ときめきメモリアル2短編集 ~永遠に響く鐘の物語~ 作:未来星
「達也君っ!一緒に帰ろうよ」
いつものように光が俺の事を誘いに来た。
そう、これが俺たちの、いつもの変わらない日常。
でも……
日常は、いつかは壊れていく……。
「…どうしたの?早く帰ろう?」
「ああ、そうだな…って、雨降ってんじゃねーか。俺今日傘持って来てないのに」
「だったらほらっ。私のに入れてあげるよ」
「おっ、気が利くねぇ光。やっぱり、俺の幼馴染はこれぐらいじゃなきゃな」
「う、うん……」
その後、俺たちはいわゆる相合傘をしながら帰路を共にした。
光の家の方が学校から近いので、必然的に光の家を通っていかなければいけない。
…有体に言えば、俺は途中から濡れて帰らなければいけなかった。
「…そういえば、もうそろそろ卒業だね……」
…ふと、光がそんな話を持ちかけて来た。
そう、今は11月半ばであり、進路に向けて皆が必死になって勉強している時期でもある。
「そうだな……もうこの学校ともお別れか。なんか色々あったなぁ」
「そうだね」
帰り道は、昔の事を思い出しながら帰った。
入学式に、いきなり光がぶつかってきたとか、匠と水無月さんと一緒にダブルデートしたとか、その後は純だとか。
それから、二年の時は一緒のクラスになれなくて寂しかったとか……。
思い出したらきりが無い、俺の高校生活。
その隣には、いつも光がいてくれた事を、俺はとっくに気付いていた。
…そう、光が俺の事をどう想っているのかも……。
「あっ……」
「…どうした?」
突然光が声をあげるものだから、俺はたいした返事をしてやれなかった。
覗き込んで見た光の顔は、どことなく愁いを帯びていた。
「…はは……
もう、家に着いちゃった……」
そう言った時の光の顔が、とても悲しそうで……とても愛しくて……。
…俺は、言わずにはいられなかった。
「…ちょっと、光の家に寄って行っても良いかな?」
その言葉を発した時、光は驚いていた。
実際、俺も驚いているんだから、当たり前だ。
「別にいいけど、なんで?」
と聞いてきた時は、しまったと言う顔をした。
俺は何とか理由をつけようと思って、
「ほら、期末テストもう少しじゃん?光はいつも俺より成績悪いからさ、たまには教えてやろうと思ったんだよ」
なんて、柄にもない事を言ってみた。
光はなんだと言いながら、すぐさま言い返してきた。
「…確かにキミよりは悪いけど……
まあ、教えてくれるんだったら……」
光は、少し不満げな顔をしてはいたものの、OKを出してくれた。
「じゃあ、何か飲み物もってくるね?」
「ああ。悪いな」
誰もいなくなった部屋で、俺は急に考えてしまった。
光が俺の事をどう思っているのかは知っているけど、俺は光の事をどう思っているんだ?
考えた事はなかった。
光には失礼かもしれないが、これまで俺は一度も光の事を女性として意識した事はなかった。
ただの仲の良い幼馴染……今まではそう考えていたんだ。
…でも、今は……?
華澄さんに、光が俺の事をどう思っているかを知らされた時、俺はどう思った?
水無月さんに、私の心配より光の心配をしろと言われた時は?
そして……俺が光の涙を見たときは?
あの頃なら、また泣いてる、仕方ないで済ませていたのだろう。
…でも、今の俺には……。
「達也君、コーヒーで良いよね?…達也君?」
「あっ?ああ、ごめん。何?」
「?…コーヒーで良い?」
ああ…と俺は短く返事をし、コーヒーを啜った。
その味は、俺の心を落ち着かせるにはちょうど良い濃さだった。
ただ…少し苦かった。
「で、ココにこれを代入すると、こうなるだろう?そこから後は自分でやってみな?」
いくらかの談笑の後で、口実の勉強へと移った。
何をしてるんだろう……なんとなくそう思った。
光と一緒にいるのは、俺は嫌じゃない。
どちらかと言えば、好きだと思う。
現に、目の前で必死になって問題を解いている光を見ると、なんとなく楽しい。
「えっと…これをこうするから…う~、わかんないよ~」
「なんだよ、もうつっかえてんのか?これじゃあ希望の大学は絶望的だぞ?」
「う~……」
唸っている光の顔をなんとなく見てみる。
かわいい…誰でもそう思うだろう。
現に、光は男子にかなりの人気がある。
そういう話をしていると、必ずと言って良いほど光の名前が入ってくるほどだ。
ついこの間、光を紹介してくれと頼まれた事もある。
「達也君……」
気が付くと、光は顔を紅くしていた。
そんな光の顔に、少しドキッとしてしまった。
「…どうした?」
「…そんなに、見つめないでよ……」
考え事をしていた俺は、ずっと光の顔を見つめていた事に気付いた。
「ごめんごめん。つい光の顔に見とれちゃって」
「……」
光は黙ってしまった。
……少し、無神経な事を言ってしまっただろうか?でも、光なら冗談で済ませてもらえるだろう。
…だが、次に出てきた言葉は、俺の予想に反した言葉だった。
「なんで…なんでそういう事言うのっ!?」
光にしては珍しく、声を荒げていた。
「…光……
……怒ってるのか?」
「怒ってるよっ!何で……
何でいつも、幼馴染扱いしたり、そうやってからかったりするの!?
…私、私……っ!!」
ついには泣き出してしまった。
そんな光の涙を見ると、俺は激しい後悔を覚えた。
俺は……俺は何であんな事を言ってしまったんだ、馬鹿野郎!
「私、ずっと我慢してた……
…卒業まで、我慢して、それから言えばきっと良い事があるって……。
…でも…でももう嫌だよ!もう我慢したくないよ!!」
光は突然抱きついて来た……
…いや、いくらかは予測していたのだろう。
俺の頭は、驚くほど冷静だった。
ただ……心臓の鼓動だけが早く鳴っていた。
「私…達也君の事が……っ」
俺は、衝動的に光の唇を塞いでいた。
「…!?……ん……」
目の前には、光の顔。
こうしてキスをしている理由は、ただ、それ以上の言葉を言わせてはいけないと思った。
ただ、それだけだ。
どちらともなく唇を離した。
光は、俺の顔を見ないように俯いている。
……長い沈黙が続いた。
…その沈黙を破ったのは、俺の方からだった。
「光……お前が俺の事をどう想っているのかは、とっくに知っていたよ」
「!?」
やっと彼女が顔を上げた。
「…でも、お前はひびきの高校の伝説を信じて、今まで黙っていたんだろう?」
何も言わないで、光はゆっくりと首を縦に振った。
…まだ、目は逸らしたままだ。
「だったら、後少しじゃないか?それとも、光の俺に対する想いって言うのは、その程度だったのか?」
「違うよっ!絶対にそんな事ないよ!でも……でももう我慢したくない…
……ううん、違う。本当は…本当は、すごく不安なの……
達也君が、他の誰かのところに行っちゃうんじゃないかって……」
俺は、何を迷って来たのだろうか?
わかっていたはずなのに。
ただ、怖かったのかもしれない。
今までの関係が続けられるのかが。
次の日に学校であったら、いつものようにおはようと声をかけられるのかが。
「……俺は、もうどこにも行かないよ。
……ずっと……光の傍にいるよ」
「えっ……?」
雨はもうあがっていた。
「もし、どうしても何処かに行かなければならないのならば、今度は光も一緒に連れて行く」
「達也君……」
窓からは、11月とは思えないほどの暖かい日の光が差していた。
「俺だって…光の事が……」
二人の心を、暖かい光が差していた。
……でも、それ以上はいえない。
言ってしまったら、俺達の我慢が無駄になってしまうから。
だから、俺は……。
光の体をすっと持ち上げた。
想像していたよりも軽く、そして柔らかかった。
「えっ!あの、た、達也君!?」
俺の腕の中で軽く暴れる光をベットまで連れて行った。
そのままベットに下ろして、二度目のキスをした。
「これから、俺が何をしようとしてるのか分かるよな?」
「う、うん……」
俺は、光の柔らかな紅髪を優しく撫でながら、耳元で囁いた。
「でも、これからする事……
…あー、何ていうか、まあ……
いわゆるSEXなんだけど、それは光の為にするんだからな?」
なんで?と、わからない顔をしている。
こいつは…そんな恥ずかしい事まで言わせる気なのか……?
「光が、後4ヶ月間、安心していられるように。
そして、何時までも俺達の関係が続くように……そのためさ」
「でも…私、まだ……」
「…俺の事嫌いか?」
光は首を勢いよく横に振り、否定の意志を見せる。
「わかったよ……キミが、そこまで私の事を考えていてくれるなら……」
「ああ。そのかわり、嫌になったり痛かったりしたら言えよ?」
「ずるいなぁ……
そんな事言われたら…言えなくなっちゃうよ……」
……そして、俺たちは静かに抱き合った。
光の服を脱がせた。
11月と言う事もあり、もうこのあたりは寒くなってたから、光はセーターを着込んでいた。
そのセーターを脱がす時に静電気が発生し、光の綺麗な髪を踊らせた。
下を脱がす時は、流石に光も抵抗を感じたのか、自分で脱ぐと言い出した。
そして、白の下着姿になった光を見たとき、俺はこんなにも光の事を愛しているんだと言う事がわかった。
「光…おいで」
光は俺の胸の中に飛び込んで来た。
微かに震えている体を温めるように抱きしめてやると、光は少し安心したようだ。
「…ねえ……私…初めてなの。
だから……」
「わかってる…優しくするよ」
ブラの上から触ってみる。
ブラの上からでも、光の胸の柔らかさは伝わって来た。
ただ、柔らかかった。そして、暖かかった。
「んくっ…くすぐったい……」
そうは言っているものの、光の顔には笑顔はなく、ただ羞恥に絶えている顔があった。
おもむろにブラを外し、その先端をつまんでみる。
「ひゃう…へ、変な感じがする……」
「光…可愛いよ……」
そう言ってから、俺は光の胸に顔を埋めた。
そして、先端を口に含み、舌で舐めてみる。
「ちょっ、待って…ああっ!?」
こんな感覚は初めてなんだろうか?
そう思えるほど、光は敏感に反応する。
その時の仕草がまた、俺を昂ぶらせていく。
俺は不意に右手が空いている事に気付き、ショーツの上から中心をなぞってみる。
それと同時に、舐めている舌を引っ込め、今度は吸ってみる。
「ああっ!!だ、だめ、そこは…ううん…そんなに、強く…吸わないでぇ……」
光は初めて感じているであろう快感に戸惑いを覚えている。
どうにかしてこわばった身体をほぐしてやりたい……。
「光……」
「た…た、つや、くぅん……」
光の唇を割り、舌を侵入させていく。
光の柔らかい舌の感触があった。
そのまま俺は、舌で光の口内を撫でていった。
いくらか続けてやると、光は自分から舌を絡ませてきた。
「んんっ…んんぅ……」
先ほどよりも甘い声が、重なった唇の隙間からもれる。
空いている右手で胸を、左手で光の大事な部分をなでる。
…もう、その部分は十分すぎるほど濡れていた。
「嫌ぁ…
そんなに見ないでぇ……」
光は自分の顔を両手で覆ってしまった。
今、俺は光の大事な部分を余すところなく見ている。
そこは、いまだに汚れを知らない清らかさで、光が純血である事を物語っていた。
「光……
綺麗だよ…すごく」
俺はそこの中心に指をうずめた。
ゆっくりと入っていく。
俺の指からは、光の中の温もりが直に伝わってきた。
「ふわあぁぁぁ……」
初めて入ってくる異物に、光の意思に反してそこは侵入を拒む。
でも、俺は構わずに指を埋めていく。
もう既に第二関節まで入っていた。
そこから、指を抜いたり入れたりして、中を刺激した。
「あうぅん…あ、あ、あああっ……!」
切ない響きが部屋の中に行き渡る。
溢れてくる光の蜜。
俺は、その蜜を舐めとった。
舐めとりながら、光の大事な部分の中心も舐め上げた。
「や、やだぁ…汚いよぉ……」
もう、光の声は涙声になっていた。
顔を見てみると、案の定目には涙をたたえていた。
「光…光には汚い処なんてあるもんか。
…だから……大丈夫だよ」
そう言って光を宥めてから、俺はまた舐め始めた。
甘い……実際には甘くはないのだが、光のそこから漂う女の匂いと、光とこんなことをしているという事実が、俺の頭の中を痺れさせ、そう感じさせていた。
ただ、甘い……そして、こんなにも可愛くて、愛しくて……
心も身体も、想いで絶え間なく満たされていった。
「うあ…も、もう…ダメっ…ああっ!」
短い悲鳴の後、光は弓なりに身体をしならせ、ヒクヒクと痙攣した。
そう……。
「光……いっちゃったか……?」
肩で息をする光に、俺は悪戯にささやいた。
「入れるよ…?」
「う、うん。
でも…やっぱり怖いよ……」
それは当たり前だろう。
いくら一度絶頂を迎えて、さらには十分に濡れているとはいえ、光はまだ処女なんだ。
結合する時に、痛みを感じないわけがない。
「でも…信じてるから…キミの事」
その言葉が本当に嬉しかった。
……俺たちには、学校の伝説なんて必要ないんじゃないかとさえ思えた。
それぐらいに、光の言葉は、俺の想いを爆発させた。
「光……行くぞ」
ゆっくり、ゆっくりと中に侵入させていく。
光の顔が苦痛に歪む。
しかし、光の中は、そんな事を忘れさせるほどに気持ちが良かった。
ヌルっとした感覚。
暖かい光の体温。
それらがちょうどいい具合に混ざり合い、先端が入った時点で、俺は既に爆発寸前まで追い詰められていた。
「あっ、い、たい…よ」
その言葉に俺ははっとした。
そうだった。光はまだ処女なんだ。
そうは思っているものの、もう俺は侵入を止めることはできなかった。
…そして、ついに光の純血の証し、処女膜まで到達した。
「光…痛いかもしれないけど……」
「…う、うん、我慢するよ……」
うっすらと涙を浮かべている。
でも、俺は止めようとはしなかった。
ココで止めたら、俺は二度と光と顔を合わせられなくなってしまう。そんな気がした。
…だから、俺は……。
「くううっ!っああ!!」
光はシーツを強く握って、今まで以上の痛みに耐えようとしている。
いつの間にか、俺が心引かれていた瞳からは、涙が零れ落ちていた。
…光を泣かせていいのは、俺だけだ!
そして、俺は奥まで到達した。
光の中は、初めてだからだろう、キュンキュンと締め付けてくる。
「光…動くぞ」
そういってから、俺は腰を動かし始めた。
「あ、ひゃ、う、う、んんっ、あっあっあっ…」
光の口から、かわいらしい喘ぎ声がもれ始めた。
俺が腰を動かすたびに、今まで揉んでいた形良い胸は柔らかく揺れ、さらに俺を昂ぶらせた。
揺れる胸の誘惑に俺は負け、両手で少し乱暴に鷲づかみにした。
掌にあたっている胸の先端は、舐めた時よりもかたく、勃起していた。
「あっ、良い、すごく、いいの…
…もう、なんにも…考え…られないぃ……」
俺はおもむろに体位を変えた。
正常位から、今度は後方位に。
「どうだ光?
こうすると、今度は違うところが、感じるだろう?」
背中越しに見る光は、とても魅力的だった。
何も着けていない背中は、見ているだけで興奮するようなしなりを見せ、四つんばいになった格好は、あまりこういう表現は好きではないが、犯しているような錯覚に陥る。
しかも、それがあの光だと思うと……
「すごいっ…おなかの中が…かき混ぜられる…みたい…きゃうんっ」
先ほどよりも深く付いてみると、奥まで届いた。
奥を付かれた光は、今まで以上に激しい声を上げる。
それを何度も繰り返していると、俺は自分に限界が近い事に気が付いた。
「ぁ…ひ…かり…
…俺もう……」
「うん、出して……」
「…っ…どこがいい?」
「どこでも…いいから……」
「じゃあ、口に出すよ……」
「うん…
は、早くぅ……」
俺は腰を振るスピードを上げ、そして一気に光から引き抜いた。
それから俺は、光を反転させ、そのまま口に突っ込んだ。
舌のヌルっとした感触と、口の中の暖かさに、俺は耐え切れなくなり、全てを出した。
ビュッビュッと光の口の中で精子がとめどなく飛び出す。
しまいには、光の口だけでは収まりきらずになったので、俺は無意識のうちに抜きとり、光のかわいらしい顔に最後の一絞りを出した。
光の顔は、俺の精子で汚れてしまった。
そして、二人同時にベットに倒れこんだ。
「はあっ…はあっ…
…達也君……」
「…光……
ずっと…ずっとそばに……」
そう言って、俺は、光の体をそっと抱き寄せながら、意識を闇に沈めていった……。
伝説なんて、本当はいらないのかも知れない。
特に、俺たちには……。
だって永遠は、俺たちが出会ったあの日から、もうとっくに続いているのだから。
ただ、その事に俺たちは、不安を感じているだけなんだ。
永遠は、姿形がないものだから……。
いま、俺は一番愛しい女の子、この、陽ノ下光を抱きしめながら、そう思えてならなかった。