IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者 作:ナハト・リコリス
結果は後書きにて書きます。
それと終わりにセシリアの部分を書きましたが、ご了承を
5月。
クラス対抗戦の日が近づくなか、俺は相変わらずの生活をしていた。
ファイバードとグランバードの調整、帰って来た雪子の白銀・蒼天と隠の調整、そしてセシリア・鈴との合同訓練に、整備室で簪と一緒にISを整備し、それ以外の趣味等の話を変わらずしていた。
セシリアに関しては前に一度料理を一度持って来てくれたのだが、思いきりダメな料理だったので、俺・雪子の二人でセシリアの料理の腕の向上を目指していたりした。
当初雪子と鈴が会ってもいないのに仲が良いのは不自然と言う考えもあったので、二人には悪いが一芝居うってもらい、雪子が帰って来た次の日に、鈴が雪子と模擬ISバトルをしているのを他の生徒に見せ、そしてそれが終わってから仲が良くなったという風にして、何時も一緒にいてもおかしくない様にしておいた。
ちなみにだが二人とも、模擬とはいえ本気で戦っており、結果は両者ドローの引き分けであった。
これに関しては鈴は機体の特性を上手く使えるのに対し、雪子は機体の特性を上手く使えなかった事が原因であったが、それでもお互いこれからずっと、前のような変で歪とも言える友人関係ではなく、何の柵とかも無く対等に笑い合える友人になったので、俺としては嬉しい限りである。
簪とのほほんさんであるが、クラス対抗戦の対戦表が出た日の夜、俺・雪子・鈴の三人と一緒に遠峰コーポレーションが全世界に出している超大人気ゲーム『バーニングPT』で楽しんだ。
ちなみにこのゲームは『IS/VS(インフィニット・ストラトス・ヴァースト・スカイ)』並に超人気ゲームで、こちらはロボットでのバトル物になっているが、機体の合体・変形システムがあるため、『IS/VS』のように国別で発売されているゲームではなく、何の変わりの無いゲームとして有名なのだ。
(IS/VSの場合は、国々が自国のISはこんなに弱くないと言って難癖をつけた為、その国家使用のものが多いため)
そして無断ではあるが簪とのほほんさんとこのゲームで勝ち、契約が成立したところで、俺は彼女達二人には契約のことは話さず、クラス対抗戦が終わってゆっくりできてからにしようと思った。
実は最近になって俺を監視しているような視線が結構きつくなってきたのもあり、契約云々を話すよりも、そっちを先に解決しようと思っているからである。
そして来週からはクラス対抗戦が始まるので、それに向けてアリーナを調整をする為に、アリーナの使用ができ辛くなってきたのだ。
俺・雪子・セシリアの三人はクラス対抗戦のこともあり、本来なら鈴と一緒に特訓等をしたかったのだが、流石にできないので鈴に関しては自主特訓をしてもらっていた。
ただしそれは、アリーナの使用が終わった後はお互いにワイワイ話しながらやっていた。
このクラス対抗戦が終わったら、一緒に訓練をしようと話し合ったりもした。
織斑に関しては篠ノ之と、同じクラスの『神城夕菜(かみしろゆうな)』という女子生徒と一緒に最近は訓練をしている。この女子生徒に関してはあまり知らないのだが、この子が銃火器を使って織斑と特訓しているらしい。
それと篠ノ之と2対1での特訓もしているらしいが、それ以上は知らないのだ。
実際1組の他の女子から、俺・雪子・セシリアには『1組が勝つために織斑君に協力して』と言われたのだが、俺と雪子は仕事を理由に、セシリアも実家方面の書類云々を理由にそれとなく断っておいた。まぁ偶に織斑の訓練を手伝ってクラスのみんなの信頼には応えているものの、織斑に関してはあいも変わらず俺達に不快感付のでやってくるので、俺達は週に1回くらいしかあいつとの訓練をしたがらない。
これがなければいいのだが、こんな感じで訓練を続けているので、基本1~2時間くらいで訓練を切り上げている。織斑や篠ノ之が文句を言ってくるが、そのさいは俺達のやっている山のような書類仕事を手伝うのかと言って黙らせた。
逆に不快感付で人にものを頼もうとする相手に、これで済まさせているのだから、感謝して欲しいくらいだ。
みんなも基本織斑とくっ付いているのがあの篠ノ之であるため、皆は大きな口を出したりはしなかった。
と言うのも織斑と篠ノ之の両名以外、篠ノ之のIS学園に入る前の事を知っているため、みんな篠ノ之と基本関わろうとしないのだ。
また神城夕菜に関しては前はそれなりに友人がいたらしいが、彼等二人と付き合ってから微妙に性格が変わったと噂されており、そのため最近はみんなも距離を開けるようになっていた。
俺自身救おうかと思ったが、洗脳された状態で何をやっても意味が無いと思い、彼女の事は放置することにした。
実は俺の契約は、洗脳された人間を元に戻すような機能はないので、仕方が無いこととして諦めるしかなかった。
そしてとうとうアリーナを使用するのが最後の日になった。
俺・雪子・セシリアの三人は、今日でアリーナの使用が最後ということで、織斑の訓練に協力し、2時間ほどしてアリーナから出て行った。
何しろ織斑には1対1で俺達三人(雪子に関しては蒼天を使用しない手抜き)と戦い、最後に一回だけ俺達三人による3対1の戦いも入れたので、これでいいと思った。
まぁ織斑も少しは性格が変わってほしいと思ったのだが、全部不快感付でやってきたので、更生の余地は無いと思うしかなかった。
その後俺達は晩飯を食べ、そして俺達は別れようとしたのだが、セシリアが話があるということで、聞こうと思い、セシリアを俺達の部屋に入れた。
俺はお茶(セシリアは紅茶だが)を雪子とセシリアに配って近くに座り、セシリアのほうに顔を向けた。
「で、セシリア、いったい話って何なんだ?」
そう俺が言うと、セシリアは顔を赤くして応えた。
「実は……私を統夜さんの恋人の一人にして欲しいと思いまして」
「………すまん。今何って言った?セシリア」
流石にこれには俺は耳を疑った。
まぁ確かに女の子と同士と言うことで、雪子と仲がよかったし、最近は鈴とも仲がいい。
だがしかしだ、俺自身今セシリアが言ったことが聞き間違いであってほしいと思った。
確かに出会って当初の彼女を契約したから滅茶苦茶にしてやろうと思ったが、後で思いきり馬鹿な事をしたなと思って契約だけ残し、契約に関しては今では織斑からの不快感からの防護壁代わりにしているだけなのだ。
なので、聞き間違いであってほしいと思ったのだが、そうは問屋がおろさなかった。
「ですからわたくし、セシリア・オルコットを、不動統夜さんの恋人にしてほしいといったのです」
「………何故に?」
流石の俺も困惑してしまった。イヤ、確かにセシリアは綺麗だよ。
綺麗な金色の髪に、澄み切った青い瞳、そして唇と、IS操縦者でなくとも色々な仕事に就けそうな感じなのだ。
なのにだ、なんでそんな台詞が出てくるの?
「えぇと、実は雪子さんと色々と話しまして」
「ほうほう」
そう言って俺は雪子のほうに顔を向けた。雪子に関しては笑みを浮かべているだけなのだが、何で俺がこんな目にあうのかが知りたい。
「それでわたくしが男性嫌いな理由は前にお話しした通りですが、特に最近はあの織斑さんの不快感が嫌で堪らないんですわ」
「ああ、それはわかるが、それでなんで俺の恋人とかにいたる訳?」
流石にそうだろう。
幾ら世間が女尊男卑だからと言って、そういう考えになること事態可笑しい気がするのだが。
「それに私の家の事もそれなりにご存知ですわよね?」
「…ああ。確かイギリスでも相当な名家だったよな。オルコット家は」
「ええ。ですから私も良い殿方と結婚したいと思うのは、当たり前ではございませんか?ですので雪子さんと話し合ったのですわ」
ここまでくれば俺も予想が出てきたが、いいのかと思ってしまった。
何しろその答えだと、セシリアにとってはある意味悲惨な目にあうものでしかない。
それも一生ものであり、悪ければセシリアの家の人間全員にいくほどのものなのだ。
「いいのか?日本は重婚制度を採用してるが、俺の本妻はそこにいる雪子だ。おまけに雪子から聞いてるかもしれないけど、年上の女性とも俺は重婚する予定だ。つまり、セシリアは『今のところ』3番目になるわけだ。例え雪子やその人が許しても、お前の周りが許さないだろう。悪ければお前の家の名前が傷つくだけじゃなく、お前自身が一生苦しむぞ」
そう。セシリアの家が普通の家庭であったのなら俺はこんなことは言えないだろう。
だがしかしだ、セシリアの家であるオルコット家はイギリスでもそれなりの名家なのだ。
つまりしきたりだ何だと煩い人間は、彼女の周りには何人も存在している。
ならばだ、もしも日本人の俺と結婚し、しかもそれが本妻でないのであれば、セシリアはオルコット家の中でこれからは後ろ指を刺されるような感じで生きていかなければいけないのだ。
しかも、もし俺が彼女を受け入れ子供ができれば、今度はその子供にまでいってしまうのだ。
「解っていますわ。ですが、これだけは、私が持っているこの思いだけは変えれませんわ」
セシリアは意思の篭った瞳で俺を見つめ返した。
俺は雪子のほうに顔を向けたが、全て納得しているような感じの笑みを浮かべて返してきた。
まぁ雪子の場合は俺との愛を独占するのではなく、分け合うという感じだからな。
雪子に関しては仕方ないのも知れないが、この状況で俺も少し考えたが、流石の俺もセシリアの意思を曲げることは無理だと思った。これでも少しはこのセシリア・オルコットという少女と同じ学校の友として付き合っているのだ。
故に、何を言っても無理なのだと思うしかなかったが、俺は彼女に言っていなかった事を言っておいた。
「ならセシリア、俺から一言言っておくぞ」
「何ですの、一体?」
「お前の父親のことだ」
セシリアもこの言葉には嫌そうな顔をしたが、俺がセシリアの父親の話を聞いて思った事を言っておいた。
道化の振りをして、家族を護っていたのではないかと言う、俺自身の考えを。
俺はセシリアにその話を言い終えた後、セシリアはありえないと言う風な顔をしていたが、一言も言葉を話さなかった。
そして同時に顔を下に向けていた。
「……セシリア。お前がどう思おうとこれは俺の勝手な推測だ。だがもしも、そうだったら、どうだ」
「………」
「お前の親父さんは家族を護るために道化になった。例え娘のお前の前でするほど、お前に解ってもらえなくても、どんなに思われても、道化を演じている自分のような人間と一緒になるなと言うことと、お前の家の名前を護ることの難しさを教えていたのかもしれない」
「………」
「まぁお前の知り合いで知っている人がいるかもしれないから、一度確認してみろ。それからもう一度考え直せ」
「……え?」
流石に俺の言ったことに不思議に思ったのか、セシリアは顔を上げた。
彼女自身考える時間が必要だと思ったからだ。
俺の場合、束に関してはあれだが、雪子に関しては話し合い、そしてお互いに愛し合ったのだから、セシリアに関しても、もう一度考えて答えを出してほしいのだ。
「今までお前の中にある俺への感情は『恋』かもしれないし、『憧れ』なのかもしれない。もしくは織斑みたいな人間と会ったせいで自分という存在を軽視したくなるようなものだったのかも知れない。だけど今はどれかは分からないだろ?だから俺の話を聞いた以上、もう一度考えてこい。そして本当にお前自身の思いを見つめなおし、もう一度答えを出せば良い。何しろ時間はIS学園でいられる3年間と言う時間がたっぷりあるからな」
「統夜さん……、そうですわね。えぇ、もう一度考え直しますわ」
「そうしてくれ。俺の場合結婚は相手とちゃんと理解しあえた方がいいと思ってるからな。まぁそれにセシリアのおかげで、このIS学園でいる間に俺への結婚する相手が増えそうな気がして気が滅入りそうだからな。主に織斑のあの不快感が原因で。それとだ、セシリアにはちょっと裏技を教えておくな」
俺はそう言ってセシリアに簡易の結界の仕方を教えておいた。もしも俺が言ったことが事実である場合、彼女が涙を流すことが明白だからだ。
後悔と懺悔の思いを秘めた、悲しい涙を流すのが。
だからその涙を誰にも見せないようにする為の、方法を教えておいたのだ。
そして俺は彼女が涙を流したのなら、そんな涙を今度から流さないようにするために手伝ってやろうと思った。
あまり一個人に干渉するのは会社の経営者としてはダメな気がするが、一人の人間として彼女を助けたいと思うのは別であると思いたい。
同時に手伝いを理由に彼女の全てを貰いたいとも思わないからな。
その後セシリアは部屋から出て行った。そして俺達は使用したカップを片付け、ベットに入って眠った。
セシリア Sid
私は統夜の部屋から出て行った後、私は誰も来ないであろう場所に結界を張り、私が最も信頼できる幼馴染であり、オルコット家の誇る優秀なメイドであるチェルシーに連絡を取った。私はプライベート用とオルコット家の業務用に持っている二つの携帯端末で、業務用のを使用し、そして3回目のコールが切れる前にチェルシーの手によって取られた。
とは言っても、チェルシーの名前はどちらにも登録してあるのですが。
「はい、チェルシーにございます。お嬢様一体どうしたのですか?」
そう言われた。これに関しては仕方ないだろう。
日本とイギリスでは時差は9時間もあり、日本のほうが9時間も進んでいる。
そして同時にチェルシーの落ち着いた声が、私の心に優しく響いた。
あんな事を言われた後では、あんなことを聞いた後では、この言葉はゆっくりと心に染み渡っていった。
「……チェルシー」
「っつ!?お嬢様どうかなさいましたか!?何かあったのですかっ!?」
私の呟きを聞いたチェルシーは焦ったような慌ただしい声を出しました。
昔からチェルシーは、私の心内に関することは鋭いのだ。
そのことが妙に嬉しくなりながらも、私は落ち着きを取り戻していった。
そして聞いたのだ、お父様の事を。私以上にオルコット家の事を知り、そして彼女が知っているお父様の事を、聞いてみたのだ。
統夜さんが言ったことが事実なのか、そうでないのか、心で思いながらも私は統夜さんに言われた事を話した。
そして全てを話し終えた後、数秒かもしれないが、チェルシーは沈黙していた。
私はこの時間が何分、いや何時間にも感じてしまうほどに。
そしてチェルシーから電話越しで答えがかえってきた。まるで姉が妹を諭すような声で。
『その答えは私がもう持っている』と言われたのだ。
そしてチェルシーはお父様の事を少し言い、そして『お休みなさいませ』と言って、電話を切った。
そして私は自分が今日までしてきたことを思い返していた。お父様が写っている写真は、3年前に
お母様と一緒に死んだ後、全て私の目の見えない場所に封印された。
その時ほんとは全て処分したかったのだが、チェルシーの手によって止められ、封印することにしたのだ。今までの私は一番情けない存在であると思っていたお父様の写真はどんな理由であろうと見たくなかったからだ。
だがたった一枚だけ、家族みんなで取った写真を写真たてに入れて身近においておいたが、その写真すらお父様の顔部分だけを折って私からは見えないようにしていた。
だがそれすら全て間違いだった。私は何も知らなかった。
お父様とお母様が死んでハイエナのようにオルコット家の財産を狙う輩がいたのを知ったのに、なのに私は知ろうとしなかった。
今日のこの日まで、オルコット家に対して無数の悪意から護っていてくれた優しい守護者の事を。
そして同時にお母様はお父様を心から愛していたと言う事実を、私は知らなかったのだから。
お父様も同じように、お母様と私を愛していてくれたのに、私はそれすら知ろうとしなかった。
私はその場で蹲って永遠と泣き続けるしかできなかった。
もう言えないからだ。
お父様に対してたった一言、『ごめんなさい』と、もう二度と謝ることができないからだ。
私はその場でずっと泣き続けた。
結界のおかげで誰にも見られずにすむうえに、声も聞こえないと聞いているからいいが、それでも私は泣く事しかできなかった。
泣き続けた私は何とか自分の部屋にもなっている場所に帰り、そしてシャワーを浴びた。
シャワー室の鏡に写る私の目は赤く充血していたが、関係ないと思った。
「お父様……私は護ってみせます。お父様とお母様が護ってきたオルコット家を。だって私は二人の娘なんですから」
そう、『戦う』と決めたからだ。
オルコット家を護る為に、そして死んでしまった二人の意思を継ぐと決めたのだから。
そして同時に私は思い返していた。自分の持つ統夜さんへの思いを。
今はまだ、わからない。だけど、できることであるなら、私は……あの方と一緒にいたいと思った。
お父様のような反面教師になる方ではないかもしれない。
けれど、私の新たな思いは変えるつもりは無いと思った。
「不動統夜さん……やはり私は、あなたの事が好きなようですわ」
セシリアですが、こんな感じのフラグでいいかなと思っています。
原作だと織斑一夏の目とかでなっているので、これでいいかと。
アンケートですが、まず遊戯王はフェイトに決定しました。
そしてISに関してなのですが、
1の案件は5票で、2の案件は3票ということで、1の案件であった統夜のハーレム要因になりました。
実際色々と書いてくださる方がいたのですが、実際は作者は2の案件で、中立みたいな感じいこうと思っていたのですが、感想欄での言葉で迷ってしまっていたんです。
鈴に関してもセシリア同様に考えての感じになる予定です。
次回はクラス対抗戦なんですが、ゴーレム戦どうしようかと考え中です。