※この作品はR-18です。

この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を   作:らいじゅう

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はい、本日2話目の投稿。
YDKだなぁ、らいじゅうは(自画自賛)

まぁ、エロのない2話投稿なんて、18禁設定で有り得ない所業かましてるから、全然YDKじゃないんですけどね。ごめんよ。


最初の町・・・か。ん、することは決まってますが?いや、金策。

石造りの街中を、馬車が音をたてながら進んでいく。

空は馬鹿みたく青く、変わった鳥が鳴き声をあげながら飛んでいく。

回りを見渡せば大きな壁に囲まれたじょーさい都市である事が分かった。

 

ヨーロピアンな街だな。

これは間違いなく異世界だな!とは思えない。

まだ外国という可能性は捨てられない。浚われてここに放り出されたのかも知れない。

 

なので股間を触った。

Oh、夢じゃない。

 

夢じゃなかったのでさてどうしようか。

 

確か最初はアクセルの街とかいう場所に送られた筈だ。

ここは初心者冒険者がたくさん集まる街らしく、俺も冒険者ギルドとかいう場所にいけと言われてたりする。

何でも身分証のない俺がこの世界で生きる為には、なにがともあれ冒険者になって身分証を発行する必要があるらしいのだ。他の方法で身分証を発行しようとすると、死ぬほどめんどいらしいので大人しく従う。

 

レンガの家が立ち並ぶ街を歩きながら、それらしき連中を探す。うわっ、耳長い人がいる。なにあれ。獣耳もいる。うわぁ、なにあれ。

 

キョロキョロしながらトコトコ歩いてみたが、中々それっぽいのがいない。

そうして暫く歩いてると、ついに街の端っこまで来てしまった。あうち。

 

そこは工事現場のような場所で、見た感じムキムキのおっさんだらけだった。チンコでかそう。最初は普通がいいので、のーせんきゅーな出会いだ。

 

「おい!!坊主!!こんな所でウロチョロしてんじゃねぇ!!怪我すんぞコラァ!!」

 

声に視線を向ければムキムキのおっさんがいた。

凄い胸筋、ぴくぴくしてるやん。

じっと観察してたら、眉をしかめられた。

 

「なんだよ、そんなにジロジロ見て」

「いえ、別に。あ、そうだ。知ってたらで良いんですけど冒険者ギルドって何処にあるか知りませんか?」

「はぁ?冒険者ギルドだぁ?反対方向だぞ、そりゃ。どうしたらこんなところまで迷ってこれんだ」

 

まぁ、詳しく場所について聞いてなかったしなぁ。

 

「━━━つか、冒険者か。そんなひょろっこい体で大丈夫か?女みてぇな面してよ」

「一応女ですけど?」

「女だったのかよ。紛らわしい格好すんなよ」

 

そう言われて改めて自分の体を見てみた。

服装は飛び降りた時と同じパーカーとジーパン。

よくよく見てみると確かに男の時と比べて全体的に筋肉がない気がする。

でも鶏ガラな体じゃない、スボンが張るくらいにムチムチ感はある。

 

髪の毛の長さも黒いところは変わらないけど、何処と無く艶々してる。伸ばしたらさまになりそう。ほっぺたを触ってみればプニプニしてた。

男の頃はこんなにプニプニじゃなかったなぁ、と感触を味わっているとおっさんに変な目で見られた。

 

「可愛い顔してんだけど、なんだろうな、この既視感はよぉ・・・まぁ、良いか。取り敢えずこの道真っ直ぐいって広場までいきな。そこまでいけば、骨の飾りがあるデカい建物がある。まぁ、分かんなかったら其処らで聞きな」

 

おっさんに道を教えて貰った俺は感謝を伝え、先を急ぐ事にした。去り際、さっきのおっさんが「何へたれてんだカズマ!!」という怒鳴る声が聞こえて、そっと振り返ればレンガの下敷きになった高校生くらいの兄ちゃんが見えた。

 

うん、頑張れぇー。

 

 

 

 

 

 

 

案内された通り進むとギルドに辿り着いた。

建物内に入れば武装した連中が沢山いる。

中には身の丈を越えるような大剣をもつ人もいて普通に驚いた。リアルFFかよ。

 

料理を運んでるウェイターに聞いて受付にいく。

受付の矢鱈とおっぱい大きいお姉ちゃんに「冒険者になりたいのだけど」というと困ったような顔をされた。

 

「お一人で、ですか?」

「そうですけど・・・え、後ろに誰かいます?霊的な?」

「いえ、そういう訳では・・・」

 

詳しく聞いていくと、女一人で冒険者なんて無謀な事をする奴は早々いないらしい。普通は女子同士でチームを組んでくるのだとか。

冒険者は体を使う仕事ばかりで、基本的に女には向いてない職業らしい。一部の実力者は確かに成り上がれるが、大半の者はそうなれず様々な理由で引退してしまうのだと。

 

受付の人は言葉を濁していたが、男と女がチームを組めば起こる事は容易に想像がつく。人型のモンスターもいるらしいので、そういう理由もあるのかもしれないが。

ようは、女一人だとスタート色々面倒よ?大丈夫?って事らしい。

 

ネット小説でそういうの読んだから知ってる。

 

「大丈夫なんで登録お願いしますー」

「い、良いんですね?分かりました、それではまず登録手数料で千エリス頂きますが━━━」

 

お金はなかったなぁ。

 

「━━━持ってなさそうですねぇ」

 

お姉ちゃんも気づいたらしい。

そうなの、持ってないの。

仕方ないな稼ぐしかない。

 

「皿洗いとかしますので、お願いします」

「はぁ、私の一存では何とも・・・ちょっと待ってて下さいね」

 

それから少ししてウェイターの仕事をする事が決まり、いよいよ登録することになった。言われるがまま受付に置かれた水晶に触れると、水晶が光を放ち始める。受付のお姉ちゃんの反応から悪くないみたいだ。

 

結果色々と職業の案内をされたけど、よく分からなかったので冒険者にしておいた。凄い困った顔されたけど、そこは譲らない。何でもスキル取れるとか、素敵じゃない?ねぇ。

 

登録した後はお仕事開始。

頼まれた料理を頼まれたテーブルにお届け。

前世ではファミレスのバイトもしたことあるのでお茶の子さいさいだ。

 

新人と思われたのか、冒険者達にはかなり絡まれた。

女の子になって初めてナンパもされた。

お尻も撫でられた━━━勿論、賠償金をむしる。

 

ズッコンバッコンされたいが、誰でも良い訳ではない。相手は吟味したいのだ。

セクハラ駄目、絶対。

 

それに、まだ本番は早すぎるから、そういう事とは離れていたい。

ズッコンバッコンするのは慣らしてからだと思う。

いきなりは流石に怖い。

痛いらしいし。

 

「自慰の道具って、何処に売ってます?」

「仕事中におかしな質問してくんじゃないわよ、文なし」

 

なんやかんや同僚から玩具を売ってるお店を聞いた俺がどんなディルドを買うかぼんやり考えながら働いてると、日が暮れた頃に喧しい一団が現れた。

煩せぇなと眺めてみれば、昼間の工事現場の人達だった。おっさんもおる。

 

目があったので手を振ると、何してんだって顔された。

 

「何してんだ、お前は」

 

あ、言われた。

 

「登録手数料を体で払ってます」

「登録手数料って・・・千エリスも持ってなかったのか。何処の田舎娘なんだお前は」

「何処と言われても」

 

異世界だしなぁ。

言葉に悩んでると、おっさんの後ろから高校生くらいの兄ちゃんが出てきた。

昼間へばってた奴だ。

 

「おう?カズマ、おめぇも飲めるようになったな!」

「当たり前っすよ!!もう、この為に働いてるっていうか!?シュワシュワおかわりぃぃぃ!」

 

顔が赤くて吐かれた息がなんか臭う。

多分、このシュワシュワとかいうやつで酔っているんだろうなぁ。

ぼやーっと眺めてると、俺の顔を見て泣き出した。

 

「登録手数料・・・うぅっ・・・!あんたも苦労したんだなぁ!分かる!俺もっ、いきなりこんな所にきてっ、無一文で、これからだってのに、登録にはお金が必要だとかっ、なんだよこのクソゲーはっ!?って思ったもん!!」

 

クソゲー・・・?

おっさんを見れば怪訝そうな顔してる。

 

「ついて来たのは、なんの役にも立たない穀潰しの駄女神一人!!最初はさ!ちょっとさ、期待もしたさ!黙ってれば美人だもんな!けどよ、蓋を開けば飲むことと宴会芸くらいしか取り柄がなくて、我が儘で調子のりでグータラで、口を開けば甘やかしてよとか!舐めんなぁ!!俺は保護者か!!」

 

一頻り泣きわめいたカズマは仕事仲間に慰められながら喧騒の中に戻っていった。

その背中には悲哀が見て取れる。

 

「ああ、悪いな。あいつも嫁さん?の事で色々溜まっててな」

「嫁さん?」

「━━━あ、いや、多分な。本人はそうは言ってねぇんだが、雰囲気的にな。あんまし其処んとこは聞かねぇでやってくれや、色々あんだろ。あ、そうだ、アクアのやつに似てんだよ。坊主━━━じゃなかったな、嬢ちゃん」

 

アクア?

 

「あそこに、ほら、水色の髪の女がいるだろ?あれがアクアだ」

 

言われた所に視線を向ければ、水芸を披露する女がいた。顔の造りはかなりの物なので、高笑いして酒瓶を振りかざしてなければ少しは違った見方も出来たのだろうが、今はただの酔っぱらいにしか見えない。

それも質が悪いタイプの。

 

てか、あれに似てるとか・・・。

 

「・・・いや、似てねぇな。気のせいだ」

 

おっさんから微妙な顔でフォローされた。

止めて、何も悪くないのに責められてる気分。

 

それからもう少し働いて、本日の日当を貰った。

登録手数料を差っ引いた額なのではした金だ。

とは言え、むしった分も合わせれば目標額にギリ届いた。

 

給料を片手に出口に向かうと同僚に声を掛けられた。

 

「これから何処いくのあんた?夜道は危ないから出歩くのは止めときな。それに今からだと宿も取れないよ。明日の朝番出る条件付きだけど、寮のベッド借りれるように先輩から許可とったから来なよ」

 

それはありがたい。

でも、それとこれとは別だ。

 

「ちょっと買い物があるので」

「買い物?あぁ、あんた着の身着のままだって言ってたっけ?お古だけど私の━━━━」

「いや、玩具を」

 

力強く扉が閉められた。

 

「・・・いくかっ」

 

閉じられた扉を背に、俺は初めの一歩を踏み出した。

女たるもの情けなく振り返ったりはしない。

ただ前を見え歩むのみ。

 

夢の第一歩。

大人の玩具を買うために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本気で行こうとしてんじゃないわよぉぉぉ!!」

「うおっぅ!?」

 

夢の第一歩は、明日の昼頃踏むことになった。

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