこなしているのだ。
「ちなみにその客人は吸血鬼の……?」
「いや討伐しに来た人間、殺して追い出すから準備よろしく~♪」
「了解です。居間から壊れそうな物はどかしておきますね」
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半吸血鬼になっていい所は力が前よりある事と、体力が大気中の魔力で回復する所だ。
それのお陰で一晩中犯されていても、ちゃんと寝ればまともに活動できる程度にはなる。
この館の魔力は元はアルカディアから出た溢れ出たものなので、アルカディアに体力を消費させられ、消費させられた相手の魔力で回復するという一種の出来レースじみた事になってる。
「さて、大分片付いてきたとは思うけど……」
いかんせん広いので駆け足で掃除をしないととても午後までには終わらない。
そして、倉庫の片付けをしている時であった。
「これは……」
倉庫の片付けをしていると、見た目の大きい箱の割には軽すぎるものが出て来た。
「何だろ……?」
「おー面白いやつ見つけたねー」
「わひゃっ!?」
驚いた。急に背後に出てくるとか、心臓に悪い。
「それ開けてごらん」
「え、はい」
言われるままに開けると中には眼を凝らさなければ見えない程の細い糸がぎっしりと敷き詰められていた。
「これはいわゆる一つの暗器でね。こう、ある程度の長さでこっそり隠し持って……」
そう言って指を器用に扱いながら空気中で絡めていく。
そして此方を振り向いてにやっと笑った。
「ね、シオン。動ける?」
「急に何を、え?……あれ?何で」
身体が金縛りにあったかのように動かない。
「こうやって相手の動きを封じるんだよ」
「そうなんですか」
私が感心していると、アルカディアが立ったままの私に近付いてきた。
「あ、あれ?ご主人様、外して貰えませんか?」
「んー?何をー?」
あ、マズい。
「その糸ですよ!!」
「糸なんて見えないけどなー」
そのまま指を服越しに私の下半身に触れさせる。
「逃げたければ逃げればいいのに、動かないってことは期待してる?」
「ご主人様が動けなくさせてるんでしょうが!っん」
ふにふに、と微弱な刺激が下半身の最も弱い箇所に繰り返される。
この1ヶ月というもの性感を開発されまくっている私は僅かな刺激にも反応してしまう。
「ちょっと……やめて……下さ」
「フフフフ」
あ、駄目だこの人スイッチ入ってる。
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結局、一度もイかせて貰えないまま弱い快感をとろ火でじっくり炙られた結果、顔を真っ赤に紅潮させて荒い呼吸を吐く私の姿があった。
一度自身で気をやれれば良かったのだが……「今日のお客さん全員倒したらね♪それまでお預け。勝手にイったら2日はベッドから起きられなくなるまでお仕置きするわ」と言われているので下着を濡らしたまま、一階の扉の前にてお客様を待っている。
(ああ……早く早く早くはやく……!)
発情させられている身体は一向に収まらずリボルバーのグリップをギュっと握りしめた。
そして、数十分後にようやくお客様が扉を恐る恐る開けて入ってきた。
「はっ、はっ、はっ、はっ」
耐えるのが限界になってきた私は浅い呼吸を繰り返しながら全員が館に入るのを隠れて待つ。
そして、扉が閉まると同時に飛び出し、全員の額に銃弾を叩き込んだ。
「ふふっ、やるじゃない。1ヶ月前とは別人よ?」
何か言っているアルカディアの声には耳を貸さずにふらつきながらも駆け寄って叫ぶ。
「も、限界……なの。はや、く……はやくぅ!」
「はいはい、よく頑張ったわね♪」
ほぼ同じ背丈なのに、ひょいとお姫様抱っこで抱えられてベッドへと連れ込まれた。
そこからの記憶は私には無いが、起きたのが2日後だったので、また記憶が飛ぶまで苛められたのだと思う。
その次の日から私はアルカディアから拘束糸の使い方を習う事にした。