IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者 作:ナハト・リコリス
新年最初の投稿になりますが、エロは無しです。
雪子と春樹の戦いですが、物凄く簡単に簡略しています。
それとセシリアとの会話になっていますが、セシリアは統夜サイドに堕ちます。
雪子 Sid
試合開始の一分前になり、私は専用のIS『白銀』を纏ってアリーナの中心部付近で待っていた。
そして向こうのピットの方から『白』を基調としたISを身に纏った春樹がやって来た。
全体的に見て高機動主体の機体だと分かったのだが、束(今はかすみさんだが)さんからの事前情報で武装と単一能力に関して分かっているのであれだが、機体特性に関しては分からなかったが、これで分かったので、十分注意しようと思った。
「へぇ、そっちは白銀って言うんだ。俺のと感じが何か似てるな」
「貴方のとは最初から違うわ。それにこれは私にとって大事な物。貴方のと一緒にしないで」
通信を向こうからしてきたのであれだが、春樹の『目』を見て何を考えているか分かった。
私の身体を頭から足までまるで品定めするかのように見てゆき、その視線に私は不快感を感じていた。
そして不快感を及ぼすと同時に、何か変なことをしていると言う感じを受けたのだが、それだけで私には何の影響も無かった。
私としてはこんな下種とも言える奴に見られた身体を統夜に抱きしめてもらいたいと思うほどになっていた。
そして試合開始のアラームがなった。
試合開始と同時に私は近接特殊ブレードの『シャイニングカリバー』をシングルモードで展開し、春樹は白式に装備されている近接ブレード『雪片弐型(ゆきひらにがた)』を展開し、お互いに斬りあいを始めた。
そして何度もお互いの武器で斬りあい、鍔迫り合いになったときに私は両手で持っていたカリバーを右手だけで持ち、素早くもう一つの武装であるシャインアームズをコールし、シャインアームズをブラスターモードにして零距離で発砲した。
この攻撃で大きく離れた距離を、私は素早くアームズを収納し、カリバーの刃をシングルモードからツインモード状態に移行させ、私は2刀流で春樹を攻撃した。
そしてその攻防の最中春樹は手から雪片を落とし、雪片はアリーナの地面に突き刺さってしまった。
私は素早く相手の武器である雪片を取りに行かせまいと私は近接で何度も攻撃を加えた。
本来なら他の武器を呼び出すなり、ISに装備されている武装を使うなりすればいいのだが、どうやら白式にはあの『雪片弐型』以外の武装が無いのか、私の攻撃を徒手格闘で防ごうとしたり、逃げて距離を開けて取りにいこうとしたのだが、私はそれを一切許さず、春樹を攻撃し続けた。
そして私は何度も春樹の邪魔をした後、地面に刺さった雪片弐型を回収し、雪片弐型を春樹に向けて投げつけた。
春樹もこの攻撃は回避できず、ISのパワーアシストのおかげで雪片は強力な投げ槍のようになり、向こうも回避しようとしたのだが、それよりも早く白式の左側の大型ウイングスラスターの中心部分に突き刺さった。
本来なら他人のISの武装は使用できないのだが、こういった実体剣のような物を投げて
相手にダメージを与えることはできる。
銃火器でも中に弾薬が残っていれば、相手に当たった瞬間に中の弾薬が暴発する可能性があるが、
こういった近接格闘用の武装ならこういった行為もできるので、結構役立ったりするのだ。
私はすぐさま春樹に近づきカリバーで斬った後、シャインアームズをブラスターモードでコールしてもう一度零距離で発射し、春樹がアリーナの壁に砂煙を上げて激突したと同時に、試合終了のアラームがなった。
そして砂煙が消えるとISが解除されている状態で春樹はアリーナの壁に埋もれていた。
試合時間は15分くらいであったが、私は春樹には決して近づかず、自分が出てきたほうのピットへと帰って行こうとしたら、織斑先生から連絡が入り、春樹が気絶しているようなのでこちらのピットに運ぶように言われた。
私としては試合の間ずっと嫌な不快感が襲ってきた理由であろうこいつに触るのは嫌だったが、命令なので仕方なく運んだ。
私は仕方なくその命令に従い、春樹をピットに運んだ。
そしてそこには織斑千冬と山田先生、そして憎悪を含んだ視線を私に浴びせる篠ノ之箒がいた。
私は春樹を織斑先生の指示に従って置いた後帰ろうとしたら、箒は私の前までやって来た。
「貴様、それでも剣士か!!何だあの卑怯な戦い方は!!!恥を知れ!!!!」
「何か勘違いしているようね?これは『IS』を使用しての戦いよ?それとも何、馬鹿正直に相手が剣を落としたのを拾って来るのを待つだなんてこと、しなければいけないとでも?」
「なにぃ!!」
「これは貴方が得意な剣道の試合でもなんでもないのよ?『IS』という兵器を身に纏って行う、いうなれば多種武器使用戦闘試合なのよ?相手が隙を見せたのを攻撃したことを、貴方に卑怯呼ばわりされる言われは無いわ」
「ふざけるなぁ!!さっきの試合はどう見ても貴様の卑怯な手段が原因だろうが!!!」
そう言って箒は私に対して何故か持っていた木刀で暴行してきたのだが、私はISを纏っているのでシャインアームズをコールし、ブラスターモードで箒の顔に突き付けた。
そうすると、箒は何が目の前にあるのか分かったのか、木刀を持ってその場で固まった。
「このままいけば正当防衛で攻撃するわよ。それともう一つ、貴方が言うように私が卑怯なら、織斑先生か山田先生が双方に通信をし、試合の一時中断の連絡が入るわ。それも無かったんだから、あの試合は卑怯でもなんでもないわ」
そう言って私はシャインアームズを格納し、自分が出てきたほうのピットに帰って行った。
同時に試合中私のほうもバグがあり、白銀の専用装備である特殊戦闘機が出せず、紅への移行ができなくなっていた。
おまけに新たに追加している隠のほうも移行・展開が不可能になっていた。
私はその旨を統夜に伝えると、次の試合はお互い辞退するようになり、織斑先生に連絡を入れた。
織斑先生も私達の機体に発生したバクに関して聞き、結果私達二人は一回戦っただけで、残りは出なくてもいいといわれた。
その後結構時間はかかったものの、私との戦いで傷ついた白式の修理が終わり、春樹も回復したのでセシリアとの戦いになったのだが、春樹はセシリアに近づけず、銃撃の嵐の中攻撃を試合終了まで受け続けて終了した。
実際何度か春樹は白式の有効射程距離までいけたのだが、セシリアは上手く機体を制御して自分の有効射程距離をとり、相手に自分にとって有利な状況で戦って勝利を収めたのだ。
ちなみにだが、統夜と私の戦いに関しては機体のバグ関係の報告が観客席にいた生徒にも連絡が行き、その日は終わった。
そしてその日の夜、セシリアが私達の部屋にやって来た。
実は私の試合終了後、セシリアが春樹と戦うさいに会いに行き、セシリアと話がしたいといっておいたのだ。
セシリアもそれには了承し、そして春樹との試合に臨んだのだ。
統夜からはセシリアに契約の事を話すと言っていたが、契約の事を話したときにどうなるのか、心配でもある。
セシリア Sid
私は今日の試合をシャワーを浴びて考えていた。
「……不動……統夜…」
私は今まで男性と言えば、死んだ父のように母の顔を窺って媚びるような人か、世間の
男共のように顔色を伺う者しか見ていない。
最近では私の身体を見て何か思っているような、そんな最低な男性しか見ていない。
だから私にとって男性とは、私達女性の前では馬鹿にできるほど、卑下する存在でしかなかった。
雪子さんから統夜さんの部屋に来るように言われた際、どうしようかと思っている。
彼は私がこの学校で言った言葉を録音しているレコーダーを持っている。
そしてそれを使って私を脅迫しようとしているのでは?と思ってしまった。
だがしかし、それなら今日の試合での行動は説明が付かない。
彼は私がした通信で脅しもせず、正々堂々と戦った。
統夜さんの試合後に雪子さんに言われたが、織斑先生の弟さんのISが来たばかりで、初期化(フォーマット)と最適化(フィッティング)が終わっていなかったため、そのための時間稼ぎもあったと聞いた。
だが、そのような事案があったにしても、彼は正々堂々としていた。
その後の私を救ってくれた行為も、あんな暴言を吐いた私を救うのは、何か可笑しい気がしてならない。
逆に、『あの織斑先生の弟』であるほうは、私が知っている側の人間だった。
試合開始のアラームが鳴る前に少し話したが、その視線は私の身体を見ていた。
まるで私の身体を頭から足の先までまるで気持ち悪い液を塗りつけるかのような視線に、私は全身に悪寒が走った。
それだけではない、何か私に変なことをしているという不思議な感覚が戦いの最中ずっとあった。
そのこともあってか、私は自分の有意な戦いをして勝った。
だがあの不快な感じは今も少し残っている。
統夜さんに関してはそんな感じは一切しなかった。
そう思っていると、胸の中が何故か暖かくなっていた。
私はこの感じを知りたい。この暖かさの意味を、知りたい。
「不動……統夜…」
そして私はシャワー室から出て、服装を着替えてから、彼の部屋に向かった。
統夜 Sid
俺達は部屋の真ん中でセシリア用の紅茶と、俺達が飲むお茶とお菓子を置いて並べ、セシリアと向き合っていた。
そして俺達はお互いに一口飲んでから話し合うことにした。
「セシリア、すまないがクラス代表のことなんだが、織斑に譲ってくれないか?」
「あの人にですか?私としてはお二人のどちらかがいいと思うのですが?」
「私は却下よ。統夜も私も仕事場からの連絡で仕事があるかもしれないし、私はなるつもりは無いわ。それよりも『織斑千冬の弟である織斑春樹』がクラス代表のほうが世間的には盛り上がるし、謎に包まれてる『世界中で確認された初の男性操縦者』の実験動物(モルモット)にも統夜がされなくなるわ」
「ああ。雪子が言ったが、俺と織斑は今現在世界で確認されているISを動かせる男性操縦者だ。だから世界に対して男性操縦者の貴重なデータをとらなきゃいけない。しかもクラス代表ならこの目的を一番早く達成できるからな。それと同時に俺の機体はあんなふうに全身装甲型だろ?だから今俺のISをモチーフにした物を会社が製作中で、その方面で会社から連絡が来る可能性があるんだよ」
「なるほど。確かにお二人が言うのも一理有りますわね。ですがあの人に、ですか」
その言葉に不審に思った俺はセシリアに聞いてみると、戦っている最中ずっと不快な感じが襲ったらしい。
俺はそれを聞いて、雪子と顔を見合わせた。
雪子からも同じ報告を受けているので、それが何なのか分からないが、その件はこれで保留にした。
俺に関しては織斑が精神的な何かをしようとしたのではと思ったが、俺との契約対象がこういった肉体・精神的防壁があるおかげで助かったのかと思うと、嬉しい限りであった。
セシリアも織斑をクラス代表にするのは認めてくれたので、明日早朝にでも織斑先生に話そうと思った。
そして俺はセシリアに契約の事を話した。
当初セシリアは驚いて憤慨していたが、俺が絶対条件と織斑からの不快感の事を言ったら、納得はしてくれた。
実際問題、あの時の俺はセシリアの暴言に腹が立ってやったに近かったので、今は反省しているのだ。
まぁそのおかげで、セシリアには良いほうにむいたのかもしれないが。特に織斑関係で。
「ではあの人は、神聖な勝負をそのような方法で汚そうとしていたのですか?」
「悪いがそれは可能性だ。何しろ『催眠術とかで相手を敗北させようとしました』なんて、証拠があるわけじゃないからな。俺の場合はお前に勝つっていう条件があってだし、セシリアも好きでもない男に身体を差し出したくは無いだろ?そういうわけだから、今の俺はお前の身体目的にはしないし、もしするなら責任はちゃんと取るつもりだ」
そう俺が言うと、セシリアは顔を赤くして話してきた。
「そ、それは、つまり、私とふ、夫婦になるということでしょうか?」
「ああ。日本は重婚制度を取り入れてるからな。とは言ってもセシリア、よ~く考えてから言えよ」
「え、それは一体どういうことでしょうか?」
セシリアは俺の言葉に不思議そうにしていた。
「言っただろ?お前も好きでもない男に身体を差し出したくないだろ?だからよく考えてからそういった事は言った方がいいと思ったからだ。ただそれだけだよ」
そういった後俺達は簡単に話をし、セシリアの男性嫌いの理由も分かったのだが、俺はその父親に対して『ある可能性』を考えてしまった。
だがしかし、もしそれを言ってしまえばセシリアは自責の念に囚われてしまう可能性があるので、今は言わないことにした。
時期を見て、彼女には言っておこうと思った。
彼女の父親は、『家族』を護るためにそんな態度をとっていたのではという、可能性を。
はい、セシリアに関しては保留と言う感じになりました。
次は鈴を出そうと思いますが、IS学園に入学した理由が違います。