この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
ね!
(*´ω`*)ニコニコ
エロシロヤー==三三( ´∀`)σ)∀`)オフッ
「うわあああああん!なんでよおおおおお!!」
サトウカズマに子宮口を一杯グリグリされて、一杯中出しされた翌日の昼。
サトウカズマ達と遅い朝ご飯を食べていると、ドキドキワクワク湖ワニさんと半日一緒耐久チキンレースの報酬を取りに行った水色の嘆きの声が響いてきた。
サトウカズマは眉間をしかめ「また何かしたのか」と溜息混じりに呟く。助けにはいかないようだ。
めぐみんに至ってはいつもの事だからかほぼ無視。平然とした様子でアスパラをリスの如くカリカリ食べている。
俺は何となく原因が分かっていたが、下手に助けて信者認定化が進むと面倒なので、心の中で御愁傷様と憐れむだけに止めておいた。
ダクネスはというと━━━━━何故か水色ではなく俺をガン見してきていた。気になって声を掛けようとするとあからさまに目を逸らしてくる。何となしに頬が赤くなってる気もするのだが・・・・・何なのか。また変な性癖を目覚めさせた訳ではあるまいな。
「うわぁぁぁぁぁん!カナデぇぇぇぇ!」
暫くすると水色が涙を浮かべて帰って来た。
理由を聞けばやっぱり檻の修理費を報酬から差っ引かれたらしい。きっちり20万エリス減。命を張り、トラウマまで作って頑張った報酬は10万エリスという残酷なものになったようだ。
あまりに不憫に思い唐揚げを恵んでやれば「貴女を筆頭信者にしてあげるわ」とか調子に乗り出した。なので待てを覚えさせる所から始める。
誰が御主人様が覚えて貰おう。
「水色、よし」
「いただきーす」
「ナチュラルな犬扱いっ、くぅっ、羨ましいっ!カズマっ!私にもあれを!」
「やらねぇよ」
ダクネスよ、だんまり決め込んだなら、最後まで頑張ってだんまりしてて。
ある意味いつも通りな雰囲気の中ご飯を食べていると、ギルドの入り口がけたたましい音と共に開かれた。
「サトウカズマはいるか!!」
男の大きな声が響き、次に女の子達と黄色い歓声が聞こえる。何だろうかとよく見れば、必死の形相を浮かべ肩で息をするミツルギがそこにいた。
ミツルギは周囲をキョロキョロした後サトウカズマを見つけ一直線に向かってきた。
「サトウカズマ!君の事はとある盗賊の女の子に聞いたら直ぐに教えてくれたよ。パンツ脱がせ魔だってね。他にも、女の子を粘液まみれにするのが趣味な男だとか、色んな人の噂になっていたよ。鬼畜のカズマだってね」
「おい待て、誰がそれ広めてたのか詳しく」
盗賊・・・クリスだろうか。確かにパンツ脱がされてたな。粘液まみれは、まぁ、色んな人に見られてるだろうしなぁ。
「後は、そうだな、酒に酔わせた女の子にキスを迫ったり、酔わせた女の子を連れ込み宿に連れてくケダモノのカズマとかも言われてるそうじゃないか。僕の仲間にも厭らしい手つきで迫ったそうじゃないか。手込めにするつもりだったのかい?この色情魔め!」
「っぶっ!!?ちょ、待てっ!誰だ、それ広めてんの!!詳しく!!」
あ、誰かに見られてたのか。
水色に餌付けしながら騒ぎを見守っていると、なんかこっちにミツルギが向かってきた。多分水色に用があるのだろう。あれだけ固執してたもんな。
そして、水色もこいつに用がある事だろう。あれだけ愚痴っていればな。
そう思って水色から一歩離れれば、水色が拳を握り締めて立ち上がる。握り締められたそれに、何かが集まっていく。
「アクア様。僕はこの男から魔剣を取り返し、必ず魔王を倒すと誓います。ですから・・・・ですからこの僕と、同じパ━━━━━」
「ゴッドレクイエム!!」
「「ああっ!?キョウヤ!」」
いきなりぶん殴られたミツルギは水色に胸ぐらを掴まれガクガクと揺らされる。突然の事に目を回すミツルギを恫喝。修理費30万エリスを無事むしりとる。
修理費は20万と聞いていたが・・・・まぁ、いいや。
「カナデ、さっきの唐揚げ分は返すわ。さっ、好きな物頼んで頂戴」
「いいよ。というか、食べたばっかだからいらない」
「そう?なら、今夜のご飯奢るわね。あ、すいませーん!シュワシュワ一つと唐揚げの山盛り一つーー!」
水色との話に一段落つくと、サトウカズマとミツルギの話し声が聞こえてきた。途中からしか聞いてないので全部の内容は分からないが、店で一番良い剣を買ってあげるから魔剣返してとの事だった。
ミツルギ自身も言っていたが、随分と虫の良い話だ。一応転生特典である世界に二つとない神器を、買える程度の剣で返して欲しいとは。
サトウカズマも気に入らなかったのか、ムッとした顔をする。多分俺と似たような事を考えているのだろう。
サトウカズマはどうするのだろうかと眺めていると、後ろから「ちょっと!聞き捨てならない話を聞いたわよ!!どーいうことかしら!?」と水色が騒ぎ始めた。
面倒なので水色の通り道をあけておく。
俺の空けてあげた道を通り水色はミツルギに詰め寄り、怒鳴り散らし始める。
どうやら景品にされた事を地味に怒っていたらしい。それだけならまだしも、先程のミツルギの言い分から自分を店で買える程度の価値だと思われると思い、それについても怒っていた。後やっぱり、檻を壊された事を怒っていた。
「顔もみたくないのであっちへ行って。ほら早く、あっちへ行って!」
止めのような拒絶の一言を受け、ミツルギの顔が絶望に染まる。流石にちょっと可哀想になった。かなりの勘違いから始まったぽいけど、ミツルギにとって水色は好意をもっていた相手だったろうし。
・・・というか、これ、追い討ちかけて大丈夫なのだろうか。魔剣がなぁ・・・・うん。
サトウカズマ、売っちゃったしな。
はした金で。
そうこうしてる内に、めぐみんがミツルギの袖を引っ張りだした。ヤル気だ。止めをさす気だ。流石、頭がおかしいともっぱらの噂のめぐみん。敵認定した相手に遠慮も優しさもない。
不思議そうなミツルギにめぐみんはサトウカズマを指差して言った。
「・・・・まず、この男が既に魔剣を持っていない件について」
その言葉を切っ掛けに剣の行方をサトウカズマから聞いたミツルギが、ギルドを飛び出していったのは言うまでもない。まだ残ってたら良いな。
めぐみんとダクネスからの水色への評価が、女神になる夢を見た不思議っこちゃんになった頃。
ギルド内に警報が鳴った。
よく鳴るな、と心の中で思っていると『特に冒険者サトウカズマさんとその一行は、大至急でお願いします』と不吉なラブコールを受ける。
嫌な予感を抱えつつ準備を済ませ正門に駆けつけると、いつかの幹部様が大量のモンスターを引き連れてそこにいた。
幹部様はサトウカズマとめぐみんを見つけると、凄い勢いで首を前に突きだした。
「なぜ城にこないのだ、この人でなしどもがああああああっ!!」
・・・・・おお?
「サトウカズマ、お呼ばれしてたのか?」
「いや、してないからな。なんだその、約束を守らなかった人を責める感じの目は!?」
「おお、よく俺の気持ち分かったな」
「その人を疑うような目を見れば嫌でも分かるわ。そもそもモンスターと友達みたいになってたまるか」
お前ぇ、こんだけ珍妙な連中引き連れてよく言ったな。
ぶっちゃけ似たようなもんだろうが・・・。
ギロッと俺を一瞥したサトウカズマは幹部様に事情を聞き始めた。爆裂魔法は城に撃つの止めた、いく理由もないのになんでそんなに怒っているのかと。
すると幹部様は肩をワナワナさせながら言ってきた。
「爆裂魔法を撃ち込んでもいない?撃ち込んでもいないだと!?何を抜かすか白々しい!そこの頭のおかしい紅魔の娘が、あれからも毎日欠かさず通っておるわ!」
「えっ」
Oh・・・・。
焦りの表情を浮かべたサトウカズマは隣で素知らぬ顔をしためぐみんに詰め寄った。結果、犯人である事が確定する。しかもその理由というのが、破壊の魅力に抗えなかったからという『頭のおかしい』という称号を冠するだけの事はある、破壊神もかくもやというとんでも理由だった。
ここで魔王軍幹部に一矢報いたかったとか、人類の為に倒そうとしたとかだったらまだ同情して貰えるというのに・・・・というか、嘘でもそう言いなさい。どうすんの、この空気。
すっかり冷えきった空気の中、サトウカズマが何かに気づいた。そう、めぐみんは爆裂魔法を撃つと倒れてしまう。それは歩く事はおろか立つことすら出来ないレベルの消耗。
となれば、運んだ共犯者がいるということ。
探るようなサトウカズマの目が辺りを見渡す。
すると直ぐに水色が碌に音のしない口笛を吹き出した。
態々自白するとは。
当然サトウカズマは水色に制裁を加え謝らせようとしたが、幹部様は納得しなかった。なんでも、もっと許せない事があるらしい。
「この俺が真に頭にきているのは何も爆裂魔法の件だけではない!貴様らには仲間を助けようという気は無いのか?不当な理由から処刑され、怨念によりモンスターとして人の道を外れたが━━━━これでもかつては真っ当な騎士のつもりだった。その俺から言わせれば、仲間を庇って呪いを受けた、騎士の鑑の様なあのクルセイダーを見捨てるなど・・・・・!」
そこまで言われて、前に幹部様が来た時にダクネスが死の宣告とかいう呪いを受けていたのを思い出した。水色が即効で解いてしまっていたから、すっかり忘れていた。サトウカズマも同じらしい。
俺は隣にいたダクネスの背中を叩いた。
「呼んでる」
「!?こ、この空気の中で行くのか!?カナデ、幾らなんでも、その、私も気恥ずかしいのだが・・・」
「良いから、はよ。行かないと尻蹴り飛ばすぞ」
「わっ、分かった・・・・!いく、いくから、後で頼むぞ」
・・・・・ん?
いや、行ったら蹴らないからな?
なんでご褒美みたいになってんの?!
蹴らないからな!?
ダクネスから手をあげて軽く挨拶すると、幹部様は暫く固まり・・・・ダクネスの生存を確認すると奇声をあげた。
ううん、まだまだ長引きそう。