※この作品はR-18です。

この素晴らしい世界に居座るTSド変態野郎にも祝福を   作:らいじゅう

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エロが書きてぇなぁ( ・_・)ノΞ●~*


はい?戦闘開始ですか。ええ、勿論、手加減とかしませんけど。

「本日はようこそおいで下さいました。任意での出頭ご苦労様です。サトウカズマさん━━━━えっと、カナデさん」

 

微妙に顔をひきつらせるセナさんを眺めながら、オレは肩に掛けたバッグを背負い直し、度無しの眼鏡に指を掛け━━━━見せつけるように少し下がったそれを直した。

 

「おはようございます。今日はサトウカズマさんの付き添いで来ました、臨時弁護人のカナデです。本日の聴取についてサトウカズマさんの権利と主張、尊厳を守る為に、同行及び立ち会いの許可を頂きたいのですが・・・よろしいでしょうか?」

「・・・王国法に基づいて、許可致します」

「ありがとうございます。━━━つきまして、聴取内容について音声と映像による記録、及び聴取内容の文書化を行うのであれば、不正防止の為にそれの写しと、それが本物である事の証明書も頂きたいのですが・・・問題ありませんでしょうか?」

「映像と音声については、こちらも魔道具の用意がありませんので了承致しかねます。ですが、文書等の記録を行いますので、そちらの写しを証明書と合わせてご用意致します。よろしいですか?」

「はい、ありがとうございます。本日はお互いにとって良い一日にしましょう」

「えぇ、本当に」

 

徹底抗戦を決めた翌日。

冬の陰鬱とした雲が晴れた、絶好のお洗濯日和。

オレとカズマは最初の関門と向かいあい、熱い握手を交わした。晴れ晴れとした笑顔で。

 

「・・・・えっ、なに、この笑顔、コワイ」

 

おい。カズマ、おい。

もっぺん言ってみろ、こらぁ。

ゲロ吐くまで付き合わせるからな、今夜。

なにってナニだよ。ごらぁ。

 

 

 

 

 

 

徹底抗戦を決めた日。

サトウカズマのアイディアを中心にこれからの計画を練り、そして一連の流れを決めた。

その第一歩目が、今日この日行われる事件聴取である。

 

国が一度認めた以上、それがどんな言いがかりであれ取り消すのは至難を極める。それは証拠があれば撤回されるような物ではない。王家がゴーサインを出した以上、白でも黒となり黒でも白となる決定力があるのだ。

現在は今回のことの責任者であるセナさんの理性と倫理が勝っている為、疑いを掛けられてる段階で何とか止まっているが、僅かにでも疑いが強まれば持ちうる権利を行使して強制収監もあり得る状況。

 

作戦を遂行する為には時間と手間と暇が掛かる。人手を得る事が出来ればもっと早く済むが、それは秘匿性をかく可能性がある為出来ない。

私達がやるべきそれは、誰にも知られずに行う事が一番望ましいことなのだ。

 

監視の目が薄くなる、もしくは無くなる事が理想。集めた勝利の鍵も、敵に知られては意味がないからだ。対策されるような事があってはいけない。

流石に全部が全部隠し通せるとはオレも思わないが、一つでも二つでも多くの隠し武器を用意しておきたい。

 

何せ敵は国という後ろ楯をもった組織。

武器は幾らでもあって足りないし、油断は少しも出来ない相手なのだから。

 

 

 

セナさんに連れられ取調室へと着いた。

密室になる事を避けて貰う為、扉は開け放ったまま聴取を始めて貰う。

 

テーブルを挟んで座るオレ達に、セナさんは小さい鐘のついた機械を取り出して見せた。

 

「━━━では早速ですが、これが何か知っていますか?この様な場所や裁判所でよく使われる、嘘を看破する魔道具です。この部屋に掛けられてる魔法と連動し、発言した者の言葉に嘘が含まれて入れば音がな━━━━」

「魔道具停止の要求を致します」

 

オレの言葉にセナが睨みを効かせた。

 

「それは、今から嘘を口にする可能性があると?」

「いえ、セナさんを含め、魔道具に対して信用していないからに他ありません。先日のように碌に調査も行わず、強制連行を実行しようとした方々の使う道具にどれ程の信用をおけと?設置された魔法に不備がない証拠の提示をお願いします」

「専門家は生憎在籍していません。━━━が、こちらに魔道具及び魔法に関しての保証書はございます。どうぞ手にとってご確認下さい」

 

ちっ、昨日やり過ぎたか。

 

一応手にとって見たけど、用意されたそれは本物の証明書っぽい。念の為に写しを貰う事を約束の一つに取り決め、セナさんに話を進めて貰った。

 

「サトウカズマ。年齢16歳で職業は冒険者。就いているクラスも冒険者、か。・・・・ではまず、出身地と冒険者になる前は一体何をしていたのか聞かせて下さい」

「出身地は日本です。そこで学せ━━━━っつぉ!?」

 

口を滑らせそうになったカズマの脛を蹴りとばす。

涙目でこっちを見たけど、そんな場合ではない。

ちゃんとやれ、と目線を送ればカズマはショボくれた。

 

「学生をしていた時期もありましたが、学校卒業後は特に何かする訳でもなく実家に籠っていました」

「・・・・無職という事で?」

「そういう言い方もあると思います」

「私には他の言い方が思いつきませんが・・・」

 

部屋の書記係りの人がペンを鳴らす。

あの羊皮紙にはサトウカズマは無職と書かれているのだろう。

 

「家に籠っていたのは、何か事情が?」

 

その質問にサトウカズマの肩が跳ね、凄く辛そうな顔をした。なので変わりに黙秘を伝えておく。何故かそれに引っ掛かりを覚えたらしいセナさんがしつこく聞いてきたので「プライベートの事なので」と一言添えれば渋々引き下がった。

 

しかし、なんかセナさんのしてやったりな顔がムカついたので、一言付け加えておく事にする。

 

「サトウカズマさんの尊厳の為、加えて証言させて頂きます。サトウカズマさんは確かに家に籠っていましたが、何もしていなかった訳ではありません。通信機器を駆使し、大規模戦闘における作戦指揮をとっていました」

 

カズマがぎょっとした。

大丈夫任せとけ、とウィンクしとく。

本当の事しかいうつもりはないし。

 

「大規模戦闘の作戦指揮を?自宅からですか?確かに理論上は可能でしょうが・・・指揮者が現場にいないなど」

「事実です。サトウカズマさんは指揮能力が非常に高く、多くの人から信頼を得ていた為、通常とは異なる形ではありましたが指揮を任されていました。功績は非常に大きく、ドラゴン討伐にも参加した事があると聞き及んでおります。まぁ、そのように特異な立場であった為、あまり世間には知れ渡っていませんが」

「ドラゴンの討伐っ・・・・!そ、それはっ、事実であれば、確かに中々の功績と言えますが」

 

セナさんはチラッと魔道具を見た。

嘘の反応は勿論ない。嘘ついてないもん。

前に世間話で引きこもっていた時にやったゲームの話、聞いたまんま言っただけだもんね。いつもいるカズマさんがネットゲームで信頼されてたのは本当だし、チームを組んで戦ったというのも聞いた話。ゲームの中だけだけど、あはは。

 

カズマもそれに気がついたのかプルプルしてる。

顔を見れば複雑な顔してる。笑えばいいのか、恥ずかしがればいいのか、肝を冷やせばいいのか━━━さっぱり分からない。そんな顔だ。

 

「ニホン・・・聞いた事はありませんが、そのような国が・・・・いや、しかし嘘の反応は・・・。まぁ、分かりました。次の質問よろしいでしょうか?」

 

カズマは口を真一文字にしたまま神妙に頷く。

 

「冒険者になった動機をお聞かせ下さい」

「それは魔王軍・・・っはふん!?」

 

カズマがつまらない見栄を張りそうだったので足を踏んづけておく。涙目でこっち向いたけど、無視してやればションボリした。

 

「冒険者ってなんか格好良さそうだし、楽して大金稼いで・・・・美少女にチヤホヤされたいなと思いました・・・」

 

カズマがなんかこっちをチラチラ見てくる。

大丈夫だからこっち見んなと言いたい。

 

お前がモテなかったのは聞いてるから。

わかってるから、その捨てられた子犬みたいな目は止めろ。撫でたくなるだろうが。

 

セナさんはというと、微妙な顔した。

 

「えっ、と、次です。領主殿に恨みなどなかったでしょうか?」

「それについてはサトウカズマさんに代わり、私からお伝えします。ありましたよ。恨み。デュランハン討伐の際、街の修繕費として多額の借金を背負わされていますから。当然でしょう。魔王軍討伐に大きく貢献したにも関わらず、与えられたのは栄誉でも金銭でもなく、借金なのですから。聖人君子でない限りあり得ませんでしょう。あなたのいう領主殿とやらは本来支払い義務のある修繕費どころか、一切の援助金も出さず傍観。何故かダスティネス家が修繕費の大半を肩代わりするという異例な事が起きなければ、サトウカズマさんは魔王軍討伐に貢献したにも関わらず一切の━━━━━」

「わ、分かりましたっ!その件につきましてはっ、こちらでも調査しております!分かりました!!弁護人、落ち着いて下さい!」

「━━━ご理解頂けて何よりです。恨みは勿論ありました。ですが、それと今回の件について因果関係はありせん。その点をご理解頂ければ幸いです」

 

一通り言い切ると、セナさんは「次の」とまだ質問を続ける。しかしその内容ときたら下らない事ばかり。核心をつかずフラフラな質問。それもこちらになんとか非を作ろうとする、姑息なやり口。

 

暫く付き合っていたが、余りにもラチがあかない話。

面倒なので思いきってぶった切る事にした。

 

「サトウカズマさん、私の質問にイエスかノーで答えて下さい」

 

セナの言葉をぶった切った俺の言葉に、カズマは首を額に汗をかきながらイエスと答える。

 

「サトウカズマさんは意図を持って、領主の屋敷へコロナタイトを転移させましたか?」

「い、いいえ」

 

魔道具に反応はなし。

当たり前だ。

 

「聴取は終わりで構いませんね?セナ検察官。それとも、それ以外にまだ何か容疑がありますか?国家転覆罪を疑う程の大きな容疑が・・・・?」

「それは・・・・」

「今回の聴取はあくまで、件のコロナタイトによる屋敷損壊を発端としたものでは無かったのですか?それとも、まだ核心もつかぬ質問をダラダラと続けますか?信用足りうる装置が━━━━今はっきりと、意図は無かったと証明しましたが?まだなにか?それとも、やはり装置は紛い物でしたか」

「そのような事は決して━━━━っ!」

 

思わず立ち上がったセナさんに顔を近づけた。

ぎょっとするセナさんの顔を見れば目が泳いでく。

 

「そうでしょう。検察方の用意した道具に誤りなどあるわけありませんよね。言葉が過ぎました、申し訳ありません。━━━では、本日はお世話になりました。もし、また何かありましたら冒険者ギルド経由でご連絡下さい。お待ちしております」

 

「ああ、それと。屋敷の損壊について、こちらも、多少の非はあると思いますので賠償金の請求には応じます。額については適切な価格を協議して決められればと思います。━━━━そして同時に、サトウカズマさんが被った国家転覆罪という名誉毀損も甚だしい容疑には、慰謝料を請求させて頂きますので、そのご用意もお忘れなく」

 

二つの言葉を告げれば、セナさんは椅子に座り込んだ。

やっぱり真面目なイイ人だ。話が分かる。

あの様子だと上司の命令と自分の中の倫理とかが真っ向からぶつかって、胃とかにダメージ受けてそうだけど。

 

それから書記さんから聴取を書き取った文書の写しと、その文書の写しを保証するセナさんからの保証書。聴取に使用した魔道具についての証明書の写しを貰い警察署を後にした。

 

取り敢えず、今日の所は乗り切った。

まだ初日、気は抜いてられないけども。

 

 

 

 

「よし、息抜きにエッチするぞ!!」

「おう、そうだな・・・・・いや、そんな空気にはなれないわ!!」

 

 

 

うるさーい!頑張ったんだから、ご褒美くれたって良いじゃなぁーい!

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