この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
エッチがなくても、良いじゃないか!!
(18禁の名折れッッ!!)
サトウカズマとご奉仕プレイをして数日。
いつものようにウェイターとして仕事に励んでいると受付嬢達がバタバタし始めた。
「緊急要請かな?またか。なんだろ、今度は白菜とか?」
俺のぼやきに今はお客さんのサトウカズマが眉をしかめた。
「白菜は飛ばないだろ・・・・?飛ぶのか?飛ばないよな?飛ばないといってくれ。もう疲れた」
「俺に聞くなよ、知らん。もしかしたら、白菜は走ってくるのかも知れないぞ。ヌーみたいに。まぁいいや。ほら、お待たせ」
「お、さんきゅーって、おい。から揚げは頼んでないぞ?注文間違えてないか?」
「こっちは俺からの奢り」
今、魔王軍幹部の影響で仕事のないサトウカズマには、当然だが金がない。その為最近のサトウカズマの食卓はかなりしょっぱい状態で、パンと小鉢一杯のジャムとか、ふかした芋と干し肉のスライス一枚とか、なんかそんなんばっかり。
正確にはキャベツの報酬が余ってるらしいが、それはいざという時の為に出来るだけとっておく方針らしい。あったらあっただけ使ってしまう、何処かの水色とは大違いだ。
から揚げを見つめるサトウカズマは涎を垂らした。
ゴクリと喉が鳴るのが聞こえる。
「奢り・・・いや、でもな・・・・」
「遠慮すんなって。冒険者は体が資本だぞ?ちゃんと食わないと、いざというときに困るだろ。特にお前はアホなのとパーティー組んでるんだから・・・お前が動けないと終わるぞ。 普通に」
「カナデっ・・・そ、そうかも知れないけど・・・でもな・・・・うぅ」
サトウカズマがちっさなプライドのせいで悩んでると、依頼ボードを見てくるといっためぐみんが戻ってきた。
めぐみんはテーブルの上のから揚げを見てパチパチと瞬きする。先程腹の虫を鳴かせていた様子を思えば、空腹からくる幻とでも思ったのだろうか。
それから何度か瞬きした後、それが幻でないと気づくとめぐみんは目を輝かせた。
「かっ、カズマ、それは、から揚げでは・・・!」
そのめぐみんの顔を見たサトウカズマは深い溜息を吐いた。
「悪いなカナデ。ありがたく貰っとくわ」
「良いって。めぐみんと仲良く食べろ」
そんなやり取りをしてると、めぐみんが俺の方に寄ってきた。ブルンブルンに振られる犬の尻尾を、めぐみんに見てしまう。可愛い。
「カナデっ!ありがとう御座います!」
「あいよー。一杯食べて大きくなるんだよー」
子供特有の可愛らしさに思わず頭を撫でると、めぐみんは見るからに不機嫌そうな顔をした。
「あの・・・・そんな顔で撫でないで下さい。カナデと私は、そんなに歳が変わらないと思うのですが」
「そうは言っても、年下は年下だしな?それにちびっこいし」
「ちびっこ・・・ぐぅ、事実だけに何も言えません」
めぐみんの視線が俺の胸を見た。
それからそっと自分の胸を触り悔しそうな顔をする。
「私も、後数年もすれば・・・・っ!」
ああ、うん、頑張れ。
何となく、無理っぽい気がするけど。
曖昧に笑っておいたが、めぐみんはそれが気にいらなかったらしく膨れた。
「むっ、余裕ですね。カナデ。今に追い抜かれて泣いても知りませんよ」
「ええぇーー?・・・・ああ、うん。そんな日がくると良いな」
「あぁ!!これは完全に馬鹿にしてますね!もう、怒りましたよ!!そんなカナデはこうです!!」
怒りを露にしためぐみんが飛び込んでくる。
何をするのかと思って行動を見守っていると、徐に胸を鷲掴みにされた。そしてめちゃ揉まれる。
乱暴な揉み方ではあったけど、ちょっとだけ気持ちよかった。乳首辺りを指で押されるの好き。
オナニーの時も自分で弄ったりするけど、やっぱり人にやって貰うのとは違うなぁと染々思う。
視線を感じたのでちょっとそっちに目を向ければ、キリッとした顔つきのままエロい目をしたサトウカズマの顔があった。
そんな顔するなら、やってる時に幾らでも好きに揉めば良いのに。あのヘタレ、こっちが何か言わないと、基本的に手を出してこないからな・・・。
「・・・・・・ふぁ、あ、あわわわわっ、ぐぅうっ」
散々に勝手に揉んだめぐみんは勝手にダメージを受け、ついには地面に両膝をついた。
「た、たった二・三歳差で、こんなっ、あり得ません。なにか、悪い事をしてるに決まってます・・・!」
「決まってないから」
転生特典の代わりに性転換して貰った体だから、ある意味では邪道ではあるんだろうけど・・・まあ、悪い事は何もしてないからな。
少ししてダメージから復活しためぐみんは自分の貧相な乳をペタペタし、懇願するようにこっちを見てきた。
「わ、悪い事はしてないなら、その、どうすればそのようになるのですか?い、いえ。別にですね、時がくればそれくらいにはなるとは思うのですが、その、あくまで参考程度にですね・・・・」
「んんんーーー?どうだろ」
別に自分で育てた訳じゃないからな。
女になったその時にはこのサイズだったし。
この世界にきてから確認したのたが、俺のパイオツはDよりのCカップであった。チンコを挟める現状のサイズで十分満足している俺は、その手の話は興味がないので誰かに聞いた事もない。さっぱりだ。
とはいえ、期待に目をキラキラさせるめぐみんに「分からない」と答えを返すのは酷に思う。
色々と考えた結果、眉唾な話ではあるが前世で培ったそれを教える事にした。
「揉むと良いらしいよ?」
それを聞いためぐみんは顔を赤くした。
「も、揉むっ、ですか?え、自分でですか?」
「自分でも良いし、相手がいるならやって貰うともっと良いらしいよ?俺は━━━━今の所自分で揉んでるけど」
他にも乳首捏ねたり、引っ張ったり、羽箒でささってやったり色々してるけど。まぁ、それは、おっぱい大きくする為にやってる訳じゃなくて、ただのオナニーの一環なんだけど。
俺がやってる事を簡単に教えると、めぐみんは更に顔を赤くさせあわわと慌て出す。
「あわ、あわわわわっ!?カナデは、そんな事してるのですか?!」
「そうだよ。他にもまん━━━━━」
「止めろっ、ド変態が!!お子様になに教えてんだ!!」
聞き耳を立てていたムッツリ野郎に思いっきり頭を叩かれた。
酷い、尋ねられたから教えてただけなのに。
話を適当な所で切り上げると、二人は食事を始めた。
二人がから揚げにがっつく姿を眺めていると、同じく空腹で喘いでいるであろう水色の姿が脳裏に浮かぶ。
今頃野菜の叩き売りしてる頃か・・・・仕方ないな、夕飯でも奢ってやるか。
それから程なく、ギルド内に緊急要請のアナウンスが響き渡った。全冒険者に対し戦闘態勢を整えて正門に集合との内容で、冒険者登録してる俺も着替えて正門に向かう事に。
正門に辿り着くとヤバイ雰囲気を纏ったモンスターの姿がそこに見えた。
サトウカズマいわくデュラハンというやつらしい。
正門前に立つ漆黒の鎧を着たその騎士は、街中の冒険者達が見守る中、左脇に抱えていたフルフェイスの兜に覆われた首を差し出した。
「・・・・俺は、つい先日、この近くの城に越してきた魔王軍の幹部の者だが・・・・」
話始めた首はプルプルと小刻みに震え始める。
何故だか、嫌な予感がした。
「まままま、毎日毎日毎日毎日っっ!!おお、俺の城に、毎日欠かさず爆裂魔法撃ち込んでく頭のおかしい大馬鹿は、誰だああああああー!!」
魔王軍の幹部は、それはもうお怒りだった。
それも、恐らくうちの身内に。
冒険者達がざわつき始める中、俺は恐らく犯人であろうサトウカズマとめぐみんの様子を窺った。サトウカズマはまだ混乱してるようだが、めぐみんは気づいたらしく顔を青くさせてる。めぐみんは馬鹿だがアホではない。頭の回転はすこぶる良い馬鹿なのだ。
こいつらが爆裂魔法ぶっぱデートしてるのは知ってたが場所まで聞いて無い。ただ、いい目標を見つけたと楽しそうに話すめぐみんの姿は見てるので・・・多分、そのいい目標が幹部様のお家とかだったのだろう。
よりにもよって、そんなもん攻撃するとは。
サトウカズマの幸運値が高いってなんなのか。
いつ発揮されているのか。
それから程なくして観念しためぐみんが冒険者達の前に出てくると、犯人だと判断したデュラハンによるクレーム攻撃が始まった。
様子を見てるとデュラハンが暴力的なことはしなさそうなので、隣で顔を青くさせるサトウカズマに声を掛けた。
「どうすんだ、サトウカズマ」
「どうしようもねぇよ。このまま帰ってくれるの祈るしかないだろ。めぐみんの爆裂魔法で何とか出来れば良いけど・・・・それも出来るかどうか」
まぁ、何度もあの爆心地にいて、まだ元気に文句言ってくるような奴だしな。耐久力は折り紙つきなのだろう。流石幹部様。
そうこうしてる内にめぐみんがデュラハンをキレさせた。デュラハンの人の要求は住みかに爆裂魔法を撃ち込まないでという細やかなものなのに、めぐみんがそれを断固として拒否したのだ。
どうしても城に爆裂魔法を叩き込みたいらしい。
この要求を蹴ればどうなるのか分かりそうなものなのに、めぐみんはそれでも嫌だと言い切った。
撃ち込みたいのだと。
めぐみん。
めぐみんはよくどうして頭がおかしいと言われるのか、よく愚痴を溢しているね。むかつきますとか。
あのね、そういう所だよ。
混沌する会話が交差する中、めぐみんにより水色が呼び出され、場の混沌はその深みを更に増していく。そろそろ闇の扉でも開きそうだ。名も無きナニカでもくるんじゃなかろうか。
それからぼんやり眺めていると、めぐみんが呪われそうになったり、それをダクネスが庇ったり、ダクネスがドM全開でおかしな事を口走ったり、ダクネスがデュラハンの人に拉致されにいこうとしたり、デュラハンの人に引かれたり、ダクネスのせいでデュラハンの人が変態扱いされたり、サトウカズマがダクネスを止めにいったり・・・まぁ、色々とあった。主にダクネスが変態だっただけのような気もするが。
けれど、結果的に言えば何も無かったといって良いだろう。
「崇めなさい!!この美しく気高い、超一流のアークプリーストなアクア様に掛かれば、アンデットの呪いなんて靴下の裏についた米粒も同然よ!!さぁ、皆で褒めて褒めて、褒め尽くして!」
そういってクルクル楽しげに踊り回る水色。
冒険者達から喝采を浴びてさらに調子づき、得意の芸を披露し始めた。
ダクネスに掛けられた呪いを解くべく、決死の覚悟で戦いに向かおうとしていたサトウカズマとめぐみんは、呆然とそれを見つめる。
その目に浮かぶ徒労感は果てしない。
デュラハンの呪いをあっさり解呪されたダクネスも、複雑な表情でその光景を眺めてる。
「よっ、勝利の花鳥風月!!」
プシャーと水色の頭の上に置かれた扇子から噴水の如く水が噴きあがる。
それを眺めているとサトウカズマ俺の所にやって来て、そっと呟いた。
「なぁ、カナデ」
「どうした」
「愚痴ってもいいかな」
サトウカズマの目には、ちょっと涙が浮かんでいた。
「・・・・ああ、うん。良いぞ。幾らでも付きあってやる」
「ありがどうぅ」
泣くなよ。
シュワシュワ奢ってやるから。