貞操逆転ファンタジー世界のお気楽冒険譚 作:GFish
評価とかで一喜一憂したり、感想無いと不安になる癖をどうにかしないと……
「ほんどうに、ありがとうございますだ。……オラ、一生忘れねえようにしまず」
「はい。いい思い出になったのなら、ボクもとても嬉しいです」
初めての子と、顔の見えない交合をたっぷりした後、丁重に清められてからベールを被って、少し経った後部屋を出る。そうしたら、残り香を消すためにもう一度お風呂に入れられた。
心地よい疲れが残っているので長風呂をしたいけど、他の人も使うだろうしササッと体を流す。しかし、1日に3度も風呂とは中々に経験が無い。
【ありがとう。あの子、とても幸せそうだったわ】
「(それなら良かったです)」
田舎の村だとしたくなったから風俗に――なんて訳にもいかないだろうし。一期一会でも、身も心も満足してくれたなら本当に何よりだ。
ササッと上がってさっぱりして、用意された香水も軽く付けて別の控室へ。他の人達も終わったようで、寄付金が一箇所に集められて集計されていた。
「お疲れ様です。彼女にとって良き出会いの様で何よりでした。これはあなたへの寄付金です。どうぞお受け取りを」
「はい。大切に使わせていただきます」
女の人達の気持ちがこもってるお金だし、これはそのまま寄付金に流さないでありがたく使わせてもらおう。ぺこりとお辞儀をしてから、神殿を出て街へと戻る。
主要な通りにはマジックアイテムの街頭が灯され、建物からは明かりが漏れてまた違う顔を見せてくれる。行きの道とまた別の通りを抜けて、まっすぐ宿屋へ。酒と食事の香りが漂い、騒がしい1階を目立たないようにささっと抜けて自分の部屋へベッドイン。香りからすると、ちゃんと洗濯をされている。ギルドから勧められただけ有ってその辺はちゃんとしているようで、ひとまず安心して眠りにつけるのは嬉しかった。
日の出と共に起きて、ストレッチをして井戸に行って顔を洗って……と、色々と身だしなみを整えたら神殿へ。人通りのまばらな通りを歩きつつ、神母さんや修道男の皆様に挨拶してから、じっくりお祈り。
いつもしている位の長さのお祈りを終えると、外の通りが喧騒に満ちてきた。あんまり絡まれないように、とりあえずフードを深く被って神殿を出る。
漂ってくる香りを頼りに、安いけど焼き立てのパンを買ってから、屋台の立ち並ぶ通りへ行くとあちらこちらから海産物の香りが漂ってくる。
「ん~、やっぱり海産物の香りは良いね」
適当に美味しそうな貝やら魚を見繕い、安いパンの間に挟んで即席サンドイッチにする。挟んで少し湿らせた布で挟んでしっとりさせている間に、野菜の切れ端や魚のあらを適当に煮込んだスープを見つけた。切れっ端でも腐ったものじゃなくて、ただ単に余り物なら問題なし。
客層は見るからに日雇いの労働者やら、駆け出し冒険者といった人たちが多く、羨ましそうにちょっと高そうな屋台を見ている。ただ単に、より良いものを食べたいという欲求も向上心の一つになるのだろうなと思いつつ、朝ご飯を食べるのだ。
銀貨1枚にも満たないメニューだけど、魚のおかげでそこそこ満足感を得られている。ただ、良い調味料が欲しいと思っちゃうのは贅沢かな? 味噌もどきと醤油もどきは、領地で作ったけど高級な調味料扱いで上流階級にしか流通してないし、低賃金での暮らしは色々と大変だ。
腹ごしらえをしたら、今日も冒険者ギルドへ。討伐依頼やら護衛依頼なんかを狙うパーティは朝一番に訪れるみたいだけど、自分みたいな採取組はのんびりとやってくる人もそれなりにいるようだ。
納品の報酬は早々に変わらないだろうけど、ギルドには公式の情報やうわさ話も集まるし、依頼人はひっきりなしに訪れるしで来れる日には来ておいて損はない。明らかなナンパ目的の勧誘を装備が揃ってないからとの理由で軽く躱しつつ、今日も海へ。
昨日とは少し離れた場所に足を踏み入れ、式神と一緒に今日も海藻を収穫する。屋台でぶら下げられていた魚の中から美味しそうなのを見つけたら、ついでに取っておく。
「水雷針!」
水の針で急所に撃ち込み即死させ、血を抜いてちゃんと締めておく。アイテムボックスに放り込んで、ちょっと熟成させてからが食べ頃かな?
【冒険ってよりのんびりスローライフみたいね】
「(まだ装備が揃ってませんからね。依頼であちこち行くのはギルドランク上げてからで)」
公爵家なんて上から数えた方が圧倒的に早い身分の家に生まれて、楽しかったけど忙しい日々だったからこういうスローライフっぽいのは凄い楽しい。前世は前世で修行の毎日で青春する前に死んじゃったし……あっ、なんか涙が……
【こっちの世界では自由に生きてね】
女神様から優しいお言葉を頂きつつ、背負子に海藻を縛り付け、えっちらおっちら商業ギルドまで海藻を運ぶ。裏手の広場にまたどさりと下ろして集計してもらっている最中、
「質が良くてありがたいですね。摘んできた人にもお礼を言っておいて下さい」
なんて言われてしまった。
【そりゃ普通の人間の男の子が一人で収穫したと考えるより、人魚の代理で運んできていると思うのが普通よね】
「(まあ、初心者冒険者が水中呼吸の魔法やら技術やらエンチャントを所持してるとは思いませんよね)」
今日も沢山の銀貨で支払って貰い、街へ出る。防具屋には後1、2日後じゃないと早すぎるし……昼だから色街でも見てみようか。この時間帯ならそんなに人も居ないだろうし、男が入っても紛れ込んだのかな? 程度で済むだろうし。
「……考えが甘かったか……」
試しに道を曲がり通りに入ってみたら、雰囲気がガラリと変わってびっくり仰天。男娼同伴の女性が歩き回り、格子がついている店先では、色っぽい格好をしている様々な男娼が客引きをしているし、店先ではおばさんが威勢のいい声で客引きをしている。
「おや?坊や、仕事を探しているのかい? 坊やならすぐにでも店の看板坊になれるんじゃないかな? ほれ、ちょっと寄っていきんさい」
「い、いえ違います、迷い込んだだけで!」
こりゃまずいとフードを深く被ったにもかかわらず、この通りの人は目が肥えてるのかかなり声をかけられる。
【こんな育ちが良い子が迷い込んだら間違いなく訳ありだと思うわよね】
「(ですよね!)」
この国では男娼は国に認められている業種だから、ちらほらと医者やら神官さんが出歩いてるのも見える。だから、立ちんぼはスラムにでも行かないと見れないだろう。
「うひゃっ!?」
またお尻触られたしっ!?
やらしい視線はあっちこっちから飛んでくるし、前世の綺麗な人ってこんな目で見られていたのかと改めて体感しちゃう……。
【もうちょっと後から来る方が良いかしらね?】
「(ええ。もうちょっと淫乱度とかのステータスを上げてから来たほうが良いですね)」
【既に120/100位は有りそうなのに……】
HなRPGだと既に全部のイベント見れそうなものだけど、やはり段階を踏むのは大事だと思うのだ……!
という訳で、まずはHなお店ではなく酒場で働いてみることにした。楽器の音や喧騒が賑やかな酒場を覗くと、そこではバニーボーイ達が御盆に酒やら料理を載せて配膳をしていた。時折セクハラされては、チップをねじ込まれているしある程度はお目溢しを店からされるのだろう。
じ~とお店の様子を伺っていると、後ろから気配。
「どうしたんだい坊や? ここで働きたいのかい?」
からかい気味なお姉さんの声が響いたので、ビクッと飛び上がりつつ振り向く。
「え、ええと。お給金、どんな感じなのかなあって……」
不安そうな表情でおどおどお店と話しかけてきたお姉さんを交互に見ると、笑みを深めて肩を叩かれる。
「なに、給料なら他のお店よりもたっぷり出してあげるさ。流石に娼館並とは行かないけどね。それに坊やならチップもたっぷり弾んでもらえそうだしね」
ふふっと笑われつつ、肩に手を回されいつの間にか店の中へすすっと押し込まれる。どうやら逃がすつもりはなさそうだけど、好都合だし流される演技をしちゃおう。
「へ、変なことはされないですよね? ね?」
「大丈夫さ。そこまで変なことはされないさ。店の中では、ね」
何やら意味深な笑みを浮かべられつつ店の奥の更衣室へ。案内されると、手渡されたのはピッチリしたバニーボーイ服である。と言うか、これもっこりしてたり乳首立ってたら見えちゃうような……
【見せちゃう服でしょうね】
女神様もぐえへへへへなんて声が出そうな表情から察するに、相当エロい恰好なのだろう。とりあえず着てみるけど割と恥ずかしいなこれは。
【なるほど、あなた実は露出プレイに弱いのね】
「(みたいですね、恥ずかしい……)」
ピッチリしているので体を隠してどうするか迷っていると、さっきのお姉さんが覗き込んできた。
「ふえっ!?」
「おやおや、ちゃんと着れたようだね。しかしいい格好じゃないか……実にそそるよ」
お姉さんの目もいやらしく変わるし、なんか恥ずかしいっ!?
「じゃあ、ちゃんと着れたようだし早速働いてみようか。何、仕事は簡単さ。テーブルの間を回って注文を受けて料理を運ぶ。簡単だろう?」
「は、はい……」
流されるままホールに放り出されると、沢山の見定めてくるような目線。新人だしとても目立つのだろう。目が合うと早速手が挙がる。
「おーい、坊っちゃん、注文だ!」
「は、はいはいただいま!」
とてとてと小走りで近寄ると、早速酒やら料理やらの注文を受ける。それを全部メモってくるりと振り返ると、早速お尻を撫でられる。
「うひゃっ!?」
飛び上がると、それを笑うお客様達。顔を赤くしつつ、今度は注文された料理を持っていくと、今度は触りつつ胸や股間の近くにあるポケットにチップを入れてもらった。成る程、おさわりサービスも兼ねているのか……恥ずかしいけどっ!
チャリチャリ音を鳴らすのも何なので、腰の袋に詰め替えるけど、中々取り出しにくい構造していて……あっ、ここでも視覚的に楽しませてるのか、なるほど。
「新人だね、大丈夫?」
「は、はい、何とか……」
半ば本気で顔を赤くしつつおっかなびっくり給仕をしていると、赤い髪の先輩のバニーボーイさんが心配そうに覗き込んできてくれた。
「最初は恥ずかしいけど大丈夫、そのうち慣れるから。それに、無理やり酷いことされることはほとんど無いし、有ってもお店から怖いお姉さんが出てきてお話するから」
「そこまで酷いことは止めてくれるんですね……」ちょっとホッとする表情を見せてと。
慣れた人は「だめですよ~、もう」なんて軽く笑いつつあしらったりしてるし。逆に初々しい反応見せてる最初は、色々な人が反応を見たいのだろう。という事は、今はボーナスタイムって事か。
そんなわけで、酒場でのバイトの初日はたっぷり恥ずかしがるところを見せて、腰巾着が凄く重くなるくらいチップをせしめれたのであった。
エロイベントはもっと積極的に増やしたほうが良いかな?それに固有名キャラも増やすか……
アンケートとか何処かで取れれば良いのだけれども。