IS(インフィニット・ストラトス) 楽しく過ごしたい転生者 作:ナハト・リコリス
その後俺達は紫さんと話をして一夏達を見送る事になった。
紫さん曰く、外の世界で変な感じがしたので調べていたらIS学園で一夏達が消えた後だったらしい。
それから大変だったらしく、色々と境界を調べてこの世界で一夏達を発見したらしい。
序に言えば俺の発言は禁句なのだが、同時に見つけた後だったのもあり相当頭にきていたらしい。
俺としては検索した後だったとは思わなかったが、まさか俺の言った発言が良いのか
悪いのか分からない以上、この場合は仕方ないだろうと思った。まぁ調べてくれただけも良いだろうと思った。
「嫌な言い方ね。まるで私が仕事しないみたいな言い方じゃない」
「へ?嫌だって、この世界の公式で紫さんのデータありますけど、基本式の藍さんにやらせてて、本人は普通のときでも12時間寝てるって書いてますけど?ほら」
そう言って俺は『八雲紫』と書かれている部分を見せたら、嫌な顔をしたものの納得してくれた。
「それでは一夏を元のIS学園に帰すわ。まぁ時間とかを考えても何とか大丈夫だと思うわ」
「そうか。あ、忘れてた。帰るだけど少し待ってくれるか?」
俺はそう言って新造のISコアを置いている金庫の鍵を開け、そこに置いていたISコアを入れているトランクを出した。
これには一夏達と紫さんも不思議そうにそのトランクを見た。
「これは?」
「中には新品のISコアが10個入っている。持っていけ」
「ちょっ、ちょっと、待って。ISコアって、この世界じゃ確か530個あるんでしょ。新品のISコアってどう言う事よ!?」
「それもそうね。それにISコアの製造は篠ノ之束博士以外誰も出来ない品物よ。なのに何でここに新品のISコアがあるの?」
「それもそうね。私も外の世界ではそれが当たり前って聞いているわ。どう言う事かしら?」
向こう側の楯無さんと刀奈、そして紫さんが不思議そうにしていたので、俺はISコアを製造できると言う事と、かすみがこの世界の篠ノ之束である事をばらした。
流石に刀奈と簪は驚いていたが、紫さんに限っては少しだが顔が変化したので何か向こう側の世界でもあったのだろう。
「最初に言うが、俺はISコアを新たに製造する気は無かったんだ。だがしかし、この世界の情勢上そうはいかなくなったんだ」
「??どう言う事だ、それ?」
「悪いがそれは今度だ。すみませんが紫さん、このISコアを一夏にISを渡した方に預けてください。そうすれば篠ノ之束は必ずやってきます。後明日の朝10時頃にここにいる俺達をそちらの世界に連れてきてくれませんか?場所は出来たらそちらの会社のアリーナでお願いします」
「・・・それで一体何をするつもりなのかしら?一夏を貴方のもとに来させる最大の理由は何かしら?」
「俺がしたいのはただ一つだけですよ。一夏のISである『四神の超機人』と、俺のISであるファイバードとグランバード、ISバトルでどっちが強いのか戦いたいだけです。データを取るのも何をするのも結構です。ただそれだけですよ」
俺は紫さんの眼から逸らさずに俺は答えた。そう、俺としては戦ってみたいのだ。
別々の世界ではあるものの、人々を守った四神の超機人と太陽の勇者、どちらが強いのか知りたいのもあるのだ。
まぁ自己満足な面はあるが、俺としてはやってみたいと思っているのだ。
「何でこっちの世界でしないの?ここでも一夏との勝負は出来るはずなのに?何で?」
向こう側の世界の簪が不思議そうに尋ねてきたので、俺は事情を簡単に説明する事にした。
確かに簪の言う通りこちらでするのが普通は当たり前なのだが、俺は『もしも』の事を考えたのだ。
「悪いですがそれも向こうについたら話します。ですが、これだけは信じて欲しい。俺がこの世界で一夏との戦いをしないのは『この世界の未来』を考えてです。もしも一夏とのデータが流出し、それが原因でこれから先の未来で不幸な人を増やしたくない。それだけは信じて欲しい」
一夏達の顔から決して眼を逸らさずに言ったら、少ししてから紫さんも納得してくれた。そして向こう側の簪も納得してくれた。
こちら側の刀奈と簪は俺の言った言葉に唖然としていたが、理解はしてくれたと思う。
何しろこちら側の世界の最大の危険組織にこの模擬試合のデータが流出すれば、これから先の危険な可能性は高くなるからだ。
「・・・わかりました。では明日の朝10時、こちら側にある会社のアリーナにお送りします。一夏もそれでいい?」
「あぁ。こっちも帰ったら急いで外出届けを出させてもらう。だから・・・」
「あぁ。お互い全力で相手をしよう。何しろこっちの織斑は性格が最悪なんで余り正々堂々と戦いたくないからな」
俺はそう言って一夏と握手をし、そして一夏達は紫さんのスキマの中に消えていった。
後に残ったのは一夏達が使っていたコップと食事の後と、俺達5人だけだった。
その後俺達は一度会社を出た後俺の家に向かった。
だがしかし、その間俺達は誰も口を聞かないで移動していった。
その後俺の家についた後、女性陣は風呂に向かって行った。
俺はリビングでファイバードとグランバードのデータを見た後、女性人が風呂から出るまでの間、明日の戦いへの心構えと瞑想をした。
相手は四神の超機人であるため、生半可な思いでは『勝利』を掴む事はできないからだ。
「ちょっと、いいかな?」
俺はその声の方に振り向いてみると、風呂上りの簪がそこにいた。
俺は近くにあるソファーに座るように簪に言い、簪も座った。
「どうしたんだ、簪?」
「うん・・・統夜はISコアで何をしようとしたの?あれはもしかして・・・」
簪はあまり口に出そうとしなかったが、俺は全てを打ち明けておいた。
「簪が思っている通りだ。俺は『対GT用』にISコアを新造したんだ。思い切り厄介な事が最近分かったからな」
俺がそう言うと待っていたかのように部屋の扉が開き、風呂上りの三人がリビングに入って来た。
俺は一旦息を吐いた後、三人にも同じようにソファーに座るように言った。
そして三人が座ったのを確認した後、俺は口を開いた。
「旧デュノア社を調べたらサタンの製造場所がある事が分かったのは知っているよな?」
「ええ。思い切り報道もしていたものね」
「それがどうかしたの?」
「サタンの製造をさせていたのが、《GT》だと言う可能性がでて来たんだ。何しろPC内のデータまで綺麗に消されていたから復元に時間が掛かったが、ほんの少しだが復元したデータに関与している疑いが出てきた」
俺がそう言うとかすみ以外の三人が唖然としていた。
流石に《GT》の危険性に関しては知っていたものの、まさかそこまでとは思っていなかったからだ。
「俺もそれを知った時には驚いた。だから俺はISコアを急遽新造することにしたんだ。正式には俺・雪子・セシリア・鈴・シャルロット・ラウラ、そして刀奈と簪の合わせて8人の為の専用の特殊装備を開発するためにな」
「それでISコアが必要って、まさか・・・」
俺がそう言った後、刀奈がISコアが必要な理由に気付いた。雪子も簪も同様に何故ISコアを新造したのかに気付いた顔をした。
「そうだ。俺が作ろうとしているのは《所持しているISの武器等になるIS》なんだ。そのためにISコアを新造したんだ。何しろこれが俺の考える《GT》に対しての最大の強化案なんだ。俺もまさかそこまでの組織だとは思わなかったからな」
俺がそう言った後は沈黙が続いた。確かに俺以外の4人も同様の思いだろう。
だがしかし、これ以上は俺自身でもきつい面が大きいのだ。
何しろ俺に何かあれば不動研究所の面々や父さんや母さんにまで迷惑が掛かる。そのため俺自身結構内心ではきついのだ。
だからこそ一夏との戦いを希望したのだ。この世界ではほんの僅かかもしれない『希望』という未来を掴む為に、俺は一夏を利用しようと思ったのだ。
まぁこんな思いもあるが実際は正々堂々と俺の実力で何処まで相手が出来るのか知りたいと思ってもいる。
何しろこの世界の織斑はあんな奴だし、織斑千冬は人を見下した目で見てくるし、上の先輩と早々模擬戦等ができるわけも無く、だからこそ、全力全開で楽しいバトルをしたいと思っているのだ。
「まぁ今はその点に関しては忘れて、明日の一夏とのバトルを俺は精一杯頑張ろうと思う。例え勝っても負けても俺には、皆と一緒にこの世界で楽しく暮らしたいからな」
そう言って俺はこの話を切り上げ、風呂に入って寝た。
ただ寝る前にかすみと話をして聞いたところ、予備で考えていた新造のISコア10個はもう完成しているらしいので、俺はIS学園が臨海学校に入る前にはここにあるラボと一緒に出て行ってほしいと言った。
流石のかすみも俺の発言には驚いたが、じつはこれは念のための貸す身の安全保護の面があると言っておいた。
何しろ現状ある手元にあるデータで考えてもだ、相手は《サタン》等を使った国家間の繋がりを持ち、しかもこちらと同様にISコアと無人機ISを製造できるなどと、組織力と科学力がとてつもなく大きい。
だからもしものさい、不動研究所で隠れているかすみの事がばれると色々と後で面倒事になるのは確実だからだ。
もしばれた場合、かすみを脅迫して新造のISコアや未だに開発されていないようなIS装備等を開発される事もできたり、とんでもない無人機ISを造り出させる可能性は物凄く高い。
同時にかすみには向こう側の一夏の知り合いに俺の計画をばらし、協力をしてもらい、最後の調整等をこちらでしたいのもあるが、開発するのが特殊ISであるため、世界中で逃げられるかすみの移動ラボのいいと説明した。
かすみも色々と渋ったものの、俺がたまに帰ってくればいいと言ったら、上機嫌で納得してくれた。
そして約束の時間に近づいていった。
俺は雪子・刀奈・簪の4人で迎えに来てくれた紫さんと一緒にスキマを通って一夏のいる世界に向かった。
同時に俺はトランクに予備で作っておいたISコアを10個をもって行っておいた。
かすみに関しては俺の言った特殊IS装備の開発のためにラボの改良等をしていったためここにはいないからだ。
そしてアリーナで俺達を待っていてくれたのは、一夏と向こう側の刀奈と簪、そして一夏の養父である『亀山玄武』とその妻の『亀山さとり』、娘の『亀山さつき』と、玄武の弟子である『鳳飛鳥』・『リ・ワンフー(李 王虎)』・『風間竜也』と出会った。
流石に亀山さんの奥さんであるさとりさんの登場には驚いた。
と言うのも、俺の知っている東方のさとりの姿とは全然違っていた為、当初は『似てるなぁ』と思った程度でしかなかったからだ。
まぁ心が読めるのでバレてあれだったが。
その後俺達は一夏と戦う前に亀山さんが用意してくれた部屋に行き、俺はもう一度新造のISコアを10個を見せ、そして俺は自分の世界に存在する闇とも言える《GT》に間してを話した。
俺が知っている情報内での《GT》の話を終えると、亀山さんと紫さんから静かな怒気を感じた。
当初は一夏や弟子の3人も俺の話を聞いて思い切り切れて声を荒げようとしたのだが、二人の怒気に姿勢を正した。
同時に俺自身も怖かったのだが、そこは何とか耐えるようにした。
「それが君がこちら側で一夏と戦う事にした理由か?」
「ええ。もし一夏との戦闘データが流出すれば、一夏の超機人を利用して悪魔のような超機人を生み出すと思います。それこと一夏に話した四凶の超機人や妖機人のような存在とまではいかないかもしれませんが、それに近い存在を生み出すと思うので」
「なるほどな。君が言う四凶の超機人に関しては大丈夫だ。俺が四神のを見つけた時にバラバラのそいつ等を発見したんだが、あまりにも危険な邪気を放ってたんでな。俺がその場で壊しておいた」
「ですが念には念をいれた方がいいと思いますよ?四凶はその名の通り人々に災いをもたらす存在です。ギャオスよりかはマシかもしれませんが、レギオンやイリスみたいのに取り込まれたら厄介ですからね」
「確かにそうだな。だがしかし、その二体の名前が出てくるとはな」
俺はその言葉に不信感を持ったので聞いてみると、亀山さん本人が『ガメラ』だと言われたので唖然とした。
そして弟子の3人も同様の存在であると言われたが、名前やその時の姿を言われたのだが、俺が知らないと言うと項垂れていた。
逆に俺が知っている方面で人間に味方的である『ゴジラ』・『モスラ』・『バドラ』・『モスラ・レオ』の事を言ったら、存在すると言われたので、俺は思い切り一夏の方に顔を向けた。
するとさとりさんからとんでもない発言が飛び出した
「一夏、あなたには前に話したと思うのですが?レギオンとイリス、この二つの名前に関しては?」
「「えっ?」」
俺と一夏の声がハモり、亀山さんとさつきさん、弟子の3人に紫さんも一夏には話したと言ったので、俺は一夏を睨みつけた。
すると一夏も冷や汗を流しつつ思い出したのか、そういえばと言ったので、俺は冷え冷えとした声で一夏に話しかけた。
「おい一夏、お前まさかこの二体の危険性を知らないわけ無いよなぁ?聞いているんならこの二体の危険性がどれだけあるか、知ってるよなぁ」
一夏も俺の雰囲気が冷え冷えしたものになっているのに怯えたが、逆に二体の危険性を覚えていなかったので俺はぶちきれた。
「いいか、一夏。よく聞けよ。ジーダスに関しちゃどうでもいい。亀山さんが本気出さなくても余裕で勝てると思う。だがな、この二体は違う。レギオンは一応弱点のようなものが存在するが、それでも別の世界でガメラを一度『殺してる』。イリスに関しては不完全体だったが、ガメラが自分で右腕を破壊しなきゃいけないような奴だ。しかもお前らの世界の状況を考えたら、イリスが、いや別名『柳星張(やなぎせいちょう)』がこの世界に存在し、復活すればこの世界の住む生きとし生きる物全てが『死ぬ』。そうなったらこの地球にはここにいる4人と、俺の言った4人の能力、そして幻想郷の住人全ての能力を持った最凶最悪の邪神だけが存在する事になるんだぞ?お前それでも良いのか?」
俺が言った事に事情を知らなかったこちら側の3人と向こう側の刀奈と簪、一夏と紫さんが一番驚いていた。
紫さんに関しては名前は知っていたもののそこまでの危険性までは知らなかったらしいので、俺は覚えているイリスの情報を提供した。
流石にこちら側の3人も俺の言ったイリスの能力には顔を青くし、向こう側の刀奈と簪も顔を青くした。
一夏も事の重大さをやっと理解したのか青くしていた顔を何とか押さえながら話を聞いていた。
その後俺は考えていた特殊ISの開発の依頼と同時に、こちら側の世界で俺が開発したISや武装等のデータを提供した。
向こうもこれには唖然としていたが、俺としては有名な怪獣が存在する以上そちら側の敵が来る可能性を視野に入れていると言い、その怪獣の名前や特性も言っておいた。
まぁ可能性として『キングギドラ』・『デスギドラ』・『スペースゴジラ』・『ガイガン』・『メカゴジラ』と言うような宇宙からの敵がいそうなので、それにでもダメージを与えられそうなのを選んだが。
その後俺達は全員で昼飯を食べた後、俺と一夏との戦いの舞台に立った。
そして俺は一夏に最後の確認をした。
「一夏もう一度確認するぞ?お前は四神の超機人を、俺はファイバードとグランバードをこの戦いで使う。決着の方法は変則だがISバトルのに則る。いいな?」
「ああ。いつでも来い」
そう言って俺はファイバードを武装合体状態で展開し、一夏も龍虎王を展開した。
俺達はすぐさまフレイムソードと破山剣を展開して手に持ち、試合開始の合図を待った。
そして試合開始の合図と同時に俺達は相手に向かって行った。
次回から一夏とのバトル回ですが、邪魔が入ります