IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者 作:ナハト・リコリス
やばい位にすらすらと考えが浮かびます。
う~ん、まさかシャルロットとラウラが参戦するだけでここまですらすらいくとは思いませんでした。
俺がIS学園に入学してもう六月の頭になった。
俺と織斑は女子との相部屋から一人一人の個人部屋に変わった。
当初は織斑との相部屋だったのだが、刀奈が学園長に手を回してくれたらしく、個人部屋になったのだ。
雪子はそれなりに知っている人と相部屋になったが、篠ノ之と相部屋になった人に関してはご愁傷様としか言いようが無かった。
それと外に出られるようにはなったのだが、俺は外出しないで学園に残留した。
と言うのも、先生方は新たな転校生の編入手続き等で忙しくなり、さらに六月になったので新たに始まる行事の学年別個人トーナメントも開催されることになっているため、書類等の処理が山のように並んでいるのだ。
何しろ一学年が大体120名で、しかも全員が強制参加のもので、一週間かけて行なうのだが、トーナメント方式を取っている為に物凄いくらい時間が掛かるのだ。
このトーナメントで一年生は浅い訓練段階での先天的才能評価、二年生は成長能力評価、三年生は実践能力評価となっており、三年生に関してはIS関係の企業のスカウトマンはもちろんのこと、各国のお偉いさんが来るので膨大な書類が山のようになっているのだ。
おまけに織斑が未だにクラブ活動をしないため、それようの書類云々もきているのも事実で、こちらは溜まったものではないのだ。
しかも最悪なことに未だにクラス対抗のがまだ残っており、結果的に織斑先生に関しては他の事に手があまり出せない状態なので、俺は余りデータの取れていないグランバードでの訓練を行なうことにした。
ついでに簪にも気分転換代わりに手伝ってもらい、データ収集は前よりもよくなってきた。
簪には報酬としてファイバードとグランバードの運用データを提供して打鉄弐式完成への手助けにもなっているため、お互いにとって一石二鳥なこともあり、俺も結構助かっているのだ。
それと転校生が来るのを知っているのは生徒会の手伝いをしているからで、処理の終わった書類を俺と雪子の二人で職員室に持っていったら運悪く織斑先生しかおらず、織斑先生は嫌な顔をしていたが、基本このIS学園内で織斑先生からの証明の判が必要な書類は存在しないので、俺と雪子が『生徒会の人間』であるのが気に食わないだけであろう。
何しろ刀奈は人で遊ぶのが楽しみな感じの人間なので、仕方ないかもしれないが。
それとは別で前に帰った時に頼んでおいた特殊武装はプログラム関係が難航し、完成したかと思うとバグが出るなどして束もこれには困っていたため、装備するのはまだ先になりそうであった。
俺は他のみんなが外出して帰ってくる時間前に訓練を終え、部屋に戻ろうとしたら外出していた鈴が現れ、俺の部屋で話が有ると言ってきた。
俺は仕方ないので部屋に鈴を入れた。
そして鈴から話を聞いたところ、織斑の新たな犠牲者が出たらしい。
名前は『五反田蘭』と言って、中学時代鈴の友人である『五反田弾』という少年の妹で『聖マリアンヌ女学院』の生徒らしく、しかもそこで生徒会長を務めるほどの優等生であるらしい。
流石の俺も『聖マリアンヌ女学院』の事は知っていたのだが、まさかそこの女子生徒を得るとは思いもしなかったのだ。
鈴もその事を知った時は驚いたらしいが、もう手遅れだろうと言うのはその兄からの話で、鈴自身そうであろうと言っていた。
その子の家は『五反田食堂』という飲食店を経営しており、自分の両親がやっていた飲食店同様に何度も織斑は足を運んでいたらしい。
去年くらいには織斑の事が完全に好きになったような感じになったらしく、今日帰って来た時には昨日までの雰囲気と変わったらしい。
流石の俺もこれには何も言えない上に、完全に堕ちてしまった人を元に戻すような能力は俺にも無いので、仕方なく俺は鈴にその子が幸せになることを祈るしかないとしか言えなかった。
同時に俺も他の学園の女の子に契約を出せるわけでもなく、その学園の女の子に関しては諦めるしかなかった。
その後みんなに連絡を取っておき、織斑への警戒を更に強めるようにしてもらった。
織斑と訓練をしていた神代さんに関してはここ最近は前のように感じが戻ってはきているようで、出来ることなら神代さんはこのまま元の状態に戻ってほしいと思ったくらいだ。
次の日。
1組に新たに二人の転校生がやって来たのだが、そのうちの一人に関しては驚くしかなかった。
何しろその服装が『男性』のものだったからだ。
これに関しては俺も驚いた。実は書類上が転入生がいる事は知っていたが、どのような人物かは知らなかったからだ。
そして男性のほうから自己紹介が始まった。
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れな事が多いかと思いますが、皆さんよろしくお願いします」
転校生の一人であるシャルルはにこやかな顔をそう告げて一礼した。
クラスの大半が唖然としていたが、それ以前に顔等やスタイルを考えれば印象は誇張でもなく『貴公子』とも言えるほどで、ある意味爽やかな感じがしていた。
その後再起動したのかクラス全体の女子が吼えて、言っちゃ悪いがHR中じゃなければ他のクラスの女子が覗きにすっ飛んで来ただろうと思うほどで、俺としては結構困った。
何しろ一瞬反応が遅れていれば耳鳴りが酷くなりそうな感じなくらい騒がしいので、内心遅れなくて助かったと思ったくらいだ。
そして織斑先生が叫びを止めさせ、山田先生がもう一人いることを言った。
まぁこんな状態なのでもう一人いる事を忘れている状態だったので、山田先生にはすみませんとしか言えない。
もう一人の転校生は輝くような銀髪だった。ともすれば白に近い髪を腰付近まで長く下ろしている。
綺麗ではあるのだが、整えていると言う感じは無く、ただ伸ばしっぱなしと言う印象で、左目には昔の戦争系の映画で大佐とかがしていそうなガチでの黒眼帯をしている。
開いているほうの目の色は赤いのだが、宿している感じは『ゼロ』と言う感じである。
シャルルの印象が貴公子と言う感じであるならば、銀髪の彼女の印象は『軍人』のそれである。
しかも受ける感じが冷酷無比と言えるほどで、身長は女子の中でも小柄な感じの彼女であるが、その印象が原因なのか、隣にいるシャルルと同じような身長のように感じるほどだ。
だがしかし、当の本人は腕組みをした状態でクラスの女子達を下らなそうに見ている。だがしかし、それもすぐにある一点、織斑先生のほうに視線が向いていた。
「……挨拶をしろ、ラウラ」
「はい、教官」
いきなり佇まいを正して素直に返事をする転校生、ラウラにクラスの全員がポカンとしていた。
織斑先生は面倒くさそうな顔をして話すと、ラウラはどう見ても軍人、もしくはその関係者である事が丸分かりの姿勢で対応を行なった。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「・・・・・・」
クラスメイトは完全に沈黙し、続く言葉を待っているのだが無いため、沈黙が続いた。
山田先生が声を出して聞いたのだが、逆にラウラに虐められているような感じしかなかった。
そしてラウラは織斑のほうに目を向けると、つかつかと歩いて来たのだが、持っている雰囲気がおかしすぎたので、俺が警戒していると、ラウラが織斑に平手打ちをしようとしたので、その手を止めた。
「…何をする」
俺の目に睨みを効かせて言うのだが、俺は平手打ちをしようと手を離した。
「いや、別に。ただどう考えても初対面の人間にする態度じゃないだろう」
「貴様には関係が無いだろう」
「確かにな。…だがここは学校だ。俺としては面倒事は御免なんでな」
そう言うとラウラは更に俺を睨んできて一触即発の感じになったのだが、織斑先生がそれを止めた。
「くっ。私は認めない。お前のような奴が教官の弟であるなど、認められるか」
織斑にそう言った後、今度は俺のほうに顔を向けた。
「私の邪魔をした貴様も覚えておくぞ」
そう言って開いている席にまですたすたと歩いていき、腕を組んで座った後、そのまま沈黙した。
俺としては面倒な奴が来たなと思うしかなかった。
織斑に関しては感謝の言葉を言わなかったが、もう面倒くさいとしか言いようが無かった。
織斑を助けたのは間違いかもしれないが、俺の個人的な感傷で思うのは仕方ないだろう。
その後織斑先生がHR後の授業内容を話した。
最初の授業は第二グラウンドまで行かなくてはいけず、さらに授業内容は二組と合同でのIS模擬戦闘なので、急いで着替えなければいけないのだ。
しかも今日使用可能な場所は第二アリーナの更衣室である為、結構急がなくてはいけないのだ。
「織斑、不動、お前等今すぐじゃんけんをしろ」
『……はい?』
俺達は不思議に思いながらも、織斑先生の眼光とISスーツを着替える時間もあるためすぐさまじゃんけんをした。
『じゃんけんぽん』
俺 → パー
織斑 → グー
そして俺が勝ったので手を上げた。
「よし。不動とデュノアは相部屋にするから色々と面倒を見てやれ。織斑に関しては授業等で面倒をしろ」
流石にこの決定には驚くしかなかったが、俺はすぐさま意識を切り替え、授業への時間が切迫している事もあってシャルルの手を持ってその場を離脱した。
織斑は出遅れたのもあったが、仕方ないと諦めた。
シャルルはさっき教室で見た感じと違って落ち着きが無い感じになっていたので俺は不思議に思った。
だがしかし、それを思うよりも俺はシャルルの手を持って急いで階段を降りて一階へ進み、
速度を落とさないで移動しているのだ。
何故速度を落とさないかと言うと
「あぁ~不動君と転校生の男子発見」
そう、HRが終わった以上早速各学年各クラスから情報収集のための尖兵が駆け出して来ているのだ。
もしも彼等に捕縛されれば最後、質問攻めの挙句に授業は遅刻、鬼教官とも言える織斑先生の
特別補習カリキュラムを受ける羽目になるのだ。
「者ども出会え出会え!!」
流石のこの言葉には驚くしかなかった。
何時からIS学園は武家屋敷になったんだと思うほどで、しかも雰囲気的にホラ貝を吹いていても可笑しくない状況になっており、各人色々と言っていたが、一人さらっと酷い事を言っていたので、ちゃんとしろよと思った。
シャルルは何故このような状況になっているのかが判らないという感じになっていたので、俺はシャルルに関しての不信感が高まったが、今はこの状況を何とかすることが先だと思った。
俺はシャルルに一言謝って近くの窓を開けてシャルルをお姫様抱っこして出た後飛び降りた。
飛び降りると同時にすぐさま支援戦闘機のフレイムブレスターを展開し、ゆっくりと地面についた後、俺はシャルルをお姫様状態のまま急いでその場を離脱した。
お姫様抱っこをしたさいシャルルの顔が思いきり赤くなったので、俺の中である可能性が頭に浮かんだ。
俺は何とか第2アリーナの更衣室に着いてISスーツに着替えた。
そしてシャルルの感じを見る限り俺の可能性が『正解』であると言う事には感じた。
そして俺達二人は着替えてからすぐさま更衣室を出てグラウンドに向かった。
織斑に関しては来なかったので捕まったのであろうが、尊い犠牲として思ってやろうと思った。
俺だって我が身は可愛いのだ。
その後俺とシャルルはグラウンドへ行く道中話をし、時間はぎりぎりで間に合った。
織斑に関しては俺達がグラウンドに入って5分後に来れたが遅刻し、織斑先生から制裁を受けていた。
窓からのシャルルを抱えてのシーンですが、展開したフレイムブレスターの上に乗って地面に降りたと思ってください。
元々IS用の装備なので、人が乗っても大丈夫だと思うので。