この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を 作:らいじゅう
「和真、和真」
聞き慣れた声と肩に触れる柔らかい感触に重い瞼を開ければ、カーテンの隙間から射し込む光が目に入る。
それとその光に照らされて、長い髪を艶めかしく輝かせる彼女の姿も。
「あっ、やっと起きた。おはよ」
彼女は俺の顔を覗き込み、花が咲いたような笑顔を浮かべた。
「おはよ、お前も飽きないな」
「飽きないなって、別に好きで起こしにきてる訳じゃないからな?お前のお母さんに頼まれてるから・・・・ああ、もう、二度寝しようとするなっ!」
彼女の細い指が布団を掴んだ俺の手を止める。
細い指は男のそれとは違い柔らかい。
もう一つの手でその彼女の指に触れた。
すべすべとして柔らかい。
少し冷たいけど、今はそれが心地良い。
思わず頬擦りすれば石鹸の匂いが薫る。
「くすぐったいってば、なぁに?」
「・・・何でもない。起きる。なぁ、朝飯は?」
「何で俺に聞くかな。いや、まぁ、今日はそうだけどさ」
彼女は少し照れ臭そうにしながら俺の顔を見た。
「悪いけど、普通だぞ?ベーコンエッグとお味噌汁。あとはお新香とかもあるけど」
「お弁当は?」
「はぁ・・・・・あるよ、ちゃんと。まったく、大変なんだからな。早起きして、朝ごはん作って、お弁当作って・・・なのに、お前は起きてこないとか━━━━」
プリプリ怒る彼女の口を唇で塞ぐ。
彼女の口内をたっぷり味わう。
唇を離す頃には頬を赤らめながら眉を下げていた。
「━━━たく、もう。いつまでも騙されてやると思うなよ?」
「分かってるって。いつもありがとな、カナデ」
感謝の言葉を告げると彼女は嬉しそうに笑った。
俺にしか見せない、その表情で。
高橋カナデ。
彼女は隣に住んでいる幼馴染だ。
カナデの家は両親が共働きしていて、よく家に預けられていた。だから小さい頃からいつも一緒にいるのが当たり前のやつで、殆ど家族といってもいい付き合いで、つい最近男女のお付き合いを始めた相手でもある。
言葉だったり態度だったりに、少し男みたいな所はあるけど、俺にとっては二人といない大切なやつだ。
朝ごはんを食べた後は一緒に登校する。
とりとめのない、他愛のない話をしながら。
「カナデー!おはようございます!むむっ、また和真と一緒なのですか?」
「おー、おはよー。相変わらず伸びないねぇー。よしよし」
校門をくぐった所でカナデがクラスメートと出会い、そのままそれぞれのクラスに別れた。小中高と同じ学校に通っているが、クラスは大体違うので珍しくもない事。とはいえ、付き合い始めた身としては微妙な気分になる。
あとなんだ、今のクラスメート。
果てしなく既視感がある。
いや、ほぼ毎日見てる訳だから既視感があるのは当然なんだが・・・・なんだ。
ぼんやりしながら授業を受けて、迎えたお昼休み。
ラノベ片手に朝に手渡された弁当を食べていると、カナデがひょっこり顔を出した。
「食べてるー?」
そう言って近づいてくるカナデに食べ掛けの弁当を見せれば満足そうに鼻息を漏らす。擬音がつくならフンスとかそんなだろう。
なんの用かとカナデの様子を眺めていると、俺の机に弁当箱をおいて空いている前の席に腰かけた。
「え?なに、一緒に食べる気か?」
「悪いか?良いだろ、別に。━━━それとも何か、駄目な理由でもあるのか?」
「そ、それはないけど」
はっきり言って気恥ずかしいだけで、嫌なわけではない。寧ろこういうシチュは・・・・ん?シチュ?なんだ、凄く引っかかる言葉だな。何か大切な事を忘れてるような━━━━。
「━━━でさ、あのトンチンカンときたら・・・って聞いてる?」
「んっ?ああ、聞いてる。トンチンカンがって話だろ?」
「そうそう。でさ━━━」
何か引っ掛かる物を感じながらも、カナデの話を聞きながらご飯を口にしてると廊下から何かが聞こえてきた。
「カナデーー、ちょっとカナデさーーーん。何処にいるのー?私が呼んでるんですけどーーー、お返事して欲しいんですけどーー。麗しくも気高いアク━━━━」
うっすらと聞こえた声に、俺は即行で教室のドアを閉めた。ついでに鍵も。
「どうした?」
「ん?いや、こうした方が良い気がした」
「ふぅん?そっ」
悪夢を見そうだったからな。
なんだ、今のは。
終業のチャイムも鳴り、生徒達が下校を始める放課後。
下駄箱の所へいくとカナデが待っていた。いつもバイトの都合で早く帰ってしまうので珍しい。
なので声を掛けて事情を聞けば、バイト先でトラブルがあったみたいで急遽お休みになったそうだ。
そういう訳で一緒に下校してると、カナデのバイト先の喫茶店が見える所に差し掛かった。なんとなしに見れば喫茶店の前に赤ランプを光らせるパトカーが止まっていて、それを囲むように野次馬の姿がある。
カナデのバイト先で事件でも起きたのかとよく見れば、喫茶店に何かあった訳でなく、その向かいにある銀行に皆の視線が集まっているのが分かった。
「どうしたんだろ?まさか強盗?」
「怖いこと言うなよ・・・でも何だろうな。少し見てくる」
「そう?じゃぁ━━━━」
「いや、俺だけでいく。カナデは待ってろ」
何となく嫌な予感がしてカナデを待たせて、野次馬達に混じり覗き込む。
するとメガホンを持った金髪の女性警官と、ナイフを手にしたガタイのいい赤い目をした男が目についた。
「犯人につぐ!馬鹿な真似はよせ!!今すぐ人質を解放しろ!!人質なら私が代わろう!!」
どうやらカナデの勘は当たっていたらしい。
恐らく銀行強盗でも入って人質でもとったのだろう。
きっと今、犯人を説得している所で━━━。
「いや寧ろ、私を人質にしろぉ!!なんだこの燃えるシチュエーションは!!市民を守る為、その身を差し出し私は人質にっ!貴様は捕らえた私の手足を拘束し殴りつけるのだ!『国の犬畜生が、いきがってんじゃねぇぞ!』と!!手にしたナイフで服を切り裂かれ、私は柔肌を晒してしまう!屈辱に耐え声を押し殺す私に、貴様は重ねてこう言うのだろ!!『俺がお前に本当の快楽ってやつを教えてやるぜ』となぁぁぁぁ!!」
俺は直ぐ様Uターンしてカナデの元に戻った。
不思議そうな顔をするカナデの手を掴み帰宅を再開する。戸惑うカナデの声が聞こえるが、今だけは無視させて欲しい。
「言わねぇぇよ!?」
「言ってみせろぉ!!その劣情をぶつけてこい!!犯罪者だろうが!!なんの為に犯罪者になったんだ!!」
「少なくともお前になんかする為じゃねぇよぉ!!ちょっ、誰かぁぁぁ、警察の人呼んでぇぇぇ!普通の警察の人呼んでぇぇぇ!!」
聞こえない。
俺は聞こえない。
聞こえないぞこの野郎!!
一心不乱に家に駆け込み、ドアの鍵を閉めた。
普段はあまり使わないドアチェーンも掛けておく。
これでどうにかなるとは思えないけど。
いや、何がどうなるか分からないんだけども。
「どうした?なんか今日の和真変だぞ?」
心配そうに顔を覗き込んでくるカナデに心臓がドキリとする。吐息が掛かるほど顔の近さに、鼻腔を擽るシャンプーの匂いに、屈んだせいで強調された胸に。
何処なく感じていた胸の中にあったモヤモヤしていた不安が和らいで、不謹慎にもムラムラしてきた。
「・・・大丈夫だ。少し疲れてんのかも知れない。昨日遅くまでゲームしてたし」
「ああ、朝言ってたな。夕飯まで時間あるし、ちょっと寝とけよ。起こしにいくから━━━━━」
そういって台所へ向かおうとするカナデの腕を掴んだ。
首を傾げたカナデだったけど、俺の顔を見ると困ったように眉を下げた。
「お前な・・・お母さんいないみたいだけど、いつ帰ってくるか分からないぞ?」
やんわりと断られた。
けれど諦め切れずそのままじっと見つめれば、頬を赤らめたカナデは溜息を吐く。
「・・・・ちょっとだけだからな?」
了承を得て部屋に連れ込むと、カナデは直ぐ服に手を掛けた。行為による汚れを気にしてだろう。気持ちは分かる。
けれどだ・・・・健全な男子高校生として、やっぱりセーラー服のままやりたい。
「んっ、ちょっ、和真!」
脱ごうとするカナデを後ろから抱き締める。
そのまま片手で胸を揉みながら、首筋に舌を這わせれば甘い声が漏れた。
「やっ、駄目だってばっ、んんっ!あっん」
抵抗する素振りは見せるけど、その力は弱い。
カナデが本気で拒否する気ならもう張り倒されている頃なので、これはある意味のOKサイン。試しに体を押さえていた手をから力を抜いても逃げようとしない。
遠慮なくやらせて貰うとしよう。
「かずまぁ━━━━━━んんっ、ん」
あいた手でカナデの顔を振り向かせ、何か言葉を発しようとしていた唇を奪ってやる。
ふっくらとした桜色のそれは、見た目を裏切らず食めばマシュマロのように柔らかい。感触を楽しみながら桜の隙間に舌を突きいれると、やわく温かさに満ちた物が絡み付いてきた。
それはひどく甘い刺激だった。
そこから溢れる唾液も、声も、吐息も。
何もかもが堪らない程に甘い。
時間が経てば経つほど。
絡ませれば絡ませるほど。
カナデの瞳は熱を増し、蕩けていく。
カナデにキスし続けながら、服の下に手を潜り込ませた。そして二つの乳房の中央に位置するブラジャーのホックに指を掛ける。
カチっという小さな金属音が鳴り、押さえ込まれていた二つのたわわが揺れた。そのまま露になったそれに指を当て、ゆっくり力を入れていく。張りのあるすべすべとしていて柔らかい肌に、指が飲み込まれるように沈む。
それに合わせるよう、カナデの肩も揺れる。
「ぁう」
重ねた唇から、甘ったるい声が漏れた。
気持ち良さそうな声が。
カナデの耳を食みながら、二つの乳房をゆっくり揉んでいく。手に伝わる柔らかな感触や、張りのある弾力を味わいながら。ぷっくりと立ち上がった乳首を指でしごきながら。何度も、ゆっくりと。
「やめぇ、かじゅまっ!やめなのぉっ、いっひゃうっかりゃぁあ」
切なげな声が聞こえてきた。
カナデの顔を覗けば物欲しそうな表情を浮かべてる。
艶っぽい、エッチな顔だ。
「カナデ、舌出して」
出来るだけ優しく言うと、恥ずかしそうにカナデは舌を伸ばした。俺は伸ばされた赤いそれに吸い付き、同時に膨らんだ乳首をつねりあげる。
「ッッッッッッッッ!!」
目を見開いたカナデは声にならない声をあげ、体を強く震わせる。そして立っていられなくなったのか俺の体に寄り掛かってきた。蕩けた顔で荒い息をするカナデの口からは、だらしなく涎が垂れた。
ひどくエッチな表情に股間が痛いほど大きくなる。
「カナデ」
「んっ」
垂れたそれを舐めとりキスをした。
甘い唾液に満ちたカナデの口を、たっぷり時間を掛けて堪能する。歯も、歯茎も、舌も、舌の裏も。カナデのキスの全部を、俺の物にする為に。
もう何度もこんなキスをしてるから、きっともう新しい場所なんてないとは思ってるけど。
深いキスの後、口を離せば俺達の口から唾液の糸が引いた。力尽きるように切れた糸は制服に落ちる。
けれどカナデから怒りの言葉はない。
ただただ、熱っぽい視線を送ってくるだけ。
ズボンのチャックを開け、反り返った息子を取り出す。
我慢汁どころか白濁の液体まで若干漏れていた。
それを見たカナデは静かにスカートを捲りあげた。
用意しておいたゴムを付けようとすると、カナデの細い指がそれを止めた。
「・・・・今日、その、大丈夫だから」
小さな声で出された生挿入許可。
限界まで大きくなっていたと思っていた息子は、その姿を一回り大きくさせた。
カナデはあげていたスカートの端を口に咥え、あいた手でパンツを横にずらし、もう一つの手でグチャグチャになった綺麗な割れ目を指で押し広げた。物欲しそうに穴がひくひくと動いてる。
「ひょーらい、かじゅまの、おちんちん」
思わず出そうになった鼻血を根性で押さえ込み、息子を穴に宛がう。触れているだけの息子の頭へ、濡れたあそこはキスするようにチュポチュポと吸い付いてくる。
「いれるぞ、カナデっ」
「ぅん、きへ」
俺は腰に力を込めて━━━━━。
「カズマーーーー!!ちょっとっ!!いい加減に起きて欲しいんですけどーーー!!お部屋の掃除が出来ないんですけどーーーーー!!お布団持ってかないと、私がカナデに怒られるんですけどーーー!!」
・・・・・わぁ、知ってる天井だ。
けたたましいノック音が響く部屋の中。
アクアの声を聞きながら、ゆっくり整理した。
色々と。
そして確信を持って思った。
さっきの夢だな、と。
「うおおおおおおおおおおお!!馬鹿やろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ひぃっ!?な、何よいきなり!?急に大声出さないでよ!びっくりするじゃない!!」
「うるせぇ!!この駄女神がっ!!タイミング悪いにも程があるだろ!!ちょっとは空気を読め!!」
「はぁぁぁぁ!?この麗しくも気高い女神である私がっ!なんでヒキニートの空気なんて読まないといけないのよ!!冗談じゃないわ!!謝って、女神の私に、ヒキニートの空気を読めなんてふざけた事言ったの謝って!!」
おかしいとは思ってたんだ。
うん、分かってた。
いや、だっておかしいもん。
知ってた。
でも、でもなぁ!!
続きが見てぇなぁぁぁぁ!!
幼馴染シチュ、素敵過ぎるんですけどぉ!!
うわああああああ!!
数日後。
とある路地裏。
「・・・さっき、キースが言っていたやつ、マジですか。どんなシチュでもいけますか?!」
「マジです。どんなシチュでも大丈夫です。性格や口癖、外見やあなたへの好感度まで、何でも、誰でもです。実在しない相手だろうが、何でもです」
「続きからとか、大丈夫ですか?」
「なんの続きか分かりませんが、大丈夫です」
「「・・・・・」」
「お世話になりますっ!!」
「ではこちらの書類に必要事項ご記入の後サインをお願いしますね」
※時系列的には30話付近のお話になります。
※テヘペロ(*´ω`*)