ときめきメモリアル2短編集 ~永遠に響く鐘の物語~ 作:未来星
言葉なんていらない。
見つめあうだけで伝わるから。
涙なんていらない。
俺が君をずっと守っていくから。
君さえいれば……君さえいれば。
出会いの切っ掛けなんてもう覚えてはいない。
物心ついた頃から、君はそばにいたから。
迷惑ばかりかけていた。
テスト前に、遊びに行った事だってある。
それでも君は嫌な顔一つせずに……笑ってくれた。
それなのに、今は……
誰もいなくなった放課後の教室。
俺は一人、席に座っていた。
何かを待っている訳ではない。
ここで待っていれば、誰かが迎えに来てくれる訳ではない。
だけど俺は、席を立ちはしなかった。
「はぁ……」
何度目かの溜息。
今日の俺はどうかしていた。
外は快晴。
知らない学年の奴らが部活動をしている。
それなのに俺は……
「どうしたの?溜息ばっかり吐いて……」
窓の外を見つめる俺に、誰かが声をかけてきた。
声を聴くだけでわかる、俺の大切な人…麻生華澄。
幼い頃から、ずっと一緒にいたから。
「華澄…華澄さん」
「あっ、気を使わせてごめんなさいね?
……でも、二人っきりの時は、ちゃんと名前で呼んでね?」
華澄は俺に微笑みかけると、向かいの席に座った。
「今日はどうしたの?なんか溜息ばかり吐いて……」
華澄の瞳が、俺の顔を覗き込んでくる。
何故だか分からないが、俺は目を逸らしてしまった。
「別に…何でも無いよ」
俺はそれだけを華澄に言うと、鞄を手に取り、席を立った。
「ちょ…達也君!?」
華澄が何かを言っているが、今の俺には聞こえなかった。
それからというもの、俺はひたすらに華澄を避け続けた。
理由は……教師だから。
俺は確かに教師になった華澄を応援している。
現に12月に入ったばかりの日曜日に、海辺で彼女に対してそう言った。
でも……それからというもの、華澄は俺に対して教師の姿で対応するようになってきた。
学校にいるときはもちろん、一緒に帰るときも、デートをしている時も。
それが嬉しくもあり……そして辛かった。
やはり俺は恋人未満なのだろうか?
それとも、それが華澄の出した結論なのだろうか?
それなら俺は……どうしたらいい?
絶える事なく心の中で自問を繰り返す。
……だが、答えは未だ出てこない。
どうして……
「達也君」
彼女を避け始めてから数週間が過ぎた頃、ついに華澄が話し掛けてきた。
俺は返事もせずにその場……学校の屋上から立ち去ろうとした。
「ま、待って!」
華澄は俺の腕を掴み、立ち去ろうとした俺を引き留めた。
「何で……私のことを避けるの?
私……何かあなたの気に障る事でもしたのかな……?」
「……別に」
俺はそれだけ言うと華澄の腕を振り解き、再び校舎の中へと向かって歩きはじめた。
「あっ…達也君っ!」
背後から、突然抱き付かれた。
俺は、一瞬何が起きたか分からなかった。
予想もしていなかった展開に・・・俺は唖然とするしかなかった。
「ねぇ…達也君……
お願いだから、私を避ける理由を話して?
本当に……私が何かしたのかな?」
華澄は俺に抱きついたまま、言葉を紡いだ。
「最近話し掛けてくれないし……
廊下であっても目を逸らすし……」
必死に言葉を探し、途切れ途切れに話す。
「華澄は何も……悪い事はしていない」
「だったらなんで……?
私に…飽きたの?」
「違う!それは絶対にない!ただ……」
想いの伝を余す事無く伝えればいいのに。
それなのにそれが出来ない自分が酷く情けなくて……。
俺は、自分の拳を握り締める事しか出来なくて……。
その拳を華澄は、優しく包んでくれた。
「…ねぇ?それなら……」
「最近の華澄は……教師らしくなってきたよ」
「……そうかな?」
二人きりの保健室。
別にどちらかが怪我をしたとか、そういう訳ではない。
ただ、互いの胸の内を伝える為に、ここにいる。
「授業も上手いし、皆に人気あるし……」
「……」
華澄は黙って俺の話を聞いている。
ただ違うのは、手を握ってきたという事だけだ。
「でもさ。なんか俺、分からなくなってきたよ。
俺たちって、やっぱり教師と生徒だよな?」
「えっ……?」
華澄は握っていた手の力を一瞬緩めた。
多分、俺が何の事を言っているのか分からなかったんだろう。
「教師と生徒であって、それ以上の関係ではないよな……」
「そ、それは……」
華澄はやっと俺の言いたい事が分かったようで、言葉を失った。
思い当たる節は、多分あるのだろう。
でも、俺は彼女を苦しめるために、こんな事を言っている訳ではない。
もう、終わりにしよう。
それだけが言いたいだけだから……。
「華澄の中ではさ、俺たちって幼馴染でも無くなってるよな。そりゃそうだよな。俺たち……」
言葉が続かなかった。
何故?
ここまで来て何故声が出せない?
次の言葉を出す事に、俺自身が拒んでいるのか?
長い間悩んで、やっと導き出した答えだって言うのに……
例え、間違いだとしても。
「達也君……ごめんね」
とても小さな声で、華澄は俺に呟いた。
やっとの思いで聞き取れた俺だが、その言葉の意味が俺には分からなかった。
「何で……謝るんだ?」
「だって……私がいつまでも曖昧な態度ばかりとってたから、あなたをここまで苦しめた……」
それは…っ
言いかけて、俺は言葉を飲んだ。
華澄が、涙を落としたからだ。
その涙には、一体どんな意味があるのだろうか?
「華澄……」
「ねえ達也君……
どうしたらこんなに苦しまなくてすむのかな……」
華澄は決意したかのように椅子から立ち上がり、ベッドの方へと歩いていった。
歩くたびに揺れる長い髪が、不謹慎にも綺麗だと思った。
そんな俺の思考を無視するように、華澄はベッドに腰掛けた。
「こんな事……
教師としてはしちゃいけないと思うの…
…でも……」
華澄はいったん言葉を切り、気持ちを落ち着かせる。
その間俺は、華澄を急かすような、そんな事はしないように、じっと彼女の姿を見つめていた。
もう、どんな言葉が彼女の口から零れても構わない。
……俺は、全てを受け入れてみせる。
「でも……
私は、教師と生徒の関係じゃいたくない……
……私は……」
気が付くと、華澄は俺の腕の中にいた。
いや、抱き締めていた。
どうやってベッドのところまで歩いていったかわからない。
だが、抱き締めているのは麻生華澄、その人だ。
その事実が、大切なんだと思う。
「華澄……」
「達也君……」
互いの名を呼び合い、そして見つめ合う。
それ以上の言葉は出てこなかった。
いつしか俺たちは、誰もいない保健室で、静かに唇を重ねあっていた。
初めて感じ合う互いの唇。
想像していたよりも遥かに柔らかく、そして甘く、甘美な味がした。
どちらとも無く口を割り、互いの舌を絡め合う。
同時に俺は華澄の頭を抱き締め、激しく求める。
華澄が、慣れない舌使いで俺の口内を犯す。
華澄は俺の口内に唾液を送ると、俺はそれを飲み込む。
俺も華澄の口内に唾液を送り、飲み込む事を確認すると歯茎の辺りを刺激した。
「んっ…んふぅん……」
甘い、鼻にかかった声をあげ、華澄は俺の愛撫で感じ始めた。
俺はキスをしたまま華澄をベッドに押し倒すと、唇を離した。
「はぁ……達也君……」
熱い吐息が零れる唇は、俺の神経を麻痺させるように俺を求めた。
服の上から身体を撫でる。
そうしてやると、華澄はくすぐったそうに身をよじった。
「んっ・・・変な感じ……」
「…可愛いよ、華澄」
「こら。年上をからかわないのっ」
華澄はベッドの上にあった枕を俺の顔に埋めさせる。
「く、るしい……」
「自業自得でしょ?」
そんな事をしながらも、俺は華澄の身体を撫でるのをやめなかった。
「ふぅ…んっ」
半裸にしてさらけ出させた柔らかく、寝そべらせても形の崩れない胸をなるべく優しく揉む。
華澄は枕を強く握り、打ち寄せる快楽の波から逃れようとしている。
時折強く揉むと、華澄は可愛い声をあげ、虚ろな目で俺を見上げる。
その度に俺は華澄と唇を重ね、言葉を遮る。
華澄は枕を強く握り、打ち寄せる快楽の波から逃れようとしていた。
おもむろに、俺は胸の先端を指先で摘み、転がすように撫でる。
「んっ…ふぁ……」
重ねた唇の隙間から、今まで以上の甘い吐息が零れる。
それでも俺は攻めるのを止めず、今度は両手で胸を揉む。
「華澄…そろそろこっちの方も……」
俺は唇を離し、まだ穿いたままのスカートの中に手を忍ばせる。
「やっ、だめぇ……」
口ではそんな事を言っているが、手は未だに枕を握っており、抵抗を見せなかった。
ショーツの上から触れてみると、そこはもうグッショリと湿っていた。
「華澄…こんなに感じてたんだ……」
「言わないで……」
俺の視線を感じ、華澄はそっぽを向く。
その仕草が年上とは思えないほど可愛らしく、俺は不覚にも舞い上がってしまった。
何とかその感情を心の中で押し殺しつつ、ショーツの上から指先で割れ目の部分をなぞる。
「ふぅん…あん…
…たつやくぅん……」
少し掠れた声で、俺の名を呼んだ。
「…どうした?」
なるべく優しい声で問い掛けるが、大切な部分を攻める手の動きを止めない。
「なんか…おかしくなりそ…うあぁっ!」
俺は突然ショーツの中に手を入れて、直接その部分に触れてみた。
そうしてやると、華澄は大きく喘ぎ、俺に抱きついてきた。
指先で割れ目をこするのを止め、そっと中に侵入させる。
くちゅ…と、聞くだけで興奮するような音を立て、俺の指先は華澄の中に入っていった。
第二関節辺りまで入れると、ゆっくりと引き抜き、そして再び中に入れる。
「あぁぁ…ううんっ!」
暫くそうしてやると、華澄の俺を抱きしめる手の力がどんどん抜けていった。
だが、それに反比例するように、華澄の声は大きくなっていった。
「はっ、あっあっ…ううん…
…ああんっ!た、達也君!」
ひときわ大きく俺の名を呼ぶと、華澄はひくひくと痙攣し、その後ぐったりとしてしまった。
「華澄……どうだった?」
「はぁ…はぁ……
嫌じゃ…無いわね……」
「さっきからリードされてばっかり…私もしてあげる……」
顔を真っ赤にしながら、華澄は俺のズボンのチャックを下ろすと、ぎこちない手つきで俺のモノを取り出した。
掌で優しく扱き始める。
「華澄……してくれるのか?」
「うん……いい?」
俺は上目遣いで問い掛ける華澄の髪を撫でる。
それをOKの合図ととった華澄は、一瞬躊躇ったが、硬くなった俺のモノに舌を舐めた。
彼女の熱い吐息が俺のモノの先端にかかる……
それがくすぐったく感じた。
ぴちゃ…ぴちゃと、二人きりの保健室にいやらしい音が木霊する。
俺は華澄の髪を撫でながら、華澄の綺麗な顔立ち、抜群のプロポーションの身体を眺めていた。
「華澄……良かったら……咥えてくれるかな?」
「……ええ……
……ん……」
華澄は俺のその部分に顔をうずめ、深く咥えこんだ。
少しずつ華澄の口の中に入っていく俺のモノ。
柔らかい唇の感触が気持ち良かった……。
「んっ…んむぅ…くぅん……」
ちゅるちゅると吸い上げながら、口の中で舌を絡めてくる。
「んふ…あふ……」
少しずつ、華澄の口の動きは激しくなってくる……。
その度に俺のモノは刺激されて、今まで感じた事の無いような快感に襲われていく。
「んっ…ちゅる…はむ…んぅ……」
「くっ…か、華澄ぃ……
…やば…出る…っ!」
どくっどくっと俺は華澄の咥内に勢いよく精液を流し込んだ。
華澄はその事に驚いて目を見開いたが、ごくっと喉を鳴らして全て飲み干した。
「んっ…
…はぁ…変な味……」
「んっんっ…ふう、もう良いかな……?」
二度目のフェラチオは、先ほどよりも刺激が強く、一度出したにもかかわらず、俺のものはすっかり勃起していた。
「じゃあ……」
「待って……
私が…上になるから……」
そう言って、華澄は俺を寝かせて、俺の上に跨った……
「華澄……?」
「…ほら、年下は年上に任せて、何も気にしないで……ね?」
下から見下ろす華澄の身体は、とても魅力的だった。
無駄な肉のない、引き締まった太股。
キュっとしまり、括れを見せるウェスト。
大きく、形良い柔らかな胸。
細く、か弱そうな腕。
そして、俺の知っている人の中で一番綺麗な顔……
それが、この、麻生華澄なんだ。
「じゃあ、いくわよ…んっ……」
華澄は俺のものを自分のそこの割れ目にあてがい、ゆっくりと侵入させて行く。
同時に、ぬるっとした感覚。
背筋が快感で震えた。
今、俺の上であの華澄が必死になって俺と結合しようとしている。
そして…ついに到達した、華澄の処女膜……
「華澄……初めて?」
「はあっ、はあっ……
…うん……いくね」
華澄は精一杯の笑顔を見せて、一気に自分の処女膜を突き破った。
「ああっ!うっ、くぅぅ……」
結合した部分から流れ出る蜜と、鮮血。
華澄の身体は、俺のものを全て包み込み、俺たちは一つになった。
「華澄…動いて……」
「うん…
ああ…あっ、あっ……」
どれだけの痛みを、華澄は今感じているだろう?
俺は、どれだけ華澄を受け止めてやっているのだろう。
そんな事はどうだって良い。
今、華澄とこうして、一つになっていることが、何よりも大切なんだ。
言葉には出せない禁断の恋…いや、愛には、自分の思いを伝える言葉なんて必要ないのかもしれない。
ただ、こうして互いを感じていられれば……。
「はあっ、はあっ…た、達也君っ!!」
保健室に、ジュブジュブという結合音が響いた。
俺は、片手で上下に揺れている華澄の胸を取り、揉んでやる。
もう片方の手で、華澄の骨盤の辺りをつかみ、自分の腰を突き上げる。
時折、二人のタイミングが合い、奥のほうまで深く入っていくことがある。
そのたびに、華澄は歓喜の声を上げ、身体を震わせる。
俺は、上半身を起こし、華澄の身体を抱きしめた。
「達也君、あっ…あっ……
…すごい…大きくなってるぅ……」
少しづつ、華澄が俺のモノを締め付けてくる。
「華澄…も、もう…出るっ」
俺は華澄の身体を激しく上下させ、今まで以上の快感を味わっていた。
「お願い、な、膣内に出して…!」
最後に、俺たちは互いの名前を呼び合い、俺は華澄の膣内に飛び出す精液を全て流し込んだ。
俺のモノから精子が出るたび、華澄は身体をぴくぴくと震わせ、快楽の波に身を委ねていった……。
「…熱い……」
うわ言のように、華澄はそう呟いた。
「華澄……」
乱れた華澄の髪を撫でながら、俺は安らかな寝息を立てている華澄をずっと見つめていた……
華澄が目覚めたあと、鮮血が付いたシーツを一応取り替えて、俺たちは保健室から出た。
「華澄……大丈夫か?」
「うん……
心配してくれてありがとう。
でも……大丈夫」
華澄は俺に心配をさせないように笑顔を見せると、扉に鍵をかけた。
「これで…もう信じてもらえるよね……?」
「ああ……」
背中越しに、華澄のことを抱き寄せる。
華澄は俺の腕に手を添えて、そっと体重を預けてきた。
もう誰も居なくなった校舎で、二人きりの時間が切なく、そして優しく流れていった……。