コレデモカノジョデス 作:トクメイデス
「……え、有栖川が由崎の結婚に気づいた?」
「そっスよ……というか指輪の段階で気づくと思ってたんスけどね……」
放課後の自宅。
先日から由崎達に使っていない離れを貸している。
ということで有栖川がどうなったか、という話題を妹であり俺の彼女でもある要から聞かされていた。遊びに来て早々に。
そして本人はあぐらをかいてテレビを眺めている俺の足の上に小さなお尻を置き、こちらにもたれかかりながら一緒にテレビを見ている。
要のつむじを視界に入れつつ、俺は彼女を抱えながら雑談に興じていた。
丁度テレビがつまらなかったというのもあるのだが。
「親が司さんを紹介しろ、っていう話が出たのでいい加減気づくかと思えば……我が姉ながら天然通り越してホラーっスよ」
「……あれ? じゃあ、いつ気づいたんだ?」
要が顔を上げて、上目遣いに俺を見てきた。どうやらこいつも、テレビに飽きたらしい。
「お母さんがばらしちゃったんスよ。それはもう、バッサリと」
「ああ……」
なんとなく分かる。あの人大雑把で無神経なところがあるからな。
「おまけにあのバカ親父が若い女と駆け落ちしたから、綾姉の失恋に対して扱いが雑だったし」
「まあ、あれに比べたらなにも始まってない分、確かにましだが……」
理由が理由だけにいたたまれない。
テレビも全然見ないから画面を消し、腰掛けていたベッドの上に要と一緒になって寝転がった。特にすることもないので、要がもぞもぞ動くのを眺めながら、雑談を続けていくことにした。
「というか、結局は綾姉が『未来を変える勇気』がなかった結果だから、別に気にしなくていいんスけどね」
「そりゃそうだ……で?」
俺の問いかけに、うごめいていた要の手は一時的に動きを止める。しかし、本当に一時的だったので、再び動き出していた。
「『未来を変える勇気』のあったお前はいったいなにをやっている?」
「見ての通り、っスよ」
こいつ、俺のズボンを脱がしてパン一にしやがった。別に逆らう理由もないからされるがままになっていたのだが、パンツ越しに指先でいじられてはさすがに反論の一つも出てくる。
「苦労して手に入れた彼氏に飽きられないように、可愛い彼女が努力してるっス」
「……だったらまず、こっちにこい」
手招きに応じて、要の顔が近づいてくる。俺はベッドの上に寝転がったまま要の身体を抱き、頭も抱えて唇を合わせた。
「んっ!? ……んぅ」
いきなりではあったが、要の奴はあっさり順応して、俺を受け入れていた。そのまま目をつむり、徐々に舌を絡めつつ、二人してベッドの上を右往左往する。
……さすがにいちゃつきすぎだな。こんなところ、知り合いにみせられん。
「ぷぅ……キス多めにしてくれたら十分だよ」
「ええ~」
すると要は身体をくねらせながら上半身を起こし、制服のセーラーを下のシャツごと脱いで、あっさりブラ一枚になる。今日はピンクの、少し小洒落た下着を身にまとっていた。
「せっかく新しい下着買ったんスから……可愛い彼女に人参さんを袋詰め、したくないんスか?」
次いで足元に落とされるスカート。歪な円形だが広がり、ベッドの一部を黒く染めている。その中心に立つ要は、人差し指を伸ばして、自らの唇に当てていた。
ハッキリ言おう。
「……すえぜ~ん!」
「いゃん、けだもの~!」
我慢できるかっ!
しわにならないように要の制服上下と俺のズボンだけは先にベッドの下に落とした。
押し倒した要の袋口に指をショーツ越しに這わせ、空いた手でブラジャーのカップごと胸を掴んで揉みながら、小さな顔をねっとりと舐めまわしていく。
「げっへっへ……お嬢ちゃん、彼氏はいるのかな~?」
「うぅ……ゆういちくぅん…………たすけてぇ」
ノリがいい彼女である。
とはいえ、イメージプレイでもNTR展開は個人的に気に入らないので、早々に胸から手を放して頭を撫でつつ、要にキスしているのだが。
「ぷぁっ……誘惑してくれるのは嬉しいがな。抑えられなくなるかもしれんから、ほどほどにしてくれ」
「え~……でも今日は激しくして欲しいっス」
元々気分屋な所もあるが、こんな時の要は大抵、面倒な悩みを発散させたくてわざとあおってくる節がある。実際、受験勉強時はストレスの発散でよく、こいつのカラオケに付き合ってやったものだ。
だから俺も彼氏として、要の悩みを解決するのに手を貸さなければならない。
俺は一度両手を開けて要を抱きかかえると、身体を反転させてあおむけになった。
「……それで、どうしたんだ?」
「別にたいした話じゃないっス……ただ、」
「ただ?」
俺に胸を押しつけながら、要は巻きつけられた腕に手を這わせていく。
「ちょっと、不安になっちゃっただけっス……雄一君が、いなくなっちゃうんじゃないか、って」
「どうして、そう思ったんだ?」
少し暴れたからか、要の髪が解けかけている。このまま結び直すのもかえって傷めるからと、髪留めを外してセミロングにした。
必然、俺を上から見下ろしていた要の輪郭を覆うように髪が流れ、俺の顔を隠してしまっていた。
「だって私から告白したんスよ……だから飽きて捨てられるかも、って」
そこから先は、言葉を吐かせなかった。
首だけを動かして要の口を一度塞いでから、俺は静かに見つめ返した。
「……だったら最初から付き合わない」
再び要を抱えてベッドの上にあおむけにさせてから、俺は四つん這いのまま彼女を見下ろしていた。
「ちゃんと言ったはずだぞ。俺もお前が好きだ、って」
「……覚えてるっスよ。でも」
要に頭を抱えられ、そのまま唇を重ねた。伸ばされる舌を受け入れて好きなようにさせてから、再び距離を開ける。
「私が勇気を出さなかったら、そう思うと不安でいっぱいで……雄一君」
要は俺から手を離すと、自らの下着をおざなりにずらし、自らの袋口を指で強引に抉じ開けた。
「犯して……私が好きなら、その分いっぱい」
……俺は自分を止めることができなかった。いや、あえて止めなかった。
人参に包装ゴムをつけては要の袋に入れ、いつもより強引に詰め込んでいった。
「あっ!? ああっ!?」
ベッドの上で、身体が跳ねる。
あおむけの要を正常位で何度も犯してから、身体を反転させてうつぶせに。再度人参の包装ゴムを取りつけてから抑え込むようにして腰を振り続ける。
「もっと、もっとぉ……」
最後は騎乗位で、要に好きなように腰を振らせた。無論、俺も刺激を与えるために身体を跳ねさせている。
「さいごっ、さいごにいっぱい……あぁん!!」
付き合って長いわけではない。だが昔と比べて……胸が大きくなっている気がする。
要が跳ねるたびに揺れる乳房を最後に見て、俺は果てた。
「ふぅ……」
要が風呂に入っている間、俺はコーヒーを作っていた。
こんな時にたばこでも吸っていれば格好がついただろうが、あいにくと未成年だ。酒もたばこもやらん。
「……離れ離れ、か」
考えなかったわけじゃない。
要と付き合う前に、別れる可能性や離れる事情が生まれる可能性も一緒に考えていたのだ。そして、めんどくさくなった俺は……考えるのを止めた。
「『人生は失敗してもいい』、ね……」
要と初めてデートした時、あいつはそんな言葉を通りすがりに聞かされて、行動に移したらしい。たしかにそうかもしれない。
実際、俺の両親もそういう意味では失敗して、成功を納めている。
「……ま、どうでもいいよな」
要に好きだと言おうと決めた。
あいつと付き合っても、実は同じような不安を抱いていた。けれども、俺はその不安すら、恋愛の一要素だと思っている。
「雄一君、上がったっスよ~」
笑って近寄ってくる要に抱きしめられた。
「……コーヒーでいいか?」
俺は初めてのデートの時を思い出しながら、要用のカップにコーヒーを注ぎ入れた。
以下今週号(2019年8号)ネタバレ話有、注意
凪:やはり三年目か……
颯:でも、ただのクイズ番組だよね……
凪:馬鹿者、やらかしたのはルカだぞ
凪:奴ならうっかりばらしても不思議ではない!
颯:いやいやいやいや……
凪:もしクイズの内容が本人の個人情報通りだとすれば、
凪:今のルカは19歳
凪:誕生月とか細かいことを抜きにすれば、原作終了三年後ということになる
凪:つまり、私と颯が再会した後の話だと証明されたわけだ
颯:……これ、原作を推理する話だっけ?
凪:それ以前に、この小説の設定を思い出してみろ
颯:僕と君が再会する前……一年ずれてるね
凪:まあ、所詮は二次創作だ
凪:設定はそのままで完結させるぞ
凪:すべて気づかなかったことにしてやり逃げするのだ!
颯:こんな話ですが……最後までよろしくお願い致します
凪:ちゃんと歯を磨くんだぞ!
颯:……ねえ、ところで当時のルカさんっていくつだったっけ?
凪:お前、女の年齢を聞くものじゃないぞ?
颯:いや、結構重要だよこれ!?