IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者 作:ナハト・リコリス
これは統夜が『ジーベル・デュノア運営』のデュノア社を潰し、その後の運営を任される前にIS学園内で起きた事件である。
統夜がIS学園から出て今日で4日も経った。
今日は土曜日で半日の授業だった為、私達(簪と本音は別行動だが)はシャルロット(後で事実を知る刀奈にも教え、鈴達にも教えた真実を教えておいた)と一緒に『あの』織斑の訓練を手伝っていた。
何しろ統夜が外出届を出した後織斑からシャルロットとの同室を願い出たのだが、シャルロットがそれを却下し、同時に私が統夜の仕事関係方面での外出と言ったので、織斑先生も強く出れないため織斑のは却下された。
シャルロットも統夜がいないため織斑から嫌な感じのものを味わっていたらしく、基本織斑とは関わらないでいた。
だがしかし、あまり織斑と関わらないのも危険なため、私達と一緒に今回の訓練を手伝う事にしたのだ。
シャルロットは一度織斑と模擬戦を行い、その後の反省会で自分の専用機である『ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ』の武装から射撃武装を織斑に提供し、織斑は射撃訓練をする事になった。
まぁ織斑の武装は『雪片弐型』以外の武装は一切無く、しかも拡張領域も白式の単一能力である『零落白夜』のせいも有るのか、他の武装を入れる事も出来ないため、このような状況になっているのだ。
ついでに言えば、織斑の専属とも言えるコーチは篠ノ之と織斑先生の二人しかいないうえに、織斑先生は仕事で忙しいので大半が篠ノ之が見ているのだが、言っている事が擬音系ばかりなので分かるはずがない。
私達もたまに訓練を手伝うが、それに関しては全て『反復練習と自分に合うものを探す』と言ってちゃんとした指示はしていない。
これに関してはIS操縦者が工夫したりしなければいけないので、仕方が無いだろう。
すると、私達以外の皆が騒ぎ出したので見てみると、あのラウラ・ボーデヴィッヒがISを装備して来ていた。
しかもそれはドイツが現在トライアル試験中の第三世代型だからだ。
序に言えば彼女はクラスでも浮いていると言っていい。
何しろいつも身体から出ているオーラが『軍人』なため、周りの女の子達は話しかけようともしない。
逆に彼女は常に周りから腫れ物扱いのような扱いを受けているが、彼女はそれすら気にもしない風でいて、完全に『孤高の軍人』と言える感じでいるのだ。
「おい」
ISの開放回線(オープン・チャンネル)でラウラが織斑を見ていた。
だがしかし、その目はどうみてもだが『憎しみ』とも言える目で見ていた。
これには私は『あれ?』と思った。
ドイツの軍人であの織斑千冬を教官と言う理由が気になって調べてもらったら、織斑千冬は政府の命で第二回モンド・グロッソの後1年ほどドイツ軍IS部隊で教官を務めていたらしい。
なので彼女が織斑千冬を教官と言うのは分かるのだが、なのに何故織斑を憎しみの目で見るか分からないのだ。
険悪なムードになっていたが、織斑は無視していた。
だが次の瞬間、ラウラはISを戦闘用に移行し、左肩に有る大型の実弾砲から弾丸を発射した。
だがしかし、それはシャルロットがシールドで弾丸を弾き、右腕に61口径アサルトカノン《ガルム》を構えていた。
同時に私もラウラの近くに移動し、シャインアームズをブラスターモードにして構えた。
「貴様ら・・・・・・」
「流石にやり過ぎよ?大好きな織斑先生の評判を落とす気なの、あなた?」
「くっ・・・」
私が言った後異常事態を把握した担当の教師がスピーカーで放送したため、ラウラは戦闘姿勢を解除してアリーナゲートへと去って行った。
担当の教師が怒っているだろうが、ラウラは知らない振りをして行くだろうと思った。
私としては織斑と篠ノ之が死のうと大怪我を負おうとも関係ない。
だがしかし、流れ弾等であの場にいた友達が傷つくのは見たくなかったのもあり、止めただけだ。
もしも私達が『今日の』織斑の訓練に付き合っていなかったら、織斑と篠ノ之の二人は大小他にもあるかも知れないが、大怪我を負っていただろう。
悪ければもっと危険になっていたかもしれないが、関わってしまった以上仕方ないだろう。
私はそう思いながらアリーナの閉鎖時間も近づいていたので、みんなと一緒に更衣室に帰っていった。
ちなみに篠ノ之は織斑の方に行こうとしていたが、みんな無視していた。
私としては早く統夜がIS学園に帰ってきて欲しいと思うだけだった。
何しろ刀奈が仕事を余りしないのもあるので結構きつくもなっているためだ。
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暗い闇の中でそれはいた。
「・・・・・・・・・・・・」
いつ頃からそうしているのか、彼女にも分かっていない。
ラウラ・ボーデヴィッヒ
自分の名前でもあり、同時に何の意味も持たない事を理解している。
元々自分は『特殊な産まれ方』をしてこの世に生を受けた。闇とは産まれた時から普通にあるものなのだ。
この名前を他の誰が言っても何にも感じないが、唯一の例外として教官であった『織斑千冬』が名前を呼んでくれた時だけ、その響きが特別な感じがし、心が高揚する。
(あの人の存在が・・・・・・その強さが、私の目標であり、存在理由)
出合った時に一目でその強さに震えた。恐怖と感動と、歓喜に、心が震えたのだ。
そしてこう思った。
自分もあの人のようになりたいと
空っぽだった場所が急激に埋まり、そしてそれが全てとなった。
自らの師であり、絶対的な力であり、理想の姿。
だからこそ、完璧な状態で無いと許せないのだ。
(織斑春樹・・・・・・私はお前を認めない)
私が知る限り、あの人の唯一と言っていいほどの『汚点』とも言える者。
たった一度だけ、そう、たった一度だけ教官から話を聞いた時、私の中での理想を壊した男の名。
(絶対に許しはしない。あの人に『あんな顔』をさせるあの男だけは、絶対に排除する。どんな手段を使っても・・・)
暗い闘志に火をつけ、目を閉じて眠った。
一切の夢も何も無いただの暗闇の夢の中へ・・・
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月曜日の朝、教室ではとんでもない噂話が存在していた。
『学年別トーナメントで優勝した人は織斑春樹・不動統夜・シャルル・デュノアと付き合える』
と言う、とんでもないものだった。
これには唖然としたが、この話をしていた子達から聞いた話によると噂の元が分からないのだが、
そういった噂が流れているらしい。
流石に私も唖然としてしまった。
大方何処かで何かあったのが言葉ゲームの要領で尾ひれ等が付いていったのであろうが、流石にこれは呆れた。
だがしかし、実際のところ私は統夜とはもう関係が出来ているのでこんな噂話を信用するつもりは無かった。
だがしかし、この思いが原因であんな事件が起ころうとは、このときは思いもしなかった。
私は偶然にも織斑先生とラウラが言い争いをしている場面に出会った。
私は隠れて二人の話を聞いていたら、織斑もやって来た。
私は逃げようかなと思ったが、ラウラのあの異常とも言える信仰振りには何か訳があると思い、話を聞いていた。
私は二人の話を聞いていて思ったのは、ラウラの言う事にも一理あるなぁと思ったが、それは織斑先生から放たれた言葉から出ている覇気によって、彼女は口を閉ざした。
そして私達二人が隠れて聞いている事は気づいていたらしく、軽くだが叱られた。
だがしかし、こんなに近くにまでこの人の顔を見るのは何年振りだろうとも同時に思った。
この場にいる三人だけで、一緒に家族だと私が思っていた時間を覚えていないだろうと思った。
そして私は軽く話しをして早足にその場を後にした。
私は内心早く統夜や、今の家族のみんなに会いくなってきた。
あの場でもしも、もしも自分(一夏)を姉さんや兄さんが覚えていてくれたなら、そして何故助けに来てくれなかったのかと、姉さんに文句を言ってしまいそうな自分がいる事に気がついた。
だけど、それはもう昔のことなのだと、心で区切りを何とかつけた。
だからこそ、私は今は統夜や家族に会いたいと、心から思ってしまったのだ。
だがしかし、その日の放課後。
ラウラはこともあろうにセシリアと鈴をボコボコにしていた。
偶然にも事件を知った織斑・私・シャルロットの三人でラウラを止めたが、私はその目を見て可哀想に思えた。
彼女の目には弱った生き物を弄って殺す存在の目になっていたからだ。
織斑先生がやって来て事件は沈静化し、私闘は禁止されることになった。
その後保健室でセシリアと鈴は大怪我を負い、ISに関しては損傷度『C』を超えるほどであった。
おまけに保健室に女子がなだれ込んできて、持っているチラシを見てみたら学年別トーナメントはタッグルールに変更され、事態を知った私は素早くシャルロットを名指ししてチームを組んだ。
織斑は私がシャルロットと組んだ事で仕方なく篠ノ之の名前を出して逃げていた。
そして私とシャルロットはトーナメントまでコンビネーションをあげる訓練をしたりした。
と言うわけで早足気味にトーナメントまで持って行きました。
それと感想で視点の変化が分かりにくいと言う感想がありましたので、やってみましたが、どうでしょうか?