※この作品はR-18です。

ときめきメモリアル2短編集 ~永遠に響く鐘の物語~   作:未来星

8 / 9
番外編です。タグ追加しておきました。そのうち別枠に分けるかも。


伝説の樹の下の物語 藤崎詩織 ~遠い日の詩(うた )~

 

 

 

 

 

 

「ふぁ、ねむ……ん?あれ、詩織?」

 

「あ、達也くん…お、おはよう」

 

「…?あ、ああ、おはよう……」

 

 

いつもの時間に家を出ると、家の前に詩織が立っていた。

どうしたんだろう?

 

 

「どうしたの?こんなに遅いなんて珍しいな」

 

「う、うん。ちょっと寝坊しちゃって……」

 

 

いつも真面目な詩織が寝坊なんて、本当にどうしたんだろうか?

 

 

「まあいいや。どう?久しぶりに一緒に学校行く?」

 

「う、うんっ!」

 

 

柔らかい日差しのなか、俺たちは学校へと向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、こうやって登校すんのも久しぶりだよなぁ?」

 

「…そ、そうね」

 

 

相づちを打つように、詩織は俺の言葉に返事をする。

だが、その返事にはなんとなく感情が篭っていない。

 

 

「本当にどうした?熱でもあるのか?」

 

 

俺は本気で心配になって、詩織の額に手を当ててみる。

 

 

「あっ……」

 

 

少し声を上げて、手を避けるように頭を逸らそうとするが、そうさせないように俺は片手で包むように頭を抱く。

 

 

「…熱があるじゃないかっ!」

 

 

確かに、俺の手には普通以上の熱があった。

 

俺は詩織の頭を抱えなおし、両手で挟むようにして正面に向かせる。

よく見れば、詩織の頬は紅く火照っていた。

 

 

「何でこんなに熱あんのに学校に来るんだよっ!」

 

「だって……」

 

「だってじゃないっ!いくら学校が好きだからって、無理をすると俺も怒るぞっ!」

 

 

少しきつく言ったが、詩織にはこれぐらい言わないと聞いてくれないからだ。

俺は詩織の手を掴むと、元来た道を戻った。

 

 

「ちょ、ちょっとぉ……」

 

「今日ぐらいは休めっ!」

 

 

詩織の非難の声を無視して、俺は詩織の家へと向かった。

 

 

 

 

「水枕はここら辺…だったかな?あ、あった」

 

 

俺は詩織をベッドに寝かせ、水枕を作っている。

もともと幼馴染なんだし、良くこの家にも来た事もあったので、どこに何があるかぐらいは憶えている。

 

 

「しっかし本当に詩織も真面目だなぁ……

 何も38度もあるのに学校に行かなくてもいいのに」

 

 

俺に会いたいから、とか…等という都合のいいことを考えつつ、作った水枕を抱えて詩織の部屋へと向かう。

 

 

「詩織~、ちゃんと寝てるか~?」

 

 

俺は詩織の部屋へと入っていった。

詩織は俺に言われたとおりにちゃんとベッドに横になり、布団を被ってこちらを向いている。

 

 

「おっ、ちゃんと寝てるな?」

 

 

俺はそれだけ言うと、詩織の枕もとまで来た。

 

 

「達也くん…学校は行かないの?」

 

 

詩織は先程歩いていた時よりも弱々しい声で聞いてくる。

 

多分、ベッドに入ったことで安心したんだろう。

手を当てた時よりも紅く、火照っている。

不謹慎にも、そんな顔が可愛いと思ってしまう。

 

 

「旅は道連れ、世は情けってね。

 熱が出てたんじゃ流石の詩織も何も出来ないだろう?おばさんも居ないみたいだし、それに学校には連絡入れといたよ」

 

 

そんなもっともらしい事を言ってはいるが、実際のところ、学校をサボりたいからだったりもする。

 

 

「達也くんが?」

 

「いやいや、俺が入れたら変に思われるだろう?うちのお袋に頼んでおいたよ」

 

 

ふうん…と言って詩織は再び目を閉じた。

しばらくの静寂が二人を包む。

 

 

「別に、皆勤賞狙ってたって訳じゃないだろう?」

 

「それは、そうだけど……」

 

 

確か一年の時、詩織は熱を出して休んだ事を俺は憶えている。

そのときも確か、無理して学校に来て更に悪くしたんだったよな。

 

 

「なあ詩織……詩織?」

 

 

「すぅすぅ……」

 

 

耳を立てて微かな音を聞くと、詩織の小さな寝息が聞こえてきた。

 

いくらか詩織の寝顔を見ていたら、暖かい日差しのせいか、俺自身も眠くなってきた。

流石に俺まで寝ちまう訳には…とは思ってはいるものの、時間を見れば授業中、いつも寝ているような時間だったから、なんとなく納得してしまった。

納得してしまったら、先ほどとは比べ物にならないほどの眠気が襲って来た。

 

俺は不覚にも、眠ってしまった。

 

 

 

 

「んっ……詩織……

 はっ!し、詩織…って、あれ?俺、寝ちゃったのか?」

 

 

目が覚めた時、ベッドに寝てるはずの詩織の姿が無かった。

辺りを見回すが、部屋の中には詩織の姿は無かった。

 

 

「詩織…まさかっ!」

 

 

学校に行ったんじゃ!?

 

そう思って俺は、詩織の部屋から飛び出した。

もしこの家におばさんが帰ってきていたら…という考えは、寝起きの思考が鈍った俺の頭では考えられなかった。

 

 

「達也くん…きゃっ!」

 

 

部屋を飛び出したところで、俺は詩織にぶつかってしまった。

 

 

「いてて……あれ?詩織じゃないか」

 

「達也くん、起きたんだ」

 

「起きたんだ…じゃないだろう?何で起きてるんだよ?」

 

「だって、達也くん気持ち良さそうに寝てたから……」

 

「寝てたからって……起こしてくれればなんでもしてあげたのに」

 

「それは悪いよ」

 

 

詩織はそう言って、まだふらふらとした足取りでベッドの方へと歩いていった。

しかし、ベッドに入る前に、詩織は倒れてしまった。

 

 

「し、詩織っ!」

 

 

俺は急いで詩織に近寄り、抱き起こした。

 

 

「達也くん……ごめんなさい」

 

「いちいち謝るならそんなことするなよ」

 

 

気付いたら、俺は詩織を抱き上げて、まっすぐに顔を見つめている体勢になっていた。

 

 

「あ、ごめん……」

 

 

「いいの…達也くんなら……」

 

 

「達也くんなら……?」

 

 

俺は言葉に出して復唱してみる。

 

どういう意味だろう?

もしかして、さっき想像したようなことなのかな……?

 

…馬鹿らしい。

そんな都合のいい事がある訳ないよな。

どうせ幼馴染で、気心が知れているからなんだろう。

 

 

「別に…変な意味じゃないのよ?」

 

「…あ、ああ。

 それよりもほら、ちゃんと布団に入んないとな」

 

 

布団を捲り、詩織を抱き上げた。

想像していたよりも軽い詩織の身体。

 

なんとなく、詩織はやはり女の子なんだなと再確認してしまった。

小さい頃は男女関係無く遊んでいたのに、今の俺たちにはたくさんの壁がある。

 

友達以上、恋人未満……そして、幼馴染。

 

こんなに出来た幼馴染を持てて、誇りに思ったこともあった。

でも、今はその幼馴染と言う言葉が、俺の行く手を阻んでいる。

幼馴染だから、これからもいい関係でいたい。

 

でも、それ以上の感情が俺にはある。

その感情を彼女に告げれば、確実に今の関係は崩れるだろう。

それを思うと、俺の心はきつく締め付けられるような感じがした。

 

 

「達也くん?」

 

 

「詩織…どうして……」

 

 

「えっ?」

 

「どうして俺たちは……幼馴染なんだろうな」

 

 

抑えきれなくなった感情を呟きながら、詩織をベッドに下ろした。

 

 

「こんなに辛いんだったら、出会わなければ……」

 

「達也くん、そんなこと言わないでっ!?」

 

 

掠れた声で、詩織は俺に向かって声をあげた。

はっとなって、俺は詩織の瞳を見る。

 

もう長い付き合いの俺たちは、互いの目をみればそれが本気かどうかわかるぐらいになっている。

悔しいけど……

 

「私は・・・達也くんに逢えてよかったと思ってるのに…そんな悲しい事…言わないで……」

 

 

最後の方の言葉は、もう声になっていなかった。

それでも、必死になって詩織は言葉を絞り出す。

 

 

「信じてもらえないかもしれないけど……でも言うね?

 私が今日学校に行こうと思ったのは、学校が好きだからじゃない。勉強がしたいからでもない。

 ただ……達也くんに会いたかったから……だから無理して行こうと思った!」

 

「詩織…お前……」

 

「だって私……私、あなたのことばっかり考えてる」

 

 

詩織は窓の方を向いた。

可愛らしいレースのカーテン向こうには、俺の部屋が見える。

 

 

「ちゃんと勉強してるかな?ちゃんと朝起きられるかな?今日はどこに行ったのかな?

 いつも……そんなことを考えてた。最初はこの部屋だけだったけど、何時からか…学校でも、街中でも、友達と喋ってても……ずっと……あなたのことだけを考えてるの」

 

「……」

 

 

「まだ分からない。もしかすると、この気持ちを整理するのには年単位で掛かるのかもしれない。でも……」

 

「急がなくていいよ」

 

 

詩織の言葉を遮った。

自分の気持ちを伝えてくれた幼馴染を、俺はしっかりと、今度は正面から抱き締めた。

 

 

「ずっと待ってるから、別に急がなくてもいいよ」

 

「達也くん……んっ」

 

 

詩織は俺の腕の中で、少し背を伸ばして唇を重ねた。

 

 

「んっ…はぁ…詩織……」

 

 

「達也くん……お願い、私に、勇気を下さい。

 いつか、ちゃんと私の想いを伝えられるように……」

 

「ああ、わかった……」

 

 

 

 

 

ベッドの上で、俺と詩織は身体を重ねる。

 

暖かい…普通ならそう思うのだろうが、今の詩織は熱い位だった。

風邪を引いているんだから当たり前か。

 

 

「詩織…寒いか?」

 

「うん…ちょっと」

 

 

詩織はうっすらと笑みを浮かべるが、その笑顔には少しの無理が感じられた。

 

 

「わかった……」

 

 

俺は詩織の身体を温める為に、急いで服を脱ぎ捨てた。

 

 

「た、達也くん……」

 

「何恥ずかしがってんだよ?昔一緒に風呂入ったりしただろ?」

 

 

素肌で触れた詩織の身体は、やはり熱かった。

 

 

「そうだけどぉ……」

 

 

詩織は顔を真っ赤にして、俺の胸に顔を埋めてきた。

その時の仕草が、とても可愛らしかった。

 

 

「暖かい……」

 

「詩織も……」

 

 

しばらくそうやってふたり抱き合っていた……。

 

 

 

 

幾等かの時が過ぎ、すっかり互いの緊張感が解れたところで、俺は詩織の身体を擦った。

 

 

「なんか…動きがいやらしい」

 

「そりゃ…ま、今からそういうことするんだから、仕方ないだろ?」

 

「そうだけど……」

 

 

そう言って、詩織は拗ねてしまった。

 

 

(あの頃はこんな事するなんて思ってなかったな……)

 

俺は昔の事を思い出しながら、更に行為を続ける。

服をたくし上げ、ブラを外さずにずらす。

 

 

「は、外さないの?」

 

「…いや、外し方がわからない」

 

 

正直に訳を話すと、「仕方ないなぁ」と笑いながら言って、詩織はブラを外した。

外の空気にさらされた丸く、見るからに柔らかそうな胸は、ほのかに赤く染まっていた。

掌で触れてみると、やはり柔らかかった。

 

 

「恥ずかしいか?」

 

「もう……

 恥ずかしいに…決まってるでしょ……」

 

 

詩織は羞恥心からか、それとも風邪のせいからなのか真っ赤になった顔を背け、俺の部屋のほうへと向けている。

 

 

「こら詩織。俺はここにいるんだから部屋のほうを見るなっ」

 

「きゃあ、ごめん、ごめんなさぁい」

 

 

子供のようにじゃれあい、そして落ち着いたところで再び行為に移る。

何度かそれを繰り返しながら、それでも俺たちは互いの存在を確かめ合った。

 

 

 

 

「はぁ……

 なんか…変な感じ」

 

「感じてるんだよ、きっと」

 

 

両手で胸を包み込み、感触を確かめるように揉む。

指の隙間から、胸がはみ出している。

 

幼かったあの頃よりも数倍に女らしくなった詩織。

 

幾等か愛撫していると、詩織の胸の先端が硬くなってきた。

それと同時に、詩織の息づかいも荒くなってきた。

 

 

「大丈夫か?」

 

「うん、平気。気にしないでね……?」

 

 

詩織の体調を気にしつつも、俺は胸の先端を口に含み、舌の先端でころころと転がす。

 

 

「はあっ、くすぐったい」

 

 

一旦口を離し、もう片方の胸にも同じことをする。

そうしながら、俺の片手は詩織の背中を撫で、もう片方で髪を撫でる。

 

 

「詩織の髪…柔らかいな。それに、いい匂いもする……」

 

「気持ちいい…もっと撫でて……」

 

 

詩織は気持ち良さそうに目を細くしている。

あれだけ勉強が出来るんだから、頭を撫でられる事も多いだろう。

 

髪を撫でながら、二度目のキスをする。

最初は普通のキスだったが、俺は我慢が出来ず、舌で詩織の唇を舐め上げる。

そうすると、詩織は瞑った目蓋を震わせた。

少しの間舐めていると、詩織は自ら口を開き、舌を絡ませてきた。

 

 

「んっ…んふぅ……」

 

 

熱い吐息が互いの唇から零れる。

 

俺は詩織の歯茎の辺りを舐め、唾液を詩織の口内に送り込む。

こくっと喉を鳴らして俺の唾液を飲み込むと、今度は詩織が俺の口に唾液を送ってきた。

詩織と同じように、俺も唾液を飲み込む。

また舌を絡ませ、互いの口内を犯しあった。

 

 

「詩織…そろそろこっちの方も……」

 

「うん……」

 

 

着ていた服をそのままずらして、大切な部分を曝け出させる。

俺はその部分を見て、ごくりとと喉を鳴らした。

それほどにも、詩織のそこは魅力的で、俺を興奮させた。

 

そこに触ってみると、思ったよりも熱かった。

 

 

「ひゃっ……」

 

 

詩織が小さく声を上げた。

俺はその声が決して悲鳴でない事を祈りながら、指で割れ目の部分を擦る。

 

 

「熱で…敏感に…なってる……」

 

 

途切れ途切れに詩織は声を出す。

息の荒くなった詩織にキスをしながら、俺は中心に指を埋めていく。

 

 

「うっ…はあん……」

 

 

きらめき高校のアイドルで、俺の大切な幼馴染の藤崎詩織が、喘いでいる。

少なからずその事実は俺を昂ぶらせ、そして愛しさを膨らませていった。

 

 

「詩織…どう?」

 

「わかんないっ…でも…嫌じゃない……」

 

 

くちゅくちゅと指を静かに動かしていると、指との結合部から蜜が溢れ出してくる。

 

 

「じゃあこれは?」

 

 

俺はおもむろに大切な部分に顔を近づけ、指の隙間から溢れる蜜を舐めとる。

 

「あっ…やだっ、き、汚いよ……」

 

「汚くなんか無いよ……詩織のだもの」

 

 

舌で舐めとりながら、指の動きを止めずに責め続ける。

ちゅるちゅると蜜を啜り、そして舌の先端を硬くして膣内に出し入れする。

そのたびに詩織は甘い声を上げ、俺の名前を呼ぶ。

 

 

「あっ…達也くぅん…やぁん…すご…いぃ……」

 

 

上気した顔で俺を見つめる詩織。

 

俺はペニスを取り出した。

 

 

「詩織、入れてもいいか……?」

 

 

「はぁ…はぁ……」

 

 

返事は無かった。

その代わりに、詩織は四つんばいになって俺に向かってお尻を突き出してきた。

 

 

「正常位じゃなくていいのか?」

 

「うん……」

 

 

詩織はとろんとした瞳で俺を見つめる。

わかったと短く返事をし、俺は中心にあてがう。

 

 

「詩織、いくよっ……」

 

 

ちゅ…という水音を立てて、俺のモノ詩織の膣内に挿入っていく。

処女のヴァギナというのはこんなにもきついものなのか…そう思えるほど詩織の膣内は俺の侵入を拒んでいた。

 

 

「ああぁっ…達也くんッ!」

 

 

肩を震わせ、詩織は俺の名前を呼ぶ。

俺の顔が見れないせいで、多分不安なんだろう。

 

 

「詩織……

 大丈夫、俺はここにいるよ……」

 

 

俺は背中越しに詩織を抱き締めて、その揺れる胸を包む。

少しずつモノをずらして、なんとか入っていった。

そして……

 

 

「詩織……

 ちょっとだけ、我慢してくれよ……?」

 

「うん……

 我慢する…きて……」

 

 

ずちゅっと音を立てて一気に処女膜を突き破る。

なんとなく破瓜の感じはあった。

実際、詩織との結合部からは純血が流れ出していた。

 

 

「詩織…俺、詩織の初めての人になれて嬉しいよ……」

 

「私も…あなたが初めての人でよかった……」

 

 

少し涙を流しながら詩織も俺の言葉に肯定してくれる。

そんな詩織の純情さに愛しさを感じながらも、ゆっくりと腰を動かしはじめた。

 

 

「うっ、ふあ、はぁ…はぁっ……」

 

 

少し呻き声の混じった詩織の声。

やはり初めては痛いだけなのかな……?

俺はそんなことを考えたが、今は詩織のことだけを考えなければ。

そう自分に言い聞かせて、さらに詩織のことを強く抱き締めた。

 

 

「ひゃあっ、た、達也くんっ!や、変な、感じ…ッ!」

 

 

腰を突き上げるたびに詩織の柔らかな髪は宙を舞う。

後ろからでも、詩織の胸が大きく揺れている事が分かった。

 

 

「詩織…ッ!」

 

 

結合部から、じゅぶじゅぶと音が立つ。

 

 

「はあっ、あっあっ…うあぁ…だめ…頭がぼーっとするぅ……」

 

 

互いの肉がぶつかり合う音の中で、俺は詩織の手首の辺りを掴み、引っ張りながら俺のほうへと持ってくる。

 

 

「詩織…すごいよ……」

 

 

腰を振りながら、膝で立たせた詩織を背後から抱き締め、唇を奪う。

詩織もその白い手で俺の頭を包み込み、キスに没頭する。

 

結合部からは、ぽたぽたと蜜、そして少量の血が流れていた。

 

 

「んむっ…んんっ!ぷあっ…達也くん、たつやくんっ!」

 

「詩織…詩織ぃぃ!」

 

 

俺たちは互いの名前を呼び合い、そして……

 

 

「く、で、出るっ!」

 

 

快感と比例して、詩織に対する愛しさが俺の中で爆発する。

 

頭の中でもひたすらに彼女の名前を呼び・……

 

 

「お願い!な、膣内に…っああ!」

 

 

びゅっびゅっ…と、俺は底知れぬ快感に酔いしれながら、詩織の中に想いの限りを吐き出す。

 

 

「うあぁ…熱い……」

 

 

全てを出し切ったあと、俺たちはそのままベッドに倒れこみ、互いの瞳を見つめていた。

 

 

「詩織……良かったよ……」

 

「達也くんも……」

 

 

そして俺たちは、寄り添うようにして眠りについた。

 

 

 

 

 

『勇気を下さい』か……。

 

俺たちは多分、そんなことを言って、実は今の関係が壊れるのを拒んでいるだけなんだ。

 

日常は、常に変動を繰り返している。

それと同じように、人々も変動を繰り返さなければいけないんだ。

 

俺と詩織のその日は、多分そう遠い日の話ではないのだから……。

 

 

 

 

数ヵ月後……

 

 

 

 

「ごほっごほっ!全く、何で俺が風邪を引かなければいけないんだ?」

 

「私に聞かないでよ……」

 

 

今俺は、自分のベッドの中にいる。

この時期になって風邪を引くとは……。

 

 

「くそっ!今度の休日は詩織と遊びに行くっていうのに……」

 

「それまでには直しなさいよ?」

 

 

詩織は俺の態度に苦笑しながらも、タオルを絞り、俺の額に乗せる。

 

 

「達也くん……」

 

「ん?なんだ?詩織」

 

 

不意に、唇に柔らかい感触が重なった。

 

 

「こら!風邪が移ったらどうするんだ!?」

 

「ごめんなさぁい!」

 

 

 

俺たちは今はまだ、変わらずに『幼馴染』という関係を続けている。

 

こんな風にはしゃいでいられるのも、あと数日なんだな……。

そんな考えが頭をよぎった、卒業式間近の一日のことだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。