※この作品はR-18です。

IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者   作:ナハト・リコリス

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今回はGT側の話と雪子・シャル・ラウラの話になります。

それとシャルロットは新ISを受領する事になります


第24話 思惑と新たな力

??? Sid

 

 

GTの最高幹部である私は自分の会社のオフィスで、突如来られた教主様の使徒からの報告に耳を疑った。

実はこの会社の部下の6割はGTのメンバーである女性で、残りの4割は下働きをさせている男性だけだ。

とは言っても、男性のうち2割強ほどは我々に協力してくれる者達だが。

 

「そんな・・・あのデュノア社が不動研究所のフランス支社として生まれ変わったなんて・・・・・・」

 

「はい。デュノア社を使って製造していた『サタン』を始め、我々GTが裏で販売していた武装が一斉検挙されたうえ、あの裏切り者の娘以外の関係者は全員処分されました。特にジーベル・アギラ・ミーアの三名はフランス政府により死刑が確定され、今日の未明には死刑を実行するそうです」

 

流石にこの報告には驚きが隠せなかった。

 

『サタン』、それは我々GTが開発・栽培している新世代の『女性専用』の麻薬だ。

現在は世界中に覚せい剤以上に違法物として、所持した者・売人は裁判で死刑か無期懲役が確定されるほどの品物だ。

とは言っても、このサタンを知っているのはそれなりの人間だけで、一般人にはただの『覚せい剤』として認識がある。

 

とは言っても、政府の高官なども『サタン』はある理由で裏では隠し持っているため、それなりに緘口令が存在する。

デュノア社にはサタンの製造の約3割ほどだが担ってもらっており、製造を請け負っていると言う理由で倒産しない程度で援助もしていたのだ。

 

このサタンの最大の特徴は、覚せい剤特有の『依存性と中毒性の無さ』だ。

従来の覚せい剤系列の品物であれば、重度の服用者は金銭を得る為だけに殺人や傷害などを起こす危険性があるが、このサタンにはそう言った禁断症状の発生は無い。

だがしかし、このサタンを『ある行為』をして摂取したら最後、二度と前のような生活に戻る事はできないのだ。

 

その行為とは『性行為』だ。

女性に対して性行為の前にサタンを服用された場合、性行為後にとんでもないほどの効能をもたらすのだ。

その効能は『男性に対して服従する』と言うものだ。

しかも使われた対象の女は『男から何をされても逃げられなくする』と言う効果までもたらすのだ。

 

おまけにその女性が妊娠しても、低い確率であるのだが、その子に薬物による異常とは

見られないと言う最高に優れている物なのだ。

そう、今女尊男卑となったこの世界において、この『サタン』は男性にとって最高の品なのだ。

 

 

我々GTが同じ女性に対してこのような薬物を使うのは色々と意味がある。

最大の理由は裏切り者や秘密を知ろうとする者に対しての処刑だ。

 

何しろGTは非合法とも言える組織存在であり、神である『織斑千冬』とその弟君で王でもあらせられる『織斑春樹』の二人をこの世界の全てを支配する存在として崇め称えている。

 

そのため我々の事を知ろうとする存在は多数存在する。そのためスパイの中には女性も混じっているのだ。

だが同時にそう言った存在を利用しない手はないのだ。

私達は秘密を知ろうとした女を捕まえてはサタンと一緒に我々に金を出す下種な男共に売ってやった。

 

GTの幹部クラスの人間は私のように表では大企業やそれに連なるような会社の重鎮でもある。

だがしかし、組織の運営資金と言う観点からすれば、そうはいかない。

何しろ余りにも高額な金の流出は後々自分達の首を絞める羽目になるし、それが多数となれば問題になりかねない。

 

だがしかし、別の会社を経由していけばその危険性は少しだが減っていく。

つまり我々にとってそういった存在を買い取る人間は我々の事を知っており、同時に自分達を満足させるような商品(性奴隷)を売ってくれる我々にはそれなりに便宜を図ってくれるのだ。

言い方を変えれば商品としての売買が出来ている間は裏切る事はないのだ。

 

これまでにも我々に協力をしないといった存在は多数存在し、色々あったが最近ではイギリスのオルコット家の前当主を除けば大半は我々が秘密裏に処理を行い、裏で売っている。

オルコット家に関しては今の当主を時期を見てと思ったが、王に反逆するような存在と仲がいいため放置している。

 

何しろどんなに気が強い女でも数時間で陥没して堕ちていくのだから、男連中からすれば最高の品なのだ。

 

 

そして当時の実験台の一人として、あの裏切り者の娘の母親である『グリシーヌ・フォンティーヌ』を使ったのだ。

何しろグリシーヌは元々我等GTを調べようとした人間だったからだ。

それを知った我々は彼女を嵌め、当時デュノア社の社長でなかったジーベルに命じ、当時実験段階でもあったが、今出ている完成品に近い『サタン』を使用させたのだ。

 

ジーベルは我々に偶然知った男で、当初は殺そうと思ったのだが、彼がデュノア社の社長の息子と分かったので、殺すのを止め、我々の手足になるならと言って生かしたのだ。

ジーベル自身、我々が生かしてもいいと思っているような『優秀な人材』ではないが、『王』が来るべき時にこの世界を手中に収めるのにはちょうどいい下僕だったのだ。

同時に我々のちょっとした資金源にもなると思い、生かしておいただけだ。

 

 

結果グリシーヌはジーベルの操り人形になり、ジーベルの子供まで宿した。

だがしかし、子供を産んだ後彼女は強靭とも言える精神力で逃げたのだ。

それを知った我々GTだが、彼女を放置した。

何しろその時には彼女は偶然には我々の事を知っただけの人間であると調査の結果分かったので、どうでもよかったのだ。

 

同時に彼女自身サタンの影響がどうあっても少なからず残るだろうと思い、放置する事にしたのだ。

だがしかし、ジーベルだけは彼女と言う存在を欲しがったのか、あの手この手で居場所を調べ上げたのだ。

だがその時にはグリシーヌはもう死亡しており、変わりに娘の『シャルロット』がいたのだ。

そして彼は『シャルロット』を養女として迎え入れたのだ。

 

我々はシャルロットを知ったのは彼女の検査データを知った後で、その後にジーベルの妻であるアギラと娘のミーアにも、ジーベルが知っている範囲での我々の事を教えておくだけにした。

何しろこの二人も我々のような『選ばれた存在』でもなく、ただ我が強いだけの存在に我々の全てを教えてやるほど、お人よしではない。

言い方をかえればジーベル達三人に関しては来るべき時に『王』の実力を上げるの使おうと思った『捨て駒』だったのだ。

 

だがしかし、それよりも『シャルロット』のほうが役に立ったからだ。

何しろISの能力とも言えるほどの技能がある『器用さ』、さらにISの適正ランク、さらに容姿等これ等を全て考えれば、王に対しての『貢物』に関しては最高の品になると思ったのだ。

 

そのため我々の名と力を使い、シャルロットに関してはジーベル達に過度の接触等を禁じ、それなりに扱わせたのだ。

いくらでも替えのきくような捨て駒風情に情けをかけてやるほど、我々は甘くない。

 

最終的にはジーベルの無能さが原因で、彼が運営していたデュノアが潰れた事が、我々も窮地に立たされたと思った。

GTの最高幹部でもある私だが、社会的地位もあるうえに教主様から何を言われるのか心配だった。

 

「あの無能者め。それで教主様は何と?」

 

「はい。教主様もその点に関しては痛く心を痛めておりましたが、『気にするな』と」

 

「そ、それは一体どう言う事でしょうか?」

 

教主様の使徒は笑みを浮かべて私の答えに答えてくれた。ただ、その笑みを見て私は恐怖したが。

 

「大丈夫です。サタンに関しては仕方ありませんが、デュノア社に送っていたスパイが全て処理しました。ですので、我々GTとの関係は知られませんので、ご安心ください」

 

それを聞いて私は安堵した。

デュノア社をGTの名によって裏で援助していた私は真っ先に殺されると思ったからだ。

 

「ですが、分かっていますね?」

 

「ええ。今度はミスはしませんわ」

 

そう、もうミスは出来ない。もし次にミスをすれば、私は命を支払う事になるだろう。

そして教主様の使徒は少し簡単な話をして帰って行った。

 

 

??? Sid

 

 

 

 

雪子 Sid

 

 

IS学園でシャルロットの転校とラウラの私に対してのお姉さま宣言が出た次の日、私・シャルロット・ラウラの三人は、一泊二日の外出で不動研究所に向かっていた。

本来なら統夜の仕事なのだが、学年対抗トーナメントに参加していないうえに、しかも会社の仕事が理由とはいえ、学校を長期間休んだ事もあるため、IS学園内で補習とデータ取りをさせられている最中で、結果私が代理になったのだ。

 

ちなみにラウラに関しては私と一緒に行って見たいと言うのもあり、可愛い妹分くらいいいかなと思って、統夜に確認したら、ラウラと契約を交わしてからだと言って、ラウラと契約を結んだ後同行を許可した。

ラウラも何をされたのか分かっていなかったが、私としてはそれでよかったと思っている。

 

シャルロットは転校をした日にフランス政府の人間がやって来て、フランス政府からフランスの代表候補生としての資格を剥奪され、大会等の参加を永久剥奪、そして今まで使って来た専用機の『ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ』を政府に返却することになった。

 

これに関してはジーベルが違法薬物である『サタン』の製造に関わっていた事が原因でもあり、事前に統夜がフランス政府に対して処理をしていなければジーベル達同様にIS学園の特記事項で手が出せないが、卒業後すぐさま『死刑』が宣告される羽目になっていたかもしれないのだ。

 

まぁ処理のおかげでシャルロットは親権から何やらがプロスさんに移行したため、大会等の参加をしなければいい状態になったので、研究所で開発・運用が停止している『TE-6』こと『サーベラス』の受領に行く事になったのだ。

研究所に行く途中、義理の親になったプロスさんの運転する車の中でシャルロットは私に質問をして来た。

 

「それにしても僕に第3世代で中・遠距離主体、そしてビット系武装装備のISが渡されるなんて、いいの?それにIS学園でも出来るのに、何で向こうに行って明日帰るようにしたの?」

 

「機体に関してはいいのよ。操縦者がいない事で開発運用が停止してるだけ出し、後々強化もできるって聞いてるし、それに私の場合統夜に対して預かるものもあるし。後、受領してからの諸々がIS学園でするよりも時間が何倍も短縮できるからよ。後、一泊するのはちゃんとした理由があるから、それに関しては楽しみにしてたらいいわ」

 

実は外出するさいに私は統夜から頼まれごとをされたのだ。

実はデュノア社をフランス支店として稼動するにあたり、ファイバードとグランバードの二機を先に帰ったプロスさんに頼んで束さんに渡すように頼んだらしいのだ。

理由は束さんから連絡があり、ファイバードの専用新武装のインストールと、『マックス・アーマー』のエネルギー配分処理などである。

 

そのため統夜は昨日打鉄を纏い、刀一本で戦う織斑先生相手に理由を言ってゲシュペンストを使って相手をしていた。

結果は最終的にだが統夜が一撃だけ織斑先生にダメージを入れて終わった。

 

「それにしてもあれには驚きました。いくらゲシュペンストとはいえ教官に一撃を入れるとは」

 

「まぁそれでも結構ボコボコにされてたのよね。それに統夜の新装備も結構いいらしいしね」

 

「僕もどんな機体のなのか楽しみだよ」

 

お互いにガールズトークを楽しみながら私達は研究所に向かった。

プロスさんもシャルロットに関しては少ししか知らなかったので、今回が初の顔合わせになったが、お互い関係は良好である。

ただ、プロスさんの観察眼で私のライバルだとも見抜かれたので、色々と茶化されたりもした。

ラウラに関しては『まるで親子みたいですねぇ』と言われたので、思い切り顔を赤くしてしまったくらいだ。

 

 

私達は研究所に到着し、そして統夜の研究所に向かって行った。

そこには束さんがシャルロット用にサーベラスを『初期化(フォーマット)』と『最適化(フィッティング)』をするために『一次移行(ファースト・シフト)』前の状態でそこにいた。

私が覚えている時の機体には『一次移行(ファースト・シフト)』さえすればなるので、いいだろう。

 

ちなみにだがサーベラスを見せる際に統夜の事を『ご主人様』と言ったので、シャルロットとラウラも唖然としたが、そこは私が補足しておいた。

帰ったら統夜は大変かもしれないが、仕方ないと割り切っておいた。

 

「これが・・・サーベラス」

 

「そうだよ。ここの主任が造っていた物で、同時に君がこれから運用・試験する第3世代型、ビット兵器装備の機体だよ。まぁ実際はサーベラスじゃないんだけどね」

 

「えっ、それってまさか・・・」

 

「そっ。雪ちゃんは知ってると思うけど、サーベラスの運用はあの後も少しずつやってたの。だからこの子はサーベラスの強化運用形態であるサーベラス・イグナイトなんだ。まぁご主人様には言い忘れてたんだけどね」

 

流石にこれには私も驚いたが、事情を知らないシャルロットとラウラは『?』と頭に浮かべていたので説明することにした。

 

「実はサーベラスは運用データを取った後に新たに強化運用型を造る予定だったの。それがサーベラス・イグナイトなの。でもまさかイグナイトパーツが完成しているなんて思いもしなかったわ」

 

「何か大きく違いがあるの?」

 

「確かに。お姉さまがそこまで言うには何か違いがあるのでは?」

 

「サーベラス・イグナイトは近接戦重視のフォームGと遠距離重視のフォームSの2タイプを使い分けるの。しかも最初からこの2タイプはリバーシブル機能を搭載した装甲を採用しているから、シャルロットには使いにくい機体になるかもしれないわね」

 

「それって結構凄いと思うけど、武装とかは大丈夫なんだよね?」

 

「その点は問題ないよ。元々のサーベラスの武装を強化・運用を目的にしているに近いから、ISコアの変更もしてないし、書き換えとかもしてない。武装に関しても後で増やせるようにはしてあるからね。悪ければサーベラスに君専用のパッケージを造る事も視野に入れるように言われてるからね」

 

流石のシャルロットも専用パッケージに関しては驚いたが、私が補足しておいた。

実はシャルロットの技量と器用さを考えれば最終的にはサーベラス自身が無理になる可能性があるという事を統夜から聞かされており、そのためシャルロット専用のパッケージ開発も視野に入れられているのだ。

ついでに言えばシャルロットの運用データを元に新造機体の強化・発展にも繋がる可能性も視野に入れている事を話しておいた。

 

「そ、そうなんだ。統夜はそこまで僕の事を考えてくれたんだ」

 

「まぁ私もサーベラスのデータを知っているから統夜が言う事も一理あると思ってたからね」

 

その後シャルロットはサーベラス・イグナイトの『初期化(フォーマット)』と『最適化(フィッティング)』を行い、シャルロットが一度簡単に武装を全て確認した後、私がシャルロットと模擬戦をしようとしたら、ラウラが逆にかって出てくれた。

 

模擬戦に関しては今まで使っていた機体とは違い、慣れない機体を扱えなかったシャルロットの敗北で終わったが、ラウラも結構やられていたので、上手く運用できるようになれば結果は違っていたのかもしれない。

 

その後私達は不動研究所を後にし、統夜の義理のお母さんの下に行った。

そしてそこで色々ありながらも私達は楽しい一日を過ごしていった。

 

 

だがそんな中で私は一つ心に疑問を持っていた。

実はシャルロットとラウラの模擬戦のさなか、突如束さんから白銀を貸してほしいといわれたのだ。

 

私は何かあると思って聞いたのだが、何も言ってくれず、統夜にも言えないと言われたのだ。

流石に渡すのはあれだったのだが、束さんが頭を下げる行為をしたため私は束さんに白銀を預けた。

 

明日また研究所にはよる事になり、その時にファイバード達の回収もする事になっているのだが、白銀に何をしようとしているのか、その点が私の疑問なのだ。

 

実は統夜から白銀用の高速機動戦闘用のパッケージの開発はしていると聞いているが、それは別の部署で製作中で、まだ完成していないと聞いている。

だからこそ、束さんが私に頭を下げてまで白銀を手にしようとした理由が分からないのだ。

 

だけど、昔の束さんと違い今の束さんは違うと思うので、私は信用しようと思っている。

 

 

そして私が信用したこの思いは、白銀をとんでもない存在に変化させる為の準備であると知った時には驚きを隠せなかったが

 

 




シャルロットの新ISはスパロボの機体である『サーベラス・イグナイト』になりました。

とは言っても、サーベラス・イグナイトですが、レイガン・ポットに関してはエネルギー上の問題でビーム系は無理なので、サーベラスで使用しているマシンガン・ポットの強化型になっています。


実はサーベラスの布石は大分前に出していたのでどうでもいいかもしれませんが。
それと白銀の強化布石を出しておきました。ちなみに特殊ですがとんでもない存在になる予定です。


後1・2話くらいを投稿して2巻の内容を終わらせようと思います
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