貞操逆転ファンタジー世界のお気楽冒険譚 作:GFish
シャリアさんに犯されてから3日後、ハードレザーの鎧は無事にできたようだ。
「着方はわかるか? わからないよな?」
と言われてたっぷりあちこちタッチされながら着こなし方を指南されてしまった。もちろん、大きくなったら犯されて……
ただ、その分料金は超安くしてもらえたみたいだけど。流石に犯しっぱなしは悪いと思ったらしい。
「金属鎧にしたくなったらまた来いよ~♪」
「う、うぅ……もう来ません!」 顔を真赤にして言っておいたけど、これは多分また来るなと思われてるな。
【傍から見るとすっごいチョロイキャラしているからねあなた】
またエロいことが見れてホクホク顔の女神様がそんな事を言う。自分としてもその通りなキャラを作っているので何も言えないのだ。
【それで、鎧も手に入れたしいよいよ冒険者デビューね。最初はどうするの?】
「(やっぱり、配達とか地味な仕事からですかね)」
あちこちの村や街に行けば何かしら出会いは起きるだろうし、見聞も深まるだろうし。
【パーティーは組むの?】
「(恒久的な物じゃなくて、臨時のものなら適当に。相手が真面目でも不真面目でも何かしら起きそうですし♪)」
【そうね、何が起きるのかしら♪】
女神様と二人、クククと笑みを浮かべつつ――と、そんなこんなしている内に冒険者ギルドに着いた。
配達系の依頼の掲示板のところに行って……何かあるかなっと。近隣の村や街への手紙の配達、急ぎの配達依頼に……初心者向けだけ有って依頼料も安くて結構残ってるみたいだ。
「ええと、ひょっとして君も依頼探してるの?」
「うん、そうですが……」
声をかけられたので振り向くと、そこには中肉中背で160センチ位の金髪の女の子が。見たところ、どうにも同じ新米冒険者っぽい。
「私はノエル。私も依頼探してるんだけど、一人だと依頼受けさせてもらえないみたいで……良かったら一緒に受けない?」
「ボクはエイリアと言います。届け物の依頼初めてなんですけどそれで良かったら……」
「うん、大丈夫、私も似たようなものだし!」
「それじゃあ、よろしくお願いします」
ペコリと深々とお辞儀をすると、ガッツポーズする気配がする。
【いえいえ、どういたしまして♪】 「(また女神様への感謝の気持ちが届いたんですねわかります)」
ふたりとも初心者ってことで、近くの村への配達依頼をペリペリっと剥がして受付坊の人のところへ持っていく。行き先はリエース村。王都から近くの森のなかにある、水が綺麗な村らしい。そして、どうやらそこに魔女が住んでいるようなので依頼の手紙やら、後は細々とした物品を持っていく。
背負子にテントやら寝袋やらの荷物を入れて、大事な手紙は懐にしまってと。
「あ、あの、大丈夫? 私も幾らか持つよ?」
「大丈夫ですよ。荷物を運ぶのは慣れてますし」
笑顔で言うと、顔を赤くして「そ、そう……」と納得してもらえた。それに戦力としても、ノエルさんが槍だから身軽な方が対応しやすいし。
一通り準備をしたら、いよいよ出発。王都に来るときは式神に乗ってたけど、今回は歩きの旅だ。割と人通りの有る街道を、ノエルさんと二人えっちらおっちら歩いて進むのだ。
歩きながらの長い旅路、時間はいくらでも有るから会話は進むもので
「エイリア君は、冒険者になってどれ位になるの?」
「大体10日位ですね」
「へ~、凄いなあ、それでもう鎧とか剣とか揃えてあるんだ!」
「あっ、剣は流石に実家に有る時に揃えた奴ですね」
「そうなんだ。あ、確かにちょっと使い込んだ跡が見えるかも」
ボクとしても、身分差を気にしないでの会話ってのも中々に楽しい。
「ノエルさんは冒険者になってどれ位ですか?」
「私? 私は3日位かな? 講習とか受けて、今日が届け物の初依頼なの!」
「なるほど、お互い初心者ですね」
こういう簡単な依頼は、ボク達みたいな初心者のために有るのだろう。受付坊の人も、すんなりOKしてくれたし。
「それにしても、いきなり相手が決まるなんて運がいいなぁ。これも女神様に毎日お祈りしているお陰かな?」
えへへ~と嬉しそうに笑うノエルさん。今まで肉食系の女性ばかり見てきたから素直に可愛いと思ってしまう。
【う~ん、これは完全に偶然なのよね。でも、いい子っぽいしちょっと加加護あげちゃいましょ】 そしてこっそり加護を付与する女神様。
そんなこんなでえっちらおっちら歩いていって昼過ぎ。街道の側に井戸がぽつんと掘ってあるだけの休憩所だけど、その側には休憩している旅人でそれなりに賑わっていた。王都の側の街道だからか、こういう休憩所でも中々に人が集まるようだ。
「わわっ、結構人がいるね。休憩していく?」
「はい、そうしましょう」
まだまだ動けるけど、二人旅だし無理はしない。よっこいせと荷物を下ろしたら、ノエルさんが水を汲んで来てくれた。
「はい、水筒のより新鮮なやつの方が良いよね?」
「ええ、ありがとうございます」
冷たい水をクイッと一口。体に染み込んでとても美味しく感じる。一息ついたら、背負子からサンドイッチを取り出して、と。新鮮な食材は新鮮な内に食べておかなきゃ。
もっきゅもっきゅと市場で買ったものの出来合いサンドイッチを食べていると、ノエルさんがじーと見つめてくる。
「……美味しそう……それ、高いの?」
「いえ、市場でパンとかおかずとか買って出来合いのを挟んでるだけですけど……いります?」
「えっ、良いの?」
「はい、どうぞ」
にっこり笑って渡すと、顔を赤くしつつ受け取るノエルさん。手に持ってちょっとびっくりで、食べて更にびっくりしている。
「うわ、美味しい!? 凄くしっとりしてるし」
「湿らせた布でちょっと包んだんですよ」
そう言うと、感心しながらパクパクと全部食べられてしまった。
「あっ……ご、ごめんね?」
「いえ、美味しかったなら何よりです」
にっこり笑って変わりに乾パンをもらうと、また顔を赤くしてうつむかれてしまった。
【いえいえ、天使って言うにはちょっとエッチ過ぎるかしらねえ?……あ、でもうちの子達も大概エッチだったわね】
「(こっちに聞こえるようにツッコミはやめて下さい女神様!?)」
どうやらノエルさんの心の声を聞いてる様子である。
【違うのよ、お祈りとか感謝の気持ちは勝手にこっちに伝わっちゃうのよ】
「(オートで入ってくるんですかっ……)」
演技なのに感謝される純粋さは何か凄く申し訳なくなってしまう……!
固くて口の中の水気を根こそぎ奪っていく乾パンを、水でふやかしつつ食べて休憩終了。ナンパを軽くあしらいつつ、またてくてくと歩き出す。
東から昇った太陽はてっぺんへと至り、西へ沈んでいく。そんな夕日を見ながらえっちらおっちらえっちらおっちら。時折出てくるモンスターを剣と槍で追い払い、頑張って歩いていると遠くに村が見えてきた。
明かりが漏れて、ちょうど夕食時の用だ。
「おっ、もう着くよ! 何処か納屋とか借りれるかな?」
「借りれたら良いですね」
村へ着いたら村長宅へ。急ぎでない手紙とか細々したものを渡し、部屋の一つを貸していただいた。フカフカのわらのベッドである。ノエルさんとは同室だ。なんだか緊張して顔を赤くしていたけど、こっちがすやすや寝だしたら拍子抜けされちゃった。
「……全く、私って女なんだけどそんなに危機感持たれないのかなぁ?」
とか呟かれてしまった。くっ、相手が純粋だとむしろ難しい……!
【今まで、欲望でギラついてた人が多かったからね……】
そんなこんなで村での一泊。そして、更に村の奥の魔女の家へ。こっちが届け物の本命だけど、村長の勧めで泊まってからにしたのだけれど、気配がちょっと人と違う。
扉の前へ立って、ノックして「ごめんくださーい」
「はぁい、どなた?」
「ギルドから、依頼書を持ってきました!」
「ああ、ギルドから……良いわ、入ってくださいな」
そうして、中にはいってみると、居たのは黒いローブを着た……スライムのお姉さん?
「あら、ギルドの人から聞いてなかったのかしら? 私はメールよ、宜しくね冒険者さん」
くすりと妖艶な笑みの中に見える、獲物を狙う目。ああ、また何かイベントが起きそうだ♪
スライムのお姉さん魔女の登場でした。
この小説を見るようなみなさんなら後ろを責められる話も許容範囲のウチですよねきっと……