ときめきメモリアル2短編集 ~永遠に響く鐘の物語~ 作:未来星
「ねえ真帆、今度の休みにどっか遊びに行かない?」
「えっ!?あ~…
ゴメン、その日はちょっと……」
「何よ~?デート?」
「あ、あはは……」
私らしくない。
いつもならこんなふうには笑わないのに。
断ったりしないのに。
その理由は……。
今日は白雪さんとのデートの日だ。
最近は勉強とかで忙しかったけど、互いにやっと時間が割けた。
「10時に駅前で待ち合わせだったよな……」
時計を見る。
まだ時間には十分あったから、ゆっくりと歩いていけそうだ。
街並を眺めながら、目的地に到着。
白雪さんは…いた。
「お~い、白雪さん!」
今日はデート当日。
まさかまた変わりに私が行くとは思ってなかったんだけど。
…違うなぁ。
私は願ってたんだ。
姉さんの都合が悪くなって、私が神崎さんとデートをすることを。
そんな事を考えながら家を出て、駅前まで歩いていった。
自分では気が付かなかったけど、歩調がいつもよりもかなり速かったみたい。
時間は……。
「うわぁ…まだ9時30分じゃない」
思わず声に出してしまった。
周りの人の視線が痛い。
なんとなく居づらかったけど、ベンチに座って彼が来るのを待った。
…10分後。
「はぁ……
まだ来る訳ないよね」
彼は、まだ来ていない。
そういえば、彼は私……違うか。
姉さんの事をどう思っているんだろう?
友達?
クラスメート?
それとも……
…ダメ!
別にいいじゃない!
姉さんと彼の問題なんだから!
私は…彼と姉さんの関係が上手くいくようにやればいいのよ!
そう……私は姉さんの変わりなのよ。
…さらに10分後。
…少し寒い。
もう11月という事もあって、吹き抜ける風が冷たい。
姉さんはこんな時、神崎さんに温めてもらうのかな?
……なんか、やだな。
私も、温めてもらいたい。
……でも、その場合は私の事を姉さんとして見てるんだよね、彼。
……なんか、良くわからないけど…胸が痛いよ。
…そして……
「お~い、白雪さん!」
俺は手を振って白雪さんのところまで走っていった。
「待った?」
「……」
「…白雪さん?」
白雪さんは俺に気付いていないみたいだ。
本は…読んでないしなぁ。
だったら、寝てるのかな?
でも……。
「白雪さん!」
もう一度呼んでみる事にしてみた。
「ん?あっ!か、神崎さん!?す、すみません」
やっと俺に気付いたみたいで、彼女は立ち上がって俺に頭を下げた。
何か、今日の彼女はおかしい……。
「…いや、別にいいよ。気にしてないし。寝不足だったのかな?」
「い、いえ……」
「……そう?
…じゃあ、こんなところで突っ立ってるのもなんだし、そろそろ行こうか?」
俺は笑顔で彼女の手を取った。
最初は少し抵抗した彼女だったけど、歩いているうちに握り返してくれた。
なんとなく顔を見てみると、白雪さんの顔は真っ赤になっていた。
俺が今手を握っているのは……
今日は何となく気分転換に海に行きたかった。
その事を白雪さんに言ったら、OKを出してくれた。
そして……
「うわぁ…綺麗……」
白雪さんは秋の三品海岸の情景を見て驚嘆の声を漏らした。
…実際は、俺も感想を言いたかったのだが、その海が描く姿に圧巻されて声が出なかったんだ。
彼女は少し離れたところにあるテトラポットのところまで行き、そこに腰を下ろした。
俺もその後を追い、彼女の隣に腰を下ろした。
しばらく談笑が続いた。
この前のテレビの話だとか、最近の音楽だとか。
でも俺は、あえて学校の事には触れなかった。
……なんとなく確信はあったんだ。
彼女は、白雪美帆ではないことに。
…ならば誰なんだ?
…それも最近、何気なく遊びに行ったきらめき市で偶然見かけた事で解決した。
その事に彼女は……多分気付いていない。
そして、一番重要な問題。
俺は一体、どっちの娘が好きなんだろう?
同じ学校の、白雪美帆?
それとも、隣町の学校に通っている、そして今、ここにいるこの娘?
まだ俺には、答えを出せずにいた。
「…そういえば貴方って、私の事を名前では呼んでくれませんよね?」
…唐突に白雪さんはそう質問して来た。
俺が名前で呼ばない理由。
ちょっと前までなら、何となく…で済ませられた。
でも…今は……。
「なんでだと思う?」
「…分かりません」
言うのか?
言ってしまうのか?
そう考えると、別に告白するわけでもないのに心臓の鼓動が早くなっていった。
己の喉がからからに渇いていくのが感じられた。
唾を飲み込もうとしても、上手く飲み込めない。
「……
それは……」
私は一瞬、耳を疑った。
彼が発した言葉は、私が予想していなかった、でも、一番言って欲しかった言葉だったから。
「……それはね、君が白雪美帆じゃなくて、白雪真帆だからだよ」
頭の中が混乱した。
今、彼は姉さんじゃなくて、私の名前を出した。
色々な考えが渦巻く。
聞き間違い?
気付かれていた?
そんな私の思考を無視して、彼はさらに続けた。
「君は…真帆さんだよね?」
「……うん」
認めてしまった!
今まで我慢していたのに、今まで姉さんとしてデートを繰り返していたのに。
それなのに……。
……やはり彼女は美帆さんではなかったんだ。
でもなぜだろう。
そう思うと、急に安堵感が胸を支配していく。
その裏側で、切ない感情が生まれていく。
この感じは……
……今まで、何度か味わったことがあったっけな。
そう。
やっと気付けた。
俺は…俺はこの娘に恋をしているんだ。
白雪真帆に。
「…ねえ、白雪さん」
「……」
彼女は…まだ俯いたままだ。
それでも俺は、言葉を続ける。
「俺…何となくだけど分かったんだ。
きっと今までウチの学校の白雪さんをデートに誘っていた理由って、君に会うためだったんだって」
「…え?それって……」
彼女の言葉を聞く前に、俺は彼女を抱きしめていた。
突然抱きしめたものだから、彼女は少し吃驚していた。
でも…抵抗することは無かった。
思ったよりも柔らかく、温かい身体。
ああ…彼女がとても愛しい。
とても口には出せないけれど、心の中で叫んでいる。
…俺は……
「あっ…」
想いに任せて彼女を押し倒していた。
…正直、俺って最低な奴だなって自己嫌悪してしまう。
……でも、どうしてもそうせずにはいられなかったんだ。
「白雪さん…いや、違う
……真帆。いいか?」
彼女は返事はしなかった。
ただ、ほんの少しだけ横を向いて、遠慮がちに首を縦に振った。
少し辺りを見回してみた。
さすがにこの時期に人はいない…と思う。
それを確認した俺は、真帆の唇をまず一番に奪った。
「んっ……」
甘い響きが真帆の口の隙間から漏れる。
初めてのキス。
俺たちは互いの舌を絡め、唾液を啜り、口内を舐めあった。
肩に置いていた手を真帆の頭のところに持ってくる。
真帆の頭を包み込むようにして、さらにキスを続ける。
……幾らかして、俺たちはどちらともなく唇を離した。
互いに、無言のまま時は過ぎる。
そんな中、俺は彼女の服に手をかけた。
「え…?
も、もしかして此処で……?」
「ああ…此処でしたい」
俺はそれだけ言うと、否定の言葉を彼女の口から言わせないために、再び唇を重ねた。
静かに上着を脱がせ、さらにその下も脱がせる。
着ているものを丁寧に脱がしていくと、ついに彼女は裸になった。
……白い裸体をさらけ出した彼女は、何と言えばいいのかわからないが、とにかく綺麗だった。
「ねえ…姉さんと私、どっちが綺麗?」
「流石にそこまでは分からないよ……
…俺、こういうこと、初めてだからさ」
「そ、そうなの?
私、てっきり姉さんともう……」
「…真帆が俺の人間性をどう見てるかよーく解ったよ……」
「あ、あはは…神崎さんってモテるから……」
「…ったく……
…で、真帆はどうなんだ?」
「…え?
えっと…わ、私も……まだ……」
「そっか」
俺はそれだけ言うと、そっと背中に手を回した。
彼女はピクッと小さく反応したが、構わずに続ける。
胸に顔をうずめるように抱きしめた。
大きく、形良い胸に顔が触れる。
「あっ…く、くすぐったいよ…」
彼女はくすくすと笑っていた。
俺もつられて笑ったが、気を取り直して再び行為に没頭する。
柔らかい胸の先端を指先でつまんでみる。
「…あっ……」
小さく、可愛い声が漏れる。
ここは、感じるみたいだ。
丹念にそこを攻めてみると、真帆はどんどん声を荒げていった。
「はあっはあっ…だ…だめっ、感じちゃう…!」
指でつまむのをやめ、今度は舌で愛撫する。
そうしてあげると、彼女はさらに反応した。
「ひゃあ!や、だめぇ…!んあ!」
先端を刺激するように舌で捏ねながら、彼女の胸を吸ってみる。
吸い付きながらも、もう片方の胸の愛撫を忘れない。
そして……
「ふあっ!そ、そこはだめぇ!」
何もせずに、地面に着けているだけだった手を、彼女の大切な部分に持ってくる。
中指でなぞってみると、そこはもうすっかり濡れていた。
「…なんだ真帆、もう濡れてるじゃないか…?」
「あっ、やだ…言わないでよ……」
そうは言っても、彼女の声には張りが無く、もうぐったりとしている。
「駄目。まだ言うよ」
そう言いながら、中指でそこをこする。
ちゅく…と水音がした。
何度か繰り返すと、そこはさらに水音を増し、ネットリとした蜜を滴らせ始めた。
「…ほら、見てごらん。こんなに濡れてる……」
「…嫌ぁ……」
さっきまで触っていた指を見せると、真帆は顔を真っ赤に染めた。
その仕草が妙に可愛かったから、俺は三度目のキスをした。
キスをしたまま、再び指を大切な部分へ。
今度は中指を膣に入れてみた。
「っ!んんぅ…っ!!」
彼女の中は柔らかく、そして暖かかった。
滑った蜜が加わって、さらに卑猥な濡れて擦れた音を響かせる。
最初はゆっくり、そしてだんだんに早く膣内をかき混ぜる。
それに比例して、彼女の喘ぎ声もどんどん激しさを増していく。
「…っ~!あっ、はっ!だ、駄目!い、いっちゃう!!」
キスを解き、俺は指でかき混ぜながら、そこに顔を近づけていく。
湿った感じがしたそこに、指を引き抜き今度は舌を這わした。
溢れ出る蜜を丹念に舐めとる。
時折音を出して啜ったりすると、彼女はさらに反応する。
「い、嫌…音立てないでぇ……ふあぁっ!」
じゅるじゅるとさらに大きく音を立てて吸った。
「あ…
も、もう…駄目…っ!!」
びくっと大きく身体を撓らせたかと思うと、彼女はぐったりとしてしまった。
…どうやら絶頂を迎えたみたいだ。
硬くなったそれを中心にあてがい、溢れ出る蜜と馴染ませる。
「はぁ…はぁ…あぁ……」
「真帆…入れるよ」
「うん……」
少しずつ中に挿入していく。
先端にヌルッとした感覚があった。
そして、その行く手を拒む抵抗感もあった。
「ああっ!くぅっ…!」
それでも俺は侵入させていく。
そして……
…ッツン。
「くあっ!ああぁぁっ!」
彼女の純血…処女膜を突き破った。
…繋がった部分から、蜜に混ざって鮮血も流れ出てくる。
真帆の体は小刻みに震えている。
「真帆…痛い…よな?」
「痛いけど…何とか我慢する…
…だから…動いていいよ?」
うっすらと涙を浮かべながらも、必死になって俺に抱きつく。
そんな仕草全てが、俺には愛しくてたまらなかった。
「真帆……」
俺は、愛しい女性の名を読んだ。
それと同時に、腰を動かし始めた。
「うっ、あ、あっ……」
最初は悲鳴混じりの喘ぎ声。
腰を振りつづけると、少しずつだがちゃんとした喘ぎ声になって来た。
「はあっ、ああんっ!い、いい!すごくいい!」
ずぶっずぶっと音を立てる結合部分。
「くっ…凄っ…締め付けてくる…!」
俺は正常位から即位に変えた。
片足を抱えるようにして腰を打ち付ける。
そうすると、互いの肉がぶつかり合い、パンパンと小気味良い音がした。
「ああっ!だ、だめ!ま、またいっちゃうぅ!は…あああぁぁぁぁっ!!!」
びくっと反応し、彼女は絶頂に達した。
そのせいか、彼女の膣はキュンキュンと俺のものを締め付け、限界を早めた。
「く、ま、真帆…出るっ!」
俺は彼女の膣内から抜き取ると、胸の辺りから上にかけて精子を撃ち付けた。
大量の精子が胸にかかり、勢いよく飛び出したものは彼女の可愛らしい顔に降り注いだ。
俺たちは息を荒くしながら、行為が終わった事による安堵感からか、互いに抱きしめあった。
抱きしめた真帆の温もりが、汗をかいて冷たくなった体に丁度良かった。
「本当はね、嫌だったんだ。姉さんの代わりにあなたとデートしたりするの」
帰り道、真帆は自分の胸の内を俺に話してくれた。
「ああ、この人も私じゃなくて、姉さんしか見てないんだなぁって。
…なんかそう考えると、すごく嫌になった」
「…そっか」
「そう。でも、本当はそう考える自分の方が嫌だったんだって、さっき気づいたんだ」
「さっき?」
悪戯っぽく真帆は笑った。
「エッチしてる時の、あなたの一生懸命な姿見てたら、なんか自分が情けなくなっちゃって……」
……そんな話をしながら、俺は真帆を家まで送っていった。
…そして数週間後。
俺はまた、白雪さんとデートをする。
でも、今日もきっと真帆の方がくるだろう。
なぜなら、俺が誘ったのは美帆さんじゃないから。
俺が好きなのは、他の誰でもない。君だけだから。
白雪真帆という世界にただ一人だけの女の子、その人だけなのだから……。